最新の観てきた!クチコミ一覧

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デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

初演、というかw
もちろん「男性の好きなスポーツ」も観ていたんですよ。

今回チケット取るのをすっかり忘れて当日券で拝見しました。

キャンセル待ち8番目で観れるかヒヤヒヤしましたが、無事に鑑賞できました。

ケラさんのコメントからもわかる通り、かなり初演とは別物になってます。

もちろん踏襲している部分もありますがね。

でもでも、観ることができてよかったなーって純粋に思います。

この先の物語も広げて作れそうな作品。

Pink Punk Pamper~ピンクパンクパンパー~

Pink Punk Pamper~ピンクパンクパンパー~

アフリカ座

劇場MOMO(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

とてもわかりやすい話でした
話自体はとても面白かったんですが、
ただ役者さんたちの演技力の差が目立ってしまったのが残念でした。

発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

青山円形劇場≪公開GP≫(東京都)

2013/02/20 (水) ~ 2013/02/20 (水)公演終了

満足度★★★★

ブルータスお前もか!女体シェイクスピア第3弾!オール舞台女優大進撃! 
ブルータスお前もか!
女体シェイクスピア第3弾! 

小劇団系?女優さんたちを、これだけ一堂に会して競演する姿が楽しめるのは柿喰う客だけ!

ローマ市民の圧倒的な支持、人気を得ていたジュリアス・シーザー。
シーザーの暴走を恐れ、暗殺するブルータスと旧友キャシアスらだったが、
次第に追い詰められていく。

結構それぞれのキャラが描き分けられていて楽しい。
今回はとっても出番が多いキャラメルボックス渡邊安理さん、
今回も岡田あがささんの間の悪さとか、
「百戦錬磨のルーシリアス」は前振りのわりにすぐつかまるとか、
見どころ、小ネタ満載。
今回、新たに我妻三輪子さんが好きになりました。
素朴で従順とても可愛らしい役でした。

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

満足度★★★

しばらくはチーズバーガーは食べれそうにない.。
話やテーマは面白いんですが、いかんせんハードな場面が多すぎる。

ネタバレBOX

僕は結構好きな話ですが。
消失・ from メガロポリ子

消失・ from メガロポリ子

mimimal

新宿眼科画廊(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

満足度★★★

面白かったです!
登場人物を街に見立てるという発想はとてもおもしろかったです。そして、日常会話をそのまま演劇にしてるところが、現代口語演劇を連想させました。
とてもデジタルな印象の舞台で、計算して作っているな、と観客に思わせてしまう所は好みがかなりわかれると思います。若い人の演劇は伝えたいことを計算しすぎてデジタル化しすぎて、一見余分と思われるけど本当はすごく大切な情報を削ってしまっているところがあると思います。
身体そのもののもつ情報量は、頭で計算した情報などはるかに上回る生々しい感覚を観客に与えることができるので、身体を見つめることはとても意味のあることだと改めて思いました。

DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】

DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

作法
 基本的な物語作法通りの作品。

ネタバレBOX

 邪悪と義、究極の愛、永遠の命、権力・力と弱者、差別と被差別、など基本的構造にそれぞれの要素を絡み合わせて、余りにも単純化することを逃れ日本版ハリウッドとでも形容したい内容になってはいた。然し、独自の発想や視点が見られるわけではない。この点、作家は、知恵を絞って欲しい。
 動き、や演出は悪くない。殊に、銀河連合の旗艦が、ザレムに襲われ、死体が山のようになっている所へ踏み込んだダストシューターズが、それらを吹き飛ばすシーンの演出、照明は良かった。アクションが多様され、多くの人が楽しめよう。
DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】

DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

イマジネーションが必要
特撮やCGで表現されるような映像を、とにかくセリフと演技・パフォーマンスで表現するので、初めての人は戸惑いますよね。
というか、以前の作品よりますます演者さんと観客に厳しい舞台になっていますよ、いい意味で。

テンポが速く、全員が思いっきり動き回り走り回る舞台(ステージ裏でも)。
とても気持ち良かった。

シリアスなストーリーの中にちりばめられたギャグは…しょーもないものも多く…カプセル兵団の特徴ではありますが、面白がる人は多いのでしょうか?

消失・ from メガロポリ子

消失・ from メガロポリ子

mimimal

新宿眼科画廊(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

満足度★★★★

まちこ
前回に引き続き、独自の世界観で楽しめました。消化しきれないところもありましたが、ぐぐっとひきこまれました。開場中のパフォーマンス(?)から観た方がいいと思います。町子ちゃんかわいいです(* ´ ∀ ` *)

秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★

脚本の設定に基本的齟齬がある
これが、ファンタジーや不条理劇の形態なら、きっと後ろの席で号泣されていた若い女性同様、私も、KAKUTAファンの一人として、結構感動して席を立っていたかもしれません。

しかし、この脚本には、実社会の常識を逸脱する、明らかな齟齬があると、私には感じられました。

前回公演の「ひとよ」の時にも感じたのですが、最近の桑原さんの戯曲は、あまりにも、主人公の境遇を特化した異質な世界に設定し過ぎているのではないでしょうか?
そのために、実社会の常識からは、かなりずれた展開が多く、不自然に感じてしまう部分が多々あるように思うのです。

せっかく、人間洞察にも優れ、それを虚構の人物に転化して、感動作を送り出せる力量をお持ちの作家で演出家でいらっしゃるのですから、もっと、どこにでもいそうな人間の深層心理をリアルに描く作品で、勝負して頂けたらと願わずにはいられませんでした。

その点を詳しく言及するとネタバレになってしまうので、ネタバレ欄は、公演終了後に追記したいと思います。

ネタバレBOX

公演が終了したようなので、今回の作品に疑問を感じた点を追記します。

この作品、クリニックの院長である晋太郎が、過去のトラウマから、多重性人格になり、その人格ごとに、吉見さん、清水さん、成清さんの3人の役者さんが演じ分けする構成です。この手法は、演劇的にはとても面白い趣向だと思うし、そうすることで、芝居が中盤になるまで、観客の興味を引っ張り、厭きさせない効果は抜群にあるとは感じるのです。

でもですよ、観客には3人違って見える、晋太郎とハリオと赤城ですが、芝居の中の登場人物には、3人の顔は同じに見える筈ですよね。

診療してて、急に赤城に変身したり、道で急にハリオが暴れても、近所の人にしてみたら、あのクリニックの先生は異常だとすぐにばれる筈だと思うのです。ましてや、アナフラキシーショックで急死したと思われている患者を、診療ミスだとスクラム組んで、デモしてるような地域なら、まずその前に、あんな多重人格の医者は追放しろって騒ぎになりそうに思うけど…。

それに、夫や兄がそういう危険人物だと知りながら、診療させている家族の常識も疑います。

晋太郎が、医者ではなく、アーチストか何かなら、この芝居も納得して、素直に感動できたと思うのですが、医者という職業設定が、あまりにも、現実に即していないと思うのです。

それに、高山さん演じる実美は、晋太郎が赤城に変身したところを目撃してる筈なのに、ずっと、このクリニックには医者が二人いると思いこんでいるところにも無理があると思います。

役者さんの演技は、総じて、皆さん、秀逸ですが、ただ個人的好みとして、若狭さんは、こういう偽悪的な人物役は任でないように感じました。
ハリオ役の清水さんも熱演でしたが、この難解な役をどう演じていいか、少し、迷いを払拭されていない感じが見受けられた気がしています。

「目を見て嘘をつけ」ぐらいの、誰にも思い当たる経験や思いを桑原流に凝縮表現された作品を、是非、次回には期待したいと思いました。

相変わらず、女優桑原さんの部分には、大満足なだけに、そう願わずにはいられない思いがありました。
『算段兄弟』・『楽屋』

『算段兄弟』・『楽屋』

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ストーリーとはちがった面で

研究生にしろ、準劇団員にせよ、こらからの彼ら彼女らを、生かすか殺す
かは、その演出、指導者の力量によるところが大きいのではないかと思いました。
ひとつの作品で、この役なら彼に合いそうだ、これで彼女を鍛えることができる、そんな構想が的確であれば、役者の伸びしろも大きいことでしょう。
もちろん、それ以前として、彼ら彼女らの、素質、努力、センス、運などが、前提となることに違いないのですが、それを自覚させ、開花させるのは、周りの力あってのものです。

と、考えながら、「算段兄弟」を観ました。(「楽屋」時間がなく、観ることがでくきませんでした)

その点では、みな及第点をあげることができると思います。
とりわけ、長女役は堅実な印象を持ちました。
しんどい役は、長男、そして雄二の役です。
言い換えれば、かなりの演技力が要請される役だと思えます。
おそらくこの2人は、他の何倍もの練習を繰り返したのではないでしょうか。
はまり役だったか、というよりも、彼ら2人が、それを自分の「はまり役」にしてしまおうと努力していたことを感じ、内心感激しながら観ていました。
まだ、完全にとは言えませんが、劇の内容とは別の次元で、心に打たれました。



秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

秘密
面白い。

ネタバレBOX

晋太郎(吉見一豊)…CLの医師。小さい頃のマラソン時の事件で姉を亡くし、その罪悪感から他人格をつくる。
津弥子(藤本喜久子)…晋太郎の妻。子を堕ろしたことを晋太郎に黙ってた。頑張り屋で苦労人。
ハリオ(清水宏)…晋太郎の他人格。粗野で乱暴。足が悪い。銀子と付き合う。
赤城(成清正紀)…晋太郎の他人格。冷静で凛々しい医師。
伏見(瓜生和成)…下宿人に扮したカウンセラー。
孝枝(原扶貴子)…CLの看護師。
庸一(佐賀野雅和)…晋太郎の弟。ブラブラしてるけど気も使ってる。学生時代、銀子と付き合ってた。
徳井(若狭勝也)…庸一の友人。地元ペーパーの記者。晋太郎の秘密をネタに小説を書こうとしている。
実美涼(高山奈央子)…有名ブロガー。妊娠の件で悩むも赤城の発言で彼に打ち明けることを決意する。
佐栄子(野澤爽子)…おとなりさん。
銀子(桑原裕子)…頭の弱いキテレツな女。
いつか(ヨウラマキ)…晋太郎の他人格。死んだ姉の虚像。

最初のシーンで、晋太郎、赤城、ハリオの三人の会話を持ってきてから舞台が始まる。今の状況や過去をちょっとずつ見せながら、晋太郎の多人格性を匂わせていくのがうまい。そして、多人格を明らかにしてからが更に面白い。110分、惹きつけられっぱなしだった。

多人格であることをずっと黙ってた晋太郎。同じくそのことを晋太郎に黙ってた津弥子や庸一。
マラソン大会当日、秘密を告げ、離婚しようという晋太郎に対して、聞こえないフリをしますと突っぱねる津弥子。ハリオや赤城の存在も利いてて、みんなの心に安心と暖かさが湧いてくるように見えた。

パンフのあいさつにもあるけど、秘密と知らんぷりのバランスがいい。根底にあるのは思いやりか。単純なことをシンプルに舞台にのっけてくれたいい作品。

チラシデザインもいい。CLへのシュプレヒコールを利用した、開演前の案内も良かった。下手な前説よりもしっかり頭使ってる。
発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

青山円形劇場(東京都)

2013/02/21 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

たのしかったー
久しぶりに中屋敷演出作品を見ました!
女体シリーズは初めて。
べらんめえ口調のローマ人。なんかめちゃくちゃしっくりきました。
女優たちの立ち姿が本当にかっこよかったです。
(中屋敷さんもアフタートークでもおっしゃっていましたが、後姿美しいと思いました!)
円形舞台の魅力たっぷりだったと思います。

(アフタートークでアントニーが好きか、ブルータスが好きかという話が出たので)私は、アントニー派です。

ネタバレBOX

一番背の低い(?)ジュリアさんのシーザー、周りに長身の人が控えているので、すごく目立って素敵でしたー!!すごく細かいですが、銃を撃つ動作がスナップ写真にしたいくらい好きでした。


気になったことは、落語好きの私としてはもう少し本物の江戸っ子口調に近づけたらよかったのにと思ったくらいですかね。
(見ている途中は少々あっても、見終わったら忘れちゃうくらい後半にかけてボルテージが高まってよかったからかも)
ブルータスの後のアントニーの大演説、民衆の動きの対比なんかがきれいに出てて見ていてぞくぞくしました!
Passive Silence 受け身の沈黙

Passive Silence 受け身の沈黙

Ensemble Sonne(アンサンブル・ゾネ)

シアターX(東京都)

2013/03/02 (土) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

無題625(13-050)
19:30の回(晴、豪風)。18:30受付、19:00ロビー開場。開場時間までエントランス手前で待つ、外で吹き荒れる風、物凄い音。

座席を途中で外し仕切ってしまい、舞台側にL字の座席を設置、舞台は真っ白、ノートPCを開けたような床と壁。後方、左右の3面には天井までの暗幕。上手にギター奏者席、YAMAHAのアンプ、エフェクター類。座席後方にはカメラ。こちらは初めて、「カイ」は2011/9以来。

19:25ダンサーが一人現れ、タオルを放り投げ、床に倒れ込み、戻る。これを時間をおいて3回。その間、前説(70分)、客入れ。19:32ギターがチューニング、照明が明るくなり、上手よりダンサー~20:48終演。

男女混成10名、衣装は白、細かいデザインは異なる。ギターはアーム付のフルアコでボディーの孔はガムテープのようなもので塞がれている。どうみたらよいのか少し混乱する。あまりダンス的な振付ではなく(ようにみえる)、舞踏のイメージに近いか。ギターはほぼノイズ発信機となっていて、スタート時こそは単調なハーモニクス。アルペジオを経て、ヴァイオリンの弓、小瓶(?)、鉄片のようなモノを3フレット付近のネックの弦に挟んだり。擦る、たたく、鎖を使う。

「開座」もコントラバスや三味線でノイズを出す。白い世界と黒い世界との違いはあれど似ているような気がしました。

ソロを挟んでいろんなパターンがありましたが、ほぼ同じトーン。激しい動きはなくシンプルな型をみているような感じでした。

もっと照明をおとして影の部分とギターのノイズをうまく組み合わせたらずいぶん印象が違っただろうと思います。

ネタバレBOX

1/3ほどギターに関心が行ってしまいました。距離が近く、弦を弾く生音と電子音とが微妙にずれて聴こえるので、あまり効果的には聴こえない。ヴォリュームペダルを使っているんだと思いますが、アタック音や出だしの音が聴こえたら....ね。もっと爆音だったら好み。

ダンサーと床面が擦れる音がよく聴こえてきて少し気になる...素材はなんだったのでしょう。

複数で演じるとき、あまり揃っていないのはそういうものなのかと思いながらみていました。タイミング、角度、手の広げ方...いろいろ。

ト音【終演。たくさんのご来場ありがとうございました!】

ト音【終演。たくさんのご来場ありがとうございました!】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

最後の春休み
風にはなんとなく花の香りがするのに、薄手のコートじゃ寒いこの季節は、卒業式の終わった3年生の気分をふと思い出して切ない。春が来ても、もうあの校舎には行かないんだな、あの駅で降りないんだな、あの人にももう会えないんだな・・・。切なさを全部足したら、恋をひとつなくしたくらいに、涙がでる。

主役の板橋と工藤のセリフの量と、その場の動き。よくもまぁ脳と身体に入れたものだ。そして、心にも。プロデュース時代から培った、主宰・春謡との絆がしっかりと見える。脇を固める関・高野・村尾もまた、想い出の中に住む、懐かしい教師そのものである。

佐瀬と森島はキャラが安定してきた。すっごい美人とか、すっごい色気とか、見かけの完成度が高くない分だけ、役の人格に寄り添って観ることができる。

今回の脚本の凄さは、観劇したイキウメ主宰・前川知大氏の「面白かった。春謡作品における最高傑作」という感想でもう充分だろう(初日から、こんなに安定している舞台も珍しい)。

そして、これを最後に引退する飯島の千葉。ほんとにいい。こんなにいい役者だったのか、と、最後にして思っていることが申し訳ない。

春になったら飯島はいない。時間の許す限り、何度でも観ようと思う。私には甘く切ない、最後の春休みだ。

オペラ研修所公演  『カルディヤック』

オペラ研修所公演 『カルディヤック』

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

歪んだ職人魂
パリを舞台にした連続殺人事件にまつわるサスペンス的な物語が、はっきりとしたリズムの音楽に乗せて展開する作品でした。何をテーマに打ち出しているのかが分かり難く、演技も硬さが感じられて、演劇としては少し物足りなさを感じましたが、音楽的には楽しめました。

天才金細工師が自分の作品に執着するあまり、客に売った作品を取り戻す為に殺人を繰り返す物語を中心にして、その娘が父と恋人との間で揺れ動く様子が描かれていましたが、登場人物達の感情が伝わって来ず、ドラマとしてはあまり魅力を感じられませんでした。

冒頭で紗幕にタイトルが作曲当時の映画みたいな雰囲気で映し出されたは洒落ていて良かったのですが、そのアルファベットの並びがM字型に変化して、今回の演出のインスピレーションとなったフリッツ・ラング監督の『M』を示唆するのはあざとくて無粋に思えました。
回り舞台を用いてダイナミックに場面転換を行うのが印象的でしたが、
チカチカと派手に明滅する照明は落ち着きがなく軽い感じに見えました。

音楽は無調に近い音の使い方でしたが抽象的ではなく、感情や雰囲気が伝わって来る、聴き易い曲調でした。早いテンポの中でいくつもの旋律が複雑に絡む、いかにもヒンデミットらしい曲が多く、聴き応えがありました。

栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

ULPS

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2013/02/26 (火) ~ 2013/03/04 (月)公演終了

満足度★★★★

終盤でほろり・・。
「きつつき児童文学賞」の授賞式を担当することになった栗原課長。しかし・・

ネタバレBOX

穏やかに粛々と行われるはずだった授賞式に問題が次々と表れる。それは大賞受賞作品の盗作疑惑。そしてAV女優の佳作など、児童文学賞に相応しくない事柄が次々と発覚してしまう。

これらを軸に栗原課長の怒涛の「きつつき児童文学賞」のリハーサルが始まる。終盤でこれらのどたばたを丸くまとめた特別功労賞受賞者の言葉に感動しました。直球な心温まるドラマ。
ソーサーの上に桜の花片(はなびら)

ソーサーの上に桜の花片(はなびら)

B.LET’S

6次元 (カフェ) http://www.6jigen.com/index.html(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

木の椅子はきつかったっす
公演時間約1時間半。

赤崎貴子さん扱いで観劇しました。

カフェだけあって雰囲気が違いました。

木の椅子対策だけ自己努力?すれば満足度は満点だったと思います。

ネタバレBOX

「偽りのティータイム」
安西役の赤崎貴子さんには騙されてもいいかも(笑)

「ラブ・ストーリー」
大蔵さんな役柄は他の作品等々でも観たいですね。
秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

優しいしらんぷり♫
なんだろ、特に目新しさはないのですが、じんわりと胸に伝わってきます。
日本人なら皆好きな舞台。

ブルーアップル【終演しました!】

ブルーアップル【終演しました!】

X-QUEST

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

物凄い身体能力!
ダンスが特に素晴らしい。機械仕立ての人形のようでした。

ネタバレBOX

全体的に観客を楽しませよう、楽しませようとするサービス精神に溢れた舞台でした。これこそがハイパーエンターテイメント!

物語りの筋は 地球の創世期も描かれ、海の中で息づく生命を基に記憶を題材にした命の物語。

キャストでは相変わらずこうせいさんの動きが人間離れした神業でした。
見た後に幸せになれる部隊でした。演出、キャスト、照明、音響・・・、どれも素晴らしいと感じました。
美しい国

美しい国

実験劇場企画公演

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/03/02 (土) ~ 2013/03/04 (月)公演終了

美しい畳へ。
男B「タイトルが『美しい国』だから古きよき日本の心を描くのか、と思ってた」
男A「場面設定は兄妹が一緒に住んでる家の茶の間でしたが、『美しい国』とは無関係の金髪ハーフ(豊)の幽霊が登場したり、驚かせられました」
男B「左手の複雑骨折は、いつ治るのかな…」
男A「幽霊なのに怪我を負ったままって、だいぶ可哀想ですよね」
男B「まあね。全身の複雑骨折だったら大変だぜ。出逢った幽霊も仰天でよ」
男A「ははは」
男B「しまいに そいつもコンクリートの床に打ち付けて、複雑骨折」
男A「それにしても一体、どこで出逢ったんでしょうね?」
男B「成田空港とかでしょう。レディ・ガガの来日時には、すげえ活発になるって霊媒師が言ってた」


男A「お互いゾッコンの兄妹のなかに、付きまとう男子大学生や、彼女、旧友などが入り混じり、次第に その関係にも変化が生じてゆくストーリーです」
男B「主人公といえるかな?触りで、妹の真子が 天然だと気付く芝居だった。比べてみると、その時点では 付きまとう男子大学生(笛笛)は、普通の人間だったね」
男A「後にセー○ー服を着る(色々と事情があり)というサプライズもありましたけど…」
男B「意外に足、キレイだったね。すね毛剃ったのかな。そのまま『東京ガールズコレクション』出ちゃえばいいのに…」
男A「香里奈の隣に あの人いたらマズいでしょう!」
男B「どうかな。話は変わるけど、劇場中に張り詰めた気かあったね」
男A「前と後ろに客席があって、演者の一言ひとことに固唾を呑む形でした」
男B「あと、バック音楽を さほど流さなかったことで、会話に集中できたな。だってさ、お兄さんと元カノに イザコザがある場面で、急に“レディー・ガガ”の曲が 掛かってきたら台無しだろ」
男A「レディー・ガガ、もう いいですから!」
男B「音響ついでに舞台美術の話もすると、家のドアは見やすいようアクリルだけど、その他は忠実な再現じゃん。『巨人の星』のちゃぶ台しかり、タンスしかり…」
男A「えぇ、たしかに」
男B「ただ一点、畳だけは木台の端によ、レディー・ガガの髪の毛のようなグリーン・テープ貼ったのを組み合わせただけなんだぜ」
男A「レディー・ガガは、もう帰国させて下さい…!あえて畳を敷かず、そこだけ正確には再現しなかったのは何か理由があるのでしょうか?」

ネタバレBOX


男B「俺が思うに、結構、立ったままの芝居が多いのと、貧乏臭さを演出したかったからじゃないの」
男A「別に貧乏じゃなくても、ストーリーには繋がりありませんよ」
男B「同じ兄妹が同じ家で生活し、同じ釜の飯を食う。そんで、親の影はない。早くに両親を失って、しかし兄を父親代りに二人で懸命に生きていたと、考えられるだろ、普通。」
男A「その分、ラスト、観客にとっての急展開があるわけですね!」
男B「それか、単に畳を入手できなかっか。いずれにしても、忠実な再現&簡素なセットが会話に集中させてくれたね」

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