虹色の涙 鋼色の月 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「虹色の涙 鋼色の月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    【横浜公演】これはいい!また良い劇団に出会えた!
    劇団初見であったが、とても楽しい時間を過ごせた!
    物語が非常に分かり易く、惹きつける展開に、魅力的な登場人物。
    どんな観客でもついていけ、何を言いたいのかが伝わってきた。
    脚本・演出家の久保田唱さんの名前を覚えた。
    上演時間2時間50分。

    ネタバレBOX

    <全体的な感想>
    物語は全て観てみれば一見ありふれた内容であったが、個人的には非常に楽しめた。
    特に、物語の構成、展開が良いから、惹きつけられ楽しめたのだと思う。
    シンプルな物語をこのように誰にでも分かる内容で、魅力的に仕上げるのは、凄いスキルだと思う。
    観客を向いて芝居作りをしているように思え、言いたいことも明確なところも好感であった。

    <制作面>
    受付の対応、観客の誘導、前説で注意事項の説明、全て良かった。
    また帰りの観客への丁寧な挨拶も好感。
    前説で、「電源offの連絡はいつも言っていたが、観劇中に電源onしてはいけないと連絡していなかったので、ノートパソコンの電源onする人がいたとうい話は笑えた(ネタかな?(笑))」
    今後、上演予定時間や座席詳細(自由、指定等)について、こりっちに記載してもらえると嬉しい。

    <役者陣>
    個人的には、イセ役の竹石悟朗さん、サカイガワ役の石部雄一さん、クッキー役の佐藤修幸さんが特に良かった。
    技量が高いように思え、物語を更に輝かせていたように思う。
    佐藤修幸さんは偉人のような感じが伝わってきたなあ。
    結果的には日本人の役だったのだが。

    それから気になったのは、前田希美さん。
    前田希美さん、フォンチーさん、穐田 和恵さんはタレント活動をしており、
    観客動員のための出演なのかな?と思っていたが、芝居を観劇して失礼なことを考えたと反省した。

    前田希美さんは、役柄を演じているというより、役になりきっている感じがした。セリフを全て自分の言葉のように自然に話しており、その点では、他の役者陣を圧倒しているように思えた。
    演じるという技術的なスキルが高いというのではなく、本人そのものに感じるという点で、強く印象に残った。
    フォンチーさん、穐田 和恵さんも自分の役をしっかり好演していた。
    フォンチーさんは以前観た公演よりも自然な演技に感じた。
    穐田 和恵さんはちょっとおバカなキャラだったが、登場すると明るい雰囲気を醸し出していた。芹菜さんのものマネはなかなか似ていた(笑)。


    <課題と思われる点>
    ・一般的に2時間50分は長いと思う。
     普通の観客は2時間が限度だと思う。
      面白かったが、観客視点でみるといらない場面やセリフは
     結構あったように思えた。
     今回は出演陣も多かったので難しいのかもしれないが、
     劇団のやりたいことを少しそぎ落として、観客に合わせた方が
     良いように思えた。
      (これが恒常的に続くとリピートが減る可能性を感じる)
      
    ・役者陣のスキルアップ
     魅力的で個性溢れる役者陣が多かったのだが、
     もう少しだけスキルアップできた方が良いかな、と思えた。
     例えば、どのセリフを言っても、一本調子のように聞こえたり、
     声を張りあげている感じがしたり、バタバタしてるなあと感じる人もいた。
     (役柄のせいではなく)
     物語の面白さに救われているところもあると思えた。
     公演メンバー全体のチームワークがよく、バランスが良く感じたのだが、
     アイドル集団のようにチームで評価されているからといって、
     個人で評価されるかというとそうでもないのに類似するような・・・)

    初見であったが非常に魅力的な劇団だと思ったので、
    次回公演も観ようと思う。


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    2014/01/12 11:19

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