最新の観てきた!クチコミ一覧

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現代版・卒塔婆小町

現代版・卒塔婆小町

Quiet.Quiet

アトリエ劇研(京都府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

美しい
とても美しいと感じた。

ネタバレBOX

三つのストーリーが平行して重なり合うようで合わない。
い、合っているのかもしれないけど自立している感じが素敵でした。

雨は涙?
椅子の雨粒模様も素敵。

感性が研ぎ澄まされる思い。
満足でした。

耕太、宙に浮きながら

耕太、宙に浮きながら

EPOCH MAN〈エポックマン〉

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

時を繰る「静」、時を駆ける「動」
初日に渡辺×菊池組、アフターイベントの小沢×一色組、そして翌日に小沢×西川組を拝見。結果、小沢×西川組にて想像を遥かに超える奇蹟を体験。役者としての天性の勘に恵まれた二人の相乗効果で上り詰める至福の対峙、会話劇を超えて淡いファンタジーに演出される脚本。前日同じ物語を観ているはずなのにファーストシーンから震えが止まらないほどの緊張感。そしてラストシーンでは様々な光景が見えて感涙。吹雪の中観劇に向かい、大荒れの中帰宅しましたが、極上の演劇を堪能して極寒の今でも絶頂の幸せに浸っています。

ネタバレBOX

初日渡辺×菊池組、正直に言うとその演技から小沢くんの演出や演技を透かして観てしまい、小沢組では奇蹟が起こるだろうなと思って観てしまってました。もちろん、渡辺組お二人とも素敵な素敵な役者さんではあるので、これからブラッシュアップして会話劇独特のスパイラル感でどんどん良くなっていくのだろうなと感じてました。

翌日の小沢×西川組。前日に同じ脚本で観ているはずなのに、ファーストシーンの小沢くんの指先の生み出す緊張感、表情筋が動く度にそれが意味するものが露になる瞬間の到来に心臓が震えて。奇蹟の連続の70分に、小沢道成という怪物の存在に感嘆し続けました。

この類稀な「舞台に立つだけで空間を支配する」のは小沢くんの天性の才能で、正直、男性との二人芝居との発表を見たときは「小沢くんと対等に芝居を出来る役者さんが他にいるのかと心配だったのですが、西川康太郎さんを拝見してびっくり。対等どころか、凄い勢いで互いの力を引き出して極上の会話劇を見せてくれて。この物語が単なる会話劇に終わらなかったのは、ゲキバカでとびきりのエンターテイメントをこなす西川さんの力があってこそだと思いました。キレの良い身のこなし、スタイリッシュなルックス。特にセーラー服を着て回想シーンに入る瞬間は、小沢くんの「時を操る『静』」と西川さんの「時を駆ける『動』」の対比が凄まじい美しさで、さながら動く絵画のようでした。

素敵なシーンは書ききれないほど続くのですが・・・中でもハッとしたのは。エプロンをサッと着ただけで耕太の母親にスイッチする小沢くん・・・性別も年齢も、時空をも超えて。周囲の空気でさえ温かな色に変わり、ラストシーンでは郷愁感と、愛に溢れる母親の死の表現、そして耕太の思いが動く様(ちなみに台詞は一切無し)に涙が止まりませんでした。

演技はもとより、こんなにも小沢くんの脚本演出が素晴らしいものだったかと嬉しく思うとともに、この芝居だったら狭い箱ではなく、もっと広い劇場でも行けるのではないかなと思いました。大雪で客足が鈍ってしまわないかと心配ですが、沢山の人に観ていただいて、心を温めて帰っていただきたいななんて僭越ながら思いました。

※アフターイベントは、一色洋平くん脚本演出「紀伊國屋の虎」。
小沢くんと洋平くんが「紀伊国屋ホールの楽屋直結のエレベーターに閉じ込められて」のドタバタコメディ。いやもう、登場の女装で爆笑。小沢くんの女装芝居はガチでヤバいです笑 終いには洋平くんが肉体美を曝け出しての力業芝居(褒めてます)、これはもう伝説ですねw しかしラストの水を飲むスローモーションで小沢くんの怪物級の演技力にまたまた感嘆。腹筋死にました笑
なお、あんな状況を好きな役者さんに見られたら、私、死にマス。
Dear friends (大阪)

Dear friends (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

哲学先生
二回観ました。
場面転換に全く暗転を使わなかったのがすごくよかったです!皆が去ったあと毎回哲学先生がお片付けしてるのが可愛かった。
若者は前を向いて、昔からの住人は昔の話を懐かしみ、そして若者は旅立っていって、哲学先生はずっと変わらない。
難波N岸和田K!馴染みのある大阪南部の地名を使ってもらえて嬉しかったです!

荒野の家

荒野の家

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★

あーれー?
ネタバレにて。

ネタバレBOX

ほとんど「半透明のオアシス」の焼き直しじゃ??
- かさない -

- かさない -

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

感心したのは
美術。
会場は、扉を開けると、女友達のアパートの部屋。
もう部屋そのもので、ソファーに、低いテーブルとクッション。
そのテーブルにつくような気分で地べた(座布団的なクッション有り)に座る。(後方は低い椅子に)
なんだか面白い。
ちょっと日常の世界と劇空間の融合で、何が目の前に提供されるのか楽しみになる。

そしてこの空間を見回して気が付いた。
この部屋、ギャラリー内に作った物だ。
本来はコンクリートの打ちっ放しの箱で、その中に建てつけてある。
その板間の感じが、都会からちょっと外れたアパート感が出ている。
部屋に掛けてある絵は、今回のチラシと、おそらくそれを描いた人の作品たち。
なかなか素敵。

さて、お芝居は…。
きっとそういう意図で、そういう演出だと思われる語り口調。
わたしの好みの演劇は、言葉を相手に届け、言葉を相手から受け止めることで、感情を伝え合う人間同士の作品。
そういう意味では、感情を乗せないようにして抑揚を最小限に抑えた台詞には違和感を感じる部分もある。
きっと俳優ではない方が入っているのではないだろうか。


主役の女性が、パジャマに着替え寝て、起きて着替えて、コートとマフラーを着用して出かけ、帰宅してコートとマフラーを掛けて、部屋で過ごし、パジャマに着替え寝る。
そのループを何度も繰り返す。
その何回かは、部屋で過ごす時間も一瞬で何も起こらないこともある。
ここに繰り返される日常を表現しているのだろう。

暴風雪のこの日。
台詞には「寒いわね」「雪が凄いわ」などのアドリブが入り、更に日常と融合させている。
夕飯はお鍋が食べたくなった。

いちばん感心したのはラストシーン。
この場所だからできたこと。
そしてこの大雪の日だから感じたこととも言える。


音響、照明を一人で担当していて、ちょっと大変そうでした。
受付をしていたこの女性が演出家さん?

主演の小角まやさんの健闘を感じた。

かさない…。
傘がないと浴びてしまう。

それは…雨?

それは…雪?

それは…雪玉?

それは…砲弾?

名も無き花

名も無き花

On7

Gallery Conceal Shibuya(東京都)

2014/02/03 (月) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

確かさとライブ感、そして写真の力
舞台空間を囲む写真にしてもギターの音色にしても、役者たちが紡ぐものに異なるボリュームを与える力があって。

朗読の態で語られるものの確かさが、その空間のなかで繊細な協調や対比とともに舞台全体の色や広がりに変わりあふれ出してくる。

なにかリキュールの入った上質な大人のショコラを味わうような、とても豊かな時間に引き込まれてしまいました。。

ネタバレBOX

7枚の写真のそれぞれにふっと観る側が誘い込まれるような力があって。
それらの視線が、生身の役者達の声や身体でつづる花に纏わる掌編の世界に、不思議なふくらみを与えてくれる。
朗読自体が作る場のリズムや残響や奥行きも、役者たちの技量にしっかりと支えられていてとても自然に取り込まれてしまうのですが、そこに写真たちが醸す密度が重なると、さらなる別の肌触りがすっと引きだされていくことに驚きました。

写真自体はフライヤーで既見だったのですが、それが大きく引き伸ばされ空間を囲むと、新たな印象が生まれ、囲まれた空気には血が通い、声と身体で組みあがっていくものを別の色に映えさせていく。
それは刹那の内にふくらみを与えるギターの響きと共に、語られる言葉に素で触れるのとは異なる温度や肌触りを感じさせて。

作品を選ぶセンスにも、黒を基調に赤をあしらった衣装にも、ミザンスの作り方やフォーメーションの作り方などにも、観る側を閉じ込めるに十分な洗練がありました。
残念ながことに大雪の影響をもろに受け、空間を囲むもう一面というか客席が少々さびしく舞台からあふれ出してくるものが、ほんの少しだけ拡散してしまいましたが、よしんばそうであっても、文章の世界を空間の色や濃淡で描き出す演じ手の力をしっかりと感じることができました。

春の本公演が、実に楽しみになりました。



洋服解体新書

洋服解体新書

玉造小劇店

座・高円寺2(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★

会話が楽しい!
さすがの、わかぎゑふさん作品。
やはり会話(の台詞)がうまい。
台詞を中心にして、作品全体のリズムがいいのだ。

ネタバレBOX

台詞を中心にして、全体のリズムがいいのには、役者の力も大いに関係あるのは当然としても、ポンポンとつながるリズム感が台詞にある。
関西弁と東京の言葉が入り乱れるのだけれども、その間のリズムの乱れは皆無だ(噛んだ人は別・笑)。

わかぎゑふさんの作品は、台詞と台詞の噛み合わせが面白い。
その「会話」は、とても心地が良い。
だから、するすると耳に入ってきて、ストーリーもするするとわかりやすい。

舞台は明治。
洋服が日本に入ってきて、普及し始めた頃の話。

1人の職人が、子爵にその腕を買われテーラーを始める。
店長は子爵が身請けした元芸者が務める。

そのテーラーが物語の中心となり、エピソードが絡み合う。
良く言えば、ストーリーを急ぎすぎないうまさがある。
そして、それぞれのエピソードに登場する人物がすべて丁寧に扱われている。
歯に衣着せずに言えば、各エピソードがちょっと長い。ポイントが絞り込めないというか……。

それらの、いくつかのエピソードが微妙に絡み合いながら、「動物の毛の洋服」をキーワードに、ラストにかけて、急展開を見せる。
「洋服」の話から一気に行くのだ。ジャンプ率が高すぎだけど。

「鬼」と呼ばれ、人間とは見なされない被差別の人々が絡んでくる。
高貴な方々の身の回りの世話をするには、「人間」ではまずいこともあるからだと言う。
千年以上も「鬼」として仕えていた人々の話がつながってくる。

文明開化、四民平等になったのだが、そうならなかった人々が、天上と地下にまだいる、ということなのだ。
その因習や制度についての見解は、この作品にはない。
それはそれでいいとは思うのだが、例えば、それが現代とどうつながっていくのか、などの広がりを見たかったと思った。

つまり、「洋服」のように西洋文明を取り入れ、列強に並ぶ大国に変わろうとしている日本という国にあって、変わらない因習、陰の部分があるということ。

今も連綿と続く「天皇制」との関係を示唆するのであれば、(もちろん何かのイデオロギーのもとに声高に叫ぶ必要はないが)何かそうした「日本的」な「精神」などとの関係が見えて来るようににもできたのではないだろうか。

単に、ストーリー的な面白さだけではない、そうしたプラスα的なモノ、深さきちんと見えたほうが、さらに物語が面白くなったのではないかと思うのだ。

東京で生まれ育ったためか、関西方面の方々と比べ、差別・被差別に関しては、イマイチ、ピンとこないというところもあるのだろうが……。

役者さんでは、江戸川卍丸さんの関西弁の台詞のリズムがとてもいい。
浅野彰一さん、佐藤誓さん、そして曾我廼家八十吉さんが渋い。
西牟田恵さんの元芸者が見せる色っぽさと、江戸っ子っぽいタンタンタンと出てくる台詞がカッコいい。
そして、皇族らしき人を演じた若松武史さんが、あまりにも凄い怪演ぶりに、驚き、笑った。
ホントに凄かった。
月雪の娘

月雪の娘

ムーンビームマシン

ABCホール (大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

月雪の娘
話の題材は面白いものでしたが物足りなさを感じました。
初めて拝見させて頂いたのでこちらの特色なのかわかりませんが
歌がもう少し少なくても良かったかなぁと思います。

ネタバレBOX

後方席上手よりから観ましたが
声の届かない役者も居てレベルの差を感じました。

主役二人のキャラが弱くそれ以外の方が目立ってしまって
物語全体がぼやけてしまっていたように思います。



東京ドーピング2020

東京ドーピング2020

<火遊び>

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

光にうんざりした人へ
ブラウン管の、液晶の光に照らされて、
TVのキャスターが、ドキュメンタリーが、今日も、
「金メダル」という賞をとれと、
国民を、選手を、甘い言葉で焚きつけている。
素直な人間なら何も違和感を抱かないかもしれない。
目標に向けて頑張り、時には涙を流す選手に拍手を送るかもしれない。

だが、人間には闇がある。
どうしてもその闇を吐き出したい時がある。
早速オリンピックを口実に票を集め出した議員達、
(一説には、どうやらオリンピックに経済効果などないようだ)
オリンピック村で異常な売れ行きを示すコンドーム、生理用品の意味、
そして、ドーピング。

人間には闇がある。そこをみたい人は、是非雪の中渋谷へ行くことをお勧めする。
光にうんざりしてるのは、あなただけじゃない。
そして、闇がわかれば、光の意味が、その尊さが、より一層わかるはずだ。

『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

ギャラリーSite(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

二度観劇・感激しました。
一言で言うと、もう驚きの連続、どんでん返し。

こう…今日の問題に対する提起、そんな気も。
伝えたいメッセージがいっぱいあるような?
SNSサイト、対人関係、ネット、アイデンティティ、意識操作、etc.
普段何気なく使っている、twitter、facebook、mixi、etc.
それを書いているのも、見ていいるのも、全て人。人。人。
人の声なのだ。人の声って怖いなーっと改めて認識。
他人、知ってる人、知らない人、同僚、上司、マスコミ、視聴者、全て人の声、怖いものだな、と。

表情から仕草、些細なところまで、細かい演技。
一度や二度では全ての表情を見ることはできないので、もう何度でも見て、全方位から見て、全て知りたい欲求に駆られた。

ネタバレBOX

入ってすぐ、視覚的に「なにこれ!?」ってなり、大きな箱のような…ブラインドで囲われた大きな箱のようだと思った。

また入場の際、男性役者さんがおひとり待ち構えていて、腕を出していただけませんかってんで腕を出すと、何やらペンのようなよくわからないもので「カチリ」っと音がして押される。
内心で「え、え?なに?何か使うの?ってなった。
その意味が舞台中にわかるけどそれはまた後のお話。
でももうそのときから、その一瞬から、一客ではなく、一市民、的、な?(笑)
この舞台の世界の住人の一人になってしまっているんだな、と。
何も知らない、無知な市民。知らぬ間に、仕込まれている。そんな不思議な感覚。
天召し~テンメシ~

天召し~テンメシ~

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

今後に期待
井保作品、観劇三回目。
役者の力量が低い場合も演出と脚本で仕上げる男という印象。二年前に同じ場所で見た時もそうだった。
最初の驚きが前回見た時に出演していた加藤、西村が成長していたこと。
それだけで井保氏は演技指導で実力のある人間だとわかる。若手が育てば素晴らしい劇団になる。
一度見切りをつけた劇団に興味が沸いたのは将棋がテーマだから。

ネタバレBOX

他の方も書いていましたがバランスを取るのは難しい。
逆に私は生と死を大事にしている脚本だと感じるし、無駄なキャストはない。
もっと書きたかったはずだ。

そう感じるのも私は将棋のプロを目指し、脱落した人間でモデルになった人物達と面識があるからだ。
舞台上に起こるエピソードは有名なものからマニアックなものもあってしっかり取材していることが伝わる。ずっとニヤニヤしながら見ました。台詞が谷川会長、福崎さんの引用だったり、島研、車。
単純な疑問が。ほとんどの人が知らないエピソードを拾う意味?
私は楽しかったですよ。観てよかったと思いました。

今後の飛躍に期待します。(ですので星はプラス一)
シャーロック ホームズ ~ アンダーソン家の秘密 ~

シャーロック ホームズ ~ アンダーソン家の秘密 ~

東宝芸能

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★

「スタッフ・クレジット」に原作やキャラクター原案など コナン・ドイルの記述が一切ないのは・・・?
かの有名なコナン・ドイル原作作品を、なんと、
韓国でミュージカル化!
ワトソンを女性に置き換え、観やすくなってます。
ミュージカルで推理物、ストーリーも良く、面白い!

コングさん、おもてなしギャグ、などさすがの余裕。

蛇足ですが、すっごく気になったのが、
パンフレットに説明はあるが
スタッフクレジットに原作やキャラクター原案など
コナン・ドイルの記述が一切ないのは、
シャーロック・ホームズがパブリックドメイン化
(作者死亡後50年経過による著作権消滅)したから??

Girls, be a mother【アンケート即日公開】

Girls, be a mother【アンケート即日公開】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

いつも隣に与謝野晶子





与謝野晶子は大阪府堺市出身だ。


歴史教科書に掲載される写真の女性が話し出すと、案外「大阪の おばちゃん」だったのかもしれない。


そう思わせる辻明佳の演技だった。



開演15分前に来場した客には「与謝野晶子クイズ」のシートを渡す。


出身地に関する項目があり、舞台の幕開けとともに「回答」してしまったのが本人・与謝野晶子(辻明佳)だった。ところが、2.3問の解は明らかにせず、「与謝野鉄幹と設立に関わった日本初の男女共立大学は何か」を考察していた観客も多い。もちろん、集中しなければ分からない。

『劇団バッコスの祭』が提案する、もう一つの「舞台の楽しみ方」であった。



NHK経営委員の長谷川三千子埼玉大学名誉教授が男女共同参画に反対する論説を産経新聞紙上で発表していた。
今、改めて「ウーマンリブ」に社会的関心が集まる状況だ。



政府が中心となり、「ライフ・ワークバランス」を推進する動きはあるが、若い世代の女性からすれば「女性が働きやすい環境をつくってほしい」「託児所を増やしてほしい」という要望も聞こえる。


一方、「専業主婦回帰派」の女性は見過ごされていた現実がある。


首都圏在住・20代の女性(大学生)は、「男の人って大変。それに比べれば女性は結婚して仕事を辞めることもできる」と話す。



世界をみると、主要国のトップを女性政治家が務めることは「普通」になった。


ドイツ・メルケル首相、韓国・朴大統領、タイ・インラック首相…。


日本に女性首相は育つのか。


ここで疑問が浮かぶのは、日本の国政選挙における投票者を分類すると、総投票者、総得票率ともに女性が男性を上回るデータである。


公益財団法人「明るい選挙推進協会」が2012年12月16日衆院総選挙から全国188選挙区を抽出し調べた統計資料。

全国30歳〜34歳の世代男女別投票率は、男性45.69%に対し、女性48.51%だった。(約3%の開き)
実に55歳〜59歳までの年代は、「女性優勢」である。



日本の衆院・女性議員比は7.9%だが、公職選挙法に男女差別はなく、女性有権者の方が より参政権を行使しているなかの“マイノリティ”を、私たちは どう考えればよいのだろうか。


※続く(次は舞台)















さらば箱舟

さらば箱舟

オーストラ・マコンドー

吉祥寺シアター(東京都)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^0^)/
面白かったです。
「寺山修司 没30年記念認定事業」の
舞台ですが、アングラの寺山作品を
知らなくても楽しめます♪
80人もの役者さんたちの
圧倒的なパフォーマンス、
古代的な、呪術的な、野性的な、
理不尽なカオスの世界☆
この魅力ある大勢の役者さんを生かす、
演出が素晴らしいです!
2回目観るなら・・・
絶対に最前列で観ます♪
(ドーシテでしょう?)
観劇日記をブログに書きました。

我着地、クワイエット

我着地、クワイエット

わっしょいハウス

SNAC(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

2月8日(大雪)観劇
しれっと色々ぐるんぐるんした上に「この90分間はいったい何だったの・・・!?」ってな幕切れとかがなかなかに素敵。
ドア一枚隔てたすぐ外で大吹雪が、な状況で観る芝居ってのもおもしろでした。

予定されてたゲストが大雪で来れなくて急遽、ってことで始まった出演者勢揃いのゆるいアフタートークも結構いろいろ興味深かった。
わっしょいハウスのあの演出、ミザンスに関してあんましカッチリ決められてるわけじゃないってのは意外。

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

良い作品
久々にパワーのあるエンタメが観たくなり、観劇。演技のキメを気持ち良いくらいに外さない役者陣の立ち回りをみてスッキリした。殺陣ダンスの水準も高く、大変楽しめた。

(追記予定)

テン・カウント・ゴング

テン・カウント・ゴング

ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース

シアター711(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

期待以上のボクシングドラマ
スポーツを舞台化するのは難しい。スポーツ自体が筋書きのないドラマだからだ。スポーツをドラマ化した名作があるともっと大変。ボクシングといえば「あしたのジョー」の矢吹ジョー、力石徹、丹下段平を超えられるドラマが要求されてしまう。経営難のボクシングジムを舞台にジムの会長、一人娘、元ボクサーのトレーナー、新人ボクサー、ラウンドガール見習い?、そしてライバルジムのマネージャー、復活を目指すボクサーと多彩な人物が織り成すドラマを短い上演時間によく纏め上げられていた。

ネタバレBOX

ただテンカウントゴングというタイトルが活きていない。だれにでも訪れる引退または引き際という意味で、複数の人物のテンカウントゴングが描かれていれば、なお深みが増したドラマになったに違いない。再演時にはボイスドラマの部分も舞台化した完璧版を上演してほしい。
幸福な職場(再々演)

幸福な職場(再々演)

劇団 東京フェスティバル

駅前劇場(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

あたたかい気持ちに
大雪が降り、寒さが身にしみる日でしたが、帰りは心がぽかぽかでした。行って良かったです。題材が題材だけに、じ~んとしたり、考えさせられるところも多々ありましたが、笑いも交えて、東京フェスティバルさんのテイストで解りやすく作られていて、肩の力を抜いて観れました。役者陣も、みなさんとてもステキでした。

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

現実の問題(主に雪)と時間忘れてトリップしてきました!
※2月15日(土)書き込み更新
2月8日 18:00 1回目観劇 大雪!
2月9日 14:00 2回目観劇
2月15日 14:00 3回目観劇 未明まで前回よりも大雪が!
2月15日 18:00 4回目観劇

※※※2月15日(土)追記分
なんでしょう雪まみれ。。!
そんな中ではありますが、同じ演目を4回観たのってはじめてです。

こちらは昔から一番好きな劇団です。
初見が1999QUEST時代なのでどう計算しても15年以上前とは。
最近は自分にしては観劇量というのは増えていて、ライバルは沢山あるはずなんですが。
それでもなおX-QUESTが一番と改めて思える芝居を観させていただきました。

今回は主に雪にやられてイレギュラー対応が多かったのだと思いますが、制作のかたがた含めて感謝を。

ちなみにメルマガ登録プラスハシゴ割という制度を使うと各公演が1000円安く観れます。
こりっちに書き込みしてると500円割引とか、色々お得な制度が用意されています。
超コスパ良くなるのでオススメ。
※※※2月15日(土)追記分


あまり自分は同じ演目を複数回観ない方なのですが(色々なもの観たい!)、大分気に入った様子。また次の週末行く予定です。


とても面白かった、とても楽しかった!
いやー、基本的にX-QUESTは好きなのですが、これは素晴らしい!
自分的には今までで一番かも知れない。
こう言うのが自分は見たいんですよ(興奮気味)!

大雪で大分遠回りして帰る事になりましたが後悔は無し。
来て良かった。

ネタバレBOX

※※※2月15日(土)追記分
さて3回目は入って左手奥の正面ぐらいから観させていただきました。
1、2回目はわざと同じ席から観てしまったので、はじめて別角度から観たことになります。

基本的にどの角度から観ても楽しめるようにかなり考えられて作られていると思うのですが、もしかしたら

もしかしたら多分、座る席ごとに感想変わってくるんじゃないだろうか。
角度によって目に入る表情や耳に入ってきやすいセリフが変わってくる。
突き詰めれば目立つ役者も変わってくる。
特に声は基本、どこにいても同じ様に聞こえると思ってたので、意外に指向性が強く向いてる方向によって違うことに気がつきました。

出来るならば全ての席で見比べてみたい。
それこそ何度も何度もループしてしまえばいいんだ!

オープニングダンスの時、真・沙悟浄のSUMIOさんが目の前で、この時点で既に独特のうねうねが入っていて先ず鳥肌が立ちました(笑)
勿論、単に気持ち悪いと言っているのではなく(爆)
あの人間離れした動きはやっぱり凄いと思う。
誰よりも一番モノノケだった。

オープニングへの入りの音好き。
ところで音響、あれタイミング合わせて入れてるわけですよね、超絶技巧な気がしてならないです。


今回のメンバーの座組好きですがX-QUESTのレギュラーメンバーがやはり特別良いと感じた。
新規の客演が何人かいる中、特にX-QUESTを体現出来るメンバーが必ず舞台上にいるように、かなり計算されて作られている様に感じています。
実は大昔の公演で客演しか舞台上にいない場面が多くて、唯一明らかに不満に思った事があるのですが、確実に進化してるんだ、と勝手に嬉しく思っていたり。

野地さんがいないバージョンになりましたが、基本、野地さんが出てた部分が減っただけなので、そこは野地さんがいた方が明らかに良かった。
「フェラーリ」
は音声に残しておくべきでした!
ただ、こういった場合、Wキャストになりがちですが、野地さんだけで良かったとも思う。


4回目は入って奥側の最前列、舞台に対しては真ん中に座ってみました。

基本、この作りだと最前に座ってしまう(そもそもシアター1010と比べたら一回り狭い様で、入って両サイドは一列しかないのもある)、目線に役者の踵が入ってくるので冷静に考えると変な芝居。
ただ見上げて首が痛いとかは勿論無い。


既に4回目ですが、笑う場面ではやはり笑わせられるし、ラスト周辺では感動させられる。


西遊記モノで例えば三蔵が女性だったとか、多分間違いなくどこかがやっているでしょう(具体的に浮かんだわけではないですが)

決してそういう訳ではないのですが、三蔵と悟空の確かに愛の形の物語なんだと思う。
塩崎さんと大野さんでそんな雰囲気を作れるのが凄くないか。
安易に男×男に見えるわけでもなく、妖怪と人なんだよなあ。
※※※2月15日(土)追記分

リングサイドを役者が走り回るため、客席の足元には「ここから足はみ出さないでね」と線が引いてあるのですが、超爪先ぎりぎり(笑)
本当に目の前で、舞台に駆け上がる時に顔の近くを足が通りすぎることも。
これ以上の臨場感を求めたらもう当たるしかないかと!?

高田さんの沙悟浄、男から見てもセクシー過ぎる。
カッパ面白すぎる!

誰かが一人上手で滔々と語っていると周りはしゃがんで眺めているのですが、その時の表情が好き。
呆れていたり、半笑いであったり。

客演では白虎の野中さん、笑顔が非常に印象的。
歯を出した笑いが本当に似合う人だ。
舞台の対岸に顔だけ出て見える場面があって、満面の笑顔の生首に見えてびびった(失礼)

今日(9日)の写真撮影タイムでは橋本さんがかなり悪ふざけてて笑った。

そういえばカーテンコールで全員お辞儀する時、釈迦市川さんだけ打点が高い。。
腰が。。!
本当に悪いんだろうなあ。


※※※以下、8日(土)の書き込み

購入したパンフレットの中に(抜粋失礼)

――観てる間は取りあえず現実の問題とか時間とか一旦忘れちゃって~(中略)トリップできる時間と空間を創造したいです。


と書かれていましたが、その事にブレなし。
なるほどなー。

にやにやしながら観れて、非常におススメです。
声出して笑いながら観させていただきました。


「ムサ・コジ」とかシアターミニ1010でやっていた四角いリングを客が囲む形で、これも自分の大好物。
出演されているかたがたが全員素敵だった。
レギュラーの皆さんも勿論(白い悟空とかかっけえ)、初めて観るかたがたも。

特にツボだったのは真・猪八戒をされた、なしお成さん。
わー猪八戒だ!(清水さんのスリム猪八戒も面白かったけど)
でもかわいい!
そしてすっげぇ良い声してるんですよね。
運動量もX-QUESTレベルに引けを取らなかったですし、凄い。

やはり殺陣も素晴らしく、ここで殺陣を観ると他所で殺陣を観たく無くなるので困る。
ムサ・コジほどでは無いのでしょうけど、よく考えたらあの分量の殺陣をやって間延びしないのは尋常な事ではないと思う。


今回は女性陣も結構出ていて(美女たち:笑 でもネタにしてただけで確かに美女たちだったな)バランスも良かった。

ところで野地さんが不定期出演との事ですが、いない日はどうするんだろう??
その辺も興味が尽きない。


カーテンコール時、写真撮影OKになるのですが、今日は寒さで携帯の充電がやられてしまって撮れなかったorz
うーん、やっぱりまた来るしかないね。

終演後、会場を出る時にやはり全員プレゼントをいただけた。
ホッカイロだ!(+バッチ)
心意気が本当に嬉しい。
テンション上がって、駅まで雪道を何故か走った(笑)

まだまだ公演続くので関係者のかたがたこそ気をつけていただきたい。
Girls, be a mother【アンケート即日公開】

Girls, be a mother【アンケート即日公開】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

良い芝居だった!
面白かった、これは良く出来ている。

また今回だけではないのですが、こちらの劇団はお客に対してのホスピタリティを本当によく感じます。
終演後、劇団員の愛梨さんがエレベーター前に張っていて何かなーと思ったらお客全員にお土産を配っていた。
毎日やってるのかな?
もしくは雪の日特典?
そう言うのに弱いです(笑)


送り出すところまで精一杯。
とても良い事だと思う。

ネタバレBOX

人は能力次第で評価をされる。
男女の差は確実にあるのだから、そこを考えずに男女平等とうたっても何か違うと自分は思う。
どうしても家庭・育児が下に見られるのがいけないのではないか。
とても有能な女性の方々がいると言うのも知っています。
そういった方々が今は社会に出ると言うことは、昔と比べて教育が疎かになってしまうのではないか、って考えた事があります。
うまいテーマを持ってきたなぁと。

与謝野晶子を主軸に、二人の男女を主人公にした形は別に奇抜なやり方では無いとは思うが、うまくはまっていた気がします。
多分、時代とかを当時の設定でやっていたら薄っぺらくなる可能性すらあったと思う。

静止した舞台上で与謝野晶子だけ動けるのが妙であったり。

本筋もさることながら枝葉のエピソードも面白かった。
ただ、割と本筋重視で枝葉の部分は一瞬のネタで終わっている印象で、もう少し掘り下げて貰いたかったという欲求はあった。
特に劇団員演じていたニートの娘(郵便局で働いていましたが)や音声は個人的にはもっと活躍して欲しかった。
音声録音していて一発逆転はかっこいいですよね!

他のかたが指摘されている前半部分の展開の緩さは自分は感じなかったのですが、もうちょっと人数絞って掘り下げる部分を絞ってももいいかな、とは思った。

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