『 』
荒川チョモランマ
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★★
ファンタジーでした。
すごく若いって思った。幼いと思えるほど若い。でもそれが魅力ですよね。
ネタバレBOX
最初のシーン。暗いなか、男が懐中電灯を持って登場。舞台をわざわざ一周してから、台詞を言い始める。
そんときのぼくの心のなかの言葉。
「おいおいおい、登場したらすぐに台詞を吐きゃいいんだよ。わざわざ一周する必要なんざ、ねえだろう」
でもこれは後で、男が好きな女性と追いかけっこするシーンの伏線だったんだよね。ぼくが間違ってました。すんません。
それから、最後にも爺さんになった男が、空想のなかの好きな女性と追いかけっこするんだよね。
いや、それでもやっぱり最初の『わざわざ舞台一周』は必要ないような気がするな。冗長だと思うな。細かいことだけど。
違和感があったのはそこじゃなくて。
最初に登場して、「これからぼくの知ってるすべてを話します」と言っていた男は、幾つだったんだろうってこと。まだ若かったはず。少なくとも老人ではなかったはず。
ところが、最後のシーンでは男は老いていて、好きというわけではなかったもうひとりの幼馴染みと結婚している。
最初に登場した男は、幾つだったの?
「これからぼくの知ってるすべてを話します」って、未来の老後のときのことまで知ってたの?
最初の男は老人にすべきだったのでは。
それに時間を前後させる必要性はあったんだろうか。エピソードを子供のときから大人になるまで順番に語っていけばいいだけだったのでは。
上演が始まってすぐに思ったこと。
「ああ、これは。途中で眠くなってしまうパターンかも。眠いの我慢するのやだな~」
(最初に一周するのが、よっぽど冗長に思えたんでしょうね、てへへ)
ところが、不思議と眠くならなかった。不思議って言っちゃ悪いね。でもそうはならなかったのは、役者の面白さであり、演出のいろいろな工夫があったからなんだろうなあと。飽きさせない工夫があった、と思う。後ろの席に座ってたら、ほんのり雪が降ってきたりしてたし。なんかすっごい微妙~って思った。気づかない人も一杯いたろうな。
「隣の国では戦争をしているらしい。でもぼくには関係ない」
新聞を破って捨てる男。
でもヨシタケ(だっけ?)がチリにいて、そのとき大地震が起こったと聞かされると、破った新聞をつなぎ合わせて読もうとする。
ああ、なんかすごくいいシーンだったなあ。
でもそのへんのイメージをもっと掘り下げたり、広げたりできたらよかったのになあとも。欲張りですが。
劇場版マサ子の間男〜ある小男の一生〜
マサ子の間男
シアターブラッツ(東京都)
2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★★
腹の皮が捩れる
一回だけの公演というのは勿体ない!
ネタバレBOX
何ともヒトを食った始まり方だが、音と言葉の間を巧みに操り、登場人物各々が持った懐中電灯で己を照らしたり、誰かを集中的に照らしたり、と暗転中の舞台に意味と無意味を立ち上げたかのようだ。無明を身体化してみせたと言ったら褒めすぎだろうか? 何れにせよ、導入部のインパクトは、非常に効果的だ。
この後、関西弁、見事な英語、間の芸、幽霊の登場に因る滑稽場面などを鏤めながら中盤、終盤の始め辺りまで引っ張ってゆく力は圧倒的で、白鳥の湖、ボレロなどの名曲を使ったパフォーマンスは腹の皮がよじれそうなほど面白い。
更に主人公の高校時代、パシリで盗みを働かされて、饂飩好きの自分に出会い、その後、大ヒット商品を生み出して、日本はおろか海外に迄支店を出すほどに成功するが、この時のCMの様子なども見物である。その箍の外し方の上手さ、微妙に垢抜けない微笑ましさ、絶妙のバランスには、甚だ感心させられた。更には、まるで無関係なホットパンツ姿の男性の踊りが名曲と共に紛れ込む。
無論、意味など無いのだ! おまけにタイトルに関しても悪戯が仕掛けてある。「マサ子の間男」がメインタイトルのはずなのだが、マサ子も登場しなければ、女性も一切登場しないのである。寧ろ、サブタイトルの“~ある小男の一生~”が、この作品の全体を通じて描かれているものなのだ。
惜しむらくは、この作品が最後迄、抱腹絶倒の喜劇として描かれなかった点だろう。サブタイトルの流れに落とし込んでしまった。最後迄、喜劇のバージョンを是非作って欲しい。これだけの力があれば、それも充分可能であろう。今回は最後まで喜劇でなかったので星4つにした。次回作に期待している。
HAPPY GHOST
劇団野心
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
野心。
お客さんに楽しんでもらいたいというサービス精神は感じるし、そういう意味では好感が持てました。
ただ、台本が基本的に戯曲というより映像的な構成になっている点が気になります。全体的にカット割や場面転換が多く、主人公の独白による説明セリフに頼ってしまっている印象を受けました。セリフに頼らず、もっとひとつひとつの場面をじっくりと密度の濃いものにしたほうが良いと思います。
けっこう笑えるところもあるし、真のエンターテインメント劇団(?)を目指していって欲しいと思います。
照明が上手い。
「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
こう変えてきましたか
いやーここまで変えてきますかー。まったくもって予想以上。もう新作と言っていいレベル。各役者陣が演ずるキャラもきっちり世界観を出せている。
ラストの暗転タイミングはもう少し待ってもよかったかなと個人的には思ったが、今回も面白かったです。
ネタバレBOX
いとこ編、きょうだい編、おやこ編という各編の編成と言う名の血の繋がりは変えてないが、いとこ編は女性キャラを両方とも同じ年齢にしたり(一方はその上人妻)、きょうだい編は元々は姉弟であったが、性別を逆にし兄妹としたり、後ほとんど無かったマスターの恋愛エピソードが追加されたりと脚本は大幅に変更してきています。
また、演出としてテーブルの位置がバー奥から入り口に近い側へ変更となり、またテーブル席は立ち飲みスタイルとしていることから、各エピソードでの動きが大きく追加されています。
『 』
荒川チョモランマ
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★
無題
基本的に聴聞僧と女二人の思い出話。
ネタバレBOX
聴聞僧は二人の女の内の一人をストーキングしており、彼女は幼馴染でもある彼を無碍に扱う訳にもゆかず、レズであることを隠したまま、彼の追求を免れる為に、風来坊ということにしている。だが、恋は否定されれば燃え上がるのが常、御多聞にもれず彼の恋も炎上するが、携帯も着信を拒否されてしまう。おまけに彼女は、海外へ旅立ってしまった。
もう一方の女は、彼を恋しており、終には彼を伴侶とするが、海外へ出た彼女は、大地震と津波の被害に遭った模様で連絡がつかない。
キリスト教の教会で演じられたのだが、脚本、演出、演技、舞台美術、小道具など、どれも配慮と力が足りない。幼稚園を経営している教会ということからか、演技にも演出にも必要の無い子供向けの本やたくさんの風船などが、舞台空間にそのまま放置されているのは、問題だろう。こういうものが、演出の邪魔になるのであれば、シーツなどで覆えば済む話だ。演劇をやるならば、そういったことにも気をつけて欲しい。
受付でチケットを宛名を手書きした封筒に用意してくれたり、善意はとてもよくわかるし有り難いのだが、芝居は、善意だけで出来上がるものではない。寧ろ、人々の心理や考えが、どう動作や身体に現れるかを冷徹に観察した上で、善意も含めて人間とは何か? を追求するものだろう。人間総体を見るような眼を養って欲しい。
漂着種子
猫の会
小劇場 楽園(東京都)
2013/02/07 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
1984版観劇
劇場内は時間がゆったりと流れてました。ゆったりとはしてるが静かで力強い世界観が目の前で繰り広げられてました。
八丈島の方言、わかるわけではないがなんかよかった。面白かったです。
観れなかったが、2013版にどう繋がってるのか凄く気になる・・・
『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』
シアターキューブリック
ザ・ポケット(東京都)
2013/02/08 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了
満足度★★
「宇宙をskipする時間」を観劇
「宇宙をskipする時間」を観劇。面白いと感じた部分もあったが、うーんなんか世界観に入り込めなかったな。
ちょっとした夕暮れ ※取扱終了回ご希望の方は、注意事項をご覧ください。
りゃんめんにゅーろん
event space 『雲州堂』(大阪府)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
現実と思いと 面白かった。
ちょっとした夕暮れ こんな感じで 時間は進むのですよね 現実と思いと 面白かった。
ネタバレBOX
第一話 小さい夕暮れ
玉子を買いに行った サラダ油を買って 返らない 分かれた 未練は? 0.3秒の間 どうして分かれたの あずさちゃんだけ そろそろ時間 もう少し ホワイトデー アイパットが嬉しい プレゼントは、固まらなかった手作りチョコ 気持ちですから ちゃんとしたい 好きなんだ 好きですから 私も人として 人として好き おじさんくさい? 寒いと冷える 越し痛い くさい? 何で 聞かせてください 今が人としての最大値 毎日寂しさが襲ってくる 妻のせいにしていた 玉子を買いにいった 帰らなかった離婚届を送った。 受理されていた。了解いたしました 分からないけど 付き合いたい 何故付き合いたい 好きだから これからも宜しくお願いいたします 援助 お金はある 出せない 気持ち? 彼がいる 分かれる お金が要る 女子高生の時給 800円は安い 出す? 出す いや 出させてください マック カラオケ なら私も出すよ 母に言おう 親仲が悪い 兄にも 兄はグレている ドラックもやっている ・・・・嘘ですよ一生買って 売りますよ ご馳走様 固まっていないチョコ まずい です。 兄ドラックしてないです 嘘!! 親も仲がいい ごめんなさい ちゃんとした彼女が出来た 報告してください 離婚した人に。 日割りで良いですよ。止める時は月末の10日前 ・・・あたし高校生じゃない 割り引きますか? つき12万じゃー 嬉しいです 涙が出る・・・ 携帯をかける 俺ですけど あっ。。。
第二話 天気予報見ない派
だめだろ 何のため 懐かしい? 何が 雄介が要るだけで昔に逆戻りしたみたい 同窓会 何故2人 どうしてこんな嘘をついたの? 気づいてたら来なかった? 何故 ひさしぶりにゆうすけに合いたかった、ふと ふーん ふーんだって!! 一人 他に誰かいる? じゃ無くて 一人 2人よ ・・・彼いないよ 結婚してたよ 分かれたの 出ってった 買い物行って帰ってこない10年くらい 年取った 木下は変わってないよ 冗談!! うれしそう
バンド辞めた ねえ より戻そうか 私 退屈を紛らわすの だからそうしよう 誰でもいいの 紛らわすだけ うそ ゆうすけ じゃないと出来ない 何故? わからない うん なんとなく 何か買ってくるね 雨音 傘倒す 傘集めるの趣味 天気予報見ない派 傘買うから 顔に線 寝てたの 帰る 何か作るから オムライス 大学の時 懐かしい 玉子が無い 一休みしてから買いに行くね テレビつかない 窓開ける 寒い? ちょうどいい 隣けんかが、ひどかったね 引っ越した その時仲良かった 懐かしいね 紛らわす 停電 ・・・・下のあばさんが、ブレーカーを飛ばすのよ、 俺には俺のリズムがある あなたを必要とした わかる?俺もあるよ あっ 点いた 楽しかったのに (くもる顔) でかした おばさん 冗談!!有難う 偉い!!(笑い) 玉子買ってくる ねえ 帰ってくる? ビール 帰る もう会わない 会おう だらだら 前向き?後ろ向き? 木下今日は有難う じゃ行ってくる 窓閉める 携帯が光る。
ちょっとした夕暮れ こんな感じで 時間は進むのですよね 現実と思いと 面白かった。
ラジオのように
劇団犯罪友の会
ウイングフィールド(大阪府)
2013/03/02 (土) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
親子の想い
時代背景も有り 懐かしい感じのお芝居、人物設定 個性がはっきり、
戦争 国籍を取る為の人を集めた軍隊 父親の息子への想い 面白かった。
ネタバレBOX
時代背景も有り 懐かしい感じのお芝居、人物設定 個性がはっきり、面白かった。
漫画化を目指している妹 まじめで、おとなしい 姉は派手でおこりんぼう、父は入院中 真一兄さん:ちょっとおっとり 気ままな性格 姉妹と母親が違う
姉に着替えを覗いた信一 一回100円 金にしてしまう姉、父が退院 姉:私東京へ行く 映画女優になる テイチャーは金ちゃん 私 金ちゃんと結婚する、金ちゃんと父が話す、姉は怒って飛び出す、金ちゃんの親は戦争から命からがら生還した、息子はアメリカ国籍が欲しい為兵士に志願 国籍をとるが、戦争の後遺症で映画に出にくい状況 アメリカでは25ドルで結婚できる 金ちゃんは今白タクして金貯めてるヘイ彼女渋谷3千円(たまらない)・・・ 姉 歌舞伎町のハリウッドローラで働いている、男に入れ上げている。 妹のなっちゃんは、大学で寝泊まり 卒業の為の課題 信一 注文が取れるようになった、仕事慣れたよ 満員電車に乗った びっくりした 俺一人で遊んでた ここで働きたいです。 お父さん なっちゃんにも、事情を話した 人生いろいろ あるんやな― って この店もっと大きくしたいです。 とおさんクーラーとか入れて 出前いってくる 長男か 息子か。
『 』
荒川チョモランマ
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題631(13-056)
20:00の回(晴)。19:20受付、19:30開場。ここは2回目、教会でのお芝居は3回目(根津教会)。(多分)木製のベッドを横に2つつなげた懺悔室、白いテーブル、カラーボックス、女性の衣装がかけられ、周囲には「絵本」、壁沿いに白い風船がぎっしり、散らかり放題だけどこういったのは好き。床面からキャンドルに近い色合いの照明、コの字形にベンチ、奥に十字架、静かな場内、今日は3・11、2年経ったという感覚はない。20:00入って左上、教会の照明が落とされ…I wanna hold your hand〜I feel fine(なぜこの曲に?)が流れ、椅子席を追加し、20:04前説(60分、開演遅れについて一言)〜21:03終演。教会でなければならなかった理由はわからないけど、普通の劇場でないところでのお芝居は好き、十字架に役者の影が重なり、天井、壁に映る星々、子供であり、大人であり、老いたものである登場人物と本人、永いお話。「◎の魔法(@Site)」からで2作目。終演後、舞台の撮影OK。
ネタバレBOX
思い出した…品川の教会でコンサート(笹川美和さん)、求道会館(長尾春香さん)。私はノンフィクションを期待しているのではないので、神聖でも世俗的でもどちらでも、場所にあわせてもあわせなくても、よい(好みの)キャラクターであれば、とても個人的な時間なので。
3.11の時、考えていたのは「帰ることができない」ということだけだったのではないか?と思う、翌日、マチネに行ってるくらいなので。
「聴き取れなかったセリフ」、それがタイトルだったと教えていただいた、そうか、それを伝えたかったのか。今、伝えるべき、伝えたかった相手はいるのか…など考えてみた。
星々はもう少し美しく投影してほしかった。
足場が不安定なのが気になりました。
さて、来年の3.11は何をしているのだろうか。
若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
「公開審査会」・・長寿の秘訣はギャフンから~
難しいところだなぁ・・(苦笑
審査員の言うことは皆もっともだと思う。
皆舞台が好きで好きでしょうがないんだなということが良く分かった!(だから若い人たちが捨て身に見えないのが歯がゆいのかな
要は、今回は意外とず抜けた作品が出そうで出なかったのカナ・・(最後まで聞いてなかったんで分からないケド
広島・大阪の作品も、上演時間30分だったら分からなかったかも。
(コンクールでは30分以内にまとめることが重要。考えてみれば、就活の面接で30分も持ち時間があることなんてないんだから、30分って自分を見せる時間としては結構長大。35分以上だと、かえって「自分の持ち味を熟知してない」と判断されてしまう。審査員はどっぷり世界に浸かりたいファンでは無いんだからなぁ・・
鈴木アツトさんの作品も、きっちりまとめ過ぎて損をしていた気もする。
設定をもう少し普通にして面白くするか、
もっと馬鹿馬鹿しくするかの思い切りが足りなかったなぁ。
チョコレートケーキは・・空調を入れてくれないかな・・(本気(汗
最近どこも空調を入れないのが流行りなのか、
仕事帰りに観劇で蒸し風呂に突っ込む可能性があるというだけで
ビビって、他の舞台まで行く気がなくなってしまうなぁ・・
アゴラみたく暑かったら外出て、
隣のショップ99で飲み物買って1階でテレビ中継観れる環境だったらまだマシなんだけど・・(苦笑
自分は、外国が舞台の作品は、
「外国語から翻訳して日本語の台詞にした」
感が最低限必要なんじゃないかと思ったり、もしくはパラ定みたく
「妄想し過ぎて完全に自分の世界」
にした方がなぁ・・。
凄い作品なら暑さも気にならないものかもしれないが、
自分はいまだそのような作品に出逢ったことが無い(苦笑
同時期の上演だと、
演出なら、遊びに満ちた「人工vs自然」、
作品としてなら、人間モドキの暗躍する「寝惚けた日記帳」
の方が面白かったなぁ・・。
皆、固くやろうとし過ぎてかえって小さくまとまってしまった感あり(苦笑
役者は皆、熱演だっただけに残念(「箱」はもう少し熟達するか演出で魅せる工夫が欲しかった
公開審査会が一番面白いというのはどうだろうか(苦笑
一度作ったスキームに満足することなく、
それを笑い飛ばして打ち砕くパワフルな作品があれば
もうその時点で勝負はついていただろうにと思うとちょっと残念。
あと、掘り下げがイマイチだったり。
あと、セレクションの時点で傾向が見えなかったので
最終選考の基準も分からなかったんではないかと思ったり。
老人たちは、みんな荒々しいパワーに飢えてるんだと思う。
・・そうなるとサリとチョコに絞られてしまうからな・・で、サリ氏は上演時間長くしたためパワーもちょい削がれてしまったと・・惜しいなぁ。
審査員の誰かが
「短かった初演の方がスリリングだったんじゃ」と言っていたけど
↑実は自分も内心思っていたけれど、ここには敢えて書かなかったのだが(苦笑
作者がどう思ってるかはともかく、審査員にはお見通しだなぁと思ったり。
パワーあっての技巧だからね。
野獣みたいの来ないカナ。
野生の獣のように、全てを削ぎ落として逞しい筋肉だけ残った飢えた生き物みたい(舞台の話です)なの。
自然の生き物って美しいから、ああいった骨格に似た舞台作品を観たいと常々思っている。で人一倍繊細な(欲張りでスミマセン(汗
誰かアイツラをギャフンと言わせろよ。
そしたら彼らも強風に吹き飛ばされて喜んでる女子高生(きのう実際に渋谷でみた(笑)みたくキャッキャ言って大喜びすると思う(笑
終末の予定
匿名劇壇
近畿大学東大阪キャンパス・アート館(大阪府)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
死ぬ間際でも 付き合おう
面白かった 終わりが分かっているのに、そこから生まれた子供たち 幸せを願って生んでいる。 死ぬ間際でも 付き合おう キスをする。 生きるってそんなもんでしょう!! 面白かった。
ネタバレBOX
面白かった 終わりが分かっているのに、そこから生まれた子供たち 幸せを願って生んでいる。 死ぬ間際でも 付き合おう キスをする。 生きるってそんなもんでしょう!! 面白かった。
なんかしよう 終末に 何でゲームなんかしてるの 舞台下手上に残り時間の電光掲示板 人生の最後ピグミンでいいの 人にも合った 22年合ったから 準備は出来てる やりつくした 山田 帰れ 家族は? 女の悲鳴 やめろ パンパン銃声 トロフィーを投げつけて、男を倒す 女を助ける 何でゲーム 部屋に入れるホコタテ星に帰る 俺たちも行きたいね ケーキを売る いらっしゃいませー モンブラン 山と言う意味で栗じゃない、 死体 何か持ってないか 手紙 女の名前は ひじまがりさちこ 変な名前 あだ名 ひじマンボウ 笑ったら撃つ 殺す!! 銃を取り上げる 窓から捨てる 何で捨てる?? エクレア 銃声 外は赤い。
あずみくん 山田 収束 宇宙 君何 平民です 無職 イギリスでアーチェリー きみつ 余命の気なっ額を見積もり仕事 終末 意味がなくなった。 走ろう どこへ 考えてる暇ない 朝倉もう一回 休憩してから 後40分 8回出来る ナース服 仕事着 こんな時にこんなところ おいらぐらい 病院 残り30分 10回出来る / ひまー ひまー 誰か買わないのかねケーキ パン(銃声)いやーーー こっちか売ってやる!!テラミス 私を天国に連れて行っって 山田:あいつら何処へ行った ピクミン楽しい / 病院の匂い好き 消毒 朝倉こっちこいよ 後28分 28回出来る 終わるのに分かっているのに 生む? 矛盾でも幸せを願い居ている 女を守るのが男 あずみくん女!! / このとき我慢している SEXしたい しないけど守る 病院い行こか 守る / 20分 まじ 誰ともしゃべらない えーーー ♪引っこ抜かれーてーー♪♪ パンケーキデー 誰かに食べて欲しい 外へ出る / かわいい ピクミン
フレンドリーシップケーキ 殆ど ネズミコウ / 手紙 盗撮盗聴 部屋にまで入っていた さようなら ひじ曲がりさん 生きてた男 ハッピーバースデー ツー ユー よ!!エルボ!! 1分20秒 58秒 美味しかったケーキ 有難う 付き合おうか 世界の終わり暗くなる え 終わらない ・・・ カットアウトじゃない フェードアウト ・・・山田なんかしようぜ!! うるせーよ。。。。
連続おともだち事件
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
とてもクロムっぽい
社会問題を扱ってる分、ポップにくるまれながら徐々に溢れてくる毒が、いつもより強力に感じた。終始ある笑いの、序盤から終盤へと質が変わっていく感じ、楽しい動きも勿論あって、クロムらしい作品。ラストもやはり…。面白かった~♪
今回休みだったお二人も揃っての公演が待ち遠しい。
開場中の生演奏も必聴!
ネタバレBOX
3月11日を選んだのは偶然だけど、この日に観たことで別日の回とは少し印象がが違って見えていたかもしれません。
「捨てる。」 終演!またお会いしましょう!
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★
マッカラン
面白い。
ネタバレBOX
広樹(伊丹孝利)の店に待ち合わせしているという女・尚美(片桐あづさ)がやってくる…。
結婚式の帰りに立ち寄った、史子(田中千佳子)と学生時代からの友人・未散(外山弥生)と史子のいとこ・達郎(竹内尚文)。未散に勝手な史子像を描かれ嫌になる史子とか、史子と関係を持ってた達郎の話…。
ちょっと掴めなかった。なんか傍観してしまったというか。
広島出身で上京後漫画家になった妹・秋恵(佐々木富貴子)と、広島で親の会社に就職した元高校球児の兄・元春(山崎雅志)の話…。
兄と比較され地元が嫌になり、自分が好きな漫画で生活している秋恵と、華々しい野球人生から転落し、母が宗教にハマり、奥さん(マチコ)と別れた兄。どちらも、実家から遠くに行きたいと願いバーで想いをぶつける。人生の浮き沈みとか切り捨てにくい家族のこととかの重いところと、ニヤっとさせられるリアクションとセリフの応酬に満足。コンプレックスを抱えつつも懸命に生きる秋恵を佐々木が熱演してた。なんかかわいい。尚美に漫画読まれるとことか。また、愛するマチコと東京でリスタートしたい元春を山崎が好演してた。マチコに会うのが怖いと弱気な元春と一緒に出て行く秋恵という、上向きな〆もいい。気に入った。
バーの経営者・溝田(岡見文克)の娘だという尚美。荒れた生活をしてた溝田に捨てられ、実母(スミレ)にも捨てられ、おばあちゃんと生活してきたという尚美は、その不幸な境遇から史子らや秋恵らの話をくだらないと一蹴、溝田に恨みを地味にぶつける。今更父親と言えない溝田は、それでも親子だという。もう会わないと出て行く尚美だったが、溝田の連絡先のメモを無くしたことに気づきバーに戻ってくる…。
親に捨てられた娘が父に会う、そんなニガい作品。実際だったらここまで冷静な話になるのか知らないが、二人とも大人だと思う。
てか、ちょっとキレイすぎる感もある。他の2編もそうだけど、優しい作品で人間を否定していない。そこが魅力なんだなと思う。好みではある。
小さい針の音 ・ 小僧の神様
演戯集団ばぁくう
アトリエ戯座(福岡県)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★★
ほっこりする
いい作品でした(*´∇`*)
内容もさることながら、このアトリエ戯座という場所がステキで、
すごく心地よさを感じられる環境なのです。
今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
その 精一杯
おもしろかったです。
それから
すごかったです。
テネシーの女たち
Theatre Polyphonic
シアターシャイン(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
5つの短編
演出家・石丸さち子さんの描く世界の面白味を堪能した舞台でした。
ネタバレBOX
とある安宿での住人たちの一こまですが、それぞれは病んでいたり問題があったりの背景もグレーで、そんな薄暗いアパートメントに一瞬だけ光が射す窓の演出がお見事でした。
登場する役者さんたちの演技力もお見事で、5つのどの場面もソツなく楽しめました。最後の切り札的に登場する清水那保さんの奔放な演技力にも魅了されました。
観て良かったです。次回公演もますます楽しみです。
『 』
荒川チョモランマ
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2013/03/11 (月) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★★
三人とも上手くなっていた。
荒チョモの三人の役者をたっぷりと堪能できた。三人ともひとまわり大きくなって帰って来たという感じ。
311の呪縛を解き、荒チョモがこれから本格的に活動を再開してくれることを期待する。
脚本も演出もさすが。今回は三人の出演者のために書いたような作品。それぞれの個性がうまくひきだされていた。
ネタバレBOX
タイトルを探したが最後までわからなかった。
気になって帰り道の後味が悪かったので、星ひとつ減点。
寝惚けた日記帳
劇団ハーベイ・スランフェンバーガーのみる夢
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/03/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
卒業&就職祝い込み[クラッカー]で3点
夢みたいな作品だと思いました。辻褄があっていなかったり、不思議な展開だったり、結局、何だったかよく分からない感じが残りました。
ネタバレBOX
まずは、キャラクターの関係が変わりすぎるのについていけませんでした。合理的理由が無い行動が多く、少女漫画のような、展開に無理がある印象もあります。良くも悪くも学生さんらしい作品でした。
舞台装置が凝っていて、夢を記録する装置も良かったと思います。ただ、本棚がスカスカすぎて、図書館ぽくありませんでした。工夫して背表紙だけでも入れて欲しかったです。
役者さんは、力が入りすぎたりして役が定まらず、個性が乏しい印象です。イメージと違うキャラも多く、違和感がありました。作品世界のイメージに合った役作りをして欲しかったです。セリフも滑舌が悪く、トチりも目立ちましたので、観客に伝える意識を持って欲しいと思いました。出ハケはスムーズで良かったです。衣装も役にあっていました。
スタッフワークは、場内案内を始め、とても良かったです。狭い劇場に上手く観客を誘導していました。
役者さんは若い方ばかりなので、今後に期待します。主宰さんはお疲れ様でした。卒業製作を見せて頂いたような印象です。
虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
安定の空想組曲。
今回主演が加藤くんということで、作風がイケメン芝居寄りに変わってしまうのではとちょっと心配してました。しかしちゃんと空想組曲の世界観にイケメン役者さん達を引き寄せてて。逆にほさかさんの創りたい演劇に大きく近づいた瞬間だったんだなーと清涼感に溢れる舞台を観ていて思いました。ほさかさんはこれから商業演劇でも大活躍されそうで、どんなファンタジー演劇を世に出してくれるのか楽しみです。しかしどうしても私には「ダーク」には思えないんですよね。。空想組曲はひたすら「きれい」。そこが良い部分であり、少し物足りない部分でもあり。
ネタバレBOX
千秋楽を観たのですが、スタンディングオベーションに号泣する加藤くんを観て、演技同様誠実な方なんだなとほっこりしました。最初から最後までずっと出ずっぱりで、沢山のものを背負って頑張ってた姿が好印象。二瓶くんと植田くんの兄弟も可愛くて可愛くて、あのまま舞台上で一生を過ごしてほしいほど(笑) 個人的に二瓶くんの男役を観るのは「ドロシーの帰還」以来で、以降は花組芝居での女形ばかりを観ていたので男の子役が新鮮でした。やっぱり男性の声って素敵ですね 笑