最新の観てきた!クチコミ一覧

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ほらふき王女バートリー

ほらふき王女バートリー

ミジンコターボ

HEP HALL(大阪府)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

☆★ありがとう!お疲れ様でした★☆
もういつも通りの理屈抜きに楽しめる王道ファンタジーエンターテイメント♪

華やかな衣装に元気いっぱい弾ける演技の役者さん♪

主役のSun!ちゃんのイキイキとした演技にいつもの声が劇場内に響く!

客演の役者さんも変幻自在に次々とキャラが変わりながら存在感たっぷり!

そこにダンサーさんたちのダンスが華やかさに魅せる!


そこはディズニーランドのショーの様な

子供から大人までワクワクな気分にさせてくれます!

最後はじ~んとしてハッピーな気分にさせてくれるお芝居♪

ミジンコターボの最後に相応しい最高のお芝居!


拍手はいつまでも鳴り止まない!


Sun!!さん!中元優那さん!西野遙子さん!

真壁愛さん!ちまき! 川端優紀さん!

そしていつもお芝居への熱い想いが伝わってきた片岡百萬両さん!

ミジンコターボ‼︎

ありがとう!お疲れ様でした♪

ネタバレBOX

劇中で言っていた「一期一会」は好きな言葉です

だから舞台上が楽しい分、心の底から愉しめて居ない自分も居ました

最後公演にやはり竜崎だいちさんがいないのはちょっと寂しかったですね

劇団を好きになると言うことは劇団員一人ひとりも好きになるんです


まぁこれは私の勝手な想いだけなのでお芝居の内容には全く関係ありませんが…
楽屋

楽屋

演劇集団アクト青山

ワーサルシアター(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/30 (水)公演終了

満足度★★★★

【R】観劇
初めて「楽屋」を覗いてきました。

ネタバレBOX

戯曲の面白さは伝わりましたが、女優の情念の部分や枕を抱いて佇む女優Dの人物造形の作り込みが浅いかな。

*花道を設けている為、座席:3列目以降がお勧め。(自分は4列目でバッチリでした)
Sharo LIVE vol.3 ~Jump~

Sharo LIVE vol.3 ~Jump~

Sharo LIVE

赤坂BLITZ(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/22 (火)公演終了

ミュージカルを、Sharoの手で
これは松田聖子の再来というインパクトである。
よりスタイリッシュに、よりセクシーに、よりカジュアリーになって、それは
まるで雑誌『anan』専属モデルが、最高の歌唱力をもった姿だろう。

彼女は目を覆いたくる極小下着を身につけるが、男性目線というよりかは、20代~30代 女性を強く意識したスタイルだ。

外臀部が しなやかな膨らみである。開脚のポージングをしなければならないダンス振付であっても、決して「媚びず」に女性の自立性を主張するのだ。

「強い女」は真夜中のチータだ。そのオープニングにおける登場を熱烈に迎えたのは女性客であった。(男性客も魅力した)


一部では都会の高級クラブにふさわしいエンターテイメントを繰り広げた。しかし、真夜中のチータはマエストロのごとく、子どもから老人まで鑑賞したことのあるポピュラー・ソングも同時に歌い上げ、LIVE空間としての親和を演出した。

ネタバレBOX

なかでも、ディズニー映画『The Little Mermaid』〈Part of your world〉は、ミュージカル・ショーの挿入生歌としてもオファーか殺到するのではないかと感心する音域の安定だった。深海をモチーフとした、柔らかい生地の衣装を羽織るダンサー二名の中央で、Sharoが英語歌詞を語りかけるように歌い、派手な演出がない分、よりオリジナル版をリスペクトする姿勢だった。もちろん、その他のソングも彼女は常に中央に位置し、時に「ボーカル」になり、時に「ダンサー」となったわけだが、ずっと統率者だった。
ダンサーは真夜中のチータに従う動物たち であった。


二部では「名作ミュージカル」を、さらなる観客との意思疎通のもとに披露した。実際に客へ話すSharoは フレンドリーで、容姿どおりの、第一部パフォーマンスとは離脱した、『anan』専属モデルのような女性だった。だが、彼女は東宝ミュージカルアカデミー ・一期生を代表する、俳優としての側面も見逃せない。すなわち技巧だ。

『ブロードウェイミュージカル』特集をプログラムに入れたのは、ダンス、歌、パフォーマンスを包括的に駆使するエンターテナーの
誇りだろう。マリリンモンローの名曲を屈することなく、エロチシズムを拡張してみせたSharoは 、間違いなく変幻自在のエンターテナーだ。


「海外目線」が際立つ彼女のLIVEを、ミュージカル・ファンこそ鑑賞する必要がある。立見ではないため、ゆっくりエンターテイメントの世界に浸れる。
ほらふき王女バートリー

ほらふき王女バートリー

ミジンコターボ

HEP HALL(大阪府)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

湿っぽいのは苦手なんだけど・・
行けて良かった千秋楽。

この4月は、関西ではいろんなイベントがひっそり終わったりしている感じで、
ひとつの時代の終わりと始まりを告げているような・・。

東京では、3~4月に時代が変わると言うことはないんだけど、
関西ではこういうのがあるような・・。

片岡百萬両氏と大塚宣幸氏がガッツリ組んだ舞台。

東京でも舞台に出たことはあるけど、大塚宣幸氏は割とどの舞台でも異彩を放っていて、関西の次世代の役者の筆頭と言っても良いような・もうなってる?

・・なんか、東京にはこういうのがなかなか無いなぁ・・ターニングポイントになるような舞台作品と言うのが(苦笑

いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」

いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」

劇団☆新感線

東急シアターオーブ(東京都)

2014/03/27 (木) ~ 2014/04/26 (土)公演終了

満足度★★★

チラシに魅かれて・・・
新感線の熱い芝居が大好きで、今回のチラシと配役にものすごく期待して観劇いたしました。

期待しすぎてしまったのか・・・。
ちょっとウルっときそうなシーンもあったりしたけれど、いまいち手放しで感情移入が出来ず・・・。
どうしてかしら?期待しすぎだったから?
休憩込で4時間とは思えないくらいに、集中して観れたのだけれど。
ハラハラしたり心がざわつくことなく、淡々と観てしまっている自分に気づきました。
キャストの皆さん、お疲れだったのかな?
いつものパワーが感じられなかったです・・・。

Sharo LIVE vol.3 ~Jump~

Sharo LIVE vol.3 ~Jump~

Sharo LIVE

赤坂BLITZ(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/22 (火)公演終了

歌とダンスのライブで
前半は華やか、特に導入部が洒落ていてよかったです。後半もう少し盛り上げたかったですね。

禁じられた遊び

禁じられた遊び

カメハウス

STAGE+PLUS(大阪府)

2014/04/14 (月) ~ 2014/04/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

なかなか良い顔立ちの・・
変態(褒め言葉?)が一杯いて、その日の気分で予約したのだけれど、思った以上に楽しめました。

でも、この公演、「カメハウス」とかも良いのだけれど、
もっとイメージの膨らむようなグループ名に今度だけ限定でしてみるのも良いのかも、とか思ったり。勿体無い。

『厨二病でも演劇がしたい!』プロデュース「禁じられた遊び」
とか、そんなんの方がイメージが伝わりそうな・・(笑

ネタバレBOX

森田鮎氏の顔立ちとは正反対の変態ぶりが目を惹いた。

大牧ぽるん・・氏?の、土曜のバグダッドカフェでは浮きまくっていたのに、
織田信子ではピッタリはまっていたのにはちょっとビックリした。

おまけに蘭丸・・子だっけとBL?的展開になるのかと思いきや、
「レズだよ」と声を掛けられると止まるところとか、
小ネタも効いていた・・って自分の日本語ダイジョ―ブ?(苦笑

何より動きにキレがあって、元気に動けていて、
大阪には良い変態が一杯育っているのだな、というのが良く分かって面白かった。

「きのうでけた」という台本で、あれだけ動けているのは凄い。

でも、まぁ、世の中そんなもんなのかも。

じっくり練った本公演より、勢いと思い付きのまま突っ走った
地が出た公演の方が伸びしろが良く分かる(笑

カッコつけてたって、本人たちが何をどうしたいのか伝わってこなかったりするもんねぇ。

あと、繰り返すようだけど、
僕の「変態」は褒め言葉です。

森田鮎氏はなかなか素敵な役者だと思いました(笑
嘘つきと泥棒のはじまり

嘘つきと泥棒のはじまり

東京AZARASHI団

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった
初めて観る劇団さんだったのですが、噂と開演前の挨拶で茶番劇と言っていたので、内容はあまり期待しないで笑い所を気にしてたのですが、本の内容もそうなるかぁと、感心させられ楽しめました。
是非観てください。

ACKid 2014

ACKid 2014

ACKid

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/04/20 (日) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

4/22
美術とダンス。美術は一見シンプルだが、相当手間をかけたはず。美しいコラボだった。

ラブホテルインブルー

ラブホテルインブルー

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

そこは....
ラブホテルのバックステージでの物語、どちらかというと裏道な人生模様、哀愁が漂いつつも楽しかったです。設定上、もう少しラブホテルのお客さん達を交えての展開を期待していたのですが… アクセントとして登場させても良かったように感じました。

上手な想いの遺し方2014  〜彼岸ノ月を唄う君〜

上手な想いの遺し方2014 〜彼岸ノ月を唄う君〜

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北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/04/11 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

もう少し工夫が…
有名画家である主人公と彼を支える友人(マネージャー)の想いを中心にストーリーは展開する。しかし、実はその関係には…シチュエーションとしてはよくあるパターンの謎解きである。主人公とタイプの異なる3人の女性(名前はみな同じ)のゆるいオムニバスで、最後に繋がりがでてくる。話の進展に従い謎解きも進むが早い段階で種明かしになり、少し興味が失われる。公演全体としては平淡な感じで、盛り上がりが乏しい気がする。役者の演技は熱演だけに、脚本・演出にもう少し工夫があったらと、残念でならない。本公演はオーソドックスだが、丁寧な制作だと思う。今後、大いに期待しております。
(☆3.5)

新任教師

新任教師

シアターノーチラス

シアター711(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

不気味な…
新任教師のトラウマと偽善が見事に表現されており、少し怖いような印象を受けた。舞台は、教室内の椅子の配置を変えるだけで状況説明をしているが、そのシンプルさが逆に教師という職業の独自性を際立たせていた。どの社会でも体面を気にするが、それを教師・学校という側面を十分意識させる演出は見事であった。学校内という限定的な場所での濃密な会話劇だが、観劇後の心象は…さほど強くなかった。学校内での出来事、人事関係など場面ごとの見ごたえはあり、説得力もある。しかし、その描き方が散らばったままだ。新任教師へ向かう話の展開は終盤になってから集約される。その点が少し残念でならない。

「Bye Bye Blue Bird」

「Bye Bye Blue Bird」

元素G(エレメントごんべえ)

遊空間がざびぃ(東京都)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

躍動感あり
芝居とダンスを融合したような公演である。役者はすべて若い女性で躍動感ある演技・ダンスであった。タイトルから分かるように「青い鳥」をモチーフにしており、内容的には、極めてオーソドックスな制作だと思う。いくつかの”夢”を紡ぎ、苦悩を乗り越え前進する…そんな現実に向かい合うまでのストーリーだ。ただ、全ての”夢”場面を描く「芝居」と「ダンス」が同じような雰囲気とテンポなのが気になった。夢の状況が違えば、ダンスにも変化をつけてはどうか。
脚本と演出のバランスを少し欠いていたのが残念だ。

ネタバレBOX

夢の見方に違和感があった。各人が見た夢の世界「雪」「水」「音」は何を意味するのだろうか。結末は、友達の一人が事故で亡くなり、そのショックから立ち直り、みんなで再会するまでを描く。各人との夢との関わりが曖昧というか分かりにくい。
自分の妄想であるが、亡くなったのが5人の女性で、生き残った一人が各友達との思い出を彷徨するイメージを抱いた。例えば、雪国へ旅行した時のこととか、あくまで自分の勝手な妄想ですが…。
こんこんと、

こんこんと、

green flowers

シアター711(東京都)

2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった~
ハートフルコメディの部類だろう。面白楽しく、公演時間がアッという間に過ぎた感じである。脚本も見事、演出も秀逸で本当に見ごたえがあり、好公演だった。

ネタバレBOX

結婚式の主役である新郎新婦が登場しないのは、映画「○○、部活やめるってょ」のようで、最後まで芝居を牽引する上で効果的だった。登場しないことで、どんな人物かを観客が想像し、興味を持たせることに成功していた。
少し気になったのは、面白くさせるために関係者全員に繋がりを持たせたこと。そんなに強引に結び付けなくても…(たとえば瀬戸内・娘と居酒屋店員)。
「花や…蝶や…」

「花や…蝶や…」

演劇ユニットN.A.S.

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

華のある舞台
典型的な時代劇(休憩時間を除き2時間45分)。本公演は、単に芝居だけでなく、日本舞踊・殺陣さらにタップダンスなど、和洋の見せる要素を多く盛り込み、まさに魅せるというサービスがうれしかった。
また、役者もベテラン、若手とバランスよく競演しており、華のある公演でした。

ちのもの

ちのもの

ヒューマナムー

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2014/04/19 (土) ~ 2014/04/21 (月)公演終了

満足度★★★★

造反有理
 “ちのもの”の意味する所が社会的常識だったり、世の中の価値観だったり、要は、人間社会を成立させるものとして一般に考えられているものなら、それはチト疑って掛かる必要があり、打倒する必要があるということだろう。

ネタバレBOX

 豊家、男1人女3人の兄弟は、長男の脳、知識欲、長女の喰、食欲、二女の心、愛欲、三女の眠、睡眠欲其々の権化だが、その背後に狐面をつけた得体の知れぬ者に関与され続けている。然し、各人の欲望に憑かれた彼らの行動は、何とかギリギリ社会から落ちこぼれない程度の駄目加減を維持し続けて来た。だが、各人の疲れは相当なもので、疲れが極点にたした為か、唯一の友を失いそうになった危機などの他の原因が明確にあった為か、ハッキリしないものの、狐の面をつけた五感には感じられない得体の知れない者と融和した時、新たな展開を迎える。それは、社会との折り合いをつけ、水準以上の仕事を楽々こなし、スマートで通りの良い社会人優等生として生き抜く方法だった。暫く、彼らもこの方向で進んできたが、矢張り、三つ子の魂百まで、と言うことか。終に、この擬制にも破綻が到来した。その名を造反有理。
 演出では、手拍子の意味するものが効いている。前・中盤の溜めを、わざと無視した演技の時間が長すぎる感じがするので、この点でもう一工夫欲しい。
 作品の意味解釈:規律だの常識だの或いは社会的正義を強制してくるものは、眼にも見えず、耳にも聞こえず、味も無ければ、臭いも無い。無論、触れることもできぬ。即ち、五感で感知できぬことを示唆しているが、これは無論、放射性核種の危険極まる毒とのダブルミーニングだ。安倍政権になって、益々顕著になった権力者の関わる様々な事象の名前が恣意的に不正確にされていることを含めて、正しいことを認知し難くされていることへの警鐘も含めればトリプルになる。表現する者は先ずこの点を暴かねばならないという認識は正しい。その為には、敢えて良い子にならぬ選択が必要ではあるまいか? 即ち反逆者としての不良である。常に、意識は高く、政治を注意深く見つめ、人間的な位置に立って間違いは間違いであると指摘し続ける者、高潔で賢くても貧乏を余儀なくされ、社会的地位も常に低いであろう。が、人間的真実は、その最高の形も、最低の形も、常に弱者にこそ、宿るものだということを知り、且つ、その弱者に与する者。そのような者を為政者、及び体制派は、反逆者・不良と呼ぶ。然し乍らこのような造反こそ有理である。
いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」

いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」

劇団☆新感線

東急シアターオーブ(東京都)

2014/03/27 (木) ~ 2014/04/26 (土)公演終了

満足度★★★★

「蒼の乱」
タイトルバックのカッコ良さにしびれた。そして泣かされた…戦えば戦うほど、勝てば勝つほど悲しくさ、苦しくさがこみあげました。中島かずきさんの脚本、すごいですね。

震える砂塵

震える砂塵

幻想芸術集団Les Miroirs

シアターシャイン(東京都)

2014/04/18 (金) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

流石は幻想芸術集団!
退廃的で陰鬱とした独自の世界観は好き嫌いが大きく分かれるところではあると思いますが、その指向する世界に対し そこまでやるのかと思うほど吹っ切れた姿勢はむしろ心地よささえ感じ、夢の中に閉じ込められている時のような不安定な感覚を舞台上に再現している点は、流石は幻想芸術集団と納得させられるもので、お芝居としても素直に楽しめるものでした。

ネタバレBOX

どこか虚ろさを感じさせる装飾的で迂遠な言い回しや含みのある台詞の掛け合いなどを多用しつつ、前半から中盤にかけては大きな起伏もなく緩やかに進行しているようですが、その中でも随所に答えの見えない謎かけが仕込まれ、それに対するフラストレーションと、緩やかに停滞する空気の圧迫感が限界に達したところで世界の秘密が明かされ、それと同時に、いつ果てるともなく滞留する重苦しい空気が一転し、台詞の端々に巧妙に埋め込まれた伏線を回収しつつ、エンディングに向けて一気に駆け抜けていく後半の展開は疾走感と爽快感に満ち、やがて澄み渡った空気の中で静かに迎える終幕には緻密に計算された構成の妙技を感じました。

出演者たちの繊細な演技も際立っており、イタチ、ラレが喜ぶ、哀しむ、淋しがる、強がるといった様々な感情の起伏を生者としての活力を伴って演じ、また、生者と死者の中間に存在するミュルテが生者には生者に対しての、死者には死者に対しての表情の違いを演じ分けたことによって生者と死者の間に一線を構築し、物語の結末に強い説得力を持たせていました。

特にラレについては、低音域から高音域までを要求する難易度の高い曲をこなしつつ、さらに歌い方を分けることによってラレとリゼロッタという同じ登場人物の異なる立場までも表すという離れ業をやってのけ、その歌唱力と表現力は絶賛されるべきものがありました。
推定容疑者

推定容疑者

Cooch

テアトルBONBON(東京都)

2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

サブタイトルなるほど。
推定容疑者になってしまってから後の展開は
笑えないというか笑ってられないというか。
近いようなことが起きかねないご時世ですよね。

ちょっと長いかな、というシーンがあったり
ちょっと人数多過ぎたかな、という印象もありました。
登場人数絞って、それぞれがどう推定容疑者を追い込んだか、
そもそも推定容疑者という作られた存在自体をどう思うか、
などを掘り下げてみても面白かったかもしれません。

サイドストーリーも楽しめそうで、多角展開する試みは興味ありますね。

フライトNo.2037

フライトNo.2037

フランス演劇クレアシオン

シアターX(東京都)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

縮図
80分のセリフ芝居だったけど、最後まで緊張感途切れず。いま、自分が生きている社会の縮図を見た印象。苦くもさわやかな酒を、一気に飲んだような気分。おもしろかった!

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