岸田國士原作コレクション 公演情報 オーストラ・マコンドー「岸田國士原作コレクション」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    C公演観た
    3作品のオムニバス。作品が進むごとに演者が増えていく。トップバッターの一色洋平の一人芝居が良かった。

    ネタバレBOX

    『モノロオグ』一色洋平の一人芝居。彼(彼女)が醸し出す空気と台詞で序盤から一気に昭和初期の世界に引き込まれる。テーブルと椅子だけの舞台装置なのに、もうそこは昭和の家屋にしか感じられない。絶対に空調とか存在しない雰囲気。

    更に不思議なもので、身体能力に優れ無茶苦茶いい体している一色洋平が華奢に感じる。色気や哀愁があって艶っぽい。その制御能力には感心。大きい動作は勿論のこと、呼吸、視線、姿勢といった細かい部分まで。

    説得力のある上野友之演出とそれに応える一色洋平の演技。それを正に手が届く距離で観れたことに満足。今後なかなかこういった機会は訪れないかもしれない。一色洋平は今後活動の枠がますます広がっていきそう。

    『クロニック・モノロゲ』金子侑加、熊谷有芳の二人芝居。停電というシチュエーションがすでにレトロなんだが、こちらも雰囲気がすごく良かった。ストーリー展開とマッチした湿っぽい感じが馴染んでた。熊谷有芳が妙にカッコいいのが印象的。

    『風俗時評』前ニ作品のしっとりとした雰囲気から一転…というのが辛かった。休憩を挟んでなお気持ちが乗らない。舞台美術と出演者の人数からどうなるかがある程度予測できたため、演出にもサプライズを感じない。オムニバスゆえに流れが悪く残念。

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    2013/06/23 23:03

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