最新の観てきた!クチコミ一覧

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マリオン

マリオン

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

悲しい運命の中の小さな灯
実在のソウガメの物語を語る世界。
その世界も夢物語とも思いたい寂しい未来の日本。
だから全体的に寂しく淡々と目で追っていくのですが
幸せなのか、悲しかったのか、話相手もいない彼女から
語られる事はないのですが、彼女の物語が
未来に小さな火を灯す事が出来たのかな?
そんな風に思い、ちょっとだけ温かいお話しでした。

不思議の国のアリスより

不思議の国のアリスより

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★

RRR版を鑑賞
初ハイジャックさん。
R版を鑑賞、OPからアリスと姉さんのセクシーな衣装で登場しますが、
物語は汗を流しながら熱演していく不思議な登場人物と哲学的な言葉
100分にしては勢いのある物語、アリス現代になると強いんだなと感心
人気でお客さんへのサービス精神を感じる方々でした。
初心者にはいい感じだと思います。

きれいなお空を眺めていたのに

きれいなお空を眺めていたのに

こゆび侍

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★

じんわりとした感覚
家族の現代劇のように見えて、不思議な空気のまま
最後にはやっぱりファンタジーとして結末を迎えた作品かな?
今までのガッチリとしたファンタジーではなく変わった感覚
ゆっくりとした進み方で、恐怖も感じないままその日が訪れます。
アッという少々軽い終わり方でしたが、夫婦の力を感じました。
いのこり朗読劇もなかなか良かったですね。
次回作がどんなもになるのか?楽しみです。

四の五の言わずに恋しろリーマン!

四の五の言わずに恋しろリーマン!

Island

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

作者の力量と芸風に好感!
こんなこと、普通の企業では絶対に有り得ないこと。しかし最後の落としどころは、作者がさすが知ってるなと感心した。社内不祥事→隠蔽→企業買収で戦略合法化なんて、鮮やかの一語に尽きる。経験あるの?と思うくらい、愉快な結末でした。コンプラを考慮して、いやな終わり方にならなきゃいいなと、変な心配をしてたが、全くの杞憂どころか、やられたと思いました。企業の経営を知る人ならば、最後はこの社長はと、うなづけたのではないか。
恋愛ストーリーもウキウキ感あり、とても清潔などこにでもありそうな正統派ものであり、後味もとてもよろしい。
全体あまり笑いのないコメディーであったが、内容はしっかりしていて、テンポもよく不満はない。むしろ真面目な劇団の作風・芸風に触れ、心地良い。役者のみなさんにもとても好感を持ちます。真摯で派手さを控えた人間味を感じ、好む人は徹底的に好まれると思います。
個人的には菅野さん、津金さん、瀧澤さん、佐々木さんが個性的で好きでした。菅野さん喉を大切に、いつまでも辞めないでくださいね。
これからも貴劇団に注目します。頑張ってください!!!

relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★

それぞれに
発掘から、人生までは振り返っていないですが、最近の自分の行動を振り返っている構成、面白かったです! 今回は柴多がメインの話になっていますが、他の登場人物にも色々な事情があり、そこでも話を広げられる要素も含んでいて、サイドストーリーもできそうですね!?

ネタバレBOX

ないことを確認する作業にも意味がある!というのも新鮮でした。
魔王、勇者僧侶盗賊魔法使い、現実。

魔王、勇者僧侶盗賊魔法使い、現実。

ローリングあざらし撲殺

サブテレニアン(東京都)

2013/06/21 (金) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

形になっていない面白さ
学生劇団特有の(という言い方をしたら上から目線で申し訳ないが、他に形容のしようがないので悪く思わないでください)
完成度は高くないけれども、形になっていない面白さが随所に見られた。

ネタバレBOX

どこまで自覚的に演出されたものかはわからなかったが、
演劇の嘘をドキュメンタリー性とでもいうべき役者の身体で解体する(相対化する)ような演出が興味深かった。

例えば、ロールプレイングゲームの登場人物に役者は扮しているのだが、そのファンタジー的な世界観の衣装を着ている役者もいれば、普段着で役を演じている役者もいる。その普段着も、魔王役の女の子は、ダボダボのジャージ姿という、間違ってもオシャレとは言えない部屋着のような姿で役を演じている。そこには、衣装や美術などで虚構世界を作り上げようという演劇の一般的な在り方を解体しようという意志を強く感じる。

また、役者の演技も、意識的にそう演出させられているのか、単にヘタなだけかわからないが、役者が役になりきることで生まれる演劇的リアリティではなく、役者が役になりきれないという生身の人間のリアリティがよく出ていた。特に魔王役の櫻井美穂さんの演技は、そういう意味で興味深かった。(意識的なものでなかった場合、この言い方はけなしているように聞こえるかもしれないが、その感じも、作品によっては強い武器になると思うので、決してけなしている訳ではありません。悪しからず。)
渡部太一さんと小杉香穂里さんの演技は、そういう意味ではちょっと上手い感じもするのだけれど、やはり同じ質感を有している。ということは、これらは演出されたものなのだろうか?
(渡部太一さんは、〈TEAM▷りびどー大戦争〉の『libido』という作品で拝見していて、とても良い役者さんだと思ったが、その時の印象も、演技が上手いというよりは、彼の人間性みたいなものが役の中から滲み出てくるような良さだなと思っていたので、今回の作品で見た印象と近い感覚。)

いずれにせよ、どこまで意識的に演出されたものかはわからないが、その点がとても面白かった。

脚本は、題名からただのエンタメ作かと思っていたら、ロールプレイングゲームという形式を借りた、正義と悪の問題、個と世界、虚構と現実の問題などが様々に提起されて、深い問題意識のもとに作られているのだなと感じられてよかった。

ただし、演出も脚本も、面白いものがたくさん含まれてはいても、いかんせん荒削り過ぎるとは思った。何が中心なのか、演出も脚本も見極めきれていないのではないか。


今後の活動に期待しています!

と言っても、洗練していく上で、完成度は上がったけれど、普通の芝居になっちゃったねということにはならないでほしい。
この作品の面白さは普通の意味での面白さではではなかったので。
TOMORROW

TOMORROW

三ツ星キッチン

博品館劇場(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての三ツ星
初めての三ツ星キッチンでしたが、予想を上回る面白さでした。
確かに、あの「高田安男」を最初に見た時の「何?この人…」という違和感は最初だけで、後は劇中にホントに溶け込んでいたし、ほかの役者さんたちも芸達者ぞろい。
ミュージカルパートもみなさん、ほんとに「プロフェッショナル」やなぁと、一人感心してしましました。
今年観た中では間違いなくトップ5に入る内容。笑いと涙が交錯する、とても良い舞台でした。

大人が本当に怖いお化け屋敷 魍魎八景

大人が本当に怖いお化け屋敷 魍魎八景

ゴキブリコンビナート

ヴァニラ画廊(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/06/25 (火)公演終了

満足度★★★

君もゴキコンの一員になってみないか
参加型アトラクション。
女性の方は必ずズボン着用のこと。
ズボンの貸し出しもあるみたい。
整理券が出ますが、指定された時間からさらに2時間くらい待ちました。日曜日だったからかな。後に予定がある方はご注意。
お客さんの体重制限が必要かも。
いろいろ踏み外しそうで、そういう意味でもこわかったです。

怪我人が出ないことを祈ります。お客さんに。

岸田國士原作コレクション

岸田國士原作コレクション

オーストラ・マコンドー

black A(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

C公演観た
3作品のオムニバス。作品が進むごとに演者が増えていく。トップバッターの一色洋平の一人芝居が良かった。

ネタバレBOX

『モノロオグ』一色洋平の一人芝居。彼(彼女)が醸し出す空気と台詞で序盤から一気に昭和初期の世界に引き込まれる。テーブルと椅子だけの舞台装置なのに、もうそこは昭和の家屋にしか感じられない。絶対に空調とか存在しない雰囲気。

更に不思議なもので、身体能力に優れ無茶苦茶いい体している一色洋平が華奢に感じる。色気や哀愁があって艶っぽい。その制御能力には感心。大きい動作は勿論のこと、呼吸、視線、姿勢といった細かい部分まで。

説得力のある上野友之演出とそれに応える一色洋平の演技。それを正に手が届く距離で観れたことに満足。今後なかなかこういった機会は訪れないかもしれない。一色洋平は今後活動の枠がますます広がっていきそう。

『クロニック・モノロゲ』金子侑加、熊谷有芳の二人芝居。停電というシチュエーションがすでにレトロなんだが、こちらも雰囲気がすごく良かった。ストーリー展開とマッチした湿っぽい感じが馴染んでた。熊谷有芳が妙にカッコいいのが印象的。

『風俗時評』前ニ作品のしっとりとした雰囲気から一転…というのが辛かった。休憩を挟んでなお気持ちが乗らない。舞台美術と出演者の人数からどうなるかがある程度予測できたため、演出にもサプライズを感じない。オムニバスゆえに流れが悪く残念。
崩れゆくセールスマン

崩れゆくセールスマン

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

昔の詐欺事件がモチーフの様子
昔、豊田商事事件というのがありました。

ペーパー商法で、顧客に金を売ったと見せかけて、実際の金はどこにもなかった、濡れ手で泡の商売。

我が家にも、頻繁に、この会社から勧誘の電話がありました。

でも、私は、いつも応戦して、逆に、演技の勉強をさせてもらっていたりしました。

だから、変な話、妙な懐かしさを感じました。

青年座の役者さんの演技には、大満足。特に、息子と同期だった嶋田さんの演技の幅が飛躍的に伸びたことが実感できて、嬉しさひとしおでした。

ただ、期待した野木さんの脚本には、やや不満も残りました。
女優さんの台詞に、苦心されたからなのかもしれませんが、野木さんの本領が発揮されていないように感じました。

ネタバレBOX

この詐欺会社の名前が、帝塚商事というので、個人的に、とても受けました。

そういえば、今WOWOWで放送中の、食肉偽装のドラマでも、手塚商事というのが出て来ます。(笑)

たぶん、実際の豊田商事事件の頃が舞台になっているからだと思うのですが、今の詐欺はもっと巧妙で、騙す側に人情なんてないし、マスコミも、ほぼ同じ穴の狢で、毎日のニュースも詐欺まがい。

きっと、作者は、今の詐欺を書いても、ドラマにはならないので、昔の詐欺を書かれたのかもしれないですね。

セールスと詐欺は紙一重。騙す側に、人を陥れる意識があるかないかの違いだけなんでしょう。

このお芝居では、騙されるおばあさんにも、事情があり、自ら好んで騙されているというオチがあるのですが、芝居の早くから、セールスマンが、この老女の真意に気づき始めてしまうので、ラストの展開がそれほど衝撃的でなく、観客にも察しがついてしまうのは、あまり効果的ではないような気もしました。

300円ちょっとの、安易な教師の施しを根に持って、金に恨みと執着を持つ、帝塚商事の社長の背景ももう少し知りたい欲求もありました。彼は、安藤という名前なのに、何故、帝塚商事という会社名にしたのだろうか?とか、いろいろ気になりました。

それにしても、豊田商事の社長は、マスコミの前で殺されて、事件も核心をつくことなく、うやむやになりました。マスコミを賑わせる大事件の主役って、どうしていつも闇に葬られて、事件もそれと共に、フェイドアウトしてしまうのか?

次回は、是非、野木さんにはそういう面から考察した本を書いて頂けたらと思いました。
殺意が死んだ夜

殺意が死んだ夜

ビビプロ

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

超満員!万歳!万歳!万歳!
いやぁ、人が入りすぎびっくりしました。追加のパイプ椅子も置ききれず、立ち見まで。さらにオープニングでまたびっくり他にない入りかた格好よかった!
この時点で、相当やってくれそうだなと感じる。
ストーリーはスリル満点で目が離せない状態で内容濃く楽しめました。
予選は観てないですが、役割変更しての決勝戦は皆さん合っていたと思います。
ラストのどんでん返し私は予想してましたへへへ・・・・。

relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★

熱演だけど
汗びっしょりの熱演で、声がよく通り聞きやすかった、ストーリーは面白いのだが役者が、うまく演じきれていない部分があり残念でした。遺跡発掘の舞台装置が少しお粗末でした。でも楽しめた1時間40分でした。

レコンキスター新世界狂騒曲ー

レコンキスター新世界狂騒曲ー

劇団プールプロデュースニコチン3.3mg

早稲田大学6号館スペース5(東京都)

2000/05/18 (木) ~ 2000/05/20 (土)公演終了

満足度★★★★

タイトルが気になって行ってみた
※実際の公演期間は1995年5月18日(木)〜5月20日(土)です。こりっちさんでは1999年以前の公演情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。

ネタバレBOX

で、実際観たのは1995年5月18日。タイトルから想定したような歴史の話ではなかったです。現代物でした。ここではないどこか、を求める話でした。
不思議の国のアリスより

不思議の国のアリスより

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★

なぞなぞ(MMM)
RRRは来週に予定しておりますので、初見はMMMを観劇。ひとりの男を巡る現代のお話しと、そこから遡っていくと見えてくるアリスという存在。このお話は本当に難解です!だからこそ、観ているひとたちにとってそれぞれの解釈でいいんだと思う。私は、劇中で古田という人物が自分の想いの丈をぶつけてしまうシーンが1番心をつかまれた。正直、彼の最終的なシーンはいいものではないけれど、あれはあれでわかってしまう。あれは自分では選ばない、選びたくないけれども。少しわかるよ。永遠のなぞなぞ。解けなくてもいいと思うな、私は。ねえ、アリス。

フライング北海道

フライング北海道

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

新宿シアターモリエール(東京都)

2013/06/14 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

確かに飛んだw
タイトル通り、ぶっ飛んだ宇宙規模なお話しでしたw北海道はとんだ!やー、本当に本当に個性味あふれる登場人物ばっかりでどうなんの?と思ってました。この作品は色々な有名作品のパロディ(あえてはいうまいw)があったのですが、分かる人にはニヤニヤと、わからない人にも新鮮に笑わせて下さってすっごくイイですw宇宙人のガミちゃんが全身銀色頭部がとんがっててでジャンプしながら出てきた時は声を殺して爆笑してしまいましたが、東北弁のなまりがあるというとっても可愛げのあるキャラでした。でもお気に入りはチャラくて緊張感にめっぽう弱い3枚目の伊達さんでした。スカート姿は目に焼き付けましたwww

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

テレビが一番つまらなくなる日(2013年版)

劇団 東京フェスティバル

駅前劇場(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

選挙報道コメディの傑作
ノンストップワンシチュエーションコメディの説明どおりに選挙特番の舞台裏に次々に起こる事件の数々…それでいて最後は丸く収まってめでたしめでたし…で終わると思いきや…

ネタバレBOX

最後の最後にもう一つどんでん返しがあるとは予想もしなかった。見ごたえ十分。もう3年後参院選の年の再演が楽しみだ。
Fight Alone 3rd

Fight Alone 3rd

エムキチビート

エビス駅前バー(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった
Team【D】を観劇。
初めてのエビス駅前バー、想像以上に狭い空間でびっくり。
偶然なのか、前のお話に共通するものが夫々のお話の中に出てきて、短編集のような感じで楽しめた。
他のTeamも観てみたい・・・。

ネタバレBOX

『榎原伊知良』…ある裁判、弁護する存在が途中まで明らかにならず想像をかきたてられる。設定の突飛さが面白く、結末にもやもやした。
『若宮亮』…多重人格者の犯罪。人格の演じ分けは上手くできていたと思うが、途中から結末が想像できてしまうお話だったのが残念。
『伊神忠聡』…このTeamの中で異質な存在感を放っていたと思う。とらえどころのない設定、場面の作り、エキセントリックな演技、一番興味を惹かれた。
『堀越涼』…「枕」からの繋げ方が見事。現実なのかお話なのかを曖昧にし、ぞっとするような内容を情熱的に語っていて素敵。
四の五の言わずに恋しろリーマン!

四の五の言わずに恋しろリーマン!

Island

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

テンポの良さは圧巻!“めでたしコメディ”






早口で、テンポの良い、痛快な「部署内コメディ」だった。

続きは、バレてないネタバレで



ネタバレBOX



早口で、テンポの良い、痛快な「部署内コメディ」だった。

ある企業の経理部、財務部で巻き起こる、横領疑惑、恋愛騒動である。シチュエーションは、会社の休憩室。会社員を描いた舞台といっても、そこでは“本音”の やり取りが展開される。

ラストまで展開を読み解けぬ横領疑惑は、さすが だったと思う。
疑惑の掛けられた藤本(主人公=朝霧の友人かつ同僚)とは別人物が 実行犯だったわけだが、勘違いの「めでたし」で終わらない展開に観客はそそる。

私は、「実は朝霧自身が 実行犯で、友人を仕向けていた」展開も意外性があってよかったと考えている。
後半、経理部に所属する社員のうち、藤本と婚約者の同僚は横領に関わっていないことが判明した。
だとすれば、残ったのは女性上司、そして朝霧自身なのだ。
結果を示すと、実行犯は女性上司。その怪しげな雰囲気=エロスは、実行犯たる根拠だった。


しかし、朝霧自身が実行犯だったなら、部長から横領疑惑について聴いた態度も偽りで、何より観客は驚愕ではないか。
その事情は、「藤本に女を奪われたから」であるとすればよい。

舞台外の見えない事実を描く。
それも、舞台だ。


一つ、残念だったのは、日本社会特有の“なれあい”を全肯定してしまうテーマ性。

もちろん、物事は杓子定規に測るべきではなく、規定の道に外れたからといって非難するべきではないかもしれない。

ただ、物事が大きくならないよう、同僚を庇い、組織を守るのは
「保身」そのものである。

2007年、北海道の食肉加工会社や名門旅亭グループの偽装事件が発覚したが、前者の告発者は会社関係者、地域からバッシングを受け続けている。
私たちが暮らす社会は、所詮そのような社会なのだ。

同僚のための「保身」、組織の「保身」のため、犠牲になるのは、消費者や株主 等々、幅広いパブリックな層だろう。
だから私は、この「なれあい」を全肯定する姿勢に対し、少しだけ疑問を呈したい。

もっとも、この舞台は 誰も悲しまない演出を徹底しているので、その骨格を整わせるため都合上、「揉み消す」を適用したのであれば仕方ないが。




イケイケな女性から誘われる、そんな状況誰だって待ち焦がれる。
一夜限り、いや、数日続いたナイト•フィーバーは 新たな妄想劇だった。
































殺意が死んだ夜

殺意が死んだ夜

ビビプロ

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

感想として
よくできたお話、だと思います。

ネタバレBOX

ミステリーを作るにあたって、一番は難しいのは動機なのじゃないだろうか。観ている者がしっくりくる動機を登場人物それぞれに持たせるのは難しいなぁと感じた。
『Cour d'amours(コールドアモール) ・スクラプ's ver2.5』

『Cour d'amours(コールドアモール) ・スクラプ's ver2.5』

マイムリンク

シアターX(東京都)

2013/06/22 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

純粋無垢な芸術。
もしくは、[素]の芸術だと思いました。演者の人柄が出る、というか・・・。

[求愛]・[海]・[ショータイム]・[扉]等が解りやすくて楽しい(*゚▽゚*)

細川サン、Bijureeサン他の、高い身体性のマイムには、つい身を乗り出して観てしまいますね♫

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