最新の観てきた!クチコミ一覧

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見上げてごらん夜の星を

見上げてごらん夜の星を

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

かめありリリオホール(東京都)

2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台セットや音楽がよかった
音楽は生演奏での表現が大変素晴らしかったです

ボーイミーツガールの王道物語と音楽が見事に合っていました

クラッチ・シューター

クラッチ・シューター

劇団SHOW&GO FESTIVAL

新宿シアターモリエール(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

プロバスケの現状がよく理解できた
のだがテンションがちと高い状態で一定な感じが平坦な感じしまして・・・、
少々眠気がきました(あの騒がしい状況でーと自分でもビックリ)。

バスケの試合シーンよりもチアのダンスがメインでしたかな



ビールのおじさん

ビールのおじさん

cineman

ワーサルシアター(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★

集中力を消費させられた芝居でした
すごく面白かったんですが、狭い劇場内で喫煙されてましてねぇ・・・。
最前列のお嬢様の幾人かも咳き込まれていました。
なので超個人的に星は2つ引かせてもらいました。

ネタバレBOX

消えていったナオちゃんと、
追いかけていった25歳の男の子のその後の情報がもっと欲しかったです。

君がいく先に 光がさすように

君がいく先に 光がさすように

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

ヒトの人生の覗き見のようでしたが
戦争という激動の時代の表現がよかったです

戦時中は悲惨だったという画一的な話を表現せず。
きちんと食料問題以外は、
生活に困窮することは無かったという話がリアルで信用できました。

ネタバレBOX

話は主人公である難聴の女性ですが、
孫に当たる男性が祖母に興味をもって、その人生を調べるというか時系列にそってなぞってゆく=周囲の人間に話を聞いていくという手法での作品のつくりです。

姉が難聴で声を大きく出す、
という癖がついてしまった弟君のキャラ設定が楽しかった。

1箇所ケチをつけると戦後で主人公の友人の夫が、
おこもりさんの真似して小銭集めに用いた缶が金属製だったんで。
釘とか売れる時代では他のものがよかったのでは?と思いました。
(かっぱらいに狙われる事も考慮に入れると、お金を入れると音の出る瀬戸物などは避けて木製や竹筒の方がよかったのでは?と感じました。せっかく錆の出たカンカンを使ってたりされていたんですがねぇ)

ものすご~く正確に戦争の時代を表現していた感じが大変好ましかったです
ヘンリー四世

ヘンリー四世

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

コンパクトながらも独自性溢れる仕上がりの作品に
 おそらく今年の4月に蜷川演出の「ヘンリー四世」を観ていた影響もあったと思いますが、はしょりすぎの感がややあるかなという気がするものの、見せ場を絞ったメリハリをつけた場面構成でコンパクトながらも学生さんらしい独自性がよく出ていた(全体としてみるとフォルスタッフがいわばトリックスター的な役割を果たしていたこともよくわかるなど)史劇エンターテインメント作品になっていたと思います(第一部だけでもまともにやると3時間くらいかかるのですが、それを今回は第一部、第二部の連続上演で3時間に収めたということで翻訳、台本の方々は取捨選択も含め相当のご苦労があったのではないでしょうか)。効果音を含めた音響や音楽を生演奏で行っていたのも新鮮な感じを与えていてよかったです。
 「ヘンリー六世」と並び「ヘンリー四世」は長編史劇であるためか全パートが連続上演される機会があまりなく、プロジェクトに参加された学生の皆様にとっては大変有意義な思い出に残る体験だったのではないでしょうか。また、私にとっても、今回、蜷川版とMSP版の「ヘンリー四世」をあまり間を置かずに共に観劇できる機会を得られとても有意義な体験をさせて頂きました。

ネタバレBOX

 今月、第一部と第二部の連続上演でありかつその編集版という意味で形式が同じ蜷川版の「ヘンリー四世」の収録舞台の放映がWOWOWであるようなので、ご興味のある方はご覧になって違いをあれこれ見比べてみるのも楽しいかと思います。

 蜷川版とMSP版の演出方法で顕著に異なるのはその舞台の使い方ではないでしょうか。蜷川版では舞台の奥行きを活用して縦方向に登場人物たちの登場、退場と装置の移動をさせることで演出効果を高めていましたが、MSP版では舞台の横方向と上下方向をうまく活用することでその効果を出していたと思います。
Parallel /パラレル

Parallel /パラレル

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

その先は…?
チャレンジング興行の名の通りで、面白おかしく観れました。
セットもきれい!

モスキート

モスキート

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

ガイシャの名はユウスケ。。。
 まさかの本格ミステリーでビックリ!
 ただ、話にご都合主義的なところが目立ち、ディテールに曖昧な部分も。
 そもそも、観客心理としてこの劇団にはもっと多くの笑いを求めてしまうし、バー公演ならなおのこと。
 もっと長尺でもいいので、たっぷり笑えて謎解きも満喫できるミステリーを!
 しかし、“今回はミステリー、大事なセリフを聞き落としたら話を見失う”という不安感ゆえか、「謎を解きつつも肩の力を抜いて楽しくご覧くださいませ。」とねもしゅうが当パンに記しているにもかかわらず、皆さん、いつものバー公演より硬直的な態度で鑑賞していた気が…。正直、場の空気が少し重たかった。かく言うバルブもイキウメのミステリー色濃厚な新作ホラー演劇『片鱗』の結末がすんなり呑み込めないという痛い経験をしたばかりだったので、皆さん以上に肩を怒らせ、気を張って鑑賞! それどころか、“笑ってる間に重要なやり取りがなされたら…”と気がかりで、“笑わない努力”までする始末。
 ねもしゅうさん、やっぱミステリーは客を否応なしに硬くさせてしまうものなのですよ!!
 でも、アラは目立ったもののねもしゅう組の面々がミステリーを演じているということ自体が面白く、楽しい公演でした。
 劇の語り部も兼ねるあやかの思わぬ“居場所”が判るラストも良かった。
 そして、どなたが選曲したのか、客入れ時に流れていた秋深いこの季節にぴったりの美しくも憂わしげなジャズ! 沁みました。。

ネタバレBOX

 以下、本作で腑に落ちなかった点です。
 ちゃんと観てれば判ることがありましたらばごめんなさい。。

●あやかは東京で美術を学んでいるはずなのに、ねもしゅうがユウスケを殺した夜になぜ長野にいたのか? 東京からわざわざユウスケに会いに来たのか? それ以前に、そもそも殺人事件はいつ起きたのか?

●なぜあやかは愛する男の死体を見てそこから血を抜くという冷静な行動が取れたのか? あやかが血フェチなのを暗示するくだりはあるが、いくらあやかが血フェチの変態女でも、倒れているのは愛する男、それも、殺したねもしゅうに報復せずにはおれないくらい好きだった男。ならば、まずは存命を願って救急車を呼ぶなり脈を取るなり然るべき行動を取るはず。

 他にもいくつかありますが、以上の2点がとりわけ気になりました。
Parallel /パラレル

Parallel /パラレル

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

選択
舞台のセンターを中心に対象に作られたセット、それぞれで同時に進んでいくストーリー!いくつかの選択があり微妙に異なっていく展開、そしてその先は…… 

ネタバレBOX

終盤に異なる世界がリンクしていくところなど、全体の演出も含めて面白かったです! ただ、いくつもの違った選択をしても結果はほとんど変わらなかったところは少し気になりました。特に恋愛模様は少し違った結果を感じさせていたので....
音楽劇「赤毛のアン」

音楽劇「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

大迫力の舞台!ー市民の力で、地球は変わるはず
歌で性別、年齢、国籍、人種の違いを越えられるように、世界中の人々が「助け合いの精神」で 一つになれるはず。そのような確信を与えるミュージカルだ。

「赤毛のアン」は1900年代初頭、カナダの孤児院に育った少女アンがマシュー家に引き取られ、学校や家庭、地域での出来事を通し、教育者アンへ至る成長を描いた作品である。時代性から読み解くと、第一次世界大戦中、もしくは その戦後であり、「女性参政権」等のデモクラシーが力を持つ時代。
主催の「NGO法人国連クラシックライブ協会」は、国際連合の下部組織である。3日の千秋楽休憩中、国連地球憲章の前文がスピーカー越しに伝えられた。
国連地球憲章は4章、16条の構成となっているが、3章、4章の私たちの暮らし全般に関わる条項をご紹介したい。1章、2章は地球環境の保全を訴える内容である。

「3章 社会と経済の公正
倫理的、社会的、環境的要請として、貧困の根絶に取り組もう。
あらゆるレベルでの経済活動やその制度は、公平かつ持続可能な形で人類の発展を促進するものとしよう。
男女間の平等と公平は、持続可能な開発にとって必須なものであることを確認し、教育、健康管理、経済的機会を誰もが享受できるようにしよう。
すべての人が自らの尊厳、健康、幸福を支えてくれる自然環境や社会環境をもつ権利を差別無く認め、特に先住民や少数民族の権利に配 慮しよう。
4章 民主主義、非暴力と平和
民主的な制度と手続きをあらゆるレベルにおいて強化し、統治における透明性と説明責任、意思決定へのすべての人の参加を確保し、裁判を利用できるようにしよう。
すべての人が享受できる公教育や生涯学習の中に、持続可能な開発に必要な知識、価値観、技術を取り入れよう。
すべての生き物を大切にし、思いやりを持って接しよう。
寛容、非暴力、平和の文化を促進しよう」

ネタバレBOX

90年代コソボ紛争で判明したのは、社会の情報水準やテクノロジーの進化が進んだ一方、それに反比例するように異なる集団へ対する虐殺が拡がっていく現実。94年のルワンダ大虐殺では、80万人のツチ族が死亡した。
旧ユーゴ地域の経済、生活、教育は準先進国レベル(当時)であった。以上の90年代発生した大量虐殺と比べれば日本は「平和な国」かもしれない。
しかし、内戦中の国家や開発途上国より社会システムが複雑化しているからこそ、「巧妙」である真実を忘れてはならない。
「すべての人が自らの尊厳、健康、幸福を支えてくれる自然環境や社会環境をもつ権利を差別無く認め」は、日本に問われている宣言文だ。


私自身、思い入れが深いので、少女アンの 明るさ一辺倒の人物描写は疑問だったが、気づけば子役の演技に夢中に なっていた。孤児院出身であっても、「赤毛」であっても、女の子であっても、ひたむきに毎日を生きれば 「豊かさ」を手にできることを 教えてくれる。「eがつくのよ🎶annの後に♩そっちの方が上品だと思うの」というミュージカル挿入部の歌詞が、誇りある人間をシンボリックに現す歌詞として印象的だった。

市民参加型でしか、この圧倒するミュージカルは育たなかった。
どの子も、どの少年少女も、どの若者も、どの高齢者も、みな一人のエンターテイナーだろう。
幕開けと序幕のミュージカル•ショーは、これが現実とは思えぬほどの光景であり、ラスベガス滞在中のビジネスマンさえ絶賛するはず。
「NGO法人国連クラシックライブ協会」らしさが第二幕以降に発揮された。つまり、パーティ会場という形式を取り、バレエやバイオリンの音楽会を開いてしまう構成である。
マイナス点は「赤毛のアン」の物語から外れ、一幕の余韻を奪い去るところか…。一幕の少女アンに比べると、二幕は 断片的エピソードばかりだった。3時間のミュージカルなのにもかかわらず、二幕以降、物語に入り込める余地がないとは。
これは残念過ぎる。ただ、プロダンサーがステージを飛び交うバレエの可憐さに魅了されたので、パーティ会場を取り壊すべきとも断定できない。

世界中の人々が違いを認め、非暴力と尊厳を守り、連帯をもつことが人類唯一の発展の道である。
今こそ、「全人類的価値」の実現を図るとき。
ヘンリー四世

ヘンリー四世

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

いい雰囲気でした
明治大学の駿河台。アカデミーホール。すごく立派なホールでした。


『ヘンリー四世』って、一部と二部があるのね。

「ヘンリー四世? ああ、知ってる、知ってる。読んだことある」
でも二部は知らなかった。だってさ、ぼくが持ってる世界文学全集のなかの一冊、シェークスピアの本には、一部しか掲載されてないんだもん。
そうだよなあ。確かに本には『一部』って書いてあったような気がする。ということは二部もあるんだよな。

15分の休憩を挟んで、一部と二部を同時に上演してました。合計約3時間。「やれやれ、3時間もか。とほほ」
でも、そんなに辛くはなかった。あっというまだったとは言わないけど、それほど苦痛ではなかった。


音が良かったんだよね。演奏というか。太鼓叩いたり、木琴叩いたり。ピアノやラッパもあった。演奏、楽しかった。ずっこけるときの効果音とかね。


舞台美術もよかったよ。階段になってて、いろんなシーンで、いろんな動きが出来るように考えられてた。


明治大学、全校をあげての企画。いいよね、こういうの。全校からやり気のある人達が集まって、やってるんでしょう?素晴らしいな。
来年も行けたら行こう。来年は何やるのかなあ。

ネタバレBOX

一部は読んでたから理解できたけど、二部はよくわからない部分も。あの人たち、なんで捕まっちゃったのかなあ。弟が卑怯な手段で敵を処刑してて。どんな伏線なのかなあと思ってたけど、別に伏線でもなんでもなかったようで。


王様の役とかさ、大学生が演じるわけで、いやあ、若い王様だなあ、という感じで違和感ありまくりだったけどね。仕方ないよね、そんなの。どうしようもないからさ。
仕方ないんだけど、そういう部分で、言っちゃ悪いけど、学芸会的な雰囲気もあって。微笑ましくもあり。
あの太った人も老人には見えないよなあ。


若者が老け役をどう演じるか。それがシェークスピアを続けるうえでの今後の課題ではないでしょうか。
HANAMIZUKI~try again~

HANAMIZUKI~try again~

中聡一朗プロデュース公演

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★

詰め込みすぎかな??
笑いを誘うところが、ちょっとくどすぎて、しんどかった。
音は、大きいのだが、舞台は遠くに感じた。

モスキート

モスキート

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

ミステリーサークル次回も必見
キチンとしたミステリー構成で驚き。50分できれいに伏線回収して見応え充分。流石に大どんでん返しはないけど、演劇ならではの観せ方もあって楽しめた。ミステリーサークル次回も必見。

ネタバレBOX

根本宗子自信の演技が良かった。ホントにこの人は観察が鋭いなと感心。気弱真面目系の典型的「あるある」キャラだが細かい仕草や表情までコントロールされていて魅力的だった。テレビ(青山ワンセグ開発)で見るより実物は数倍可愛い。

梨木智香の「らしさ」が出てた。ああいった色の濃い役柄をわざとらしさとナチュラルな感じの絶妙なせめぎ合いでやらせるとピタッとハマる。いつも惹かれるのだがあの微妙にためるのが本人の自然な間なんだろうな。

大竹沙絵子の追い詰められてテンパった感じの演技も印象的。ただ、前作『中野の処女がイクッ』とあまりにもイメージが被りすぎで残念。期間が近すぎて勿体無い。期間があいていればもっと違うと思うのだが。

あやかのファニーな感じの演技も好印象。こちらもハニー・ガールで観てる印象とちょっと被る部分あり。客席からの演技スタートは大変だっただろうな。池亀さん、他のフライヤーが気になるので、年内もう一度観ることになるかも。
場外乱闘!

場外乱闘!

lovepunk

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

動機付けが足りない
 弱小プロレス団体・新宿女子プロレスの物語。
 4作目にあたるという本作は、代表者のアキラがレフリーからレスラーに転向し、団体を立て直そうと奮闘するが、それをきっかけに様々なトラブルを抱え込むというストーリー。
 全体にスラップスティック色が強く、イタコを祖母に持ち物故したレスラーを口寄せできる恐山出身の選手をはじめ個性派揃いのメンバーがリングの内外で揉み合う様子は愉快痛快! 肩の力を抜いてドタバタ騒ぎを楽しんだが、いくつか難点も。
 まず、演技が一本調子。レスラーを演じる9人は最初から最後までほぼハイテンションを貫き続け、しかも間(ま)というものをほとんど取られないため、ぶっちゃけ観ていて消耗。バーのくだりなどのコミカルなシーンが大ウケを取れずに終わったのも間(ま)と抑揚の欠如によるところが大きいのではないか?
 次に、いずれの登場人物にも奥行きが感じられない。彼氏とのデートのシーンなど、試合着も練習着も着ていない普段着の彼女たちも描いていれば登場人物それぞれにもっと深みが出たように思われる。しかし、それをしなかったがために、「プロレスは人生だ。人生はプロレスだ。」との文言がチラシにあるにもかかわらず、彼女たちの“人生”が見えてこなかった。
 試合のシーンはショーアップ不足。本物のレスラーさながらに闘うのは土台無理なのだから、足りない分はダンスを交えるなどして“趣向”によって補うべきだった。ダンスを絡めて試合を見せるという趣向がない代わりにダンスシーン自体はいくつか設けられていたものの、惜しむらくは動きがバラバラ。統制の取れたダンスは女子プロ団体という傾奇者集団にはそぐわないということなのか、動きを綺麗に揃えることをあえてしていなかったが、ダンスシーンは演劇というショーの一部と割り切り、不自然さに目をつぶってでも動きは揃えるべきだった。
 試合のシーンに物足りなさを感じたのは観劇環境にも一因があるかもしれない。普通の演劇のようにステージと客席を向かい合わせに配置するのでなく、舞台中央にリング兼ステージを設け、四方を客席で取り囲む形にしたら本物のプロレス観戦さながらの気分が味わえて臨場感が増したかも。
 それより何より、一番の問題点は物語の肝となる出来事がどれも動機付けに乏しい点。これについてはネタバレに詳述する。

ネタバレBOX

 たとえば、5人の選手が「自分が勝つようにマッチメイクをしている!」とアキラにキレて団体をやめるくだり。5人はアキラへの対抗心を剥き出しにして新団体を設立するが、アキラによるマッチメイクが特段利己的なものだとは思えなかったし、そう主張するのなら脱退者5人にはどう利己的なのか、その根拠を分かりやすく示して欲しかった。そもそもアキラという人は清廉潔白で凛々しく、そんなセコいことをしそうな人物には見えない。このくだりに説得力を持たせたければアキラをもっと胡散臭い人物に仕立てるべきだった。
 また、脱退者が復団する契機となるアキラからの檄も「自分に勝て!」といった単なる精神論で説得力に乏しく、脱退者を復団させる動機付けとしては弱すぎる気がした。
二人芝居×3『恋花*コイバナ*』

二人芝居×3『恋花*コイバナ*』

演劇ユニット*エンゼルランプ

多目的スタジオ「プロモボックス!」(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

胸キュンキュン♪
チケットプレゼントに当選して観劇してきました♪
客席20ほどのこじんまりした劇場。
役者さんに手が届きそうな距離で観る2人芝居。
観ているこっちが恥ずかしくなってしまいそうな
初々しい純愛ストーリー。
いくつになってもやっぱり"恋"っていいな~
そう思わせてくれる公演でした(*^_^*)

二人芝居×3『恋花*コイバナ*』

二人芝居×3『恋花*コイバナ*』

演劇ユニット*エンゼルランプ

多目的スタジオ「プロモボックス!」(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

よかった
なかなかおもしろかった。それぞれのカップルがそれらしくて素直に楽しめた。

片鱗

片鱗

イキウメ

青山円形劇場(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすがです
手塚さんをこんな贅沢な使い方をして、役者が『ゆるさない』とか言い出して病院行きにならないか心配です。冗談はさておき、舞台自体は本、演出、役者の演技とも素晴らしく、さすがイキウメさんという舞台でした。

【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

日常の痛みを優しく魅せる
初日に見に行ったんですが、ブログ更新が遅れて楽に書き込み。(>_<)
ほんと悪い先輩や仲間、ダメな人々。普通にありそうな嫌な部分
そんな観たくない窓を開放しているんですが、不思議なタマミちゃん
ボブ美さん達3ババの笑いを挟んで、するりと見せられてしまう。
最後は人により印象は違うかもしれませんが、個人的には優しく着地。
優しい作品だと思いますよ、グサリとは来ないけれどじんわりとひと肌
そんな感じです、そんな勘違いな感想はTBにて。ではやっとオマケのDVD見るぞ!

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

ぬいぐるみハンター

小劇場 楽園(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

相変わらず
テンポのいい芝居、会場の狭さで疾風感はなかったですが、再始動の頃の雰囲気を感じました。 込められたメッセージもタイトルのようなコトが起こらないと変わらない状況をミクロでマクロを語るように感じさせてくれていると思いました。

テロリストは山手線に乗る

テロリストは山手線に乗る

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2013/11/05 (火) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

芝居そのものは素晴らしいのに…
その前に、どうしても言っておきたいことがある。

自由席時の客席誘導係の方の、老舗劇団にはあるまじき言動に怒り心頭になりました。

中年の男性の方が、たぶん研究生の陣頭指揮をして会場案内をやっていたのですが、とにかくこの方の言動が、何から何まで、客に対しての礼を失しているのです。

手前に座っている客に対して、開演目前に来た客を座らせるために、「つめて下さい」と言う。その客が指図に従わないと、「前を通ってもいいんなら、そのままでもいいですけど」とかあり得ない暴言。大きな声で、「後二人!」とか叫んだり、「そこ3人並びで座らせて」とか言ったり、客席に座った青年座の俳優さんに呼び捨てで、「○○、悪い、そこどいて、あっち」とか移動させたり、もう、会社の忘年会の席順決めてるんじゃないのよとどやしたくなる気分でした。

こんなに手際が悪いなら、最初から指定席にすればいいのに。誰か一人が客席にいて、入って来た客をそれとなく、誘導すればまだしも、勝手に座らせておいて、後で移動させようとして、それも、「申し訳ありませんが、お詰め下さいますか?」とか、低姿勢で、依頼するならいざしらず、何、あの言い草!!

本当に、腹が立ちました。そうやって采配が下手だから、案の定、開演時間は過ぎても、一向に客誘導は終わりが見えず、10分ぐらい押しての開演でしたが、遅れるお詫びはもちろんなし。

でも、芝居が始まって、面白いので、舞台に集中して、その怒りが少し静まったのも束の間、まだまだ遅れてくる客続出で、その度、舞台前方に、補助席を作って、客を誘導するから、またまた、舞台の興を殺がれる。
結局、舞台の世界に気持ちよく入り込めたのは、開演後、1時間半ぐらいしてからでした。

いつもは、指定席が多い公演なので、慣れていらっっしゃらないのかもしれないけれど、研究生の実習公演ではないのだから、もう少し、観客の視点に立ったサービスを心掛けてほしいと痛切に思いました。

で、実際の芝居の方は、脚本、演出、キャスト、全てにおいて、すこぶる上出来な作品で、大満足でした。

青年座の俳優さんはもちろん、6番シードから参加された、宇田川さん、粟生さんの好演も光りました。

小暮さんの、気持のよい快演ぶりには、益々ファン度増しました。

また、ちょくちょく、松本さんに、青年座への書き下ろしをお願いしたいと思いました。駆けづり回る椿さん達、劇団重鎮女優さん達の汗が新鮮でしたから。

ネタバレBOX

いやあ、本当に、ストーリーがよくできていて、感心しました。

笑えて、ちょっとほろっとして、現実社会の問題もそれとなく提示して…。

6番シードの舞台は拝見したことがないので、松本さんが、これほど才のある方とは、つゆ知りませんでした。

また、是非再演してほしいくらい。でも、その時は、指定席にして下さい。(笑)
栄え

栄え

MCR

駅前劇場(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

これ、好きなやつだ
櫻井智也さんの書くものって、どこか冷めたところを感じる。
どんなに熱くなっても、それを冷めて見ている「目」が必ずある。

それが笑いを生みつつ、何らかの場所に近づいたりも、する。

ネタバレBOX

それがこの作品でも現れていたように思う。

友松栄さんが演じるトモマツは、40歳を超えている。
彼は突然、高校生の時間に戻ってきた。
過去に戻ってやり直したいと思ったこともあったようだが、一番戻りたくない時代に戻ってきてしまったようだ。

普通だったら、それでも20年間彼女なし、高校卒業してからずっと社会とかかわりをあまり持たず、警備員をしている40代の今から脱しようと、なんとかあがくのだろうけど、彼はクラスメイトに言われてもそれをしない。

これには少し愕然としてしまった。
いや、やるでしょ、普通。
なんかするでしょ。未来の自分を変えたいとかなんとか。

しかし、しない。
気がついた。
「ああ、これはMCRの舞台なのだ。櫻井さんが書いているんだ」
と。

トモマツくんを取り巻く2人の友だち、というか、友だちでもなかった2人の存在がいい。
普通の舞台だと、結構いい感じの台詞を熱く語るのだけど、そこは、それ、ここだからそうはならない。

コバヤシくん(小栗剛さん演じる)のことを一生懸命応援するホリくん(堀靖明さん演じる)だけど、自ら自分の気持ちに突っ込む「オレ、やりたいことないんだよね」「やりたくないし」の台詞に「あぁ」っと気持ちが下げられてしまう。

トモマツくんの気持ちをかき立てようとするコバヤシくんに、ホリくんが言い放つ「オマエはだからダメなんだ」という台詞にも「あぁ」っとなる。

トモマツくんの、すべてを諦め切っている、ダウナーな台詞の数々には、ほとんど「あぁ」っとなってしまう。

それって、高校時代のあるある的な感じもあるのだけど、今でも結構痛い台詞だったりもするわけだ。
……ホントに痛く感じる人は、劇場の観客席に来てなかったりはするとは思うけど(笑)。

台詞の面白さを堪能した。
突っ込みとか、冷や水のかけ方とか、超一流。
戯曲もいいけど、役者もうまい。

どうでもいいことだけど、パイナップルにも笑った。
こういう「身体を張る」的な笑いは入れたことなかったような気がするけど、リアクションを楽しむのではないところに力点を置いているから、面白くなる。

友松栄さんが、いろんな人にいろいろ言われ続けながらも、下を向いたまま黙っている時間のあり方が素晴らしい。
すぐに反応、反論してしまうところを、トモマツという人物の性格、内面をうまくトレースしたからであろう。
このもどかしさが堪らない。

台詞の内容、声の大きさだけを見ると、かなり熱い舞台になっているようで、実はそうではない、というところがいいのだ。

ラストのトモマツくんの「自分こそ、ここ(闇)から連れ出してほしい」という、切実な台詞には、ぐっと来そうになったが、そこが実は彼の一番ダメなところだったということだとわかるのだ。
それは、ダテさんとの関係で引き起こされたのだと彼は思っている。
だからこの時代だけは戻りたくなかったのだ。

トモマツくん、優しい人だけど、この台詞でダメな人決定となってしまう。

しかし、演劇マジックである。
どん詰まりに行き着いて、窮鼠猫を噛む的な、絞り出すような内面の吐露に対してには、優しい展開がある(舞台の角に位置させて、トモマツくんの状況をさりげなく説明するうまさ)。

櫻井さんが素敵な(笑)ラストを用意してくれた。
ダテさんとの、恥ずかしい(笑)ラストだ。

彼はこのことがきっかけとなり、一歩を踏み出したようなのだ。
ラストのやり取りからみると、石巻に引っ越した父親も助けたようだし(……こういうアプローチができるようになってきた、ということか)、原発に対しても何らかの行動を起こして、世間的にも名前が知られるようになったらしい。
……結果、結局、ハリウッドで楽しんでいるらしいのだけど。

40代になって、たぶん彼らはほぼ何も変わっていないようだけど、何もない暗闇にいたトモマツくんの気持ち、気分は、それほど悪くはないのだろう。
ホリくんは変わらず、コバヤシくんも、ダテそさんも、たぶん、トモマツくんがいた未来とほぼ変わらないでいるのではないかと思う。
それでも、トモマツくんは「良かった」と言えるのではないだろうか。ハリウッドで満足げに楽しんでいるのではないだろうか。

この舞台に、「だから今を精一杯生きよ」というメッセージはないだろう。いや、そう受け取ってもいいとは思うけど。だけど、万が一高校生に戻ったりしたら、そのときは本当の気持ちを吐露してもいいかな、ぐらいは思えるのだった。

友松栄さん、堀靖明さん、小栗剛さんの3人はとても良かった。友松栄さんの不器用な感じ、堀靖明さんのいつもの突っ込みのうまさ、小栗剛さんの、ダメ人間になっていく男の空虚さの片鱗とか。
本井博之さん演じる父親の、ルーズな感じが見事。ダメっぷりが最高だった。
おがわじゅんやさんの体育教師も笑わせてくれた。
櫻井智也さんの、肩の力が抜けているのに狂気を感じる演技は好きなのだが、冒頭の先生のドラッグ暴走で、自分もたっぷりと楽しんだのではないだろうか。「先生、ドラッグといいうドラッグはすべてやりました」「知らないドラッグがあったら教えてください」めちゃくちゃな設定が楽しい。

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