最新の観てきた!クチコミ一覧

120101-120120件 / 190107件中
嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

エンタメ良品。
嘘をつく、というのは精神的にとてもよろしくないことだ。だって、嘘をつくと、胸がぎゅってなるでしょ?嘘をついたら、もうずっと嘘にしなくちゃいけない。それはとても辛いことでしょ?

嘘ツキタチノ歌う唄ハ一体ドンナ唄ナノカ。

是非劇場で確かめて欲しいです。2時間40分ありましたが、体感としてはそんなに長くは感じませんよ。それと、とても気持ちのいいカンパニーだと思います。見終わった後、なんだか応援しようって気になりました。

「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

時間堂「テヘランでロリータを読む」観ました
 舞台上に、姿の見えないキーパーソン(原作における一人称の語り手)と、自在に動き回る架空の人物(作中で読まれる小説の登場人物)の対比。さらに、劇中の実在の人物たちと、小説のもうひとりの架空の人物がかぶさる見せ方の妙。 彼らを軸やガイドに繰り広げられる、宗教・体制・性差・欲求に絡め取られた多彩な人間模様の群像劇。
 顕微鏡で覗いたように切り取られ出てくる場面場面が、映画やTVドラマのように観客の中で紡がれる。
 劇中で読まれる小説「ロリータ」の読み方は、人それぞれで違う。人の尊厳、自立への考え方の違い。その上で同じ世界に生きることとは。世界への読解力の違う人間同士の相互理解は、どこまで可能なのか。
 同日に観た、東京デスロック「東京ノート」と共通するテーマを感じました。
 観終わった後は、まるで海外ドラマをまとめて観たような、もたれた感覚が(笑)

「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

「抑圧」の部屋から、「(隣の)青い芝生」が見える「窓」を開ける
オノマリコさんの戯曲が素晴らしい。
それを具現化した黒澤世莉さんの演出も見事。
もちろん役者さんたちもいい。

オノマリコさん × 黒澤世莉さん の生み出す作品って本当に素晴らしい。

ネタバレBOX

最初から、革命後のイランはイヤだなー、とだけ思って観ていた。
もちろん、この舞台以前から、イランではこんな大変なことが起こっているとニュース等で報道されていたこともある。

先生と週の終わりの木曜日に読書会をしている彼女たちは、「目に見える抑圧」を受けている。

彼女たちは、「先生」によって巧みにチョイスされた「外国文学」で、「知って」しまったのだ。
自分たちが「抑圧されている」ことや、「敵」が誰なのか、そして「(自分たちの欲している)理想」「自由」がどこにあるのかを。
活字の中にある、西洋=自由。

先生は、「外国文学」を「隣の青い芝生」の見える「窓」にしてしまった。
窓からは明るくて煌めく青い芝生が見える。そこには「抑圧」はない。
そして窓から振り返り、自分のいる場所を改めて見ると、暗く陰湿で陰のある部屋しか見えない。

「先生」は罪作りだ。
彼女たちに「目に見える敵」と「目に見える理想」を気づかせてしまった。刺激的な『ロリータ』という書物を、野球の「ピンボール」のごとく、彼女たち意識の近くに放ってきたのだ。
彼女たちへの効果は抜群で、ロリータに自分たちを見出すだけでなく、「こんな内容の書物が許される世界があるのだ」ということも同じに知ることになる。

知ることで、自分が不幸であることも知ってしまった。

この舞台で「先生」の役はいない。
いない先生を取り囲む女性たち。
この作品が素晴らしいのは、こうしたセンスだ。

先生が彼女たちを読書によって導いている様が、「ガイド」しているようになってしまっては、彼女たちが自分たちの頭で考え、発言し、行動しようとしたことが薄れてしまうからだ。

「自分の不幸を知る」ことで、「希望」が生まれ、「未来」が生まれていくのも事実だ。ただし、そのためには「強い意思」が必要ではないか。
彼女たちの多くはそれを持ち、ある者は命がけで外国へ行く選択をする。

その時点で彼女たちにとっては先生は「不在」となる。先生とのかかわりの中から、自分の「意思」を知ってしまったからだろう。

「知る不幸」は「知らない不幸」よりも何百倍もいい。
知ってしまったことへの苦悩を伴うとしても。
と、つい簡単に書いてしまうが、彼女たちが受ける苦悩は精神的はもちろん身体的な苦痛を伴う。生命の危険さえ伴う過酷なものだ。
それを乗り越えてまでも「何かをしたい」「どこかに行きたい」、つまり、「自分を取り戻したい」という気持ちを強く感じる。その欲求は強く、意思も強い。

彼女たちにそれを感じた。
ただ1人自らオールドミスと言っていたマフシードも、自分が強く信じるモノがある。

先に書いたように、小説『ロリータ』のロリータに彼女たちは知らず知らずのうちに、自分を重ねていく。
舞台の中では、ロリータを彼女たちが演じることで、それを表現し、さらにロリータの中の登場人物ハンバート・ハンバートが彼女たちを悩ます。
ハンバート・ハンバートが、彼女たちを悩ます、あらゆる「陰」となる。ハンバートがイラン革命だったり、為政者だったりするわけで、それに人生を奪われたロリータが彼女たちだ、というのだ。
読書会の彼女たちが、読む書物の中に重なり、交錯していく戯曲が見事だ。本当にスリリングで面白い。

そして、彼女たちは被害者として存在する、ロリータのことからしかモノが見えていないことが露わになる。それは彼女たちがロリータだからだ。この構図は、舞台の中でも、男性が彼女たちに「自分は違う」「男性も悩んでいる」と主張しても理解を得られないことに似ている。

「男」は「抑圧している側」の象徴でもあり、彼女たちにとって、常にハンバート・ハンバート(側)であるからだ。「ベール」「化粧しない」等々の理由が男性側にあるということもあろうし、男女の「感覚の違い」というのは、簡単には理解し合えるものではないということもあろう。

で、そして、ふと思った。「今ここで、この公演が上演される意義は?」。いや、そういう大上段に構えたソレでなくて、なんか心が動くな、と思うところがあったからだ。

それは「何」だったのだろうか。

世の中には、政治であったり、差別であったり、格差であったりの、「抑圧」が存在している。
しかし、「抑圧」は、そういった「目に見える」ものだけではない。
「目に見えない抑圧」もある。
したがって、「他人に理解されない抑圧」もある。

つまり、「テヘランであったことは世界のどこにでもある」のではないか、ということ。

「抑圧されている」ということを、自分のせいにして、つまり、「悪」を自分の中に見つけ、それを悔やみ、嫌悪することで閉じていく人もある。

だから「外に敵を作れ」「目に見える敵を作れ」とは言わない。
彼女たちから「学ぶ」とすれば、それは、痛みも伴うこともあるということを理解した上で、「自分で考え、行動する」ことであろう。

そういう、少し脇道に逸れた見方もあるのではないか、と、彼女たちの強さに、感じた。

彼女たちの中には、外国に渡った者もいる。
「自由」と「理想」に近づいた彼女たちの、「次の敵」は何だったのだろうか。
だぶん「見えない敵」にも遭遇したのではないだろうか。
それは自分で見つけることができたのだろうか。それにも「強い意思で対処していけたのであろうか」。
そんなことが気になった。

シンプルな舞台なのに、シンプルであるとか簡素であるとは感じなかった。
役者たちの絡ませ方がうまいからだろう。
台詞に無駄がなく、そのときの感情を見事に表現しているように響く。

2時間近い舞台なのに、最初から最後まで引き込まれた(お尻は痛くなったけど・笑・クッションぐらい欲しいところだ)。

四方を観客で囲む舞台だったが、どの場所で観たとしても、まったくストレスはなかったと思う。
ライティングを含め、役者の動かし方がうまい。

ちょっとずらして折ったフライヤーなどのアートワークもいい。
受付、客入れも丁寧。

また、兄弟や夫婦、肉親の関係を、衣装の色で見せるというのは、なかなか面白いと思った。
ロリータがサングラスを頭に、とかハンバートのみがダークスーツで革靴というのも。
さらにニーマを除き、イランの男性が全員ヒゲを蓄えていた。
黒澤さんはもの凄いヒゲ面だった(笑)。
公演の直前に実際にテヘランに行ったということだが、それがどれぐらい公演に反映されたのか、は知りたかった。



蛇足ながら、ミニシアター1010には初めて行った。
家からは遠いのだが、いい会場だ。思ったよりも広さがあるし、トイレもちゃんとしていて、駅に直結。
終演後であっても、1つ下の階で食事もできる。
エスニックな公演の後、中村屋でカレーを食べた。美味しかった。
「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

奥深く、細かい
人間のあれこれ。110分と比較的長いお芝居だけど一人一人にスポットが当たって、それぞれにドラマがあって飽きなかった。それがすごく奥深く、細かく描かれていたので共感ができた。それでいて「テヘランでロリータをよむ」というタイトルに相応しい世界観も出ていたので流石だなと思いました。役者さんも、言葉を大切にしていて伝わるものが大きかった。観に行くことをお勧めできる舞台。

SKY RUNNER

SKY RUNNER

SPINNIN RONIN

d-倉庫(東京都)

2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい舞台!
Spinnin Ronin Japanさんの公演自体も初めてだったのですが、芝居・ダンス・音楽がこんなに融合している舞台は中々無いのでは!?
ストーリーも自然と心に伝わってくるものがあり、何度もリピートしたくなりました。

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/01/12 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★

壮大を装った作り話
アルジェリアのテロでの犠牲者のニュースなどを見ていると、殊更、この壮大そうな作り話が、空虚に感じられて仕方ありませんでした。

正直言って、脚本にも演出にも、何も魅力を感じることはできませんでしたが、ただ役者さんは、それぞれ、魅力的で、構成もしっかりとはしているので、4時間20分の観劇そのものは苦痛ではありませんでしたが。

古谷さんが、お元気そうでほっとしたり、伊藤蘭さんと大石さんの執事夫婦の演技が素晴らしく、印象に残りました。

ケラさんの演出は観ていませんが、蜷川さんの、またそれか?の物が落下したり、雨を降らせたり、最後の劇場機構を逆手に取った演出は、あまり必要性を感じず、ゲンナリ。

コロスのラップも、無理やり感いっぱいで、逆効果だった気がします。

ネタバレBOX

どうも先に企画ありきで、ケラさんが、熟考して、愛情を籠めて作品を生み出した気配があまり感じられない戯曲だったように感じられてなりませんでした。

ダークな「わが街」風だったり、「三人姉妹」風だったり、ギリシャ悲劇風だったり、ありとあらゆる調味料を混在させ過ぎて、味が雑になってしまった気がします。

これだけの登場人物を使って、何を描きたいのか、軸が見えないし、わざわざこんな作り話を新たに生み出さなくても、この面々で、シェークスピアや南北を上演してくれた方が、ずっと見ごたえある舞台になったのではと、この作品の上演それ自体に、意義を感じられませんでした。

でも、キャストは、端役に至るまで、適材適所で、本当に、演技を堪能させて頂けたのは幸いでした。

一番不可解だったのは、ヤンの服装が、密航してきた時のままだったこと。何故?何か、理由があるのでしょうか?

主演の森田さんを初め、若い役者さんの好演が光る舞台でした。
嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

あっという間
 嘘がテーマで、観客にもその嘘と真実を見分けさせる、面白い舞台となりました。もちろん、サスペンスなので伏線を見逃さないようにしないといけないという心構えはありましたが、2時間半を過ぎていたとは思えないほど集中して観ることができました。多分36年前はまだ生まれていらっしゃらなかったであろう役者さん方が当時の風俗もかなり研究されたんだと思います。
 エンディングの「嘘」も洒落ていましたね。

夢十夜

夢十夜

MAG.net

シアターサンモール(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★★

話しは「夢」でしたー
難解な話しながら、イケメンさんたちが熱く演じられていた舞台でありました。
(=まぁ女性客の多さの理由でしょうね)
笑いの入り辛い話ながら、なんかアドリブにていろいろと入れていたのが、
面白く受けましたです。

ネタバレBOX

ラストの赤い蝶降らせるトコが凄かったんですが、
毎回の赤い紙吹雪の量が段々増えていったそうで。
下敷きになった役者さん曰く「腰直撃して痛かった」との話でした。
見応えはすごかったです!

また手ぬぐいでのお題目は笑いが取れる分、
役者さんの負担が強かったみたいです。
アドリブな分大変だったようですなー(^^)
新春浅草歌舞伎

新春浅草歌舞伎

松竹

浅草公会堂(東京都)

2013/01/02 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

若手の華やかさ
若手中心の座組で、年明けにふさわしい華やかさが感じられる公演でした。

『毛谷村』
部分の抜粋なので物語としては物足りなさを感じましたが、短い時間の中に立ち回り、義太夫、子役といった様々な見せ場があり、シリアスな場面もコミカルな場面もあって楽しめました。
お園を演じた中村壱太郎さんが美しく、ときにはとぼけた味わいも見せていて印象的でした。

市川海老蔵さんによる口上は、新年の挨拶に続いて市川家伝統の「にらみ」が披露され、迫力のある姿で客席を沸かせていました。

『勧進帳』
ずらっと並んだ出囃子が祝祭感を盛り立て、定番作品としての力強さが感じられました。
海老蔵さんの弁慶は、元々古めかしくて分かりにくい台詞を少しこもらせた声色で言うので聞き取り難かったのが残念でしたが、若さ溢れるダイナミックな舞が良かったです。特に終盤の酔っぱらって踊る場面での豪快なよろめきっぷりが印象的でした。

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

劇団しようよ

元・立誠小学校(京都府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★

今しかない若さを感じる
始めのプロローグ的なところが全然わからず
ちょっと音も大きくて台詞が聞き取りにくいわーとか
思ってたけど
ここはわからなくて良かったと後でわかった。

座付き音楽家という方がいる劇団って初めて。

前半は話がわかりにくいまんま進んで行ったのだけど
どんどんと色んなエピソードが符合して行きハッとする。

そこで時間軸が戻り
同じシーンがリフレインされる。

最近こういうパターンのお芝居が多い気がするがまぁ良いか。

ところどころ
ドタバタ劇になりがちでそこは気になったけど
曲とかダンスとかええ感じでした。
ユニゾンの台詞が聞き取りにくかったのももったいない気がする。
二人ずつくらいにしても良かったのかも。

ケラリーノさんがツボでした。

お話は切なくて
自分の体験にはないけど
そういう気持ちになるのはなんとなくわかる。
コラピスおじさん、藤田くん、工藤さんは前に進めたけど・・・

ゆきこはどうなったのかな。
みくが洗濯機を覗いてみたものは・・・






NO WORDS, NO TIME ~空に落ちた涙~

NO WORDS, NO TIME ~空に落ちた涙~

Quaras

東京グローブ座(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/02/25 (月)公演終了

満足度★★★★

ダンサーの存在感。
「NO WORDS, NO TIME」を観る。
初ジャニーズ(笑)。黒田育世さんが振付&出演なので、これは観ねば、と。
ダンスに目が行ってしまって、主演の東山紀之は狂言回しっぽい。黒田さん&ダンサーが食った感じ。ダンスシーンは、黒田ボキャブラリーをベースにソリッドに作った感じ。
シンプルな美術は、ダンスでよくやる見たてや、映像が映える感じで良かった。無言だからか、映像の使い方か、プロジェクションマッピングを思わせるシーンもあり。黒田さん、振付だけでなく、演出にもけっこう入っていたのかな。
しかし、無言劇でマイムとダンスだったからか、主演の東山紀之、田口淳之介、花總まりの影が薄い。下手ではないしポーズは綺麗だが、動きが弱い。線が細い。群舞のダンサーの方が、存在感があった。そして、ジャニーズファンに「赤い服(黒田さん)の強烈なダンスに目が行っちゃったよ」と言わしめるあたり、さすがです。
アンコールで、田口くんが持ちネタ?を言ったら、それまで神妙な雰囲気のファンの娘たちが破顔一笑。ああ、こっちがジャニーズの世界で、今回の作品はアウェイだったみたい。本人もファンも。

パンフレットにも書いてあったが、ジャニーズものというより、コンテンポラリーダンスとして観る方がよい。

ツキシカナイ -

ツキシカナイ -

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛溢れるメルヘンハード
始まりから驚いた。前説(笑)

普段の関西弁の会話劇。

終始ワクワクした。
前のめりになった。

それぞれのキャラがすべての役者さんにピッタリでした。
それぞれが愛すべき役でした。
皆が愛に溢れていました。
死神も疫病神も愛神も。

役名の付け方とかも好き。
選曲も好き。使い方も良い。

まがねが彼女を連れて実家に帰りお母さん、お姉さんと話すテーブル、椅子に着くとき
ちゃんと奥側の役者さんが見えるように座ったりとかの細やかさも良い。


時間軸が入れ替わり
途中までわからなかった二つの家族がつながり
そういうことだったのか!と。
そこかしこに愛が溢れているお芝居でした。

何回も涙が出たのだけど
その後に笑いがありいつのまにか涙もひっこむという
ちょっとその辺は「もうちょっと泣かせてよー」とかも思いましたが。
ちょっとだけ。


西原さんを一人芝居で観て興味があり観に行きましたが
やっぱり歌うまくて素敵だしあの声が好きです。出番が少なかったので残念。

でも作品としてめちゃめちゃ満足しました。
観て良かったです。






カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】

カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】

劇団やぶさか

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

ファミリーむけな
全員女性の公演でした。宝塚っぽさは全くなく、おとぎ話がテーマだったこともあり、正統派子ども劇という感じです。
ご都合主義とか王道とか、有りなので、子ども向けの劇OKな人の方が何も考えず楽しめると思います。

ネタバレBOX

観客は男女比1:1で色々な年代の方が居ました。うまく纏まっててメッセージもストレートに届く内容なので、もっと小学生とかにも見てほしいなぁと帰りがけに思いました。

ストーリーは簡単に言えば、北の国と南の国の呪いを、王子が旅をしてちょこっと成長して、解くというものです。虐められる醜いカエルの女の子と、馬鹿にされるネズミの王子、カエルの少女の方が割りに合わない感じで健気でしたが、脚本家の方はこちらに自分を投影されたんじゃないかなぁと思いました。

呪いによって国民が全員動物化していて、頭に飾りのようにつけている仮面が、とても素敵でした。アニメチックな色とりどりの衣装と、B4用紙を絵本のように折ったパンフも可愛かったです。舞台美術の絵が学芸会的だったのですが、段差とかを役者が縦横無尽に使っていたのが良かったです。

怪盗黒猫の口上「金銀財宝…」は小気味良い。ゴキブリシーンで「ズキューン」も笑いました。始まってからどんどんクロウ魔女さんのオバサマっぷりに魅了されていったのですが、宮廷仕事を「辛い…」というところが大爆笑で、一番好きです。

蛇兄弟も、本当に兄弟に見え、頼もしい仲間でした。帰りがけは、男性客が「サラマンダー、登場した時から一番イケメンだと思った」と盛り上がってるのを耳にしました。

不埒なまぐろ

不埒なまぐろ

辻企画

アトリエ劇研(京都府)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★

まだ答えはみつからない...
観劇後すぐはこの作品に良さは感じなかったのだけど
ポロポロと思いだす日々・・・
ということは何か自分の中に残ってるのかなぁ。

男性二人と女性一人。
寝ているだけなのか、死んでいるのか
夢なのか、夢じゃないのか・・・。

男優二人の膝の絆創膏は何かを表しているのか。


タイトルに魅かれて観に行ったけど自分の中でこうだという答えも見つからないまま日が過ぎて行く。

もっとわかりやすくガツンと来る芝居だと思っていたので拍子抜けしたのだけど
また違う感覚に襲われている。

いろんな芝居のカタチがあること。
人の寝息を聞くと眠くなること。

それが私の気付いたこと。

嘘ツキタチノ唄

嘘ツキタチノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

よく練られてる!
二時間半は長いなぁと思ってしまうけど、最後はぐぐっと気持ちを舞台に持っていってくれた。よく考えられたストーリーだと思う。二回、三回と観たら、また色んな発見が出来そうだし、この舞台をより深く楽しめるんだろうなぁと思った。

ツキシカナイ -

ツキシカナイ -

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

映像と音楽が絶妙!不思議な世界観の作品!
いゃ~良かった♪
久しぶりに観劇後呟きました(^^)

映像のクオリティは前回で実証済みでしたが
劇中での演出でも使われていて、それが効果的に美しい神秘的な世界を創り出していました♪
ストーリーも前作とまた違った展開の独特なファンタジー!

役者さんも近藤さん黒一点⁈に個性的な女優陣との共演は見応えあります!
死神は前作と同じ河上由佳さんの独特な語り口調が印象的♪
その他の厄日神&愛神も交じっての掛け合いも面白い♪
それにしても愛神の西原希蓉美さんは二週続けて観てます(^^)

過去と現代が交互に展開される話しがタイムスリップする時の
切り替わりで音と光の魅せ方などで分かりやすく粋な演出♪

後半になって死神が何故?取り憑いているのか明らかになって行く…
そこに前作でも現れた観覧車が繋がっている♪

話がどんどん繋がってくると…なるほど~!
面白いストーリー♪

音楽と映像が絶妙で独特な空間に包まれた
それは世にも奇妙な物語の様な雰囲気の愉しいお芝居でした!

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ

劇団☆新感線

東急シアターオーブ(東京都)

2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

それ以上でもそれ以下でもなく
とにかく新感線だなーと言う感じでした。それを観たくて行くのだからもちろん満足だし不満もないけれど、新たな感動のようなものも特にはなく。応援するまでもないし、成長するわけもないし。何と言うか、壮年期に差し掛かっているような感じがしますね。でも、もちろん、かっこよすぎたんですけどね!

ひとつになれた

ひとつになれた

野鳩

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★

うーむ
ナカゴーに関する諸々の評判を伺って駆けつけたものの、なんだかあまり私には合わなかったようです。

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/01/12 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

二度観
舞台は「なまもの」と感じました。先週観た時とはまた違ってる。どちらも2F席からだったので、出来れば1F席で観たかったです。顔の表情まではさすがに2F席からは…。

短篇集:几帳面独白道化師

短篇集:几帳面独白道化師

バンタムクラスステージ

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった
A・B両方見ました。再演作品もありましたが全て初見。

役者さんの演技力を下敷きに、総合演出細川さんの力量が遺憾なく発揮された6本。ゲスト脚本のテイストが異なるのは当然だけれど、細川さんの話のうち1本の異質さには良い意味で裏切られた。
ゲスト脚本作品も素晴らしかったが、やはり細川さんの作品で締められた世界観の短篇集、と唸らせる全体の構成。
今までに観劇した中で最も小さい劇場。舞台と客席の距離がとても近くて、演技のエネルギーをそのままぶつけられる。
1回目で話の筋を理解したら、2回目に見るときには台詞の感じ方が違う。役者さんの演技も、動きも間も、もっと楽しめる。観劇の楽しさを実感。

次回公演は新作とのことで、素直に楽しみです。

ネタバレBOX

6本全てが印象深い。
Mr.ストーンが居眠りする理由。「僕」が発砲する必然。罵った相手を賞賛する男。最初からは想像できなかった展開に走るコメディ。若い男と柔和で老獪な男の緊張。何も言わずとも表情だけで立場を悟らせる役者の演技。
再演あるいはDVDの発売があれば、また見たいと思わせる。
素晴らしかった。

このページのQRコードです。

拡大