最新の観てきた!クチコミ一覧

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人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

堪能しました
静かなリズムの中で、思いもよらない非日常が提示され溶け込んでいくお芝居で、どこか懐かしく、それでいて底流には逃れられない不安。堪能しました。

夢も希望もなく。

夢も希望もなく。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣ける…
泣けます、いろんな意味で。おかしくて、せつなくて、感動して。
そして初めてもう一度観たい!と思った芝居です。、これは2回観た法がよりよく理解できるような気がします。
自分ももう一回観に行きます。

人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

期待を超える感動でした。
今回も素晴らしい内容でした。
アゴラに入った瞬間に静かな水音と浮かぶ水滴を眺めていると、すでにもう水中から波を眺めている気分になりました。
いつも入った瞬間から芝居が始まっている空間も好きです。

お芝居の内容はもうありすぎて書けません。そして観た人たちそれぞれに振り返り、先を考えてもらいたいな、と思います。
お時間のある方は足を運んでみてください。

虹色の涙 鋼色の月

虹色の涙 鋼色の月

企画演劇集団ボクラ団義

相鉄本多劇場(神奈川県)

2014/01/11 (土) ~ 2014/01/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

公演期間中に進化する舞台に劇団の矜持を見せてもらいました
(本公演含め3回目の感想すいません、
感想ストッパーになってしまっていないかと
今回は感想あげないつもりでしたが、
あまりに衝撃を受けたのでやはりあげさせていただきます_(x x)_ )


東京→大阪公演中/後に急遽決まった横浜凱旋公演、
しかし大阪公演終了からこの凱旋公演までの期間が中途半端な長さである
(すぐというほど近くなく、しかし十分練習し直せるできるほど長い期間でもない)
と思われる上、ボクラ団義メンバーやその他ゲスト様それぞれ
次のスケジュール(別舞台その他の準備など)に入られているのを
ツイッターなどで知り、「今回の凱旋公演は(劇場がまた変わる事も含め)
元のクォリティに近いものを観せてもらえたらそれだけで御の字なのかな?」
ぐらいに考えていました。

しかし、「すべてはお客様の為に」をモットーとしている
ボクラ団義さんにはまたまた驚かされてしまいました。

私自身は東京で2公演観て舞台内容に大変満足させていただき
☆5つつけさせていただいていましたが
ボクラ団義さんは更なる妥協を知らない劇団でした。


(大阪公演を観ていない為、大阪、横浜どの時点で
このテコ入れ(?)が行われたのか分かりませんが)
演者さん自身が演じてみて/裏方さんが実際観てそれぞれ感じた事や
観客のアンケートの内容その他を反映し、
元の内容でも十分良い出来のモノだったのを
メンバーそれぞれ十分な練習期間が取れないであろう中でも、
更に改善/昇華させていました。
(具体的には若干不明瞭と思われた役の行動の動機付けや
その他分かりにくさの見られた(と思われる)部分などを
脚本/演技自体手直しされていました。)


元のクォリティどころか、更に良くなった舞台を観せていただけて
「横浜凱旋公演(チケット)取って良かったー」と感激させられました。


ほんとスゴイですね、元内容のレベルを保つだけでも
全然劇団のスタンスとして問題はないだろうに、

「元のもの以上のものを凱旋で観せる!」

しかも(大阪でもそうだったと思いますが)
劇場施設の広さその他の関係からも演技/演出、大道具など
公演自体の為に色々な手直しが必要になるでしょうに
(SPACE107に比べ相鉄本多劇場は少々狭い為、
その分ダンスその他から演技からを少しずつ
微調整していく作業が必要になったかと)、
その上での舞台自体の改善(昇華というレベルかと思います)、
とても素晴らしいものでした。


今までもとてつもなく凝りまくった設定/脚本を演じ、
しかもそれをちゃんと観客に理解させる、
というかなり高度な舞台をつくり上げる、
スゴイ劇団だとは思っていましたが、
こういう思ってもみなかったサプライズを知ると、
劇団としてのポリシー、矜持(?)を
本当に高いレベルに設定しているのだなあ、と
今更ながらに感心させられました。


ネタバレではないので表感想に長々と書いてしまいすいません、
今までも「ファン」ぐらいの気持ちは持っていたつもりですが、
観客として更に押したい気持ちにさせられました。

PS.あと、座布団はとてもうれしい心配りだと思いました。

ネタバレBOX

今回の観劇では、劇場自体が違う事、自分の観劇位置が俯瞰めだった事もありますが

・ イセの殺陣が以前より更によくなっていた

・ イセの情熱的な物語を表とするなら、ダークサイドに当たる
  カイの狂気が更に引き立てられていた

かと思いました。

そしてテコ入れ(というとまるでダメな所を直したような言い方になってしまいますが)として

・ アキカゼの死、一連の無声芝居部分の拡張がはかられた

・ (勘違いでなければ)サンゴの正義→欲への切り替わりがより明確になった

・ ジンがなぜ弟のサカイガワの手にかかって死ななければならなかったか、
  に明確な設定がついた

などの部分が非常に自分には分かりやすくなり、
今まで以上に物語が胸にストンと落ちる(腑に落ちる)感じがありました。

その他にも、旅立ちの際の帆の見せ方(イメージさせる形を取った)など
色々な部分に手が入っていたのかと思います。


【気になった点】
・ 1つだけ、アキカゼのナイフについての説明が増えていましたが
  「ナイフがない」の連呼、殺される場面でもなお
  「ナイフがない」の音響、あれだけ
  どこを補完する為だったのかイマイチ分かりませんでした。
  (最初、クッキーがアキカゼのナイフから船の模型を作る所につなげるのかと
  思いましたがそれっぽくもなかったような)
  
  ここだけ元の舞台よりコントチックになってしまっていて、
  笑っていいのか泣くべき所なのか迷ってしまいました。


・ 相鉄本多劇場は舞台/客席とも小さめで、スモークがけっこう回っていたのもあり
  SPACE107での観劇とはちょっと舞台上(景色)の見え方に違い(違和感?)を感じました。
  マイナスポイントという訳ではないのですが、
  DVD&Blu-ray化するのに、映像の鮮明さならSPACE107、
  でも物語はより昇華された相鉄本多劇場、とどちらを
  選択されるのかがすごく気になります。
  (大阪もありうるのでしょうが)


・ 相鉄本多劇場(あるいは大阪)用に新たに起こされた
  鉄の船(戦艦と言っていいのでしょうか?)、
  あの舞台の大きさでSPACE107よりも強固な鉄の船を
  観せていただけたのは良かったのですが、
  ちょっと先端の3パーツそれぞれがヘタった感じで
  「旅立ちの一番感動的な場面で、まさか倒れてしまうなんて
  アクシデント(笑いは取れると思いますが)はないよな!?」
  とそこだけ別の意味でドキドキさせられました。
  無事、17:00回の千秋楽をくぐり抜けられればよいのですが・・・


まだボクラ団義さんを観劇させていただいて1、2年ですが
2013年は本当にいい舞台を沢山観せていただき、
その上で2014年そうそう「劇団としての矜持」のようなものまで
見せていただけたので、今年の活躍に期待させていただきたいと思います。


PS.そうそうPlay Againも全部DVD/Blu-ray化されるのでしょうか?
  自分がワラワレのPlay Againから入ったもので
  ぜひ観直したいなあ、と
PERSONA3 the Weird Masquerade

PERSONA3 the Weird Masquerade

CLIE

シアターGロッソ(東京都)

2014/01/08 (水) ~ 2014/01/12 (日)公演終了

満足度★★★

スタイリッシュな演出
原作の知識ゼロの状態での観劇です。

まず目をひくのがスタイリッシュな演出の数々。
CG映像と舞台上の演技のシンクロがうまくはまっていて、まるでゲームの世界に入り込んだような感覚になれました。
殺陣でのド派手な光と音の演出は臨場感溢れる戦闘シーンがうまく表現できていたと思います。

一方ストーリーの方はかなりざっくりとした感じで、
もう少しキャラの掘り下げなどがあると嬉しかったです。
(原作を知っていればすんなり入れたのかな?)

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★★

不思議な引力
内容は、言ってしまえばよくわかりませんでした。結局何を伝えたかったのか…。
物語として面白かったか、と問われるとなんとも言えません。

ですがそれでも、最後まで目を離すことのできない不思議な引力があの空間にはあったと思います。
同時多発的に進んでいる会話が、気付けば繋がっているあの面白さは、それぞれのタイミングをあわせられなければ出来ない難しい物なのでは無いでしょうか。すごい。

これで、ストーリーにもう少しわかりやすい着地点なんかがあればもっと評価されるのではないかとも思いましたが、それが無いからこそのこの引力、魅力なのかもしれないので、悩む所です。
劇場に入った瞬間から、しっかりと空気が作られていたのも良かったです。

野良猫の首輪

野良猫の首輪

sons wo:

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/01/11 (土) ~ 2014/01/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

野良猫の首輪
私の好みにはまりました。とてもよかったです。一つ一つはいびつに狙っているように感じてしまいますが、それが重なると!!!になりました。驚きました。そんな感じの作品が好きな方にお勧めします。言葉の決定力を感じました。

夢も希望もなく。

夢も希望もなく。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった
過去から現在の自身を描きつつそれが効果的に機能し現代の若者?の内面が切実に伝わってきた。出演者も皆達者で想像を上回る出来に最後は目頭が熱くなりました。素晴らしい!

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題966(14-005)
19:45の回(晴)、19:01受付(整理番号あり)、19:16開場。19:30開演と思い込んでいて、18:40会場着、ちょうど外に出ていた清水さんに時間を間違えていることを教えられる(なんとも不覚)。中へ入ると、やはり数人の役者さんが舞台に。コの字型の客席、左右の席がお勧めということで、どうしようかちょっとだけ考え、結局、右側の席へ(そういえば前作は左側でした)。役者さんとの距離感や、配置など左右の席がいいと思いました。正面からみて、下手にベンチ、正面にもベンチ、その奥は階段、椅子が数席点在、黒い床、真ん中に長方形の真っ白な窪みがあり、薄く水が張ってあります。階段の上部にせり出した天井(?)、先端に亀裂があり、そこは肉片のような赤い色。役者の一人が手にしているラジオ(?)から音楽が流れ、19:30客席後方より白いレインコートを着た男が現れ前説(あと15分)、19:44(あと5分)、ここまで客席ではほとんど話し声がなく、19:49岡野さん登場〜21:02終演、劇後解説21:09〜21:35。終演後、台本を購入、どのような設定になっているのかト書きを読むと、想像とはかなり違っていましたが、面白かったです。

結局、すべては滲んでゆく「墨」だったように感じました。

夢も希望もなく。

夢も希望もなく。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!!!
本、演出、キャストのすべてが素晴らしい。こういう作品に出会えるから、観劇はやめられない。

壜の中の鳥 没30周年、寺山修司へ~

壜の中の鳥 没30周年、寺山修司へ~

演劇実験室◎万有引力

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/11 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題965(14-004)
17:00の回(晴)、16:30受付、16:50開場。入って左側が客席、最前列はミニ椅子、後方にひな壇。舞台奥、2箇所、階下への(奈落)扉が開かれ、下手に小さな四角い机、上手奥はヴァイオリン奏者スペース、各種エフェクターが半円にセットされています。「万有引力」は2作目(奴婢訓@トラム)ですが、最後列のトラムシート(立見)で役者さんの見分けがつかず、実質、村田さんは初めて。太田さん(ヴァイオリン)、浅野さん(舞踏)も初めて。17:04前〜18:21終演。太田さんの変幻のヴァイオリンが会場内を駆け回り(生音も良かったです)、渇いたヴォーカルが染み入り、幼女が語っているような朗読、妖しい舞踏が一体となった時間でした。

The BRAIN

The BRAIN

即興演劇集団フリークルーズ

青山円形劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/12 (日)公演終了

満足度★★★★

即興演劇の面白さ
即興演劇というものを初めて観ました。歌ありダンスあり、太鼓もタップダンスもありで楽しませていただきました。しかしながら、肝心のお芝居は即興なので仕方がないことかもしれませんが、この芝居を通して何を言いたいのかわかりませんでした。ただもらった題をこなしていくだけでは少し寂しいです。
円形の舞台を上手く利用して演出効果を上げていると思いました。

女王の盲景

女王の盲景

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/08 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高
絵本の中に入り込んだような感覚でした。
ほさかさん特有の、虚実と時間の入り交じりに魅了されました。
今年の観劇初めがこれ、良い年になりそうです。

ある程度の教育【フリーカンパ制につき無料公演】

ある程度の教育【フリーカンパ制につき無料公演】

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

B201 [早稲田大学学生会館](東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題964(14-003)
14:00の回(快晴)、13:32受付(赤いランドセル型のチケット、整理番号あり)、開場は開演と同じ14:00との案内、受付スタッフの皆さん対応がよい。14:02開場、14:05前説(45分)〜14:49終演。前作「余白」を観ていて2作目です。入ると広い会場の中央に、入口から見て左向きに(学校)の机と椅子、女の子が机に伏せています。その周囲に円形の椅子席、観客は全員円の内側を観ることになります。外側には脚立、スピーカー、スタッフ席、天井が高く冷んやりとした雰囲気。突然、暗転…真っ暗、天井に緑と赤の豆粒のような灯。16才の女子校生、パパとの会話。よく響く声、いろいろなことを思わせる事象、鮮やかな照明(タイトル、エコー、一筋のライン…)、高さを利用した距離感。フロムは読んだことがなく、昔々、大学の英語の授業で「愛するということ」が使われ、(不遜にも)何てつまらないんだろう…と思ったのでした。「自由からの逃走」、読んでみるかどうか。

ネタバレBOX

生まれる前の16才、ロボット(キャシャーン)、丸いのは母の胎内であり、どちらをみても外側(外界)に対して等しく「境(拒絶、不安…?)」を設けているようにみえる、パパのいうことに従いいい子であること、学校で学ぶこと(これはパパも)、世界に遍く存在する危険(世界史に示されていること)、陣痛と地震…恐れ。

いろいろな要素がありながら(個人的にですけど)違和感を感じなかったのは、主役、(初めて)福井さんによるところが大きいのでしょう、あどけなさ、反抗心、意思を貫こうと行動するところ等。

ピアニカ、笛はいいのですが、最後のアコースティックギターはもっと音の良いものにならなかったのかな、と思いました…スミマセン。
真田十勇士

真田十勇士

日本テレビ

青山劇場(東京都)

2014/01/07 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

堤幸彦さんの世界に惹きこまれました
中村勘九郎さんはじめ、役者陣の圧巻の演技。
派手な立ち回り。
台詞に度々はさまれる笑いのセンス。
何か月も前から楽しみにしていましたが、本当に期待以上の素晴らしい舞台でした!
実際に存在しなかった筈の十勇士達が、本当に居たらきっとこんな人達だったのだろうなと思いました。

女王の盲景

女王の盲景

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/08 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほさかさんの才気
番外公演ということで本公演とどう変えてくるのか期待して観劇しましたがいつもの空想組曲の世界観にも匹敵する質感でほさかさんの類いまれな才気を感じました。虚構と現実の狭間を行ったり来たり。素敵な時間でした。

虹色の涙 鋼色の月

虹色の涙 鋼色の月

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

【横浜公演】これはいい!また良い劇団に出会えた!
劇団初見であったが、とても楽しい時間を過ごせた!
物語が非常に分かり易く、惹きつける展開に、魅力的な登場人物。
どんな観客でもついていけ、何を言いたいのかが伝わってきた。
脚本・演出家の久保田唱さんの名前を覚えた。
上演時間2時間50分。

ネタバレBOX

<全体的な感想>
物語は全て観てみれば一見ありふれた内容であったが、個人的には非常に楽しめた。
特に、物語の構成、展開が良いから、惹きつけられ楽しめたのだと思う。
シンプルな物語をこのように誰にでも分かる内容で、魅力的に仕上げるのは、凄いスキルだと思う。
観客を向いて芝居作りをしているように思え、言いたいことも明確なところも好感であった。

<制作面>
受付の対応、観客の誘導、前説で注意事項の説明、全て良かった。
また帰りの観客への丁寧な挨拶も好感。
前説で、「電源offの連絡はいつも言っていたが、観劇中に電源onしてはいけないと連絡していなかったので、ノートパソコンの電源onする人がいたとうい話は笑えた(ネタかな?(笑))」
今後、上演予定時間や座席詳細(自由、指定等)について、こりっちに記載してもらえると嬉しい。

<役者陣>
個人的には、イセ役の竹石悟朗さん、サカイガワ役の石部雄一さん、クッキー役の佐藤修幸さんが特に良かった。
技量が高いように思え、物語を更に輝かせていたように思う。
佐藤修幸さんは偉人のような感じが伝わってきたなあ。
結果的には日本人の役だったのだが。

それから気になったのは、前田希美さん。
前田希美さん、フォンチーさん、穐田 和恵さんはタレント活動をしており、
観客動員のための出演なのかな?と思っていたが、芝居を観劇して失礼なことを考えたと反省した。

前田希美さんは、役柄を演じているというより、役になりきっている感じがした。セリフを全て自分の言葉のように自然に話しており、その点では、他の役者陣を圧倒しているように思えた。
演じるという技術的なスキルが高いというのではなく、本人そのものに感じるという点で、強く印象に残った。
フォンチーさん、穐田 和恵さんも自分の役をしっかり好演していた。
フォンチーさんは以前観た公演よりも自然な演技に感じた。
穐田 和恵さんはちょっとおバカなキャラだったが、登場すると明るい雰囲気を醸し出していた。芹菜さんのものマネはなかなか似ていた(笑)。


<課題と思われる点>
・一般的に2時間50分は長いと思う。
 普通の観客は2時間が限度だと思う。
  面白かったが、観客視点でみるといらない場面やセリフは
 結構あったように思えた。
 今回は出演陣も多かったので難しいのかもしれないが、
 劇団のやりたいことを少しそぎ落として、観客に合わせた方が
 良いように思えた。
  (これが恒常的に続くとリピートが減る可能性を感じる)
  
・役者陣のスキルアップ
 魅力的で個性溢れる役者陣が多かったのだが、
 もう少しだけスキルアップできた方が良いかな、と思えた。
 例えば、どのセリフを言っても、一本調子のように聞こえたり、
 声を張りあげている感じがしたり、バタバタしてるなあと感じる人もいた。
 (役柄のせいではなく)
 物語の面白さに救われているところもあると思えた。
 公演メンバー全体のチームワークがよく、バランスが良く感じたのだが、
 アイドル集団のようにチームで評価されているからといって、
 個人で評価されるかというとそうでもないのに類似するような・・・)

初見であったが非常に魅力的な劇団だと思ったので、
次回公演も観ようと思う。


見た目、偏見、そりゃあ大変!

見た目、偏見、そりゃあ大変!

劇団おおたけ産業

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

凄く真面目!
ポリシーがあって、真摯で、楽しかったです。

ネタバレBOX

人を見た目で判断してはいけない。一方、何かになるために、先ず形から入ることもある。そして、お化粧やお洒落は楽しい、というようなことを真面目に考えていました。

ジャージ着て地味目な格好の妹さん、でも地が美人っぽいのでいずれ大化けするだろうとは分かっていましたが、ゴスロリメイド服で漫画家志望だったとは、可愛くて驚きました。

お嫁さんの方は、元々いじめ防止策としてギャル系になったとのことで、考えさせられる深い話でした。ただ、地は可愛いのだろうなと感じさせる雰囲気があればもっと良く、妹とお嫁さんの配役が逆の方が良かったのではないかと思いました。

声が裏返ったり、すぐ倒れたりと、お母さんの緊張の仕方は楽しかったです。そして、お母さんもお化粧の楽しさを思い出していたわけですから、ラストで決めてほしかったです。しかし、それができないところが田舎という地域社会で生きる術が身に付いたお母さんらしさでもあります。お嫁さんの影響で徐々に変化していくのでしょう。

初っ端のお父さんがお茶を飲むシーンや、ラストシーンから舞台挨拶までの微妙に長い間など、全体に間の取り方の悪さは気になりました。
WILDHALF~奇跡の確率~

WILDHALF~奇跡の確率~

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐ

コア・いけぶくろ(旧豊島区民センタ-)(東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/11 (土)公演終了

満足度★★★★

原作愛あふれる作品
いやー、驚きました。
よくぞここまでイメージ通りに仕上げてきたなぁと思えるほど登場人物たちの再現度が高く、
ワイルドハーフも予想以上に忠実に表現できていたと思います。
動物状態のサルサたちをどう表現するのだろうか?と興味津々でしたが、
基本的には登場は無く、常に獣人状態での登場となっていました。

みなさん各キャラの特徴を捉えた演技をされていて、しっかり原作を読み込んでいるのだなと感じました。
原作を読んだことがある人なら思わずにやりとしてしまうような出来だったと思います。

ネタバレBOX

ストーリーはオリジナルながら原作のエピソードをうまく織り交ぜていて、
作品の世界観を壊さず、こういった話もありそうだな、と思えるようなお話でした。
クライマックスの阿部とウルフのシーンからEDまでの流れは感動的で、
何度見ても涙腺を刺激されました。

気になった点として、
回想シーン前後などの場面転換で、ここは暗転を入れた方が良かったのでは?
と思えるシーンが幾つかありました。
(阿部、ウルフの回想シーンの後は感動的な場面だっただけに特に感じました)
あと、第三者的に物語を俯瞰するストーリーテラーの役割だとは思うのですが、
リオの役所、存在がちょっと曖昧だったかなという気がします。
ある程度の教育【フリーカンパ制につき無料公演】

ある程度の教育【フリーカンパ制につき無料公演】

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

B201 [早稲田大学学生会館](東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

入った途端にやられた
開場が開演、とのメールの備考がずっと気になっていたのですが、入った途端に「ああ……」と感嘆させられました。
それから照明で舞台はここまでかっこよくなれるのかと、観劇後には半ば呆然としてしまい……すごく好きな舞台でした。

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