最新の観てきた!クチコミ一覧

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熱海殺人事件

熱海殺人事件

47ENGINE

タイニイアリス(東京都)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了

満足度★★★

熱い!
長い台詞をがんばってました。最初は音が被さって、何言ってるか良くわかりませんでしたが。。。
熱いお芝居の中にも笑いもあって、楽しめました。

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

劇団東京イボンヌ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

クラシックが芝居に上品さを与える!
過去の出来事ー貴族出身でありながら、靴屋の娘と偽り、本当は作曲の勉強のためにやってきたのが、家政婦として10年余りベートーベンを慕い続けたマリアの無償の愛と
もう一方の現在の出来事ー研究と暴力のため、家をだされたベートーベン研究者とその次女が10数年後に病に侵されわずかな命となった父にの憎しみは裏を解せば父を愛しすぎていたこと。
両者の愛を対比しつつ、ある部分共通な愛を表現。慈しむ者全てをうけいれること。とても分かりやすかったです。
私は、ベートーベンは、ほとんど交響曲、バイオリンソナタ、ピアノソナタ・協奏曲中心に聞くことが多いので、声楽曲は新鮮で舞台にとてもマッチしてたと思いますし、クラシックだとひと味ちがった上品さがでますね。
こういう舞台とても好きです。

おやすみクリーミー

おやすみクリーミー

ミントシアター

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/10/02 (水) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった~!
ミントシアターという可愛い劇団名と、素直な演目そのままの舞台でした。粋な音楽の選曲がよかったですね。こういう、納まりがいいのか悪いのか分からないような劇、私は割と好きです。どんな夫婦間のトラブルも軋轢も、過去のものになってしまうよりは、やはりあったほうが良いとしみじみ感じさせられる舞台でした。ゲイテイストあり、イタリアンテイストあり、大阪のおばちゃんテイストまで満載の、ちょっと忙し目のくすくす笑える舞台。よくシェイプアップされた男性のエアロビクスも見られます。

ネタバレBOX

楽しかったですが、楽しい舞台と面白い舞台というのとはやはり違う。面白い舞台は感情をより深く掘り下げられ、何かをインスパイヤされるような気がしますが、それがちょっと足りなかったかな。いろんなテイストのオンパレードで終わってしまったような気がするのが残念。
風 -ふう-

風 -ふう-

劇団ZAPPA

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/09/28 (土) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

動く襖
持っていた方たちは大変だったろうけど、室内での移動を表現するには有効な移動舞台装置だった。その他の大道具はなかったが、客席を舞台の一部として使ったり、照明や顔の向きで高さを表現したり演技力が必要な工夫が見られた。殺陣は本格的で、着物さばきも自然。新撰組と三姉妹の話が無理なく交差して話が進み飽きさせなかった。ただ、私はやっぱり・・・(以下、ネタバレ)

ネタバレBOX

沖田総司をサヴァン症候群として描くことにちょっと疑問を感じる。実在の人物を史実と違う人間として描くのはどうなのかな~?
TheStoneAgeヘンドリックス「バンドやろうぜ!」たくさんのご来場誠にありがとうございました!

TheStoneAgeヘンドリックス「バンドやろうぜ!」たくさんのご来場誠にありがとうございました!

The Stone Age

TORII HALL(大阪府)

2013/09/27 (金) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

この ゆるさの中に・・・
いつもは思いっきり笑わせて 最後には泣かせる、人情喜劇?!の要素が強い劇団さんですが、今回はコント公演と言う事で泣く場面は一切無し!! 
笑いに関しても 爆笑!!と言うよりは じわじわ来る感じでした( *´艸`) でも、何度か観ると 変にツボに入る場面や、これって深いなぁ~ってアサダさんの脚本らしい所も♪ たまには こんな公演も良いけれど、やっぱり じっくり泣かせる芝居を次はお願いしますね・:*(〃・ェ・〃人)*:・

RING WANDERING

RING WANDERING

Infinite

SPACE107(東京都)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★

特撮
特撮出身の俳優さんだらけで嬉しかったのですが、自分的には好みじゃないコメディでした。
コメディの中に深みもあると言うには台詞としてだけだった気がしますが、今回は旗揚げ公演なので、次回どんな公演になるのか期待です。

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

劇団東京イボンヌ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

声楽を意識して
お行儀良くし過ぎたかも。

ネタバレBOX

振られっぱなしのベートーベンにも相思相愛の恋人ができたというエピソードと、その史実を発見した日本人研究者と彼の家族など周辺の人たちを巡るエピソードがシンクロしながら進行する話。

ベートーベンのひょうきんな面が浮き彫りにされていて、素直に笑ったりすれば良いはずなのですが、研究者の娘の悲しい出来事があり、またピアノの生演奏と特に声楽家による歌唱があることが分かっていましたから、私は笑いましたが、それでも少々お行儀良くし過ぎてしまったかなと思いました。

声楽家の影響力は大きいですね。その代わり、お芝居全体のぶっ飛び方の幅が縮小されてしまうような気がします。音楽劇そのものの功罪、限界を感じます。

ところで、研究者の発見したこと、マリアさんの件は真実なのでしょうか。
ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

青春の1ページ
高校の文化祭自体が懐かしく思う設定。
教室、会議という設定を動かすことなく会話でつなげていくコメディの難しさはあるものの、時間も感じさせない仕組み、台本の良さ、際立つキャラたちによって会議の終焉へと収束していく。巧みな作家の一人だと私は思います。

『キートン!』

『キートン!』

劇団ひるやすみ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

しなやかな音楽劇の紡ぎ方
5pcs構成の生バンド、役者達の身体が織り上げるもの、さらには台詞の抑揚とリズム・・・。

たちまちのうちに、舞台の語り口にどっぷりと嵌ってしまいました。

このやり方ならば、胡散臭くならずに、海外の雰囲気を音楽劇としてもってこれるなぁとおもった。

舞台に引き込まれつつ、そのメソッドに日本語による音楽劇の可能性を感じたことでした。

ネタバレBOX

物語のやってきかたがとても洒脱。

そのシチュエーションや物語の背景が、
台詞だけに頼らず舞台全体の動きから
編み出されていく。
生バンドの音が、単に音楽を奏でるだけではなく
効果音として、さらには空間を染める色としても
しなやかに機能していて。

しかも、オンステージのバンドが奏でるからこそ
紡ぎうるメリハリのようなものが舞台にあって、
それほど複雑ではない物語の骨組にもかかわらず
観る側がそのテンポで舞台に巻き込まれていく。

役者達の台詞回しや所作について、
最初こそちょっと違和感があるのですが、
でも、すぐにそれが、
バンドの音や舞台のミザンスにはとんでもなく絡みがよいことに気づく。
ロールごとの台詞に織り込まれた、ちょっとした大仰さや、
強めのメリハリや、どこか紋切り型な部分や、
ステレオタイプな人物造形が、
舞台に置かれるとそこに、物語の世界が開け、キャラクターたちが場に馴染みシーンごとの起伏となり、物語の顛末へと重なり
観る側を心地よく閉じ込めていく。
キーボード、フルート、バイオリン、チェロ、ドラム。
音は、時に舞台全体を満たし、刹那のテンションとも、ロールたちの思いの息遣いともなり、ひとつずつの場ごとの心地よい厚みとともに観る側を舞台の世界に浸しこんでいく。

複雑な物語でも、
息を呑むほどに細微な想いが紡がれているわけでもないけれど、
言葉ではなく、舞台全体で運ばれるような展開や、上質なウィットが舞台がとても魅力的に思える。

さらに進化する余白もたくさんあるとは思うのです。
細かい部分、たとえば役者達のダンスにはあと半歩の踏み出しが欲しいし、
小道具の使い方もこじゃれていてて良い気がする。
また、役者の動線だってもっと綺麗になるはず。

でも、そうであったとしても、作り手が日本語で綴ったこの舞台には、
これまでになかった、
たとえばオフオフブロードウェイ風の音楽劇のテイストが、
模倣や言い回しの翻訳ではなく「感覚訳」ともいえるやり方で
導かれ観る側に供されているのはこの上もなく魅力的。
そこに、日本語での音楽劇の新たな可能性を感じる。

能や歌舞伎の中での日本語のリズムや抑揚があるように、
音楽劇の日本語のリズムや抑揚が
この作品には作り出されていて。
そのやり方が音や踊りや歌が重ね合わせ、
空気を織り上げる。
その作劇の、言語と雰囲気の乖離を埋める様々な工夫に満ちた
新しい力にわくわくする。

この作り手の
次の作品がとても楽しみになったことでした。
【満員御礼】偽装結婚式

【満員御礼】偽装結婚式

創像工房 in front of.

シアター風姿花伝(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
劇団初見。力技のシチュエーション・コメディ、大いに楽しめました。

サスライセブン

サスライセブン

東京アンテナコンテナ

ザ・ポケット(東京都)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい芝居
東京アンテナコンテナさん毎回伺っています。
ここ最近毎回出演しているだるま座の剣持直明さん始め、同じだるま座の塚本一郎も出演してさらに今回はパワーアップしていました。
今回も非常に楽しい公演でした。

ネタバレBOX

内容としては、非常にシンプルなもの。
個人的には、この劇団の作品は話が分かりやすいところに笑の要素が入っているので好きです。

いつの間にか、芝居がコントに変わっている。(笑)
コントはどこまで打ち合わせでアドリブなのかわからないのがまず面白い。
もしかして、出演者がカムことも台本通りなのかと勘ぐってしまうほど。

ただ、イジリー岡田、下平ヒロシ、剣持直明がコント(ネタ)に入っても周りの出演者が一切ぶれることがないのがすごい。
ゲストで出演されている出演者は、モチロンのこと、
東京アンテナコンテナの劇団員もいい味を醸し出していました。ヒーロー・社員の役など、特に、今回の鍵を握っているとも言える役をやっていた、角田慎弥が熱演されていました。

芝居・コント・アクション・歌、今回の作品でまた、新しい東京アンテナコンテナを観れた気がします。



ま・ん・だ・ら

ま・ん・だ・ら

劇団肋骨蜜柑同好会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★

不条理劇でも・・・
物語の構成が「作家、フジタタイセイさんの失踪から始まる」、これがテーマにもなってるそうだが、同行した家族がフジタさんのツイッターのフォロワーで、いつも「死にたい」とか「消えてなくなりたい」とか心配なことばかり書いてるし、この数日、ツイートもボット化し、配役表の名前が消えてたし、本当に失踪したと思い込んだ。

家族は真面目な性格なので私がフィクションだと説明しても信じてくれず、「嘘や冗談であんな不謹慎なこと言うはずない」と帰路、口論になり、とても後味が悪かった。

劇場を出て心配なのですぐフジタさんにDMまで送ったそうである。

家族には最後に出てきた釣りの男がフジタさんだとわからなかったのだ。顔がよく見えなかったので。

作者の狙いはわかるが、それなら劇を観てる間だけの「嘘」でよいのではないだろうか。

口上で「どんな些細な情報でもかまいません。何かご存じでしたら、終演後でもけっこうですから受付のものにお知らせください」とまで言うということは失踪を信じ込ませたいから言わせたのだろうが、ちょっとやりすぎに感じた。

そこまで言うなら、せめて千穐楽には最後に出てきて「失踪は劇中のことです」と挨拶してくれたらよかったのに。

フジタ氏を応援している家族が観たいと選んだのでしかたないが、こういう演劇にあまり慣れてない人には不向きだった。

「牡丹燈籠」と「真景累ヶ淵」をないまぜにしているが、人間関係が入り組んでいるし、原作を知らない人もいるので、簡単な説明くらいパンフにつけたほうが親切だし、一段と理解しやすいと思う。それで、この作品を損なうことになるとは思えない。

興味があればググればいいということだろうが、最近はちゃんと資料をつける劇団もある。

不条理劇仕立てにしたから謎が多ければよいというのは独りよがりに思えた。

テンポは悪くないし、原典をよく知っているものにはそれなりに楽しめたが、もう少し客のほうに歩みよって作ってもよいのでは。

ネタバレBOX

残暑の9月だし、円朝ものだからせめて浴衣で演じたらよかったのにと私は思った。

現代語の多用がパロディにも思えず、台詞がうわすべりに聞こえた。

女優陣にアニメ声を出す人もいるのもこういう劇では子供っぽく感じて興ざめだった。

「牡丹灯篭」の部分は申し訳程度にしか出てこなくてあまり活きていない。

したがって劇中のニ役にも説得力がない。

ないまぜで不条理劇を作るには鶴屋南北や唐十郎のような優れた先駆者がいるから、これはちと力不足に思えた。

ましてや、この話は、劇として文学座や歌舞伎で何度も上演されているから、役者の力量のなさも目立ってしまう。

作者としては自信作だったようだが、有名な原作のある芝居はそれだけ観客の目も厳しくなる。

再演するならかなり練り直す必要があるだろう。

無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

ぜひ、また見たい。
はじめての鹿殺し。
音楽劇との評判にて、充電前公演ということで、期待して見に行きました。

ネタバレBOX

はじめの宝塚奇人歌劇団のショーは、とてもチープでした(笑)
そのチープさがいいのかもしれませんが、ちょっと長いかな。。
内容がない上に、長いとちょいと辛い。
そこの部分の演出が、劇団新感線をモチーフにしているのか、
なんか、そこは、面白いのか、面白くないのか、よくわからない気持ちでみてました(笑)

だけど、この劇団が幕末劇を、劇中劇にやるのだが、
これは、よかった。もっと見たいとおもった。
歌もダンスも殺陣も、とりたててズバぬけてはいないのだけど、とても、好感がもてた。

作品のテンポ感もとてもよく、
最後は、このまま時間が止まってしまえばよいのにと思うほど、
気持ちがひかれた。

残念なのは、早着替えが多いためか、
衣装の乱れが気になった。

それでも、十分に面白いし、また見たい。
「伽羅倶璃」-カラクリ-

「伽羅倶璃」-カラクリ-

護送撃団方式

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/30 (月)公演終了

満足度★★★★

期待以上によかったです
劇団初見。期待以上によかったです。大江戸幻夢奇譚の世界にどっぷりとはまり込んでしまいました。超満員の客席はちょっと狭かったのが難ですが。

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

劇団東京イボンヌ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

芸術のために
それぞれ家族なり周囲の人なりを犠牲にしていく二人の男。

ネタバレBOX

篭島氏にもベートーヴェンにも自分が信じたもののために突き進むのだという覚悟がもうちょっと見えると良かったかなと。最後はどっちも今までの自分を顧みちゃう所がどうかな、と思いました。
プロジェクターで場所を示すのは良かったと思います。文字だけでなく画像も入っていたので。
森の石松外伝5~TOKIOから来た女~

森の石松外伝5~TOKIOから来た女~

劇団岸野組

本多劇場(東京都)

2013/09/29 (日) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
ライトタッチのSF幕末人情コメディ。ベタな展開ですけど、この劇団は安心して観れるんですよね。

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

劇団東京イボンヌ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度

男にとって都合の良い女=愛?
初見でした。うーん、脚本に疑問。ワガママな男を受け入れ許し慈しむこと=愛なの?

愛をテーマにと言いながら、基本的に甲斐性の無い研究バカや才能以外は破綻している作曲家を見守る女性達(しかも男にとって都合の良い女ばっか)の犠牲でしょ。甲斐性の無い研究バカの父親に捨てられた娘も、最後父親の研究を理解し受け入れるけど。全然分からない。

分からないのは、男サイドからそういう女性達への愛があんまり見えないから。それに見守られるしょうもない男(特にカゴシマ)のキャラに魅力がない。ゲゲゲの女房みたいな愛嬌が無いから、特に現代編が特にぴんとこない。ベートーベンのほうは奇矯なキャラが表現されてたから、まだアリかなって思ったけど。

要はこれは言い訳の作品なんだと思った。俺は芸術をやっている。俺は大事な研究をしている。だからお前達を犠牲にした。ワガママを許してくれ。そして許すことが愛というまとめ方。古典的な男目線の作り手の作品。感動するって書いている人がいるけど、役者が必死に泣いてあげてお涙頂戴な感じになっているから、釣られて感動した気になるのかもしれないけど、正直あざとい。

小さな奇跡の物語 ~スチャラカ人生記より~

小さな奇跡の物語 ~スチャラカ人生記より~

なぎプロ・草薙良一

博品館劇場(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★

ちょっと残念・・・・
友達の付き合いで見てきました。

まずはストーリーですが、なんとも言えないパットしない内容でした。また4列目で見たのですが、マイクで拾った音がほとんどな残念な芝居でした。
肉声のフォローでなら良くわかるのですが、舞台セットもしっかりしており、後ろの扉の音やバックを閉める音も良く拾っていたので、単に自声が小さいんだと思いました。

トータル的には歌あり、芝居あり、踊りありの2時間20分ぐらいでした。
(個人的にはもっと歌と踊りが多くても良いかな!!)

途中に歌が入るのですが、すごく幻想的でかっこ良かったです。

逆に芝居は、バラつきが多く、動きも台詞回し&自声の音量もバランスが悪くて、舞台上で役者どうしがアンサンブルできてないんだなと思いました。

また銀座のクラブっていうより、キャバクラかキャバレーの設定の方が良かったんじゃないでしょうかね!クラブには見えませんでした。

博品館で、昔知り合いが生声で芝居をしていただけに、ちょっと残念でした。

青ひげ公の城

青ひげ公の城

非シス人-Narcissist-

サンモールスタジオ(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/10/03 (木)公演終了

満足度★★★★

レベル高し
オープニングから、岡田さんの美声に度肝を抜かれ・・・・・そのレベルの高さに驚いた!!まるでサーカスのような妖しさと物悲しさ、その世界観も素晴らしい。

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】

劇団東京イボンヌ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

観客を選べる作品
 籠島 丈一郎は音大で音楽史を学んだベートーベンの研究家、妻は作曲家を目指していたが、卒業後、直ぐに結婚、音楽の道は諦めた。二人とも、実家が決して裕福ではなかったので、無理をして音大に通ったクチである。
 因みに、音大など芸術関係に進む人達の実家は、裕福な家庭が多い。ピアノが自宅にあるのは、当然として、レッスンに個人教授を雇う。ピアノもスタンドではなくグランドピアノ、音が漏れる関係で練習室には、特別の防音装備が施してある。グランドピアノを置くスペースだけでも、都心部であれば、下手をすると1平方メートル当たり億単位の地価である。
 少し、付け加えておくならば、このような環境でレッスンを受けながら育ち、実際に現在作曲家をしている友人が語ってくれたことである。仮にAさんとしておこう。彼女が、或る時、音大の友人と一緒に旅行にでたのだが、ホテルの近くにあった山間の展望台のような所で寛いでいた時、彼女の友人が言った「あら、救急車かしら?」その時、自分の友人Aには、その音が聞こえなかった。プロの音楽家を目指していた彼女にとってこのことは、聞こえる友人を殺したい、とまで思いつめさせる事件であった、という。無論、その時、どんな位置に居て、耳はどの方向を向いていたか等、条件を考えることはできたであろう。友人は、頗るつきで頭の良い女性なので落ち着けば無論、その程度のことを考えることができる。然し、そんな事実より早く、彼女の心に浮かんだのは、殺したいほど憎い、という嫉妬の感情であったのだ。音楽家にとっての耳とはそれほどのものである。(寝不足で書いているので後ほど手直しの可能性あり)

ネタバレBOX

 ベートーベンの耳についても、自分は、前提知識としてこのような事実を基に考えている。
 物語は、現代に生きる籠島一家とベートーベンの生きた約200年前を交互に対比するように進む。籠島 丈一郎は優秀な研究者であるが、誰も解き得なかった謎に挑戦している。為に、行き詰まることがあった。その度に、妻にDVをふるっていた。それを見ていたのは、長女らであった。当然、娘は母の側に付き、丈一郎は、孤立する。だが、既に心の離れかけている妻にも、妻の側に付いた娘にも夫・父の孤独と寂謬、不安は理解できない。必然的に家族は崩壊し、妻は夫を追い出す形になった。偶々、不遇をかこっていた丈一郎を見出す裕福な女性があり、丈一郎は、彼女の庇護の下、研究に没頭、数々の研究書を著わし、その筋では他の追随を許さない研究者になる。而も、彼は誰もその時まで発見できなかった、ベートーベンの謎を解き明かすことにも成功した。
 一方、丈一郎を追い出したとは言え、音楽以外には、何もできない妻は、子供達を守るためにも生活を救ってくれた男と暮らすようになる。然し、彼には、特殊な趣味があった。ロリータコンプレックスである。偶々、末娘のみちるは、当時11歳、義父のターゲットとして適当な年頃であった。彼は、みちるに悪戯を仕掛ける。無論、みちるは抵抗した。ナイフ迄持ち出して必死の抵抗を試みた。が、大の男に11歳の少女が抗うことは不可能である。彼女は、義父の餌食になった。以降、10年間、童顔の彼女は義父の慰み者にされる。然し、母は、素知らぬ振りをすることしかできず、姉たちも積極的に義父を止めることができなかった。みちるはトラウマから精神のバランスを崩し、精神科に通うような状態である。
 10年が経っていた。そんな折も折、実父から、弁護士を通じて、会いたいとの連絡が入った。父は、重篤で余命いくばくもない。みちるは、愛憎半ばする父を訊ねる。父からは研究ノートを託された。彼女は、当代隋一のベートーベン研究家となった父の著作を読み、研究ノートを紐解いて、当時のベートーベンの苦悩、惨めさ、悲嘆、そして彼の伴侶となったマリアの慈しみの意味する所を、深い所から理解する。というより実存的に出会う。それは、彼女が、義父の慰み者となってからの10年体験した地獄を、ベートーベンも抱えており、才能とは不幸の代償でしか無い、という事実を確認したからでもあった。更に、彼女は、父もまた、少なくともこの地獄を生きた人間の一人であることを理解する。こうして漸く、丈一郎とみちるの関係は、未だ多少ぎくしゃくしながらではあるが、正常な父子の関係になろうとしている。
 一方、ベートーベンの生活との入れ子細工になっている舞台では、ふられ続け、背は小さく、耳は聞こえず、親友だと思っていたゲーテからは馬鹿にされ、乞食と間違われて逮捕されたベートーベンの不評や不名誉・恥じを総て受け入れ慈しんだマリアの愛を通じて、深いコンプレックスから解放され、純化された魂に溢れ出るように湧き上がり曲想を作って行く過程が、否、その奇跡が、その本質を虚飾を削いだ素の形で表現され、ケレンミなく表現されている。ベートーベンは難聴になってから6つもの交響曲を書き上げたのだ。
 観客は無論、作品を選ぶ。然し、同時に作品も観客を選ぶのである。演劇はこの相互作用であるが、今作は、作品が観客を選べる域に達した稀有な作品と言えよう。
 虚飾を剥いで行く過程を示すと同時に、その結果、地獄下りという辛い体験をした魂を救済する所迄を描いたシナリオの素晴らしさ、シナリオを正確に読み込み舞台化することに成功した演出の巧み、役者陣の素を通して本質を提示した演技、ピアノ演奏、歌唱の素晴らしさ、照明、音響、効果の細かい点迄配慮した腕、スタッフの丁寧且つ合理的な対応、どれも素晴らしいのは言わずもがな、であろう。

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