最新の観てきた!クチコミ一覧

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RIVER SIDE  STORY

RIVER SIDE STORY

STUDIO D2

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです。
ウェストサイドのオマージュというのでどんな作品かと思って観に行きました。ダンスオンリーかと思いきや演技もしっかりしていてびっくりしました。2つのグループの対立が良く表現されていたと思います。歌はオリジナルの印象的な歌もありましたが、少し力量不足の人も見られ残念なところです。脚本的には、落ちもあんなもんかなということで良かったのでは。ダンスで少し意味不明のダンス(私が分からんだけなのかですが)があったような気もしますが、べリーダンスは何かスゲーて感じです。大人の方のダンサーさんはプロのダンサーさんのようで、見ていて思わず上手いと思いました。オーディションをあいさつで言っていましたが、さすが選ばれた役者さん(リーダー役の二人や男性の人達goodです)やダンサーさんです。またこんな楽しいの観に行きたいです。

それは秘密です。

それは秘密です。

劇団チャリT企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/07/24 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

無駄な枝葉が目立つ
私も多くの方と同様に直球すぎる印象を受けましたが、総理の腹痛をいじったりと、政治諷刺劇として皮相的に過ぎた前作『ニッポンヲトリモロス』よりは本作のほうがずっとマシ。

前作の観てきたコメントで私は
「本当にヤバい現政権を安易にお笑い草にしてはいけない。笑うことは許すことにつながるからだ」
といった主旨のことを述べたが、本作は現政権の上っ面をいじるのでなく、深部の急所にまで斬り込んでいて、現政権のおぞましさ、老獪さを抉出。
結果、時間を追うごとに笑いは薄くなっていくが、洒落にならない現政権を無理くり笑い草にし、笑えるものへと矮小化するよりはずっといいだろう。

笑いがほぼない最終盤は現政権が呼び寄せかねないゾッとする未来の写し絵にも見え、この場面を現政権の人間が見たらどう思うのかと想像。
情況に一石を投じないことには諷刺劇なんぞやる意味がない以上、本作はいっそのことyou tubeほかの動画投稿サイトに無償でアップし、現政権の人間が実際に視聴できるようにしてはいかがだろうか?

そして、政権関係者に少し頭を冷やさせてはいかがだろうか?

私の観た回には作品のビデオ収録がなされていたが、無料公開して広く拡散させたほうが現状を変えようという諷刺劇の目的には適うはずだし、仮に記録用に撮っただけでも、得られた映像はネット上に広く流通させ、劇団の主張を政権関係者に、そして日本じゅうにあまねく知らしめるべきだろう。


それはそれとして、本作には作劇のレベルで気になる点が。
前作にも感じたことだが、余計な枝葉が多く、それがテンポを削いでいる。
テンポはコメディの命なので、こういう枝葉は極力削るべきだろう。

以下、不要だと思えたくだりを二点ほど、ネタバレに挙げておきます。

ネタバレBOX

ある女性の名前が「フジムラミキ」だというくだり。「キャンディーズのミキちゃんと同姓同名なんですけどね」とフォローが入るが、若い人には誰のことだか分かるまいし、笑いを生んでもいなかったので、ばっさり削るべきだろう。

あるシーンで帝京高校の名前が出た際の、「とんねるずの出身校ね。ホラ、♪酒さえ入れば一気! 一気!♪って歌あったでしょ? あれ歌ってた2人組だよ」というセリフも不要。
キャンディーズと違い、とんねるずなら若者にも馴染みがあろうし、ならば『一気!』を引き合いに出すまでもない。それどころか、その曲名を出したお陰で「『一気!』って何?」と、とんねるずは知っていても過去の歌手活動には疎い若者たちを混乱させかねない。


こうした無駄なくだりは他にも多々。

こういう枝葉が多いのは時間稼ぎのためかとも考えたが、これは穿ちすぎだろうか?
TRUTH

TRUTH

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/07/26 (土) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★

個人的な費用対効果だと。。
珍しく誘われる形でこちらに。
計算すると15年ぶりくらいらしいです。

うーん、随分ぼんやりとした作品だなぁと言うのが自分の印象になります。
言うなれば会話劇で、サンシャイン劇場の規模で観るのもなんだなぁと言う動きの無さだし、凄い素敵な台詞のやり取りがあったわけでもない、と思う。
また同会場2公演やっている事情もあるかもしれないけれど、セットがあまりにも殺風景ではないか。
セットが無い作品に面白い作品があるのは勿論分かるけれど、やはりこの劇場であの金額でやっているとなると舞台にもお金が掛かっていて欲しいかな。


芝居に対しては失礼な物言いになってしまうけれど、芝居にだけ力を入れているわけではない、と言うのが顕著だと思う。
いやらしくなってしまうけれど、\7,300払ってもOKと思わせる作り方をしていて、それが実に上手いのだ。

例えば、全く気にせずに済む運営スタッフのレベルであったりとか。
要は芝居云々の前に嫌な思いをするかもしれないと言う不安は流石に微塵も無い。
言うなれば、凄い普通。
商業演劇のそういうところはやはり良い。



トリプルコールが起こるくらい良かったのならば(まぁ、良かったからと言うより予定調和の様でしたが)、お客はもっとアンケート書けばいいのに。

ネタバレBOX

また、主役が耳が聞こえなくなる設定ですが、その為、会話が筆談になります。
これはびっくりしてしまった。
明らかにテンポが削られていく。
殺陣やって、刀を突きつけてるのに筆談はないだろう!
とヽ('ー`)ノ
耳が聞こえないのが活きているのって精々が暗殺しようとした時に声が聞こえないから間違えてしまう、という部分くらいで、ならばその設定削って他の方法が十分あったんじゃないかなぁ。

そして幕末という設定の中、無名の人が主人公で全然良いのだけれど、これも普通に考えた時に坂本竜馬なりが主役の作品の方が順当に面白いと思う。
凄い事を言ってしまうと、あの激動の時代を描いているのに大した事が起こっていないという(爆)
まぁ、当事者だったらと感情移入出来たらそんな事も言ってられないのですが。

笑い分も自分はかなりゲラな方のはずですが、不発でした。

今回、再演で3回目らしいですが、再演で掛かる程のものか?
という疑問が頭を過ぎってしまった。
恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜

恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜

Moratorium Pants(モラパン)

OFF OFFシアター(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

合わせて1本!そんな感じ
月曜で最後ですか、出来れば映画と舞台両方観て欲しい。
どちらか単体だとツッコミ処もあるし、ゆるい感じもしちゃうけど
両方観るなら、共通点や違いを観て考えて楽しく観れるし
いいもの観た感じになりますよ、どちらもラストは好みが分かれるけど
可愛らしく楽しめる舞台だと思います。(ここでは具体的に描きにくい)

たまには純情

たまには純情

こゆび侍

駅前劇場(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★

貧しくも元気な一家
母は居ないし貧しいけれど
母親の必殺技を受け継ぐ一家。
優等生の長女に、
禁断の扉を開けてしまった妹。
オタクの幼馴染と妙ないいコンビネーションに笑ってしまう。
悪い事だからしっぺ返しがやってくるのだが
最悪をきっかけに、大きく壁をぶちやぶる家族
確かにマンガみたいなノリでこゆびさんにしては珍しい
元気を貰えるお話でした、川田さんの元気さ
須山さんのハマリ役がとても効いてます。

たまには純情

たまには純情

こゆび侍

駅前劇場(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

川田智美さんのやんちゃ娘ほか、配役の妙も見所
昔『コロコロコミック』あたりで読んだファミリーギャグ漫画のような一作でした。

ドタバタ色が強く、普通の日常の中にぶっ飛んだ出来事が起こるところも、その一方で家族愛をしっかり描いてホロリとさせるところも、あのころ読んだ少年漫画そのまんま。
さらに言えば、鑑賞後のカタルシスがハンパないところも往事の少年漫画さながらで、完全に持っていかれてしまいました。。。


遅ればせながら説明しておくと、本作の舞台となるのはみんなに愛されたお母さんを亡くして十余年を閲し、大学院生になった長女が母親代わりを務める父子家庭。

大佐藤崇さん演じる冴えないけど家族思いのお父さんも、たなか沙織さん演じる大らかな長女も、川田智美さん演じる男勝りでやんちゃな次女もみんなみんな魅力的で、素晴らしかった!

しかし川田さん、あんだけ激しく動き回って体もつのか!?

ネタバレBOX

亡きお母さんが狂言回しを務める趣向が本作の肝。

もう会えない娘たちとの思い出の数々を目を細め、頬を緩めながら懐かしそうに語るその姿に思わずウルウル…。

見るからに優しそうなこのお母さんを妙演した笠島智さんには、個人的に本年度舞台女優賞を捧げたいくらい。
それほどの名演でした!!
キープレス

キープレス

劇団森キリン

アトリエ春風舎(東京都)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/07 (木)公演終了

満足度★★★★

ズシンときました。。。
断片的なやり取りとモノローグの積み重ねによって紡がれていく若者群像劇。


前宣伝では記憶をめぐる劇だということが強調されていたが、そんな甘ったるいものではなく、心にズシンとくる中身に圧倒された。

重い背景をしょっている主役の姉弟の独白には役者がまるで自身の境涯を語っているような生々しさがあって、劇の説得力を増強。

スタイリッシュな演出や軽めのBGMも話の重みをかえって際立たせていて、効果大。


静かな迫力を感じさせる一作でした。

ネタバレBOX

弟のカノジョに扮した渡邊ひかるさんの演技にもただならぬリアリティが...。

彼女が無邪気でやや能天気な若い娘を好演したお陰で、やはり本作の重々しさがより強く感じられた。
朗読劇「月光の夏」

朗読劇「月光の夏」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★

よかった
感動しました。とても味わい深い作品でした。

MACBETH

MACBETH

劇団初夜の会

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

よかった
熱演だった。なかなかよかった。

葉っぱのフレディ ―いのちの旅ー

葉っぱのフレディ ―いのちの旅ー

株式会社ステージドア

THEATRE1010(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

ゆうなっちが、すごい。
ゆうなっちが、すごい。上野ストアハウスのときは、まるで幼児だったが、いつのまにか大舞台で堂々とフレディを演じていた。明るい笑顔と、時々声が裏返るのがおもしろい。まあ、ハスキーなボイスは魅力的であろう。

ダンスはニュースとかで、中学やら高校のお姉さんたちにまじって、ぴたりとあっていたのが役にたっているだろう。その点、つばさ基地の特訓はどのへんに加味されているのだろうか。なんならてんとう虫と共演してほしい。

葉っばのフレディは、メアリーがなかなかいい役柄だ。ほんとうは、そんなに恵まれていないのになぜかほっとする。歌もいい。ルーク先生と、たいへんいいコンビだった。また、お婆ちゃんコも可愛いかったが、その恋人がいい。彼が毒ぐものメフィストなのか。

ということで、舞台おっかけは、蒲郡市に参加したいところです。神奈川県知事は、ちゃんと仕事やってるんだろうか。最後は、神奈川公演を観たいところです。来年は、アニーでお願いします。

【不帰の初恋、海老名SA】【カラシニコフ不倫海峡】

【不帰の初恋、海老名SA】【カラシニコフ不倫海峡】

MAパブリッシング

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/07/29 (火) ~ 2014/08/01 (金)公演終了

満足度★★★★

「カラシニコフ不倫海峡」15時の回
川口覚&ハマカワフミエ版を観劇。
大小様々な形のキャンドルに彩られた中、その灯りをぼんやり眺めながらステージ上では読み手2人が座り込、文面を読み進める。
前回の公演(草月ホール)より劇場規模も小さいが、この作品についてはこのくらいでちょうど良いと思う。
「〜、海老名SA」より、内容も成熟しているように感じたが、読み手2人の息づかいや、男と女の微妙な思考の距離感等、読み進めるうち悲劇とはまた違う感情の変化の会話世界に入り込んでしまった。2人ともよかった。

舞台『カッコーの巣の上で』

舞台『カッコーの巣の上で』

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/07/05 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

演出に妙味がないのが残念
この作品は、昔、好きだった人と映画を観て、映画館から出てから衝撃で、しばらく会話不能に陥った思い出があり、息子が、かつてビリー役を演じたことでも、忘れ難い舞台でした。

待ってましたの神野さんの婦長役を初め、楽しみな役者さんが集結していた割には、面白みに欠け、これはひとえに、演出の工夫の足りなさ故ではないかなと感じました。

神野さんの婦長は期待通りで、彼女の「ボーイズ!」のイントネーションに、支配側の圧力を感じ、その声を聞く度に、悍ましさを感じました。

小栗さん、大東さん、共に健闘されていました。

チーフ役の山内さんは、最初気づかず、後半で、ようやく、あ、山内さんだとわかりましたが、だから、かなり、いつもの山内色を消して好演されていたのですが、最後のシーンは、ちょっとお気の毒な演出で、役作りに苦慮されたのではと感じてしまいました。

今の世の中は、社会全体が、この精神病院さながらで、あの頃は、他山の石としてしか作品を感じていなかった、自分の甘さを痛感する思いでした。

死んでからしか解放されない世界なんて、悲しい現実ですね。

ネタバレBOX

映画では、配電盤を持ち上げて、病室の窓を壊したチーフが、、死んだマクマーフィーの肉体と魂と共に、自由な外界に飛んで行くといったエンディングが、涙なしには観られない感動を呼んだのですが、この舞台は、ラストで、暗転となり、マクマーフィーの眠るベットの横で、自由の身になったチーフが、前を向いて、走り続けるカットで終わりました。

チーフ役の山内さんは、自分の表情一つで、作品の出来映えを左右するような役どころで、責務を感じて演じざるを得ないご様子が、ちょっとお気の毒に思えました。もう少し、舞台ならではの余韻の残る演出工夫があればと残念に思います。
朗読劇「月光の夏」

朗読劇「月光の夏」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★★

感動しました
以前に観た朗読劇は、複数人が座って朗読するものでしたが、この朗読劇は
配役がそれぞれ決まっていて、ちょっとぎこちない台詞はあったけど、リアリティーがありました。毎年、戦没者鎮魂を祈る夏ですが、この朗読劇で人間の想いの深さに感動して、後半は涙が止まりませんでした。

狂喜乱舞~わらいや双六編~

狂喜乱舞~わらいや双六編~

外組

ザ・ポケット(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

観てきました
最後まで、楽しく観ることができました。今後の続編が楽しみです。

 す き  と お り

す き と お り

miel(ミエル)

スタジオ空洞(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★

真っ白!
真っ白い美術と衣装!

始まりの・・・沈黙

すっごく、透明な・・・空間でした

知ってる役者さんは、一人でしたが、皆さんとても素敵でした!

ダンス?パフォーマンス?も、個性的で素敵した!

演目も、聞き入ってしまうもの、共感してしまうもの、クスッと、笑ってしまうもの、どれも面白かったです!

もう一度観たかったな~(*´∇`*)

傍らに佇む

傍らに佇む

『傍らに佇む』 立教大学 映像身体学科 松田正隆クラス 2014卒業制作

サブテレニアン(東京都)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1195(14-243)
18:00の回(晴)。17:30受付、開場。事前に靴を脱ぐようにという案内があったように全面、ダンス用の床になっています。

立教の学生さんのダンスを観るのも、この会場でダンスを観るのも初めて。ロの字に囲った客席、壁と客席との間に一人通ることができるようになっていて、入口側に「赤い椅子」(本のようなものが乗っています)、入り口からみて、奥、左右の隅に「白い椅子」、3辺の壁に留め具、私の後ろの「通路」に「偶然」という白い文字...ということは残りは「視点」「角度」だったのか。


「映像身体学科」とはどのようなものか大学のサイトをみたところ、なかなか捉えにくいもので、「身体」、「映像」を思考・表現・社会といった幅広い切り口で学ぶ。生態心理学や認知科学の視点からもアプローチ。「教員紹介」欄には香山さんのお名前。

17:55前説(アナウンス、45分)、18:05開演~18:51終演。

役者(今=中学生)+3人のダンサー(過去から現在までの軌跡...であってますか?)。セーラー服の女の子は赤いスカーフ、赤い椅子...これがラストにつながっているのですが、それまでの世界は、白(実体)か黒(影)。

以下、勝手な想像で...。

赤ん坊~幼稚園~小学生に至る成長の過程と(たぶん)自身が大人に近づくにつれての不安が提示されていたのか。

舞台中央に女生徒、客席後ろ(通路)に黒い衣装の3人...同じ動作をするシーン、できればここでは「鏡像」として表現する(女生徒と同じ右手ではなく、3つの像は左手を、など)とより深い心理的な関係を暗示することができたのでは。

ダンサーの3人は基礎ができているように見えたので、終演後、お訊きするとやはりダンサーとのこと。但し、3人一緒だとかなり狭く、振り、動きが制約されるのがちょっと残念。もっと大きくダイナミックな演技も組み入れられたのでは。

以前、セッションハウスで「芝居」+「ダンス」公演を観たことがあります。中途半端でよくわからなかったのですが、本作では、もう少し「語り役」の女子校生に心情を述べさせ、3人のパフォーマンスのガイド役として生かしてもよかったのでは?

衣装の切替、特にラスト「きちゃった」ときの「赤」は新鮮でした。

祀(MATSURI)

祀(MATSURI)

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

め組にしては柔らかい
時代劇の良さは勧善懲悪で解かりやすく、歯切れよくリズミカルにそして何といってもメリハリがあって真剣味がびしびし観る側に響いてくるもの。「岡田威蔵」の時の迫力からすると柔らか過ぎッて感じだった。七福神のテーマも悪くないけどもっと違った角度から脚色も出来たんじゃないか?と。希望としては新宮君に森蘭丸を演じてほしい。

ハムレット

ハムレット

京都芸術センター

あうるすぽっと(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい時間をありがとう
池袋で、ハムレットを観た。中央におおき くTheaterのネオンサインが光っている。こ れが演出で最後まであった。少し上下した り、字の一部が隠れたりした。

野球帽に、赤いシャツ。半ズボンのハムレ ットは、さすがにくだけ過ぎる。途中で大 きなイビキ。ただ、場面ごとにジャンと音 響があるのですぐ起きたみたいだ。

半分ほどして、一番まえの席に誘導してい る例があって、帰れコールをしたい衝動に かられた。背の高いひとで目立っていた。 が、十分くらいしたら、退席していった。

ハムレットが連れて来た地方劇団が出現し たあたりから、眠けもさめた。たいへん面 白い。たしかに、国王に犯罪を認めさせる 意図は成功する。ハムレットは、演出も上 手だ。

最後は感動的だった。オフィリアは、絶望 して死んでゆく。あとをおうように、主要 な登場人物は消えてゆく。あとには、ひと りこの難解な物語を語り伝える役目が残る 。

良いシェイクスピアだった。格調高いでき となっていた。近くで泣いている女性の気 持ちもわかった。また、ひとつ貴重な体験 ができた。深い世界を目にできた。

ネタバレBOX

ハムレットは,憎き伯父に,王位と,実母を簒奪された物語だ。たまたま恋仲になっていたオフィリアの父親は,新国王側の腹心となって,ハムレットの動向をチェックしている。ハムレットと実母の会話を盗み聴きした,オフィリアの父親はハムレットに殺害されてしまう。この時点で,オフィリアの兄は,ハムレットを親の敵とみなし始める。当然のことだが,もはや,オフィリアは,ハムレットと結ばれるという甘美な夢は壊れてしまう。結果,オフィリアは,自殺に向かう。

物語の終わりは,じつに凄惨だ。新国王は,ハムレットをなきものにしようと画策する。そのために利用するのは,親の敵関係のオフィリアの兄である。可愛い妹は,禁止されている自殺だったので,ろくに葬儀も出してやれなかった。もとはといえば,オフィリアを追い詰めたのは,まちがいなくハムレットではないか。新国王の策謀はすごい。まず,フェンシングの試合に誘いこんで,どさくさに紛れて,ハムレットを毒殺するのだ。最初は,剣の先に少しだけ塗った毒で殺害する。失敗した場合には,休憩中に飲むであろうワインに毒をもる。しかし,この毒は,ハムレット以外のひとたちの命を奪っていく。
祀(MATSURI)

祀(MATSURI)

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

うん、楽しかったです。
解り易く、夏休みのお祭り的な感覚の舞台でとっても楽しかったです。ほうっと感心したのは、みなさん着物姿がとても様になっていること。着付け、女性の髪形、草鞋の結び方にいたるまで、きっちりと型になっていて、小劇場では珍しいくらいに型が良い。和服の所作なども全く違和感がなく、殺陣も鮮やか。こうした時代劇を得意にしているらしい感じがよく伝わってきました。ストーリーはもう少し込み入っていても良かったかな、と感じたけれど、大人数の俳優さんたちの出演にもかかわらずうるささが無く、よくまとまっていて楽しめました。日本のこうした土俗信仰についての解釈も無理がなく、(これが一番興味があった)人間の欲望や愚かさを許し、見守ってくれる神様達と云う設定で、なんだかほっこりしました。DJは新しい試みとしては面白かったです。

ネタバレBOX

侍たちの着ている羽織の紋が舞台用なのか、それとも江戸時代はああいう風習だったのか、現代のものよりはるかに大きく作られていて、また手の込んだことを・・・・と感心しながら見ていました。衣装さん、天晴れです!吉祥天と弁財天の衣装もそれぞれ違うデザインで、凝っているなぁ、と驚きました。きれいでした~。
協走組曲 -TOUR-

協走組曲 -TOUR-

ステージタイガー

チトセピアホール(長崎県)

2014/03/22 (土) ~ 2014/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

よかったです。
よかったです。

ネタバレBOX

冒頭の闇の中での、かなでの「トントン」という声。あの声がとても魅力的でした。あの声で、物語に一気に引き込まれました。真っ暗なので、どんな人物が、「トントン」って言っているんだろう?と興味が高まり、明るくなったときは、かなでから目が離せませんでした。

かなでを演じている方の声が魅力的だから出来ることかとは存じますが、冒頭の演出はものすごくうまい、効果的だな、と感じました。

とんだりはねたり、時々セリフが聞き取れない元気はいいけど滑舌よくない感じがあったりしても、かなでがブレないので、安心して観続けることが出来ていた気がします。

そんな中、出て来たかなでのおとうさん。かなでのおとうさんは、犯罪者でした。そうしてかなでの「私は幸せに生きたことなんてない」というセリフが心に突き刺さりました。かなでは必死に元気に走っていたので、彼女が「幸せじゃない」なんて、思ってもみませんでしたから。

そうなんだ。かなでちゃん、幸せじゃないんだ、とショックを受けました。

その後、何回か繰り返されるかなでのお父さんの「わし、学がないから・・」の下り。たしか3回目で泣きました。というか泣かされました。非常に巧妙と申しますか、いえ、素晴らしいーまさに演出、これこそ演劇だと思います。

私自身が、ときどき「私って幸せに生きてない(実際はそんなことなくて、ただちょっとしたことにいちいちむかついて、自分で自分を不幸にしているだけ)」と思っていたので、かなでの「走ることは過去の自分を捨てて(?)前に進むことや!」には、非常に感銘を受けました。あのセリフを聴いたとき、過去に起こった、ずっとわだかまっていたことが、頭の中からスパン、って無くなりました。頭の中がスッキリして非常に気持ちよかった瞬間です。

とにかく愉しい劇でした。かなでを演じた方の声はとにかく魅力的でした。演者の中で、アミジロウさんLOVEでした。

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