
COLOR CROW -黄靱之翼-
COLOR CROW製作委員会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
三幕構成、たぶん昭和の初期の頃の日本の農村の実情、日本人の思想を目線の違うところから描かれていて興味深かったです!

う蝕
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/03/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
年始の地震を踏まえて構成が変更されたらしいけど、近くには監獄島である「カノ島」しかない
交通の便もさほど良くなさそうな漁業と観光業で生計を立てている人が主と思われる島で起こった
“う蝕”とされる自然災害によって、数多くの人が一瞬のうちに溶解した地中に飲み込まれた……と
いう設定、かなりの影響を受けている、というかまんまだなと。
”不条理劇”と銘打たれているけど、見る人によっては鎮魂の一作にもなるし、別の側面から見れば
軽くサスペンスにもなるし、単純に俳優目当てであればいい演技とともにハートフルで少しクスッと
できる作品を観ることができた、ってお得な気分になれる。
とっつきにくそうなタイトルとポスタービジュアル、あらすじに反して実は結構間口が広いと思う。

小栗判官と照手姫
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2024/02/08 (木) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
美女揃いの艶やかな舞台。受付から綺麗所ばかり。
思い出すのは2018年2月、metroで演った月船さららさん主演『衣衣 KINUGINU』。泉鏡花の短篇と古浄瑠璃の『一心二河白道(いっしんにがびゃくどう)』をアレンジした傑作。余りに素晴らしくて2回観に行った。自分は仏教説話が好きなんだな、とつくづく思い知った。
今作も説経節『小栗判官』を底本に因業渦巻く伝奇浪漫。
津軽三味線をエレキギターのように搔き鳴らす駒田早代(さよ)さんの登場から最高だ。見事な説経節を唸り語り唄うのは河西茉祐(まゆ)さん。この二人こそが今作の主人公に思えた。
更に百鬼ゆめひなさんは等身大の照手姫人形を一人出遣いで舞わしてみせる。
幕が開けば打って変わって絢爛豪華できらびやかな女優達が舞うオープニングに。片岡自動車工業の『お局ちゃん御用心!!!』にも似たエンタメ振り。
下手の黒い壁に歌詞や口上が字幕で投映されることが素晴らしい。これはこの手の作品には絶対あったほうが良い。作品への没入度が変わってくる。これが無かったらぼんやり観ていた気がする。
ヒロインの森岡朋奈さんは宝生舞系の美人。美声で歌が映える。
手塚日菜子さんはハマカワフミエさんっぽかった。
月岡ゆめさんはちゅりっぽい。
浜田えり子さんは松原千明似の美人。
山田のぞみさんと本間美彩(みさ)さん兄弟が印象に残る。
妖怪人間ベロの正体に似た餓鬼阿弥の造形が最高。演じる者は一体誰なんだ?
『ロード・オブ・ザ・リング』のハワード・ショアっぽい劇伴。
想像以上に面白かった。

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
それは実在の国か、幻か。いや、虚構とか現実をハナから規定しないのだ。
主人公タナカの純粋な故の、その傾けが反転したとき、裁かれるべき者は誰という「タブー」が表出する。

Musical Collection 1 陽だまりに青
Muse:Am
シアターシャイン(東京都)
2024/02/09 (金) ~ 2024/02/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コンパクトでシンプルなミュージカルでしたが、大いに楽しめました。結構シリアスな話なのに、楽曲のせいなのか、爽やかな雰囲気。主演の渡辺七海さん、印象的でした。

時代絵巻AsH 華ノ壱『葵姫〜あふひ〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/02/08 (木) ~ 2024/02/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
幕末の大奥を舞台にした群像劇、見事ですね。結構長尺でしたが、時間は気になりませんでした。女性キャストのみで、これだけの多くの出演者が集うと、実に壮観。

はなすすき
相州雅屋
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/02/13 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
人情時代劇、大いに楽しめました。ちょっと無理めの展開かもしれませんが、大岡裁きは実にいい。風祭ゆきさん、懐かしい。

夕暮れの旅人たち
表現集団蘭舞
シアター2+1(東京都)
2024/02/10 (土) ~ 2024/02/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
恋愛群像劇、ちょっとベタな展開ですが、なかなかに楽しめました。登場人物が多くて、詰め込み過ぎな感がありましたが、当日パンフを事前に読んでいたので、ついていけました。

かわりのない
TAAC
新宿シアタートップス(東京都)
2024/02/07 (水) ~ 2024/02/12 (月)公演終了

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/13 (火) 19:00
反ファシズムのドイツ人作家ゲオルク・カイザーがナチスに弾圧され、スイスに亡命中の1940年に書いた戯曲だという。ナチスに弾圧されてスイスに亡命中だったということは、ナチス・ドイツと同盟を結んでいた日本に対しても好意的な感情を持っていた訳がない。
それは「戦場にかける橋」の原作者でもあるフランス人作家ピエール・ブールが日本軍の捕虜となり、その時の経験を基に「戦場にかける橋」を書いたのみならず、日本に占領された国を念頭において「猿の惑星」を書いた(当然ながら猿=日本人である)のを考えれば瞭然のことだ。
この「兵卒タナカ」も鋭く冷徹な眼でというよりも辛辣に皮肉たっぷりに描かれているといっていいだろう。搾取する側(天皇・国家)と搾取される側(国民)という図式も、当時のアジアにおいては白色人種が有色人種を搾取する側だったことを考えれば、ブーメランとして滑稽でさえある。
【以下、ネタバレBOXで…】

全方戦遊記〜ジパングの契り〜
Team Jackal Feast
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2024/02/08 (木) ~ 2024/02/12 (月)公演終了

Musical Collection 1 陽だまりに青
Muse:Am
シアターシャイン(東京都)
2024/02/09 (金) ~ 2024/02/11 (日)公演終了

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/13 (火) 19:00
3幕、序破急の展開。兵隊組織を支える金は何処から来ているのか、それは庶民からの税金。税金に苦しむ大飢饉の農民。従順であるが故の不幸。その構造を知った時・・・。何事にも疑問を持ち考え生き抜く事の大切さを感じる。
同じ役者の妓楼が繰り返し出てくるのは、兵隊にとって性の対象でしかないから全て同じ妓楼に見える、哀しいかなそう語っているような気がする。

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
日本人が書けば、どういう立場からもこういう物語にはならないが、ドイツの亡命作家が書くとこういう作品になるところが、面白いと言えば、面白いが、この舞台が興味を引くのは、そういう珍品掘り出しの上に、このところ注目を浴びている文学座の若い女性演出家たちの一人、五戸真理恵がスタイリッシュな演出で新鮮な舞台表現を成立させているところである。そこに尽きる。
一段高くなっている黒に覆われたノーセットの舞台に登場する俳優たちは、全員が白一色のギリシャ劇のような無国籍の衣装である。伴奏音楽は和風を織り交ぜた前衛音楽風で、効果音と相まって、不思議なリズム感を舞台に作る。一幕、二幕は50分そのあと10分の休憩三幕は45分。結構長いが、舞台の面白さに引きずられて飽きない。
全体がリアリズムではない新鮮な様式感で統一されている。がある。しかし様式がありながら現実感のあるリアルを舞台に残していて、見事である。たとえば、一幕の帰郷の場。村人たち、それぞれが、タナカに与えられた軍装を珍しげに触ってみるところ。
村人一人一人にちゃんと芝居がつけてあるだけでなく、全体の動きもタナカと同僚兵士ワダと村人たちの対比もよくできていて、兵士となったタナカと村が別の世界に住むようになったことがよくわかる。両者の間に起きる距離感(羨望や憎しみを含めた)がセリフにない演出をされている。
二幕で言えば、いわゆる売春宿のマワシをとるところ、前半はコミカルに様式的にできているが、この後に、兄妹の再会を持ってきて、喜劇から悲劇への急転の効果を上げている。うまい。ここまでに比べると、三幕の軍事裁判はいささかご都合主義に議論も進むので、残念なところではあるが、そこはやはり戦前の戯曲で、それを考えれば、あの国際情勢の中ではよく日本の状況を把握していたといえるだろう。
プロダクション制作で集められた俳優が主演のタナカをはじめみなすっきりと好演している。演出・五戸は前のパルコがうまくなかったが、今回は復調。やはり期待の新人である。

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了

スターリン
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2024/02/09 (金) ~ 2024/02/16 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
徹底した会話劇で引き込まれ興味が尽きないが、いっぽうで難解と感じられる箇所が随所にあった。おそらく何度観ても完全に理解できないだろう。セリフ量が多く、演じる者の負担も多そう。
村雲演出と中村演出を鑑賞。両者でセリフに少なからず違いがあり、オリジナルのどの部分をどう使うかの演出家の考えが異なるからだろうか。村雲演出版では長髪のスターリンが面白い。ところどころスターリンの仕草を真似ているようだ。中村演出版ではサーゲリに女優を起用しているが、役自体を女性に置き換えているわけではなく、その意図はよくわからなかった。演出の都合により降板というのもどういうことだろう?

兵卒タナカ
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/02/13 (火) 19:00
戦争について、角度を代えた味方から、考えさせられる見応えのある舞台でした!

かわりのない
TAAC
新宿シアタートップス(東京都)
2024/02/07 (水) ~ 2024/02/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
観劇して初めて「かわりのない」という意味が理解できた。なかなか初見ではすべてを理解しにくいのかもしれない。
親としてすごく気持ちが分かることもあるけど、行き過ぎな所もあって見ていて複雑な気持ちにさせられた。
実は意外と刺さった一言が、3億円がその時々で価値が変わるってことだった。時に5億必要だったり3億以下でもOKになったりその立場にならないと絶対に感じないことだと思った。

たてほこ
たすいち
シアター711(東京都)
2024/02/09 (金) ~ 2024/02/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/09 (金) 14:00
【鎧チーム】
過去の短編作品詰め合わせ的な2プログラムをダブルキャストで演じ、さらに別の短編2編も単独で上演といういわば「たすいち見本市」初日初ステージにて見覚えのあるものと初見のものが半々?
そしてパラレルワールドなどSF的なモチーフのものもあるせいかどれも理屈っぽく(屁理屈含む(笑))、登場人物も「めんどくせー」キャラ多数。そこから生み出される笑いがたすいちの魅力かもと改めて気付く。