虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ダイナミック
光と影の演出が綺麗。群舞も座・高円寺の大きい舞台いっぱいに繰り広げられててダイナミックだった。ただビジュアル面は凄いんだが胸に迫るセリフがなくてちょっと残念。テーマが大きすぎてこちら側で持て余してしまったかも。
ネタバレBOX
村上誠基は相変わらずクオリティ高くてよかった。なんだかんだで3作ぐらい連続で出演作観てる。注目度の高いいろいろな劇団にひっきりなしで出演しているのはホント凄い。実際納得の実力。
そのほか、松下仁、小角まや、笠井里美、渡邉圭介といった劇団員が印象に残っている。どうしても「散華」側ばかりだな。「学校」側のストーリーに自分が追いつけていないというのが原因だな。
啼いた、曼珠沙華
激団しろっとそん
MOVE FACTORY(大阪府)
2013/03/08 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
大正ロマン
妖を退治する銅と灰羽。その銅に取り付く空狐。喋ることのできない華。人は一人ではいられない。誰かのそばにいなければ、いてくれなければ、どうにもならない生き物。銅が華に対して妹のように感じたのは、自身が人と関わらないようにいきてきたからかと感じたり。華のやったことは、悪ことではあるけれど、責めることはできない。そばにいたかっただけなのだから。個人的に好きなお話ではあった。暫くおやすみして、また元気に帰ってきてください。
「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
捨てても捨てられなくても
エビス駅前バープロデュース、初観劇でした。狭い空間だからこそ、俳優さん達の細やかな演技、表情の変化が文字通り手に取るように見えて新鮮。
内容は、場所がバーだから、の大人のお芝居。お酒を味わう年齢になってるなら、それまでに色々積み重ねたものがあるわよね…という。自分が捨ててきたもの、捨てられなかったものをもう一度見直す経験をしました。素晴らしかった。出来れば、もう一度違うポジションで観劇したいです。
若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
「親愛なる我が総統」
物凄い熱量のある舞台でした。
ネタバレBOX
脚本の力もさながら、自分が観た中では演出力も他を制するほど勝っていたと思います。
それは照明、時計の音、風の音、舞台セット・・これらで観客をその世界に引きずりこむ力がありました。
素晴らしい舞台を作られたことを感謝したい気持ちでいっぱいです。
ちなみに観客動員数ではこの劇団がダントツでした。
CASE
劇団伍季風 ~monsoon~
小劇場 楽園(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
シンプル
とてもシンプルな、密室ものでした。役者出ずっぱりの1時間半です。
ネタバレBOX
目覚めたら突然、知らない者同士で密室に閉じ込められていた、集められた理由と犯人は誰だ、ということを少しずつ探る、王道1シチュエーションです。
ストーリーや人物達に、意外性とか、どんでん返しとかは、一切ありません。とってもシンプルな内容を、初のサスペンスものとして、丁寧に演じたという感じでした。
登場人物たちも、芝居っぽく激昂するとか壮絶な過去があるとか意外なエゴイズムが引き出される、とかではなく、割りとニュートラルな感じで、イロモノではなく、とにかくしっかりと筋の通ったものを真面目に作ろうという姿勢が伝わってきて、好感を持ちました。
役者は出ずっぱりなので、台詞の無い時の空気状態が難しそうでした。騒がしい筈の役なのに、中盤ほぼ台詞の無い彼氏とか、不自然になっちゃうのが少し気の毒です。小説家の語りかけ方が全体の雰囲気を引き締めていたように感じました。
犯人は命を奪ったことに対しては全然反省してないし、皆は殺意のあった殺人犯に対して気遣いすら見せて赦しすぎるなぁと思いました。
「死んでいるなら皆が物理法則を越えてここに集められる」推理が有りなら、「夢おち」推理も誰か楽観的なキャラがしそうな気もしました。
~メタモルリバース~
おぼんろ
新宿眼科画廊(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
満足度★★★★
「末原童話」の世界は健在
白い壁に写真を投影するためお馴染みの段ボール製の装置がなく小綺麗(笑)なことを除いては「末原童話」の世界は健在。
今回のテーマは「砂」ということで、握りしめていても指の隙間からサラサラこぼれてしまうような儚さが写真も相俟って巧く表現されていたと思う。
若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★
【中村房絵(広島県)の回】観劇
天辺塔(広島県)『箱』 、意味不明でした。
ネタバレBOX
さわさわさわさわ…、さわさわさわさわ…、漫画『カイジ』の「ざわ…ざわ…」と同じじゃないですか。なんじゃこりゃー、よくも堂々とやれるもんだと思いました。
300年前っていったい何でしょう。浦島太郎のような舌切雀のようなお伽話風パフォーマンスがありました。こふく劇場『お伽草紙/戯曲』は劇団うりんこの公演で観たことがありますが、1700年頃にお伽噺が生まれたとも思えませんし、全く分かりませんでした。
そもそもダンスのキレも大したことはなく、中身は意味不明、逆に彼女たち四人がかわいそうです。最終審査に残した事自体が不思議でした。
せめて出演者の名前ぐらいは記載してほしいと思います。
月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
不思議な感覚
ダンスと物語が折り重なる所。
要素が多い登場人物はあちこちをウロウロして
観客を落ち着かせない演出で不思議な空間。
淡々と流れて行く過去大人と未来の子供たちの世界
最後まで自分の中での見方が定まらなかった。
何度か見ると突然に良くなる日が来るのかもしれません。
大勢の役者、雰囲気のある舞台美術
贅沢な作品でしたね。
若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
【鈴木アツト(東京都)の回】観劇
劇団印象-indian elephant-(東京都)『青鬼』。満員でしたが、劇団チョコレートケーキのときのようにお尻をずらすほどのことはありませんでした。
ネタバレBOX
『青鬼』を観るのは二回目でした。一回目のときは食育という言葉が思い浮かびましたが、今回は少し教訓臭いと感じました。「教訓」を受けたために「教育」のイメージになり、食べ物に関することだったから食育と考えたような気がします。
いけ好かないストーカーのような同僚の男、殺されそうになったときの目の覚まし方は絶妙でした。
豚を食べても豚にはならない、人を食べても人にはならない、結局は北極ヒメイルカを食べて人間に戻るでした。手の甲の青い色が少し薄れるくらいあると良かったかなあと思いました。
若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇団チョコレートケーキ「親愛なる我が総統」
もんのすごいものを観させてもらった。びっくりした。
あんなに動きがない静かな舞台なのに、眼が釘付けでした。緊張感がたまりませんでした。ヘース役の方の喋り方、低いんだけどよく通る声がすごいな。人間味があるような、ないような、微妙な感じ。
客席は超満員でした。ずっと昔、桟敷に詰め込まれてた頃を思い出しました。
でもいまの時代、ステージのすぐ下で、膝抱えて観てた人は辛かったろうな。
3月下旬の再演、都合で観に行けないのがとっても残念。
舞姫
メイシアタープロデュース
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ぜひ観てほしい
自分はきっとこの先あらためて舞姫を読みなおすことはないだろうし、舞姫でラブコメディってどんなだろう?と興味深々で拝見しました。
文学作品ってどこか暗くて堅苦しくてつまらない印象があるのですが、その印象がどこかへ吹っ飛ぶくらいとっても楽しめました!
設定を現代に変えてあるので気負わずに観れます。人の迷いや悩みや過ちはいつの時代もそう変わらない、普遍的なものということでしょうか。
舞姫を知ってる人にも知らない人にもぜひ観てほしい。
昨年の「牡丹燈篭」もよい作品でした。メイシアタープロデュース公演は良い芝居を作っておられると感じます。
ネタバレBOX
物語の舞台は一座の楽屋裏。そこで繰り広げられるワンシチュエーションコメディ。
豊太郎とエリスが中心の話ですが、エリス母子の確執や相沢の豊太郎に対する劣等感も垣間見え、いろんな人間模様が描かれていました。
愛とお金、夢と生活、正義と賠償。どれも片方だけではバランスが取れない。
ひとは、より失えないもの、失うのが怖いと思う方を最後には選ぶのでしょうか。どちらか選ぶことはどちらかを捨てることだから。
CASE
劇団伍季風 ~monsoon~
小劇場 楽園(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
良質のミステリーでした
なんか定番の密室話を上手に見せていました、
難しいバランスの作品を本当に観客巻き込んで完成させた手腕に脱帽です。
<90分>
ネタバレBOX
映画「キューブ」みたいな感じと云えばいいかな、
でもぶっちゃけると、「キューブ」よりはスッキリします。
ちゃんと納得ゆく理由と背景が語られますから(^^)
ブルーシートチルドレン
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
いろいろ詰め込みすぎたきらいあり
でー2時間40分・・・・長いぞ。
う~ん、ちゃんと帰結されて納得はできたが、
なんかこうもっと精錬する必要があるのではと感じたデス。
でも盛り込みすぎはヨクナイナー(~_~;)
ネタバレBOX
演劇中心での劇中劇とかもあって面白い作ではあったが、
なんか義務化した演劇が悪者過ぎた描き方であり。
できれば良い面のエピソードなんかも
台詞だけでも入れるべきだったのでは?と思った。
(治安が良くなったとか就学意欲が増加したとかねー)
人間集中力は90分ぐらいらしいし、
ここまで長くするなら、
休憩入れた前後編とかにすること考えても良かったはず。
開演の方法は独特で面白かった(^^)
定番の暗転使用せずに、注意事項を伝える手法は評価します。
なので星1つオマケです!
曖昧未満
演鑑演劇部
東京学芸大学芸術館1階・展示室1(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
学芸にて
チラシを観たときから、なんとなく独特の空気を感じ、
どちらかというと、ごちゃごちゃした身内受け多めのコメディーかと思ってしまっていたのだが…
実際、そんなことはなかった。
空間の使い方、抽象性に表現力、友人にまで勧めてしまった。
今後も機会があれば、ぜひ訪れたい劇団です。
テネシーの女たち
Theatre Polyphonic
シアターシャイン(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
個々と束ねられたもの
全ての作品を知っているわけではありませんでしたが、
見覚えのあるストーリーもいくつか。
それらの一つずつが様々に刹那を描き出し、
一方で他の物語と重なる時間の如くに舞台にあって。
作品たち一つずつに惹かれつつ、
一人の作家が描く共通した感覚にも捉えられて。
少しだけトーンの異なる最後の作品も圧巻でした。
ネタバレBOX
開場時舞台は黒い幕で隠されていて。
2列目の中央に座ると、
その幕の真ん中に仕立てられた小さなのぞき穴にも気づく。
客電が落ちると、一人の女性が客席奥から現われ、
そののぞき穴から舞台を覗き込んで・・・。
観客もその視点とともに舞台に導かれます。
黒地に描かれた壁の絵に目を奪われ
何枚かの絵に見入って、
その中に積み上げられていくドラマに心を奪われていきます。
『風変りなロマンス』は主に下手側で
いくつかのパートに分けて紡がれていきます。
冒頭の部分が少しだけ硬く感じられましたが、
やがてシチュエーションがほどけていくと、
そこにロールたちのルーズな行き場のなさが
役者たちの絶妙にすれ違う会話の中から
じわじわと伝わってきます。
猫の作り方もしたたかで、役者がその所作に
主人公と宿の女主人双方の見え方を
しなやかに背負っていて・・・。
同じ舞台の上手側には
別のベットがしつらえられて
女性が眠っている。
その場の空気は、
やがて『バーサよりよろしく』として立ち上がりつつ
『風変りなロマンス』の
宿屋の一部屋と窓から見える工場の風景にも
同じ時間の俯瞰を与えて・・
『バーサよりよろしく』は他でも観たことのある作品でもあり
舞台の空気にすでに前のシーンからのものがあるので
物語の肌触りをそのままに受け取ることができて。
バーサの見るものも、
まわりの女性たちの彼女との距離もとてもナチュラルなものに思える。
生きることの残照のようなものが
二人の女性の風情にさらに際立つ色を与えつつ
一人の女性への憐憫や同情に留まらない
生きることの質感となり、深く浸潤される。
二人の女性のそれぞれの距離感に作りこまれた
こまやかな揺らぎにも心惹かれ、
ジャズの場への入り込み方も実に効果的。
女性たちのその場にあることのリアリティや
想いの単に情念だけに留まらない、
どこか軽質で達観にも似た感覚までが
織り上がっていく。
『話してくれ、雨のように・・・』は
2月に観たd’UMOの舞台の素材となった作品で、
極めて個人的に、
その圧倒的なデフォルメに切り出されたものの印象が
今でも強く残っていて。
で、この舞台に綴られていく世界に取り込まれて、
やってくるもののベースに変わらない普遍があることに驚く。
雨音と場の閉塞感から逃れるように
幻想が虚実の敷居を乗り越えて広がり、
その先に語らえる褪せ朽ちていく人生の姿に
淡々と深く行き場のない男女の閉塞の在り様が浮かび上っていく。
テネシー ウィリアムズの作品の多くに感じる、
実態のない希望と現実のありようが、
とてもあからさまに、そして鮮やかに伝わって。
『ロンググットバイ』は
兄妹の一歩踏み込んだ実存感やビビッドさに惹かれました。
その場にあった閉じ込められ感が、
語られる母親のエピソードとともに
舫いを解かれ、その在り様を
くっきりと浮かび上がらせる。
その家に繫がれた母の、妹の、そして父の想いが
どうにも軽質で置き場のない滅失感に束ねられ、
やり場のない、淡く深い想いに観る側を浸して・・・。
兄妹それぞれの閉塞の色の異なりを
役者たちがとても丁寧に編み上げていて。
兄が台詞で語り積み上げていくものも
妹が刹那ごとに垣間見せるニュアンスの
一色にとどまらない重なりや揺らぎも実に秀逸。
『風変りなロマンス』は他の物語を縫うように
時を進めて、
それは舞台を短編たちの羅列にとどまらない
一つのトーンへと縫い上げつつ、
物語を鮮やかに完結させていく。
社会の仕掛けを語る男の溢れだすような高揚に凌駕され
宿屋の女主人から滲みだす業に息を呑み・・・。
そして、刹那の光を感じたりもする。
最後の『財産没収』はそれまでの作品とはまた一味違って
しかも圧巻でした。
短い作品の中に、一人の女性のある時間というか、
人生のそのひと時の姿が鮮やかに描き込まれていて。
演じる女優には、
ロールの容姿にとどまらず、
台詞に語られることも、言葉の先にあるものも、
矜持も、欲望も、 高揚も、不安も、切なさも、達観すらも
観る側の組み上げる想像力など凌駕して、
そのままに刻み込む力があって。
ロールの感じる今も、醒めた人生への俯瞰も、
歪んだその先にある真っ直ぐさのようなものも・・・、
言葉のトーンや、表情や、身体の傾げ方や、
靴の脱ぎ履きの一つずつからすら、
細微に伝わってくる。
そこに、異なる現実感を差し入れる男の風情もしっかりと作りこまれ、
男女の風情に希薄で実存感を伴った立体感が生まれ、
シーンや会話として、しなやかに成立し、
人生のある刹那の風景が
観る側に広がっていく。
観終わって、一つずつの作品のテイストと、
それだけにとどまらない、
どの作品にも折り込まれた
稀代の劇作家が編み上げる人生の感触のようなものが
しっかりと残ったことでした。
「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!
元東京バンビ
OFF OFFシアター(東京都)
2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
早い展開
石川さんをメンバーに迎えた「元東京バンビ」
今までの筋は変わらず、
客演の役者さんがいつもより多く、
展開が早めだったかな?
また観に行きます(^o^)
2013.03.09記
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2013.03.16夜の部二回目観劇しました。
多彩な(濃い?)俳優・女優陣に圧巻!
先週観たのとアレンジが変わっているところがあり、
爆笑してしまいました!
見上げてごらん
Ar-Style
ブディストホール(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
一生懸命
演じる役者さん達に好感が持てました。星チームを観劇しました。中には、もう少し演技を頑張ってほしいな・・と思う方もいましたが、皆さん一生懸命演じているのが伝わりました。ストーリーは、ありがちな気もし、途中で何で急にこの展開?と思う所もありましたが、ハッピーエンドで終わったのは気持ち良かったです。見上げてごらんの曲も感動的でした。
舞姫
メイシアタープロデュース
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
役者さんの演技が・・・
役者陣の迫真の演技を、すぐ側で観ることができました。
テーブルをはさんでの駆け引きが最高におもしろかったです。
笑いの場は、各所にありますが、本筋は、今の時代に置き換えた、純舞姫でした。
ネタバレBOX
駆け引きで終始するので、いろいろおもしろいのですが、長かったです。
最後、捨てられたショックで、正常でなくなってしまいますが、お人形さんが壊れたみたいな感じの表現なのでしょうか?
ちょっとわかりづらかったように思いました。
最後、そういう終わり方なんだでした。
Doubt
よろづや商店
d-倉庫(東京都)
2013/02/26 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
「演じる」ということ
息詰まる台詞の掛け合いにただただ圧倒され「演じること」の崇高さに触れた思いです。
ネタバレBOX
2005年のピューリッツァー賞、トニー賞を受賞した作品だけに最後まで観客を惹きつけて放さない力がある。それはタイトルでもある「Doubt(疑い)」の一点に物語の全てが収斂されることにより発生する張り詰めた緊張感であり、4人の登場人物が彼女が彼女として、彼が彼としてそこ在る確かな存在感である。また俳優たちが見事にそれを演じ切っている、というか、その登場人物としてそこに存在していたという表現がふさわしい。話が逸れるが、先日ラジオ番組で久米明さんが亡くなった劇作家、演出家の福田恆存さんから「役者は何を話すかではなく、なぜその人物がその言葉を発するのかを考えながら台詞を言わなければならない。」と常々言われていた、と仰っていた。それに照らし合わせるとこの物語の登場人物には必然的に発せられる台詞しかないと思われる。俳優たちはその必然さを背負って台詞を発し、登場人物のゆるぎない存在感を浮き上がらせて見せてくれた。それがこの素晴らしい戯曲を更なる高みに押し上げている。素敵な舞台を見た後の感動は何物にも替え難い。最後に当日パンフの、プロデューサー西村長子さんの「固定観念との闘い」なる文章に痛く感動し、大いに共感した次第です。