最新の観てきた!クチコミ一覧

117621-117640件 / 190048件中
花束を渡すのは誰だ?

花束を渡すのは誰だ?

コマイぬ

Gallery&Café FIND(東京都)

2013/03/12 (火) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★★

よかったです
会場に入ると、床に横たわるショートカットの美女。期待が高まります。物語はその印象のままの近未来SFストーリー。ちょっと不安定で、透明感があって、切ない。1時間程の作品でしたが、十分楽しめました。

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

帰って来たねえ!
いやはや相変わらずの個性派揃いで、楽しませて頂きありがとうございました。まったく男って奴ああ!もう!って感じですね。
ただ前回に比べると少しばっかりパワーが落ちた気がするのがちょっと残念。まだまだ行けるよねって期待も込めて、、、

『うぶな雲は空で迷う』

『うぶな雲は空で迷う』

MONO

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2013/03/16 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

初めてのMONO
内容はあまり…私好みではなかったかな?
右から入って左に抜けていく感じ。
尾方さんと金替さんの役は愛されキャラでした。

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ほ…
なんだか
「ほっ」とした感じです。て今回で三回目なのでまだまだ東京バンビさんを知らないワタシとしては自分でも何でそうなるのかわかりませんが。

楽しかったのですが気持ちが途中で落ち着いてしまいました。でも役者さんたちがキラキラしてて素敵。

秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

お見事!
これはもう面白いの一言。引き込まれちゃいましたね。物語の核心のネタは途中まで全然気が付きませんでした。伏線張られていたのかなー。

連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★

題材はすてきだったが
チラシに惹かれて観に行っちゃいました!
題材や踊り、コネタ、効果など素晴らしかったのですが、(ネタバレへ)

ネタバレBOX

結局ともだちという存在のことは題材にすぎず、結果的に二つのグループの争いとその顛末に終始してしまった感があるのが残念です。
ラストシーンは好きでしたが。
boys don't meet girls【ご来場誠にありがとうございました!!】

boys don't meet girls【ご来場誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

ギャラリーがらん西荻(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

若すぎて、ついて行けません(@_@)
短編が繋がりながら進む構成は良かったと思います。

ネタバレBOX


姉妹の話から妹の学校、卒業製作、進学問題まで、登場人物が重複しながら展開していく流れは見事でしたが、一貫したテーマが見えず、バラバラな印象です。それぞれが独立し過ぎて、統一感が無く、結果として何が言いたいのか分かりませんでした。

特に卒業製作の話の下品さは群を抜いており、一部を除いて、客席の空気が凍りました。全体的に稚拙な印象の作品ですが、下品さも加わって学祭レベルになった印象です。

内定が決まってから辞退して進学するなら、夜学に通った方が良い気がしますし、所々に思慮に欠ける印象があります。舞台装置を用いずに表現するので、限界はありますし、健闘した場面もあります。ただ、バスの動きやブレーキへの反応の有無や小道具に統一感がありませんでした。

財布は実物を持つなら全てのシーンで持って欲しいです。バス運転手の息子が料理の途中で着替えたのも不思議でした。バス運転手が、終始細かくリアクションしていたのは好印象です。息子との複雑な関係に悩む様子も良く出ていました。バス運転手の息子も落ち着いた演技が複雑な家庭環境を想像させました。

明美役も良かったです。初恋でうろたえる様子が初々しくて微笑ましかったです。姉役はアパレル系の割には、カーディガンが捲れてシャツが見えており、身だしなみに気を使っていない印象でした。

スタッフワークが良く、気持ちよく拝見しました。内容は、とても若い印象で、今後の成長に期待します。


「ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル」

「ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル」

ハイブリットハイジ座

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/03/16 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

ジャパニーズ・ジャンキーズ・テンプル
学生劇団は下手なのはしょうがない(実際何言っているのか聞き取りづらかった)のですが、ほとんどの学生劇団はそのままなのですが、ハイジ座はそれを克服しようとセリフと身体が連動してグルーヴ感をだそうという工夫がありました。しかしどこかで観たよねの域をまだ出ていませんでしたが、ちょっとずらすだけで飛躍していくのではないかと思います。そしてドンドコドンドコ爆音で流せばいいということはありません。作品にふさわしい適音選曲を。

テケリリ

テケリリ

テケリリ

西陣ファクトリーGarden(京都府)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/18 (月)公演終了

満足度★★★

テケリリ
開演前の怪しい雰囲気から想像もつかない浅い印象。こうなるだろうな、と思っている方向へ音の効果も相まって追い込まれていく。気持ち悪かったらよかったのだけれど。初日を観たからなのか。残念。

秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

してやられたり
前半くらいまで「なんか淡々と進むなー」と思っていたのだ。全然気づかなかったのだ。ハリオと赤城が内なる晋太郎であることを。それだけハリオはいかにもぐうたらな下宿人然としていたし、赤城は颯爽と登場するから医者の一人と思っていた。だから晋太郎の妻、津弥子の苦しみもわからなかった。それがわかった時、ああ、そうだったのか、本当に大変だったんだなって・・・。藤本喜久子さんが巧いから余計こみ上げてきちゃって。私はいつのまにか桑原裕子のマジックにかかり、気がつけば頬を熱いものが伝っていた。KAKUTA健在なり、だな。

忘却のキス

忘却のキス

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

これは難しいぞ
「難解」としか言いようのない芝居だ。役者の台詞を理解しようと反芻していると次の台詞はあらぬほうに飛んでいて聞き逃してしまう。(台詞回しも早いし)
ただ言えるのはどのシーンでも登場人物の台詞がかみ合っていないというか、自分勝手にまくし立てているというか、まあそんな感じだ。(初めと終わりの映画を観た後の観客たち、医者と患者、そして主人公の男と女etc・・・)でも何故か男と女は最後には赤い傘に二人で入ってハッピーエっぽい感じなのだ。(私が見落とした箇所が沢山あったのだろう)芝居を理解しようとしてクロマチック・アコーディオンの素敵な演奏をだいぶ聞き逃してしまったようだ。これは素朴な疑問だが、役者さんはこの難解な台詞をどうやって覚えるのだろうとそればかり気になってしまった。この作品は私には点数を付けられません。“観たい”に「挑むつもりで観ます」なんて書いたけどこりゃ完敗だな。

黄昏の笑顔

黄昏の笑顔

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

Aチーム観劇しました
いつものだるま座とはちょっと毛色の違うライトなSFコメディ。前半はハイテンションのツッコミ合戦。後半はちょっとシリアスな展開になってきます。十分楽しめましたけど、なんとなく焦点がボケていた感じがしましたね。

ユメオイビトの航海日誌

ユメオイビトの航海日誌

怪傑パンダース

ザ・ポケット(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

浪漫の心は常に胸に
ファンタジーとして熱く、そしてしっとりも含んだ内容で展開されてました。個性的な面々が出てきて、そして主役はカッコいいなぁと。僕が観た回が最初の方だったか、殺陣は甘さが目立ったかな。以下

ネタバレBOX

客席の両袖にある旗や舞台の雰囲気も、ワンピースならぬ海賊時代ではないけどワクワクしやすい空気はありました。人間界と精霊達の世界観は、感情移入もしやすくなるのでもっと詳細があってもよいと思います。いせさんがローサの回でしたか。レナさんの動きやラストの殺陣が合ってなくて気になりました。どんな舞台でも最初は肝心、中だるみは要注意だし、ラストがなければ話にならない。初演は初演の緊張感や新鮮さがあるし、千秋楽になれば完成度は増す。舞台は生き物だと感じました。ありがとうございました。
ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】

ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】

トリコロールケーキ

シアター711(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

α波を誘う
ナンセンスというか、よくわからない空気は健在なのだなと。ゆるく見て、フワフワと眠気のような誘いの中で見る楽しさのようなものは感じました。以下のちほど

ネタバレBOX

個人的には刑事たちが面白かった。心地よいゆるさによって本当に眠くなってくるので、ゆるいストーリー展開の中に無駄なくらい激しい動きが沢山欲しいです。謎めいたギャップが、よりあの空間を引き立ててくれる気がします。
全く関係ないですが、観にきてくれた老犬レオくん。うちの雑種は今年で19になります。13歳はまだまだ若いです。こじ付けて劇団さんも、若々しく元気にいって欲しいです。
シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

えーっと・・・
劇中劇というアイデアはおもしろかったのですが、
ミステリー部分が残念で、もったいないなーと思いました。
私がわかってない所が多いだけなのかも。
誰か「そこはこうだったんだよー」ってわかる人いたらコメントでご教示いただければ幸いです!

ネタバレで

ネタバレBOX

最近はコメディや感動ものばかり観ていたので、ここらでミステリーと、
「驚天動地のサスペンスミステリー」というのに惹かれて観に行きました。

「驚天動地」ではあったと思います。たぶん・・。
劇中劇中劇中・・・(殺人犯の妄想?幻覚入り)というアイデアはすごくおもしろかった!
んですが、殺人シーンとキャラクターの掘り下げというか動機や行動などに「えっなんで???」となる所があまりにも多すぎて全く入り込めませんでした・・・。
アイデアのユニークさに頼り過ぎて、肝心のお話がサスペンスミステリーにしては、ツメが甘い気が・・、これミステリーなの??と思いました。

劇なのか現実なのかわからなくなる・・・というアイデアだけに、もうすこしリアルさがあっても良かった気がします。私がリアルさを求めすぎてるだけなのかもしれないので、少しうざったいコメントになるかもしれませんが、他の方が既に指図されているところも含めてわからなかったところ。

①演出家が刺されるシーン
あまりにもざっくりしすぎ?息してないとか、脈とまってるとか、死亡確認もないまま運ばれていく。私が見逃しただけでしょうか?ていうか死んでたんだよね???あれぐらいで死ぬの?とも思いましたが。気を失ってただけなら運ぶ前に止血してるハズだし・・。

テープで囲った死体痕を皆が普通に踏んでるのもあれー?と思いました。運ぶときのためらいというか勇気を出してるような演技はリアルで良かったのになーと少し残念。

②殺人犯の長谷部が自演自作で怪我をするシーン
銃声?っぽいものが聞こえたのに、銃ではなかったらしい。びっくりさせるだけの音??

③突然テレビがつく
誰かが間違えてつけたとか・・・?それにしては事故の報道が流れてたのは偶然すぎる?あれも長谷部の意図なんですか?だとしたら「誰がつけたの?誰よ??」という更なる疑心暗鬼とかあってもよかったと思います。そのあとの新井があわててテレビ台で何かさがしてたのは、そういうことですよね・・・?

まっっったく関係ない話ですがテレビ台にラーメンズのタワーのDVDが置いてあってなんかうれしかったです。

④殺人犯が自白
「どいつもこいつも刺したり首絞めたり」って自白・・・ちょっとがっかりです。
盗聴器が必要だった人間、録画に写ってた光る腕時計だけで証拠十分だった気がします。劇中の話を進める演出として必要だったと言われればそれまでですがー・・・。
ミステリーならもう少し推理がほしかった。自白は話がうますぎてがっかりです。長谷部の復讐動機と、新井がひきにげ犯ってのは「なるほど」と思いました。なんで警察が追ってるひき逃げ犯を長谷部が知ってるの?ってのは謎ですが。
自白の後の犯人との距離も近すぎて、違和感がありました。普通あんな近く行けませんよね・・。

⑤それぞれのキャラクターの掘り下げ
千秋さんはなぜ新井をかばったんですか?
千秋さんにはなにか事情がありそうでした、いろいろ伏線があった気がするんですが・・・。
佐藤くんの「僕も長谷部さんの気持ちわかります」も何が?って感じました・・・。


以上です。

欲を言えば、最後の佐藤くんと千秋さんの会話にもう一つ、何かほしかったです。
キャラクターのほとんどが何かしら事情があるようだったので、最後の二人が話すシーンでも何か一つ「そういうことかー!」って思える話、すこしひっくりかえすような展開があったら、もっとおもしろかったのになーと思いました。

首を絞められた時の「なにすんだよ」という暴れっぷり、勢いで殺してしまった犯人のあせりの息切れ、和美ちゃんが襲われた後返り血をあびながらもナイフでなんども刺して殺す、止めようとした佐藤くんも腰を抜かしながらあとずさり、などのシーンがなかなかリアルだったので他シーンももっとリアルに寄せてよかったと思います。

役者さんの演技は全体的に良かったと思います。特に和美ちゃん(北島莉恵さん)と殺人犯の長谷部さん(近藤康弘さん)は吹っ切れてやってる感じが好きでした。ほんと役者さんてすごいですね。

チラシとタイトルの関連性も全然わからなくて、意外性をつこうとしたのなら失敗してると思いましたって書こうとしたんですが、シロツメの花言葉が「復讐」なんですね、調べて初めてわかりました。チラシに写ってる女の子は和美さんか事故死した子なのかな。めぐみさんだっけ・・。
城

MODE

あうるすぽっと(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

思ったよりはるかに観やすく美味
カフカだし、原作ががっつりボリュームがあることも知っているし、
入場時に掲示されていた上演時間もけっこうなものだったので、
不条理な難解さとのガチ対決の覚悟を決めて観はじめたら、
意外なことに、これが、シーンごとにとてもわかりやすくおもしろい・・・。
良い意味で裏切られました。

観る側を離さない冴えやウィットもいろいろにあって、
まるっと最後まで観切ってしまいました。

ネタバレBOX

舞台がいろいろにくっきりと綺麗・・・。
役者の所作や絵面がとても映える美術。
シーンの区切りもよくて、
観る側をひとつの時間で飽きさせない。
シーンの間に挿入される文字での説明にも、
物語を進めたり、示唆があったり、どこか哲学的でもあったりと、
一様でない表現のバリエーションがあって・・・。
観る側をやわらかく揺さぶり、
物語の次へと観る側を引き込んでいく。

場の色の組み上げも実に多彩、
会話でしっかりと作ったり、
動きで繋いだり、
衝動的な愛情の表現に身体をしなやかにさらけ出したり・・・。
それらが、時に強く、すっと流れ、かとおもえば留まり、
行き場をなくし、解き放たれて・・・、
様々な変化となって観る側を繋ぎとめ顛末を追わせる。

カフカ=不条理というイメージでしたが、
作品に描かれたものに不条理さを感じることはあまりなく、
その一方で、
様々な価値観の頑迷さやご都合主義や
人々の狡さやあからさまさを、
シニカルに眺めるような視座の作り方があって。
役者達もキャラクターを舞台の色に染めるのではなく
むしろその色を踏み台にして、
ロールのありようを瑞々し人間臭く織り上げる
踏み出しに捉われる。

舞台美術も実に秀逸、
役者も安定していて、
歩く姿から
織り上げられるダンス的な動きでのシーンにまで
様々に織り込まれたニュアンスと
観る側をひとつの印象に立ち止まらせない切れと
鮮やかさと美しさがあって。

休憩込みとはいえ、密度をしっかりと持った舞台を
3時間近く観続けると、
流石に少し消耗はしましたが、
でも体感的に時間を長いと感じることもなく、
重く堅苦しい印象もなく、
飽くことなく、城とそれを取り巻くものと測量士のなりゆきを
追うことができました。

いろんな寓意や風刺が込められた作品だと思うし、
それを全て受け取ることができたかというと
少々怪しいのですが、
でも、その中に、
登場人物達がそれぞれに処世をし、
生きていく生々しさも深く印象に残って。

とても、面白かったです。



続・11人いる! 東の地平 西の永遠

続・11人いる! 東の地平 西の永遠

Studio Life(劇団スタジオライフ)

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

前回と引き続き
とても面白かったです。
原作を読んでから、舞台を観たのですが、必要なところをうまく残し、原作で分かりにくかった部分は舞台で分かりやすく表現してあったりと、話と演出両方楽しむことができました。

男子ing!!

男子ing!!

Smile Earth Project

俳優座劇場(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

面白かった!
再演を重ねてきた舞台のようですが、実際に観に行くのは初めてでした。
内容が作りこまれており、単に元気でハツラツとした舞台だけではありませんでした。
また再演があれば是非見たい作品です。

歴史の天使と住宅事情

歴史の天使と住宅事情

アシメとロージー

劇場MOMO(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

高齢化を象徴
黒板を使ったり、3方向から見える客席など面白かったです。

ネタバレBOX

冒頭の説明で団地が一大文化だと知りました。高齢化を象徴しているようで、社会の関心も高い視点だと思います。ゼネコンを定年退職した男性を主役にした点も設定に合っていたと思います。

若い頃の恋人を探す物語と、新婚カップルの新居探しが終盤で繋がる流れが見事でした。中盤は少し冗長な感がありましたので、エピソードを整理したらスッキリした気がします。ただ、全体的に感情面では淡白な印象があります。主役が高齢男性であるためか、全体的に淡々とした印象の作品であり、パンフの印象と異なりました。静かな作風で統一して仕上げても良かったと思います。

黒板がとても効果的でしたが、舞台装置の時計や街灯も良かったです。植木が枯れた感じは良いのですが、ススキが気になりました。話の中で季節が巡るので、季節感が強いものは避けた方が良いと思います。

ギャグは一人に頼りすぎな感があります。申し訳ないのですが、内輪受けの感じがありました。高学歴をネタにするなら、もう少し知的なものにして欲しかったし、他の人も巻き込んだ形の方が良かった気がします。

演技では主役と冒頭の説明役の方が印象的でした。抑えた演技が作風に合っていたと思います。探偵、自衛官も役に合わせた工夫が良かったです。自衛官の彼女も気が強い感じが好印象でした。父親への思いも良く伝わったと思います。ねじ工場の二代目は精彩を欠きました。調子が悪かったかもしれませんが、集中を欠いた様子が待機中のみならず、演技にも現れていた印象です。

パンフのレーダーチャートは面白かったのですが、印象と違いました。スタッフワークはとても良かったです。カードは手違いでスタンプが押されたようですが、スタンプの色を変えれば良かった気もします。ご招待は嬉しいのですが、気の毒な気がします。
着想や見せ方はとても良かったと思いますので、次回作に期待します。

僕たちの町は1ヶ月後ダムに沈む *TypeA*

僕たちの町は1ヶ月後ダムに沈む *TypeA*

ソラリネ。

上野ストアハウス(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ダムから原発再稼働まで
 保証金を貰って、故郷を離れる人々と残った人々の話と言えば言える。この手の話の現実面を様々な類似ケースで聞いている。一時的に大金が入った結果、ギャンブルや酒色に溺れ、家族離散の憂き目を見た、とか新規に慣れない事業を始めたが失敗したとか、移り住んだ土地の人々との折り合いが悪く、学校で子供達が苛められ、親子共に精神的な苦痛を受けた等々、マイナス要素も多々ある。
 その辺りの事情をかなりリアルに再現して居る分、自分にとっては、ちょっと物が言い難い作品でもある。

ネタバレBOX

  話の内容が、重いので考えさせられはするが、芝居としては良く出来ている。演技、演出にも登場人物たちの抱えた問題の深刻さをキチンと伝えるだけの内容があった。殊に、最後迄、ダム建設地を去ろうとしないキャラクターを設定することで、この作品に重力が生まれていることも重要な点だろう。このような問題は、実際、日本中至る所でインフラ整備という名の下に産出され、蓋をされてしまった問題である。建築物の耐用年数の問題から、今既に、そして今後暫くの間は、補修や新・増設の話も出てくるであろう。時代がそれを望まないなら、別の形で。
 原発の再稼働を強行したがるのもゼネコン救済、ひいては銀行救済かも知れないのだ。例えば、原発関連の工事に鹿島が圧倒的に強いのは、中曽根 康弘の妻が、鹿島一族出身だからではある、が。工事の発注さえあれば、受注は、建設界の得意技、談合でどうにでもなろう。腐りきったこの「国」の「お偉方」など、この程度のものだ。

このページのQRコードです。

拡大