「テヘランでロリータを読む」 公演情報 時間堂「「テヘランでロリータを読む」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    時間堂「テヘランでロリータを読む」観ました
     舞台上に、姿の見えないキーパーソン(原作における一人称の語り手)と、自在に動き回る架空の人物(作中で読まれる小説の登場人物)の対比。さらに、劇中の実在の人物たちと、小説のもうひとりの架空の人物がかぶさる見せ方の妙。 彼らを軸やガイドに繰り広げられる、宗教・体制・性差・欲求に絡め取られた多彩な人間模様の群像劇。
     顕微鏡で覗いたように切り取られ出てくる場面場面が、映画やTVドラマのように観客の中で紡がれる。
     劇中で読まれる小説「ロリータ」の読み方は、人それぞれで違う。人の尊厳、自立への考え方の違い。その上で同じ世界に生きることとは。世界への読解力の違う人間同士の相互理解は、どこまで可能なのか。
     同日に観た、東京デスロック「東京ノート」と共通するテーマを感じました。
     観終わった後は、まるで海外ドラマをまとめて観たような、もたれた感覚が(笑)

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    2013/01/23 05:49

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