最新の観てきた!クチコミ一覧

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ウェルカム・ホーム

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天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

バカバッカでいいのに
変に真面目で疲れました。

ネタバレBOX

以前テレビで取り上げられ、ヤラセや何だでこっぴどく叩かれたことのある大家族を巡るお話。

ま、テレビのビッグダディ物にはヤラせがあったのだと思います。家族側の事情やテレビ局の制作姿勢などへの批判精神と、大人数の役者を登場させることができることから本作品のアイデアが生まれたのでしょう。

全家族のラップ+E(演歌)のラッピーも非常に長い楽曲になっていましたが、ノリがいいのでそこそこ楽しめました。しかし、テレビに出たことで虐められたことやそもそも大家族を作った父母への不満などを述べた子供10人の独白は、長くて辛気臭くて疲れました。
アサシン

アサシン

乱痴気STARTER

シアターシャイン(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/ 面白かったです! 今、流行のケータイゲーム、特にカードゲームを題材にした、コメディ☆ テンポも良いし、バカバカしい笑い、知的な笑い、シュールな笑い、盛り沢山です。 やはり面白いのには、お客さんは正直なのか、補助イスが出るほどの大人気でした! 次回も期待大☆ 観劇日記をブログに書きました。

平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

「銀河鉄道の夜」
平田オリザ演劇展2本目は「銀河鉄道の夜」。
舞台正面いっぱいに映し出された銀河系宇宙の映像が美しい。
宮沢賢治の作品の中でも本当にたくさんの劇団が上演する「銀河」だが
ちょっとコンパクトにし過ぎたような物足りなさを感じた。

ジョバンニとカンパネルラは、駅に停車する度に
様々な乗客たちと乗り合わせ、その出会いから少なからぬ影響を受けていく。
銀河鉄道の旅は、“本当の幸い”を探すと同時に
“死を受け入れるプロセス”でもある。
多くの「銀河鉄道」の舞台が存在する状況にあって
“エピソードの選択”はひとつのポイントになると思う。
どのエピソードを入れ、どれを割愛するか。

この作品は最初から子供向けに書かれ、
今回は被災地でも上演されたというから
死に対してよりリアルな感情を持って迎えられたことだろう。
そういう中で“子どもにどこまで死を語るか”ということは
重要なテーマであり、簡単に答えが出るものではないが
作品としてもうちょっと列車の場面のボリュームが欲しい気がする。
そこがあっさりしていると、カンパネルラの死を聞かされた時があまりに寂しい。
別れの時間が短いのは、大人も子どももしのびないと思うのだ。

平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

「この生は受け入れがたし」
東京と地方、夫と妻、それぞれの寄生と共生を考えさせるほろ苦い会話が可笑しい。
寄生虫というマニアックな研究対象ではあるが、そこには仕事と家庭のバランスに悩む一般市民の普遍的な生活が見える。
達者な青森弁が混じるのもまたリアル。

ネタバレBOX

例によって開演前から、舞台上のソファにはひとりの女性が座っている。
所在なさげにお茶を飲んだり本を手にしたりしているこの女性に
時折「お待たせしちゃってすいません、あと少しで終わりますから」
みたいなことを言いながら職員らしき人が忙しそうに通り過ぎる。


夫が、東京からここ東北の大学の研究室へと転勤したのに伴い
妻は仕事を辞めてついてきたのだが、地方の生活になじめずにいる。
夫の職場へ通って、同僚から寄生虫の講義を受けるという
ちょっと不思議な状況である。


まずこの職場のスタッフがみな、世間一般から少し外れるほど
寄生虫に入れ込んでいることが可笑しい。
(よく聞くことだが、自分の腹で寄生虫を飼ったりしている)
たぶん仕事に愛着を持って臨む人はみな多かれ少なかれ
こんな風に“変人”呼ばわりされるものだという気がする。
仕事の専門性とはどこかマニアックなものだ。


夫は嬉々としてこの職場で働いているが
妻は近所の付き合いにも辟易して、団地にいたくないのもここへ通う理由の一つだ。
冒頭の所在なさげな妻の様子が、落ち着かない
居場所を失くした不安な状況を端的に表わしていることに気づく。


夫(山内健司)が寄生虫の習性を説明しながら
不器用に妻への愛情を見せるところがよかった。
思わず、別居しないで妻が歩み寄れたらいいなと思ったりした。


東京と地方の“寄生と共生”を考えさせるという点では
なめらかな青森弁が功を奏していて、時に聞きとれないほど上手い。
机の足元に“青森りんご”と書かれた段ボールが置かれているのもリアル。
寄生虫愛好家の集団という特異な職場が意外と楽しそうで
周囲の理解を得るのは大変だけど、研究職っていいなと思わせる。


資料提供等で協力している目黒寄生虫館は隠れたデートコースとして人気らしいが
受付で寄生虫グッズ(寄生虫クリアファイルとか)を売っていたのには笑ってしまった。
淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

千穐楽後なのでネタばれですが^_^;
ウルウルしっぱなしでしたが、心の奥底をえぐられるような悲しみではなく、その手前でスルッと笑いにもっていくところは流石です!◆あやめ十八番の公演で毎回感じるのが選曲の良さと、今回水下さん扮するお父さんのセリフの、言葉の選択も非常にグッとくるものがありました。主宰の堀越さんは本当は50歳ぐらいなんじゃないかと思ってしまう(笑)。◆堀越さんの、期待通りのお母さん役。泣きの芝居は世界一だと思います!まだまだ秘めたものをお持ちでしょう。これからの公演も本当に楽しみです。◆すーっと優しいギターの響きと心地よい歌声、生歌生演奏というある意味カナメの丸川さんのお仕事も天晴れでした!◆そこには本当は存在していないような、非常にキャラ設定の難しい演出家役の美斉津さんの巧さは光っていました!◆そして、バカみたいに陽気に踊りながら登場して唄いあげるお母さんの『喉治ったみたーい』が大好きでした♪◆ビートたけし、朱里エイコ、原由子、山本リンダ、郷ひろみ・・あー私の子供の頃からの大好きなものばかりでした~!!

ランナーズハイ

ランナーズハイ

PAPALUWA

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました。
登場人物それぞれに個性があって面白い(敬語が理解出来ないとか、妹を溺愛しているとか)、またストーリーもテンポ良くサクサクと進んでいくのでとても観やすい。

ただ全体的に個々の内面よりストーリーを重視した展開だったので、ちょっと物足りなさも…。卒業式の前夜を舞台にした作品だけに感動も欲しかったかな。

Love Wars

Love Wars

激情コミュニティ

シアターブラッツ(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

いや~楽しいな
ベタなオフィスラブはコンバットゲームで清算?いや~ポップで楽しいステージでしたね。芝居仕立てのライブパフォーマンスって感じですか。

チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!

チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!

えにし

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

うまいっ!
あの世とこの世を行き交うファンタジックな家族ドラマ。中盤で話が180°ひっくり返るのも見事です。シリアスと笑いがいい塩梅でした。

【矢印】終演致しました!!次回は12月!!

【矢印】終演致しました!!次回は12月!!

いきずり(劇団はへっ 改め)

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/24 (水)公演終了

満足度★★★

よかった
短いけど、迫力がありれました。

チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!

チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!

えにし

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

よかった
内容のある、しっかりした舞台だった。熱演が気持ちよかった。

マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

言葉
言葉によって励まされたり力をもらったり深く傷ついたり
した 事を
考えてみると 私が
言葉を発する時に少し考えてしまいそうで
でも、考えずに発して
しまうのかもしれません

ネタバレBOX

2場面の距離が 
どんどん離れていって、

一緒に居るって 言ってたのに
 


会沢さんを 劇場で見かけると、
制作の光の戦士 だ 
と、
思い出します きっと
淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

仙女
面白い。

ネタバレBOX

水町隆弘(笹木皓太)…劇団員。夏枝の連れ子。メインの語り手。
水町鈴(長井短)…仙女に憧れストリッパーとなる。同性愛者で容姿にコンプレックスあり。潤の連れ子。
水町潤(水下きよし)…神宮で餅屋?を営む。鈴のストリッパー志望を暗に受け入れる。
水町夏枝(堀越涼)…体調崩した。前夫の不思議体験がもとで離婚。
京子(堤千穂)…元仙女。ストリッパー。鈴の恋人。
夕子(大森茉利子)…鈴と浮気し恋人に。

隆弘の劇団の稽古というスタイルで、仙女に憧れる鈴を描く。
演出(美斉津恵友)を配置し、独白シーンの多用、大木(岡本篤)のコントシーンを挟むことなどで、舞台にひっかかりができて面白さが増す。話的には、家族愛と神道な材料をまろやかに混ぜた感じで嫌味が少なくて見やすい分、こんなスタイルが活きていたかなと。踊りや謡?、音楽や舞台美術など、空気をしっかり作ってた。

ラスト「仙女」となった?鈴のシーンがもっと引き立つとなおよかった。
マリア

マリア

Straw&Berry

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

葛藤のその先
わかりやすい絶望。「孤独で不安で寂しい」普遍的な気持ちを過剰なエログロナンセンスでしっかりエンタメに仕上げていて、作・演出の河西さんの作る世界は毎回観劇するたびに居心地が良いなと思います。出演者の方達も見事に世界を体現していて、なんでもない会話の言葉1つ1つが物語世界を引き立てているなと思いました。

ネタバレBOX

国分寺大人倶楽部の過去作品を幾つか見ていますが、これまでの作品を通じて繰り返し用いられる思いの共通項のようなものは何だろうなと考えました。

例えば「閉ざされた空間での内向的な人間関係」。物語の中の登場人物の中だけで世界が完結していて、彼ら彼女らはどこにも行けないんだろうなという寂しい感じ。過去作品を振り返ってみても、会話や設定から、物語の外側はほとんど描かれてないように見える。

「現実はこんなもんだと突きつけるような暴力的でシニカルな視点」。永遠の愛なんて無いことを、死や暴力や絶望でこれでもかと見せ付けるシーンは、どの作品にも共通しているのかなと思います。

「常に緊張感の漂いながら観客を引きつけて離さない展開の早い盛り上がりの連続の物語構造」。キラキラした一瞬が面白くて、その間の余白も、その後の長い人生にも興味がないように思う。

それらが浮かび上がらせる物語は、極端な自己肯定感の喪失や共依存を通じての逆説的な問題提起なのかなと思います。ご都合主義なほど絶望的な物語が突きつけられるほどに、反面希望が浮かび上がってくるところが不思議です。もっと周りの大事な人を、そして自分自身を信じても良いよなと逆説的に感じさせてくれるところが面白いと思います。

開場中に流れる神聖かまってちゃんの「死にたい」を連呼する歌詞を聞きながら待つ開演、目の前は天井から布がたらされていて舞台美術が見えない。この時点で既にテンションあがってしまう!開演して作りこまれた1LDKの部屋の舞台美術にびっくり。そして、しばらくして場転してシーンが変わると舞台美術がガラッと転換!!左半分に主人公の実家の自室、右半分は喫茶店になって2つの異なるシーンが並列で語られるのに再度びっくり、すごい作りこまれてる。

今作の主人公のシゲルは、作中に3年間の時間が流れても全く成長しない。五体満足で家族も仲間もいても、自分は誰にも愛されていないと感じる自己肯定感の低さ。一方でありふれた幸せを見せて、他方でそれらは自分以外の人の手にあって僕の手元にはないという認知の歪み。

物語のラスト(2013年)
舞台の左側では、愛されたいと思うけど皆離れていってしまうと思ってしまう主人公シゲルは、最後は血まみれで母親とキスをする。それは絶対に裏切らない無償の愛を与える母親への、現実逃避なのかなぁ。
舞台の右側では、過去(2011年)にシゲルと「ずっと手をつないでいる(一緒にいる)」と話していた彼女(まりあ)が、別の男と幸せに生きていく風景が描かれる。
ラストでシゲルは絶望して、まりあは幸せになったように終わっているけれど、2人にも、もちろんそれ以外の登場人物にも、その後の長い長い余生があって、その瞬間の幸せや不幸だけで人生は規定できないんだけれど、その瞬間、刹那が全てだと錯覚してしまう感じ。まさとの死や、あっという間に物語が1年後に進み、その間の情景が最小限にとどめられているのは観客に想像する余白を多く持たせるというよりも、そこは面白くないから省略といった感があるのかなと考えてしまいます。あくまで観客が見たいものを見せるエンタメ精神に徹する姿勢はスゴイなと思います。そうした物語の内側の余白を想像させるよりも、外側を想像させる。登場人物達のその先、葛藤のその先に思いを馳せることが本質なのかなと思います。

そしておまけ公演。こんなにスゴイ作品作ってる役者さん達が、グダグダでバカバカでめちゃくちゃなことを演じることで、物語は全部嘘なんだと、改めて突きつけるところも含めて、やっぱり好きだなぁと思います。
一筆入魂~締切追う者、追われるもの~

一筆入魂~締切追う者、追われるもの~

劇団熱血天使

ワーサルシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

新境地への挑戦
明治の文士や編集者などを通して文学とは?何故書くのか?などを軽妙洒脱に描いて新境地に挑戦しているが、連作短編形式のためもあってか1本の作品としては今一つまとまりに欠ける感が無きにしも非ずなのが惜しい。
一方、一旦暗転した後のブル転で椅子・テーブルなどを移動させた後に前の場の出演者が前列、次の場の出演者が後列に並び、再び暗転してから次の場に進むという場転が妙案。
なお、実在の人物を使うこと、場転後に時がある程度過ぎていることなどに井上ひさしの作風も連想。

近未来パーク

近未来パーク

とくお組

吉祥寺シアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごく笑って、最後はほろっと。
とにかく面白かったです。
男だけでどたばたどたばたするシチュエーションコメディが好きなので、とても満足でした。
変にキャラ勝負する役者さんが苦手なので、そういった意味でも、ナチュラルで「いるよね、こういう人」という演じ方がとても好感もてました。
笑いどころもいっぱいあって、終始笑いっぱなし。
最後は、なんていうか、気持ちがほっこりするというか、とても心地の良い終わりかたで、しばらく幸せの余韻に浸れました。
観て本当に良かった!
また観たいので再演してほしいです。

葛城事件

葛城事件

THE SHAMPOO HAT

ザ・スズナリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/30 (火)公演終了

満足度★★★★

ソワレ
こんなにお客さんが入ってるシャンプーハットは初めて。
笑いも多くてビックリ。
ダークだけど演出がスタイリッシュで終わったあとの気分は堕ちない。
それでも何度も反芻してしまう。

新井さんの演技は映画やドラマで観るものと同じだけど(失礼)あて書きなのかハマってます。
眼力の無さと純粋な悪どさがとても怖かった。

安藤聖さんは滑舌よくていいですね〜
ロングの髪型も信者のようで役にピッタリ。

全体的に良かったが何かが足りない。
落し所?なんだろう??

会場内少し暑いので上着は脱いでおいたほうがいいと思います。
煙草をばかすか吸うので苦手な方はご注意を。

ネタバレBOX

野中さんのダンディさ、赤堀さんの股引姿が対照的。
黒田さんのリンゴちゃんにニヤっとし、児玉さんの子供の話、日比さんの保は砂町の王で観た姿と重なり泣きそうになり(本当にうまい)
吉牟田さんの声や姿が鈴木砂羽さんと似ていて、稔は母を求めていたのだと悲しくなった。
滝沢さんの町田さーんが張り詰めた空気をゆるめてくれた。

平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

「この生は受け入れがたし」
「寄生虫の小さな小さな視点から、 東京と地方、大学と研究室、夫と妻―あなたの周りの“寄生と共生”の関係が浮かび上がります。」という説明文にある通りの舞台。的確な文章過ぎて補足なし(笑)

素晴らしい舞台だった。

自分周りの“寄生と共生”の関係を考え直してみようと思う。

平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

「走りながら眠れ」
夫婦の関係性(力学など)がよく見えて、とても興味深かった。

大杉栄と伊藤野枝を、「特別な人」として描かず、普通の人として描いている点もとても共感できた。そして、普通の人でありながら、思想的な背景からくる大杉や伊藤らしい発言も散見されるのもよかった。

(観劇直後の印象で★4つにしていましたが、色々考えたら、実はとても味わい深い作品だったのではないかと思えて、★5つに変えました。)

ネタバレBOX

ただ、二人の仲が親し過ぎるのが少しひっかかった。
大杉栄と伊藤野枝という、おそらくかなり我が強かっただろう2人ならば、
もっと一つ一つのちょっとした違和でさえ、ピリピリするはずだ。
実在した人物とはいえ、確かめようはないので、
もしかしたら、この劇中の2人のように、微妙なピリつきはあるにしても、概ね穏和な関係だった可能性は否定できない。それにフィクションなので、実際の2人はという指摘は的外れかもしれない。
そうだとしても、割と温和な関係の2人を描く意味とは何か?

温和な中にも、2人の間には様々な力関係が存在する。
それに、温和な2人の空間とその外に広がる社会との緊張関係(亀裂)を示すためにあえて作った設定とも考えられるかもしれない。

そう思ったら、
観劇直後は、あまりピンときていなかったが、
実は凄い作品なんじゃなかろうかと、思いはじめた。

過大評価かもしれないが、、、
平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

この生は受け入れがたし
おもしろかった。
(^_^)/~

お暇をこじらせて

お暇をこじらせて

aji 2021年活動終了

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/13 (土) ~ 2013/04/16 (火)公演終了

満足度★★★★

静かな時の流れの中で…
何気ない日常会話を少し変わった味付けで観せてくれて楽しかったです。 大きなフラスコやワイン、良いアクセントになっていました。 ワインの中味は凄く気になります!

ネタバレBOX

ほぼ同じ会話の繰り返し、後の場面では人形を抱いていたので、時を隔てて繰り返されてるのか!?とも思いましたがそうではなさそうで、この意図が気になりました。

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