フィリップ・ドゥクフレ カンパニーDCA 『PANORAMA ―パノラマ』 公演情報 彩の国さいたま芸術劇場「フィリップ・ドゥクフレ カンパニーDCA 『PANORAMA ―パノラマ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ユーモアに富む短編集
    オリンピックの開・閉会式やシルク・ド・ソレイユから老舗キャバレーのショウやTVCMまで様々な演出・振付を手掛けるフィリップ・ドゥクフレさんの旧作の抜粋をまとめた作品で、ダンスの枠に止まらない色々な手法を用いたユーモラスな表現が魅力的でした。

    バトントワリングをしながらロビーから客席を通って舞台に上がる導入部が開演前にあり、両手をパンツのポケットにずっと入れたまま踊るパートから始まり、ソロで踊るダンサーにグラフィカルな映像を投影して抽象的に見せるパート、手で作る影絵とダンサーが一緒に踊っている様なパート、昔流行ったテレビゲームの格闘ゲームのパロディー等、それぞれに趣向を凝らしたパートが続き、楽しかったです。
    1本のワイヤーを上部の滑車を通して2人のダンサーを繋げることによって、機械を用いずに浮遊感のあるワイヤーアクションを行い、恋人のやりとりを幻想的に見せるパートが素晴らしかったです。
    それぞれのパートは楽しめましたが、レビュー的な継ぎ接ぎの構成だったので、1本の作品としては少々物足りなさを感じました。

    ゲストのスズキ拓朗さんは、ダンサーがフランス語で喋っている内容を説明する役割を担いつつ、ユニゾンで踊るシーンでは一緒に踊っていましたが、もう少しパフォーマンスでも絡んで欲しかったです。

    カラフルな衣装やチープな電子音の音楽に80年代の雰囲気が強く出ていて、少し古臭い感じが逆に可愛いらしい雰囲気を醸し出していました。

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    2014/06/15 07:39

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