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王さまの悲劇【☃当日券☃毎日あります☃】

王さまの悲劇【☃当日券☃毎日あります☃】

皿小鉢

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★

妄想が膨らむ
タイトルに興味が沸いて当日券にて観劇。客席に年長者が多かったのは組織票かな?とあるオンボロアパートでの出来事。冒頭、冠を被ったわがままな女を中心に物語が進む。登場人物はそれぞれ個性的。今カノが元カノを嫌い。。。65分の上演時間は丁度よかった。冗長なシーンも無くテンポよく話が進む。ラストも私的には満足でした。

しなやかに踊りましょう

しなやかに踊りましょう

東京タンバリン

シアタートラム(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

踊るしかない
面白い。80分。

ネタバレBOX

内田淳子…占い師。ダンスを薦める。
弘中麻紀…無職。
佐藤恭子…お嬢の家政婦。
ザンヨウコ…カノ。ゴミだしにうるさい。ボランティア活動してる。
黒岩三佳…亜里沙の妹。三人姉妹の真ん中。母が入院して姉に見舞いを願い出るが…・。
宮下今日子…お嬢。女優。演技の稽古に余念ない。緊張するとア行とタ行しか話せない。
高山玲子…オオタ。亜里沙と同居して仕事手伝ってた。

亜里沙という女性が失踪したことで、聞き込みに来た妹と、ゴミ収集所つながりの女性6名の話。亜里沙と確執のあった妹が実際は…という展開。ストーリー的にどうこうではない気もするが、人の話を聞かない、大事なことは黙ってる、そんな女性らの狂騒って感じ。舞台だと面白いけど現実ではイヤだなと。。

演技は皆いいし、時間も短めで、好印象。(ニヤニヤ)笑えるとこもちょこちょこある。セリフとキャラがいいのかな。占い師とかお嬢とかは良い色合い。
実際にあんまりダンスしないのはいいけど、終盤の演出とかは、もっとカラーを変えてくるような感じでもよかったかなと。ちょっとあっさりな印象。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

アクアリウム
辞書とか注釈を参照しながら物語を読んだ感覚と同じでした。項目が一つ提示されると説明と定義付けが。確かに任意聴取を利用しているのかなとも思いましたが、登場人物の人となりは物語の進展とともにいつの間にか知っている方が私は楽しいです。シュークリームの登場からラストのモノローグの手前までは、惹きつけられてとても面白かったです。

瓦礫と菓子パン~リストランテ震災編

瓦礫と菓子パン~リストランテ震災編

架空の劇団

メイプルホール(神奈川県相模原市)(神奈川県)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

朗読劇
食事、食べ物の観点から見た3.11とそれ以降の話です。

実話、実体験を基にしているだけに、今後の防災にもいかせそうな話がところどころにありました。

演劇的には、場面転換が急過ぎるというか、ぎこちないというか、少々改善の余地があるかな。

ネタバレBOX

東北の3月だからこその食材確保方法が語られてました。
これが他の地域の他の時期なら、もっと悲惨な災害現場になっていたに違いありません。

個人的に、食材の備蓄について考え直しているところです。
ブラックホールの出来事

ブラックホールの出来事

とくお組

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/01/14 (火) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

色々ありえないけど
面白い現場でした。客席の最前列(特に正面)はとても近く、舞台との段差もないので本当に現場にいるようでした。役者のキャラも立っていて、鈴木さんは相変わらず面白いし他の方はちょっと格好よかったです。THE 虎舞竜のロードを聞いていくとより楽しめるかも。

少年の日の思い出

少年の日の思い出

こゆび侍

新宿眼科画廊(東京都)

2014/01/17 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

味わい深い
こゆび侍の描くヘルマンヘッセ。とても味わい深い作品だった。主演の島口綾さんが切ない少年の内面を見事に演じ切っていた。
音響がとても効果的でした。

ネタバレBOX

黒板ボックスにチョークで絵を描いて、手にはめた軍手で消す演出はユニークで面白い。
「日」本ヘラヘラなぐさめあい in flont of ロボット・演技性人格障害・紗羅薔遺兎子の聖聖瞬(DQN or 中二 mixmax)→ていうかそれすらどーでもいいから神待ちhapppppppppy!!!!!!!!!

「日」本ヘラヘラなぐさめあい in flont of ロボット・演技性人格障害・紗羅薔遺兎子の聖聖瞬(DQN or 中二 mixmax)→ていうかそれすらどーでもいいから神待ちhapppppppppy!!!!!!!!!

宗教劇団ピャー! !

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★

聞く力
前のめりで視野狭窄的に語る作家さんが熱かったです。

ネタバレBOX

聞いてもらうことで気持ちが落ち着く。聞いてもらって、見てもらってが彼らの宗教ということでした。そして、聴いてあげたお客様も神様になっちゃいました。

ロボットについても、歴史観なんてその人その人の一方的なものだから完成したらどうなるのかと心配しましたが、人の話を聞くだけの装置で安心しました。

一つ一つの小さなエピソードは面白かったような気がします。生き方盗人団の男子二人はアンガールズがいやいやをしているようでした。
有頂天家族

有頂天家族

アトリエ・ダンカン

本多劇場(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★

賑やかな作品
森見作品の中で一番好きな作品なので、期待半分怖さ半分で観劇。
全体的にコミカルでわちゃわちゃとした賑やかな楽しい作品でした。

途中15分の休憩を挟んで3時間弱という長丁場でしたが、
勢いがあってあっという間に感じました。
ストーリーは原作に沿った形になっていて、エピソードはほぼ網羅されていたと思います。
若干説明不足の感があったので、原作を読んでいないと序盤はちょっと戸惑うかも知れません。

しゃべる狸や蛙、蕎麦屋や叡山電鉄に化かす場面など
原作に登場するファンタジーなシーンもうまく表現できていたと思います。
多少無理がある演出もありましたが、そこも含めてコミカルな演出になっていて違和感はあまり無かったです。
毛玉状態の狸は可愛かったですが、人形?状態の狸はちょっとリアルで怖かったかな(笑)

森見節を活かすために原作では地の文に当たるところもセリフとして盛り込まれていて、セリフ量がかなり多かったです。
場面によっては早口言葉のような状態になってしまっていて、
演技になっていないような場面やセリフを噛んだり詰まったりが散見されました。
勢いとスピード感のある作品になっていたとは思いますが、何かダイジェストを観たような感覚になりました。

暗闇のもぐら

暗闇のもぐら

イチハラ会

金毘羅 FreeStyleStudio(大阪府)

2014/01/17 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

地下で、近くて、濃密で
特殊な状況下、時に立場を逆転しつつ想いをほとばしらせ合うふたり。
声を限り、全力投球の感情のぶつけ合いに引き込まれます。
「自分」の拠り所は最終的には自分しかないことはわかっていても、
やはり自分を自分でいさせてくれる場や相手なしでは…。
数10分という短さながら、とても濃密な時間でした。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

包み込まれる心地よさw
一見穏やかだった「水槽」に、にわかに立ち始める波紋。
みんなそれぞれにいろいろ抱えてて、世は決して甘くはなくて、
でも総てを包み込んで世界は回っている…。
淡々とした中に感じる、怖さや狂気や鋭さや、そして優しさ。
静かだけどしっかり濃密な台詞のやりとりが素敵でしたw。
動と静の、力と技のバランスが心地よかったです。
また機会があれば、ぜひ観てみたいです。

人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★

見えてこない部分が心地よくもスリリング
「青☆組」の舞台は、すべてが説明されないのがいいです。
まるで良質の心理小説でも読んでいるかのように、不思議を
感じつつも心のどこかで納得させられてしまう力があります。
今回、舞台美術が素敵すぎてグッときました。

ネタバレBOX

障子をモチーフにした舞台美術に囲まれて、伝統的な日本
家屋がセットされているのを見て、その美しさにドキドキしました。
日本の家って、こんなに趣深いものなのだなと、初めて知ったような
気がしました。

これは「昔々の未来のお話」。一年を通して雨が降り続ける、人魚の
伝承を持った村の物語です。

この村、一時、女性が生まれなくて、男性たちは代わりに海の人魚を
嫁にもらった、初め、人魚たちは陸の生活に慣れなくて、雨の日にだけ
地上に上がってきた。雨を望む人魚たちの声に応えるように、この村は
雨ばかり降るようになった、と説明されていたけど、

過去に、戦争が何かがあって、そこで放射能兵器かそれに近いものが
使用され、文明は一気に退行すると同時に、異常気象が起こった(現に、
東の方にある町は逆に雨も降らないようなところらしい)、と考えたほうが
いいのでしょうね。そう解釈すれば、「女子が生まれない」という理由も
何となく見えてきます。

すべてがこんな感じで、この物語、筋だけ追えば、2年前に台風の海に
消えた女性の靴が見つかり、その女性の実家で葬儀がつつがなく
行われ、そして以前と同じ感じの日常が戻っていく…という話なのですが
一家の主である父親の少年時代・現役の教師時代の回想がそこに
境目なく混ざり合うことで、どこか不思議なニュアンスを覚えさせることに
成功していますね。

一家の長女が嵐の海に消えた本当の理由は? 過去に、父親と同じく
教師をしていた長男は、ある嵐の日に家まで送り届けた教え子の子と
本当に何かあったのか? 妻を亡くし、義理の父親の住まいで今なお
同居する男に密やかな恋心を抱く次女(ちなみに既婚者)。

すべてはあっさりしていると言われかねないほどに、物語の中で
さらっと描かれているので、気を付けて観ていないとそのまま
流してしまいそうなことばかりです。しかし、そのちょっとした描写、
役者の動作がそのまま、人物たちの計り知れない、計算立て不能な
「人間」を表しているように、私には思えました。

吉田小夏氏の作品は、舞台の上ですらあまり見なくなった生々しさ
(それは女性の艶やかさなどほんのりとした性的な部分も含みますが)の
部分にこだわっているようで、すごく人間的な気がします。朝食のシーン、
湯気立つ様も込みで堪能させて頂きました。生前の妻のつくる食事に対し、
「うん、おいしい、おいしい」を何も考えないように連呼する男の姿に、
あぁ、男性だよなぁ、とつくづく感じました(笑
櫻ふぶき日本の心中

櫻ふぶき日本の心中

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2014/01/15 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

男と女の地獄(日本国)巡り
「日本」という国は、こういう「国」なのだ。

私たちが、今、「日本」と「心中」しないためには……。

ネタバレBOX

40年ぐらい前に書かれた戯曲だと言う。
しかし、そういう古さは感じない。
かと言って、「古典」的なかび臭さもない。

今の世、特にネットでもてはやされるような、「日本的」な「強さ」の根底にあるものを感じる。

すなわち、「男は死ぬことを目指してしまう」ということ。

男は、「死んでしまえば」「すべてが終わる」と思っている。
さらに言えば、「死んでしまって」「神になった」ほうがいいと思っていたりする。
それが潔く、「男らしい」ともてはやされる。
「強い」と褒められ、いい気になったりもする。
その死に様は、「桜」の花にたとえられたりもする。


この作品では、3人の座頭が、江戸から東海道を下り、さらに江戸に戻って、東北を旅するのだが、時間軸としては、江戸時代から現代までを貫いて行く。

貫いていきながら、立ち止まって「見る」のは、男女の心中。

時代の波に翻弄され、「死」を選ぶ男たち。
それに従わされる女たち。
「死」を選ぶ理由はそれぞれ。
しかし、自分が納得すれば、理由なんて何でもいいのではないだろうか。
なにしろ「死にたがって」いるのだから。

「死にたがる男」たちは、心中をしたいと思っているのだが、それは個人的なエピソードではない。
つまり、「死にたがる男」たちというのは、「日本」という「国」(カタチ)をよく表しているのではないだろうか。
いつの世でも、それは日本的。

女たちにはそういう感覚はない。
女がいたから、今まで日本は滅びなかったと言っていい。
日本人が全員男だったら(生物的な意味ではなく)、少なくとも先の大戦では、日本は完全に滅んでしまったと思うのだ。
「死にたい男」たちとともに、まさに「心中」してしまっただろう。

「滅び」に「美学」を感じるのは、「日本的」だと思う。
「桜」にたとえられ、「美しい」と感じる。
しかし、それはそこまでのことであり、それを「押し付けられる」ことは絶対にイヤだ。

心中エピソードの中には、「戦争」の時代が入っていなかった。
これは「あえて」入れなかったのだろう。

あまりにも当たり前に「死にたい男」ばかりになるからだ。

男と心中してしまう女も出てくるが、その女は決して死んではいない。

劇中の台詞にもあったが「男は女を殺すことはできない」。
それは絶対にできないのだ。

ラストに座頭たちは、「実は目が見えていた」ということが明かされる。
「見えて」いた。彼らは心中の「傍観者」だった。

「めくら」のふりをしていた彼らもまた、「日本人」なのだ。
「見えないこと」にしてしまう、「聞こえないこと」にしてしまう、その姿は、私たちに、そのまま重なっていくのではないだろうか。

多くの人々が、座頭になって、「見えない(見ない)」「聞こえない(聞かない)」と言っているうちに、日本中が「死にたい男たち」になってしまうのだ。
座頭たちは、互いに殺し合い、死んでしまう。
それが、社会の座頭になった人々の末路ではないだろうか。

「死にたい男」たちと「心中」しないためには、「目を見開け」ということだ。
……って、そこまで書いてしまうと少々野暮ったいが。


この作品ではさらに、こうも言っていた「桜は女」だと。
つまり、見事に散っていく「男」たちが「桜」なのではなく、また「咲く」ことができる「女」が「桜」なのだ。
「桜」を「男」のモノにしない、この作品の凄さはここにある、と言っていいだろう。

外波山文明さんが珍しく、作品の中心にいた。座頭の1人として物語を回していく。
ときにユーモアな姿も見せながら、最後の立ち回りはカッコ良すぎ。

心中者の片割れを演じた「ゆう」役の女優さんは、それぞれがすべて良かった。
くの市を演じた井上カオリさんの、地に足がついている感と粋な感じが良かったし、戦後間もないころのエピソードに登場する遊(今井夢子さん)の、しっとりとした哀しさも良かった。お茶を淹れるという仕草だけでも素晴らしいと思った。田舎で村人たちの共有物となっている、ゆう(浜野まどかさん)は、こういう演技は、紙一重なのだが、泣かせてくれた。血のつながりがあるとは知らずに関係を持ってしまう、夕(長嶺安奈さん)は、弱そうに見えて強さがある、という雰囲気が良かった。

この作品自体も、女(女優)のものだったのかもしれない。

舞台の下手で、演奏する寺田英一さんのギターは、音楽であり、効果音でもあり、リアルな音を感じられ、とてもよかった。

次回の椿組は、桟敷童子の東さんの作品を、花園神社でテント芝居だという。
これはベストマッチではないだろうか。
桟敷童子がセットも組んだらいいのな、と思う。
今から楽しみだ。
つむぎねパフォーマンス「さく」

つむぎねパフォーマンス「さく」

つむぎね

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2014/01/17 (金) ~ 2014/01/18 (土)公演終了

満足度★★★

儀式的な音楽パフォーマンス
劇場内で開催されている現代アートの展覧会の中での音楽パフォーマンスで、演劇的ドラマトゥルギーは無いものの、展示作品を演奏に取り込んだり、曲毎に照明や立ち位置を変化させたりと、単なるコンサートではない、舞台芸術としての側面を持った公演でした。

形式や音が確定されている楽譜ではなく、単純なルールに則って即興的な要素を含みながら声とピアニカを中心にして展開し、旋律は無く、音の響き自体を聴かせる内容でした。
特に宗教的な表現をしようとしているのではないのですが、音楽が元来持っている宗教儀式の様な雰囲気がありました。

グランドピアノの表面を削って木の地肌を露にして全ての角を丸く処理した、青田真也さんの作品を普通に弾くだけでなく紙ヤスリで擦って演奏し、その作品の制作過程とリンクさせていたのが興味深く、音響的にも面白かったです。
録音された磁気テープを球に巻き付け、読み取りヘッドの上を転がすことによって音を発する、八木良太さんの作品も違和感無く演奏に用いられていて、神秘的な雰囲気が出ていました。

終盤で演奏されたリズミカルな曲で奏者の1人がアフリカンなステップでリズムを刻むのが印象的でした。
チラシには「インスタレーションと音楽・ダンスの競演」と書いてありましたが、踊られるのは1曲だけだったのが物足りなかったです。

償いの仕方

償いの仕方

劇団ダダン

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2014/01/17 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★

熱演だったね
重いテ-マに挑んでいた。熱演だった。

ネタバレBOX

主役の人はカタカナ名の設定にした方が自然だったと思う。
セントエルモの灯は揺らめく

セントエルモの灯は揺らめく

劇団みどり

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

優れたセンス
「銀河鉄道の夜」の作品としての宙ぶらりんを、生き抜く次元に着地させた。

ネタバレBOX

 公演成功の鍵は、無論、導入部のポリフォニックな入り方で、事実の多面的な展開を同時に示すことによって、真を隠蔽しているもの・ことが如何に多いか、例え、それが真を追求し続けた賢治の、同一作品に用いられている表現の、真を目指す表現に繋がるものであってさえ、異なる場所で使われた場合には、一度期には如何に捉え難いかを示し得たことにも現れていよう。
 即ち、導入部に於いて既に現在への移行を果たすべく、原作は解体されているのである。当然のことながら、以降は再構成という形を採ることになる。
 その上でカムパネルラと重なる裕也の遺体を、矢張りジョバンニと重なる文香が発見することが示唆されることによって、生き残った者と既に死んだ者が明確に対比され、次のステップ、即ち生を選び取る次元へ移行するのである。必然的に、この移行はスムースだ。
夢も希望もなく。

夢も希望もなく。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】夢も希望もなく。
こういう芝居が観たかったです。何も考えさせずに引き込んでしまう芝居が観たかったのです。素晴らしかったです。

夢も希望もなく。

夢も希望もなく。

月刊「根本宗子」

駅前劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ちょっと古臭い感じがするものの・・・
話としてはベタなモチーフを扱っているんだけど、ロックなテイストや時折来る笑いが柔らかく清清しい印象を作品に与えている。

MOMO

MOMO

STUDIO D2

萬劇場(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★

悪くはないんですけど・・・
ええ、悪くはないんです。
ところどころのダンスなんかはいい感じなんです。
けど、どうもスピード感がないというか、間延びしているというか。

そのあたりを改善したらとてもよくなると思います。

ネタバレBOX

MOMOの家を作るときなんかももっとちゃっちゃっとやってもらいたかったですね。

必要のないところで時間を取られると退屈してしまいます。
最後も歌で締めるかと思ったらダンスで締めたのでちょっと拍子抜けしてしまいました。

けど、悪くはないんです、ホント。
『最新の私は最強の私』『油脂越しq』

『最新の私は最強の私』『油脂越しq』

Q

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

男の自分が評価するのは・・
完全に分かってるって訳じゃないのは十分承知(苦笑

大昔フランス人に
「メビウスやビラルのメタファーの意味全部わかる?分からないのに面白いってどういうこと?」
と言われたりもしたんだけど、
でもやっぱ面白いものは面白いと思う。

完全に理解できなくても、ビアンの人たちの感覚っていうのはいつもとても興味深い。

日常的に絡む機会は全くないが、以前音楽イベントのまえのトークショーでビアンの人たちの話を生で聴いて、こんなにも身近にいるっぽいのに、自分にとって全く闇の彼ら?の感覚が面白いと思った。

それについて、何がどうと自分から発言することもあまりないだろうけど、
この作品は少なくともエンターテインメントとして非常に面白い作品になっていたと表明する(笑

ビアンの人たちの心の中が完全に男なのか、それとも
女性の一種の形態なのか、という議論は後回しにして、
自分が注目するのは、女性という非常に多面的な生命の姿だ。

男性が洟を垂らして木に蜂蜜を塗って昆虫を待ち構えているうちから、
彼女たちの心は既に老成している。

男性が繊細で硬直した人生に固執し絶望するころには、
女性たちは既に未来に目を向けている。

男性にとってゲイというのは完全に異質の存在かもしれないが、
女性にとってビアンというのは女性の中にもある一つの形態かもしれず。

自分が女性について面白い、と思うのは、
女性たちがお互い自分たちの多面性を理解し合って、
色んな顔を見せ合うのを楽しんでいるのかな?と思うところだ。

男性同士の場合、
「ある一つのキャラクター」
が定着したりする男性は、状況に応じて自在に他のキャラクターを変える、ということはあまりないように思う。

あるとすれば、表と裏といった使い分けの場合がほとんどだと思う。

それに比べると女性は、はるかに多くのキャラクターの使い分けを女性たちの組み合わせに応じて楽しんで、
別のグループに属すると全く別の顔になったりする。

「男性の観客の目を意識しているのかな?」
と思われる女性の演出家の場合、意識してなのかわからないが、
女性の多様な面を出すのを躊躇ってると思われる場合がある。

物語として落ち着ける場合、
その方が当然まとまりもいいため
構成を複雑にしても理解しやすくなり、
戯曲に対しての社会的な評価も上がるかもしれないが、
人間の本質的な姿の描写という面では物足りなさも残る。

男性に見せるひとつだけの面だけでなく、
一緒にいる女性(あるいは子ども)に応じていくつもの面を持つのが
一般的であるように
自分には感じられるからだ。

ネタバレBOX


今回の舞台は、自分もまったく足を踏み入れたことはないんで全くわからないが(苦笑
・・たぶんビアンバーのどっかをイメージ?したと思われる
簡易な照明・舞台美術以外はほとんどなく非常に簡素だが、
女性の多面性を十分に表現しきっていたように思われ、非常に完成度が高い。


MOMO

MOMO

STUDIO D2

萬劇場(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめましたけど・・・
シンプルでスタイリッシュな舞台。コンパクトにうまくまとまっていると思うけど、淡々としすぎて、もうちょっと盛り上がりが欲しい気もしますが。

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