満足度★★★★★
無題1031(14-070)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場。
舞台床にはくしゃくしゃになった新聞が敷き詰められ、中央に大型の寸胴鍋(チラシのイラスト)。周囲にテーブルや椅子らしきものの形が見えますがすべて新聞紙で覆われています。
Alice Festival2013のひとつとして上演。この企画、昨年の7月から続いていて、私は11月にサラ・ケイン「Phaedra's Love(英語劇)」を観ました。
波の音が聞こえる中、19:01前説(初めての東京公演、ブラックコメディ、90分)~20:36終演、アフタートーク(佐々木久善氏、西村博子氏、茅根利安氏)~21:16終了。
エプロン姿のコミカルな動きで始まった本作品、徐々にこの「島」の妖しさ、不気味さが現れてきました。
公私にわたって東北との関係があり、3年前、高層階にいたためでしょう、窓の外に見える隣のビルが大きく揺れ、歪んでいたのをはっきりと覚えています(ビルが折れると思いました)。ほんの短い間、やっと繋がった携帯から聞こえてくる声はこちらに心配をさせまいとする内容でした、「大丈夫だから」と。アフタートークでも、他人を気遣うお話があったように。
交通機関は機能せず、自席でネットの映像を眺めるだけの自分。舞台の床に放置された、見向きもされなくなった新聞(情報媒体)、もう意味を持てないと言っているように見えます。
これは伝奇モノ…でいいのかな、面白かったので、原作を図書館で予約しました。