
SPACE一休
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
入り乱れ
何もない舞台に、キャストよりも登場人物がはるかに多いステージ。 状況・人物説明、ト書きなどを台詞に交えての演出、敵がいきなり味方になったり、なんでもアリなところ等、結構好きです! 最後まで飽きない展開も良かったのですが、ちょっとだけ長かった印象も持ちました!?

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス
バンタムクラスステージ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了
満足度★★★★
薬莢…「C.C.C.」本編
大切な家族を守ろうとして男がとった行動は、思いがけない真実に辿り着く。
1960年代、移民が生き抜くための知恵とはいえ
イタリアンギャングとアイリッシュギャングの抗争が続くボストンを舞台に
あるユダヤ人一家の歴史を紐解いていく緻密な脚本が見事。
バンタムらしい豪快な銃声が響く一方、家族への情愛や仲間への信頼が
細やかに描かれて切ないストーリーになっている。
銃声の後、薬莢が転がる乾いた音がたまらない。
“やっちまった”感と何とも言えない“撃つ者の痛み”が残る音だ。

くろいの×しろいの
COMBO×COMBO
アトリエ・カノン(東京都)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
無題924(13-363)
19:00の回(晴)。住宅街の中、正面に来ないとわからないかも…18:20会場着、受付け、1階のカフエで待ち、18:30開場、地下のフロアへ、スタッフの応対はとてもよい、客席は対面式、桟敷(大きなザブトン)と椅子の2列、入り口側にアップライトピアノ、譜面があります。床はフローリング、壁はコンクリート、天井は低く、ひんやりした雰囲気。ダンサーのお二人が桜美林ということでみに来ました。お客さんも桜美林の方が多いのでしょうか顔なじみのようす。
19:02前説(60分)、19:05開演~20:04終演。前半、判治さん(コミカル、リズミカルな動き、小道具)、後半、井草さん(この大きな動きは、セッションハウス公演「SQUAREは待っていた(2013/9)」でみていました)。
作風が異なるお二人、判治さんはもう少し照明を明るくしても良かったかなと思いました(サングラスが似あうくらいに)。
ソロなのでシーンごとに「間」があり、どうしても流れが途切れたように感じてしまうので、何か工夫があってもよかったかなと思いました。
余談:桜美林関係では、「ピュア魂2(2013/7)」、木村愛子さん(6〜7公演)、芝居では「劇団はへっ」…「白米少女」のやないさんもそうだったか…。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜
KAKUTA
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
初KAKUTA/アイロニーの夜
KAKUTA初体験は『アイロニーの夜』から。
フライヤーに記載のあった4つの短編小説を、朗読とそれに同期した演技によって表現する試み。
各話の読み手のチョイス、配役、演出…あらゆる点で申し分なかった。
4話とも、セリフやエピソードの付け足しもなければ割愛もなく、過剰なショーアップも控えられ、ほぼ、というか、完全に原作通り。
にもかかわらず、原作の世界が朗読と演技によってとても豊かに表現されていた。
原作を全て読んでから観た私が、展開が分かるにもかかわらず楽しめたのは、演出家、さらには読み手と演者の技量の賜物と言っていいだろう。
とりわけ感心させられたのは演出の桑原裕子によるキャラクター造形。
『神様 2011』のクマは一体どう表現されるのか?
これが観劇前からの一番の懸念事項だったが、人間界に暮らし、人と会話もできる擬人化されたこのクマは人間にもクマにも見えるよう見事にスタイリングされていたし、『テンガロンハット』のキーパーソンと言うべき青年・山田はその掴み所のなさが配役の妙も手伝って巧みに表現されていたし、『炎上する君』のブ女子コンビはメイクさんと衣裳さんが演出家の注文に応え原作で示されている通りのルックスを完璧に具現化している上、演じ手の桑原裕子と異儀田夏葉がブ女子コンビの無愛想さ、ぶっきらぼうさを適切な役作りで上手く醸し出し原作通りの滑稽味を漂わせていて、キャラ造形については文句のつけようがなかった。
各作品の持ち味を顧慮して選ばれた役者たちによる朗読も素晴らしい。
不気味なところもあるものの、どこか微笑ましく温かい『テンガロンハット』は柔和な雰囲気を持つ四條久美子が笑顔を絶やさず優しい声音でやわらかく読み上げ、容姿に恵まれない女子2人が自分たちだけを信じて力強く生きるお話『炎上する君』はよく通るハスキーな低音ヴォイスが魅力的な高山奈央子が「男なんて!」と突っ張って生きる女子2人の物語を作品に相応しい落ち着いた語り口で迫力を伴って読み聞かせる。他2作品も読み手のチョイス、読み方ともに適切だと感じたが、私は特に上記2作品の朗読に心惹かれた。
そして忘れてならないのが、“アイロニー=皮肉”というテーマと4作品の相性。『神様 2011』だけが人間と国家の間に生まれる皮肉を描き、人間と運命の間に生じる皮肉を描いた他の3編と趣を異にしていて、その点だけが少し惜しまれるが、どれも皮肉の利いた話であることに間違いはなく、お陰で、個々の作品だけでなく、全体としてもとても楽しめる一作に仕上がっていた。
各作品の合間合間に断片的に演じられるオリジナルストーリーもテーマに即しているうえ上々の出来。
『神様 2011』を除く3編とこのオリジナルストーリーは間合いに重きを置く桑原演出によりクスクスと笑える仕上がりになっていて、その辺も見所。

Be My Baby いとしのベイビー
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2013/11/27 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ほんわか楽しいけれども、
それだけではない、裏に、人間の業や性も垣間見れる、ちょっとシビアな部分もあるのが、なかなか洒落た戯曲でした。
加藤義宗さんは、10代の初舞台の時から、拝見していますが、このところ、舞台経験を積まれて、安定した演技のできる俳優さんに成長されたなあと、嬉しく思いました。それに、声がとても素敵!
NLTでのご出演が最近滅多にない阿知波さんは、やはりこういう役は、安心して拝見できます。東宝ミュージカルでは、度々拝見していますが、こういうコメディのストレートプレイでのご活躍も、もっと観たいと思いました。
お父様の加藤さんも、伸び伸び楽しげに演じていらして、その楽しさが、客席にまで伝染するような雰囲気でした。
世の中、暗いニュースだらけで、将来への不安も増大している折、こういう心がほっこりとなれる芝居は、気持ちが救われます。

トリコロールバッドエンド
劇団MAHOROBA+α
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★
日本的
幽けきもの・ことの息吹を感じたが、そのことが、どれほどの意味を持ち得るかについては、社会性をもっと持たせて描いて欲しい。Bキャストを拝見。

『ギア-GEAR-』Ver.3.70
ギア公演事務局
ギア専用劇場(京都府)
2013/11/01 (金) ~ 2015/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
感動しました。
初めて観に行ったのですが、期待以上に素敵な舞台でした!
マッピングがすごく綺麗で、それぞれのパフォーマンスもすごく際立っていて、どんどんギアの世界に惹き込まれていきました!
そして何より、ドールとロボロイドたちの楽しく、可愛い、心通わせていく姿を見ていて、心が暖かくなりました。
気が付くと泣いてしまっていたのですが、すごく優しい気持ちになれる世界。
とても楽しませて頂きました^^
誕生月のマッピングもすごく可愛かったです。
実は今日が誕生日だった私(笑)とても心に残る誕生日になりました!
ありがとうございました!!

マクベス Macbeth
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2013/12/08 (日) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

石のような水
フェスティバル/トーキョー実行委員会
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★
多面な筋を追いかけ描いた話、と思った
日本というより地球の何処か=ゾーン?で、展開している一人称の私と別人のような私達。話を聞いているうちにそれが生身の人間なのか、死人なのかわからなくなってくる。
乾いた土地に水一滴垂らし、枝葉の様に拡る景色を見ているような不条理とはまた違う非日常的な話だったが、ここに挙げられる「水」はどうしても昨今の原発の汚染水とかも想像してしまう。
役者さん良かった、石切場のような舞台と暗闇を際立たせる照明が綺麗。
約2時間。

トリコロールバッドエンド
劇団MAHOROBA+α
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★
想像力という究極のスパイス
90%ぐらい、完全暗転の中進む三部作。
声とその声の奥行きしか感じ取れず、あとは観客の耳と想像にゆだねられた舞台。むしろ、その最後のスパイスが最大のスパイスになる舞台。
ラジオドラマのようで、それ以上で、妄想力をフル回転させられてゾクゾクしました。
ただ、内容はわりとアート寄りだったので、もう少し現実味があるほうが好みではありましが。暗闇→妄想させる演出、は好きでした。

ナイス・コントロール
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろすぎて地団駄ふんじゃう。
最初から最後まで、肩の力を抜いて観られて、何度笑わされたことか。
この面白さ、なんと表現すればいいんだろう。
ほんと面白すぎて地団駄ふんじゃう感じかも。通じるだろうか?
脚本も演者も音響も舞台美術もほんと全てが素晴らしく、これで前売り2,800円っていいんですか?っていう。
いやーもっかい観たいです。
また絶対来年も東京来てほしいです!

スクルージ
ホリプロ
赤坂ACTシアター(東京都)
2013/12/08 (日) ~ 2013/12/17 (火)公演終了
満足度★★★★
さすがに名作!
何度見てもよいなぁとは思ったが・・・
自分スレテしまったのか(-_-;)人に暖かくあろうとするスクルージが、
町の人の借金を帳消しにするクリスマスプレゼントには違和感を感じました。
そりゃまぁ~契約期限内に返済できなかった分、抵当の差し押さえ待つ代わりに利息の上乗せとかしてましたが。その阿漕な分を帳消しにするぐらいで抑えないと、毎年のクリスマスまで返済延ばせば皆チャラになるのでは・・・? 大半の人間はそれ実行しそうな感じするし。
(個人的な偏った意見です(^^)
まおゆうの魔王さまではないが、経済はまわす事が重要で。
そんな借金チャラにするよりスクルージが人々から品物などを購入して、
施すことメインにする方が(実際やってましたが)良いと思いましたねぇ。
お子様も多く観に来ていましたし、
啓蒙的な寓話としても教育的な要素はリアルにあった方が良いのでは?
と感じました。 契約の重要性と等価交換はお子様でも理解出来ると思うし・・・・。
15分の休憩入れた2幕で約2時間半です

虹色の涙 鋼色の月
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
久保田マジック、炸裂
東京公演の千秋楽を観てきました。
「色」をキーワードに、ボクラ団義が得意とする、虚構と現実のちょうど境目を巧みに操る世界観。そんな無茶な…という設定が、観ている内に違和感なく腑に落ちてしまうのが、まさしく久保田マジック!
今作でも、ぐっと惹き込まれました。
必然、偶然、虚偽の殺人が織り交ぜられる中、頑なに盲信していた古の教えから解き放たれていく登場人物たちの複雑かつ繊細な心の動きが丁寧に描かれていて、僕も、すっかり感情移入…。
あっという間の175分でした。
サスペンスファンタジーとは、面白い試み。ボクラ団義の方向性に、よくマッチしていたと思います。
客演の皆さんも、適材適所に配されて、この世界観に説得力を与えてくれていました。特に、ルナ役の前田希美ちゃん、うん、可愛かったです。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜
KAKUTA
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
懐かしき夏の日の青春後に訪れた清々しい旅立ち
その小旅行に、スーツケースは要らない。どこか懐かしい町だ。スマートフォンこそ出てくるが、その雀荘やパブ、工場の臭いは五丁目の夕日である。
今回のKAKUTAは、「ロック」と「朗読」という二つのジャンルを取り揃え、喫茶のコーヒーと一緒に提供してしまう試みだ。私が観劇した「ロック」の方はフリサトを招き、さながらライヴ会場である。冒頭のプロジェクター・パフォーマンスは本家「ロック系ライヴ」等で引っ張りだこ。特に こうした技術を使い知名度が高いのがA氏だろう。彼のライヴを○月、代々木公園隣接のライブ会場Bが取り壊される前に開催した合同ライブCで観ている。風景を映す作業とは違い、役者がドアを開ければ、映像も同じく「パカッと開く」必要がある。それは、「本番の中の本番」だから、たとえスクリーン映像だとしても、「生」なのだ。
緻密に人間ドラマを築き上げた後、「ライヴ」とともに全てをぶっ壊すシーンは是非観なければならない。これが本当の 積み木崩し だ。決して淡い青春の一頁ではなく、大人の世界に浸った快感を味わえる。舞台リアリズムと「ロック」の融合が これほどまで成立しえるなんて…

デンギョー!
小松台東
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
驚異の完成度。
折り込みチラシを見てこれは絶対に観に行くべきと、初小松台東。
タイトルにも書いた様に驚異の完成度。これこそ、ま・さ・に、THE演劇。
しかしながら、半面観劇後に何か自分にとって響くものがあったかというと正直ない。むしろ、掴もうとしても掴めない何かがあって、掴もうとした手が空を切る。
何でだろうと考えていたのだが、そのヒントはこりっちの「説明」にあった。
すなわち、
「これまでもそうですが、これからも、ぼくが体験してきたことを基本的には作品にしていくつもりでいます。だからと言って、とても劇的な人生を歩んでいる訳ではありません。普通の人生です。なので、小松台東の作品は、奇抜だったりロマンに溢れていたりはしないと思います。普通の日常、人間の機微を丁寧に、ユーモアも忘れず描いていけたらいいなと思っています。」
という松本さん自身の体験性に基盤があったからだ(ろう)。
故に、観劇後に、ある種の救われを感じるわけでも、なければ明日から頑張ろう、とかそういう気持ちになるわけではない。
そこが完成度の高さを「リアル」という点でおさえていると同時に、「リアル」であるが故にどこにも行けない/行かないという閉塞性で止まっている。どちらを強く受けとるかは人それぞれで、その意味で受取手である観客に余白を残している。

虹色の涙 鋼色の月
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
勧善懲悪の卓越した政治劇
私が今、規模拡大中の劇団を一つ挙げるとすれば、それは『企画演劇集団ボクラ団義』である。推理ものとファンタジーを組み合わせた、難儀なストーリー展開が持ち味だ。ロジックで形成しないから、推理ものとして評価できない観客も多い。ただ、ファンタジーという孫の手を借りた『ボクラ団義』は、稚拙な 種明かしすら「 どうだっていいではないか」という気にさせてくれる。
大海に浮かぶ「イーストムーン」に、ある日「部外者」が漂流したところから物語は始まった。客演の前田希美が演じるルナと、劇団エースの竹石が演じる○は、『ロミオとジュリエット』のごとく、階級を越えた〈愛〉を描くための駒ではないかと思った。もし、それが事実だとすれば、「恋愛ファンタジー」になる。だが、むしろ「卓越した政治劇」を全篇柔らかいスタンスで描いており、「恋愛」ではなかった。
上演時間が3時間20分(休憩なし)だった。当然、「休憩入れて欲しい!」という意見もあるが、少なくとも上演時間に異を唱えるのは違う。「イーストムーン」という王国の興亡を描く「卓越した政治劇」なら、相応の時間は掛かる。それでも、一部の戦争期をカットしたのだ。
つまり、これは一種の『シェイクスピア』に他ならない。一見するとファンタジー色が強いため、政治劇だとは解りづらいが、「恋愛」を排したのは その証だ。『マクベス』にしろ、『リア王』にしろ、シェイクスピアの真髄である作品達に「恋愛悲劇」はない。全てを削ぎ落としたリアリズムが政治劇だろう。

ホモフィクタス舞踏オペラ『HEL・GABAL』
ホモフィクタス“オデッセイ”クルーズ
草月ホール(東京都)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

グッバイ、マザー
劇団ズッキュン娘
ライブハウス Shibuya Milkyway(東京都)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★
キャピキャピばかりではないぞ
シナリオは基本を押さえてしっかりしている。思春期の高校生女子が、己に目覚め、母との葛藤を通し自立して行く物語。
興味深いのは、女性の作品らしく徹底的に敵対することは避けて通っていることである。良いか悪いかの判断は兎も角、現実では、決定的な衝突は避けようとする多くの女性の現実処理方法を反映していると言えよう。
コラボということで、ミュージッシャンの生ステージも見ることが出来る。もともと、Milkywayは、ライブハウスなのだ。

あなた、どこにいますか?
THEATRE ATMAN
東京アポロシアター(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
幸せですか?
どこの国でもそうだよな〜っていう印象。周囲の人間のあたたかい支援があっての回復。日本では期待できるかどうか…。あなたは幸せですか?という問いに対する私の答えは、まあ、そこそこ。

バック・トゥ・バック・シアター「ガネーシャ VS. 第三帝国」
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
かつて観たことが無い位、美しい舞台。そしてエッジ
この舞台に登場する俳優たちが、それぞれの中に
全く異なる美しい宇宙を持っていることには、疑いの余地がないように
自分には思われます。
かつて近江八幡の古い蔵を使った美術館で、
いわゆる「アウトサイダー」と呼ばれる人々が、
それぞれの中に全く異なる宇宙を内包していると
勉強させていただいて以降、
自分は自分なりに、
この種の名称で呼びならわせられることがある人々に、
自分を超越する宇宙の広がりを湛える人々として、
特別な敬意を払ってきたつもりです。
彼らが一種の天才であることを自分は確信しています。
ただ、この舞台は美しいだけではない。
舞台裏の制作風景をフィクションとして(ドキュメンタリーではなく)上演しながら、
観客の自分たちにも鋭い問いを投げつけます。
「果たして自分はフリーク・ショーを見に来た変態ではないのか?」
自分は考える・・・なんで見に来たのか?
ここに来るまでの道を思い出す。
自分なりの答えとしては、「見たことがないから」
アウトサイダーと呼ばれる人々の美術、演劇、音楽は、
それぞれまったく別の次元の宇宙ではないかと思われるほど
共通点がない。
誰かを見たからと言って、それと同じものが別の団体にあるわけではない。
そもそも、美術作品を見ればわかるように、
この世界には、ひとりでピカソをしのぐのではないかというような
巨大な世界を持った人間が市井に多数存在している。
それぞれがまったく別の星なのだ。
アインシュタインやモーツァルトが同じ舞台上にいる姿を想像してみると良いと思う。
最終的にどんな舞台になるか想像できないハズだと思う。
劇団ノートに、演出家が、彼らがオーストラリアで最も優れた役者、と言っているのは
本気でそう感じていたのだと思う。
先入観抜きにしても、彼らが演技で叫んでいるのか本気なのか全くわからない。
それは、自分たちの目が偏見で塗れているというよりか、
単純に演技が迫真に迫っていて区別できないのだ。
たぶん、ヨーロッパの人々は自信をもってそう言い切れるから、
高い評価につながったのだと思う。
憐憫の心でヨーロッパの人々が高い評価を与えるようなことはないと思う。
「アウトサイダー・アート」の歴史が日本より遥かに長いヨーロッパの人びとは、
彼らの宇宙の深さを良く知っているのだと思う。