「髄-zui-」 公演情報 護送撃団方式「「髄-zui-」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    志やよし
     テーマといい、内容といい、表現が可也難しい作品である。核暴発を扱っているからである。人類史上、未だ核処理は無論完璧に行われているわけではない。地下埋設で一応「安全性」を確保した国はあるものの、α・β・γ崩壊で放出される放射性核種に対して、その反応を止めるとか、生じる死の灰を無害化できるとかいうことではない。最終的に鉛になる迄、取り敢えず、最も影響を与えにくいと現在考えられている場所に遺棄しているに過ぎないのである。然し乍ら、シアル殻、シマ殻など我らの暮らす大地を地球全体の直径から見るなら、体表程度の厚みしか持たないという認識が、現代の地震学の常識であるが、日本の地震学者の多くは、未だこの立場を取らない。然し乍ら、大陸が移動することは、今や常識であり、現在、別れている大陸も三億年以内には再び一つの大陸になることが予測されている。そのような大地の大変動の中で何処に核廃棄物を埋めても安全だなどと言い得る根拠はどこにもないのが実情である。まして国などという体制がどれほど長持ちするものか歴史を振り返ってみるが良い。そんなものより民族の法が遥かに長く生き延びる。だが、民族が責任を負えたと仮定しても、核種によっては半減期が40億年以上に及ぶものをどのように管理できるというのだ?(ネタバレには後ほど追記)

    ネタバレBOX

      一方、核物質の放出するエネルギーは膨大であるから、それが生物の傍で崩壊し続ける限り、或る程度進化した生命体の設計図であるDNAの弱い結び付きを保証している結合力を簡単に立ち切ってしまう。その結果、死んでしまう細胞もあれば、再結合された時に間違った結び付きをし、間違った遺伝子情報をになったDNAが転写され、それが繰り返されて、癌や遺伝子異常による様々な疾患を引き起こすことが考えられる。そして、この図式は、核種の出すエネルギーと生命体の結びつくエネルギーの値が桁違いな為、他のパターンは考えられない。即ち、DNAを持つ程度に進化した総ての生命体は、放射線を浴びれば何らかの悪影響を蒙るのであり、その危険が認識されている為に、医学的に用いられる場合でもなるべく被爆を減らすことが推奨されているのである。それを認めないのは、ヒポクラテスの倫理を自らに適用できないマッドサイエンティストと呼ぶべきであって、医者と呼ぶのは、キチンとした医療を行っている医者に対して失礼である。
     実際、福島第一原発事故後、福島県立医大に入って推進派の露骨な行動の尖兵になっている山下 俊一は、元々、ABCCに勤務して、アメリカに被曝者をモルモットとしたデータを垂れ流し、その後改名した放射線影響研究所でも指導的な立場に立って、放射線核種が生命に与える危険を隠蔽してきた張本人である重松 逸造の弟子にあたる。現在も、その立派な弟子として、福島にあって被爆の実態を隠蔽し続けているわけだ。
    因みに2013年12月時点で福島県児童の悪性乃至悪性疑いの甲状腺異常者は75人。100万人換算すると394人になる。一方、国立がんセンターの「がん統計」によれば0~19歳の年齢総人口に於ける平常時甲状腺がん罹患率は2.2人/100万人だから179倍以上の罹患率なのである。而も、問題は更に深刻である。福島県下の18歳以下の甲状腺検査を福島医大が独占し、検査結果を受診者や父兄に説明しない、甲状腺にしこりや膿苞が認められてもカルテや超音波画像を本人に開示しない、他の医院での受診(セカンドオピニオン)を事実上禁止等々、数々の問題点が指摘されている。

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    2014/04/11 05:14

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