最新の観てきた!クチコミ一覧

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音のいない世界で

音のいない世界で

新国立劇場

仙台市宮城野区文化センター・パトナシアター(宮城県)

2013/01/24 (木) ~ 2013/01/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

4人で作り上げられた物語
ダンサーのお二人も含め、言葉のチカラが伝わってくる作品でした。目の前で起こる全てのことが身体と言葉を通じて客席に響く、弦楽四重奏のような良質な舞台でした。

マカロニ

マカロニ

劇団お座敷コブラ

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年一番面白かった
「もう終わっちゃうのか」と名残惜しいまま、
最後のカーテンコールまでビッチリ楽しませて頂きました。
デートに家族に初観劇にもオススメです。

暗転も少なくなかったのですが、
小気味よく続くシーンは先への
期待を掴んで離さなかったので、
少しも気になることがありませんでした。

時計を見ることが無かったことは勿論のこと、
何が時を忘れさせてくれたかといえば、
声を揚げて笑わせてくれたからだと思います。

ちょっと足りないくらいが丁度良いのは
料理も同じでしょうね。必ず次も観たい!

「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/07 (木)公演終了

満足度★★★★

演劇でしか、なしえない空間
小説の世界とは違って、もう一つの『テヘランでロリータを読む』の世界が立ち上がっていました。女性がイランに暮らすことの葛藤をメインに物語る良作。衣装のセンスも良かったです。

Dearパパ(ご来場ありがとうございました!)

Dearパパ(ご来場ありがとうございました!)

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑えて泣けて
最後はえぇ?ってなりました。

よかったですよ。

ネタバレBOX

楳図かずお!?笑
INDEPENDENT:通天閣

INDEPENDENT:通天閣

満月動物園

STUDIO 210 (通天閣地下ホール)(大阪府)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

観れて良かった。
4/11に観た 上演順は四 五 二 三 一 面白かった。 観てないのが三つ有り 観たものも、もう一度観たかった やっぱり面白かった。

「カーニバル」 
この物語 背景が、これでもか、臭うって そうやったんや 赤ちゃんって そうやたんや 夫って そうやったんや 人の想いと狂気が凄いです。役者によって大きく変わると思いますが、諏訪さんの、綺麗な顔 スタイルから 出るこの物語とても良かった。

「赤猫ロック」 
全編走って ウエディングの色を照明で変化する時だけ照明の前 女性が恋に肌が燃えるように、色が変わる ドレスの色が変わる。人生を走り抜けた 女の生き方 人生 不幸の方が多いのに胸を張る 家族団らんの幸せを感じる。 とても面白い 生きる事 幸せとは何と感じました。 面白かった。 

ダム部のアイちゃん」 
火の鳥喰うか? 面白い 科学雑誌で3度の生命絶滅説を思い出しました、手塚治の火の鳥 壮大な物語です 川端優紀さんの可愛らしさとのギャップがまた面白い 時間軸がだんだん長くなる、壮大な地球史の様 人間、・・・ 立派な人間になります様に。

「わたしの未来」
極端な状況での少女の恋心 ハル君の男心 歌と物語が重なる 物語の中 もみじが、紅葉で葉を落とす ハルくんの両手両足を切る(落とす) 物語の後半 希蓉美さんの歌と踊りが想いにとりつかれたように激しく そして優しく 演技とオリジナル曲の歌とハードな物語と夢のような出来事 2回目ですが、ぼろ泣きでしたわ。 最高良かった。 

「庭園の花は、蜜」 
 大ちゃんに見立てた人形は、子供の頃のえっちゃんの人形 このハウスに入ると死ぬ、大ちゃんの人形を入れるが、それは えっちゃんの人形 死ぬのは、あれ死んだ?と言う感覚 ドールハウスは、墓? 仏壇? ずっと大事に作って大ちゃんが入って完成 えっちゃんの完成図 あの子はまだよ 違うのよ 父 母 バア そしてえっちゃんが入ってしまう。 面白かった。 微妙な雰囲気をしっかりとした演技で河上由佳さんが演じてました。

それ行け!お魚ナンバーナイン(仮)

それ行け!お魚ナンバーナイン(仮)

演劇サムライナンバーナイン

シアター711(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

年齢的にも内容的にも
本当に雰囲気の異なる二つの劇団でした。

ネタバレBOX

ごっこのごっこと神を殺す話。

◆集団快遊魚 『U・M・A』
謎の生命体を探す冒険ごっこをしようと、部室でその練習ごっこをする話。理由はよく分からないのですが、最後に生き残った者には罰ゲームでもある的な学生のノリなでしょうか、冒険には危険が付き物でどんどん死んでいく練習ごっこの後、さあ酒でも飲みに行こうかというどうでもいい午後の暇潰しのお話でした。

◆演劇サムライナンバーナイン 『セカイから抜け出すいくつかの方法』
人間の欲望によって生み出されるものには、死んだ息子が生きていたらと想像するような癒し効果の他に神の創造があり、人間が創造したはずの神に支配されてしまう現実がありますが、そんな神の支配を根本的に断つには人間が認知症に罹ること、あるいは人間が死ぬことと指南するデカンショ節的な話でした。

暇潰しの話と哲学的な話、全く趣が異なっていました。
迷子の部屋

迷子の部屋

劇団あおきりみかん

名古屋テレビ塔 三階秘密の部屋(愛知県)

2013/03/22 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが!
鹿目ならではの切り口
個性が光る役者陣の力量…

「さすが」としか言いようがない。

いつも予測できない展開で楽しませてくれますが
今回もその期待を裏切ることないあおきりらしい舞台でした。

ドレミの歌

ドレミの歌

オイスターズ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった
女子高バージョン、男子校バージョン
どちらも期待以上に楽しむことができました。

男子校バージョンは
初演と比べて更に磨きがかかった感じ。

オイスターズ独特の会話劇
好みは大きく分かれるでしょうが
オススメです。

私のダーリン

私のダーリン

東宝

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

「鯉」しか覚えてない
事前にネットで評判をチェックしてから観に行ったのですが、
賛否両論の評判の内容は、どれも納得。

石川禅さん、坂本健児さんのお二人に流石だなぁ~と
感嘆のため息が出ました。

出演されてる女性3人が元宝塚ということもあり、
その色が結構出ていたような気がします。

若手俳優3人+1人(古川さん、大河さん、村井さん、町田さん)の
演技を目当てに観に行くと肩透かしを食らう、かな?

泣くポイント、笑うポイントを作ってくれているのですが、
私の場合、笑うポイントは少しずれてしまっていたようで、
それほど笑うことができませんでした。
泣くポイントは、少しうるっとした時に、隣の席の人が号泣状態で
鞄の中からティッシュ(かな?)をごそごそと出したりしているのを
感じているうちに、引いちゃってしまいました。

全体を通じては楽しいミュージカルだと思います。

ネタバレBOX

タイトルの「鯉」は、若手俳優3人+1人+αで
鯉の扮装で歌って踊る場面のコトです。

公演前に、「頭の上に鯉を乗せて踊る。」っていう噂を聞いて、
なんぞそれ?って思っていたのですが、
フタを開けてみると、なんて可愛らしい(笑)!

頭の上の鯉に合わせた、
錦鯉のような白地に赤や黒の斑点のついた、
ロングチェニックを身に付けた彼らが腕の下から脇についた
ヒレのような薄い布をひらひらさせたり、
首を振って頭の上の鯉を泳いでいるように震わせてみたり。

その仕草の可愛いこと!
帰ってきた私の頭の中には、その姿が強烈に残っていました。

ふまじめな観劇の仕方でごめんなさい。
マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

凄いリアルな演技&演出、脚本の伏線も見事
凄いリアルな演技&演出。役者と演出の妙。
脚本の伏線の張り方や問いの残し方も見事。

(観劇直後の印象で★4つにしていましたが、色々考えたら、様々な伏線など、考えることがたくさん湧いてきたので、★5つに変えました。)

ネタバレBOX

脚本の伏線の張り方も上手いし、謎の残しか方も上手い。

その為、すっきり感想や評を書くことが難しいので、思い浮かんだままに書きます。
他の作品評以上に、散漫ですし、うろ覚えのため台詞なども正確ではありません。悪しからず。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舞台の最後、エンドロールあけのオールラストで、冒頭のシーンが反復される。
ほぼ同じ台詞だが、冒頭で語られたものの一部分が削られている。

それは、2人の男女(主人公)がベッドの中でしりとりをていて、女(栗原まりや)が「く」で終わる言葉を発し、それに対して男(大庭シゲル)が「栗原まりや」と答える部分。
反復されたオールラストでは、男は「く、く、く、、、思いつかない」となる。
そして、また冒頭のシーンと同様に、男は怯えたようなそぶりをし、「まりやがいなくなってしまうかと思ったら、怖くて、、、、」というような台詞を言う。それに対して女(まりや)は、「この手をずっと話さないよ」というような主旨のことを言う。

これは、作品全体のテーマと関わっていて、ずっと離れないと言っていた栗原まりやが、物語の途中で離れて行ってしまい、そして絶望した所に現れ、恋人になった橋本真理もラストシーンで離れていってしまう。独りになることに大きな恐怖と絶望を持った主人公大庭シゲルは、橋本真理をなのか、無差別に誰かをなのかわからないが(おそらく前者だろう)、人を刺して(刺したとは断定できない、その前に、栗原まりやの夫を刺してしまったことの伏線を考えてそうかなと、、、)血だらけになって戻ってくる。そこに母が現れる。自暴自棄になってなのか、絶対に自分を見捨てない存在としてなのか、その母にキスをする。そこで幕。
そのラストシーンの右側の舞台では、栗原まりやが新しい恋人で結婚を約束している相手:横井亮と(左の舞台と同じ瞬間に)キスをして終わる。そのお腹には、新しい命が宿っている。

解釈を加えれば、主人公大庭シゲルを全面的に肯定し、絶対に離れていくことのない母の存在こそがマリア(聖母マリアとも重なる)であり、同時に栗原まりやも、新たな恋人と家庭を築き、母マリアとなる。

面白いのは、
私には、他者と新たな命を育もうとするあり方は希望に見え、母と子という信頼関係の中に救いを求める(すがっている)姿はこの上ない絶望に見えたということ。(母との信頼が構築できている者はまだ良いが、母のいない子や、母子関係さえ破綻している者には、その最後の救いさえ残されていないことを考えると尚更。)
だが、どう考えても、舞台の力点はその絶望の側に置かれている。
では、他者と幸福な関係を結べない(持続できない)者はどうすればよいのだ、、、、
それは、たぶん作者も、そして多くの絶望を抱えた人も共通して持っている感覚だと思う。私もそのひとりだ。では、何に救いを求めればよいのか。
安易な答えが舞台で提示されていないのがよかった。
それは自分で見つけていくしかない。見つからないかもしれない。
いや、何かに救いを求めようとすること自体が不毛なのかもしれない。
その絶望を受け止めて生きていくことしかできないのかもしれない。

冒頭のシーンをオールラストで反復させ、主人公に「栗原まりや」の名前を語らせなかった意味は何か?
なぜ、楢崎マサト(バンドのベースで、主人公:大庭シゲルが栗原まりやの次に付き合った橋本真理の元恋人)は死んだのか?(自殺か?)
結局、マリアとは何を意味しているのか、「まりや」「真理」「聖母マリア」、、、、
それは、希望か絶望か、、、、

これらの様々な問いの意味を、観劇後に考えている。


おまけ演劇『会沢ナオトインティライミ』も面白かった。
所謂過剰な演技や演出の芝居をデフォルメして、嘲笑しまくっているようなコメディ。最高です。
La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

ピアフの実存
 ピアフの生きざまに感激。だが、内容的にはピアフにおんぶにだっこであった。(追記4.22)星4つはあくまでピアフへの評価があってのこと。

ネタバレBOX

 ピアフに助けられた親子の話が出てくるが、赤子を捨てようとした母親は、ピアフから貰った100万フランで生活を立て直し、まっとうな人生を歩んだようだ。その娘は、名をエディットという。無論、母が、ピアフの名をつけたのだ。それで、娘が、ピアフと関係の深かった8人の男にピアフの人物像を尋ねる、という設定になっている。
 素人とはいえ、社会的に成功している人達ばかりが、出演しているので、若干、かむシーンのあった人が居るとはいえ、無難にこなしている。だが、芸術をなめてはいけない。アーティストは、別に良い子ではないのだ。誰一人、己を曝け出していなかったではないか! そんなレベルでピアフを演ろうなど、彼女に失礼である。
 特に、最後に歌われた曲は、Non je ne regrette rien.だろう。日本のシャンソン事情は知らないが、自分の指摘が正しければ、あんな訳にはならないのではないか。何も後悔しない、という凄まじく強い歌なのだから。この点でも、ピアフのみならず、フランス文化移入に問題があるように思う。
 ただ、救いと言えば、ピアフの凄さが、伝わってきたことであった。
マリー・ボドニック

マリー・ボドニック

ロデオ★座★ヘヴン

劇場MOMO(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

魔都上海
 時は1937年。上海の日本租界の一角。イエュイは、武勇の誉れ高い貴族の愛娘、男子に恵まれなかったこの家の長女である。年頃になったが顔にコンプレックスがあって何時もベールをつけている。彼女の身の回りを世話するのは下僕、ラン・ティエン。目は悪いが、忠実な下僕で彼女の為なら命も投げ出すほどである。
 そんな彼女は、父の葬儀で出会った日本人外交官、甲斐に一目惚れしてしまうが、甲斐は、彼女のベールを剥いだ途端、悲鳴を上げて逃げ出してしまった。彼女は深く傷つき、その時以来、武器取引、暗殺などを生業とし黒世界で暗躍するウーの下で働くようになる。(ネタに追加4.22)

ネタバレBOX

 暗殺もするスパイとして。そんな折も折、甲斐は、毛沢東率いる共産軍や蒋介石率いる国民党軍部との戦いに備え、もう一つの顔、軍特務機関員として武器の調達を画策する。 
当然、国民党特務機関は甲斐の命をつけ狙い、殺害を目論むが、ウーから甲斐殺害を申し渡されていたイエュイは、ターゲットが、甲斐であることに気付き彼を殺しに行った先で国民党特務機関の手先と思われる者からの襲撃を撃退し、逆に助けてしまう。因みに、武器調達を図った甲斐の取引相手とは、ウーの右腕である。
当時、魔都と呼ばれた上海を舞台に、日中スパイ合戦とイエュイのひたむきな愛、二つのテーマを描いているのだが、ラストへ持ってゆく際、アウフヘーベンの手際が良くない。作家の傾向なのかも知れないが、演劇的効果の面から考えれば、イエュイの恋を前面に描くのではなく、逆だろう。翻弄されて亡くなることを強調すべきである。本当に恋を純粋に描きたいのであれば。他人を散々殺めてきただけでも大変な罪なのだから、それをしも浄化する程の恋を観客に理解させるには、今回の終わり方では甘い。
魔法使いとストレイシープ~Apology~

魔法使いとストレイシープ~Apology~

劇団ヒラガナ( )

アドリブ小劇場(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

役者
 舞台に上がったら、一番大切なことは演技だ。これは、言うまでもあるまい。この点で、残念ながら力不足が、目立った。歌にしても、音感レベルからきちんとしないといけない。絶対音感が無いなら、完全な音痴に徹すべきである。歌のうまさは、聴衆を沈黙させるが、極端な音痴は、大笑いさせる。舞台に上がる以上どちらかであろう。
 シナリオも哲学的な浅さが、難点だ。観客にとって伝わらない言語を用いるなら、それが、作品の中で、何らかの痛烈なメッセージを持つべきである。一つだけ例をあげておく。「夕鶴」の与ひょうとつうの会話で、欲に目の眩んだ与ひょうの言葉に対し「分からない。あんたのいうことがなんいにもわからない。云々」という、つうの科白の何と言う痛烈。こういう言葉を目指すべきだろう。

おい、小島!

おい、小島!

タッタタ探検組合

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

タッタタ探検組合流ミステリー
 いつも質の高い喜劇作品を演じ続けてきたタッタタ探検組合が、今回挑むのは、ミステリー。無論、いつもの笑いは健在だ。而も泣かせ所、鋭い風刺、謎解き等々盛りだくさんの内容だ。
 発端は3年前、ヤクザと黒い噂のあった町長が、鉄パイプで殴り殺された事件だった。容疑者として手配されたのは、小島という名の組員である。一度、警察は彼を追い詰めたことがあったが、すんでの所で逃げられてしまった。ところが、その小島が出頭してきた。3年間、何処に、どのように潜んでいたのか。若い署員が尋問するが、小島は、話をはぐらかして一向に答えない。退官間際の鬼刑事に尋問者が変わると、刑事の物語り意識に感応したかのように、小島は事件後の顛末について語りだす。その内容は、極めて特異なものだった。
 (追記4.23)

ネタバレBOX

 事件後、間もなく小島は、月光荘という名の、築40年、敷金、礼金無し、家賃は半年10万円、風呂なし、角部屋、陽当たり良しで、不動産屋も通さない安アパートを100万前払いして、借りたのである。今では、他の部屋の住人もおらず、大家の話では、幽霊が出る、と噂の立っているこのアパートは、追われている彼にとって都合が良かった。
 ところが、住み始めると直ぐ、夜中に飲めや歌えの大騒ぎが聞こえる。寝惚け眼をこすって電気をつけると誰の姿も無い。そんな事を数回繰り返すが、矢張り、騒々しさは消えない。そうこうしているうちに電気をつけても彼らは消えなくなった。当然、互いに誰なのか、人定質問を始める。分かったことは、彼ら8人が、このアパートの先住者だったこと。約3年前、小島が越してくるちょっと前に、一酸化炭素中毒で全員が亡くなっていたことだった。だが、何故、彼らは成仏できずにいたのか。その理由は、もう一人の正体不明者によって、明かされる。幽霊たちから見てさえ異界の者である、この存在は、悪魔とも死神とも解すことはできる。然し、解は最後まで謎である。衣装は白、但し、矢印形の尻尾が生えている。人の言葉を話すが、話し方は異様である。だが、謎の存在は、失踪した小島が、元属していた組織、竜泉会の若頭と幹部に住処を突き止められ、窮地に陥った時に、小島を8人の幽霊と共に救う大活躍を見せる。さて、この時、小島事件の詳細も、何故、彼が竜泉会から狙われるのかも明らかになる。小島は、町長殺しの真犯人ではなかった。殺ったのは、若頭である。小島は、薬中だったが、組長に拾われてヤクザになっていた。その小島には、聾唖者の娘が一人いた。小島は、大層娘を可愛がり、自分でも手話を覚えて話していたが、何かと言えば、タイガーマスクが出てくるので、娘が父の言う前に、手話でタイガーマスクを表現する有り様であった。そんな娘思いの小島は、木偶の坊で粗暴な若頭の身代わりに服役することを潔しとせず、組の金4000万を奪って逃げたのである。だが、組も黙ってはいなかった。交通事故に見せかけて娘を轢き殺したのである。犯人は幹部、藤堂である。小島は復讐を誓って潜伏していたというわけだ。幽霊達の助けを借りて、銃を小島が手にした時、娘がそれを望んでいるか、と助けてくれた者から言われた小島は、手を下さずにいたが、仲間割れの同志撃ちでやくざ二人はこと切れる。
 と、不思議な存在は、幽霊達に束縛から逃れる術を示唆し、呪縛から救って次のステップ、未知なる世界へ旅立つ手助けをするのであった。一人、また一人と幽霊達は、部屋の結界を破って新しい世界へ出てゆく。こんな経過を辿って小島は出頭してきたのであった。
 鬼刑事の尋問終了時、取材の入っているこの事件で、「記者達の所へ小島を連れて来るように」との課長からの電話に答えた若い刑事が、「想定外の云々」という科白を吐くが、無論、3.11.3.12以降、原発推進派、及び地震・津波に関して非常識な論戦を張っていた御用学者達、官僚、議員、裁判官ら、人災について罪を負うべき連中が口を揃えて言っていた“想定外”への痛烈なアイロニーであることは言うをまたない。
 ところで、大家が、小島の越してきた時にも、鬼刑事が大家を訪ねるシーンでも、約半年後に月光荘は取り壊しになる、と話していることも、単純に考えると矛盾と捉えそうだが、事件の3年後に自首して来た小島が、話し終わると忽然と消え、而も、近隣の山中で白骨化した、死後2年以上とみられる死体から見付かった免許証が小島の物であったことを梃子に考え、更に小島が現れた頃、施設に3900万円入りのバックが置かれており、プレゼンターの名がタイガーマスクとなっていたことも考えるならば、大家の話の時間的齟齬も別の様相を見せるのである。この謎を含めてのミステリーではないだろうか?
 
La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

う~ん、、、
素人が舞台に立つ、その面白さを観る事ができるかと思い足を運びましたが、そのような部分は見出せませんでした。
それだけ、そつなく素人が演じているという言い方もできなくはありませんが、プロに求める演技を素人に適用しただけでは、やはり単にプロ未満の素人演技と言わざるをえません。
私が観たかったのは、演劇の嘘を食い破るような、素人の実人生から出てくる存在感。それが少しでも見えれば、たとえ完成度が低くても、私は絶賛したと思います。ですが、そこに向けて舞台は作られていなかった。
なぜ、この企画を立てたのか、表現面からは少しもわかりませんでした。企業経営者たちの起用ということを考えると、製作・興行面で考え出された企画なのでしょうか、、、、

ネタバレBOX

また、エディット・ピアフ役の歌手:廣嶋さやかさんも、まったくエディット・ピアフには見えませんでした。
廣嶋さやかさんのコンサートだと言われれば、何の不満もありませんが、これは劇の中での歌なので、似てるとか似てないという意味ではなく、ピアフの凄みが見えないと舞台として成立しないと思いました。
また、舞台のストーリーの時間経過と共に、ピアフの歌の深みや陰影は変わるはずなのに、それが全く演出されていないのも、なぜだか理解できませんでした。
その夢、むこう

その夢、むこう

clickclock

placebo 大阪府大阪市中央区千日前2-3-9千日前味園ビル2F(大阪府)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/20 (土)公演終了

満足度★★★★

よい記念になりました。
かなり狭いBARでの公演。座席増席するほどの盛況。彼女と肩寄せ合って間隙なしで密着して観劇できて感激。(笑)
ちょっと昔の友だちのこと、「商社マンで世界中転々としてるアイツどうしてるだろ?」「東京の大学で研究職についたアイツ、何年も会ってないな~」とか「自分はヤツラに何を伝えられるだろ?」とか考えさせられました。

効率学のススメ

効率学のススメ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/04/09 (火) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★

「効率」という看板の向こうに見えるもの
「効率」という、分かったようでいて、その実よく分からないものを
めぐってのドタバタの喜劇、というのがこの作品、『効率学の
ススメ』に一番合った紹介ではないかと。

目に見えないものに、いかに人がよくも悪くも翻弄されるのか、
その一端に触れたような気がします。

ネタバレBOX

表面上はうまくいっているようで、実際三者それぞれが
違う方向を向いてしまっている研究所の職員たち。
そこに、「最大効率化こそがわが使命」と自ら恃んで止まない
ビジネス・アナリストのケン・ローマックスが送り込まれてきた。

関わった先では、数々のリストラや事業縮小が引き起こされ、
その名がとどろくケンを目の前に、研究所の所員たちも
自分達も「効率化」の名の下にリストラを迫られるのではないか、と
疑心暗鬼を抱くようになる…。

という話。ここまで書くと、なんか凄惨な話を想像する人も多そうですが
自称「イケメン」研究員のジェスパーと、なんとか威厳を保とうとしつつも
実は小物だったという研究所の責任者ブラウン氏の存在が、なかなかに
いい味を出しています。

ブラウン氏の場合、奥さんまで巻き込んで、ケンを懐柔しようと
しているのに、全然うまくいかない、そのダメぶりが、もう何というか…。

「効率」の守護神のようなケンが徐々に変化して、ラストでは
「ブラウン氏の非効率的な運営こそが、最大の効率化を生むのです」
「そのため、ただちに、ブラウン氏を昇格させて、もっと多くの部下を
持たせ、さらなる効率化を図りなさい」と提案するのは、

映写された「科学的発見の第三段階:人は間違った人物に功績を
認める」の一文とあいまって、すごくよく効いていましたね。

ただ…ケンという人物が、どのくらい「効率主義」の権化なのか、
序盤をのぞき、描写が無かったので、「効率」「効率」と連呼しても
伝わらなかったかも…。普通に所員たちと長話をしているし(笑

テーマは面白かったんだけど、そういうところも含めて、ツメの甘さが
目立ちました。でもラストはなかなかに微笑ましくていいです。
ジェニファーがジェスパーに電話番号を書いた紙を叩きつけて
出ていく場面とか。ケンが必死に天気の話を予習するところとか。
ああいうの、いいなぁ。
マリー・ボドニック

マリー・ボドニック

ロデオ★座★ヘヴン

劇場MOMO(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったですよ
劇場を効果的に使い,舞台設定や,ナレーションなど雰囲気を醸し出していました。オカルトミステリ的なストーリーで,飽きることなく楽しく観劇できました。初見の劇団でしたが,客席は早い時間から満席,人気のあるのもわかります。個人的には,もっとマリーの内面描写を明らかにして,物語のテーマを押し出した方が印象に残ったのではと思いもしますが,とにかくいい感じの舞台でしたので,ほぼ満足です。

命を弄ぶ女ふたり

命を弄ぶ女ふたり

劇団ピアチェーレ

Ito・M・Studio(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題674(13-099)
14:00の回(曇り時々雨)。13:33受付、開場。ちょうど1年前の4月「2012年度新歓公演」からで3作目になります。客席床にはブルーシートが敷かれパイプ椅子にクッション。舞台は黒、横に堤のような台があり白く細い(一部壊れている)柵、ここはビルの屋上。13:57前説(ここで照明がおちる...が戻す)、14:00ちょうどに開演~14:43終演。やはりテンポの良い会話が心地よい。基本、二人の会話で成り立っていて、ひとりが話せば、ひとりは聞き役...ですが、役に徹しているためひとつひとつの所作が自然、相手の話に対する反応そのものが
芝居をよいものにしている。贔屓目かもしれませんが波長があう劇団なのです。40分という時間は2時間が普通のなかでとても短いのですが、それでもまた次回作をみにこようと思うのでした。

一筆入魂~締切追う者、追われるもの~

一筆入魂~締切追う者、追われるもの~

劇団熱血天使

ワーサルシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

過去最高のパフォーマンスでした!
 今回は芝居中心に、コミカルないいパーフォーマンスでした。
出演者全員、良かったですが、
特に、
夏目筆子役の大坂真璃子さんの演技はキラリと輝いていました。
セリフのない時の演技は注目です!
大満足の90分でした。

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