
ザ・ヒストリーボーイズ
シーエイティプロデュース
世田谷パブリックシアター(東京都)
2014/08/29 (金) ~ 2014/09/14 (日)公演終了
満足度★★★
日本での上演の難しさを痛感
興味深い内容、興味深い出演者、スタッフに惹かれて、楽しみにしていた公演でしたが、如何せん、歴史教育を題材にした作品故、自国での上演なら、観客の共通認識があって、当然説明不要の部分が、日本人には、一般的に理解困難な台詞や設定があって、充分理解するには、骨が折れる舞台だと感じました。
また、生徒役のキャストも、見分けがつかないメンバーが若干いたことや、役名と人物認識に時間が掛かったことも、作品世界に同化するのには、悪条件だったように思います。
とは言え、斬新な演出、琴線に触れる台詞、松坂さん、太賀さん、中村さん等、若手キャストの好演もあって、退屈に感じる瞬間は、微塵もありませんでした。
これが、他の教科の話だったら、もう少し、万国共通の教育問題演劇作品として、多くの観客に受け入れられやすい作品になったのかもしれませんが、でも歴史教育をテーマにしているからこその、作品の深さも感じるので、評価は難しいところですね。
イギリスの歴史に精通している方になら、自信を持って、おススメできる佳作舞台だと思います。

非常の階段
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
初見でした。良かったです。
とにかく役者さんがみんな上手いですね。
熱演でした。公演時間が長くなっていますが、良い時間を過ごしたと感じます。
内容が濃いし、いろいろと詰まっています。だからこそこの舞台を鑑賞して楽しいと感じますが、あとでこのテーマに関して自分で悩むことや、この舞台によって私の「悪と自由」観が変えられるということはない。後味とか余韻というのはあまり無いと思った。余韻好きの自分としては「余韻が欲しい」と言ってしまいます。
しかし最後まで気のこもった舞台でした。
時々そこはちょっと冗長なのではないかと思うところが有りましたが、そういう時々の感覚も、自分と違う人が作ったものを見ている感覚として好きなので、私にとっては問題なしでした。
力を注いで試そうという、常にチャレンジしている人たちの心意気を感じた気がします。ありがとうございました。これからも見に行きたいです。

今はただ遠くからありふれた歌を-
演劇企画ハッピー圏外
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」
劇団☆新感線
東急シアターオーブ(東京都)
2014/03/27 (木) ~ 2014/04/26 (土)公演終了
満足度★★★★
草原
大阪まで待ちきれず行ってしまいました。
初めての東急シアターオーブ。
とても綺麗な劇場。
言われていたようにいつものいのうえ歌舞伎よりも爽やか。
それはバカ正直な小次郎と美しい蒼真の存在がそう感じさせるのかな。
松山ケンイチさんが舞台2作目ということでどうかなと思いましたが
声も通るし役柄と合っていて良かった。
立ち回りもなかなかだったと思います。
ラストの草原のシーンはあれだけで広々とした青々とした草原が思い浮かび目が潤みました。

万獣こわい
パルコ・プロデュース
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2014/04/30 (水) ~ 2014/05/07 (水)公演終了
満足度★★★★★
万獣こわい
落語の饅頭こわいをモチーフだということで楽しみにしてました。
ねずみの三銃士は『印獣』に続き観劇2作目。
前回の三田佳子さんも面白かったですが
小池栄子さんは本当に素晴らしい女優さんです。
夏帆さんもギャップが良くて舞台まだ2作品目らしいですが
また観たいと思える女優さんです。
クドカン&河原さんのコンビは面白い中にも冷酷さも有りでやはり大好きです。

グローブ・ジャングル
虚構の劇団
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了
満足度★★★★
グローブ・ジャングル
虚構の劇団は『エゴ・サーチ』に続いて観劇2作目。
そしてこの『グローブ・ジャングル』は初演のUstream配信があったのでそれを観てから。
ストーリーは『エゴ・サーチ』に似た部分もありましたが
飽きずに楽しめました。
鴻上さんの脚本は数年前に書かれているのに
今の時代に寄り添っていて全然古さを感じさせません。
ファンタジーな要素もあって爽やかな印象を残します。

サバイブ!
自転車キンクリーツカンパニー
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい
非常に素晴らしい舞台でした。
何気ない日常を非常にわかりやすく、まさにそこに今起こっているかのような
親近感のわく、素晴らしい演出と演技であり、
とても素晴らしかった。
最近見たことないくらい良い作品である。

今はただ遠くからありふれた歌を-
演劇企画ハッピー圏外
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/本日の昼、池袋で
[演劇企画ハッピー圏外]の
【今はただ遠くからありふれた歌を-】を観てきました☆
面白かったです。
近未来を舞台にした、
SFヒューマン・コメディ☆
個性あふれる実力者の俳優さんたち、
笑いはありとあらゆる所に!
練りに練ったストーリー展開も素晴らしい♪
観劇日記をブログに書きました。

サバイブ!
自転車キンクリーツカンパニー
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★
身近な問題を提起した作品
先ずは、非常にディフォルメされた登場人物たちです。
ディフォルメされることによって、とても解りやすくなっていますし、それでも<いるいるこんな人>と思えます。
「依存」というのは人間特有の悪癖なのでしょう。改めて思い知らされます。
「情」と「依存」は混在して我々に巣食っているという警告でしょうか。
自分の心の中を客観的に観察する必要がありそうです。
「生きる」という意義を日常の<ある・ある>から問いかけた良作ですね。

マナナン・マクリルの羅針盤
劇団ショウダウン
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
池袋演劇祭CM大会で垣間見せた力量はホンモノ
講釈師の如きメリハリのある語り口に身体表現、音響、照明、装置を加え、可愛らしい女優さんが露出多めの衣装で演ずるなんて、反則だろ!(半分真顔)
が、池袋演劇祭CM大会で垣間見せた力量はホンモノ、物語が見事なほどに浮き上がって10分の休憩込みの140分間、観客を惹き付け続ける…いやぁ、脱帽!。
また、当日パンフレットに書かれていたので「サミュエル・ベラミー」「ウイーダ号」「ジョン・キング」を開演直前に調べて臨んだら内容の理解に役立つこと。
で、主要登場人物が実在したことを当日パンフレットに記載しておき第一幕は主人公の青年が海賊になる物語…と、評伝かと思わせておくからこそ、ファンタジックなクライマックス(ちょっと「アビス」を連想)に「おおっ!」と思うのかもなぁ…。
なお、大阪より舞台が広い分、一部の装置の間隔が広がり、ロープが1本増え、ステージの奥行きを使ったギミックを仕込んだ「アップグレード版」だったそうで…。

【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪
らちゃかん
小劇場B1(東京都)
2014/09/10 (水) ~ 2014/09/14 (日)公演終了
満足度★★★
お茶の間劇場+α
わかりやすく子供からお年寄りまで楽しめる「お茶の間劇場」的雰囲気が心地いい劇団だが、今回少し雰囲気が変わったような気もする。ほっこり感をアップさせようとの意図からか、所々にスパイスが散りばめられているのだが今一つ伝わってこない。ベリーベリーの三人の過去から現在までの関係性をもう少し掘り下げて描いて欲しかった。現在の三人が過去の自分たちと対面するシーンも違った印象になったはずだ。

今はただ遠くからありふれた歌を-
演劇企画ハッピー圏外
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/16 (火)公演終了
満足度★★★★
なんと勿体ない。
千秋楽を拝見しました。お芝居の内容に好き嫌いはあると思いますが、私は正直、好きな内容。演者も好感が持てます。それぞれの役に全力で臨んでいる役者の皆様をみているとほれぼれします。ですがこれだけの人数が出る割に小屋が小さい。また終盤、多摩川の話がでてくるローカルネタがあるのに、池袋で公演とは。。あまり公演場所で評価を加味したことがないのですが、そこに★-1。ちなみに決してシアターグリーンは悪い劇場と思ったことはありません。

僕のともだち
劇団 でん組
テアトルBONBON(東京都)
2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★
展開に戸惑い
前半と後半の作風がガラッと変わってしまい少々戸惑う。冒頭浮かび上がる十字架や母親が抱きしめるぬいぐるみがラストにつながるのだが、単純で安っぽい演出に感じてしまう。そもそもいじめの問題をコミカルに描くことに違和感を覚えるし、母子の愛情物語に結び付けるための呼び水としての役割になってしまっているのが残念だ。結果、後半のドラマティックな演出は作家の思いが空回りしているように感じた。役者陣の熱演で何とか救われた。余談だがラストのストップモーションは少々長く感じた。

太陽への回廊
無頼組合
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★
濃かったです。
時代をまたいだストーリーで、家族・政治・犯罪・友情・愛・・等、沢山の事が盛り込まれていて濃い舞台でした。アクションに関しては、スピード感が足りない箇所もありましたが、迫力がありました。現代の異様な犯罪とか政治の汚さ、隠蔽される事実など、色々感じる所があり、そして家族の愛や男達の友情など泣かせる部分もあり、とても良かったです。14日、昼の回に行きましたが、器材トラブルで公演が中止になり、15日に再度足を運びました。観に行って良かったと思える舞台でした!

我妻恵美子 「肉のうた」
大駱駝艦
大駱駝艦・壺中天(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1252(14-291)
20:00の回(晴)、18:50会場着、19:00受付(1時間前から整理券配付…10名強並んでいました)。19:25番号順に階段に整列(荷物預りあり)、19:30開場、ひな壇、ベンチシート席、最前列の前にやや低めの1列追加(ということは2列目の方が観やすかったかも)、暗幕で舞台の様子はわからず。
此処は初めて「 大駱駝艦」も初めて、いつもすぐ完売になるので本作は早目に予約(普段は予定だけして前日や数日前予約が多い)しました。
20:04前説(80分)、20:06開演〜21:28終演。当パンをみると我妻さんを含め10人の女性ダンサー、「場面表題(SCENES)」が1〜10まで。
幕の向こうは想像を超えたうごめく肉の世界でした。決してジメジメしたものではなく緊張感ある群舞、コミカルな動き、その合間にこの世のものとは思えない物の舞…目を見張るばかり。

イドメネオ
東京二期会
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★
父と子
古代ギリシャの物語ですが、現代的な衣装を纏って場所や時代を特定しない形で演じられ、親から子へ受け継いで行くものに焦点を当てた演出となっていました。
序曲が流れる中、父イドメネオが幼少のイダマンテに服を着せるモノクロ映像が舞台手前のドレープの効いた白い幕に流れ、父と子のテーマと服というモチーフが提示され、劇中でも頻繁に服を脱いだり着替えたりすることによって様々な関係や感情を表現していました。
王子と結ばれようと策略を謀る女が思い通りに行かず半狂乱になり、服を脱ぎ捨てカツラを外し(中はスキンヘッド風に処理してありました)泥まみれになりながら高音で歌う姿が壮絶でした。
フィナーレでは台本には無い、新王妃の出産シーンが演じられ、親と子の繋がりが強調されていたのが印象的でした。
『フィガロの結婚』や『魔笛』といったモーツァルトの有名なオペラとは異なる、シリアスな質感の音楽を颯爽とドラマティックに演奏するオーケストラが良かったです。
歌手陣は叙情的な部分の歌唱は聴き応えがあり、演技も棒立ちでも過剰でもなくて良かったのですが、技巧的な細かいパッセージの歯切れが悪かったのが残念でした。
幅より奥行きの方が大きい傾斜したステージに砂が敷き詰められ、戦争の犠牲者達を表す大量の靴が散乱するなかで物語が展開し、後半では椅子やスーツケースも乱雑に積み上げられ、現在でも各地で起きている争いを思わせました。

【ご来場ありがとうございました!】「姦~よこしま~」【次回は12月本公演】
ロ字ック
スタジオ空洞(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★
圧倒された
オムニバス形式の3本立てでしたが、3本とも楽しませてもらいました。
1本目は一組の男女のせめぎ合い。2本目は人喰い姉妹の狂気。3本目は風俗店に務める女たちの心理戦。
役者の味をよく出していたのは3本目。表現が細やかで作り込まれていたのは1本目。エンターテイメントとして楽しめたのは2本目。
日高さんの包丁を砥ぐ様、狂気の表情でケチャップをブチまける梨木さん。感動しました。本公演も行きます。

ダンスカは千五百秋の夢を見る ~有限会社新選組顛末記~
酒竜神
萬劇場(東京都)
2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ドタバタアクションコメディ
女装好きな近藤、無口な斎藤、ブサイクな沖田、ニヒルな永倉、狂犬原田、
女性の身体で男の心を持つ土方。
新撰組の象徴たるダンダラをスカートにし着る有限会社新撰組の面々。
ドタバタアクションコメディーではあったけど、ジェンダー・フェチ・世界情勢といった重たい内容も入っていた舞台。
全体的にはコメディ路線だったけれどもクライマックスに向かっていくにつれ、シリアスに。
この点はコメディとして観に来た観客にとってはマイナス点だったかもしれない。
しかし、重大な決意をする土方の熱演にはぐっとくるものがありました。
個人的にはこの舞台が小劇場の舞台を観に行く事になるきっかけとなった作品になりました。」

生まれ変わった男
かーんず企画
ザ・ポケット(東京都)
2014/09/11 (木) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
双方とも正しい…それ故に…
山口峰範さんも出演されるという事でteam angelさんを観に行く。
奇跡体験アンビリバボーが好きな事もあり、まさにアンビリバボーでやっていそうな内容という印象で、観劇中もテロップとかナレーションが入ってきそうな雰囲気。
死刑囚が主人公という事で、ハッピーエンドにはならず、悲劇的な終わり方になるだろうと思っていましたが、
悲劇が好きではない自分でも所々に入る笑いの部分で楽しみながらも考えさせられる舞台でした。
類い稀なる善人に生まれ変わった主人公天田。
その行動に惹かれていく医療刑務所の面々。
こんな善人を治療が終わったら死刑台へ送らなければならないという状況で、天田の為にうごく医療刑務所の面々。
一方、凶悪犯を裁くという己の使命を全うしようと動く司法局の面々。
いくら今は記憶がないとしても、過去に行った犯罪に対する法の裁きは実行しなければならない。
双方とも正しい。
人間性から観る視点と、法や秩序といった面で観る視点で意見が分かれそう。
それぞれの視点で異なる感じ方をすると思う。
それ故に複雑な心境となった。
クライマックスはどうなったかをみせないまま終了となり、ここでもどちらの視点で見ていたかによって終わり方も変わってくると思う。
個人的には善人のまま過去の贖罪に死刑を受け入れたと思いたい…
正解を明示してくれていた方がすっきりしたかも知れないかなぁ…
ちなみに、天田の行動ではっとこれはみんなの為に嘘を…?と感じた瞬間涙しました。
セットは病室内というシンプルなものだったけれども、セット中央の柱が十字架に見えたり、窓からのライトがまるで夕日のようになって役者さんのシルエットを下手の壁に映し出すという綺麗なセットでした。

超スポ魂合唱コメディ『SING!!』
K.B.S.Project
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/09/11 (木) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/月曜の夜、池袋で千秋楽の
[K.B.S.Project]の
【超スポ魂合唱コメディ『SING!!』】
を観てきました☆
面白かったです。
昨年6月とは違う新作でした♪
40人近い登場人物、
全員が個性的でナイス☆
笑って笑って、
元気いっぱいになれる舞台です♪
観劇日記をブログに書きました。