
NEWSエンターテインメント12th★FESTIVAL
NEWSエンターテインメント
埼玉会館(埼玉県)
2013/05/05 (日) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
『なつきとおばけくぬ ぎ』
彩の国さいたま芸術劇場まで,行って来た。そ こで,NEWS自主公演を観た。第一部は,残念 ながら8番からだった。『なつきとおばけくぬ ぎ』は,とてもおもしろかった。
ヒロインの家には,近くに巨木があった。戦後 一度焼け焦げたこともあって,老木は痛みが激 しい。土地は既に不動産会社に買収された。や がて,老人介護の施設になるらしい。あの見苦 しい木が亡くなるのは,それはそれで時代なの だから良い。でも,街には,お化けのような老 木に愛着を持って,それを残そうとする連中が いた。いずれにせよ,あたしには関係もない。 つまらない人生を,なんとなく生きていく。わ たしは,それでいいんだ。
老木の秘めたパワーで,主人公は,母と祖母の 子ども時代にワープする。母の時代は,テレビ が全盛となり,ドリフターズ『全員集合』と か,タケチャンマンなどがはやっていた。その 世界は楽し気だったが,早く元の世界に戻りた い。あの老木に何か秘密があるようだ。次に ワープしたのは,終戦間近の時代で,どうやら おばあちゃんがそこで生きていた。とても恐ろ しい世界で,兵隊さんがやたらいばっていた。 食べ物だって,ひどい有様だ。毒ガスを作り, アメリカ人を殺すことが「正義」だと教えられ て,なつきは愕然とする。
なんとか過去から,戻ることができたなつきは 世界観が一変してしまった。あの戦時日本とい うのは何とクレージーな場所であったか。なつ きは,社会の教員となって,子供たちに真実を 伝えることにする。
この自主公演のレベルはとても高い。内容がい つもわかりやすい。そして感動的であるが, ユーモアもあってあきることがない。昨年のも のは,海外旅行に出かける一家が,お母さんの 不注意から長女に残酷な後遺症をもたらす。こ れが契機で,留守番をしていた妹も含め家族崩 壊に向かう。しかし,病院にいくと,メーテル リンク『青い鳥』さながらに,病気を抱えうつ うつと生きている子供たちもたくさんいたの だ。
セリフは,99%覚えている。大人の演劇でも, たくさんかむ人がいるが凄く練習していると感 じた。テレビなどで役があれば,いつでも出演 できるように待機要員みたいなこともできるひ とたちなのかもしれない。良い意味でも,悪い 意味でも,基本に忠実なのだろう。

男の60分 -2014-
ゲキバカ
世界館(大阪府)
2014/03/25 (火) ~ 2014/03/27 (木)公演終了
満足度★★★★★
笑って笑って涙
やっとゲキバカ本公演参戦。小学生の男子って、きらきらしてて、女子としては羨ましく見ていたのを思い出しました。馬鹿も嘘も何もかも本気で…笑って笑って、最後の台詞に落涙。

舞台 新耳袋3
タンバリンステージ
ザ・ポケット(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
団義!?
脚本・演出となれば、どうしても“ボクラ団義”を観ている気分になる。舞台の作りも、出演者も団義メンバーが数人。ただストーリーとしてはシリーズのオムニバスのようで、いつもの久保田作品とは少々勝手が違っていた。面白いといえば面白い。主演の林野くんの硬さがもう少しこなれてくれれば、もっといい流れがでるのでは?

deprived(仮)
shelf
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/07 (月)公演終了
満足度★★★★
緊蜜でした。
「当日パンフに小難しいこと色々書いてますけど、楽しんでもらおうと思って創ってますので」という矢野さんの一言からの上演でした。
音響・照明変化一切なしというのは初めてでしたが、この空間においてはそれでよかったのかなと。
注意書きされてますけど、開演後の入場は断った方がいい作品だなーと思いました。
緊密な空気を感じさせていただきました。

まほろばかなた -長州志士の目指した場所-
株式会社ダイス
天王洲 銀河劇場(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了
満足度★★★★
星の数は、ちょっとオマケ・・・かなぁ。
けっこう良く出来ていた気がするのだが、何か周囲のボヤケタ感じもするところがありまして、諸手を挙げての御勧めには出来ないかしら?
でも休憩15分入れた長丁場3時間でもほとんど眠気無く観れました(前列の家族連れでの小学生のボクも一生懸命に観ていらっしゃいましたです)

「ハッピーハードラック」
演劇集団イヌッコロ
テアトルBONBON(東京都)
2014/04/01 (火) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
ギャング・アワー未見
でしたが楽しめました。
テンポもよかったしテンションもよかったです。
未見なのでここで繋がってないといけないということでもないなら
「ギャング・アワー」のキャラが出てこない話でも大丈夫だったんじゃないかなーという気もしました。

英霊だヨ!全員集合
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
圧巻のドリフ再現
第20回本公演で解散公演って、ホントですか?!って感じだけど
圧巻のドリフネタが素晴らしく、笑った笑った。
このクオリティで再現されるとリアルタイムで観ていた“全員集合世代”は泣けて来る。
浜本ゆたかという人の、肉体的・精神的な運動神経の良さとセンスが際立つ。
「今のうちに出来ることは全部やりたい」とぬかすアバ・シンザブロウ首相、
漫画のように良く似たイシバさんを巧みに真似て
政権を揶揄しつつ「ふざけるな!」というメッセージを発信する。
で、時々やけにいい台詞を言ってまた泣かせる。
バビ市、なんでやめるのよ…。

真田十勇伝
劇団SHOW特急
萬劇場(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
引っ張られた!!
前半はそうでもなかったけど、後半は少々イライラと観てしまいました。どうなるかはわかっていても、感情が引っ張られた!!芝居に荒さは目立つけど、熱気があってなかなかの迫力でした。殺陣好きの感想としてはもう少し洗練されたものを魅せてくれるキャラが一人でいいから欲しいところですね。

舞台 新耳袋3
タンバリンステージ
ザ・ポケット(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
観ないと後悔!
原作は、100%怪談ですが、久保田さんワールドにかかるとこうなっちゃうんだねって典型的な傑作!
全キャストさんから思い入れを感じとれ、パワーも充電できます♪
観劇ビギナーからベテランまで満足できることを保証します♪
行かないと後悔する日が必ずやってきます!

英霊だヨ!全員集合
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
英霊ショウ
いろんな方面、いろんな立場の人に失礼なキャラクターや発言がてんこ盛り状態なのに、総合してみると、あらゆる対立を止揚した平和への道。今頃、本物の英霊も何か言いたいだろうなあ。
この劇団、もっとたくさんの作品を見に行けばよかった。

かなしいしあわせ
劇団HallBrothers
シゲキバ(福岡県)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/07 (月)公演終了
満足度★★★★
この世界感がいい
もやもやするかなと思ったけど意外にすっきりかも。
それにしても役者さんがいいなぁ~~
ベテランと若手はうまくかみ合っていました。

真田十勇伝
劇団SHOW特急
萬劇場(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
正統派時代劇!
ストーリーが明解かつ深み有り、ポイントでの演出も出色、殺陣迫力いっぱいほとんど緩みなし。とても面白くかつ興味深く観劇できました。真田幸村の懐の深さと戦略家としての能力は見どころです。猿飛佐助もいい味出してました。

月の番犬
PANDA JOCKEY
シアター711(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

舞台 新耳袋3
タンバリンステージ
ザ・ポケット(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
好み?
ホラー作品を企画演劇集団ボクラ団義の久保田唱さんが脚本、演出
ホラーですがグロやエグさはなくギャグも散りばめられています。
恐怖と笑いが同居していて面白かったです。
ホラーならではの後味の悪さも味わえ、いろいろ想像出来る余地もあり満足です☆
ただ、ホラーに笑いがあると醒めるって人は苦手かもしれません。
俺は笑いが恐怖を邪魔しているとは思わなかったですが、かなりパンチの効いた笑いもあるので好みが分かれると思います。

Breathe One's Last
演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)
ABCホール (大阪府)
2014/04/04 (金) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
後半まで辛抱。
前半は、今までのあらすじや状況説明が多くて、楽しみにくいです。
後半には、やっとストーリーが一通りわかり、
お芝居も会場全体を使い、出演者も多く迫力ある舞台です。

舞台 新耳袋3
タンバリンステージ
ザ・ポケット(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
怖くて面白い、怖面白い(こわおもしろい)作品(それも物凄く)
4/4(金)観劇。
ボクラ団義久保田唱さん作/演出+団員多数出演という事で、
僕自身まったく不得意なジャンルである
「オカルト/ホラー系ミステリ」の舞台に初めて手を出してみました。
原作小説「新耳袋」は超有名らしいですけど
そもそもこのジャンルを避けてた自分は全く知らず。
(耳袋(みみぶくろ)と耳朶(じだ)を間違えてたくらい。)
このジャンル、自分の人生でほんと数回ぐらいしか手を出した事がありません。
(多分「世にも奇妙な物語」が自分のハードルの限界(だと思ってました)。)
それでもラジオその他で久保田さんが
「自分自身怖いのが苦手だからただ怖くはしない」と
言ってたので信じてみたら
「なにこれ超怖い!」
「スゴイじゃなくて凄い!」
って凄惨な方の漢字を使いたくなるような怖さの残る作品でした。
(終わった後原作者木原先生と演者数人の笑いあり恐怖ありの
トークショーがありましたが、自分は今観たばかりの物語の
実感が頭よりも身体に残っていたのか小刻みに震え続けていました。)
しかし、メインは恐怖体験話ながらも
各演者のキャラ(役どころ)がほんと全員立ってる上に
シンプルなセットに対して音響/照明などの演出も凝りまくっていて、
そして物語自体もスゴク(こっちはカタカナ)面白くて
小ネタで笑わせ、泣かせ、そして癒やし(これは自分の勝手な感性?)まで
含んでいて、本当に盛りだくさんな恐怖体験でした。
やっぱり怖い(((( ;゚д゚))))
久保田さん作品といえば初見で驚き、二度見で更に驚かされる、
そんな噛みごたえがあると思っている自分は、
ツイッターでネットの評判を聞いてすぐ追加予約しましたが、
今日観たこのお芝居をもう一度観れる
(しかも今日がかぶりつきで明日は全体俯瞰)という事で、
「いやあ、今回かなりの当たり作品で二度見出来るなんて
これまた最高だな!!」と怖いながらも思います。
ほんと怖いんだけど面白い、怖面白い(こわおもしろい)、
としかいいようのない作品、
ジャンル初体験、という事もありますが、
☆でいったら5つじゃなくて6つか
それ以上の体験をしたと思います。
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4/5(土)18:00観劇(ソワレ、でいいんだよな)
ネタバレ以外の特記事項としては、
今日はちょっとミスが目立った(昨日はミス0ぐらいに思えたけど)。
軽い噛みぐらいならともかく、
一度演者さん2人の会話で完全に(どちらかの)セリフが
(頭から)飛んだようで、下手すると舞台が壊れる
(+観客側も集中切れる)かと
ちょっと違う怖さを味わった。。。
まあ、その後挽回出来たので問題なしかな。

喇叭道中音栗毛
楽団鹿殺し
AI・HALL(兵庫県)
2014/04/10 (木) ~ 2014/04/12 (土)公演終了

【沢山のご来場、誠にありがとうございました!】「面影橋で逢いましょう」「それではみなさん、さようなら」
ラフメーカー
JOY JOY THEATRE(東京都)
2013/09/05 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
それではみなさん、さようなら
好きな状況設定の1つである「踊り場タイプ」またの名を「待合室タイプ」、この世とあの世の合間でのオハナシ。
キャラ合戦の如き前世での行動吟味を経ての「判決」に「自殺ならともかく重過ぎないか?」と思うもその内容を聞いて納得。
それどころか、病死や事故死も含めて親よりも先に逝くのは不孝であると気付かされる。生きねば!

グローブ・ジャングル
虚構の劇団
座・高円寺1(東京都)
2014/04/04 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了
満足度★★★
僕の劇団
第三舞台は、憧れの劇団だった。
大人気でなかなかチケットを取れず、
唯一見ることができたのが、
「朝日のような夕日をつれて」だったと記憶する。
素晴らしいシナリオ、テンションの高い芝居、
大会場の観客が呼吸をともにするような感覚。
鴻上尚史のエッセイで紹介された、
お客さんの感想からは、
劇団とその観客が切磋琢磨する様子が伝わってきた。
けれど、僕がやっと東京での日々を手に入れた頃、
第三舞台はその活動を停止してしまった。
鴻上尚史が若手の劇団を作ったと聞いて、
見に行ったことがある。
「天使は瞳を閉じて」だったと思う。
ああ、シナリオが素晴らしいと感じた。
その後、同じ劇団を何度か見るも、
言葉と演技に魅了されながらも、
どこか上滑り感を覚えていた。
けれど今日、その「虚構の劇団」
演じる「グローブ・ジャングル」は素晴らしかった。
初めて見たとき、容姿先行の感のあった
小野川晶は主演女優の風格が漂っていた。
美しさの中に凄みとコミカルが同居していた。
これまで劇団を支えてきたコアの俳優と、
新人・客演が相まって、複層的な深みがあった。
かつての第三舞台が観客とともに歩んだように、
僕もこの劇団と真剣勝負してみたいと思う。

Re:verse
アヴァンセ プロデュース
本多劇場(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
こ、これは・・・・
確かに問題作だ~。この舞台上で展開されるように、人が知りたくなかった真実、触れる必要の無かった事実に迫るという行為自体は、報道においても、日常的な会話においても確かに大きなタブーなのだろう。ただ、大きな悲劇に見舞われた後、様々な形で生き残った人間にとって、告発され、認識し、告白するという試練は、これからも生きていくためのステップを踏み出すために、避けては通れないイニシエーションなのだということをこの舞台は教えてくれる。私たちが被災地の報道に対して感じる鬱憤、義憤、モヤモヤ、進まない復興への苛立ちのおおもとは、実はこんなところにあったのだ、とショックを受けた。
無かったことにはできない判断ミス、ほんの少しの悪意、コントロール不可能な生存本能、人はこれらと向かい合って初めて自分というものを知り、よろめきながらも前へ進める。見つめること、告白すること、それはなんと私たち日本人が普段ないがしろにしている行為であることか。「過ぎてしまったことを言っても仕方がない」「今更そんなことを掘り返してどうする」という文化の中では対応しきれない大きな悲劇もあるのだ。しかしそれは、あまりにも私たちの日常から遠く、理解不可能な感覚だ。毀誉褒貶こそこの作品に対する最高の賛辞だと思います。