
まつもと企画 vol.1『トコトココントコトン 短いのいくつか』
小松台東
RAFT(東京都)
2012/10/10 (水) ~ 2012/10/11 (木)公演終了

青のはて ―銀河鉄道前奏曲(プレリュード)―
てがみ座
吉祥寺シアター(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/03 (月)公演終了
満足度★★★
ジョバンニやカンパネルラは出て来ない
東北弁に慣れていない故、言葉使いが難解に聞こえた部分も多々あり。
部分部分の話は良いのだけど、2時間を越えると少し長いようにも感じられたが、苦痛とまではいかず。
宮沢賢治=銀河鉄道、を安直に連想してしまう自分。今回はそれを執筆する前の出来事、賢治の思想の基となる人物と亡くなった妹の魂を求める旅路。宮沢賢治が体験したロードムービーと云う感じなのかな。
対面式の客席。中央で幻想的に浮かび上がる舞台セット、その上を精練された役者陣が動きまわる。大正時代の話なのに現代の女性が2人出てくるが、その話の運ばせ方もすんなり入って来て面白かった。
頭上から吊り下げられた装置の使い方もきれいだった。

勅使川原三郎『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄くシンプル
ダンス言うところの「身体性」という言葉の意味が自分には不明だ。
ただ、ダンスの芸術性と呼ばれるもののひとつに、
「文学や絵画とは別の道で物語を語ったり、何者かを表現すること」(つまり詩的であること、と言い換えてもいいのカナ・・?
(「Andre Levinson on Dance」の序文より抜粋)
があるとするならば、
勅使河原氏のダンスはまさにそれだったように思う。
賢治の詩のように、非常に抽象的でありながら具体的で、
削ぎ落としながらも豊かさを湛えている。
詩人の筆のように時に躍動し、
次の瞬間に死を匂わせる。
まったく言葉を発しないにもかかわらず
身体の動きだけで雄弁である。
むしろ動きは次の静止(≒死?)をより雄弁にするために燃えながら準備される。
言葉(≒動き)を完全に削ぎ落とすべきなのか、
あるいはまったく削ぎ落とさないのか、
それともある配分を持って(作者の美意識に従って
削ぎ落とすべきなのか、
どれが最も空間と言うコップの中に、
詩という水を満たすのに適当なのか、
自分には、正直答えがまだ出せないでいる。
・・いや、たぶん「完全に削ぎ落とす」が、
最も正解に近いのは分かりきっているのかもしれない。
ただ、今回の公演を観る限り、
勅使河原氏が20年を経てこの作品を再演したということは、
まだまだ削ぎ落とす前に寄る道は多いということを言いたいのかもな、と思ったりした。
もっともっと豊か(躍動し)になり、
やがて全てを削いで完全な無になるのか、
あるいは砂漠の上の遊牧民のように情感豊かに夜空の星を語るのか。
前世紀(19世紀)までに派生し、準備されたと思われるダンスという詩が
一堂に会した20世紀初頭のヨーロッパから
100年が経過した今の日本で、
どんな解なら成立するんだろうかなぁ・・。

週末たち(満員御礼で終幕。ありがとうございました。御感想お待ちしています!)
MU
BAR COREDO(東京都)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/04 (火)公演終了

SAMURAI挽歌Ⅱ
水木英昭プロデュース
紀伊國屋ホール(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

&1night
劇団お座敷コブラ
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったです!
登場人物が多くて、最初は誰が誰だろうとつながらない部分かあったのですが、キャストが個性豊かに演じていたため、物語の世界にすっと入れました!
目まぐるしい展開にハラハラドキドキ、心が動かされました!

アジア舞台芸術祭2012ワークショップEXT上演会
アジア舞台芸術祭制作オフィス
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/01 (土)公演終了
満足度★★★
新鮮な味わいの短編2本
アジア各国の演出家や役者が入り混じった2チームが短期間のワークショップで作り上げたそれぞれ10分程度の作品で、どちらもはっきりとした物語のない実験的な内容でしたが、勢いのある新鮮な魅力がありました。
『手紙のタイトル、部分的に隠された内容あり』
インドのズレイカ・チャウダリーさんが日本と台湾の役者と作った作品で、舞台上ではなく、ロビーに敷かれた大きなボール紙の上で上演されました。
「暴露を抱えた手紙」、「見積もりと会計の手紙」、というような手紙のタイトルだけが延々と読みあげられる中、紙や測量器具を用いたパフォーマンスが行われ、最後には敷いてあるボール紙を折って船にする構成でした。
抽象的で断片的な言葉と動きの連なりから時間と空間そして戦争について考えさせられました。
『An Intrusive Question』
広田淳一がさん日本と台湾の役者と作った作品で、言葉が通じない状況の中、相手のことを知ろうと様々な質問をする様子を描いていました。
リズミカルなクラッピングと足踏みを模倣し合うシーンから始まり、行き先の分からないバスの中で噛み合わない会話が続き、端々しい浮遊感が印象に残りました。終盤にあった、時間のスケールの拡がりが感じられる台詞が良かったです。

テロルとそのほか
工場の出口
アトリエ春風舎(東京都)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/07 (金)公演終了
満足度★★★★
他人の思考を思考する作品
プロセス共有チケットを購入して、最初の稽古見学に行ったのは11月17日だった。
稽古は合計3回見に行って、12月1日初日の舞台を観た。
俳優の提出したテーマを作・演出の詩森さんが共有して脚本を書き
稽古の過程でさらに双方向から意見をぶつけ合って変化させていく。
この「他人の思考を思考する」というプロセスで創られた作品は
初日今度は「観客が思考すること」を求めて来た。
多少なりとも思考する人間は、交差する複数の思考回路へ足を踏み入れるだいご味を味わう。
漫然と見て「何かくれ」タイプの人には向かない作品かもしれない。

でんすけ
JAPLIN
劇場HOPE(東京都)
2012/11/21 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
魅力のあるキャスト陣!
チラシからの想像とはまた違ったストーリーで物語の世界観に吸い込まれてしまいました!
でんすけ役の方はまさにでんすけですね!
子役の方がもう少し頑張って欲しかったです!

ミュージカル「天国の本屋」
まりも企画
ザムザ阿佐谷(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
セット、世界観がすごい!
入ってすぐのセットの素晴らしさで始まる前から物語の世界に入ってしまった。
キャストが一人一人丁寧に自分の役と向き合っていて、それぞれのキャラクターにとても交換が持てました。
沢山笑わせてもらいました!

最初の晩餐
合同会社グラスタ
イマジンスタジオ(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
最後の展開に唖然…
最後の展開にホロリとしました!
登場人物がみんな優しくて、悪い人がいない話だったので、とてもあたたかい気持ちになりました。
役者さんの技量の差が少し目に付いてしまったように思います。

大部屋
ZEROCOMPANY (ゼロ・カンパニー)
新宿・白萩ホール(東京都)
2012/10/04 (木) ~ 2012/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★
出演者が楽しんでやっている!
出演者の方が楽しみながら演じている様子が伝わって来ました!
終わり方とまとめ方が凄くスッキリした分、もっとドロドロとした人間関係の様子などを期待していたので、少し物足りなさを感じました。
キャストの方一人一人が一つとなっていたと思います!

青のはて ―銀河鉄道前奏曲(プレリュード)―
てがみ座
吉祥寺シアター(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題539(12-282)
18:00の回(曇~雨)。17:30開場(全席指定)、ロビーには長田さんとパルバース氏。奥へ進み、会場内へ...送られてきたチケットが違っていた(よくみていなかった...すみません)ので交換していただく。舞台はここでは初めての対面式、Aからは通常の客席側、横いっぱいに敷かれた3本の緩やかに傾斜した坂道の向こうに客席がみえます。天井からは椅子、葉、チェロ..宮澤賢治に関係のあるものなのか..読んだことがない私にはわからないが、銀色に輝く細いパイプ、裸電球などが吊られています。坂道には、キャリーバッグ、デイパック、ノート、デジカメ、目覚まし時計、ポーチ、服、旅行関係の本...と文庫本(賢治のものか確認できず)。BGMとして作品の朗読が流れています。18:04開演~20:18終演。台本を購入、DVDを予約。福田さん、尾崎さんに感想をお伝えし...傘をさし駅へ...寒い。

タイムズ【本日大千穐楽!】
極東退屈道場
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

傭兵ども!砂漠を走れ! -サバンナ&オアシス-
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/11/14 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
間に合って良かった
本日やっと! オアシス編観劇しました!
いや、間に合って良かった! だってあと一週間しかないのだから!
本当はネタバレで全部の内容を書きだして、どこが良かったか逐一言いたいぐらいですが、あえて控えます。
とにかく松本さんの脚本・演出と、全力で暴れまくる女優陣の迫力、リアルな装置、照明音響が、カーテンコールまで息をつかせません。
この一文がもし誰かの背中を押すのであれば、君、平日は会社を早退したまえ、まだ席はあるのだ! おれはもう一度行くぞ!

たけふグランドレビュー2012
OSK日本歌劇団
越前市文化センター(福井県)
2012/10/03 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★
見てきました!
二部のダンス、群舞がカッコ良かった。
甘すぎず、きりっと引き締まったショーだったと思う。
一部のお芝居の方は、平清盛を主人公にしたので、すっきり感が少なめでした。

明暗
現代演劇協会
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★
福田恆存の代表作
劇団昴の俳優の語りは口跡が明瞭で、かつ特に年輩の役者たちは声に力があり、いい芝居をしていたと思いました。
福田恆存はこの戯曲を「詩劇」としていますが、現代口語と大きく違う言葉を話しているとは思わなかったです。

週末たち(満員御礼で終幕。ありがとうございました。御感想お待ちしています!)
MU
BAR COREDO(東京都)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/04 (火)公演終了
満足度★★★★
観ました
出演してほしい俳優に”ロバートダウニーJr”って書いたアンケート出すの忘れてしまいました、鉛筆返すのも忘れてしまいました。申し訳ありません。
ポール・トーマス・アンダーソンのマグノリア(空から大量のカエルが降ってきます)への回答つうことですけど、1話目と4話目が対応してるんでしょうか。
修学旅行のまくら投げ的場面がよかったです。

スペース・ファンタジー 『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2012/10/19 (金) ~ 2012/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★
見てきました
久々に見た宝塚でしたが、豪華絢爛。原作も読んでいたので花氏はわかりましたが、宇宙海戦の映像がもうすこし何とかならなかったかなと残念。

吃逆の祭り -キツギャクノマツリ-
劇団五〇鬼
北池袋 新生館シアター(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
贅沢な空間♫
タイトルの意味を家路についてからようやく理解しました。
岡山弁も耳に心地よく、小スペースでの上質な芝居を終始楽しめました。