最新の観てきた!クチコミ一覧

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ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

Restroom
純粋に面白かった。混じりけなしのコメディ。と言ってもいろんなタイプの楽しさが詰め込まれていて、具沢山。

気に入った役が多すぎてうまく書ききれない。
衣裳もいい。というか衣裳がはまりすぎているぐらい。

この「劇場」はとても好きなのだが、Restroomの存在の大きさに気づいた。全体の配置がうまく使われている。

後方席中央少し入口寄りがベストポジションかも?

ネタバレBOX

伊丹さんのセリフでもあったが見終わってこちらもいい意味で疲れた感じ。

どの登場人物もクセがあるのだが、子どもっぽいというか素直というか「いい人」っぽいクセで楽しいどんちゃん騒ぎ。

一番面白かったのは、動画を取り始めるところ。それまでのシーンの盛り上がりもあって思わず指差してしまった。行儀悪くてすいません。

その他にも面白かったこといっぱい。
菊地さんの焚き付け方はこっちの気分を盛り立てる。
書きたいこといっぱいだけど羅列になりそうなので割愛。

ラストシーン、それぞれのエピローグみたいで印象的。関さんと平塚さんしかみれなかったので他もまたみてみたい。
八福の神

八福の神

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

TVの2時間ドラマみたい(^。^)
楽しめましたー♪

開演前に主宰の愛読書紹介のようなプレトークがあり、
10分前入場で途中からになってしまい悔しかったなー。

本編は宝船の絵にまつわる読み解きの展開に、
過去の回想などのシーン再現も入れた約1時間50分。
ー全席指定ですー

24250

24250

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2013/12/10 (火) ~ 2013/12/13 (金)公演終了

満足度★★★★★

自分で書いて自分で撒きこまれて・・
「アイツ喧嘩のたんびに巻き込まれて可哀想じゃん!」
とか、舞台の上で自分のことを指さして役者に言わせるところが最高(笑

これ、実際の舞台の制作と重ねちゃうと逆?

「メッチャ迷惑、でも満更でもねーよ?」と、アヒル口♨
「みんなもそーでしょ?」と、ばかり(笑

人生もきっとそーなんだろーね。

最高に下らなくて熱い舞台だ。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★

世代
◯◯世代、名前がついたとたんに、ずっとついてまわる呼び名! 当事者でないと忘れがちですが、自分の世代に対しては常に意識の片隅にあり、作者さんとは少し世代が違っていますが、客観的に見て描かれた世代を充分感じられました

ネタバレBOX

アクアリウムとシェアハウスの住人をダブらせてのラスト、印象的でした。ワニとトリの擬人化で本能と倫理を見せたり、随所に面白さを感じました。ただ、刑事役の大きな熱い口調での台詞は、劇団のカラーのひとつなのかもしれませんが、いまひとつ心に入ってきませんでした。あと、シェアハウスのオーナーのキャラ設定が少し違和感を感じましたが、いろんな意味で面白かったです!!
新説・とりかへばや物語

新説・とりかへばや物語

カムヰヤッセン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

思弁的野心作
 作・演出家の分身たる噺家が『とりかへばや物語』を翻案した新作落語を創作しながら、説明文で作・演出家の問うていることを考えていくお話。
 創作落語の中身は当然ながら劇中劇として表現され、時間もそちらにより多く割かれるが、思弁的な作品ゆえ理屈っぽいやり取りが必須となり、その理屈っぽいやり取りをことごとく“噺家と作中人物の会話”、あるいは“噺家と師匠の会話”として処理しているあたりがなんとも巧い。
 さらには、噺家が創作落語すなわちホラ話として書いているはずの噺がそのじつ噺家と師匠の関係に大きな影を落としているという劇構造、セリフのシンクロの効果的な活用にも唸らされたが、本作が優れているのはそれだけにとどまらない。
 噺家と師匠の会話も劇中劇における会話もそれこそ落語の世界のように粋で洒脱で観る者を魅了し、のみならず性を扱う劇として避けては通れぬ色っぽい場面もじつになまめかしく演出され、危うく下腹が張りつめそうに。
 しかも、落語家役を振られた役者は語り口はもとより所作においても本物と見紛うくらい役になりきっており、どれだけ役作りに心血を注いだのかと感心しきり。
 これほどの傑作にもかかわらず四つ星にした訳はネタバレにて詳述する。

ネタバレBOX

 噺家が『とりかへばや物語』を改作してこしらえる噺。それは双子を持つ父親が、しっかり者で和算の得意な男っぽい娘を男として、不甲斐ないがお喋りの達者な女っぽい息子を女として、すなわち表向きの性別を取り替えて世に出すというもので、息子は作中で“かつては女だけだった”と仮定されている落語界に女装して潜り込み、腕を磨いて名を上げていく。

「喋る、ことって、ぼくはきっと女性のほうが得意だろうと勝手に思っていて、なのにこれがプロの「噺家」になる時は、圧倒的に男性の演者の方が多い。
でも、僕らがはじめに耳にする「話」は、きっと絵本の上の母親の声だったりする。
これは、男女の役割がどこかで取り替わってしまったのではないかしら。
というのが、今回の作品の出発点でした。」

 作・演出の北川さんは説明書きにこう書いていて、劇中劇は上の問いかけに是(ぜ)と応じ、時の為政者が発した女人落語禁止令を受け“女装落語家”が男として出直し、これを機に落語が男のものになるという顛末をたどるが、残念なことに“喋ることは女性のほうが得意なはず”との主張はあまり説得力を伴って伝わってこない。これが本作を4つ星にした理由である。
 女装落語家の師事する女落語家は「男は理屈でものを考えるからいけねえ」「男は初手からサゲを見据えて話し出すから噺に遊びがなくていけねえ」などと持説を述べるが、“理屈でものを考えること”も“サゲを見据えて話し出す”ことも落語を上手く話すための必須条件に思え、“喋りは女が上手(うわて)”と信ずる女師匠の主張には首肯できかねたのだ。
 とはいえ、本作が問いかけていることはとても興味深く、“問題提起の劇”としての価値は甚大。
 今回示されたテーマはまだまだ深掘りできそうなので、スピンオフ作品の製作を切に望む。

ウルトラマリンブルー・クリスマス

ウルトラマリンブルー・クリスマス

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

友人に連れられ
全てがシステム化されているけど吸い込まれ温かい気持ちになって帰れるという変わらないキャラメル。何年かに1回キャラメルを見るのもいいかも。

空想、甚だ濃いめのブルー

空想、甚だ濃いめのブルー

キ上の空論

新宿眼科画廊(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

【Aチーム】観劇
即興劇風に演じた役者さんたちはとても良かったと思います。

ネタバレBOX

ハッピー風エンドとリアル風エンドのパラレルワールドを見せるために、わざわざ即興劇風に仕立てたお芝居。

ハッピー風エンドでは、できちゃった婚でめでたしめでたしと思ったら夫が交通事故で死んでしまいました。それじゃあつまらないというので、付き合った相手には妻がいたことにして再スタート。一人で産んで育てることになり、久し振りに会ったクウちゃんが同居して子育てに協力してくれました。そして、クウちゃんはたまたまお母さんに会いに行った先で地震と津波に遭遇、おおリアル。惨状を映し出すテレビを見て、当然死んだかなと思ったら実は生きていましたという悲しみと喜びが交互に訪れる正に悲喜こもごものお話に変更してみました的な。

確かに順風満帆プラス悲劇は面白くありませんでした。初めから後半でやればいいのではないかとも思いますが、あからさまに悲と喜が交互に来るのもやはりつまらないものでした。

脚本の完成度の低さをごまかすために、即興劇の流れでたまたまそういう結果になっただけと言い訳をしているようでした。
『リア王』『新釈・瞼の母』『シンデレラ』

『リア王』『新釈・瞼の母』『シンデレラ』

SCOT

吉祥寺シアター(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★

『リア王』観劇
役者の身体と演技がとにかく強靭だった。
特に、ゴネリル役:ビョン・ユージュンさんの鬼気迫る演技が凄かった。

完成された世界観で、さすが鈴木忠志という感じでははあったが、
強烈に心が揺さぶられることはなかった。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
映像を使用した演出が面白かった。KAKUTAらしい解りやすく安心して見られてしみじみしました。うん、良作。

KUDAN  ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆

KUDAN  ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆

TOKYOハンバーグ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題929(13-368)
19:30の回(曇)。18:45会場着、受付(整理番号券)、8作目になります。外で待っていると主宰の大西さんが出ていらしたので少しお話。今回、最後列の席がお薦めということです。以前、別のお芝居で後方が見やすいですよというのを無視して前のほうに座ったら仕掛けが全然見えなかったことがありましたので、お薦めに従い最後列通路側に座りました(正解!!)。また、今回24人が出演、多いですね..と問いかけると「観てもらえれば」ということでした。

舞台は2階建て、左右の展開も大きく「動」的、仕掛あり、高低差あり。客席もひな壇の段差がありとても観やすく、パイプ椅子+ザブトン。19:16/31前説(100分、上階のスタジオからの音漏れの可能性について)。19:34開演~21:11終演。

10月に加入された風戸さん(前作が初めてでした)、ダンスシーンでひとりだけ足が高く上がっているので、終わってからお訊きするとダンスをしているそうで、帰宅後調べると10月にk.a.n.aさんと共演(@キッド。アイラック~)していますね。私、7月に「k.a.n.a's wonder world vol.1」みていて、次も..と思ったのに忘れていました。チラシの写真...風戸さんでした。

「百光年の詩」に続いてリアルな表現とは違う作品。もう一回観たいのだけど、月曜しかない...

光藤さんのまっすぐ前を見つめる眼が好きなのですが、それは本作でも健在

もう少し追記します。

Modern Dance Performance

Modern Dance Performance

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/14 (土)公演終了

満足度★★★★

プログラムA鑑賞
 空間をとても意識した構成が観ていて、心地良い。


ネタバレBOX

1本、10分弱の小品×6のコンパクトな公演。
君がくれたもの。

君がくれたもの。

劇団KⅢ

シアター711(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

なんとなく虚無感
重大な問題はないんだけど、何となく抱いてしまう虚無感。なんとなくだから問題を明確化出来ず、なおさら悶々としてしまうこと、まさにあるある。

劇団の活動が暗礁に乗り上げていたり、人間関係が最悪だったりするほうが、ドラマにしやすいと思うが、虚無感や悶々感といった目には見えないものをあえて表現しようとした意欲と工夫に拍手。

ザ・ランド・オブ・レインボウズ

ザ・ランド・オブ・レインボウズ

天才劇団バカバッカ

六行会ホール(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

ショック・・・・
久しぶりの観劇だったので楽しみにしていたのに、ちょっとショックでした・・・・


もう少しいいものを見たかった・・・・。
でお、内容はいいと思いました!

八福の神

八福の神

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

見事な脚本と演出!
話が全て繋がり納得させる脚本は見事でした。
特に謎解きでの巧みな説明良かったです。
さらにホラーの部分の演出は臨場感いっぱい(回りのお客さんもあれは怖かったと話していました)。
船の舳先を幕で表現した発想は素晴らしかったです。

ティティプー見聞録

ティティプー見聞録

ピーチャム・カンパニー

シアターPOO(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/17 (火)公演終了

満足度★★★★

反転・身振り
19世紀末に英国で作られたオペレッタ『ミカド』を下敷きにしたオリジナル作品である。
会場には日本に関する様々な表象(『ミカド』のチラシ、三島由紀夫、アニメなど)が載った紙片がばらまかれ、舞台上にも大量に貼り付けてあった。
開演前からスクリーンに『ミカド』の映像が流れていた。
二役を演じた丸房君子さんがよかった。前にひょっとこ乱舞で観たソンハさんが発していたのに近い、強いエネルギーの内包を感じた。今後の幅広い活躍が期待される。
内容は劇団の前作『美しい星』の延長線上にある、と言うか、対になっているように思われる。以下ネタバレにて。

ネタバレBOX

去年のフェスティバル・トーキョーでの『美しい星』は、ベケットの『ゴドーを待ちながら』で神あるいはイエスを待っていた二人が三島由紀夫の『美しい星』を読む、という構造をしていた。
『ミカド』には西洋(英国)の目から見たかなり戯画化された日本の表象があるのだが、それを下敷きにした本作では、反転して、それを新約聖書の内容の表象へと読み換える、あるいは改作してしまうという脱構築的とも言える作業が行われている。前作『美しい星』での構造が反転されていると言える(チラシのデザインがこうしたニュアンスを捉えていて秀逸)(→追記(12/17))。
原作では天皇の表象だったミカドがキリスト教の神の表象に、皇太子の表象のナンキプーがイエスの表象へと転換され、『ゴドーを待ちながら』の二人に対応するティティプーの土人プー・パーとココの二人がイエスを磔にしたユダヤ人たちやローマ帝国のピラト総督、イエスと共に磔にされた盗人の表象になっている。
ティティプーの土人たちにとって神はせいぜい炊飯器を持ち歩く生ける暴君に過ぎない。彼らは神に処刑・去勢されないように法を守っているふりをしていて、法にしたがってナンキプー=イエスを殺す"かのように"身振り(演技)まではしてみたものの実は殺していないから磔のあとの復活もなく、到来した神は一人子が生きていて喜ぶ。それがティティプー版の福音ということのようだ。(→追記(12/18))
電光板にティティプーに伝わる悪魔の話が出ていた。鳥山明『Dr.スランプ』のガッちゃんが実は堕落した地球を滅ぼすために神から送り込まれたのにたまたま着いたところがペンギン村で使命をすっかり忘れている、というのを思わせるような話であった。それはティティプー版の福音と整合している。
思想劇としてなかなか面白いと思う。またナンキプーが苦悩している場面やミカドが現れる場面には美的な強度があった。

追記(12/17) 三島由紀夫『美しい星』における「日本における超越の不在」という問題意識では西洋の超越という観念に自らのUFOや天皇の表象を読み込むことでUFOや天皇に西洋の超越の観念の表象を読み込むことにもなっていた。『ミカド』は西洋から見た日本の天皇の戯画的な表象だが、この作品ではそこに新約聖書の超越の表象を(改作しつつ)読み込むことで新約聖書に天皇の表象を(改作しつつ)読み込むことにもなり、表象の照応関係の入れ子が反転されている。

追記(12/18)この点については保留していたが、ナンキプーのハラキリ(からの復活)は本当と見なしたほうがよいと思われる。それも身振りにしてしまうとイエスの表象からずれ過ぎてしまうし、そのほうが三島由紀夫の切腹の表象というニュアンスも帯びる。
愛人刑事

愛人刑事

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

武田義晴氏が良いね
ヒロインの独白が多すぎて、ここまでくるともうリーディング公演みたいでくどくどしく感じた。
・・・・これでは、泣けない。研究生の[怒濤の100ステージ]・卒業公演の方が、よっぽど泣ける。
 
 そもそも、そういう戯曲ではないのかもしれませんが。

ネタバレBOX

冒頭とクライマックスでの、村井と飛岡のシーンはとても楽しいので、スケール感や物語性が邪魔していたような・・・・
目頭を押さえた

目頭を押さえた

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

遺影
面白い。

ネタバレBOX

中谷元(緒方晋)…林業と喪屋文化を守っている。枝打ち講習中に転落死した。
中谷史子(魔瑠)…元の妻。よくしゃべる。カレーばっかり。
中谷修子(橋爪未萌里)…遼の親友で、モデルになってた。坂本先生が好き。
中谷一平(野村脩貴)…修子の弟。ポケモン好き。元の葬儀で目頭を押さえた。
杉山馨(金替康博)…元の妹の夫。男やもめ。葬祭コンサルタント。元の家(本家)とは微妙な関係。遼の上京に反対する。
杉山遼(永松渚)…馨の子で、修子とはいとこ。村の人の「遺影」を撮る。コンクールで1位となり美大を目指す。
坂本健介(うえだひろし)…写真部顧問。遼を応援するが、遼とのスキャンダル写真を撮られ混乱を招く。
藤城琴依(七味まゆ味)…修子の家庭教師。修子のオシャレの先生。

衰退する林業と喪屋という二つの文化を抱える人見村。組合の中心である中谷家と立場的に下で距離のある杉山家。カメラの才能を手に目標にひた走る遼と何かがあるわけでなく先生に片思いな修子。
喪屋って特異な文化の残る狭い村で、自然な人の心がぶつかり合う。その絡ませ方(混ぜ合わせ方)が上手い。演技も上手い。会話の端々にユーモアを感じさせつつ自然な感じではあるけど、妙に怖い。

ラスト、修子と上京前の遼の会話、久々に修子の遺影を撮る遼に、どこまでもいとこだと答える修子。その微妙な距離感が象徴するような舞台だった。

皆上手かったけど、馨役の金替の、遼に対する気でも狂ったかの演技は素晴らしく恐ろしかった。その土地で生活する圧迫感と支えの遼を失う(奪われる)ことに対する恐怖の表れというのか。反転、元の葬儀を執行した際に、遼が撮った馨の遺影はどんな顔だったのか。気持ちの入った村の男の顔だったと思いたい。
シラノ!

シラノ!

おおのの

「劇」小劇場(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

師匠の人生とリンクする…快活な嗜好性に溢れた落語&演劇の2時間



立川志ら乃師匠は噺家として大変、立派な方である。それを確信したのが、落語中にあろうことか、携帯電話が鳴ってしまったハプニングだ。観客席から鳴り響く「テロテロリン♪テロテロリン♪」を一体、どう対処するのか…。


着信音は、志ら乃師匠が噺にでてくる〈さんま〉を食す場面で鳴った。師匠は満面の笑みを浮かべ、両手を顔の左右へ振ったー「じぇじぇじぇ」?ーそう、「美味い♡」を表現したのだ。女性客によれば、「初め効果音かと思った」らしい。


着信音が すぐ止んだら、「落語初の電子効果音」として語り継がれただろう。しかし、その後も10秒程鳴り止まなかった結果、仕方なく師匠も このハプニングを受け、噺を遮断する他なかった。私は、落語史にすら残る名場面だったと思っている。これが故•立川談志師匠なら、喧嘩を始めるか、〈退席〉すること間違いなしである。



『シラノ・ド・ベルジュラック』について、映画や小説等で接した経験は ない。談志師匠がファンであり、弟子の名前を「志ら乃」と名付けた逸話は存じ上げていた。なぜ、今 このエピソードを紹介したのかといえば、志ら乃師匠という落語家とフランス軍青年隊シラノが、時と場所を越え、下北沢に「出逢った」かのように感じたからである。講座を離れず、イケメン俳優(=藤本 岳宏)と二人三脚(現在と若かりし頃の世界…切替が解りづらかった…)で演じた「シラノ」は、師匠の人生そのものだ。熱い魂が放たれる。






間宮汽船

間宮汽船

立体再生ロロネッツ

上野ストアハウス(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

脚本に無理がある
どう考えてもこの状況でこの行動(セリフ)はあり得ないだろう、というシーンが散見される(詳細はネタバレにて)。
あり得ないならあり得ないで思い切ってコント的な脚本であれば良いのだが、中途半端にリアルな部分があるのでコントにもなりきらない。
物語の中盤部分は良かった。

ネタバレBOX

一番に不自然さを感じたのは爆撃のシーン。1人だけ恐がりもせず「どうなってんだよ!」とか言っていたが、命の危険が迫っているときにそんな余裕は無いと思う。
サヨナラの物語 大阪公演

サヨナラの物語 大阪公演

劇団PEOPLE PURPLE

HEP HALL(大阪府)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきました。
今まで数多くお芝居を観てきましたが、涙と笑いがこんなにも凝縮された2時間は、初めてです。素晴らしい作品でした。

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