満足度★★★★
ガイシャの名はユウスケ。。。
まさかの本格ミステリーでビックリ!
ただ、話にご都合主義的なところが目立ち、ディテールに曖昧な部分も。
そもそも、観客心理としてこの劇団にはもっと多くの笑いを求めてしまうし、バー公演ならなおのこと。
もっと長尺でもいいので、たっぷり笑えて謎解きも満喫できるミステリーを!
しかし、“今回はミステリー、大事なセリフを聞き落としたら話を見失う”という不安感ゆえか、「謎を解きつつも肩の力を抜いて楽しくご覧くださいませ。」とねもしゅうが当パンに記しているにもかかわらず、皆さん、いつものバー公演より硬直的な態度で鑑賞していた気が…。正直、場の空気が少し重たかった。かく言うバルブもイキウメのミステリー色濃厚な新作ホラー演劇『片鱗』の結末がすんなり呑み込めないという痛い経験をしたばかりだったので、皆さん以上に肩を怒らせ、気を張って鑑賞! それどころか、“笑ってる間に重要なやり取りがなされたら…”と気がかりで、“笑わない努力”までする始末。
ねもしゅうさん、やっぱミステリーは客を否応なしに硬くさせてしまうものなのですよ!!
でも、アラは目立ったもののねもしゅう組の面々がミステリーを演じているということ自体が面白く、楽しい公演でした。
劇の語り部も兼ねるあやかの思わぬ“居場所”が判るラストも良かった。
そして、どなたが選曲したのか、客入れ時に流れていた秋深いこの季節にぴったりの美しくも憂わしげなジャズ! 沁みました。。