満足度★★★★
ストーリーとはちがった面で
研究生にしろ、準劇団員にせよ、こらからの彼ら彼女らを、生かすか殺す
かは、その演出、指導者の力量によるところが大きいのではないかと思いました。
ひとつの作品で、この役なら彼に合いそうだ、これで彼女を鍛えることができる、そんな構想が的確であれば、役者の伸びしろも大きいことでしょう。
もちろん、それ以前として、彼ら彼女らの、素質、努力、センス、運などが、前提となることに違いないのですが、それを自覚させ、開花させるのは、周りの力あってのものです。
と、考えながら、「算段兄弟」を観ました。(「楽屋」時間がなく、観ることがでくきませんでした)
その点では、みな及第点をあげることができると思います。
とりわけ、長女役は堅実な印象を持ちました。
しんどい役は、長男、そして雄二の役です。
言い換えれば、かなりの演技力が要請される役だと思えます。
おそらくこの2人は、他の何倍もの練習を繰り返したのではないでしょうか。
はまり役だったか、というよりも、彼ら2人が、それを自分の「はまり役」にしてしまおうと努力していたことを感じ、内心感激しながら観ていました。
まだ、完全にとは言えませんが、劇の内容とは別の次元で、心に打たれました。