ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇 公演情報 シアターオルト Theatre Ort「ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    【リーディング『銀河鉄道の夜』】観劇
    昨年の平田オリザ演劇展でも演じられた演目ですが、今回、自己犠牲と孤に関する考えが印象に残りました。

    ネタバレBOX

    平田オリザ作の『銀河鉄道の夜』が、同時上演中の演劇公演『想稿 銀河鉄道の夜』の舞台装置をそのままに、テーブルのところの椅子に座ったり、席を移動したりしながらリーディング形式で演じられました。

    カンパネルラは、人間として成すべきことをしたまでであっても死んでしまったことを母は許してくれるだろうかと心配していました。自己犠牲という大義を前にしたとき、身内としてはいいことをしたと誇りに思うしかありません。人命救助であろうが戦争であろうが、そういうことです。

    ジョバンニとカンパネルラは先生の質問に仲良く答えないほどの親友でしたが、カンパネルラはジョバンニに対する級友のからかいに加担することはなかったものの、かと言って積極的に止めることもありませんでした。今日的な微妙な人間関係だったことが分かりました。

    人間は一人です。一人が助かるときに、例え仲の良い友だちであっても二人が一緒に死ぬのはナンセンスです。大災害時における人間の行動について考えさせられます。過度に自分を責めることはない、悩み過ぎることはないのだと言っているようです。

    ところで、アドリブ的に噛んだり、冗談を言ったり、台本で頭を叩いたりするシーンがありましたが、そういった小細工は嫌いです。

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    2014/04/11 14:02

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