最新の観てきた!クチコミ一覧

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マザー

マザー

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

シェアハウス
あっという間の2時間で最初から最後まで楽しむことができました。
現代社会と重なる内容だったので身近に感じることが出来ました。
ダブルキャストだったということで、もう一方も見たかったです。

帝国のクッキング

帝国のクッキング

劇団東京晴々

上野ストアハウス(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

総動員体制へのコミカルな分析
日中戦争下の料理教室の人間模様を通じて、総動員システムをジェンダー視点から切り刻んでゆで上げた一品でした。コミカルなだけに、一層、これから、この愛すべき登場人物たちが経験することになる極限の戦争(と食糧事情)を考えさせられ、戦慄させられます。

女子大生100年日記

女子大生100年日記

学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会

学習院女子大学(東京都)

2013/11/26 (火) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

タイムトラベル
女子大での公演ということでドキドキワクワク(笑)正門を入る時から物語は始まっていた!!そして学内(といっても1つの建物だけど)を巡りながら3つの作品でタイムトリップ。演劇の可能性の再認識もできました。きっと昼観るのと夜観るのでも違いがあると思う。面白かった。

ネタバレBOX

ラジオの100年…っていう副題を自分の中に読みました。ラジオって演劇と共通点がたくさんあると思う。いいですよね。
いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

パルコ・プロデュース

東急シアターオーブ(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

華やかな時代絵巻
実力派揃いの役者さんたちによる鎌倉期の時代絵巻。
照明が美しく、音響も効き、衣装も豪華で華やかな舞台。

鉈切り丸役の森田剛さん、せむしを付け、片足を引きずりながら、激しい殺陣と膨大な台詞をこなしておられて圧巻。
巴御前役の成海璃子さん、初舞台で体をはって熱演されておりましたが、台詞が聞き取りにくいときがままあり、声が裏返りやすいの少々いただけなかったかと。



ネタバレBOX

鳶と大地がキーワード。
【鳶=飛翔=空=上昇志向】
【大地に還る=帰る=死】
城山羊の会『身の引きしまる思い』

城山羊の会『身の引きしまる思い』

城山羊の会

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

城山羊の会の【身の引きしまる思い】を観劇。

今年で二本目の新作であり、六作品連続での観劇だ。

毎度の事ながら内容をどのように説明したら良いかが悩みどこだが、
今作は、母親を男に盗られた娘の仕返しというところか?
あの傑作舞台【あの山の稜線が崩れてゆく】では、妻を刑務所帰りの元夫に盗られてしまう男の顛末を描いていたが、今作はそれの焼き直しという感じが否めなく消化不良だ。そのように感じてしまうのは、何時もの世界観を期待するワクワク感と、毎回似たような展開にやや飽きが来てしまう観客の傲慢さではあるのだが・・・・。
しかし描いているはかなり繊細な娘の心情を描いているのは間違いない。
そして消化不良と言っておきながら、ラストの終わり方の解釈次第では、
その消化不良が簡単に消化されてしまう魔法が隠されているとは観客の誰もが思いもよらなかっただろう。

毎作品観ていると作家が変わっていく様が手に取るように分かっていくのが、同じ劇団に通いつめる面白さだろう。
そして世間では微妙な山内ケンジワールド?と言っているようだが、それは大きな見せかけで、観客をかなり深い部分にはめ込んでいく事に快感を覚えているのが作家・山内ケンジの狙いだろう。

あ、それから三鷹芸術劇場の名物おじさんは、森元さんという方らしい。


なぞもの

なぞもの

上智大学劇団リトルスクエア

上智小劇場(一号館講堂)(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

生きる意味
少々哲学である、いや、学問である。
勉強する。これから先は?
意味、理由を探すはなし。

就活始まるこの時期に、なんとも考えさせられる舞台。

好きな雰囲気の照明だった。

ネタバレBOX

常に未来ばかりに「いま」を決めさせられて、結局私たちはどうするのだろう。どちらにせよ現実を叩きつけられる。ならば、いま何をするべきか。
学門とか生き方というより、いまここで演劇をしている学生にはどこか共通したテーマだと思う。
なぜ、誰のために、何を伝えるのか?

答えなんてわかるとかわからないじゃない、わかると思ってもわからないと思っても、思い込んだら止まってしまう。
そのどちらかに近づこうとする過程のなかで人はいろいろ学ぶのだろう。

だから、最期は、こういう舞台の感じで悪くないと思う。

あと、舞台と照明について。
中央の棚の使い方は、もう少し工夫できたと思う。舞台の中心を決めているし、最後の幕との兼ね合いも出来たら素晴らしい。

照明的には、全体的に、役者にかかるピンスポットがもったいなかった。役者はもっときれいに入ってほしい。
あと、色使いは好きだったが、すこしこだわり過ぎているようにもみえた、色ののりかたを重視するか、バランスを意識するかは、演出次第なのかもしれないが、すこし気になった。
あ、あと、開場中のスモーク量は多すぎるように感じた。空調の都合もあると思うので、調整できると良い。




プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』

劇団つきかげ製作実行委員会

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しかったです
原作を知らずに観に行きましたが、大変面白かったです。
衣装も歌もダンスも、舞台演出も、とても雰囲気や迫力があり、良かったです。
ストーリーも、シリアスでベタな展開でも、思わず涙ぐんでしまったり…。
役者さんたちの声が特にものすごく素敵でした。

ゆびに のこる かおり

ゆびに のこる かおり

大人の麦茶

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

大人味の恋愛ファンタジー
重層的なプロットがとっちらかり気味だった序盤を、終盤強引にまとめてきた。
大人の麦茶の実力?を感じた。
空席が目立つのが気になった。

ここでいいです

ここでいいです

オイスターズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

衝撃
 圧倒的狂気。げらげら笑える80分ではあったが、その実頭のねじのトチ狂った人間しか出てこない。胸がつまるような狂気の波動の応酬に、最終的には僕がおかしいのか世界がおかしいのか、誰が正常なのかもう分からなくなってきて、ああ、僕はこう言うのが本当に好きなんだなと思いました。

 こう言う人たちが芝居をやっていることをもっと早く知っていたら、僕は芝居をやらなくて済んだかもしれない。というかもうやめてもいいのかもしれない。やめないけど。

 はぐらかしに継ぐはぐらかし、でも最終的にはやっぱり悲劇に落ちつくのかな。どうだろう。僕は最後まではぐらかしつづけたい派なのですが。

ネタバレBOX

 ゴドーを待ちながらの逆?

 待たせているほうが、待っていてくれるのか、待っていてくれないのかわからないから、分からないままにしておこう。という。

 シュレーディンガーの黄色いハンカチ。

 あけみの地味な狂気(おせっかい)とか、欽也のやさしい狂気とか、ああ本当に、真綿で首を絞められているかのような、苦しい時間でした。死にたくなりました。
Kの昇天~或はKの溺死~

Kの昇天~或はKの溺死~

MAG.net

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★

【蒼井翔太、植田圭輔、末原拓馬、及川健の回】観劇
イケメンによる女性ファン向けファンタジー。

ネタバレBOX

影に魅入られた、と言うか、月の光でできた自分の影と語り合うようになっちゃたのかな、そんなK君が溺死したのは恐らく自殺ではなく、例えば影を追ったり追われたりしながら影と語り合っているうちに波にさらわれたのではないだろうかと推察する僕がK君の思い出を語り、その時の状況を想像する話。

当日パンフレットに役名として、僕、K、影法師、主人公、…とあり、いったい誰が主人公なのかと不思議に思いましたが、そこにあった主人公とは猫の名前でした。

圧倒的に影法師の存在が大きく、真の主役は影法師でした。そして、おぼんろで経験を積み、技量を磨き、修羅場もくぐって来たのでしょう、末原拓馬さんのパフォーマンスは他を圧倒していました。

イケメンたちによる女性ファン向けの他流試合で大成功を収め、これで認知度が上がれば彼のシアターコクーンへの道も一歩近づくのかなと思いました。
呪い

呪い

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

呪い屋
フライヤーのホラーっぽい「呪い」の二文字に期待していたが
ちょっと中途半端な感じ。
登場人物の面白いキャラや、役者さんの熱演は良かった。
チュートリアルの徳井義実が原作とのことだが、芝居にしたら
コントの集中力が失せてゆるくなった感じが否めない。

ネタバレBOX

ある朝目が覚めたらおいなりさんに変身していたというカフカのような男。
阿藤快の夢ばかり見る妻と綾戸知恵の夢ばかりみる夫、
浮気性ですぐムラムラする女、
彼らは皆「呪い屋エンジェル」に呪いをかけられたせいでこうなってしまったのだ。
そしてある日、1人の青年が呪い屋を訪れ元カノを呪って欲しいと言う…。

コントの積み重ねのようなやりとりはそれなりに楽しめる。
警官役の野仲イサオさんがとても面白かった。
台詞も間も練れている印象を受けた。
呪い屋に依頼して相手を呪ってもらうというアイデアが、仕置き人のようで面白い。

いくつかのエピソードが最後はまとまり
全ての人間関係が明らかになってチャンチャン、のハッピーエンド。
最後はやっぱり「愛は勝つ」というのが性格悪い人間としては物足りない。
本当に悪い奴がひとりブラックに終わるような話を期待してた。

BGMの音量が劇場サイズにしては大き過ぎる気がした。
前説に事前に録っておいた“原作の徳井氏と演出の山崎氏”の会話が流されたが
徳井氏がしゃべりを生業とするとは思えない間延びした話で
相づちを打つ山崎氏が気の毒な感じだった。
以前徳井氏がドラマに出演した時は、結構上手くてびっくりしたんだけどなぁ。


あなたに死刑宣告はできますか?

あなたに死刑宣告はできますか?

シアターOM

シアターOM(大阪府)

2013/11/22 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

真に迫った演技で魅せられました!
裁判というのをかなり忠実に再現しているので
客席は傍聴席から観ている様な感覚になります
今回は笑いも一切なく、真に迫った演技に最後まで魅入ってしまう!

4日間の裁判を通して高齢化社会の問題が浮き彫りにされて色々と考えされられます

それを民間から選ばれた裁く立場の裁判員の人たちの思いが葛藤する
高齢者を抱える人の心情、母親へ想いなどが交差が真っ直ぐ伝わってくる作品

裁判という静粛な舞台で演じる役者さんの迫真の演技に惹き込まれます!
中でも被告人役の稲森誠さんの家族を観て泣き崩れるシーンは心に響きます(T_T)
さすが貫禄の演技!
他の役者さんもシリアスな演技で魅せてくれます!

高齢者にとって何が正しいのか?難しい問題ですが
その問題に真っ直ぐに向き合ったヒューマンなお芝居!
シーンの切り替えもちゃんと舞台セットを交互に変えて丁寧に表現しています
まるで2時間ドラマを見ている様な感じになりました♪

☆印象に残った役者さん
多くは語らないが重い被告人役を演じた稲森さん!

☆印象的なシーン
傍聴席に家族が来たのを見た被告人が泣き崩れるシーン


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一挙連続二本立て公演第二弾‼︎
11月29日(金)~12月1日(日)
高津時代劇アワー
「闇稼業」~死んでもらいます

キル兄にゃとU子さん

キル兄にゃとU子さん

サブテレニアン

サブテレニアン(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/03 (火)公演終了

満足度★★★★

こんにちはの年生まれです。
震災直後の初演は観てません。意欲作だとは思いますが、まさにキル兄にゃ
の新聞の切り貼りで語る震災部分は安易なカンジも。U子探しの前半と万博は好きなだけに残念。あと、なんで韓国の役者を使ったのかはよくわからなかった。

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

パルコ・プロデュース

東急シアターオーブ(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度★★★

面白かった。けど・・・
私事だが、新感線観劇でこれ以上ない位良い座席位置で観劇。もうこんな見やすい席で観劇する事ないんだろうなーっていう位、Bestポジションでの観劇でしたw。

客演with新感線ていう印象が強くなったが今回は麻美、若村、秋山(敬称略)並びが見えただけでも貴重だった。宮地さんの役柄に誰かを彷彿するのは仕方ないか。個人的に千葉弁慶にもっと活躍してほしかった。場面転換時の鉈切り丸の決めポーズが、いかにも成り上がりチンピラポーズぽかったのには笑えた。
リチャード三世原案だったが、時代を源平の世にするとこうも毛色が変わるのかと興味は湧き、それなりに面白かったが、過去作の「朧〜」に通じた擬視感も彷彿し、全体的にキレはあったけどコクがない印象。

ネタバレBOX

全体殺陣のシーンはそれなりに迫力あったけど、もっとバーサーカー的な暴れ方をする人を入れてほしかったかな。ほか、キャストに名を連ねる方が演技に定評ある方ばかりなのでそれなりに活躍を期待をしていたが、ほんの一場面と台詞のやり取りで改心させたのはやや性急しすぎのような気も。そこら辺は時間的な制約もある為かな?
日本史に出てくる歴代女性の中で、悪女とも例えられる立場の政子が、この作品ではかなり「陽」、活発さもあって歴代政子像にしてみれば好印象な役柄だった。
最後の蓮池での殺陣は、かつて蜷川さんの舞台でも見たような気がしたけど、鉈切り丸の最後にはふさわしい場面だった。
巴御前さん、和服の所作はもっと大切にした方がよろしいかと。臨月であの歩き方は関取の歩き方だ。巴御前さんに限らずだけど、若手の女優さんが舞台上でラブシーンやる場合、実生活での恋愛経験の有無で差がつき、見せ方にもかなり影響されてしまうんだな、とぼんやり思ってしまった。
東京ノート

東京ノート

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

フェルメールの「光と陰」を演劇的に試みる粋


美術館の休憩スペースを舞台に、「名もなき人々」が織り出す会話劇。〈コの字〉型の客席は、上部か、側面か、下部の線かで 全く違った風景だろう。側面だと「対話する役者」を観察できる。一方、上部もしくは下部だと、概ね「対話者としての役者」だ。観る角度次第で、各々が違った感想を持つはず。特に上部か下部の線に座る観客であれば、後ろ姿を観察するわけにもいかず、対話者の「レスポンス」を注視してしまう。そして、周りの美術館客の影響さえ受ける「レスポンス」が、「繋がりとは何ぞや」を想起させてくれた2時間…。

日本の美術館は、料金が高い。特別展なら「千円」を超え、パリ市民における「休日の憩いの場」とはいかない。第一、映画館すら「1800円」の価格設定が効いてしまい、一人当たりの映画鑑賞数は「年間一本未満」の状況だ。それでも、TOHOシネマズやワーナーマイカルシネマズ等が中心となり、「デジタル化上映」(DCP)「シネマコンプレックス」他、「映画の日」「サービスデイ」「レディースデイ」「高校生友情割引」などを設け、ユーザーの獲得に力を入れている。
美術館に同じキャンペーンができない理由は、学割(こども料金)が安価だからだろう。映画館の場合、大人正規料金1800円に対し、こども(中学生以下)正規料金は1300円。両方の価格差を比べると約30パーセント。ご利用された方は お分かりと思うが、美術館の場合、50〜80パーセントである。しかも、都民の日や文化の日といった祝日になれば、無料開放デイを設ける必要も出てくる。(多少の予算が計上されたとしても)美術館の財務体力にダメージを与える状況なのだ。

やはり、学割(こども料金)を映画館、アミューズメントパーク並に引き上げ、収入を確保することが先決。フランスのサルコジ大統領(当時)は2009年、18歳を迎えた成人市民を対象に新聞一紙を一年間無料で提供する政策を発表した。この報道は日本でも取り上げられ、「業界支援ではないか」とする批判も巻き起こった。だが、新聞を「活字文化」の範疇に置けば、国が市民の文化生活を支える「フランスらしさ」である。すなわち、日本も、国が美術館を財務援助し、たとえば20歳の市民は「100円均一」などの政策を考慮すべきだ。また、映画館の「映画の日」に負けじと、「美術館の日」を設定しなければなるまい。毎月A日を「入館料半額」に値下げしては どうか。映画館が「映画の日」を実施するのは値下げしても利益が確保されるからであり、美術館が年数回 無料開放デイを設ける非経営性はない。半額にして月一回 大量の市民を呼べば、必ずユーザーはリピーターになる。

美術館の営業において細かい点を指摘すると、「月曜日定休」と「17時閉館」の慣行が時代に取り残されている背景ではないか。今、「○曜日定休」などの看板を掲げた店は少ない。かろうじて商店街の洋食屋さん 等は定休制だが、なぜシフト運営が可能であるはずの美術館が個人経営の店と同じスタイルなのか。「17時閉館」は高齢者しか寄れない時間帯だろう。

こうした時代遅れの制約を取っ払い、「コンビニ化」を進めた姿が、「市民の通う美術館」である。私は美術館がレディースデイを設けない一点は評価している。それは、性差別主義に抗した「パブリック・カルチャースペース」である。国が支えるに値す「場」だ。













東京ノート

東京ノート

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

淡々と・・
開演間際に到着したので、あまり予備知識を持たずに、淡々と演じられていく目の前の光景を食い入るように、時折ぼんやりと鑑賞してましたが、・・・。
・・・抒情的な味わいやおかしみを織り交ぜながら色々な楽しみ方を出来る舞台なのだな、と。
作家が伝えたかったメッセージとしては、やや弱い印象。

THE BELL BED UNDERGROUND & XXXX

THE BELL BED UNDERGROUND & XXXX

不定期開催演劇ユニット マリーシア兄妹

Geki地下Liberty(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

男気に☆3つ半です!
フライヤーや劇団名とは裏腹になかなかスタイリッシュな舞台を見せてくれたマリーシア兄妹。
Geki地下Libertyの空間を上手く使った演出やBGMのセンスも好き。
「ルパン三世」のようなクールな頭脳と余裕の態度、それに男たちの心意気が素敵だし、キモの台詞を大切にする真摯な姿勢もよい。
もう少し台詞を絞ってメリハリのある会話が交わされたり、銃の登場に緊張感が生じたら、素晴らしくカッコいい舞台になると思う。

ネタバレBOX

舞台中央にキングサイズのダブルベッド、上手に革張りのソファセット。
この部屋の住人七森隼人(大浦力)は、組織の金を持ち逃げすること6回。
今度もまた追われているのだが、今回はここに追手が全員集結してしまった。
毎回組織から金を取り返しに来る、組織の跡目候補佐野(飯村孝太郎)のほかにも
殺し屋の美女2人組、元殺し屋鉄(吉田哲也)、
おまけにドジな潜入捜査官2人までが変装してもぐりこんでいる。
実は七森と佐野は高校時代の同級生でその後17年間腐れ縁で繋がっている。
そして七森が危険を冒して組織の金を奪い続けるのにはある理由があった…。

チャラい話が次第に口に出さない男同士の友情に移行する構成が良かった。
七森の人柄に触れて少しずつ変化する追手の様子も面白い。
相変わらず大浦力さんの軽くいなすような中で時折見せる目力が効果的。
熾烈な組織の中でもまれる佐野のキャラが、俗世にまみれながら柔らかくてリアル。
元殺し屋のキャラが静かで淡々としていて逆に怖い感じがうまく出た。
演じる吉田哲也さんの“受け”が上手いので会話に味わいが生まれる。
殺し屋美女2人組のキャラも面白い。
潜入捜査官の設定がちょっとお粗末すぎてリアルさに欠けたかな。

ルパン三世みたいな軽い中に「いちいち言わねーよ、そんなこと」的な
熱い思いやりがにじんでいて、そこに元殺し屋が何気に絡むあたり
とても洗練されたストーリーになっている。

ただ台詞に今ひとつメリハリがなく、饒舌な割に効果が薄れたのが勿体ない。
元殺し屋が銃を手にする時、もう少し緊張が走るような演出が欲しかった。
軽いノリの中にピリッと凍りつく瞬間があったら、
ラスト佐野の決意の行動がより強い説得力を帯びると思う。

この劇場は段差があってとても観やすいから好き。
BGMの選曲、音量ともに高感度大大。

ラストシーンがとても素敵で、あーさりげない男気っていいよなぁと思った。
さんぞーさん、また楽しみにしていますよ!


言 コトノハ

言 コトノハ

劇団fool

シアター風姿花伝(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いあり涙あり
伝える…。
なんだかすごく考えさせられました。

笑いあり涙ありの2時間でした。
あと、上からで申し訳ありませんがfoolさんはもっともっと知名度があってもおかしくないのでは?と思いました。

ギョーザ丸、出港す

ギョーザ丸、出港す

トリコロールケーキ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★★★

カニ好きです。
初見の劇団さんでした。いやあ、なんともシュールな舞台でした。ゆるーい笑いは大好きなのでとっても面白かったです。下品な笑いは好きじゃないので、言葉を上手く使ったり、小ネタを入れてくる笑いでそこも良かったです。
最初、照明が順々に消えていく演出が凄く良くこれから始まる舞台への期待感が増したのですがその後、役者さんたちのスタンバイの足音がバタバタと聞こえてきて現実に引き戻されてしまった感がありちょっと残念。
下のコメントで、『サディスティック19』という漫画の話題が出ていましたが確かに私も思い出しました。あの漫画もシュールで好きでした。

Be My Baby いとしのベイビー

Be My Baby いとしのベイビー

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

初・カトケン
自分の席は、おそらく最後列・端の席だったと思うが、それでも最後まで集中力を切らさずに楽しめた。
設定はスコットランドとアメリカが舞台だが、かなり日本寄りにアレンジしているので、さながら日本人作家が書いた戯曲の様。
とても安定感のある演出と俳優陣による舞台を堪能しました。

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