
異能怪談的公演「赤異本」
劇団た組
仙行寺(東京都)
2014/03/10 (月) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
やはり怪異が
初日の公演に行ってまいりました。お寺だし、とても怖くて楽しめました。なんと、公演の最初と最後に撮影が可能でありました。同行いたしました幼馴染の女性が、公演の最後に携帯にて撮影いたしました写真に恐怖!それは、白い衣装の女優さんの首から上が消えており、その上には手招きする様な大きな右手(顔の3倍位)がある写真が撮れました。撮れたてで、これだけハッキリした写真は初体験です。撮影した女性も初めての怪異写真でありました。外薗先生方々に確認して頂き、後で送信する約束をいたしました。その写真の前後に撮影した写真にも、オレンジと黒のモヤの塊が写っておりました。しかし、帰ろうと車に乗り、もう一度見ようとしましたら、公演最後の写真が全て消えておりました。操作ミスで消した消さないでプチ喧嘩になりましたが、消えた事に対する怯え方が凄いので自然に消えたのではと。とにかく、なんとも不思議な怪異を経験いたしました。
是非とも公演に行き、怪異を経験いたしましょう。※他の方々も不思議な怪異写真を撮影したようです。

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー
ココロノキンセンアワー演劇部
タイニイアリス(東京都)
2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1031(14-070)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場。
舞台床にはくしゃくしゃになった新聞が敷き詰められ、中央に大型の寸胴鍋(チラシのイラスト)。周囲にテーブルや椅子らしきものの形が見えますがすべて新聞紙で覆われています。
Alice Festival2013のひとつとして上演。この企画、昨年の7月から続いていて、私は11月にサラ・ケイン「Phaedra's Love(英語劇)」を観ました。
波の音が聞こえる中、19:01前説(初めての東京公演、ブラックコメディ、90分)~20:36終演、アフタートーク(佐々木久善氏、西村博子氏、茅根利安氏)~21:16終了。
エプロン姿のコミカルな動きで始まった本作品、徐々にこの「島」の妖しさ、不気味さが現れてきました。
公私にわたって東北との関係があり、3年前、高層階にいたためでしょう、窓の外に見える隣のビルが大きく揺れ、歪んでいたのをはっきりと覚えています(ビルが折れると思いました)。ほんの短い間、やっと繋がった携帯から聞こえてくる声はこちらに心配をさせまいとする内容でした、「大丈夫だから」と。アフタートークでも、他人を気遣うお話があったように。
交通機関は機能せず、自席でネットの映像を眺めるだけの自分。舞台の床に放置された、見向きもされなくなった新聞(情報媒体)、もう意味を持てないと言っているように見えます。
これは伝奇モノ…でいいのかな、面白かったので、原作を図書館で予約しました。

若手演出家コンクー2013 最終審会
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
公開審査
今年に関しては最後の公開審査が一番長く感じた・・(苦笑
2時間半、それぞれの作品のコメントに費やしたけど、
30分くらいで良かったように思う。
「面白かった」
「自分には良く分からなかった」
それで十分では・・今回の場合・・あの会場、空調キツイんだよなぁ・・(汗
最優秀賞の人以外については、
審査員の方々の読み込みが不足している分が多々あったようにも感じられなくも・・・あくまで個人的な感想として。
シライケイタ氏へのコメントの際には、
パンクバンドにコードの押さえ方の指導をしているように感じたし、
山下氏の作品のコメントの際には・・・なんて言ったら良いのか・・良く分からない。困った、正直。
個人的には、正直なところ、
一番好きなのはシライケイタ氏。男性目線で言うと。
観客賞としては個性で澤田氏。
自分が審査員だったら・・山下氏だったと思う。女性目線で想像して。
最優秀賞受賞作が嫌いと言うんではなく、
バランスを取り過ぎてて自分の性格に近すぎてこういうのは逆に受け付けないところが・・(苦笑
自分の感覚から一番遠いところをこういう賞ではチョイスしたいところだったなぁ・・。
山下氏の作品、1時間を「長い」と評した審査員がいたが、女性の方々がいる前であれは、言っちゃいけないことではないんだろうかという気がしなくも・・。
自分の奥さんや恋人とかに対して、
「話が長い。言いたいことは分かってる」
と言うんだろうか?
まぁ、作品とは別としても、こういうのに人生観が現われる気が・・。
自分の心の教科書には
「1時間どころか10時間でも俺は大丈夫」
と書いてあった(とさ♨
各作品へのコメントと最終投票の間のトイレ休憩の間に
小学六年生くらいの女子が現われて、
審査員たちに
「おじちゃん、おばちゃんたち、モテないでしょ?」
とか言ってくんねーかな、と思って外出て遅れて戻ってきたけど、
ボード見て、そんな夢みたいな話あるわけないか、と現実に引き戻された(苦笑
自分はこういう賞では、
目つきの悪い(が寂しがり屋である)捨て猫を
選んで引き取るみたいな話を聞きたかったんだけど・・期待した自分が悪かったんかなぁ・・。

虚像の礎
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー
ココロノキンセンアワー演劇部
タイニイアリス(東京都)
2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了
満足度★★★★
ごちそうさまでした。
既成の戯曲でもあり震災地からのメッセージを声高に歌うわけではありませんでしたが、
しっかりとそれが溶け込んだ味わいでした。
思えば東京で活動している以外の団体の演劇を観るのも初めてでした。
チケプレでの観劇でしたが、ありがとうございました。

ザ・ワールド
大橋可也&ダンサーズ
森下スタジオ(東京都)
2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
まずはダンスパフォーマンス
江東区でのリサーチに基づくというものの、リサーチとパフォーマンスの間にあまり関連が見い出せませんでしたが、不思議な光景が繰り広げられる魅力的な作品でした。
女性が1人出て来て御輿を入れる倉庫についての話を始め、男が話を受け継いだ後に長い暗転となり、その後は終盤になるまで台詞は無く、ダンスのみ表現でした。
ダンスと入っても一般的にイメージする様な音楽に合わせて踊るシーンは無く、舞踏的な動きや日常動作をデフォルメした動きが多く、暴力的で性的な雰囲気がありました。取っ組み合いの様な動きや子供の遊びの様な動きが物語性をほんのりと感じさせるのが印象的でした。
前半は照明がナトリウムランプだけで色味の無い世界が広がり、次第にLEDランプの鮮やかな原色に移り変わり、中盤でようやく普通の色味が現れるときが新鮮でした。照明器具をわざと高い位置に吊り、空間にスチールトラスの影を拡散させたり、シーリングファン越しの光で昔の映画の様なちらつきを表現したりと、何も無い空間が様々な表情を見せるのが印象的でした。
リサーチに基づくインスタレーションやトークが今後続くとのことで、よりプロジェクトの形が明らかになって行くことが予想され、楽しみです。

おそるべき親たち
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/03/02 (日) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
おそろしや
だから観劇止められない!って思えたくらい好きな作品でした。親たちがいいんですよ。もうホント口をあんぐりあけてしまうくらい!!ひゃぁ~~~

空ヲ刻ム者 ―若き仏師の物語―
松竹
新橋演舞場(東京都)
2014/03/05 (水) ~ 2014/03/29 (土)公演終了

「ヒトミ」「あなたがここにいればよかったのに」
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
「ヒトミ」観劇
「ヒトミ」は初演を観ている。初演では,ヒトミを坂口理恵が,典子を岡田さつきが演じていた。今回,その2人は・・・を演じており,時の流れを感じてしまった。とはいえ,今回の「ヒトミ」もいい芝居であることは間違いない。まぁ,作品の力もあろうが,演技も良く,十分な幸福感を与えてくれる。キャラメルはチケットも高くなってしまい,そのせいか空席が目についた。それでも,やっぱり,キャラメルの芝居は良いと思う。多くの人に観てもらいたい。

東 京<reprise>
THE TRICKTOPS
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★
雨の東京駅を舞台に
雨の東京駅を舞台にいくつかの話が交錯して楽しめました。舞台装置もしっかりと時間をかけてうまく作られていました。構成は面白いのですが、ストーリーにインパクトが足りない感じがします。その為、前半飽きを感じました。
タクシーの乗客役の声が聞き取りにくいのが残念でした。

「彼の地」
北九州芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2014/02/18 (火) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
彼の地
九州弁が心地好くって、凄く気持ちポカポカになる舞台でした。
セットもすごくって、凄く観やすくって本当に3日間だけの公演じゃなく、1週間ぐらい公演してほしかったです。

True Fake Truth-真実の消息-
SPPTテエイパーズハウス
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
盛り込みすぎ!
諸事情で久しぶりの公演とういうことを差し引いても、話が盛り込みすぎで、解りにくかったです。最近、昔の東映任侠物の映画や芝居を観ることがなく、人生劇場を芝居の中で演じてくれたのは懐かしく思えたです。

田園に死す
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
スズナリに捧ぐ
… この作品は下北沢ザ・スズナリという「劇場」に捧げるオマージュです。愛するスズナリでしか上映出来ない素敵な作品、それが『田園に死す』です… と流山児氏の言葉。
寺山修司というひとも作品も私ごときがかじるにはあまりに大きいけれど、これで二度観たこの作品は これにて最終、永久終演。こみ上げて来るものがありました。
終演後 ゆっくりと暗転 拍手に包まれながらもカーテンコールもないさみしい、のではなく厳かな終演
私もまたスズナリが大好きで この千秋楽こそ スズナリによく似合う

『Spring』
Reciters 朗読会
ラ・グロット(東京都)
2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1030(14-069)
19:00の回(晴)。18:38会場着、当日券でBチーム。
前田さんは「トツゲキ倶楽部」「ノーコンタクツ」「C2」。松本さんは、なんと(記憶曖昧ですが)「プールプールプール(2011/@タイニイアリス)」に出ていらしたのですね、観に行きました。最近では「salty rock(2013/10@兎亭)」。東谷さん、松山さんは「C2」、尾辻さんは初めて。
此処は3回目で、12月に「女中のクリスマス」という朗読劇を観ました。
朗読会は随分前からやっていらっしゃるのですね。
18:52前説(70分)、19:02開演〜20:20終演。
暖かくされた会場、ひとあし早い桜の花、奥に階段を配し、朗読者はここに腰を下ろします。白いシャツ、黒のベスト、パンツ、パンプス、紐タイ(ニコニコマーク?)。
出会いと別れ、灰色の冬景色がさまざまに色づき、命が芽生え、語り出す、5つの「声」が優しくもあり、厳しくもある「春」を聴かせてくれました。目に映らずとも桜の花びらが舞う夜でした。
詩、小説5編。

流れゆく庭-あるいは方舟-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいの一言!
古城氏の作品は注目して数作観劇しているが、今回は身近に起こりそうな深刻な問題を笑いも交えて、解り易く表現してくれた。
東京女子大名誉教授の広瀬弘忠氏とのアフタートークも興味深い。
2008年の作品に手を加えてのものだそうだが、とても新鮮に思え、脚本、役者の演技はもちろん舞台中央にある樹木を利用した演出は目を見張る。
このような作品と巡り合えるから、観劇は止められない。

ヴィヨンの妻
龍昇企画
上野ストアハウス(東京都)
2014/03/05 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
太宰
この公演を観た印象としては、とにかく時間が長く感じる。
必要のないシーンが多かったのではないでしょうか。
一番は歌。
オープニングはまだいい。
しかしカラオケのシーンなどもうただの歌うまい自慢にしか感じなかった。
編集者ではなく、もっと主人公の生活に焦点を当てたドラマを期待します。

三月花形歌舞伎
松竹
京都四條南座(京都府)
2014/03/02 (日) ~ 2014/03/26 (水)公演終了
満足度★★★★
夜の部
「御贔屓勧進帳」
花道横であの大きな衣装を楽しませて貰いました。
松緑さんの迫力凄かったです。
芋洗いは頭が飛んで玉入れみたいで歌舞伎の面白い表現でした。
アクロバティックなところも多く盛り上がりました。

三月花形歌舞伎
松竹
京都四條南座(京都府)
2014/03/02 (日) ~ 2014/03/26 (水)公演終了
満足度★★★★
昼の部
「吹雪峠」
梅枝さんの女形がとても素敵でした。
人間の業や欲を表した道行きものって珍しい。
大概、心中へと向かうのに
こちらの助蔵とおえんは相手のことを差し置いて
命乞いしちゃうところが面白い。人間味溢れる演目。
もうちょっとねちっと演じてもらっても良かったかなぁ。あっさりめに感じました。

ダイフク様の信ジ方
ミュージカルサークルEM
シアター風姿花伝(東京都)
2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1029(14-068)
16:00の回(晴)。ややおして15:38受付開始、開場。1階の階段前に受付開始までここに並んで待つように…という案内があるものの、開けてあるのか閉じているのか中途半端な状態。なので早めに来た数人は会場入り口で待ち、それ以外のお客さんは下で待つことに。受付開始時に誰かが下へ行くのだろうと思っていましたが、そうではなかったのでスタッフの方に声をかけました。入口(特に建物そのもの)から受付が見えない場合、スタッフが張り付くか、時々様子を見に来るかしてはいかがでしょうか。
こちらの劇団、「地獄八景亡者戯(2012/3@タイニイアリス)」を観ていて2作目。ここから派生して「カルメン(2014/1@相鉄本多)」、ここで演出助手にお名前が載っている高野さん作演出。
ミュージカルは滅多に観ないのですが、公演の案内をいただいた高野さんの写真(赤いストラト…ピックガード、ピックアップ、ノブまで真っ赤だそうです。ちなみに私のストラトは、ラージヘッドタイプのアンティグア・フィニッシュ)がとてもよかったので観に来ました( ̄O ̄)。
椅子には座布団。ちょっと不気味な舞台セット、下手に並ぶ白い筒状もの(卒塔婆っぽくもあり)は下への方が黒く汚れ、上手は真っ赤な矢倉、提灯、銀色に輝くのは髑髏、客席左右にカメラ。16:01前説(90分)、開演〜17:54終演。
この髑髏から「クリスタルスカル」を連想、「シアワセ村」に集まった者たちの再生のお話、歌とダンス。この御神体のごとき髑髏に忘れてしまいたいものを封じ込め、村の一員として生活を共にする。ここに、すでに死んでしまった幽霊と自殺のためやって来た女性が絡み、再生の原動力となる。

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
エンターテイメント性の高いお芝居でした。
前説(雑談含)や物語、全体的にエンターテイメント性の高い舞台でした。
今回初めてボクラ団義さんの公演を拝見し、また役者さんも全く知らない当方的には、テレビ番組のような舞台だったように感じました。
ダンスのシーンがいくつかありましたが、個人プレイ感が強く、全体で1つを作れていたら、もっと格好よく見えたのではないかと思うと、勿体無かったように感じます。
また、役者さんが全体的に発散しすぎと言いますか、誰も彼も喚いている姿が多く、ちょっと飽きてしまう場面も…
過去シーンの過去の油小路さんのお芝居が特に印象的で、涙が浮かびました。
また、正直途中まで「え、これいる…?」と思っていた場面が、最後に1つに繋がったのが構成として好きでした。
省けるところは省いて、似たような場面は見せ方を変えていけると、疲れず最後まで楽しめたかなと思います。
まだまだのびしろのある劇団だと思うので、今後に期待しています。
次回公演もぜひ見に行きたいです。