満足度★
男にとって都合の良い女=愛?
初見でした。うーん、脚本に疑問。ワガママな男を受け入れ許し慈しむこと=愛なの?
愛をテーマにと言いながら、基本的に甲斐性の無い研究バカや才能以外は破綻している作曲家を見守る女性達(しかも男にとって都合の良い女ばっか)の犠牲でしょ。甲斐性の無い研究バカの父親に捨てられた娘も、最後父親の研究を理解し受け入れるけど。全然分からない。
分からないのは、男サイドからそういう女性達への愛があんまり見えないから。それに見守られるしょうもない男(特にカゴシマ)のキャラに魅力がない。ゲゲゲの女房みたいな愛嬌が無いから、特に現代編が特にぴんとこない。ベートーベンのほうは奇矯なキャラが表現されてたから、まだアリかなって思ったけど。
要はこれは言い訳の作品なんだと思った。俺は芸術をやっている。俺は大事な研究をしている。だからお前達を犠牲にした。ワガママを許してくれ。そして許すことが愛というまとめ方。古典的な男目線の作り手の作品。感動するって書いている人がいるけど、役者が必死に泣いてあげてお涙頂戴な感じになっているから、釣られて感動した気になるのかもしれないけど、正直あざとい。