最新の観てきた!クチコミ一覧

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ミライキ

ミライキ

innocentsphere

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

堪らない…
初めての劇団。
今回も、予習なしで観劇前にパンフも読まず
素で観た。

前説的なアナウンスの後
多分始まりだろう曲が流れ
暗転することなく始まる

バックに映す映像も照明も曲のチョイスも絶品!
見えない世界の表現と現実の合わせ方が
上手く違和感なく頭の中の思考が見えてくる

キャスト陣の表現力が高い
早替えには驚く
スーツ姿ではけたと思ったら
直ぐに着物姿で現れる

心情の描き方も上手い
これはリピートしたい作品!

次の公演も是非観たい。

インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

平熱43度

萬劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

マチネで、2回目
ストーリーを理解した上で、観た今回は
じっくりと役者さんの表情や台詞などを楽しめました!
アクションシーンは何度見ても、迫力満点!!

ネタバレBOX

ストーリー展開で疑問が残ったのは、ラスト。
太陽石のペンダントを失った姫だけど、実は本体がすぐそこに。。
本体があるから、そのパワーで年はとらないのではと。
まあ、パワーを抽出する機械が停止してるなどトラブルがあったのだと解釈していますが。
インディージョーンズ名物のトロッコを強引に持ってきたりと
違和感もありつつ、でもそれを上回る展開の大きさに時間を忘れて
見入ってました。
インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

インディとジョーンズの冒険第二弾!「帝国陸軍と不老不死伝説!」

平熱43度

萬劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ワクドキな内容!
ジャングルベルシアターでよく拝見していた野上あつみさん、村井みゆきさんが出演ということで
初めて平熱43度さんを観劇!
アクションもストーリー展開も時間を忘れる楽しさでした!

きりきり舞い

きりきり舞い

明治座

明治座(東京都)

2014/04/06 (日) ~ 2014/04/26 (土)公演終了

満足度★★★

人情喜劇
こういう劇場でありがちな人情喜劇、ここを定番としている方達には程よいお値段かも知れないが、ほんわかしたこの舞台にこのチケット代は・・・・・。出演者の技量が発揮できないというか、時代劇ならではのデフォルメの芝居に(劇場の大きさもものを言うが)少し閉口した。また味があるといえば、そうなのだろうが、しずちゃんに矢部さん、もう少し滑らかな芝居は出来ないものだろうか?ごわごわの着物を着ているような台詞回しは頂けない。篠井さんの舞姿、しなやかで艶のある物腰に救われた感がある。

ミーザ 夕日の丘のオルキデラ

ミーザ 夕日の丘のオルキデラ

ミュージカルシアターヒラソル

かめありリリオホール(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

音楽性は良かったです
ミュージカルというより和製オペラという印象の音楽。ピアノ演奏と楽曲のレベルは高かったと思います。

ネタバレBOX

長い。基本どんな作品でも最後まで観るのがポリシーなんですが、前半だけでギブアップしました。ごめんなさい。

1幕であれだけ状況説明したのだから、後半は解決編として面白くなるであろうことが分かっていたけど、連れが後半90分はつらいというので、居たたまれず、劇場を出ました・・・。
せめて前半90分の後半50分だったら耐えられたかもしれないけど、導入が長すぎ。集中力も持たないし、これじゃ作品の良さも活きない。

やりたいことが山ほどあったり、それぞれに見せ場を作りたいのはわかる。
でも、本当に伝えたいメッセージがあるなら、そして、観客のことを考えていたら、あんなに詰め込めないはず。
これはこちらの団体に限らず、子供とプロを使った地域団体にはどこも言えることだと思います。

ミュージカルは芸術作品であるとともに、エンターテイメント。
自己表現や子供の発表会としてはいいのかもしれない。
ですが・・・言葉も聞き取れないし、身内であってもつらかったと思う。
ましてや、一般の観客につき合わせてはいけない。
ミュージカルとして謳うなら、もっとコンパクトにまとめて、1シーンのクオリティを上げるべき。

音楽が深みがあって、美しかっただけに、非常にもったいない。
音楽性への期待値は高いので、小作品であれば観に行きたいと思う。
喇叭道中音栗毛

喇叭道中音栗毛

楽団鹿殺し

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/03/27 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱり生演奏はいい!
熱量の高い生演奏って、なんでこんなにも惹きこまれてしまうんだろう。
楽しめました…!

万博やヒッピー。アングラな雰囲気。
その時代は直接知りませんが、なんだか懐かしさと親近感を覚えました。
布を張ったスクリーンにキャンドルの光がゆらゆらと影をつくる演出も印象的でした。

ティファニーで晩酌を

ティファニーで晩酌を

順風男女

Geki地下Liberty(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

角度のある劇場
Geki地下Libertyは角度のある劇場ですが前から2列目だったということもあって見やすかったです。もうちょっと上からだと恐らく顔が見えにくいところもでてきたかもしれませんね。

いろんな作家が書くコント、これを演じる女優たち。魅力的な作品の数々。後ほど当パンで誰がどの作品を書かれたのか確認するとたいてい凪沢渋次さんが書かれていたことを知りました。

時折出てくるダンス、やっぱいいなぁと思う。見ていてテンションが上がりますし。そして杉岡さんの声はほのぼのするし。まだやっているので是非下北へ!

すっぴん

すっぴん

ライトアイ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2014/04/08 (火) ~ 2014/12/16 (火)公演終了

満足度★★★

第一回すっぴん
こりっちでたまたま知って、うわっ!おもしろそう!!と思い、速攻で予約したすっぴん。
関西小劇場界のちょー大物役者さんお二人による即興劇。
しかも毎月のど平日火曜日の、月イチ各一回こっきり公演。
この時点でもう、そそられる、そそられる。

しかも実際観てみれば・・・。
音響も照明も、出演されてるお二人でなさっているではないですかっ。
スマホとタブレットという文明の利器を操り、二人ともずっとはけずに舞台の上にいるのに、同時にオペ。すごいわ。こんなの初めてみた。

内容は、よくある即興劇イベントと同様、客席からお題を頂戴。
だがしかし、その頂戴のやり方はインタビューによるもので、そのインタビュータイムも楽しかったw

即興劇でよく見かけるのは、ノリと勢いで乗り切るパターン。
しかし、お二人の即興劇には、それは見られなかった。
むしろ落ち着いたトーンで、しっかり道筋を見据えて、1シーン1シーン作り上げてる感じで。
ひとつのお芝居が出来上がる過程を観ているかのようでした。

また、次の観る機会が楽しみです!

ネタバレBOX

20代にも見える赤星さんの少年っぷりが、妖精さんのごとしでした(笑)
ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

『ガチゲキ!!』実行委員会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

【劇団だるめしあん×Mrs.fictions】観劇
45分一本勝負。どちらも秀作で面白かったです!!

ネタバレBOX

劇団だるめしあん 「僕の彼女がこんなに浮気なわけがない」(原作:オセロー)

いきなりのキスシーン、その後肌の露出もあったりして如何にも短編での勝負はこうでなくっちゃという感じでツカミはOKでした。

心はオセローに向いているのですが、浮気症というか、セックス依存症というか、クラスメートたちとセックスしまくるデズデモーナを中心とした高校生群像劇。最後、二人は別れましたが、殺傷事件には至りませんでした。

あの当時にハンカチを落とすことが、今で言うとパンティを置き忘れるぐらいの恥ずかしさがあったのではないかと思わせる時代考証的なところも面白かったです。

Mrs.fictions 「毒を飲むより苦しいなんて」(原作:ロミオとジュリエット)

ヘラクレスオオカブトから名を変えたヘラクレスオオロミオというロックバンドの話。トボケたインタビューシーンからのスタートが面白く、一発で心が掴まれてしまいました。

コメディ部分が面白いだけでなく、ベースロミオとゴスロリのおとなしい方の二人がロミオとジュリエットの記憶を持っていて、「明日何時に使者を遣わしましょうか」、「9時」と、有名な台詞ではないバルコニーシーンを思い出すのも返って新鮮で、胸キュン的でした。

ギターロミオのトボケた感じと、ドラムロミオのゲーム・アニメに出て来るような髪型も素晴らしかったです。

前半が終わった時点では劇団だるめしあんの勝ちだと思ったのですが、結局Mrs.fictionsに投ビー玉しました。最終結果もMrs.fictionsの勝ちとなりました。

甲高い声が特徴的なベースロミオ役の須山造さんと、恋人を寝取られて嫉妬したときの形相が凄まじかったビアンカ役の中野あきさんが印象に残りました。
ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

シアターオルト Theatre Ort

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1064(14-103) 「想稿・銀河鉄道の夜」
19:30の回(やや曇り)。会場に着くとシャッターが半分おりていて、18:50受付(整理券あり)、19:10開場。

コの字型の客席、やや斜めに長い白木のテーブルと椅子(6脚)、テーブルの向こうにも1脚。テーブルを挟んだ両サイドは床面と1段上がった作り、入口側は1段高くなったところから2列。テーブルには食事の用意。リンゴ、パン、ミニトマト、水差し、グラス、皿、フォークにナイフ、サボテン…違和感を放っているのは、手前にポータブルプレイヤー、LPが乗っています。奥にタイプライター。テーブル面をぐるっと、回っているのは1本の「レール」。天井から棚(照明が組み込まれています)が吊らされています。

19:28、下手、男が一人登場、続いて数名。19:30前説(90分、ここでめちゃくちゃ笑ってしまう)〜20:58終演。

ようやく、この作品を観ることができました。85年、「劇団21世紀FOX」による北村作品「月夜とオルガン(@旧タイニイアリス)」が初めてで、ここから小劇場に通い始め、「日曜日ナビはオルガンを弾いた」まで全て北村さん。この劇団が本作を上演したのは1994年のようで、その頃は芝居を観なくなっていました。

そこからも時が経ちました。

今もって原作は読んでいませんが、他の劇団で何作か観ていたこともあり、楽しく観劇できました。

ネタバレBOX

雑記

前説…もちろん芝居が始まったと思いましたし、その後のおちゃらけぶりが最高でした。

白いカーテンは天の川(Milky Way)、本は洋書(一つは聖書?)、蒸気機関車が走る(客車3両)、ポテトサラダ、スープ、ミートローフ?、ビスケット。

客席とのやりとりも楽しい。

テーブルの上、下、天の川、照明はどれも綺麗でした。
ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

シアターオルト Theatre Ort

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

【リーディング『銀河鉄道の夜』】観劇
昨年の平田オリザ演劇展でも演じられた演目ですが、今回、自己犠牲と孤に関する考えが印象に残りました。

ネタバレBOX

平田オリザ作の『銀河鉄道の夜』が、同時上演中の演劇公演『想稿 銀河鉄道の夜』の舞台装置をそのままに、テーブルのところの椅子に座ったり、席を移動したりしながらリーディング形式で演じられました。

カンパネルラは、人間として成すべきことをしたまでであっても死んでしまったことを母は許してくれるだろうかと心配していました。自己犠牲という大義を前にしたとき、身内としてはいいことをしたと誇りに思うしかありません。人命救助であろうが戦争であろうが、そういうことです。

ジョバンニとカンパネルラは先生の質問に仲良く答えないほどの親友でしたが、カンパネルラはジョバンニに対する級友のからかいに加担することはなかったものの、かと言って積極的に止めることもありませんでした。今日的な微妙な人間関係だったことが分かりました。

人間は一人です。一人が助かるときに、例え仲の良い友だちであっても二人が一緒に死ぬのはナンセンスです。大災害時における人間の行動について考えさせられます。過度に自分を責めることはない、悩み過ぎることはないのだと言っているようです。

ところで、アドリブ的に噛んだり、冗談を言ったり、台本で頭を叩いたりするシーンがありましたが、そういった小細工は嫌いです。
春がハーモニカを吹く理由

春がハーモニカを吹く理由

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

ドラマの盛り上がりが感じられず
登場人物が多い作品をドラマとして成立させるのは困難が伴うのかもしれません。

ネタバレBOX

各人のキャラクターや相互の関係説明に時間を費やしてしまい、前半が間延びした印象です。人物像や会話もステレオタイプ的な気がして退屈に感じた。

また物的証拠や目撃者の証言があったとはいえ、あまりにもあっさりと江本春が逮捕されてしまう件は疑問に感じてしまう。ラスト近くの江本春、かすみの自殺も周囲の迫害があったとはいえ、唐突で、無理やり“切なく悲しいラブストーリー”にもっていった感が否めない。

とういえ、エンタテインメント作品としてみれば、千田光雄を軸としたコミカルシーンやPKDによるパフォーマンスシーンなど楽しめる要素もあった。

「そして誰もいなくなった」 -ゴドーを待つ十人のインディアン-

「そして誰もいなくなった」 -ゴドーを待つ十人のインディアン-

劇団東京乾電池

本多劇場(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

・・・
「ゴドーを待ちながら」を別役実流に変奏したような作品。

不条理というか、一見バカバカしいやり取りをしているように見えながら、
よく考えると、深い寓意が込められているようにも見える。
その寓意も観る者によっていかようにも解釈もできる。
もちろん、深読みをせずに、表面上のズレの可笑しさを単純に楽しむ観方もできる。

ただ、演出の問題かわからないが、私には、芝居として面白いとは思えなかった。

と言っても、私の席の周りの観客はよく笑っていたので、好み(評価)が別れる作品なのだと思う。

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

シアターオルト Theatre Ort

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

リーディング『銀河鉄道の夜』を観劇:<追記あり>
※最初のコメントには私の誤認もあったようなので、「ネタバレ」に追記しました。 (誤認したことも劇体験の内と考え、最初のコメントは訂正していません。)

リーディング公演と言っても、練られた演出が素晴らしかった。

どこまでが演出で、どこまでがアドリブなのか、キワキワの感じもとても刺激的だった。言葉に詰まったり、読み間違えそうになったりするのは、ミスなのか、それともミスを演じているだけなのか?
また、そのミスにフォローしたり、ツッコミを入れるのは、アドリブなのか、その対応すらも決まっていたことなのか?

いずれにしても、すべてが計算されているようにも、すべてがアドリブのようにも見えるというのは、出演者の皆さま一人一人の演技力のなせる技だと思う。
全員が、本当に素晴らしかった。
中でも、ラストシーンの平佐喜子さんに強く惹きつけられた。

今公演の中にある、ある意味でのジャズのような在り方(偶然性やドキュメンタリー性の取り込み方)には、
演劇の未開の可能性があるように感じた。
(実験演劇における偶然性やドキュメンタリー性の取り込み方とは別の、役者の演技力に裏打ちされたそれらの取り込み方という意味で。)

満足度:☆5を付けたのは、
素晴らしい作品を観て満足したというよりは、
この作品にしかない可能性を見せてもらったという意味あいが大きい。

ネタバレBOX

<追記>2014.4.12.

指摘をいただいて判ったのだが、どうやら、今公演は割と脚本に基づいているものらしい。私はまんまと騙されたという訳だ。
それを知って、尚更、役者さんたちの演技力と、倉迫康史氏の演出力に驚いた。
前提として、平田オリザ氏の脚本の上手さがあるのは当然だが、フェイクドキュメンタリー的な手法は、殊更真新しい手法でもないし、ヘタな演技や演出では、観ていられない程、嘘くさくなる。それを「アドリブかもしれない」と思わせてしまうというのは、相当な力だと思う。

一般的な「演劇」とは、嘘を観客に信じさせるものである。そこでは、事実がどうかではなく、そこで観客に受け取られたものこそが真実となる。
そういう意味では、私が最初に書いたコメントに間違いはないし、
この公演の嘘のつき方は、ある真実を起ちあがらせていたということになる。

私が「ジャズのような在り方」と書いたことも、単なる誤認でもないと確信している。勿論、それが偶然性やドキュメンタリー性の取り込み方の問題ではなかった点は明らかな私の間違いだったけれど、脚本や演出の手を離れて、役者さんたち1人1人の個性が舞台上で輝いていたという点は、楽譜や指揮者を離れて演奏者の個性が噴き出すジャズの在り方のようであったと今でも思う。
もはやそれがアドリブによるものか、計算されたものかどうかは、どちらでもいいのだ。

このような芝居の在り方を、やはり他で観たことがない。どうしても、脚本や演出に役者が従属してしまう舞台が多いからだ。
それを壊そうとすると、実験演劇のような構造自体の破壊(反転)を計るしかなくなる。それはジャズで言えば、フリージャズがそうしたように。
だが、今作は、ある意味では、極めて芝居らしい芝居だったという訳だ。

裏を知ったら、むしろ、この作品の質感がどこから来るのかの謎が増した。
そのことによって、この作品の可能性を、更に考えさせられてしまう。

いずれにせよ、素晴らしい作品だった。


<「追記」の「追記」>

この作品の可能性を、再度考えてみた。
この作品では、「偶然性」を取り込んではいなくても、観客に「偶発的に起きているのかもしれない」と思わせる「ドキュメンタリー性」が場に成立していたと言える。

そこで重要なのは、「リーディング公演」という要素。
この形態によって、多少の嘘くささも、ミス(読み違え)かもしれないと観客に思わせることができる。普通の公演よりも、観客側の意識の中に、現実と虚構との間のノリシロができているのだ。このノリシロが時にクッションとなり、時に想像力を刺激するものとなっている。

「リーディング公演」というと本公演を打つのには、お金も時間もかかるから、料金も下げて、番外公演とするというものが多いが、この公演では、リーディング公演そのものの可能性を追求しえていたと言えるだろう。

そういう意味で、倉迫康史氏の演出能力(この脚本を選んだということも含めて)も凄いと思う。
パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション~

パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション~

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

五感フル活用
ナイロン100℃らしさというか、久々にクスクスしながら観劇しました。目・耳・鼻からの刺激が脳に…面白い。岸田國士の脚本の面白さったらもうホント…。さらに青山円形劇場をフル活用している振付。豆千代さんの衣装は必見。頭の先から足の先までこだわっていることが伝わってきました。いつもながらのパンフレットのこだわりとか…。もう1回観ます!!

せんせい

せんせい

株式会社トキエンタテインメント

上野ストアハウス(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

また泣いた・・・
かなり以前にLIVESの公演で観た作品。平成26年度版にバージョンアップされているが、べたべたでむちゃくちゃな人情コメディの根幹は変わらず。また泣いてしまいましたね。

新任教師

新任教師

シアターノーチラス

シアター711(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

いつも走っている少年
並んだ椅子だけの装置

それが教室にもなり 、職員室にも、或る現場にもなり

舞台の場数を踏んだ、と思われる役者さん まだ若さ、危うさの残る役者さんの演じかたの差はありましたけど 緊迫感のある110分、こちらも集中力を削がずにみることができました

絵に描いたような教師って、いませんよね
登場する教師たちは ある意味わかりやすい。私は、あの美術の先生に共感しました

ネタバレBOX

舞台を 時おり走り抜ける 少年

何故、どうして と同じ問いをぶつけられることにうんざりしながらも走るのをやめない少年


あの少年が この物語の希望 なのだと感じました


チケプレゼント 感謝!
「髄-zui-」

「髄-zui-」

護送撃団方式

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

志やよし
 テーマといい、内容といい、表現が可也難しい作品である。核暴発を扱っているからである。人類史上、未だ核処理は無論完璧に行われているわけではない。地下埋設で一応「安全性」を確保した国はあるものの、α・β・γ崩壊で放出される放射性核種に対して、その反応を止めるとか、生じる死の灰を無害化できるとかいうことではない。最終的に鉛になる迄、取り敢えず、最も影響を与えにくいと現在考えられている場所に遺棄しているに過ぎないのである。然し乍ら、シアル殻、シマ殻など我らの暮らす大地を地球全体の直径から見るなら、体表程度の厚みしか持たないという認識が、現代の地震学の常識であるが、日本の地震学者の多くは、未だこの立場を取らない。然し乍ら、大陸が移動することは、今や常識であり、現在、別れている大陸も三億年以内には再び一つの大陸になることが予測されている。そのような大地の大変動の中で何処に核廃棄物を埋めても安全だなどと言い得る根拠はどこにもないのが実情である。まして国などという体制がどれほど長持ちするものか歴史を振り返ってみるが良い。そんなものより民族の法が遥かに長く生き延びる。だが、民族が責任を負えたと仮定しても、核種によっては半減期が40億年以上に及ぶものをどのように管理できるというのだ?(ネタバレには後ほど追記)

ネタバレBOX

  一方、核物質の放出するエネルギーは膨大であるから、それが生物の傍で崩壊し続ける限り、或る程度進化した生命体の設計図であるDNAの弱い結び付きを保証している結合力を簡単に立ち切ってしまう。その結果、死んでしまう細胞もあれば、再結合された時に間違った結び付きをし、間違った遺伝子情報をになったDNAが転写され、それが繰り返されて、癌や遺伝子異常による様々な疾患を引き起こすことが考えられる。そして、この図式は、核種の出すエネルギーと生命体の結びつくエネルギーの値が桁違いな為、他のパターンは考えられない。即ち、DNAを持つ程度に進化した総ての生命体は、放射線を浴びれば何らかの悪影響を蒙るのであり、その危険が認識されている為に、医学的に用いられる場合でもなるべく被爆を減らすことが推奨されているのである。それを認めないのは、ヒポクラテスの倫理を自らに適用できないマッドサイエンティストと呼ぶべきであって、医者と呼ぶのは、キチンとした医療を行っている医者に対して失礼である。
 実際、福島第一原発事故後、福島県立医大に入って推進派の露骨な行動の尖兵になっている山下 俊一は、元々、ABCCに勤務して、アメリカに被曝者をモルモットとしたデータを垂れ流し、その後改名した放射線影響研究所でも指導的な立場に立って、放射線核種が生命に与える危険を隠蔽してきた張本人である重松 逸造の弟子にあたる。現在も、その立派な弟子として、福島にあって被爆の実態を隠蔽し続けているわけだ。
因みに2013年12月時点で福島県児童の悪性乃至悪性疑いの甲状腺異常者は75人。100万人換算すると394人になる。一方、国立がんセンターの「がん統計」によれば0~19歳の年齢総人口に於ける平常時甲状腺がん罹患率は2.2人/100万人だから179倍以上の罹患率なのである。而も、問題は更に深刻である。福島県下の18歳以下の甲状腺検査を福島医大が独占し、検査結果を受診者や父兄に説明しない、甲状腺にしこりや膿苞が認められてもカルテや超音波画像を本人に開示しない、他の医院での受診(セカンドオピニオン)を事実上禁止等々、数々の問題点が指摘されている。
キスしてほしい。

キスしてほしい。

劇団 浪漫狂

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

今こういう芝居をやることにどれほどの意味があるのか
 結核病棟で巻き起こる恋愛喜劇が基本で、美空ひばりの曲の使い方がやけに上手い。無論、役者陣の演技もこなれている。然し、志の高さは感じない。ホームドラマの変形なので、マンネリをどう超えるかに関しては、最後の最後で納得のゆく展開をみせてくれる。
 然し、とんでもない政権が、首の皮一枚で残っていた法的根拠迄崩し、名実ともに完全なアメリカの植民地になろうとしている現在、訴求力の強い演劇という形を使ってまで訴えるべき主題だとは思わないし、この「国」が何故簡単に植民地化されているのかが、よく分かる内容ではあるかも知れない。アメリカにとっては、何よりのプレゼントだろう。自分の立ち位置が見えないアホな大衆というのは!

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遊々団★ヴェール

SPACE107(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^0^)/初日の
[遊々団ブランシャ★ヴェール]の、
【HOME RUN HOME】を観てきました☆
面白かったです。
副題、~代々続く世直し屋、保村一家は乱れ打ち!~
とは何なのか?!
重いネタバレがいっぱいの面白さでした♪
観劇日記をブログに書きました。

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