アジア舞台芸術祭2012ワークショップEXT上演会 公演情報 アジア舞台芸術祭制作オフィス「アジア舞台芸術祭2012ワークショップEXT上演会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    新鮮な味わいの短編2本
    アジア各国の演出家や役者が入り混じった2チームが短期間のワークショップで作り上げたそれぞれ10分程度の作品で、どちらもはっきりとした物語のない実験的な内容でしたが、勢いのある新鮮な魅力がありました。

    『手紙のタイトル、部分的に隠された内容あり』
    インドのズレイカ・チャウダリーさんが日本と台湾の役者と作った作品で、舞台上ではなく、ロビーに敷かれた大きなボール紙の上で上演されました。
    「暴露を抱えた手紙」、「見積もりと会計の手紙」、というような手紙のタイトルだけが延々と読みあげられる中、紙や測量器具を用いたパフォーマンスが行われ、最後には敷いてあるボール紙を折って船にする構成でした。
    抽象的で断片的な言葉と動きの連なりから時間と空間そして戦争について考えさせられました。

    『An Intrusive Question』
    広田淳一がさん日本と台湾の役者と作った作品で、言葉が通じない状況の中、相手のことを知ろうと様々な質問をする様子を描いていました。
    リズミカルなクラッピングと足踏みを模倣し合うシーンから始まり、行き先の分からないバスの中で噛み合わない会話が続き、端々しい浮遊感が印象に残りました。終盤にあった、時間のスケールの拡がりが感じられる台詞が良かったです。

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    2012/12/03 00:23

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