最新の観てきた!クチコミ一覧

116181-116200件 / 189916件中
魔法使いとストレイシープ~Apology~

魔法使いとストレイシープ~Apology~

劇団ヒラガナ( )

アドリブ小劇場(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

役者
 舞台に上がったら、一番大切なことは演技だ。これは、言うまでもあるまい。この点で、残念ながら力不足が、目立った。歌にしても、音感レベルからきちんとしないといけない。絶対音感が無いなら、完全な音痴に徹すべきである。歌のうまさは、聴衆を沈黙させるが、極端な音痴は、大笑いさせる。舞台に上がる以上どちらかであろう。
 シナリオも哲学的な浅さが、難点だ。観客にとって伝わらない言語を用いるなら、それが、作品の中で、何らかの痛烈なメッセージを持つべきである。一つだけ例をあげておく。「夕鶴」の与ひょうとつうの会話で、欲に目の眩んだ与ひょうの言葉に対し「分からない。あんたのいうことがなんいにもわからない。云々」という、つうの科白の何と言う痛烈。こういう言葉を目指すべきだろう。

おい、小島!

おい、小島!

タッタタ探検組合

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

タッタタ探検組合流ミステリー
 いつも質の高い喜劇作品を演じ続けてきたタッタタ探検組合が、今回挑むのは、ミステリー。無論、いつもの笑いは健在だ。而も泣かせ所、鋭い風刺、謎解き等々盛りだくさんの内容だ。
 発端は3年前、ヤクザと黒い噂のあった町長が、鉄パイプで殴り殺された事件だった。容疑者として手配されたのは、小島という名の組員である。一度、警察は彼を追い詰めたことがあったが、すんでの所で逃げられてしまった。ところが、その小島が出頭してきた。3年間、何処に、どのように潜んでいたのか。若い署員が尋問するが、小島は、話をはぐらかして一向に答えない。退官間際の鬼刑事に尋問者が変わると、刑事の物語り意識に感応したかのように、小島は事件後の顛末について語りだす。その内容は、極めて特異なものだった。
 (追記4.23)

ネタバレBOX

 事件後、間もなく小島は、月光荘という名の、築40年、敷金、礼金無し、家賃は半年10万円、風呂なし、角部屋、陽当たり良しで、不動産屋も通さない安アパートを100万前払いして、借りたのである。今では、他の部屋の住人もおらず、大家の話では、幽霊が出る、と噂の立っているこのアパートは、追われている彼にとって都合が良かった。
 ところが、住み始めると直ぐ、夜中に飲めや歌えの大騒ぎが聞こえる。寝惚け眼をこすって電気をつけると誰の姿も無い。そんな事を数回繰り返すが、矢張り、騒々しさは消えない。そうこうしているうちに電気をつけても彼らは消えなくなった。当然、互いに誰なのか、人定質問を始める。分かったことは、彼ら8人が、このアパートの先住者だったこと。約3年前、小島が越してくるちょっと前に、一酸化炭素中毒で全員が亡くなっていたことだった。だが、何故、彼らは成仏できずにいたのか。その理由は、もう一人の正体不明者によって、明かされる。幽霊たちから見てさえ異界の者である、この存在は、悪魔とも死神とも解すことはできる。然し、解は最後まで謎である。衣装は白、但し、矢印形の尻尾が生えている。人の言葉を話すが、話し方は異様である。だが、謎の存在は、失踪した小島が、元属していた組織、竜泉会の若頭と幹部に住処を突き止められ、窮地に陥った時に、小島を8人の幽霊と共に救う大活躍を見せる。さて、この時、小島事件の詳細も、何故、彼が竜泉会から狙われるのかも明らかになる。小島は、町長殺しの真犯人ではなかった。殺ったのは、若頭である。小島は、薬中だったが、組長に拾われてヤクザになっていた。その小島には、聾唖者の娘が一人いた。小島は、大層娘を可愛がり、自分でも手話を覚えて話していたが、何かと言えば、タイガーマスクが出てくるので、娘が父の言う前に、手話でタイガーマスクを表現する有り様であった。そんな娘思いの小島は、木偶の坊で粗暴な若頭の身代わりに服役することを潔しとせず、組の金4000万を奪って逃げたのである。だが、組も黙ってはいなかった。交通事故に見せかけて娘を轢き殺したのである。犯人は幹部、藤堂である。小島は復讐を誓って潜伏していたというわけだ。幽霊達の助けを借りて、銃を小島が手にした時、娘がそれを望んでいるか、と助けてくれた者から言われた小島は、手を下さずにいたが、仲間割れの同志撃ちでやくざ二人はこと切れる。
 と、不思議な存在は、幽霊達に束縛から逃れる術を示唆し、呪縛から救って次のステップ、未知なる世界へ旅立つ手助けをするのであった。一人、また一人と幽霊達は、部屋の結界を破って新しい世界へ出てゆく。こんな経過を辿って小島は出頭してきたのであった。
 鬼刑事の尋問終了時、取材の入っているこの事件で、「記者達の所へ小島を連れて来るように」との課長からの電話に答えた若い刑事が、「想定外の云々」という科白を吐くが、無論、3.11.3.12以降、原発推進派、及び地震・津波に関して非常識な論戦を張っていた御用学者達、官僚、議員、裁判官ら、人災について罪を負うべき連中が口を揃えて言っていた“想定外”への痛烈なアイロニーであることは言うをまたない。
 ところで、大家が、小島の越してきた時にも、鬼刑事が大家を訪ねるシーンでも、約半年後に月光荘は取り壊しになる、と話していることも、単純に考えると矛盾と捉えそうだが、事件の3年後に自首して来た小島が、話し終わると忽然と消え、而も、近隣の山中で白骨化した、死後2年以上とみられる死体から見付かった免許証が小島の物であったことを梃子に考え、更に小島が現れた頃、施設に3900万円入りのバックが置かれており、プレゼンターの名がタイガーマスクとなっていたことも考えるならば、大家の話の時間的齟齬も別の様相を見せるのである。この謎を含めてのミステリーではないだろうか?
 
La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

La Vie en Rose エディット・ピアフと八人の男の話

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

う~ん、、、
素人が舞台に立つ、その面白さを観る事ができるかと思い足を運びましたが、そのような部分は見出せませんでした。
それだけ、そつなく素人が演じているという言い方もできなくはありませんが、プロに求める演技を素人に適用しただけでは、やはり単にプロ未満の素人演技と言わざるをえません。
私が観たかったのは、演劇の嘘を食い破るような、素人の実人生から出てくる存在感。それが少しでも見えれば、たとえ完成度が低くても、私は絶賛したと思います。ですが、そこに向けて舞台は作られていなかった。
なぜ、この企画を立てたのか、表現面からは少しもわかりませんでした。企業経営者たちの起用ということを考えると、製作・興行面で考え出された企画なのでしょうか、、、、

ネタバレBOX

また、エディット・ピアフ役の歌手:廣嶋さやかさんも、まったくエディット・ピアフには見えませんでした。
廣嶋さやかさんのコンサートだと言われれば、何の不満もありませんが、これは劇の中での歌なので、似てるとか似てないという意味ではなく、ピアフの凄みが見えないと舞台として成立しないと思いました。
また、舞台のストーリーの時間経過と共に、ピアフの歌の深みや陰影は変わるはずなのに、それが全く演出されていないのも、なぜだか理解できませんでした。
その夢、むこう

その夢、むこう

clickclock

placebo 大阪府大阪市中央区千日前2-3-9千日前味園ビル2F(大阪府)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/20 (土)公演終了

満足度★★★★

よい記念になりました。
かなり狭いBARでの公演。座席増席するほどの盛況。彼女と肩寄せ合って間隙なしで密着して観劇できて感激。(笑)
ちょっと昔の友だちのこと、「商社マンで世界中転々としてるアイツどうしてるだろ?」「東京の大学で研究職についたアイツ、何年も会ってないな~」とか「自分はヤツラに何を伝えられるだろ?」とか考えさせられました。

効率学のススメ

効率学のススメ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/04/09 (火) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★

「効率」という看板の向こうに見えるもの
「効率」という、分かったようでいて、その実よく分からないものを
めぐってのドタバタの喜劇、というのがこの作品、『効率学の
ススメ』に一番合った紹介ではないかと。

目に見えないものに、いかに人がよくも悪くも翻弄されるのか、
その一端に触れたような気がします。

ネタバレBOX

表面上はうまくいっているようで、実際三者それぞれが
違う方向を向いてしまっている研究所の職員たち。
そこに、「最大効率化こそがわが使命」と自ら恃んで止まない
ビジネス・アナリストのケン・ローマックスが送り込まれてきた。

関わった先では、数々のリストラや事業縮小が引き起こされ、
その名がとどろくケンを目の前に、研究所の所員たちも
自分達も「効率化」の名の下にリストラを迫られるのではないか、と
疑心暗鬼を抱くようになる…。

という話。ここまで書くと、なんか凄惨な話を想像する人も多そうですが
自称「イケメン」研究員のジェスパーと、なんとか威厳を保とうとしつつも
実は小物だったという研究所の責任者ブラウン氏の存在が、なかなかに
いい味を出しています。

ブラウン氏の場合、奥さんまで巻き込んで、ケンを懐柔しようと
しているのに、全然うまくいかない、そのダメぶりが、もう何というか…。

「効率」の守護神のようなケンが徐々に変化して、ラストでは
「ブラウン氏の非効率的な運営こそが、最大の効率化を生むのです」
「そのため、ただちに、ブラウン氏を昇格させて、もっと多くの部下を
持たせ、さらなる効率化を図りなさい」と提案するのは、

映写された「科学的発見の第三段階:人は間違った人物に功績を
認める」の一文とあいまって、すごくよく効いていましたね。

ただ…ケンという人物が、どのくらい「効率主義」の権化なのか、
序盤をのぞき、描写が無かったので、「効率」「効率」と連呼しても
伝わらなかったかも…。普通に所員たちと長話をしているし(笑

テーマは面白かったんだけど、そういうところも含めて、ツメの甘さが
目立ちました。でもラストはなかなかに微笑ましくていいです。
ジェニファーがジェスパーに電話番号を書いた紙を叩きつけて
出ていく場面とか。ケンが必死に天気の話を予習するところとか。
ああいうの、いいなぁ。
マリー・ボドニック

マリー・ボドニック

ロデオ★座★ヘヴン

劇場MOMO(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったですよ
劇場を効果的に使い,舞台設定や,ナレーションなど雰囲気を醸し出していました。オカルトミステリ的なストーリーで,飽きることなく楽しく観劇できました。初見の劇団でしたが,客席は早い時間から満席,人気のあるのもわかります。個人的には,もっとマリーの内面描写を明らかにして,物語のテーマを押し出した方が印象に残ったのではと思いもしますが,とにかくいい感じの舞台でしたので,ほぼ満足です。

命を弄ぶ女ふたり

命を弄ぶ女ふたり

劇団ピアチェーレ

Ito・M・Studio(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題674(13-099)
14:00の回(曇り時々雨)。13:33受付、開場。ちょうど1年前の4月「2012年度新歓公演」からで3作目になります。客席床にはブルーシートが敷かれパイプ椅子にクッション。舞台は黒、横に堤のような台があり白く細い(一部壊れている)柵、ここはビルの屋上。13:57前説(ここで照明がおちる...が戻す)、14:00ちょうどに開演~14:43終演。やはりテンポの良い会話が心地よい。基本、二人の会話で成り立っていて、ひとりが話せば、ひとりは聞き役...ですが、役に徹しているためひとつひとつの所作が自然、相手の話に対する反応そのものが
芝居をよいものにしている。贔屓目かもしれませんが波長があう劇団なのです。40分という時間は2時間が普通のなかでとても短いのですが、それでもまた次回作をみにこようと思うのでした。

一筆入魂~締切追う者、追われるもの~

一筆入魂~締切追う者、追われるもの~

劇団熱血天使

ワーサルシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

過去最高のパフォーマンスでした!
 今回は芝居中心に、コミカルないいパーフォーマンスでした。
出演者全員、良かったですが、
特に、
夏目筆子役の大坂真璃子さんの演技はキラリと輝いていました。
セリフのない時の演技は注目です!
大満足の90分でした。

Run For Your Wife

Run For Your Wife

東京農業大学 農友会演劇研究部

農大劇研アトリエ(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

やっぱり本が好き
面白いですよねー。二人の男がアホ過ぎて。
無駄の無い配役で誰一人欠けても余計でもありませんでした。

あとさすが演劇部総勢39名?人海戦術が秀逸過ぎでした。
あんなに饗されたこと今まで無いです。

それとあの座席!初めて終わって小屋から出たいと思いませんでした。
そうか、布団を使うとあんな素敵空間になるんですね。
あれ思いついたひと、天才です。

ネタバレBOX

二人の男が嫌なことは「死んでも」嫌!という突っぱねが
足りないので、二人の女の絶対的追及が甘く見えてしまっていました。
要はそこまで困ってそうに見えなかったんですね。

このシナリオはYESはどこまでもYES、逆もまた然りで面白くなり、
足りなければこうなってしまいますよね。そんなのバレたら俺は
死んだほうがもはやマシだ・・の直後にもっと最悪な辻褄合わせを
させられているから、とことん不幸になってくれて笑えます。

あとはオカマさんにカミさんの一人がミルクを貸すシーン。
二人共マイムができていなかったので、これはすぐにでも
直された方が懸命です。

折角の地の利を活かして、もっと農夫シーンで遊べそうな気も
するのですがいかがでしょうか?
かしましく

かしましく

はぶ談戯

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/04/13 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
世代の違う女性3人の会話劇、生き生きとして実に面白かったです。ハラハラドキドキの修羅場的シーンも楽しい。オチも見事でした。

マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★

いや~参りました
狭い人間関係の中でNANA的にグダグダ、ダラダラと恋愛やっていて、なんじゃーと思うけど、これがめっぽう面白い。のめり込んでしまいましたね。ドッタン、バッタンしてたけど、セットチェインジ見事でした。オマケのアフターイベントは笑える。こっちもマジメに長編化して欲しいです。

【終演!ありがとうございました!】女教師と団地妻

【終演!ありがとうございました!】女教師と団地妻

ボクキエダモノ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

セックスフル
面白い。チラシもいい。

ネタバレBOX

とある団地。私立高校の教師・律子(外山弥生)と高校生の妹・唯子(志水衿子)、そして団地の奥様たちの壊れていく話。

序盤は、平凡な調子で進み、洋尻(菊地奈緒)の彼氏が絡んでくるあたりから落ち始める。夫しか知らないがレイプされた妻、夫とセックスレスな妻、現場にいながら逃げ出した女…どんどん落ちていく面々。律子もまた、虚偽のメールを駆使して200万円をレイプされた妻からひったくる…。そして、たびたび律子の部屋にやってきていた唯子が、高校時(20年近く昔?)の彼(律子の元彼)との件で自殺を図り入院中であることが分かる…。

高校生の妹と律子の教え子の田畑って存在で律子の年齢が何歳なのかってのが気になってたけども、なるほどと。

両親をなくし、妹と施設で育った「姉」が、妹の自殺(と植物人間状態化?)から、妹の幻をみつつ入院費を工面するって軸だけども、その手法や設定、登場人物のキャラ性を駆使して、見方によっては美談なものを、ドロッとした感触に仕上げた手腕がいい。ほかのキャラたちの展開もしっかり描き、それでいて70分という短さに収めたところも印象がいい。演技もよかったし。

好みの話だけども、律子の暗部をもう少し抉ってもいいかなと思ったくらい。
淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

あやめ侮れじ。アドレナリン
投稿タイトルがオヤジ臭くてごめんなさい。
そんな年頃なんです。


初の単独公演だったそうです。
びっくりするほどに素晴らしかった。
振付・ドラマトゥルクに加納さんが付かれている点は大きいと思いますが、主宰の堀越さんをはじめ、花組若手俳優の確かさ、客演人の豊かさ、素晴らしかったです。

ネタバレBOX

特に物語の構造が、二重に三重に編み込まれていて、フィクションとノンフィクションを、今と過去を、行き来しながら進行して行くところが秀逸でした。
何気に昭和チックだった(笑)、のは、花組のお兄様達の影響なのか?、もしかしたら、年の離れた兄弟がいらっしゃるのかしら?と、終演後のアフタートークを聞きながら、、、。全体に映像寄りの台本にも思えるのですが、挿入される踊りや歌、照明、演出家という役のインサートで、舞台作品としての確かすぎる手応えが存分にありました。(←なんかエラソーな!)素晴らしい座組、作品でした。


初めて伺った花組芝居さんのアトリエ、素敵な空間でした。
あと、全くカンケーないのですが、
嗚呼、ここでリリパットが、お稽古してたのか〜って、
違う感慨も。テヘペロ。
水辺のデッサン

水辺のデッサン

劇団まるおはな

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題673(13-098)
11:00の回(曇)。10:15会場着、受付は始まっていて、1階奥のギャラリーで開場を待ちます。廊下突き当り、チラシデザインの原画があります。ここは2回目、前回見ることができなかった部屋にも絵画などの展示、黒い猫が庭で水を飲んでいました。
10:30開場、隅田川を眺める位置に桟敷席(ミニ椅子含む)3列と椅子席(最後列)。ゆったりとした配置、ブランケットが用意されています。下手にソファと丸椅子、角に机がありたくさんの本、正面に椅子が3脚、上手にはデスク、ノートPC(普通のキーボードを繋げている)、加湿器、古いアルバム。10:58前説、11:02開演~12:25終演。

ここルーサイトをめぐって昭和初期から今につながっているもの。「まるチーム」をみました。

「野中歩」役の漢人拓希さんが、2役(んーと、衣装が変わったので3役)を見事に演じ分けていました。

ネタバレBOX

今を生きる者、死んだもののまだ迷いを捨てきれずにいる者。実に爽やかに数世代を繋げた物語。それにまた出ていらっしゃる役者さんたちが実にいい。
見えないはずの「死んだ者」がなぜか見えてしまう「生きる活力が弱い」男、意地っ張り女フリーライター(主人公)、そこに三途の川でナンパ...の男女。

ここまで、この場所でなければできないだろう、と思ってしまうお芝居は決して多くはありません。隅田川から吹いてくる風に「時」は乗り、彷徨う者たちの「想い」を届けに来る。

窓外に見えるトラックの行き来、流れる川は波に光り雲も流れる。何十年もの毎日の生活、人生を育んできた「ここ」に「このお話」、贅沢な時空を経験しました。
左の頬(無事全ステージ終了!ご来場まことにありがとうございました))

左の頬(無事全ステージ終了!ご来場まことにありがとうございました))

INUTOKUSHI

シアター風姿花伝(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

初犬と串!
ずっと気になっていた犬と串さん。
やっと機会ができ、観劇させていただきました。
内容は心に残るような深いものではなくって訳がわからないけど、細かい小ネタの数々が本当に面白くて役者さんのキャラクターも個性的で始終圧倒されました…!
こういうばかばかしさ、大好きです♡
ありがとうございました

女/生/徒

女/生/徒

ttu【2017年5月末解散】

gallery園(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題672(13-097)
18:30の回(雨、寒)。18:15受付、二夜続けて。昨晩とは反対側、庭が右側、に座りました、満席です。昨日より1時間はやいので外で待っている間、家の様子を眺めます、車は通れず、すぐ近くに護国寺。築80年(1933年、宮沢賢治没)、お芝居は、向かって右の続きの3部屋と廊下。一番奥の部屋は襖で仕切られているものの声は聞こえるし、廊下の障子越しにはぼんやりとした明かりと影(絵)が思考を刺激します。

当パンをみますと、岩崎さん、5月にpit北/区域でダンス公演..これはみに行きましょう。本公演でもダンス的な振り付けがあり、3人がからんだり横になったり。

で、「ダルシマー」、初めて目にしました。この楽器を使った曲を聴いたことがあるのかはわからないのですが、深い音は耳に心地よく安らぎを感じます。近くで見ると台形の箱に2弦ずつ横に張ってあります。孔があいているのでここで増幅するのですね。独特の透き通った伸びのある音は好み。

白い3人は背の高さが違うし、着ているものもそれぞれ違うのですが、チグハグさなどを感じることはなく、セーラー服が女生徒を思わせます。

太宰のどのくらいの作品が織り込まれているのかわからないものの、この家が持っている雰囲気にとてもあっていました。

■5月、福岡演劇フェスティバル…キャストの「木村愛子」さんは、ダンサーの木村さんなのだろうか…。5/6自己レス。「W」、3月、木村さんの公演をみに行った時の当パンにttu、と書いてありました。

あのひとと

あのひとと

かえるP

北品川フリースペース楽間(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★

興味深い企画でしたが…
コンテンポラリー系の若いダンサーは自分で振り付けた作品を自分で踊ることが多いのですが、男性デュオのかえるPが女性デュオに振り付け、逆にかえるPが女性振付家に振り付けられるという分業の形を取った興味深い公演でした。

『gull』(振付:大園康司・橋本規靖)
1人はスキップやバレエのといったヨーロッパ的な重心の高い動き、もう1人は能や相撲の土俵入りといった日本的な重心の低い動きをする対比的な展開から始まり、次第にユニゾンになっていく構成の作品でした。終盤まで音楽が使われないので、音楽に合わせて踊り出す時にカタルシスを感じました。
所々のムーブメントに新鮮味が感じられましたが、マイム的な動きには惹かれませんでした。中村蓉さんの動きが美しかったです。

『亜呆とつむじのリズムたち。』(振付:山下彩子)
前半はタンクトップにタイツ姿、後半はブロンドのカツラにワンピースの女装の姿で沢山の台詞を織り込みながらコミカルに踊る作品でした。
演出として印象的な場面がありましたが、振付には魅力を感じませんでした。
劇場の内外で繰り広げられる奇妙なパフォーマンスを見て怪訝な顔をしながら通り過ぎる通行人の反応が観客の笑いを誘っていましたが、見られていると思っていない通行人を劇場の中からガラス越しに笑うのは失礼だと思いました。

見上げればあの日と同じ空

見上げればあの日と同じ空

アミューズ

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/15 (月)公演終了

感動した!!
とてもよかったです^^

泣けました。なんだか表現できない気持ちです。

宝石シリーズの次も期待にはずれない内容でした。

淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

祭りのあと
終わってから一人ぼんやりと寒風吹きすさぶ二子玉を駅に向かい歩きました。終わってしまって少し寂しい、でも熱い気持ちが確かに残っている祭りのあとのようでした。堀越さん目当てで観に行ったのですが、どの役者さんも魅力的でどんどん引き込まれました。2時間、あっという間に過ぎたのは脚本と演出も魅力的だったということでしょう。その夜、眠ってからも「淡仙女」の夢を見てしまいましたよ(^^;)次回のあやめ十八番も期待しています。ありがとうございました。

淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

音楽とともに
昭和の香りのするお芝居でした。

ネタバレBOX

「劇」と「劇中劇」、「現実」と「虚構」が交錯し、今観てる「絵」がどれなのか迷うところも多かったのですが、そのボーダーレスな部分も狙いだったのですかね!?  普段観ることのない演出をつける場面が観れたのは良かったです。

このページのQRコードです。

拡大