最新の観てきた!クチコミ一覧

98421-98440件 / 189909件中
あの町から遠く離れて

あの町から遠く離れて

A級MissingLink

ウイングフィールド(大阪府)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/03 (火)公演終了

満足度★★★★

☆★会話の言葉が心地いい★☆
いつもながら会話の言葉が面白い♪
それを味わいのある役者さんが演じるのでより楽しめます♪
流石に緒方さんはいい雰囲気あります!
その他の役者さんも落ち着いた上手な演技♪

舞台の左右に船の白いデッキチェアが並べられていて
役者さんが演技が終わると座ります
他の舞台でも何回かこういう演出を観たことありますが
どんな意図があるのか気になってしまった?

話はシーン毎に切り替わって展開されます
それが繋がっている様な⁈ いない様な⁈
ちょっと私には分からないシーンもありましたが
それぞれの各シーンが面白く短編の作品の様に愉しめました♪

後で他の人の感想を見ていると
「ゴドージラ」と「アトム」や
「ゴドー」と「震災後の人々」などが関係してたのを見てなるほど~!
こんな関係や繋がりが頭で整理できればもっと愉しめたかも⁈

☆印象に残った役者さん
皆さん魅力的だったのですが1番雰囲気があった緒方さん!

☆印象的なシーン
役者さんの言葉が良かった♪

Applause!

Applause!

エンターテイメントユニット・liberta

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

満席!
去年客席でここを満席にするのは大変なんだろうなぁと思ったのを考えると隔世の感がありまする。
今後の安江さんのご活躍を期待します(^ω^)

関数ドミノ

関数ドミノ

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2014/05/25 (日) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

実に面白い!巧みな脚本、演劇ならではの表現と安井順平さんの演技!
世の中は、願ったことは全て叶う「ドミノ」という存在を
中心に回っている…という『ドミノ幻想』を巡る物語。

2009年の再演を鑑賞。
そのとき真壁を演じた古河耕史さんの演技の素晴らしさに感激。
SFとしての面白さと、人間の想い・考え方に迫る
脚本の巧みさは、今回の改稿でさらにグレードアップした。
また、同じ舞台上で同時に複数の場所と人物が演じられる
構成が実に巧みで、演劇ならではの面白さが味わえる。

どんな状況でも、それをひがむ人間もいれば、
そこに夢をかけて前向きに考える人間もいる。
自分は夢が叶うように心からそう思っているのか。
最初からあきらめてはいないか。
自分は、どう考えるのか…。

積み上げていった話が、まさにドミノ倒しのように
ラストに向けて畳みかけてくる展開が実に見事!

理屈っぽい役をやらせたら絶品の安井順平さんが演じる
真壁の心境に、他の登場人物と同じように翻弄されながら、
あるときは反発し、あるときは感情移入してしまう観劇でした。

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

色々詰め込まれた120分
殺陣ありダンスあり笑あり。あとほんのちょっと涙もあるかなー、なハイテンション120分。
ステージがリング形式で360度どこからみても楽しめるようにはなっています、が。やはり多少かたよりがあるため、一度だけでは物足りないかもしれないです。
とはいえ、ストーリーやダンスは何度みても飽きないので、複数回見ても問題ナシ!です。

「カルディアの鷹」(原作「オシリスの花嫁」)

「カルディアの鷹」(原作「オシリスの花嫁」)

OSK日本歌劇団

近鉄アート館(大阪府)

2014/06/07 (土) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

パワーアップ
元々評判の良いお芝居でしたが、演出の変更、役者の演技の深まりにより、より濃密な舞台となっていて圧倒されました。

是非再々演&東京公演を!!

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

特に!戦隊もの、ヒーローもの好きさんは観て♪
トクナガヒデカツさんの頭の中ってどうなっているのでしょ(笑)

いつも初回は、トクナガさんの想いに圧倒され、翻弄されるのです。
案の定、今回も。
なので、全く考えがまとまっていないまま、思った順に書き連ねます。
ご了承ください。

分かりやすい部分の話だけ追うと、戦隊もの?ヒーローもの?です☆
かわいいし、かっこいいので、目の保養です〜。

『ブルーアップル』でもベニクラゲマンは出てきていて、
でも続き物ではないって仰っていて。
確かに今回の作品だけ観ても成立はするので、間違いはないのですが。
関連作品の『ブルーアップル』『ミハルの人魚』を観た方が楽しめますね♪倍?3倍?

衣装がとても可愛いです!
あ、もちろんその衣装を着こなす役者さんたちが素敵だからこそです。

以下、ネタバレ的なツボったことはネタバレ枠へ


ネタバレBOX

ふにゅ
SP〜!!
羽根生えたww進化だ!!
Let it be

ライオンのもふもふがひっぱりたくなります
キャッチ・ザ・レインボゥ

キャッチ・ザ・レインボゥ

My little Shine

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
ダークファンタジーサスペンス群像劇?かなり盛り過ぎの内容では、と思いましたが、中盤すぎあたりから話が収束してきて、伏線を次々と消化していく様は見事でしたね。これはストーリーと直接関係ないけれど、低コストのダンボールのセットはもうちょっとらしく見える工夫はできなかったかな。最前列で見ていると、トホホ感ありました。

野外劇「南の島に雪が降る」

野外劇「南の島に雪が降る」

ベッド&メイキングス

お台場潮風公園内「太陽の広場」特設会場(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

俺を見ろ
面白い。150分+休憩15分。

ネタバレBOX

二次大戦中。役者の加藤(富岡晃一郎)に赤紙が届きニューギニアへ配属される。戦況悪化で後は死ぬのを待つばかりの状況下にあって、慰安のための演劇部隊を作ることになる。加藤は素人がほとんどの部隊で役をやることの抵抗感を拭い去り、ドタバタの中幕が開く。内地に想い焦がれる兵士たちに喜ばれる作品をつくり、人気を博す。戦況とはウラハラに、兵士に何かを与えていく加藤に内地へ戻れるチャンスが下る。戻りたいけど劇をつくり続けたい加藤は揺れるが、残ることを選択。灼熱の戦地にあって日本の冬を描くべく雪を降らせた舞台は喝采を浴びるが、同時に日本は敗戦国となり、舞台は取り壊し部隊解散となる…。

台場に特設舞台を造っての公演。野外舞台ならではの演出効果も抜群で、舞台の取り壊しとか、劇中劇時の飛び出しとか、一味二味付加した作品に満足した。最期の劇中劇で舞台後方が開放され一般通行人が向こうから眺めてたシーン。通行人と小林顕作のやりとりを見つめる観客に「俺を見ろ!」と叫ぶ富岡に客席も最高に沸いた。いい感じの臨場感があった。

死が間近にあって前にも後ろにも進めないような絶望したくなるような状況で、何かを人に与えようとしかつ自分らも救うという骨子に、ユーモアと独創性を加味した作品。貞子(猫背椿)が「生きてりゃ勝ち」と言ったとおり生きてりゃ勝ちな気もするし、加藤の生き様のように生きてるだけじゃ足りないんじゃないか、と思わせるいい作品だった。
メイクルーム ~すかんぴんアイドル~

メイクルーム ~すかんぴんアイドル~

“STRAYDOG” Seedling

明石スタジオ(東京都)

2014/06/10 (火) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました!
それぞれの役者さんの持ち味が出ていてよかったです。
もっと歌とダンスがあっても良かった?

毒舌と正義

毒舌と正義

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/06/06 (金) ~ 2014/06/12 (木)公演終了

満足度★★★★

お見事!
社会派エンターテインメントの真骨頂。主宰によれは実際の事件を元にした話とのことだが、教育界の病理をここまで面白く観せてくれるのは流石の一言。主宰と諸富先生とのアフタートークセッションもとても参考になりました。

湯けむりの向こう側

湯けむりの向こう側

演劇集団池田塾

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
池田塾の公演は久しぶりに拝見しましたが、やはりうまい。温泉宿のロビーのセットはきっちり作り込んでいるし、ちょっとシビアな人情劇に、温泉街再生ビジネスを盛り込んだ話も見事です。役者さん達も皆存在感ありました。

東京原子核クラブ

東京原子核クラブ

conne-colle

Geki地下Liberty(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれ
ネタばれというより不満

ネタバレBOX

上演時間3時間の長い芝居ながら、それほど長く感じられず観れたのは演出力か?と思いきや、やはりそれは戯曲の出来の良さだという事がはっきりと観劇後に分かってしまった。
現在に通ずるテーマを扱っているのだが、クライマックスの見せ方と緊張感のなさ、それは俳優の力量と演出力の問題だ。戯曲の出来が悪かったから?とは言い訳無用という感じである。
そしてラストに向かっていけばいくほど、戯曲はテーマを明確に打ち出していくのだが、演出力がそれに対して反比例していくのには残念、というより何故この芝居を現在行っているの?と問いかけたくなってきてしまった。
という訳で、この劇団は、マキノノゾミの傑作戯曲に太刀打ち出来ず!
『SHOKU』-黒田育世のレパートリーを踊る試み-

『SHOKU』-黒田育世のレパートリーを踊る試み-

BATIK(黒田育世)

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1136(14-174)
19:30の回(晴、風強い)。ちょっと早かったので山下公園に行ってみる(海!)。

受付は3F、チケットを持っている場合はそのまま待ちで、19:10整理番号順に入場となりましたがチケット購入先ごとに整理番号がありました...ですので1番が3人いたりなど...

最前列は3人ずつのベンチシート(クッション)、2列目からは椅子ひな壇席。19:32前説(アナウンス)、19:36開演~20:34終演。

「BATIKトライアルvol.12(2013/4)」からで3作目。少し前(2014/4)お茶の水女子大の「創作舞踏公演」で委嘱作品の上演がありました。

チラシ写真と同じ衣装、冒頭から激しいヘッドバンクギング、叩き付けるような足踏みが床を響かせます。からだを限界まで酷使、圧巻の1時間でした。

眠れぬ夜の  ホンキートンクブルース  第二章~復活~

眠れぬ夜の  ホンキートンクブルース  第二章~復活~

水木英昭プロデュース

ABCホール (大阪府)

2014/06/14 (土) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった。
舞台はホストクラブ。色んなタイプのホストさん。歌有りダンス有り人情劇有り。楽しい舞台でした。役者さんも客席ものりのりで盛り上がりました。カーテンコール2回。出演者さんの1言も有り満足。

フィリップ・ドゥクフレ カンパニーDCA 『PANORAMA ―パノラマ』

フィリップ・ドゥクフレ カンパニーDCA 『PANORAMA ―パノラマ』

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★

ユーモアに富む短編集
オリンピックの開・閉会式やシルク・ド・ソレイユから老舗キャバレーのショウやTVCMまで様々な演出・振付を手掛けるフィリップ・ドゥクフレさんの旧作の抜粋をまとめた作品で、ダンスの枠に止まらない色々な手法を用いたユーモラスな表現が魅力的でした。

バトントワリングをしながらロビーから客席を通って舞台に上がる導入部が開演前にあり、両手をパンツのポケットにずっと入れたまま踊るパートから始まり、ソロで踊るダンサーにグラフィカルな映像を投影して抽象的に見せるパート、手で作る影絵とダンサーが一緒に踊っている様なパート、昔流行ったテレビゲームの格闘ゲームのパロディー等、それぞれに趣向を凝らしたパートが続き、楽しかったです。
1本のワイヤーを上部の滑車を通して2人のダンサーを繋げることによって、機械を用いずに浮遊感のあるワイヤーアクションを行い、恋人のやりとりを幻想的に見せるパートが素晴らしかったです。
それぞれのパートは楽しめましたが、レビュー的な継ぎ接ぎの構成だったので、1本の作品としては少々物足りなさを感じました。

ゲストのスズキ拓朗さんは、ダンサーがフランス語で喋っている内容を説明する役割を担いつつ、ユニゾンで踊るシーンでは一緒に踊っていましたが、もう少しパフォーマンスでも絡んで欲しかったです。

カラフルな衣装やチープな電子音の音楽に80年代の雰囲気が強く出ていて、少し古臭い感じが逆に可愛いらしい雰囲気を醸し出していました。

キャッチ・ザ・レインボゥ

キャッチ・ザ・レインボゥ

My little Shine

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

こんな時代でも信じることのできる人を求めて生きてゆこうよ
 心に沁みる虹を感じた舞台。(追記後送)

素人

素人

劇団天然ポリエステル

タイニイアリス(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

良いね フェイスブックに一度も書く気がしなかった言葉を自然に贈りたい
 役者のレベルが全体的に高く、キャラが立っているのが良い。おまけに、ちゃんと、その演じられたキャラの中で自然体である。TVなどという阿保なメディア全盛が未だ続く現代、これが如何に大変な努力の結果であり、成果であるかということもまた、強調しておくべきであろう。舞台役者万歳である。枕詞として既に定着した“アホの(な)安倍”などには、思いもつかぬ世界がここにはある。何せ、生まれて初めて、心底、顔を見るだけでオゾマシイと感じたのは、そしてホントにこのようなことを経験することがあるのだということを経験して驚いたのは、安倍晋三の面をTVニュース等で見せられてからである。反吐が出る。これは本当だ。こんな時代、こんな植民地にあって、劇団などと“外れた”世界に一所懸命になり、全身全霊を賭けて生きて行く利口馬鹿の演劇人達の苦労、誇り、名誉心、恋、縛り、総てをひっくるめて人生を描いて温かさを届けてくれた。ナニゲに、丁度、舞台中央の目につき易い所に頭蓋骨が置かれているのは、無論、メメントモリを意味するだろう。ここに、役者根性を見る。実際、どの役者の演技もキャラの立った良い演技であった。これは、メメントモリの身体化だと思うのである。座付作家の悪戯根性も座長の責任感も、制作や王子、其々の姫、座員達も死に行く存在であることを意識した、含みのある良い演技をしている。温かさをありがとう、そう御礼を言いたい。

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ダンスも殺陣もカッコいい
舞台を中心に、四方を客席で囲む会場って初めてで面白い。演者も舞台どこからでも降りて目の前を歩きまくりだし。全員ダンスも殺陣もカッコいい。あっミニクラゲマン、エリザベス・マリーさんの踊りはきれいだし可愛かった。塩崎こうせいさんのロボットの動きは魅せます。橋本さんの胸の開き具合は今舞台も変わらず…「揺するな!」(笑)

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

今回もスピード感も十分あり,いいチームワークを見せてくれた。
おぼんろの『パダラマ・ジュグラマ』を観た。前回けっこうはまった演劇集団だ。演劇環境が独特なのだが,それが楽しい雰囲気を作っている。今回もスピード感も十分あり,いいチームワークを見せてくれた。最後は,やはり,感動を呼び,涙が止まらない。躍進めざましい劇団の新作を堪能した。

とはいえ,前作『ビョードロ:月色の森で抱きよせて』の感動とは少しちがっている。チェーホフでいえば,『ビョードロ』は,かもめのような芸術のなんたるべきか,インパクトをもって語っているのに比べ,『パダラマ・ジュグラマ』は,桜の園のようなもので,繊細な心理を観察すべきなのであろう。

というころは,比べるべきではない,ということになる。演出的には,十分美しいし,役者のパワーも強化されている。しかし,なぞときの好きな私には,前作『ビョードロ』の方があっていたかもしれない。たとえば,ジョウキゲンとは,一体何を示唆しているものなのだろうか。演劇の魂か,魅力か,限界か・・・

本作品も何度か見るべき。少なくとも,前作は二度観ることができた。もっと別の視点が浮かぶのかもしれない。いずれにせよ,ほかの場所にはない感動が必ずある。

ネタバレBOX

コルネイユ(1606-1684)は,フランスの劇作家である。同時代には,ラシーヌとか,モリエールがいる。演劇において,劇作家は,創作と理論的考察を行う。そこで,自らの劇作品を正当化し,批判を反駁する。演劇理論について,理論が実践とどう関わっているか,その点にこだわった。千川哲夫『論争家コルネイユ』は,難解ではあるが,おもしろい。

『ル・シッド』論争をきっかけに,アリストテレス『詩学』によって,良い劇詩を作るためには,作品が備えるべきものがあるとされるが,コルネイルは,劇詩人が詩学を学ぶべきとは必ずしも考えていなかった。成功を勝ち得るような劇作品の創作方法こそが,重要と思った。劇作品は,一時の熱に浮かされた結果ではなく,考察と努力によるものだ。

芸術においては,美的判断に関する絶対的判定者は存在しない。コルネイユは,自分の作品が裁かれるのは,公衆によるべきであると考える。しかし,その公衆は,いつも正しいのだろうか。普通であれば,変でおかしいはずの設定・虚構を,演劇の約束事は,観客の想像力によって受容される。いわば,公衆の同意による慣習法が存在しているのだ。

公衆とはほとんどの場合,アリストテレスのいうように善人なのだろう。演劇は,快楽というオブラートに包んで,道徳的な教訓を学ばせる。道徳性は,演劇に有用で欠かせないものか。コルネイルの劇は,道徳性を帯びていることが多い。コルネイルは,浄化(カタルシス)については,ほとんど言及していない。

コルネイルは,公衆がどの箇所をほめたのか,どの箇所を受け入れなかったのか,自分の作品を実例として,推論する。同じ原則で,新たな作品を作れば,同じような評価は得られるかもしれない。確かに,将来の創作においての指針はある方がいい。もちろん,同じような行為を模倣しても,いつも同じ結果がもたらされるとは限らない。

たとえば,模倣による徳高い行為の連鎖は,最終的に幸福につながる。これは,コルネイルの得意とする劇作術である。しかし,オイディプス王の物語には適用できない。

千川哲夫『論争家コルネイユ』の中では,対立する人物は,それぞれに理があるものだから,絶対的な正義というものは存在しないという。正義そのものが,犯人に対し,寛大になれ!ということもある。

どれほどの地位・名声があっても,相手に恋心を抱かせることができるわけではない。恋することは,相手に心を与える(奪われる)ことであり,愛されることは,心を受け取ることである。

というようなことを考えて,もう一度ずっとあとの方で観劇したい!
と考えています。
素人

素人

劇団天然ポリエステル

タイニイアリス(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇命!
劇団ポリエステルは第5回公演「在るはずの女」以来だが、作品が面白くなってきている。何より劇団員が本当に芝居を楽しんで演じている雰囲気が伝わってきていた。アット・ホームな劇団ですね!
不器用な者は結婚より芝居をとってしまう感覚はわからないでもない。
それも人生!面白かったです。

ネタバレBOX

制作・岡村役がマツコ・デラックスとダブって見えてしかたありませんでした。
場所が2丁目だけに!(笑)

このページのQRコードです。

拡大