
未確認の詩-ウタ-
ライオン・パーマ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了
満足度★★★
女優が良かった
実際拝見してみると女性陣の活躍が輝かしく、
そういえばチラシのデザインもそうでしたねえと思い起こされました。
王子なので椅子も柔らかく長丁場でしたが度々笑わせて頂き、
楽しい時間が過ごせました。

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★
笑わせていただきました
冒頭の演出から最後まで、楽しくて面白くて、(良い意味での)バカバカしさに引き込まれました。
終盤はあまりのバカバカしい展開に、心の準備ができておらずア然とさせられて乗り遅れた感じになりましたが…
東京ミルクホールは初見でしたが、笑わせていただきました。

未確認の詩-ウタ-
ライオン・パーマ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了
満足度★★★
いつものように幕が開き…
観てきました、ライオンパーマ20回公演『未確認の詩』。
相変わらずの安定感(滑舌の悪さは除く・笑)で楽しく観劇できた。
個性的な役者陣の体当たりの演技にも好感が持てた。
いつもより笑いは抑え目で大爆笑はなかったが、ストーリーもよくまとめられており
観た人が『面白かった』と思って帰ることができる公演だったと思う。

匿名家族
劇団フルタ丸
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/11 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

おしゃれ紳士の春の祭典~サロン・ドゥ・シャレードへようこそ~
男衆ver.2.0 おしゃれ紳士
サブテレニアン(東京都)
2013/05/21 (火) ~ 2013/05/22 (水)公演終了
満足度★★★
感染度
楽しいステージでした。歌詞を上手く使ったダンスパフォーマンスとでも言えばいいのでしょうか?動きもいいし、表情もいい。の割りに、全体の構成がいまひとつ。笑いネタだけでなく、しっかり“魅せる”ダンスシーンが一つあれば全体の印象ももっと違っていたのではないかと思います。残念ながら、観ているこちら側への感染度が足りなかったような気がします。

くりかえし無限遠点
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/05/17 (金) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

磁界
浮世企画
新宿眼科画廊(東京都)
2013/05/17 (金) ~ 2013/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★
地味だが練られた芝居
実際には登場しないある男に関わった人々の物語。さまざまな場面が展開されていくが、それらはある種つながりがないようでいて、その男に関わっていて、それらの中から男の「像」が徐々に見えて来る。時間軸の移動もあるので、観る側にある種の覚悟というかエネルギーというか、そういったものが必要になるが、全体には実に地味に物語は展開されるけれども、内容は相当に面白い。エンディングは、ちょっとホッとさせてくれる感じさえある。

シュナイダー
青年団若手自主企画 マキタ企画
アトリエ春風舎(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★
よりコアに、よりタイトに
作・演出のマキタカズオミが主宰する劇団elePHANTMoonで2006年に上演された作品を、青年団の若手を中心として上演する。私は初演を「メンタルに痛んだ人たちが簡単に他人を傷つける存在になる、というドラマが展開される」と評したのだが、その基本構造は変えないまま、登場人物も減らしつつ、よりコアな部分を取り出してタイトな芝居として作り上げられている。やはり面白かった。にもかかわらず、満足感が少し足りない印象なのは、やはり再演だからなのだろうか。役者陣が頑張っていないとは思わないが、何か足りない感じは残ってしまった。

枝光本町商店街
のこされ劇場≡
枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/30 (土)公演終了
満足度★★★★
私もいつか地層になる。商店街で、時空を超える演劇的体験。
電車、モノレール、飛行機、バスを乗り継いで、最寄駅から徒歩でアイアンシアターに辿り着きました。長旅でした。劇場に着くと、まず今回の散歩型演劇についての説明と、参加者の簡単な自己紹介。いわゆる劇場での演劇公演とは全く違うオープニングはとても新鮮で、非日常への切り替えスイッチが一瞬で入りました。
枝光という街を媒介にして、自分の生まれ育った街の思い出を引き寄せ、重ねるような体験でした。今、ココを生きている生活者と交流し、彼らの語る過去と現在が鮮やかに記憶に刻まれ、私の過去とともに血肉になったように思います。
公演が終わった帰り道、街に隣接するテーマパーク「スペースワールド」を横目に見ながら、私自身と街を全部飲みこんで、周囲の全てが地層になったような感触を味わいました。それは遠い、遠い未来の視点から世界と私を見つめる行為です。枝光の土地と一体になれたから、遥か遠くへと思考をジャンプさせることができたのだと思います。

「ゴドーを待ちながら」
みけねこ企画
秋葉原 ACT&B(昭和通口より徒歩三分)(東京都)
2013/05/21 (火) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★
現代
美術のようなセットで女性だけの役者でのメルヘンな雰囲気。 セリフとストーリーが謎すぎて自分にはちょっと理解不能でした。。スイマセン。。 多少なりとも前提知識があればよかったのでしょうか。 時々入る妙に現代的な言葉使いはおかしかったです。笑。 役者の方々の演技はそれぞれ特徴があってよかったです。

レ・ミゼラブル
東宝
帝国劇場(東京都)
2013/04/23 (火) ~ 2013/07/10 (水)公演終了
満足度★★★★
初めて見た新バージョン、回らないレミゼ。全体的に歌がスキルアップ。
さて、ドキドキの待ちに待った新バージョン。
先に観た映画版は大感激!だったけど、キャスティングや上演スケジュールがいろいろ変わったりしたのですごく心配。
でも、最初の場面で驚き!
船! 海!
そう、映画版はこの新演出版の舞台を映像化したのですね。
次に気付いたのは・・・『盆がない!』
回り舞台では無くなったのですね。
その分、どの場面もキャストが迫ってくる迫力があるけれど、私の大好きな『ワンデイモア』の最後、行進+決めポーズで舞台は回りながら暗転!・・・のシーンは、前後に行進左右に展開に変更。
またまた気付いたのは・・・『巨大変形バリケード・セットがない!』
あお左右に割れて回転合体!ある時は貧民街、ある時はバリケードのセットが、小型のものだけになって、そのぶん役者は余計な気遣い、段取りが減って、より役に専念できるそう。
変わった部分が気になって、気持ちの方まで気が回らなかった・・・。
皆さんの歌が、アンサンブルも含めて、スキルアップしたような気がしました。
あと2回は観ます!

Princess MONONOKE~もののけ姫~
ドワンゴ
【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)
2013/04/29 (月) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
原作の感動をそのまま伝える良心作。
あのジブリのアニメ「もののけ姫」がイギリスの劇団によって舞台でよみがえった!
大量のビデオテープでタタリ神を表現するなど、廃材を使った素朴な手作りの舞台。
コダマはパペット、とはいっても人が小さなぬいぐるみを手で支えているだけで表現。
ストーリーも音楽、歌も、アニメ・オリジナル作品をそのままま舞台化。
原作の意図をうまく表現していて、感動、面白かったです。
ただ、観て感動したのも、良きも悪しきも、アニメ・オリジナルの力と言える。
忠実だったから伝わったけれども、その分、オリジナリティや独自にはみ出した部分とかがなかったということだ。
それでも、海外では、アニメは子供が観るものという認識が強いらしいので、
アニメではなく演劇なら、海外で大人も見てくれるのだろうから、原作の精神を広げる意味での役目は大きいのかもしれない。

縛驟雨(ばくしゅうう)
劇団 背傳館
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

万お仕事承り〼 お仕事の参~若さのヒケツお捜しします~
劇団岸野組
俳優座劇場(東京都)
2013/05/18 (土) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★
時代劇芝居としてはgoodだけど・・・・
芝居の流れにアクセントがあり、とても見やすかった。(猪鹿蝶の3婆婆いい味だしてる)
役者同志の巧みな会話、クライマックスシーンには満足したが、
気になったことは、
①ギャグで笑いがとれない。②衣装は素晴らしいのだが、歌舞伎を見慣れている者には、セットが簡易過ぎる(予算の問題あるでしょうが)。

メメント・モリ
ウンプテンプ・カンパニー
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
気が付くと一気に引き込まれてしまいました。
ストーリーはとてもシンプルなのですが、主筋を取り巻く人々の演技が作品に奥行きを生み出しているように感じました。祝祭的な猥雑さから、神父が現れ本筋である少女との出会いへと向かわせ方、実に巧みで自然と不思議な世界に引き込まれていきました。ですが決して情緒的へ引きずらず、観客を一定の距離へと突き放すやり方は上手く行っていると思いました。
衣装や音楽や布を使った場面転換など実に凝っているので目や耳の感覚も総動員して釘付け世されてしまいました。
今を浮かび上がらせていく良い芝居でした。
とにかく綺麗です。

【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★
三寸を愉しむ
初めに断っておく。片輪という差別用語が使われているのは承知している。然し、この作品を作った人々も自分も差別することもされることも嫌いである。差別はとてもデリケートな問題だ。言葉そのものに対する、自分の頭で考えた考察が必要なことは言うを待たない。然し、言葉の使い方、使われ方の方が、より重要だと自分は考えている。即ち、在る時代、在る地域で、在る表現が、如何なる意味をという単純なレベルではなく、言葉の背理も含めて意味する所をキチンと弁え、時には、踏み込んだ発言、意見交換すらできる程度には、自分と同等であることを尊敬の念と共に分かち合うことが、最低限必要なのである。このようなスタンスで、この作品を拝見した。

いってきMARS
イッパイアンテナ
元・立誠小学校(京都府)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了
満足度★★★★
立誠小二連勝!
テーブル下のシーン大笑いしました!予想通りというか予想以上に楽しめました。連れて行った相棒も大喜びで帰途につけました。女優さんが美人ぞろいでもっといろんなタイプのお芝居も観てみたいと感じました。もっと大きいコヤでもいいのではないでしょうか。

メメント・モリ
ウンプテンプ・カンパニー
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★
異端の存在
世間から疎外される少女の短い人生を、ピアノの生演奏や歌を盛り込んだ音楽劇の形で描いた、独特の雰囲気がある作品でした。
南米のある貴族の娘が犬に咬まれてから様子が変になり、修道院に預けられ、悪魔が憑いたと彼女を忌避したり、逆に彼女に破滅的に惹かれて行ったりと、周りの人々を惑わす物語で、文学的な重厚感とおどろおどろしさが、レトロな雰囲気を醸し出していました。
異端の存在を巡る物語は現代に通じる所もあって惹かれるものがありましたが、演出や演技の方向性がまとまっていなくて、求心力に欠けると思いました。
前半ではコミカルな表現や歌が多く用いられていましたが、作品の雰囲気に合っていなくてチグハグさを感じ、コミカルな要素無しの方が魅力的になると思いました。
演技のスタイルも、大仰な台詞回しが板についている人とそうでない人のギャップがあり、まとまりが感じられませんでした。1人だけ男性の役を女性が演じていたのも、意図が分かりませんでした。
最初と最後の合唱で物語の寓話性を強調していましたが、物語の重さに比べてあっけらかんとした響きで、違和感を覚えました。
2時間を越える作品なので、長くなり過ぎないように配慮した結果なのかもしれませんが、台詞の間が短くて、もう少し溜めが欲しい場面が何度もありました。
衣装のクオリティーが高く、雰囲気を高めていました。中央に置かれたテーブルとそれをくるむ布の使い方が見事でした。
プリペアドピアノ(あるいは内部奏法)を用いた不穏な響きが印象的でした。
あばずれな母親と禁欲的な修道女の両方を演じた中川安奈さんの演じ分けが素晴らしかったです。

PLAN-02『クラッシュ・ワルツ』 PLAN-03『マイフェイバリット・バーーーーーージン』
刈馬演劇設計社
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★
刈馬演劇設計社「マイフェイバリット・バーーーーーージン」観ました
新作「クラッシュ・ワルツ」から続けて、7年前の作品の再演を観ました。
さすがに新作に較べれば、複数ある軸の主軸が分かりにくく、台詞も決めた感があって、若書きの印象。
「見える能力」や、やって来る男の、展開上での必然性は弱かったか。物語的には必要だけど(終盤の「障害、無くなってた」という台詞にはちょっとシビれた)。
「身障者向けデリヘル」という題材は、いま観ても秀逸(商売とボランティアの葛藤とか)。周辺のサブテーマも含め、「性愛と身体の関連」は、さらに掘り下げて見てみたい。刈馬さんならではのテーマかと。
役者では、キョウタ役の宮谷達也さんの、自然体に見える飄々とした存在が映えた。主宰している劇団のスタイリッシュな舞台に「つくりもの」感をつよく感じるだけに、意外で印象的。これも、刈馬さんの舞台だからこそか…
なお、宮谷さんの劇団・演劇組織KIMYOは、次回公演「スィーティドム」で初の、名古屋・東京2都市公演!名古屋は7月下旬に七ツ寺共同スタジオで、東京は8月上旬に王子小劇場!興味の出た方はぜひご覧ください。

PLAN-02『クラッシュ・ワルツ』 PLAN-03『マイフェイバリット・バーーーーーージン』
刈馬演劇設計社
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
刈馬演劇設計社「クラッシュ・ワルツ」観ました
刈馬カオスさんによる舞台は、昨年の劇王・塚田奏一郎名義「シュガーレスガール」、本公演ではテラ・インコグニタ「十人姉妹」以来です。
デス電所やiakuを思わせる、緻密に計算して人物たち(二組の夫婦+女性)の世間体を脱がし、その人格や事情を少しずつむき出しにしていく展開に、観客の集中の度合いも高まる…。それぞれが有機的に他者の事情を暴いていく。欲望、依存、加虐、許し…。
かなり陰惨な光景が出てきながら、そこからあのラストに持って行く、刈馬さんならではの叙情力…。
それぞれが今までもこれからも抱える人生の時間を考えさせられる、濃密な役ばかり(特に、展開の軸となる、ある夫婦の子供を交通事故で死なせてしまった女性・チハル役の切り替えが大変)。
全員が振り幅大きく醜さも美しさも持った、でも当たり前の人間。
公演は、この新作と7年前の作品の再演が続けて観られる興味深い構成でした。そこにも時間の流れが…(笑)
刈馬さんは、この「クラッシュ・ワルツ」で旅公演ができないかと検討しているそうです(とくに仙台、北九州に関心高い)。
どこか興味を持って、声がかかるといいなあ。ぜひ多くの人に観てほしいです。