最新の観てきた!クチコミ一覧

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ギャラクティカ・めんどくさい。

ギャラクティカ・めんどくさい。

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇青年のように
20年も続いている劇団がまるで大学出たての若手劇団のように、純粋にお芝居を作ることを楽しんでいる。それが舞台全体にあふれている。それが素敵だ。

ネタバレBOX

これだけ頑張っている劇団をどうやったらメジャーにすることができるのかと考えると、夜も寝られない。

個人的には新感線やケラサンの後に続ける団体だと思うのだが・・・。
Cinema de STAR☆JACKS

Cinema de STAR☆JACKS

STAR☆JACKS

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

Cinema de STAR☆JACKS
まだまだ演劇初心者の私ですが・・・。
劇・・・と言えば。生で実際に観るもの。
スクリーンならTVや映画となんら変わらない
のでは、という固定観念が少なからず有りました。

「おぼろ」は実は実際に、生でお芝居を既に
観させて頂いておりました。
作品としては本当に申し分無い、素晴らしい
お話だとは十分知っておりました。

でも今回はスクリーンです。目の前で実際に
役者さんが演じる訳でも。踊る訳でも。飛びまわる
訳でも有りません。スクリーンで、生のお芝居の
独特の臨場感・緊張感・躍動感を出せるのか?
正直不安でした。

しかし、始ってからおよそ2時間半?
あっという間の時間でした。しかも二回目の
観劇だと言うのに。まるで飽きさせない。
8台のカメラを駆使して編集したというアングルは
神業でした。
ちゃんと見どころを抑えて編集しているので
私のような初心者には、かえって見やすいかも
しれないとさえ思いました。

また次回このようなイベントが有りましたら
是非観に行きたいと思います。

ナイス・コントロール

ナイス・コントロール

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
出張の福岡で観ました。
”おち”に向ってまっしぐら。元気もらえるタイプの芝居です。若さと大人の加減が上手く混ざり待って、熱いです。脚本、役者さん、美術、どれをとってもレベル高いです。東京公演もあるので是非行きたいと思います。

オーバードーズ:サイコ・カタストロフィー

オーバードーズ:サイコ・カタストロフィー

シアタースタジオ・インドネシア

池袋西口公園(東京都)

2013/11/09 (土) ~ 2013/11/13 (水)公演終了

満足度★★★★

屈強な身体がすでに神秘的
池袋という都会にいながら、心はすっかり古代の地球を旅していました

【韓国】第12言語演劇スタジオ『多情という名の病』

【韓国】第12言語演劇スタジオ『多情という名の病』

BeSeTo演劇祭

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/11/05 (火) ~ 2013/11/06 (水)公演終了

満足度★★★★

タンゴ・レッスン
作・演出のソン・ギウンさんご自身の恋愛、それも複数の男性とお付き合いをする女性“多情(タジョン)”との関係について、赤裸々に語っていきます。ドキュメンタリーを装った、凝った構成が面白かったです。詳しい感想はトラックバックしました。

ネタバレBOX

映画「タンゴ・レッスン」が効きました。
『セールスマンの死』(日中韓俳優出演・3ヵ国語版)

『セールスマンの死』(日中韓俳優出演・3ヵ国語版)

鳥の劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

『セールスマンの死』は本当にいい戯曲ですね。
日中韓3ヵ国語版であるからこその、演出効果もあって良かったです。詳しい感想はトラックバックしました。

Some Girl(s)

Some Girl(s)

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

2人芝居×4
ニール・ラビュート戯曲だし、箱庭円舞曲の古川貴義さんの演出なので、より興味を持ちました。場面転換の工夫が楽しかった。詳しい感想はトラックバックしました。

ネタバレBOX

主役の三宅さんがもっともっとダメっぷりをさらけ出してくれると、ラストの意味がより伝わるだろうと思いました。
Mr. Fujino

Mr. Fujino

世田谷シルク

四天王寺スクエア(三重県)

2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

Mr. Fujino
アゴラで観たらまた印象が違ったのかもしれませんが、いつもの群舞と芝居が混ざり合ったグルーヴ感がありません。芝居は芝居、群舞は群舞で、役者さんたちの魅力で動こうとしていたのですが、その断絶故に、物語が動くことを遮っていました。
そのために、特に最初の群舞までが、あらすじをなぞっているだけのような印象です。
音に注意を払うシルクさんにしては、ちょっと軽かった。冒頭のハープのようなものを弾くシーンで、あらかじめ録音された、はっきりとしたハープの音よりも、しょぼくても構わないので、生の音だったら印象がどうなったのだろうかと、一人妄想してしまいました。
次回に期待します。

落下のエデン

落下のエデン

Micro To Macro

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

涙でぼろぼろです、最高に面白かった。 
途中から解るのに、やられてしまいます。 涙でぼろぼろです、最高に面白かった。 

ネタバレBOX

 父アランと2人の息子カウルとエイブル 幼い頃エイブルは、カウルに嘘をつく“カウルは、実の息子じゃない” 実はカウルが嫁の連れ子 父は黙っていたが、世間の口は止められなかった。 星の果物 まじめなエイブルの研究成果で 豊作 出荷の準備 出荷中大雨で、橋が流され売り物に成らない カウルは、大丈夫な物を選別して売る、橋をかけて、歌を聴いてもらい おひねりをもらう 僅かのお金を稼いで 父の誕生日に、父は困った人から巻きあげた物は。。。 受け取らない しかも 怒る、

父アランが倒れる 夢の世界へさまよう 夢の世界の人と 現実の世界の人は、対応している。
夢の世界に入り 父を助ける。  おかえりなさい。エイブルが父に謝る 皆がお互い謝る。雪が降る 星の様な雪 母が星になって 降りて来ている、 多くの星が降って積もる。

途中から解るのに、やられてしまいます。 涙でぼろぼろです、最高に面白かった。 
韓国現代戯曲連続上演

韓国現代戯曲連続上演

韓国現代戯曲連続上演実行委員会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

何れも頗る個性的で面白い
 清水 邦夫さんの言葉に、台本というのは寝ている状態だ、というのが、あるらしい。だとすると起こすのは演出家で、実際に起きて働かせるのが役者の仕事ということになりそうだ。こういう意味では1)「真夜中のテント劇場」2)「秋雨」3)「上船」何れも、シナリオライター、演出家、俳優の個性を出した成功作と観た。(追記2013.11.12)

ネタバレBOX

 1)は現在も続く韓国のテントスト。今作の説明では2008年から既に1800日を越える人もあるそうだ。日本と異なり、このような抗議行動は多いという。それもそうだろう。IMFに散々にされて以来の韓国経済は、そのグローバリゼイションの煽りを恐らく日本より酷く蒙ったであろうから。作家は、実際のテントスト実行者達を見て、今作を書いたという。その視座は、自分には、弱者に寄り添うものに見えた。作家はスト決行者の側に共感を寄せているのである。実際問題、テントスト決行中に亡くなった方々もあるというし、子供が、「お母さん行かないで」と言うのを振り切って行動に参加する母もあるという。未だ、社会責任という大義がきちんと社会に根付いているのであろう。
更に、彼らの抗議行動が実に爽やかに描かれている点にも着目したい。テントに使っていた布を飛行機に見立て、両側から煽って雲間を飛んでいるような爽快感を出している点などがその実例だ。眼下にたくさんの小さな灯を点してたくさんのテントを表すイマージュも美しい。それは、天の川の銀河とも照応する普遍性を示唆している。また、塔に立て籠もる人も居る。それらが、テント地の飛行装置で大空を駆けることによって齎される。アラビアンナイトの魔法の絨毯や孫悟空の觔斗雲をもイメージさせよう。
 2)は、ヌーベルバーグ以降、映画では多用されたフラッシュバック的な手法が用いられた作品なので、若いカップルの所作がそのヒントになっていることに気付かなければ、混乱してしまうかも知れない。最初の2~3分間で、この構造が示唆されるからである。
物語は、能の所作をベースに展開する、仮面が用いられる点では、能も朝鮮半島の伝統的芸能にもそのルーツを辿れるかも知れない。何れにせよ、幽玄の趣、生と死の間が今作のテーマである。少なくとも演出家はそのように読んでいる。執拗に繰り返される、「死んでゆくことと、死ぬこと、どちらが云々」という問い掛けは、無論、予め答えが出ている。死んでゆくことという表現が意味しているのは、少なくとも精神的には既に死んだ状態を意味しているのであり、死以外に救いが無い状態である。従って、答えはあっさり死ぬことがベターなのは分かり切ったことなのだ。では何故、童謡作家は、このような質問を繰り返したのか? それは、その問いの意味する所を訊かれた人々が瞬時に判断し得るか否か、判断したとして、それが、質問者の意を汲み取れているか否かを読み取ろうとした為であるように思われる。それが、アイロニーとして成立するならば、何がしかの復讐には成りえようから。彼を演じた神山 てんがいの澄んだ目と上品で威厳に満ち、然も優しさを感じさせるキャラクターを乞食同然に扱うことで、見事に人生のアイロニーを成立せしめた。盲となった妻、父の発表した童謡の印刷された本を大事に持ち歩く娘、二人は、其々春を鬻ぐ身とはなったが、未だ生きている。「死んでゆくことと、死ぬこと。どちらが・・・」答えの知れている質問を発する父は、自動車に撥ねられて亡くなった。轢き逃げ事件である。そして、犯人は、作品中に示唆されている。それは。是非、シナリオを読むなり再演を期待して欲しい。
ところで、自分の勝手な解釈では、この能をベースにした所作は、広島、長崎の被爆者、ひいては福島を中心とする3.12以降の被爆・被曝両者をもダブらせた。即ち、「死んでゆくことと、死ぬこと。どちらがいいですか?」
 3)「28年ぶりの約束を果たしに来た」と男は言う。舞台は港に近い屋台のおでん屋だ。男は、病院経営をしている医者。話相手になっているのは、屋台の女将。今は橋が掛かって誰も島とは言わなくなっている所に枝がひねこびたような松があった。その松を描いてやると娘は独特の笑い方をした。二人は恋に落ちた。そして反対された。子供が生まれたが、男は、その事実を知らずに都会の大学で医学部に通う身になっていた。「必ず、戻る」との約束通り男は戻ったのだが、娘の母に「娘は結婚して都市に住んでいる」と告げられ逢うことはできなかった。事実は、子供を凍死させるほど行き詰まった娘は、島の閉鎖系には居られなくなっただけだった。彼女は、噂を頼りに、都市部の大学を訪ね、彼を見掛ける。然し、声を掛けることはできなかった。自分の境遇と余りに異なる恋人の眩しい姿に後れをとったのだろうか。何れにせよ、双方とも、自己の最善を尽くしながら、目的を達することができなかった。28年が経っていた。新聞には、交通事故の記事が載っていた。亡くなったのは1人、病院経営の医師である。
 男と女(屋台の女将)は酒を酌み交わし、「もう行かなければならない」と汽笛を聴いた男は言う。あの世への船だ。二人こそ、かつての恋人であった。気付いて居ながら、露骨にはそれと言えない。だが、互いに気付いて居る。観ていて胸に迫る名演であった。殊に、女将を演じた洪 明花の演技は男の自分には胸に堪える演技であった。洪 明花の演技を受け、きちんと対応していたナギ ケイスケの渋さも光る。
楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-

楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-

Dreamユニット・アンサンブル

Cafe Slow Osaka(大阪府)

2013/11/01 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

だんだんと熟成されそうなお芝居♪
淡々と展開される真面目なお芝居
シンプルなワンシチュエーションの舞台設定だけあって
女優さん4人の演技で魅せる作品!
カフェ公演なので舞台に近く、
それは言葉や表情の演技が真近なので役者さんの熱量が伝わってきます!

感想にも書きましたがもう少しメリハリがあっても良かったかも⁈
脇役の2人がもっと三枚目に徹したらメリハリが出てもっと愉しめたかなぁ♪

ロングラン公演なので感想やお客さんの反応などが反映されて
だんだんと熟成されそうなお芝居
最初に観て後半にまた観るとまた違った感じにに見えるかも⁈
キャストも回によって組み変わるので観え方が変わって愉しめる作品!

☆印象的だった役者さん
雰囲気を漂わせていた細野江美さん

☆印象に残ったシーン
ラストシーン

楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-

楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-

Dreamユニット・アンサンブル

Cafe Slow Osaka(大阪府)

2013/11/01 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

女優D演じる超新人の松本彩楓さん上手。  
たくさん公演されている名作らしいですが、初めて観た。   
とても観やすいお芝居です、面白かった。  

観た回の女優D演じる 松本彩楓さん 超新人 上手いです。  

ネタバレBOX

たくさん公演されている名作らしいですが、初めて観た。面白い物語ですよ、途中見えていたのは、なぜだろう、両方に想いがあるからだろうか。 観た回の女優D演じる 松本彩楓さん超新人 上手いです。 とても観やすいお芝居です、面白かった。
Cinema de STAR☆JACKS

Cinema de STAR☆JACKS

STAR☆JACKS

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

とてもきれいでした
キネスタおぼろ観てきました。
ハイビジョンカメラで、小劇場では異例の8台で撮られていたということで、大画面なのにとっても画像が鮮明で感動。
S☆Jさんのこだわりが伝わってきました!
上映後の出演者の方やゲストの方のトーク、衣装を着ての撮影など、
企画も充実していて楽しい時間を過ごせました。

エリマキトカゲ心中

エリマキトカゲ心中

超人予備校

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★

ドタバタ 超人予備校 面白かった。
彼女これかぶってキノコの帽子をあげる 心中はやめる 引き返す女 追いかける男はエリマキをもらう。 男と女は、色んなものをしょって 心中せずに生きていきます!! ドタバタ 超人予備校の芝居でした。 面白かった!!

ネタバレBOX

 紅茶ボーイズ ダージリン アッサム アールグレイ 
広げろ エリマキ ひいろげろ!エリマキ!! ひいろげろ!エリマキ!! ひいろげろ!エリマキトカゲ、
もうおしまいよ 別れましょ どこが悪い 悪い所は? ふつう つまんない 準急 急行 普通なのよ!! 心中しましょう 理由は。。。。 キノコ(林ちゃん 可愛い!!)紅茶男子が私はいかが、 紅茶キノコ  リ○トン 私なんて。・・・・もはや産地ではなく会社名・・・・劣等感 でも 必要としている所は有る。  ミノムシ ツチクモ あの人は今 エリマキトカゲさん エリマキ広げて 出来ない 自分の意思で出来ない お前ほんとに終わるな!! また逃げるのか 蛇が驚かせた エリマキ広げた 心中ツアー 心中ロードから心中湾 心変りはダメですよ!! 途中 無駄にポジティブなのにも出会いますが 気を付けて。 ロマン 愛が足りない ジュンコさん あなたとなら死ねる。 私たち平成のロミオとジュリエット タイタニック レオナルド・ディカプリオ と ケイト・ウィンスレット// キノコとリプトン 紅茶キノコ 毒ある? ない キノコ? 違う ゲル状の何か よくわからない何か。 ドク ゲル 悪もんやん!! // 蛇? 足無トカゲ 体が硬い トカゲと蛇の悪い所を持ってるやん ・・・・。 僕が脅かすから エリマキ広げて // 心中ツアーのバスは 二階だて・・・・ない //あっちの水は甘いぞ こっちの水は甘いぞ 私は甘味料 引き寄せられる キノコ ついておいで 私の名前は、チクロ //スネークダンサー 蛇のパペット // 蛇と足なし 心中ロードへいった ミノムシモンタ(ミノモンタ)心中ロードへ //  紅茶ボーイズ が死んだ りんごが転がって来た 蛇にあげる。 食べません 人間に進める? // 心中湾へ タヌキの泥船で渡る チクロは、中国 ヨーロッパで使用されている エリマキトカゲは故郷パプアニューギニア?へ //心中コーディネート キングオブ心中 近松グレート門左衛門が 聞こう  彼女これかぶってキノコの帽子をあげる 心中はやめる 引き返す女 追いかける男はエリマキをもらう。 男と女は、色んなものをしょって 心中せずに生きていきます!! ドタバタ 超人予備校の芝居でした。 面白かった!!
Délire à deux — うはごとをふたりで

Délire à deux — うはごとをふたりで

d’UOMO ex machina

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/09 (土)公演終了

満足度★★★★


ここの劇場版

振り子時計物語

振り子時計物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

ただいま、おかえり
大人になったら自分で決めるということですね。

ネタバレBOX

母親は自分を捨てたと思い込んでいる娘に対して、誤解したままではいけない、母親の気持ちをきちんと娘に伝えて上げようとする古時計の粋なはからいによるタイムスリップの話でした。

連帯保証人でもないのに父親の借金を娘に払わせようなんてそもそも理屈に合わないなと思っていましたが、借金取りが実は古時計の友人の妖精みたいな存在と分かってすーっと得心しました。

親権を巡る調停のときに、事前に両親と相談して、島で両親と一緒に旅館を経営しながら娘を育てると主張すれば良かったものを、それをしないで、決定後に親権が無いにも拘わらず娘を連れ去ってしまったことで、母親にはその後面会の機会が与えられなくなってしまった訳ですが、父親に育てられたことが決して悪かった訳でもありません。

そんな過去を踏まえた上で、あくまでも歴史は変えないという姿勢が行き渡っていました。

そして、小学生のときに旅館の女将さんになるという夢をお祖母さんに話したことを思い出し、親権に縛られていた子どもの頃とは違う大人になった今、改めて自分の意志で女将さんになる決意をしました。とても素敵な決心で、本当のただいま、おかえりになりました。

タイムスリップする迄がちょっと長いかなと感じました。大声を出すのも気になりました。母親の、「早く宿題やりなさい、早く大人になりなさい。」という言葉はとても印象的でした。

ところで、「ネジを巻くゼンマイ」という台詞がありました。一回だけ言い間違えたのかと思ったら、その後も「そのゼンマイ頂戴」みたいな台詞があって、完璧に誤解しているなと思いました。シダ植物のゼンマイに似ていることから時計の内部のぐるぐる巻かれたバネのことをゼンマイと呼ぶのであって、手に持って回す道具は時計の鍵です。あるいは、穴に入れて回すことから鍵のことをネジと呼んでもいいのかしれません。前者は、「時計の鍵」、「ゼンマイを巻くネジ」が、後者は、「その鍵頂戴」、「そのネジ頂戴」の方が自然だと思います。いずれにせよ、アニメのぜんまいざむらいの外観から誤解してしまったのでしょうか。

それに、ネジを巻くときは内側に回すと覚えていたような子供の頃の記憶があります。針を動かすゼンマイは右側ですから、時計回りに回していたように見えましたが、反時計回りに回すのが自然なような気がしました。
売春捜査官

売春捜査官

carne

OFF OFFシアター(東京都)

2013/11/05 (火) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

怪優っぷり
木村伝兵衛役:野口かおるさんの怪優っぷりが素晴らしかった。
桂万平役:植本潤さんもよかった。

ネタバレBOX

テンポが、バチッと決まっている部分と、そうでない部分があったような気がする。

でも、その辺も、難しくて、
一見一番間延びしていたように見えた、アドリブっぽい演技が入った部分にこそ、私は面白さを感じて、テンポが良すぎる部分に逆に惹きこまれなかったり、、、
(まったく逆の評価をしている人もいるので、この辺は好みによって別れるんでしょうね、、、)

いずれにせよ、野口かおるさんの怪優っぷりを堪能しました。
モスキート

モスキート

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

4人の個性
4人の役者さんたちが、皆個性的であり、実力もあって、とても良かった。
バーでの公演という場所を活かした演出も面白かった。
脚本は、河西裕介さんということでとても期待していたのだが、
充分よくできてはいたが、それ以上ではなかった。
とは言っても、小さな空間で4人の魅力的な役者さんの演技を堪能できて、よかった。

オペラ「リア」

オペラ「リア」

日生劇場

日生劇場(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

凄絶な音楽を引き立てる明快な演出
近年オペラ界で流行りの読み替え演出ではなく衣装も古風で、シェイクスピアの物語世界に違和感なく入り込めました。

床に広げられた大きなイングランドの地図を分割して姉妹達に分け与える所から始まり、姉妹3人の衣装や照明に赤、青、白とテーマカラーが割り振られ、各場面が分かり易く描かれていました。
変に現代との共通性を示す様な趣向を盛り込んだりせず、オーソドックスな表現に徹することによって、愚かな人々の悲劇の普遍性が鮮やかに立ち上がっていました。
道化役は歌手ではなく、ダンサーが演じていて、軽い身のこなしやオペラ的でない素朴な歌唱法が素晴らしい効果を挙げていました。

とても難しい曲なので仕方がないのですが、第2幕中盤からプロンプターの歌の出だしを指示する声がずっと聞こえていて、集中力を削がれてしまって、残念でした。

クラスターやグリッサンド、微分音を多用した、軋むような暴力的な響き、あるいは息の詰まる様な静かな響きが続き、古典オペラの様な美しい旋律は皆無ですが、荒廃していくリア王の心象にマッチしていて、劇的な効果をあげていました。
舞台手前のオーケストラピットは弦楽器が占め、この公演の為にわざわざプロセニアムアーチを撤去して(下地の鉄骨が見える状態でした)管楽器と打楽器を舞台の両脇に配置することで、歌声が楽器の音でマスキングされることがなく、聞き取り易かったです。

下手奥から上手手前に傾斜している床面に、回り舞台や出入り口が気付かない様に仕込まれていて、それらが使われた時のインパクトがありました。
後方の壁が両側に開いたり、上に持ち上げられたりしてその奥から登場する様子がドラマテイックでした。

モスキート

モスキート

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

思っていたより
良かったな、というのが感想の第一、それでは背伸びの運動から。

大体さ、「今回はミステリーです」と言われても、そもそも結局「ミステリー」ってなんなのさ?みたいなところってあってさ、親戚のおばちゃんに「私ミステリーとか好きで」と言われて話を聞いていたら、「あれ?それ山村美紗サスペンスじゃね?」みたいなことってしばしばあるじゃん。予想していたのと違うことままあるじゃん。……あ、私だけ?

それはさておき、芝居が始まってアレが流れてきた時、「あーはいはい、これね」ということで、「ミステリー」の内実がわかったので、すっと芝居に集中して入っていくことができた。内容自体はベタなほど上手くまとまっていて、というかむしろちょっと上手くできすぎちゃっているけど、別にそれを観に来たわけじゃねーしな、みたいな。むしろ、だからこそ演者さんたちに集中できた。ゆえに面白かった。

たまにはこういうねもしゅーもたまにはこういうなしきさんも、たまにはこういう大竹さんも……大竹さんは変わらないか……いいよね!そしてあやかさん大活躍。ちなみに前衛的なあの絵、普通にクオリティー高くてじっくり見たかった。一個だけ内容に注文をつけると、なんで血を抜いたのか、もうちょっと詰めて欲しかったかな。「そりゃ復讐ですよ」というのはわかるんですけど、もうちょっと詰めて欲しかったかな。逆に言うと、あそこってすごくねもしゅー的じゃなかったよね。うんうん。

ということで要は「いつもと違う表情、グッとくるよね!」。ミステリーサークル第一回公演ということなので、第二回も楽しみに。でも、やっぱり楽しみなのは本公演だよね。そんな感じ。

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