満足度★★★★★
池袋演劇祭CM大会で垣間見せた力量はホンモノ
講釈師の如きメリハリのある語り口に身体表現、音響、照明、装置を加え、可愛らしい女優さんが露出多めの衣装で演ずるなんて、反則だろ!(半分真顔)
が、池袋演劇祭CM大会で垣間見せた力量はホンモノ、物語が見事なほどに浮き上がって10分の休憩込みの140分間、観客を惹き付け続ける…いやぁ、脱帽!。
また、当日パンフレットに書かれていたので「サミュエル・ベラミー」「ウイーダ号」「ジョン・キング」を開演直前に調べて臨んだら内容の理解に役立つこと。
で、主要登場人物が実在したことを当日パンフレットに記載しておき第一幕は主人公の青年が海賊になる物語…と、評伝かと思わせておくからこそ、ファンタジックなクライマックス(ちょっと「アビス」を連想)に「おおっ!」と思うのかもなぁ…。
なお、大阪より舞台が広い分、一部の装置の間隔が広がり、ロープが1本増え、ステージの奥行きを使ったギミックを仕込んだ「アップグレード版」だったそうで…。