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【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

ホント見世物小屋
東京ミルクホールの本領発揮というのか,お下劣さ満載の見世物舞台でした。いやー,ホント身体張ってるわ。トラブルも笑いに変え,その実力は十分。ただ,印象が強すぎて,ちょっと食傷気味になっているけど,チラシのイメージどおり,この劇団の持ち味を出し切った舞台でした。

ネタバレBOX

でも,やっぱり最初の見世物小屋のシーン30分は不要だと思うし,2時間30分は長いわ。
熊の親切

熊の親切

カムカムミニキーナ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

パワフル
カムカムミニキーナって劇団はすごく恐ろしい!(笑) 今回観てさらに感じました。笑わせておいて、考えさせられる。「舞台」に神様が降りてきてると思いました。怖いし、面白かった。

未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★

ギャハハハッ!面白かった!(*´▽`*)
今回も次々におもしろキャラが登場で、あぁぁ~楽しかったぁっ!♪ヾ(*´∀`*)ノ会社でのストレスがぶっ飛びました!ありがとうございました☆彡(*^_^*)  (詳しくはブログで)

ペコラムートンの羊(再演)

ペコラムートンの羊(再演)

劇団MAHOROBA+α

遊空間がざびぃ(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

言葉遊びは面白かった
芝居は重たい感じのものをイメージしてたんだけど、そうでもなかった。
ファンタジーでした。もう単純なファンタジー。それがちょっと意外というか、期待はずれというか、、、。いや、ぼくが勝手に違うふうにイメージしてたのが悪いんですけどね。

顔はごついけど、なんだか気弱な感じの牧羊犬さんと、それからこれが雲雀?みたいな体型の(失礼)ヒバリさんが好きでした。単純に観ていて面白い役者さんかなあと。
いま気がついた。ぼくはああいうタイプの役者さんたちが好きなんだ。(どういう?)いや、そういう趣味はないですけどね。

ネタバレBOX

言葉遊びが野田秀樹、あるいはシェークスピア風でありました。これって褒め言葉になるのかしら。それともけなす言葉になるのかしら。わかんないけど、とにかくそう思いました。言葉遊びがあると、ぼくはなんでもそう思っちゃうのかも。この人達の影響力、偉大だな。

役者さんたちは忙しく動いてました。それはそれで楽しかったけれども、どうも心に響くものがないというか。ライブ感がないというか。芝居って難しいですね。

ハッピーエンドで、主役のふたりが喜びの踊りを踊っているうちに終演。
好みの問題かもしれないけど、悲劇にしてほしかったな。

ラスボスの山羊さんの、正体がばれたあとの迫力がいまひとつで。もっと吠えて欲しかったです。
熊の親切

熊の親切

カムカムミニキーナ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

円形舞台?
まぁ~想像していたのとは違ったけど…良かったです!
今までちょこちょこ舞台は観て回っていましたが、今回のような舞台セット(!?)は初めてで舞台人の動きも話の流れもよく魅せるコトの出来る舞台装置でした。
飽きることなく最後まで連れて行ってもらいました。
高い位置からの観劇もよいかもしれませんが個人的には最前または脇席で楽しむのもよいかと思いました。いろいろな位置から2度3度と見るのも面白いかもしれません。日曜日で終わってしまうのが勿体ないです、多くの人に見てもらいたいと思った舞台でした。

ネタバレBOX

カムカムミニキーナ さんは初めて観たのですが…面白いし見入ってしまう舞台で少しも飽きるコトが無かったです。もしかしたら今回が出来が良すぎた!?かもなので秋も観に行きたいと思いますw
入浴シーンにドキドキでした(爆)
秋もヤナギは出るのかしら???
1995年のサマー・アンセム

1995年のサマー・アンセム

エマニュエル

シアター711(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

高校20年生をシリアスに表現していた・・・・・
リアルに存在するなら、こーゆー芝居になるよなぁ・・。
というIfの世界の表現として見事に舞台化していたなぁとは思うが、
そのリアルさな分、話(というか20年生の存在)は重く感じました。

ネタバレBOX

3人いたのね、親友の男2人に野球部の女子マネージャー一人と。
高校20年生に反する女子高生さんの反応が、
ホント正直というかリアルで印象に残りました。
現野球部エースの中西君と、
17歳年の差カップルがリアルに成立したら別の作品になったろーなー。
などと思ったりもしました。

結局、中退・卒業と高校から離れる結果となるのだが。
20年は長くて重いと思うが、
その時間は人生のロスと片付けられたような結末はチト物悲しいですな。

物語は時間軸を前後して描かれていて、
冒頭は20年生きっかけのリョウコの事故死からで。
ラストは高校3年進級集合写真でありました。

主人公達をとりまく環境は、担任が元同級生だったりして。
なんか精神を病んだ方々の保護学級みたいな状況が痛かったなぁ。

なかなかインパクトある作品でしたが、苦さが残ったデス。


まったくの余談ですが”アンセム”という単語には、
漫画ヲタクの自分としては音楽系よりも、
バスタードの主人公らが用いる魔法の矢の呪文を思い出すのです。
そんで少々反応したという事も・・・・。 や~ねぇヲタクって(^^)
大阪BABYLON (おおさかバビロン)

大阪BABYLON (おおさかバビロン)

かのうとおっさん

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/04/25 (木) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★

面白いんですよねぇ。。。
こういう設定を考え付く時点で面白いと思います。ただ、なぜか面白いこと言ってるのに、あれ?なぜかはまらない、、、みたいなのが、私には多かったです。
相性なのかなぁ???でも、やってること、面白いんですよねぇ。。。

Happiness 大阪公演

Happiness 大阪公演

劇団PEOPLE PURPLE

HEP HALL(大阪府)

2013/05/10 (金) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

地味にグッと来る
お笑い以外で、日本人が外人の役をするのは、私はどうも違和感を感じるのですが。それは初めの少しの間だけ。なにかすぐに馴染んだんですよね。これは役者さんがとてもうまいからないんじゃないかなぁと思います。それと、ポイントで登場する、飛びぬけてキャラの濃い、あの人のせいかな。
話の内容は、地味にグッと来る内容で、良い話です。観て損は絶対しない作品だと思います。

既成事実

既成事実

小西耕一 ひとり芝居

RAFT(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

性悪女と自滅男
第一回公演「中野坂上の変」では複数の作家の短編をひとりで演じたが
今回は自身が書き下ろした作品をひとりで演じるというもの。
ちょっと行き過ぎた男の転落の様が鮮やかで
相変わらず台詞の力を感じさせる舞台だった。
展開の面白さに加えて、彼を取り巻く全てが凝縮された怒涛の後半が素晴らしい。

ネタバレBOX

みよちゃんの浮気はもう14回目だが、タケシはまたも許してしまう。
ただし「消毒」と称して浮気の一部始終をベッドで再現する。
これをしないと気が済まない。
だが今回は職場の佐々木先輩に愚痴ったことから
先輩と二人浮気相手の男の店へ顔を見に行く羽目になる。
そして泥酔して二人はホテルに行くのだが
タケシは行為の最中、佐々木先輩の首を絞めて死なせてしまう。
そして死体はバラバラにして生ごみの日に出す。

ある日タケシはみよちゃんが自分以外の男の子どもを妊娠したと知って激高、
一度は彼女と別れるが、思い直してその子の父親になろうと決心する。
その時遠くでパトカーのサイレンが鳴り、それは次第に近づいて来た…。

タケシはみよちゃんが大好きで、一緒にいられるなら何でも許す。
殺人を犯したことさえ、彼にとっては失敗でも大問題でもない。
ちょっとびっくりしたけどたぶんバレないし、それより問題はみよちゃんの妊娠だ。

タケシの極端な価値観の傾き方、誇張はあるが良く見かけるタイプだ。
顔に痣のある自分を好きだと言ってくれたみよちゃんを失いたくないあまり
“既成事実”を“消毒”して無かった事にする。
この自己満足なリセットの儀式が効いている。
こういうちょっと“ドン引きキャラ”にもかかわらず
いつのまにか感情移入させてしまう所がすごい。

父親が実の親ではなかったことを思春期に知り、
その後ずっとぎくしゃくしていたという背景も巧みに織り込まれている。
パトカーのサイレン音がマックスになる中、
「お父さん、自分の子でない子どもを育てるってどんな感じ?」(という意味の台詞)
で直後に暗転するが、因果の巡りを感じさせる終わり方だ。

ひとり芝居のポイントは、“見えない登場人物がどこまで視えるか”だと思う。
一見無邪気、実はしたたかなみよちゃんが生き生きと立ち上がって来るのは
小西さんの「リアルな台詞」と「間の巧さ」だ。
日頃彼のブログを読んでいても、興味をそらさない文章の巧さに感心する。
殺人を犯してからの転落は(タケシは転落だと思っていないが)
台詞に変化とメリハリがありまさに怒涛の展開、テンポ良く鮮やかだが、
前半そこへ行くまでがちょっと長く感じられたかな。

このひとり芝居シリーズ、早くも次回9月の公演タイトルが発表になっている。
「既成事実」の次は「破滅志向」だそうで、
わかっていながら「地雷」を踏み続ける小西耕一という役者の
執拗かつあっけらかんとした自虐志向が楽しみだ。
【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

マジで鼻から
「ミルクホールの原点は江戸期の見世物小屋」にあるという視点で書かれた本作は
「差別される人々」の世界を描くと同時に
「無意識のうちに差別している人々」の心理をも突いている。
しかしまさか全員がチラシのように“鼻から垂らす”とは思わなかった!

ネタバレBOX

代議士の父を持つ帝大生が、理想の社会福祉を論じながら
実は底辺にいる見世物小屋の人々に対して
「無意識のうちに差別している自分」に気付く。
そして見世物小屋の娘への叶わぬ恋、親友の死などを乗り越えて成長していく。

というと何だか“青年の主張”みたいだが、のっけからミルクホール色満載。
「どうぞ舞台へ上がって見世物小屋の中をご覧ください!」と言われて
何と5~6人を除いてほとんどの客が舞台へ上がった。
客席に背を向けて妙な芸(?)を披露する人を見て笑ったあと
客席後方に登場した帝大生二人のやりとりを、みんなで舞台から眺める。
私もミルクホールの舞台には何度か上がったが、この図が面白いんだな。

二人の帝大生から恋される見世物小屋の娘マキ(コースケ☆ハラスメント)が
声も仕草もあんまり自然で可愛い(!)ので一瞬「まさか女の子が客演?!」と
当日パンフ(これがまたいたずらに男を下げる顔の写真集だ)を確認してしまった。

恋に破れる帝大生を演じた浜本ゆたかさんが相変わらず良い。
この人はベタな台詞を言っても説得力があるのが魅力。
自分の中にある差別する気持ちに気付いた時や
マキと親友の恋の行方を見守るところなど
台詞や間が丁寧で、しみじみさせる。
ミルクホールは笑いと人情の両極を行き来するのが魅力だが
その人情パートを背負う人だと思う。

そしてやっぱりおバカな展開が素敵だ。
扇風機の芸(芸なのか?)とか、“さんがつ”(なんちゅー芸だ!)とか
見ている私たちもハラハラドキドキ、
だって全員があの“チラシと同じ顔”になるんだから素晴らしい!

冒頭のダンスはちょっとけいこ不足の印象を受けたが
ラスト「津軽じょんから」はとても素晴らしかった。
コースケさん、浜本さんのキレの良さとかたちの美しさが印象的。
やくざの鬼小島を演じた多舞タカシさん、声もいいし
艶のあるやくざがとても良かった。
佐野うさぎさん、”無駄に二枚目”な顔で、当パンの写真がとってもセクシー。

バビ市のおしっこハプニングもあったが、
その不具合をも笑いに変える瞬発力は相変わらず。
改めて生の舞台ならではの楽しさを満喫した。
レミング ~世界の涯までつれてって~

レミング ~世界の涯までつれてって~

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/16 (木)公演終了

満足度★★★★★

シュールでリズミカル、心地よい幻夢…
寺山作品と聞くと難解なイメージがあり敷居が高かったのですが、
俳優のステップによるリズムと
足踏みしながら前後運動したりすることと、
短い無意味なセリフの連続のリズムなどが重なり合い、
実に心地イイ初めての感覚。

映画内映画が、診療治療なのか、夢なのか…という多重構造。

常盤貴子が映画女優はなまめかしくスタイル良く、八嶋さんより確実に背が高く見えたのが、
学生服で少年を演じたときには背も低く華奢にみえ最初常盤さんと分らなかったのが不思議。
カテコで並ぶと八嶋さんより背が低かった!

シンプルな舞台装置に舞う「黒い紙吹雪」もかっこよく、
懐かしい夢から覚めるようなエンディングの感覚がとっても心地良くて、
演じている八嶋さん同様に自然と涙を流しながら夢から覚めるような感覚が素晴らしかった。

ASSH-DX vol.3『危機之介御免』

ASSH-DX vol.3『危機之介御免』

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

人情味のある暮らしがしたい
色んな人が入り乱れ、ドタバタと江戸を駆け巡る人情活劇。今だっているでしょうけど、東京にいると疎な繋がりをやたらと感じる。人の為に一肌脱ぐって大事なことだなと思います。中盤とか好みもあるけど全体としては面白かったです。以下

ネタバレBOX

客席を見ると、キャストさんのファン層が相当強い公演だったように思えます。殺陣はそこまでユメオイビトよりは全然良かった。同じ役者さんも何人か出られてたようでした。個人的には五右衛門が好き。プー太郎といっても職がなく、戦や武力において就職先が見つかるの矛盾は風刺的に感じました。クイズとか何故わざわざ入れるのだろうか疑問だったりします。エンディングはダレて見えてしまうので、時間も長めですしもっと単純にした方が良い気分で見終えれると思いました。原作は知りませんが、大友さんの舞台化にあたっては、各人物の心理描写なり改良の余地はもっとありそうです。女性陣お綺麗だったりアクロバットな動きも良かったけれど、一番は腹筋が美しかったです。ありがとうございました。
メメント・モリ

メメント・モリ

ウンプテンプ・カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇の力を感じました。
観に行く前に18世紀の中南米を少し調べて行ったので、とても興味深く観ることが出来ました。
そしてこの作品が観客へ提示しているものを受け止めることが出来ました。

宗教倫理が世界を覆い尽くしていた当時の修道院での自由について語る下りで「自由とは悪霊と同じだ」というような箇所が最後まで頭の中に残りました。

そして芝居を観ながら、自由と愛と悪霊は同義的概念なのだと考えさせられながら物語の世界に引き込まれていく不思議な体験でした。

意味などを超えて、今を振り替えさせられる作品に出会えて良かった。


ネタバレBOX

少女役の女優さんが段々に愛おしく思えてくるのが、計算された見事な演出でした。
一つ一つの緻密な演技の積み重ねが、演劇ならではのダイナミズムを作りだしていったと思えました。

最後、少女の足に付けられた鎖を引きずる音が純愛を奏で始めたと感じはっとしました。

生演奏、衣装、小道具、床に引かれた幕での場面切り替え見事でした。
そして役者たちが、この難しい作品に一丸となって挑んでいる様に圧倒されました。
既成事実

既成事実

小西耕一 ひとり芝居

RAFT(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

その人にしか表現できないもの
常々、そんなものを観たいと思っていたところにこの舞台。
当日パンフに心を動かされ、劇中の内容に惹き込まれました。
後日追記します。

「カルデロン」&「ピュラデス(リーディング)」

「カルデロン」&「ピュラデス(リーディング)」

ティーファクトリー

座・高円寺1(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

労働の追及
時代の変化、労働、働くということ。そこにある矛盾や差別。色んなものが確かにあって、多くのものが国や時代が違っても人を苦しめるのだろうかと思いました。そのように感じるものは、映像のメッセージでより引っかかりを覚えました。ロサウラの河合杏南さんは痛々しくも、若松さんとのやり取りに温かみのようなものを感じました。自転車は危なっかしい感じがしました。
終盤、計算された白壁が倒れる風圧とラス・メニーナスの絵画を再現したシーンは、何故か涙が出た。それは風圧の触感や音楽の曲も合わせた空間にやられたのか分かりませんが、何だか凄かったです。頭があまり追いつかない難解さであったとしても、雰囲気で圧倒するのはあるのだなと。
ピュラデスの方も、リーディングで演出的なインパクトはカルデロンより薄いですが、言葉のやり取りの軽快さや、農業への憧れと諦め、神を呪うという言葉など入ってくるものは多かったです。上を見上げている方が何人かいたので見てみると、カルデロンで使った生首や人形が天井に見えました。ああいうのはもったいないと凄く思います。多少手間でも見えないようにする配慮が欲しかったのと、あとアフタートークも長くてちょっと疲れました。舞台のシンプルさに対して、内容としては固すぎる印象があるのでこちらも簡易的だと僕の頭には優しいのかも。ありがとうございました。

くりかえし無限遠点

くりかえし無限遠点

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★

俯瞰してみれば
全体を俯瞰して見れば面白かったと言える。

ネタバレBOX

役者さんの演技もよく、序盤惹きこまれていったが、
途中で設定に大きな飛躍があり(朝食に毒を入れたという場面から)、
リアリティが全くなくなり、私の集中力はそこで途切れてしまった。
そこからの一連のくだりは、全般的にとてもリアリティのないものだった。
だが、更にその後、その一連の場面はすべて仮想空間上で起きていることだったということが判明するので、そのある種のリアリティのなさは、理屈上は問題の無いということになる。

今まで現実だと思って見ていた場面が実は虚構で、現実はその外にあったのだというひっくり返しが、この作品の醍醐味であり、主人公が抱えている問題そのものでもある。そしてそれが、ネットをはじめとする仮想空間に現実以上に依存してしまう現代人への批評にもなっている。
その点は素晴らしいが、それだったら尚更、途中の劇的な場面を、現実にも起こり得るものとして描く必要があったと思う。

仮に同じ内容だとしても、その飛躍を埋める描写は欲しかった。
例えば、いきなり「毒を混ぜました」「まじかよ~」では法治国家で行われることとしては、リアリティが無さ過ぎるので、誰かに「そう言っておいて、どういう反応をするか試すテストなんでしょ?」と言わせるなどから入り、徐々に参加者も(そして観客も)信じさせていくとか、、、。

そうすれば、僕のような観客がそこで集中力を途切れさせることもなかっただろうし、より現実と虚構を混同してしまう現象を実感を持って体感できるようになったのではないか。

集中力が途中切れてしまったので、正直、作品の印象はあまりよくないですが、理屈で考えれば、構造的にはよくできている話だと思います。ひっくり返しには驚きましたし。

役者さんたちも良かったです。
婦系図

婦系図

花組芝居

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/05/12 (日) ~ 2013/05/18 (土)公演終了

満足度★★★

おもしろい
慣れない言葉でなかなか読み進まないお話を聞ければいいかなぁ位に考えて見に行きましたが、面白いお芝居でした。
妙子の愛らしさに笑い、菅子の色気にニヤリとし、守宮の登場に驚き・・・。
英臣と主税の対決は迫力があって面白かった。

とはいえ、原作ほとんどそのままの言葉はやっぱり分かりにくいし、衝立の向こうに隠れているはずの役者さんが鏡越しに見えているのも残念だし、休憩含め2時間45分は長い・・・。

シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

謝罪
すみません。ごめんなさい。申し訳ありません。悪かったです。
劇中で幾度となく使われる言葉でしたが、言葉では収まりきれない感情がそれぞれあって、その行き先がとても見応えありました。

最後20分位のために、台詞が全部用意されていた感は否めないのですが、その20分が強烈で、フライヤーから受ける印象のまま狂気を感じました。

被害者が望む償いの一つの形なのかもしれませんが、司法とは何かを考えてしまいます。

ペコラムートンの羊(再演)

ペコラムートンの羊(再演)

劇団MAHOROBA+α

遊空間がざびぃ(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議なテイスト
 “と”:歩が、金に変わるように、~と~の間に在る繋辞、“と”の物語。時には対立項として、時にはアウフヘーベンすべきもの、概念として。
(未見の人はネタバレ見ると観劇の際つまらなくなります)

ネタバレBOX

 世界を変ずる祭、観客の背景にあった幕が落ち、役者達が大声で騒ぐシーンは、驚かされた。
【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

一見泥臭そうな題材だけど・・
哀しい物語もすべてひっくるめて笑える物語にしてしまうのはヤッパリ凄い!

わざわざヘンな感じにしてからキメるところも流石。

カッコつけてキメるのはもうとっくに古くなってる・・というかカッコ良かった時代なんてないので、どうしてもカッコつけてキメたいという輩はこの舞台のラストを真似して「イエー!」とかやって欲しいもんだと思ったり。

旗揚げ以降、常に東京の演劇でいちばん見るべき作品を作っていたと思う。

東京のアート系のどの団体より洗練された舞台を作っていたから。
美大、芸大系統の劇団には一番必要なものがここには詰まっている。

FTに呼ばれないのが本当にフシギだ。
ドイツでポレシュなんかを観てる若い人たちにミルクホールを見せたら、
1/3位は涙を流して喜ぶんでないかと思ったり(あとの1/3は怒って帰り、残りの1/3は理解できないといった顔をすると思う(推測

大阪の子供鋸人のNASAボーイに東京で張れるのは
「Kissより甘いKissがある」
浜本ゆたか氏位なんじゃないかと思ったり。

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