ニューシネマパラダイちゅ
株式会社ウェーブモーション
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^0^)/
面白かったです。
ドタバタで、コメディで、
キャラは濃くって、
笑いっぱなしで、
ハートフルな舞台♪
終演後はいろんな方とお話出来ました☆
観劇日記をブログに書きました☆
APAFアートキャンプ・特別レクチャー
アジア舞台芸術祭制作オフィス
東京芸術劇場 シンフォニースペース(東京都)
2013/11/04 (月) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
身体という劇場
台湾発の舞蹈である。土方 巽らの暗黒舞踏とは、根本的に異なり、生命の外的在り様は、内面より勝るものではなく常に内外の衝突の取る均衡にあると考える為、エネルギーポテンシャルを内側に溜めて外に接するという在り様そのものが、皮膚一枚の緊張感となって、観ている我々にもびりびり伝わってくる。従って、ただ座っているだけの舞踏家が、実に躍動的で緊張に満ちた存在そのものとして観る者に注視を迫るのだ。
現在までに今作を含めて3作品を創作。各々の作品は10年掛けて世界のあちこちで上演されて来た。現在、無垢舞蹈劇場の林 麗珍は、アルテの世界8大振付師の1人に数えられている。身体論も独自のもので、身体の部位を中心軸、中心円、尾骶骨に分けて考えている。そして座った状態で大地のエネルギーを受け尾骶骨を謂わばスイッチとしてエネルギーを徐々に上に上げてゆく。この際、中心軸は更に細かく8つの部位に分けられているのだが、ここではそれは省略する。何れにせよ、一旦、頭まで達したエネルギーを今度は、下放し更に逆転させるというエネルギー循環を繰り返すわけだ。このように身体を捉え、用いて行く為に、身体そのものは、頭によって支配されることから、幾分ずれる。そのことによって、身体そのものが謂わば劇場になっているのだ。そして、劇場化した身体を通して世界を観ずる時、世界もまた劇場化するのである。
地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】
ぬいぐるみハンター
小劇場 楽園(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
グイッと
テンポの良さと役者さんの怒涛の掛け合いはホントにお見事でした。
机を使った場面転換もパッと切り替えがされるからいきなり場面が変わるのに全然混乱せず見せ方が上手いなあと思いました。
時間軸もこれが私達の○○年ってしつこいくらい言うのもわかりやすくて面白い。ただラストがふわっとしてるからそれがいいのかもしれないけどなんとなくスッキリはしなくてちょっともにゃっとしました。
でもとても面白かったです。
ビールのおじさん
cineman
ワーサルシアター(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴しい。
脚本も役者もしっかりしていたので安心して観ていられました。次回に期待が高まります。自分としては今年のベスト。
ビールのおじさん
cineman
ワーサルシアター(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
非演劇的演劇
事件らしい事件は殆ど何も起こらない。或いは、曖昧に処理される。それだけに役者の力量、筋の運び方、目立たない演出が重要になる。伝統的にカソリックのフランスでは、ヌーボーロマンに照応するようにアンチテアトルが起こったが、日本の伝統には、そもそも、絶対基準というものは存在しない。物事は、浮かび流れ去る泡の如きものであり現象であるに過ぎない。能で日本人の心の働き、魂の働きの極限領域として狂が描かれるのは、絶対が無いからである。その為、或る表現の強度を高め、保つ為にはその在り様の極北を目指すしかないのだ。
今作でその強度を保障しているのは、土地、土地柄である。だから、方言は必然になるのだ。このように劇的なるものを避ける手法を自分は、非演劇と名付けておこう。未だ、この手の作品は少ないかも知れぬが、一つのムーブメントになる可能性は秘めているかも知れぬ。
とても分かり易い例を今作の中から1例だけ引いておく。タイトルの「ビールのおじさん」だが、通常の主役ではない。寧ろ、老子の“上善は水の若し”という思想に近い。
ネタバレBOX
鹿児島の辺鄙なエリアで米作を営む中農の長男が亡くなった。連絡を受けた兄弟、縁者が集まる。TPP締結を目前にし、ただでさえ少ない働き手を失った三男の智和は、以前、亡くなった長男が動かしていたコンバインに巻き込まれて、足を怪我して以来びっこである。現在は、大学を止めると言い出した長男の娘、姪の尚と、都会から住み込みの農業見習いで来ている慶一郎が手伝っているが、将来の展望は明るくない。
皆に声を掛けた嫁、倫代は6年前には籍を抜いていた。ただ、尚が大学を出る迄は、一緒に暮らすと約束していたに過ぎない。そんなこともあって、彼女は、家を売ろうと考えても居た。
そこへ長い間実家へ戻らず長距離トラックの運転手をしていた次男の智良が帰って来たのだが、親子ほど年の離れた女が一緒である。麻子と言うが、彼女は余命半年と言われた智良の体を気遣って、酒、煙草を禁じている。それでも、智良は隠れて煙草やビールを遣ることがある。智良がこんな生活をしているのは、何をやっても兄に敵わない自分の居場所が無かった為、故郷に居続けることに耐えられなかったからである。
麻子は、以前、完璧と言える彼氏と付き合っていたが、彼に合わせる為に自分も完璧になろうと背伸びをし、疲れ果てていた。そんな時、智良の肩肘はらぬ生き方に出会い、付き合うようになった。
今は天文館のスナックでママをやっているめぐみは、倫代との結婚前に、長男の息子を産んでいる。名を正と言うが知恵遅れである。正は、初めて会った尚を気に入り、追いかけ回すが、結果は定かではない。ところで、尚が大学に行かなくなったのは、子供を堕ろした諸々の事情の結果である。
現在は渋谷のブティックで店長をしている妹の智香。彼女は、智和の嫁、美希の同級生で子供の頃はデブでブス、友達になってくれたのは美希だけといういじられキャラだった為、現在ではダイエットに随分気を使っている。
その美希の高校時代の彼が、転勤で鹿児島に戻って来た。以来、彼女の心に恋が再燃、智和との間が、怪しくなる。唯、この件を契機に夫婦は、互いに腹蔵の無い話をすることになり、結果、雨降って地固まる、ということにはなった。
Lamp Light
激団リジョロ
タイニイアリス(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
願いのともす灯
座長達が好きだというチャップリンに捧げるオマージュでもある今作、無論、ライムライトをもじってつけたタイトルであると同時に、今作の主題である、一点の光をも意味する。差別される側に在って、一点の光を求めることには、大変な労力と努力が必要である。殊に不合理、非合理、理不尽、不条理そのものである差別によってある位置に押し込まれざるを得ないと多くの同胞が思う時には、尚更である。
それ故にこそこのタイトルなのである。母に先だたれ、父には蒸発された挙句、孤児の施設に収容されたものの、年下の入所希望者が多く、限られた予算に彷徨処分を余儀なくされた少女は、一縷の望みを託して暗黒の世界に飛び込む以外方法を持たない。年端も行かぬ女の子という設定は当然、「Kid」を意識したキャラクターの作り方である。
内容は観て貰うとして、リジョロの激しい動き、エネルギーを叩きつけるような演劇作法の背景にあったのは、恐らく、この理不尽に対して狂わない為の判断だったであろう。劇団15周年を迎え、初期の激しさから、質への転換を図る時期に来ているのかも知れぬ。理不尽に対するマグマのようなエネルギーはより内面化されて、新たに様々な方向へのチャレンジに向かってゆくような気もする。
今作には続編がある。タイトルは「サーカス」来年6月に上演を予定している。こちらにも是非、で、その前に今作を。
『クリプトグラム』(cryptogram)
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
観劇に集中力必要
私は、糸が切れた。
美術のセンスが素晴らしい。
供述調書によると
中央大学第二演劇研究会
明石スタジオ(東京都)
2013/11/07 (木) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★
えっ!
尻切れトンボ
ネタバレBOX
何回目かの公判が開かれるというところで終了。
被告と被害者のつかみ合いの喧嘩が始まる前に、被告ではない別の男と被害者の話し声が聞こえたという店員の証言や、傍聴マニアの女子大生の活躍によって新しい事実が判明するのかと思っていました。
みんなが呆然としている間に被告と同じ職場の一人が意識を失っていた被害者の息の根を止めたのではないかなどと想像していたのですが、被告が殺したこと自体はやはり事実だったのでしょうか。
もしそうだとしても、不正経理みたいなことをしていた被害者と、それを知りながら不正のために集計しやすくなって仕事がはかどるために暗黙の了解をしていたお局様、そして不正を嫌っていたがそのために仕事が遅くなってしまう被告たち真面目派の存在、こうした背景も裁判で明らかにされ、情状面などでどう変化していくのかと期待していました。
時々大声になるところや如何にも困ったというような大げさな表情、着こなしなどで気になる点はありましたが、これから面白い展開になると期待していただけに突然の終演に驚き残念に思いました。
約束
演劇ユニットレッドカンパニー
Geki地下Liberty(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★
色々ともったいない
一つの家族を中心に絆を描いたヒューマンドラマ。
脚本の発想は面白い。
ネタバレBOX
脚本の構成がところどころ破綻しており、キャラクターも魅力的に見えなかった。
人間が受け止めきれない悲しいことや苦しいことが起きた時にその感情が具現化するという発想は面白いのにそれが活かされきれていない。
ラスト、主人公と主人公の父が亡くなった時に生まれた心の叫びが別れる(?)シーンはとってつけた感がひしひしと伝わり、おそらく感動的なシーンとして描きたかったのだろうがそうは思えなかった。
何よりラストシーンが薄すぎて、それがラストシーンなのかわからず不完全燃焼に思えてしまう。
父親の心の叫びが父親の日記を朗読するシーンでは、感情をこめすぎていて逆に引いてしまった。
主人公の心の叫び(なるみ)が振りまわしていた包丁が本物のように見えて、客席に飛んでくるんじゃないかと怖くなり、まったくシーンに集中できない。
人間の板前を演じていた人と主人公の姉を演じていた人は演技力も高く、役の一貫性もあり、安心して観れた。
主人公とおかっぱのバイトの子は完全にアイドル芝居で、主人公に至っては本当にこの物語の主人公なのか疑問が残る。(これは脚本の問題だが)
色々と荒い部分が目についてしまい、観終わった後物足りなさを感じてしまった。
せっかくいい役者を何人か使っており、脚本の発想は面白いのに全体的な作りの荒さと明らかな稽古不足感がそれらを台無しにしてしまっている。
色々ともたいないと思った。
いい匂いの人がブラブラしてる
コトリ会議
OZC GALLERY (大阪府・旧カラビンカ)(大阪府)
2013/11/02 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
千秋楽を観劇
ホップステップジャンプがうまくいっていたと思う。
馬鹿馬鹿しくてとても好きでした。
【終了!!】毒入りのマカロン【ご来場ありがとうございました!!】
ミジンコターボ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★
初ミジンコターボ
怖かったしおもしろかった。細かいやりとりが面白かったです。
ネタバレBOX
最後列の真ん中だったので、後ろからの演出にまじでびびってしまった。
その後もいい意味で最後まで背後が気になりました。
片鱗
イキウメ
青山円形劇場(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
“怖いは面白い”を実感
面白い。なのに4つ星にしたのは、この劇のことを人に話す時、素直に「面白かったぁ~!」と言う自信がないからだ。というのも、バルブは話の呑み込みが悪く、結末の解釈に自信が持てずに終演後、自分の見立てが合っているかをスタッフの方に尋ねに行ったという体たらく。「合っている」とのことでホッとしたが、やはり自力で理解できなかった作品に5つ星はつけづらいものである。
とはいえ、分かりづらさが怖さを生むという側面もあるはずで、分かりやすくしようとバルブ基準に合わせて説明過剰にしていたら怖さが損なわれて本作は台無しになっていただろう。
やはり、当方のような物分かりの悪い人間は度外視して製作にあたるのが恐怖モノの作り手としての正しい態度なのに違いない。
ところで、ここまでに「怖」という字が繰り返し出てきたのは本作がホラー演劇として一級だったからに他ならず、ホラー慣れしてない当方は本作を観て“怖いは面白い”ということに気づかされ、今後はホラー演劇にも手を広げようと思った次第。
それくらい怖かったし面白かったのだが、それは演出や人物造形、さらには人物造形を支える演技に負うところが大だったと思う。
というのも、本作のストーリーだけを怪談話として人に話してもあまり怖がってもらえなそうな気がするのである。こう言ってはなんだが、筋だけに着目すると同巧の話を過去にも何度か聞いたような記憶があるのだ。
なのに本作が“一級のホラー演劇”と形容して差し支えない怖さを持っているのは、やはり演出、とりわけその大きな仕事の一つである人物造形の賜物だと言えよう。
冷淡な人間性がひしひしと伝わってくる長身の男も本作の不気味さを高める上で大きな役割を果たしているし、社交性に乏しそうで何を考えているのか分からないアフロヘアの独身男も同様だ。
しかし最も恐怖感を高めているのは、なんと言っても、本作の鍵を握る人物の家族だろう。
この者が時を追うごとに薄気味悪く見えてくるよう前川氏が演出したことにより、本作は“じわじわ、ひたひた怖くなる”というホラーの醍醐味をかち得たように思う。
ネタバレBOX
呪われた者たちが体から漏らす水は何を意味するのか?
なぜ呪われた者たちの口癖は「絶対に許さない」なのか?
これらを含め本作はいくつかの謎を残したまま終幕するが、恐怖感を高めるためにはおそらくこれくらいの不思議は残しておいたほうが良いのだろう。
地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】
ぬいぐるみハンター
小劇場 楽園(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了
満足度★★★
・・・・・・・・・・
かなりの満席。私は全く知らない劇団であったが、認知度は実感した。ただ、学生の演劇をチョィ超えたくらいのレベルかと。前半は、サークルの仲間がはしゃぐだけ、何を言いたいのか。後半は、未来と現在過去を行ったり来たりのようだが、しゃべり方・振る舞い・皆同じ。人は歳を取ればどこか変わる。発言の最後に、これが私たちの20XX年と言っていたので、時空が変わっていたと分かるが、皆一同、若いまま年月だけ変えている印象、会話の中に老いの表現があると良かったのではないか。
地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】
ぬいぐるみハンター
小劇場 楽園(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
今までとは違うカラー。
今までとは違うカラーの舞台でした。
ネタバレBOX
早口そのものは全くわるいことではありませんが、そのことによって、セリフがきちんと聴き取れない箇所がいくつかあってちょっと残念でした。
素顔同盟【全日程終了!ありがとうございました】
劇団東京ペンギン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
パンフレットのイメージ
パンフレットのイメージがとても作品のイメージを表しているように思う。
すっと感覚にしみ込んでくる感じで最後まで進む。
個人的に好きだったのはステレオで心地よい水の音。
全体にとても雰囲気のいい芝居だった。
おまけ:
教科書で読んだ覚えがないのは、私の時代にはなかったからなのか、やったのに覚えていないのか、授業でやらなかったのか、まったくわからない。
おまけ2:
書き終わって気付いたが、記念すべき私の「観てきた」200本目!
きりのよさもまた心地いい。
ネタバレBOX
仮面が最初のうちはモノトーンな感じがして、かつどうしても発声が少しこもるので聞きづらいところもあったが、
美術も美しいし、照明も大人しめ、音もきれい、ということで音がついている絵画を観ているような感じで心地よかった。
一方、仮面をつけているため役者さんの表情が見えないので、話はわかるのだが、文学的な才のない私は、どうしても話の理解を感覚に頼ってしまうので、本当の主題がわからなかった点は残念だった。
少し、大人数での振りにばらつきがあったように思うが、雰囲気はとても好き。小刻みに首を振っているシーンとか。
Parallel /パラレル
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^0^)/
面白かったです。
パラレルワールドを題材にした、
ハートフルなSFコメディ♪
物語・演出、に才能を感じまくりです☆
星新一、筒井康隆が好きな方はハマリます!
終演後も皆さん親切ですよ♪
観劇日記をブログに書きました☆
森の別の場所
時間堂
シアター風姿花伝(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★
時間堂&黒澤世莉さん、さすが、いい仕事するなぁ
彼らが取り上げなければ、リリアン・ヘルマンって知ることがなかったかもしれない。
とても面白い戯曲を、真っ向から見せてくれた。
3時間という長時間も苦にならず、あっという間。
正直、この料金は安い。
ネタバレBOX
演劇というものは、不思議なもので、何もない舞台がどこかの場所になったりする。
役者も年齢や性別、あるいは生物の枠を超えて、普通の人がライオンのキングになったりすることもできる。
ただし、それは観客がそれを感じることができて初めて成立するものなのだが。
この戯曲の登場人物は、南北戦争後1800年代末のアメリカ人である。
それは最初の台詞からわかる。
(もちろん、当日配布していた資料にも書いてあるのだが)
で、次々登場する人物たちが、「誰なのか」を観客は推測しながら観るわけだ。
他の登場人物との関係は、とか、年齢とか。
家族の関係は徐々にわかったので、次は年齢の設定だ。
少しキャピキャピしている長女は10代の後半だろうか17、18?、すでに働いている長男は20代半ば25、26?、そして馬鹿そうに見える(笑)次男のしゃべり方は10代半ばぐらい15、16?、そして両親は40代半ばの45、46というところか、母親は若そうなので、ひょっとしたら後添えなのか、などとあたりを付けていたら、ことごとく外れていた。
なんだろう、長女と次男は、いくらなんでも、設定よりも若い演技となっていないだろうか。16歳で従軍した、という時代において。
いや、それぐらいに世間知らずのお坊ちゃん、お嬢ちゃんだ、ということなのかもしれないが。「ナントカ…なんだもーん」という長女の台詞(たぶんあったと思う)のような感じが。次男も、特に食事のシーンでの振る舞いは25歳には見えないのだ(まさか長女より年上だったとは! 笑)。
役者は実年齢とは違う年齢を演じているのはわかるのだが、もっと早めに年齢を確定できないのだろうか。それは「何歳」という具体的な数字が知りたいのではなく、イメージとして確定したいのだ。特に母が長女と近いぐらいの年齢の見た目なのだが、実母であり、50代半ばというのは、後半、それもかなり進んだところでないとわからなかったからだ。
それって「あえて年齢不詳にしている」のではないのだから、役を観客のイメージの中に、早めに安定して座らせてほしいということなのだ。
こうした、じっくりと物語を見せる舞台ならば、なおのことそうしてほしい。
そういう不安定要素もあったのだが、とにかくストーリーが面白い。
ハバード家の家長は、王のように振るまい、子どもたちに利用され、裏切られていく。
まるでリア王ではないか。
親子の確執、現実を知らない、お坊ちゃん、お嬢ちゃんの身勝手な恋模様、ハバード家を取り巻く人々との関係など、豊かな物語が広がる。
黒澤世莉さんがそれを丁寧に見せていく。
役者もいい。
ただし、水を差すような、醒めてしまうようなところもあるには、ある。
例えば、没落家からお金を借りにやって来る娘は、なぜかコメディ的な味付けがされている。
突拍子もない声を上げたり、動きも少し変。演奏会のときにメイクはホッペが真っ赤だ。おてもやんメークというか。
没落して、本当に困ったとしても、ハバード家へ何の抵当もなくお金を借りに来る、というところで、確かに変人っぽい要素はあるのだろうが、やりすぎの感がある。
没落したとはいえ、の、慇懃さのようなところがほしい。
また、現代語をあえて入れているところに違和感を感じた。
「チョー」とか「マジ」とか「ジコチュウ」とか、そんな言葉が連発されていた。
娼婦のシーンでは彼女がそれらを連発する。そんな言葉づかいをしなくても、彼女の仕事や生き様を表現できたのではないだろうか。
これって、1800年代のアメリカ南部の話ですよね。
そこが崩れてしまったら、ストーリー自体も危うくなってしまう。
確かに、アメリカの話だからと言って、1800年代の南部訛りで演技をされても、今の日本の観客が理解できないのは当然としても、また「話言葉」としての台詞は、今の言葉でなければ生きてこないだろうということも、なんとなく理解はできるのだけど、「チョー」とか「マジ」まで行ってしまうと、違和感を禁じ得ない。
ほかの台詞とのバランスもあろう。
確か「じっくりと検討してみよう」なんていう、翻訳モノっぽい台詞もあったように思うし。あと「ごきげんよう」なんていうのは、昼のライオンが出てくるテレビでしか聞いたことがないし(笑)。そんな中での「マジ」とか「チョー」とかは、やっぱり似つかわしくない。
これらが、私の中では、せっかくの舞台を「醒めさせてしまった」要因だ。
とは言え、面白いのは確かだ。
特に好きなシーンは、終わりに近いところで、父、母、長男の3人の台詞が火花を散らすシーンだ。
息を飲んで観た。
長男役の菅野貴夫さん、母親役のセザイミズキさんは、それまでは脇というか、押し殺したような位置づけだったのが、ここで一気に爆発する。
それに対して、王のように振る舞っていた父役の鈴木光司さんがたじろぐ、という構図の見せ方がうまい。
玉座のごとき父の椅子に座る長男、それを上手で見る父、彼らの間を、不安定に揺らぐ母という動きのある構図と台詞の構図。
菅野貴夫さんの演じる長男の執拗な感じ、セザイミズキさんの母の静かな狂気がとてもいいのだ。
ここだけ観たとしても、私は大満足したと思うぐらいだ。
ラストの、登場人物それぞれの位置が、この家族のこれからを表しており、それは実のところ、彼らの本心でもあったというところが面白い。
したたかだった長女は、やっぱりしたたかだった。
長女役の直江里美さんは、お嬢様で、周囲のことは関係ないという立ち位置をうまく表現していて、ちょっとヤな感じなぐらいで、とても良かった。
細かいことだけど、家族の会話を切断するように、使用人や音楽家たちが、向かい合って話している人の間をすり抜けるというのは、本来はあり得ないのだけど、それを演出として入れ込み、家族の会話を見せるというのは、スリリングであり、うまい、と言わざるを得なかった。
このシリーズは、「01」というこなので、次回も楽しみだ。
どんな作家を発掘してくれるのだろうか。
(……当日、私の不手際で受付の方にご迷惑をお掛けしました。すみませんでした)
HANAMIZUKI~try again~
中聡一朗プロデュース公演
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★
もったいない。
劇場の形状のせいなのか、なんかもったいない気がした。
もう少し、動員できる劇場で、舞台装置がある中で、違う目線で見ることができたらなあと思った。
ネタバレBOX
以前観た激富と似た路線だけど、カーテンとライトで見せる作品。激富くらいの舞台装置が欲しいなあと激富と比較して観ていたのだが、なんと脚本は、激富のフランキー仲村さんだった。
役者さんの年齢層の偏りなのか、観客が舞台を上から見るからなのか、いまどきの若い子がかけ離れた年齢の人をしている、役を一生懸命演じているどまりで、その役の人物としてみることができなかった。
大作を借りてきて、演劇部がやっているような・・・
引き込まれること無く、一歩引いた目線でみるにとどまってしまった。
まくしたてるように話す場面が多く、後半、盛り上がっては行くが、目で演じるとか、静で魅せるとかが欲しかったなあと思った。
初日ということであったので、次の公演は、格段成長した舞台であると思う。
ダチョウ課長の幸福とサバイバル
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
昔は良かったのに・・・
大きな会場でした
長く劇団を続けて来て、未だに現役で頑張って居る人が多いと言うのは、凄いなっと思いました。
客演は、3人だけで、他は劇団員
なかなか、珍しい素晴らしい
でも、客演に主役をさせるのは、ちょっと悲しかった
ネタバレBOX
主な舞台は、高層ビル内のオフィス
オフィスを表すセットも、現代的で今の世の中を強く表してくれて良かった。
そんな現代アートのオフィスっと言う場所には不釣り合いの3人の課長達
バブル全盛期の馴れあいで働いてきた、おっさんの会話が、まもなく爺さんっという所が、面白かった。
会社ではなく、オフィス
年功序列は、消え去り、年下の上司
愛社精神たっぷりの、オヤジ達、売れるための数字だけが大事な若々しい社員
最後には、仲良しの3人オヤジ達が、自分の出世の為に一人の仲間を犠牲にして、昇格して行く
ここで、半沢直樹を思い出さずにはいられない
もしかすると、パソコンの無い、時代を生きてきた人たちは、結構幸せだったのではないだろうか?
上司になった年下サラリーマン達から感じるのは、機械的な、作業仕事
ロボット仕事
これから、とっても悲しい時代が待って居るのだろうか?
お笑いたっぷりだけれど、内容は深い意味が込められていました
韓国現代戯曲連続上演
韓国現代戯曲連続上演実行委員会
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
洪明花さんとナギケイスケさん
韓国の若手作家の3作品を、小池竹見(双数姉妹)・金一世(世amI)・山田裕幸(ユニークポイント)が演出。
バラエティに富んだ作風でそれぞれ違ったテイストが楽しめた。
中でも、シンプルな二人芝居「上船」(ユン・ジヨン作・山田裕幸演出)に強烈な印象を受けた。
無駄のない台詞、ドラマティックな結末、舞台美術、ユニークな演出。
洪明花さんとナギケイスケさんの味わい深い演技が素晴らしかった。
ネタバレBOX
①「真夜中のテント劇場」 作:オ・セヒョク 演出:小池竹見
舞台中央にたっぷりと大きな白い布がくしゅくしゅと置いてある。
やがてそれが、会社に労働環境の改善を求めるテントデモ活動のテントになる。
素早くフックをかけてロープで布を引き上げると舞台は広いテントの内部になった。
ここで籠城第1日目のナウン(洪明花)の使命感と高揚感、孤独を描きながら
口は悪いが籠城に付き合う後輩のチョウン(北見直子)と二人、
力強く豊かな想像力で不安な夜を乗り切る様がつづられる。
外界から隔絶され、抵抗の証であるテントが
やがて大きく波打つ雲海となるところに、掲げる目標と希望の広がりが感じられる。
終了後に洪明花さんから
「テントデモは韓国で一般的な抗議行動のひとつ」という解説があった。
仲間を得て朝を迎えるナウンの喜びが、改めてさぞやと思われた。
②「秋雨」 作:ジョン・ソジョン 演出:金世一
ここはつい先日、一晩に5人の死者が出たラブホテルの足元にある公園。
ホテルの一室で「社長」と呼ばれる傍若無人な客、相手をする若い女、
そしてポン引きのような若い男が死ぬ。
別の部屋で客を取る盲目の中年女性と、料金をごまかすその客も。
仮面をつけた謎の男が現われると、次々と死んでいくのだ。
実は仮面の男と盲目の女、若い女はかつて家族だった…。
日本の古典芸能である能が好きだという作家の作品らしく
冒頭から前傾姿勢で透明なビニール傘をさしてしずしずと歩く登場人物が
まさに能のような歩き方で、これが“死者”の彷徨を思わせて強烈な印象。
ビニール傘を使った殺人のアイデアと繊細な照明が秀逸。
③「上船」 作:ユン・ジヨン 演出:山田裕幸
港の近くでおでんの屋台を営むキム・ユギョン(洪明花)。
ある日もう最終の船も出た後、ひとりの客ソン・チャンムク(ナギケイスケ)がやって来る。
彼は「28年前の約束を思い出して」やって来たかつての恋人だった。
互いに会いに行ったのに会えなかった時のことなど初めて語り合う二人。
やがて来るはずのない船がやって来て、彼はそれに乗り込むが…。
おでん屋の女将を演じる洪明花さんが素晴らしい。
途中「イイダコがあるよ」と客に勧め、注文が入ると実際に調理し始めたので驚いた。
フライパンを火にかけて油を熱し、タコを炒めてしょう油らしいものを加えると
香ばしい香りが客席まで漂って来た。
全ての手順がよどみなく、商売人らしい無駄のない手つきで
これが舞台である事を忘れさせるようなリアルさに引き込まれた。
自分の親がついた嘘のせいで男がやむなく去って行ったことや
その時身ごもっていた子どもを喪って自分も自殺を図った女の過去などが明らかになり
男が最期にどうしても会っておきたかった気持ちが切々と伝わってくる。
ラスト、男が船であの世へと旅立つのを見送って初めて女が屋台の外へ出て来る。
杖をつき身体を傾けながら歩く女が、この不自由な足のせいで
どんな気持ちでたった一度の恋を諦めたか、胸を締め付けられる思いがする。
号泣する彼女に観ている私も思わず寄り添いたくなるシーンだった。
台詞と役者の見事な融合や演出の面白さで「上船」が最も完成度が高いと思うが
3作とも個性あふれる作風でとても面白い企画だった。
一晩たってこれを書いていてまた泣けて来た。
やっぱり☆5つにしようと思う。