最新の観てきた!クチコミ一覧

117941-117960件 / 191763件中
ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

アメリカナイズされてはいるがおもろい
 藤田家は大家族、子供10人、父、母、祖母を加えて13人家族なのだ。13年前、この一家は、TV番組の取材を受けた。ディレクターは、敏腕な松村。(追記4.24)シナリオもしっかりしており、力のある劇団と見た。

ネタバレBOX

 だが、彼が、この番組を受け継いだ頃には、やらせが定着しており、而も、藤田家の母親は、自らやらせを頼んでもきていた。松村の前任者は視聴率を下げており、松村は視聴率アップの為、嘱望されての配属であったから、視聴率回復の為にはエッジの立つようなシャープな構成と画面にするしかなかった。それもあって、松村は母の提案に乗ったのである。視聴率は上がり、番組は活気を取り戻したが、やらせ疑惑で頓挫。松村はしょぼいグルメ番組に左遷され仕事をやる気も無くしていた。ところでこの番組には、矢張り、誤解からスキャンダル騒ぎになって左遷されて来た市川と、市川にホノ字の郁美が部下としてついている。
 一方、藤田家では、その後、やらせ疑惑の件が出演した家族に重くのしかかっていた。学校で苛めに遭う。馬鹿にされる等々で、学校に行けなくなる子すら出る始末であった。而も、父は早く亡くなって金銭的にも追い詰められていた。番組放送から13年が経って、TV局、藤田家双方にとって、新たにその後の藤田家を撮ってみよう、出演しようとの機運が高まる。そこで、今回は、フェイクドキュメンタリーというコンセプトで撮影する運びとなった。フェイクだから、本当で無くとも言い訳が立つ。松村も藤田家の大黒柱、二男の充も各々、内々の計画を練っている。アットホームなバラエティー番組仕立てで出発したはずの番組だったが、そこは、フェイクドキュメンタリーという逃げがうってある。つまり、何をやっても許される、という次第だ。充は、このコンセプトを利用して、初回の撮影で受けた傷への意趣返しを狙ったのである。各々が、自分の言いたいことを言う。が、充のコンセプトだ。このコンセプトに沿って、家族一人一人が全員、自分の言いたいことを述べる。結果、本音から見えて来たことは、この国に住む我々観客にも無縁で無いどころか、抱え込んでいる問題そのものを提起してくる。
 而も、この撮影時に充を訪ねて刑事がやってくる。参考人として事情を訊きたい、と任意出頭を求めてきたのである。容疑は偽装倒産と背任横領であった。充は、刑事に従うが、容疑の件については、黙秘していた。彼は、完全に白だったにも拘わらず。その理由とは、こうだ。充は、藤田家の在り様が嫌で、独立した。いわば独立して、会社を持つことは、彼にとって新たな家族を作ることであった。自分が白であることは、彼自身よく分かっていたのだが、新しくできた家族でもある。それを悪しざまに言ったり、告発することを潔しとしなかったのである。
3軒茶屋婦人会5 ブライダル

3軒茶屋婦人会5 ブライダル

G2プロデュース

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/05/02 (木)公演終了

満足度★★★★

初日ソワレ観劇
仕事、本音、建前、恋愛、結婚、幸福、不幸、嫉妬、皮肉、友情‥etc
誰にでも通じるこの話、女優さんが演じると、一歩間違えると返って生々しくて殺伐としてくる話だが、達者な男性3人が演じる事により、中身がマイルドになりつつ、だけどリアリティで満たされる。
不思議、だけど滑稽で素晴らしい人間ドラマな舞台だった。

篠井さん/陽子の所作から言葉使い、スタイルの綺麗さ。
深沢さん/香織の正統派女子のシアワセ感満喫してる表情のかわいい事。
大谷さん/真由美の恋心吐露の場面が切ない。
隅々まで女性視点で包まれた面白い舞台だった。

ネタバレBOX

高校の同級生、同窓会で再会し現在39歳。
陽子はブライダルコーディネーターで順調満帆だったが、一時期より経営は困難になっている。真由美の紹介で香織の結婚式の世話を受ける事になるが、香織の結婚相手はかつて付き合っていた男だった。

全員女性らしい役割なんだけど、一番、女の感情が見えたのは香織への思慕が見えた真由美かな。
陽子と真由美の2人の場面は複雑になりつつも、聞き入ってしまう。

香織、ウェディング姿が可愛いし、良くお似合いだったが、柳原加奈子嬢に見えてしまった。
「女の幸せは結婚と子供」と言い切る辺りが、もう完全に可愛い女子で苦笑いしそうになった。
女性には色々発見が得られそうな舞台だった。
自分も頑張って生きますw
平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

銀河鉄道の夜
自分は悪くないと思った。

以前、神戸の高架下のライブハウスで鹿殺しが銀河鉄道の夜の舞台をやっていたのを見たときとはちょうど真逆の感覚かな?(笑

オール女性キャストということを念頭に置きながら舞台をみていくと、
ひとつひとつ完璧に表情の流れが組みあがりながらも、
きっちりと抑えた中に納まった美しさが際立ってくるようにも思う。

足穂チックな危うさの残る真っ直ぐな少年の美しさが読み取れると思う。

やはりある年齢をこえると、
女性の方が少年に対する観察眼が鋭いためか、
男優よりも女優の方がさまざまな少年を描写するには適しているようだ。

それを上回るとすれば、
少年の心をいまだ持ち続けている
高円寺あたりのモヒカンや金髪のパンク氏あたりくらいか・・?
まぁそれは趣向が180°変わるからさておき。

オール女性キャストということで、
主題が幸せや優しさや愛ではないかと想像できた。

自分は想像する。

お金持ちのカンパネルラは貧乏で父親が音信不通で母親が病気のジョバンニより幸せだったのか?

ネタバレBOX

病気の母親は、お金は無いかもしれないけれど、
ジョバン二が持ち帰る食べかけのビスケットを渡されたときの幸せはお金では買えないものだと思う。

カンパネルラはお金持ちだけれど、
貧乏なジョバンニのように母親を喜ばせることができない。

自分が誰かの役に立てば、お母さんは喜んでくれるだろうか?と言って友達を助けるために川に飛び込んで死んだ彼のことを、父親はただ寂しく悲しく見送るばかり。

子供のために鉄道模型を買ってあげることはできたけれど、
優しい彼に、ジョバンニのように母親を喜ばせる手段を与えることは出来なかったことを悔やんでいたのではないんだろうか?

子供に何を与えるのが幸せなのか?

お金より言葉を、生きている実感を、喜びを人にあげる幸せを。

天の川の星々は、ただお母さんを喜ばせたくて
河に飛び込んで死んでしまったカンパネルラのような、
哀しくて美しい魂でできているんだ。

・・そういえば、お袋がいつもきれいな緑に囲まれたらいいと
特に父親が死んでからは家の木をヒマを見てはよく切ったりしているんだけど、
たいしてうまく切れたわけでもないのに(苦笑
そのたびにお袋がちょっとだけ元気になったりしてる気がするのは
そういうことなのかも知らん(聞いたことないからよく分からんが(笑

この銀河鉄道の夜は、
一見子供向けかもしれないが
内容は完全に子供の心を忘れてしまった大人のためにある。
アリスインデッドリースクール オルタナティブ

アリスインデッドリースクール オルタナティブ

アリスインプロジェクト

六行会ホール(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

想いはズシッと伝わって来た
起こってる事象を直接表現してないので、役者の台詞、動き、雰囲気で感じさせる必要がある難しい舞台なのだが、世界観や心情(平和だった日常から急に選択・決意を迫られる)についてはズシッと伝わって来ました。ただ、終盤の物語展開について、それまでシンプルだった展開を複雑(いろんな解釈が出来る)にしてしまったのは、ちょっと、おや?ん?と感じたかな。

TOKUGAWA15

TOKUGAWA15

タンバリンステージ

ザ・ポケット(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかには面白かった
歴史に特に詳しくなくとも楽しめる内容だったと感じました。ただ、徳川将軍の各将軍が歴史的に言われている性格・評判等を知ってるとそれぞれのキャラも含めより楽しめたかも。
椎名さんもなかなかにキャラの特徴(含む年齢)をだせていてよかったが、平山空さんの演じるキャラの衝撃度はそれ以上でした(笑)

なかなかには面白かったです。

『プレ・ママ』

『プレ・ママ』

劇屋いっぷく堂

劇場MOMO(東京都)

2013/03/19 (火) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

少し物足りないか
舞台設定が舞台設定なんで、それ程予想外の展開ではなかったが、それぞれのキャラにきっちり物語が描かれててよかった。もう少しコメディ色を強めてもよかった気もするが、面白かったです。

マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

痛い
 とてもいたい。なぜ彼は僕の心の中をこんなに知っているのか。

 この感覚どこかで……と思ったら、

ネタバレBOX

 太宰治だった。

 まさに現代の太宰治。平成の人間失格。名前も大庭だったし。

 非現実なまでに生々しい。バンギャの清楚系ビッチな感じとか。いるよね。


 ただ、主人公の幼さという点においては、太宰より容赦ない。残酷なレベル。僕はもう少し反省があったほうが好みです。好みの問題ですが。


 僕は女にもてなくて本当によかったと思います。はい。
ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★


保坂萌×ヒザイミズキ

面白い。

ネタバレBOX

保坂が小学校~高校まで友人だったアクセルと、ヒザイが大学~30歳まで友人だったケミカルが死んだその通夜の会話劇。
クラスの人気者だったアクセル、偏屈なケミカルって逆の印象をうける死んだ「友達」。過去を話す二人が妙に楽しそう。そしてリアリティがある。エロイ仕事を隠すとことか。突っ込みのノリとか。

終盤、「友達」が保坂に乗り移り、死因とか10年周期の躁うつ病とか付き合ってた男はいとこだったとか、秘密が明らかになる。ここらへん秘めたままでもよかったかなと感じたけども。舞台自体は面白かった。演技もよかった。笑えるとこも多かったし。
マニュエル・ルグリの新しき世界III  Bプロ

マニュエル・ルグリの新しき世界III Bプロ

公益財団法人日本舞台芸術振興会

ゆうぽうとホール(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

現代中心
作品としては「クリアチュア」が一番気に入った。秋山珠子というダンサーは初見だが、コンテンポラリーの表現が素晴らしく、今回の収穫。「ノット・ウィズアウト・マイ・ヘッド」ではアッツォーニがさすがの踊りで、公演終盤にてやっと会場がわいた。おそらく今回がファイナルの肝心なルグリの出番が2作品のみでものたりない。プログラム構成としてはほとんどコンテンポラリーで、この出演者でこの作品だからこその均衡が保たれて、開演前の予想よりもずっとよい公演となった。

ONEMAN 2

ONEMAN 2

コロンびアーナ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いました~
18金なりの話は満載でしたがしかし、
笑ってしまうので、
ああ~そういうこともあるよねという理解でさらりと受け入れちゃいました。
このギリギリ感もたまりません。
みなさん、歌唱力抜群で素晴らしいです。
それだけでも楽しめました。

お芝居を観ているという概念がなかったです。
かなり現実から遠い部分もありながら、目の前で起きている臨場感にまんまと引き込まれて何度ビビったことでしょう。

展開が速く、起きるハプニングも思いがけな過ぎてとんでもないのですが、
トロい自分はついていけないかというとそんな事なくて、
無理なくちゃんと一緒に進んでいるんですよ。
いつものテンション以上に行動を起しているみたいな感覚で
終わった時にはひと運動した後のような気持ちよさを感じました~。

他の作品も楽しいに違いないと思いました。

ネタバレBOX

登場人物おひとりづつ、みなさんが強烈でした。
地味な存在がいませんね。
最後まで悪役がわからなくて、それぞれに理由があって大変な事になっちゃう。

ダンボールでできた追跡シーンにも大うけでした。
あえてダンボール!?
いや、お金をかける必要が無いですね。ヘリに対抗してカラス!?
その鳴き声にも哀愁感じて大うけしていました。

人間臭い死神も可愛かったです。お面がお馴染みでしたけど、
それがまた笑えました。
こういう事で死にたくないなあ~気をつけようっ。て思いました。
思い切り自分にはありえない他人事な出来事ですけど。
でも、今際の際に歌うっていいかも!!
美しいじゃないですか。上手ければですけど。
腹刺されて本腰入れた歌唱力で歌えるかって真似できませんが^^

20日に観劇して感激した夜は夢に案の定
緑のお姉さんが出て木ました。いっしょにラーメン食べました。
ありがとうございます。
余韻も強力で楽しい作品でありました。
あのひとと

あのひとと

かえるP

北品川フリースペース楽間(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

晴れれば
夜間であいにくの雨。晴天の日中にこそ面白さが発揮されると思われるので残念。山下彩子はダンサーとして強い印象を受けていたが、人に振付けると面白いのが今回の発見。誘導灯はもともとあの図柄だったか?NNNネタか?

おのれナポレオン

おのれナポレオン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★

芯が通っていない感じ・・・
説明文より

その存在のあまりの大きさゆえに、
その人間性のあまりの幼さゆえに、
あがめられ、
畏れられ、
愛され、
憎まれた男、ナポレオン。

んーっ・・・・・・

「歪められた」ってのを付け加える舞台でした。


面白いんですが、結局「三谷史劇」の枠を出ない作品。

ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

十八番
上演時間110分。さすが家族ものをやらせると絶品。

大きなトランクの中の箱

大きなトランクの中の箱

庭劇団ペニノ

森下スタジオBスタジオ(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

強烈な悪夢的世界観
凝ったディテールの美術を用いて受験生の性的オブセッションを奇妙且つ滑稽に描いた作品で、強烈な表現に圧倒されました。

父親を恐れつつ尊敬する感情がペニスに対してのオブセッションとなり、悪夢の様なイメージが展開していく物語で、ユーモアのあるシュールな変態性が際立っていました。
アトリエはこぶねで上演された3作品を1つに再構成したとのことで、3つのパートに分かれているのはなんとなく分かりましたが、様々なモチーフに関係性を持たせていて、継ぎ接ぎ感を感じさせませんでした。
女性との関係を想像させる、いわゆる「エロい」表現が皆無で、男性器にまつわるものばかりだったのが主人公の閉じた世界を象徴していてが印象的でした。

小物からセットまで、まるで美術作品の様な作り込みがされていて、素晴らしかったです。回り舞台には見えない作りになっていて、中盤で明るい中で舞台が回されるまでは、どのような仕組みになっているのかが分からず、まるで魔法のようでした。

舞台のBGMとして頻繁に用いられるクラシックの有名曲が、ただ情緒を演出するためだけに使われているのではなく、作品の構造や美術と関連していて、強い説得力がありました。
セットにスピーカーが組み込まれているので、音を出しながら舞台が回転すると独特の音響効果があり不思議な感覚が強調されていました。

マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

土日の雨で水を含んで落ちた庭の紅い躑躅を拾いながら思ったこと
これは中高生に観て欲しいと思った。

以前に大阪のどっかで
別にカッコ良いと言うほどでもない中途半端な音を鳴らす
それほどカッコ良いとも思えないバンドに
知り合いの女の子たちがキャーキャー言ってる端の方で
別の女の子たちがこの世の地獄みたいな顔をして恨めしそうに眺めていたのを見たときのことを思い出した(苦笑

自分はそのとき、
「この人たちの音に別に良さはないし、
カッコ良いわけでもないと思うよ」
とは彼女たちに言わなかった(逆に「良んじゃない」くらいは言ってたかも。他に言いようがないし、友達感覚なら(苦笑

ただ、その子たちもその男たちのことなのか別の何かなのか
あとでその周りでみてた子たちのような顔をしだして、
「そーなのかな?」
と、ぼんやり思ったことを覚えている(なんとなくだけど

・・まぁ、人生こんなもんだ(苦笑

でも、それを冷静に描くのはなかなか難しい。

同じようなことを繰り返す若い女の子は多いけど、
自分は
「後悔しないで前向きに進めば別に致命的ではないし良い経験になると思う」
と内心思うけど、
それを実際口に出して女の子たちに言うほど状況に詳しくもないし、
逆に死ぬほど辛い言葉かもしれないと思うので
敢えて口に出しては言わない。

死んで灰になったりするよりは生きて血の廻った体でいる方が
余程良いと強く思うのだけれど、
そうでない子も結構いるようだ(苦笑

土日の雨で水をふくんで地べたに落ちた真っ赤に色づいた躑躅を拾いながらそんなことをふと思った。

・・まぁ、それがメインテーマかはよくわからんが。

ネタバレBOX

開演後1時間半は死ぬかと思った(苦笑

どこにでもありそうな展開は退屈でもう終わったとさえ思った。

ただ、最後の30分ほどの怒涛の展開もまた予想外だった。

薄っぺらにも見えた物語がシーソーゲームのように視点が五転六転していく(最終的に何回転がったのかもよく分からない(苦笑

前半部では、主人公を振ったまりや(30歳・女性)の方が、主人公(22歳・男性)の子供っぽさに飽きれることが分かりやすく描かれる。

ところが、フラれた挙句女性の旦那を怪我させてしまい、事件になって事務所(河西裕介事務所と思われる)を首になってバンド活動を休止した主人公のもとに、やっぱりベースにフラれたバンギャ?のちょいフシギ系?の女の子がやってきて、二人が好きなマスコットキャラクターの「しろたん」(30歳のまりやは子供っぽさの象徴として斬って捨てた)をきっかけにしてくっつくところから、
「ひょっとして真っ直ぐな主人公の方がまっとうなのでわ?」
という気に、ちょっとだけなってくる。

ところが、その主人公と彼女がくっつくと、その彼女を昔振ったハズのベースの様子がちょとおかしい。

やがてベースが死んだこと(自殺?)をきっかけに主人公に彼女が別れを切り出してくる。

実は、彼女はベースが死ぬ直前に彼と浮気をしていたようだ。


「あの素晴しい愛をもう一度」 を安っぽく歌ってベースは死んだんではないかと想像してみた(ナオト・インティライミのようにとは言わないが(汗
「死んだ人が実際の裏主人公である」という国分寺の法則(自分が勝手に読み取った
に従えば、河西氏の分身はこの舞台ではベースではないかと想像してみたりした。

彼女が別れを告げて出ようとすると
主人公は泣きわめいて縋りながら
「なんで自分の好きな人たちは自分から離れていくの?」
と言うと、彼女は
「みんな主人公のことが好きだから離れるの」
と言って部屋を出る。

これはいろいろ読み取れそうだけど、
「真っ直ぐなままの主人公を見ていると真っ直ぐになれない自分の醜さ?を常に見つめなければいけないからそばにいるのが耐えられない」
だと、自分は勝手に解釈してみた
(これはおフランスの作家ロジェ・グルニエの得意技である。こういうのをたくさん読むと、実際にこういう場面に遭遇しても何とも思わなくなるかもしれない(保証はしない

ここからの主人公の行動が意外だった。

主人公は部屋を出ると血まみれにになって戻ってきた。

自分は、ここまで片親で甘やかされてきたために(自分は母親には甘やかされた記憶が無いのでよく分からないが
マスコットキャラクターのようにしてしか女性を愛せない主人公の様子が読み取れたので、
てっきり育て方を間違えたと言って逆恨みして母親を殺してきたのではないかと思ってしまった。

ところが、母親が後に出てきて(ここで殺されたのがさっきの彼女だったと分かる。ここでの時間差での描き方がとても上手い
主人公は悪くないと言って彼を庇い(この描写からすると、父親は相当立派であったが甘やかされた主人公はただのクズということになる
主人公は母親とキスする(描写がリアルなため気持ち悪さも倍増する(苦笑

一方では、元カノのまりやが人付き合いの良さそうな関西弁の旦那と
妊娠の喜びを分かち合っている。

ここで幕が下りてstarrringが上映され、
なんか後味の悪いラストだったな、
河西裕介事務所とかthanksのとこに書いてあるけど、
バンドを首にしたのってここ?

---------------------------------------------------------
舞台美術の作り方もうまく、舞台美術の上の方が完全になくなっていて、
セットの向こう側が見える。
最初から「この物語は虚構の世界です」と宣言しているようなものだ。
そのなかで物語の設定をさりげなく
starringの上映のなかに持ち込んで遊ぶあたり(ホントに河西裕介事務所があったらスミマセン)どこまで本気か遊びか分からず面白い(笑
-----------------------------------------------------------
だとすると物語でバンドをハブるかもしれないと言われていた
悪の?事務所の所長って河西氏かね?
とか思っていると、
最初のシーンに戻って、え、まさかの夢オチ?

でも全然安易な感じはなく、
良く考えればラストの非現実的なまでの怒涛の展開を考えれば、
夢オチにした方が教訓としては呑み込みやすい。

描写としては、夢オチ後のつなぎは初出時の流れとさほど変わらないが、
夢の教訓を生かして、
女性をマスコットキャラクターのようにしてしか愛せないただのマザコンとして終わるのか、
これから自分から離れないようにしっかりと心をつなぎとめられるのかは
彼の心次第であると自分は思ってみたりした。

ちなみに、またしても知り合いの大阪ガールの例で悪いけど、
最初に書いたのとは別の知り合いの「女子in Osaka」
に、お袋と社交ダンスに通ってるって言ったら自分がマザコンだと思われていたのか(苦笑
「マザコンの男は女の子に嫌われるで」
とかおばちゃんぽく自分が言われた時のこと(つい先日)を思い出してみたりした。

「・・マザコンとかじゃないと思うんだけどな。女の子に負担を掛けないように料理を勉強しろと言うし(あんましできない)、一緒にやってる社交ダンスも、女性のことを考えた動きを身につけるようにとの指示で、厳しいんだよ。でもやってみて良かった。世の中勉強になることばかりだ。・・今のところ嫁探しにはまったく生かせてないけど(苦笑」
とかなんとか言ったっけな。

別にウチのお袋は優しくはないが(津波になったら自分を見捨てて逃げろとは言うが
自分は甘やかされて育ったとしても
マスコットキャラクターのように女の子を愛したいとも思わないし
そういう風に愛されたいと思う女の子に興味もないんで(ただ今のところその女の子の区別がつかないかも(苦笑
逆に最終的に気持ち悪い結末になりかけたけど
この物語のラストの夢オチの健全さにこそ救いはあると強く思ったりした(笑

作品としては夢オチにしない方が評価が高いかもしれないが、
フリッツ・ラングの「飾り窓の女」のように、
観客を気持ちよく帰らせながら教訓めいた感触を持ち帰らせることも重要だと思う。

Smells Like Teen Spiritのように、
「灯りを消せば、危険は減る」?
- With the Lights out,it's less dangerous -

それは気のせいで、夢の教訓を現実に生かせなければ、
人生の先もまた無いんだぜっ。
応!~吠えろ!叫べ!打ち砕け!すべての軛を引きちぎれ!~

応!~吠えろ!叫べ!打ち砕け!すべての軛を引きちぎれ!~

A☆ct Stage

ブディストホール(東京都)

2013/04/16 (火) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

白チーム
アイドル達の学園モノ、ストーリーもあり、それなりに楽しめました。 タイトルはそうゆうことだったのですね!?

ネタバレBOX

対立の元となっている設定、状況説明がもう少しクリアになっていれば、違った印象になったかもしれないですね!?
マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★

説明不足に感じました。
役者全員が演劇っぽくない低いトーンでたんたんと進む芝居。

ダメ男がなぜかモテるが破滅に向かっていくという
どこにでもあるようなお話でした。
要所要所でなぜああなったのか説明が足りない気がしました。
何故ラストの主人公はああなったのかの説明が
無いのは観客に考えてもらいたかったから?
それとも私がバカでわからなかっただけかな。

マスター役の方がナチュラル?で軽い人でとても良かったです。

おまけ芝居(芝居か?)も、役者さんの違う面が見れて楽しめました。

HIKOBAE

HIKOBAE

HIKOBAE実行委員会

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

相馬から世界へ。国境なき演劇






福島県の人々は今、放射線に対する意識が鈍くなっている。
3.11後、原発維持派の人々は「放射能に対する危機を煽ってる」「インドやイランなど、放射線が高い地域に住む住民に健康被害の報告がない」等の論拠により、脱原発を批判してきた。
では、3.11以前は放射線について  どういった問題が提起されていたか。

欧米路線を飛行する国際線の航空機従事者(パイロット、キャビンアテンダントなど)は、年間3mvsを被曝すること明らかになっている。他方、妊娠中の女性が受け差し支えないとされる被曝量が2mvsである。
もし、女性パイロットで、しかも妊娠が発覚するのが遅かったら限度量を超えてしまう可能性もある。CT等の妊娠検査による被曝を考慮すると、人体に影響が生じるかは解らないが基準は大幅に超す。
ここで述べたいのは、この安全基準は航空機従事者の労働基準法に則り国が定めた基準であるという点だ。
3.11前、もっと航空機従事者の被曝を抑えなければならないのでは、と専門家の間で議論が巻き起こり、朝日新聞にも特集が掲載された。

3.11後、つまり今現在、国は福島第一原発が位置する双葉町民、SPEEDにおいて最も過大な放射能汚染が予測された飯館村に住む県民の被曝上限を20mvsとしている。国際原子力委員会は原発従事者や航空機従事者を除き、人が年間に受ける放射線の上限を1mvsと定めていた。
ただでさえ、原発が水素爆発する以前から放射線の影響を抑える方向で社会が動いていたのにもかかわらず、あっさり20倍オーバー。
今年の3月13日、28日に川内博史前衆院議員が東電関係者以外で初めて福島第一原発の屋内に入った。(東京新聞  『こちら特報部デスク』4月11日付  )
その取材中、川内氏が被曝した量が11mvs。年間と、一時的な被曝では人体に対する影響に違いはあるものの、原発に入った人間の2倍が妊婦や子供を含めた『安全基準』とされる。
内閣の原子力担当の参与が泣きながら辞任するのもうなづける。

この基準が事故当時、原発から離れていた日本人に適応されるなら まだ  理解できる。ところが、元々 水素爆発の風向きにより被曝量が多い(20mvs超す住民多数報告)のにもかかわらず、飯館村の人は不安を抱えながら住み続けなければならない。コンクリートの隙間にはセシウムが溜まり、空気中の放射能濃度は近隣県を下回ったことはない。避難区域外の大半の県民が事故後ずっと居続けたのは、避難区域の住民に一律に支給される一人あたり月10万円の補償金が貰えないからだ。
今も、原発事故が収束したわけではないし、汚染水の流出は水に流せない課題である。原発立地地域は従来から放射線が横須賀の海軍基地の次に高い。

政府は移転費用の増大を恐れ、双葉町民に将来戻れるかのようなカモフラージュをする。飯館村の住民には補償金を渡したくないから、国際的に間違った安全基準を設けるのだ。
だが、福島県民は、1政府の安全説明、2経済復興、3地域コミュニティの一体感への切望、によって
放射能に対する危機感が和らいでいるのが実情だ。

そこで、あえて今回の舞台•相馬市ではなく、双葉町民を主人公とし、放射能被害を防いだ上で、これからもコミュニティを維持しながら生活するための私なりの構想を提示したい。キーワードは、昭和の思い出•団地である。
団長を主題のテーマに捉え、それが3.11に繋がる形にしたい。



住宅団地は、戦後の日本人にとって目指すべき欧米式生活のショーケースだった。

八千代団地…ひばりヶ丘団地…そして多摩ニュータウン。次々と建設された、その五層縦長の鉄筋コンクリート(多摩ニュータウンなど70年代以降の団地は一部高層棟)は、新婚のカップルが 都市的な生活をおくるための、新たなステータスになった。

数千世帯の住民を束ねる自治組織が生まれ、外では行政や企業に物申す連合体となり、内では 夏祭りなどの催しを積極的に行った。その巨大な建造物には、昭和10年世代を中心とする、巨大なコミュニティが形成され、選挙などにも一定の影響力を及ぼした。
ベストセラー『団地の空間政治学』(NHKブックス)『レッドアローとスターハウス』(新潮社)の著者であり明治学院大学政治学部教授・原武史氏の講義を聴いたことがあるが、『団地の空間政治学』『レッドアローとスターハウス』等の著作からも住宅団地が  いかに戦後日本の政治を形作っていたか、が  よく分かる。


開発企業体、大手ゼネコン、公団(都市基盤整備公団及び地域振興整備公団)、建設省は、戦後の経済成長に一定の功績がある。また、人口の増加が著しいなかで、住宅供給不足の解消にも役立った。役目を終えた旧公団は、現UR都市再生機構となっている。

しかし、70年代の『サザエさん』でさえ、20年後には出生率が1%台前半になることが紹介されている。現在の日本の現実は、多摩ニュータウンを  せっせと作っている頃から分かっていた。

出生率が低くなるということは、高齢者の割合が高まることを意味する。逆ピラミッドと呼ばれる構造だ。

住宅団地が いずれ健康な老人ホームと化することは、住む人々も、把握できた。それなのに、都心のアクセスを向上させることもなく、周辺に産業を整備することもなかった結果、こんな現実に至る。

表参道ヒルズは建築家・安藤忠雄氏が設計し、2006年にオープンした商業施設だ。アパートを一部残した上で、全面的に建て替えた建築物だった。

住宅団地とアパートの違いはあるが、もはや『団地』とは土地を有効活用できえず、商業施設や高層マンションに変わるべき障害物のような存在だろう。

人々のなかで、コミュニティに対する意識が高まっている。それは、東京臨海地域の超高層マンションの住民も、同様。だが、コミュニティに関わりたい意思とは反対に、実際に関わっている住民は圧倒的に少なかった。(防災とコミュニティに対する住民意識に関する研究 その1 超高層集合住宅居住者への2010年度の意識調査           小島隆矢 早稲田大学人間科学学術院   若林直子   (株)生活環境工房あくと  )

『団地』の文化性が瓦礫にならない方法があるとすれば、私は3.11後求められている社会的コミュニティ機能だと思う。

先の『団地の空間政治学』で紹介されていたように、集合団地では  お祭り などを通してコミュニティを形成していた。また、当時でいう婦人達がマンモス学校の教育に問題意識を持ち、共同して勉強会を立ち上げるケースもあった。

地域の一軒家、商店街が軒を連ねる従来のコミュニティだと、人間のコネが大切な要素だ。ところが団地の場合、コンクリートの壁で各家庭に強力なプライバシーが与えられたことから、より社会的、普遍的なコミュニティが存在したといえるのかもしれない。

あるいは、超高層マンションだと、コミュニティ自体が機能しないのはもちろん、最上階と一階の住民では格差が生じ、平等の観点から外れる側面も見逃せない。


以上、集合団地の持つ、社会的コミュニティは、今の日本に要求されるべき社会的コミュニティとマッチングしている、ではないか。


震災後、最大の避難所となったビックパレットふくしまで陣頭指揮を取った、福島大学特任准教授・天野和彦氏。天野氏は、原発の避難区域圏内で長期避難をしなければならない双葉町などの自治体を、町ごと別の場所に移転するセカンドハウス プランを復興庁へ提唱している。
一軒家、公共施設を一つ一つ建設するのは莫大な予算が要るので、私は戦後の団地式に『双葉団地』なるものを福島市や郡山市、いわき市に建設するのも案として成立するのではないかとも思う。町長と一緒に住民ごと避難した人が1500人超。世帯数に換算すれば、このような規模のマンション地帯など、東京近郊なら溢れるほどある。

多摩ニュータウンへ移転すれば、ゴーストタウン問題も消えるに違いない。横須賀市田浦地域は、一軒家の空き家率が1割を超えるゴーストタウンとして一部で名が知られる。被災者に仮設住宅を新たに建設し提供する一方、こうした宅地の種別におさまらぬ日本全国の課題は  放置したままでいいのだろうか。

双葉町民のコミュニティを第一に考え、日本の少子高齢化に伴う3.11以前から続く社会構造に適応するのが、私の構想だ。

『川崎ガリバー』

『川崎ガリバー』

WBB

青山円形劇場(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

スピード感
WBB、2作品目の観劇。
今回もストーリー、スピード感、殺陣と面白かったです。
タイムスリップして、過去と現在を行ったり来たり…
主人公の川崎がめちゃくちゃに掻き回して、それを直していく。
出てくるキャラクターもそれぞれ面白かったです。

残念だったのは殺陣のシーン。
音が動きとずれていて気になりました。
難しいけど、合ったらカッコいいな、と。

ただ笑うだけでなく、考えることもあり、で楽しめました。
円形なので、色んな角度から観たいです。

チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!

チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!

えにし

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

家族の・・
愛を感じる良い舞台だったと思います。ストーリーの展開も意外だったし、笑いもあり、涙もあり、感動もあり、そして改めて家族の大事さを感じました。私も今まで以上に家族を大切にしたいと思いました。ただ、舞台美術が何もなかったので、少し殺風景な印象を受けました。でも、心温まる良い舞台で満足でした。

このページのQRコードです。

拡大