ちょべりばペット
右手愛美プロデュース企画
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/20 (土)公演終了
満足度★★★
マンガみたいなミュージカル
執着心の話らしいですが堕落論でもありますね。尻切れトンボの気もしないでもないけど、昼間からお酒飲みながらの50分はちょうどいいといえばちょうどいいかもね。
我妻恵美子 「肉のうた」
大駱駝艦
大駱駝艦・壺中天(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
圧倒される80分間
初めて壺中天に行きました。
満席で、男女比は6対4で男性。
年齢層は20代位までの人と、それ以降の年代の人がほぼ半数と言った感じでした。
驚く事に、女性はほぼ20代の方で占められていたのが意外でした。
今回は我妻恵美子さんの振鋳・演出・美術・鋳態作品だったので、女性らしい感性が感じられる、怪しくも美しい。そして恐ろしくもある公演だったと思います。
「この時代に生まれたものとして、我妻恵美子を知らずして生を終える事なかれ!」
と言いたい感じのパワーを貰いました。
ネタバレBOX
冒頭、ビニールに包まれた白塗りの女の子たちが登場し、それがスーパーで売られている肉にも見えたりしました。
やがて、それがうごめき始めると、
「かつて我々にも生命がやどっていたんだ!」
と訴えかけてくるようでした。
この後、ネットに入れられて天井から吊り下げられた物体が4つ登場しますが、アニメ「風の谷のナウシカ」で、風の谷の城の地下で羊水に満たされた子宮のなかでうごめく巨神兵を想像させます。
心臓の鼓動に見えたり、生まれた胎児。不幸にしてこの世に生まれる事が出来なかった水子に見えたりしました。
「毛柱獣」
とでも表現すべき物体が登場し、舞台袖に追いやるのですが、それが性の営みにも見えたりしました。
続いて登場するメガネ少女たちと毛柱獣の絡みは、少女が男と(図らずも)交わって子供を産むという過程を表現したものだと、自分は受け取りました。
生まれた子供は、恐らく人外の子だと思われますが、食べられた毛柱獣から生まれたものが、我妻さんでした。
時に肉体を失って天界から見下ろす魂を。
時に肉体に憑依して動物や人間に。
最後には、地上の人々を見守り、温かく(?)包み込む神になった。
…と、自分は解釈しました。
意外とエヴァ(テレビシリーズと旧劇場版)に置き換えると分かりやすい場面が多かったように思えるのは、自分がアキバ系オタだからかも知れませんが…。
(特にラストシーンで、中央にいた我妻さんを囲むように周回する他の出演者の皆さんの様子が、旧劇場版でネルフ本部の上空を周回するエヴァシリーズに見えたからかも知れません。)
とにかく、
「何か分からないけど、物凄いものを観た!」
感が、今回も半端じゃなかった事だけは確かです。
初萩ノ花
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/28 (日)公演終了
臨場感ある
笑いあり涙ありというと月並みですが、素敵な作品でした。
自分の記憶の一部を呼び起こすような懐かしさと、
日常でなんとなく抱えてしまっている不安に共感してくれる、
そんな臨場感ある舞台でした。
女流作家シリーズで「団塊」がテーマとのこと、
女性が共感しやすいんじゃないかと思いました。
悪い芝居vol.16『スーパーふぃクション』
悪い芝居
HEP HALL(大阪府)
2014/09/11 (木) ~ 2014/09/16 (火)公演終了
満足度★★★★
吸引力!
相変わらず、あの大塚さんの吸引力はなんなんやろ⁇すげ〜
あと、女子がみんなかわいい!
田中良子さん、多分初めて拝見したのですが、魅力的すぎ!
かっこよすぎ!
共感できる部分はないのに、最後グッとつかまれました…
変な人ばっかり出てるけど、みんな変でみんないいっ!です。
三人吉三
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2014/06/06 (金) ~ 2014/06/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
三人吉三
ポスターからして新しいことをやろうとしている若衆たちの思いは素敵。
歌舞伎も中村屋が好きで観に行くものの、まだまだわからないことばかり。
三人吉三もこれが初めてでした。
とにかくずっとワクワクしてました。
通路もたくさん使われるので役者さんを近くで感じることも出来、お化粧の匂いとかからも芝居を観に来たことの特別感を味わえて通常の劇場よりも楽しいことは間違いないです。
ネタバレBOX
主役の三人も素敵でしたが
鶴松さんの女形を初めて見て感慨深い思いになりました。
勘三郎さんにもっと教えてもらいたかっただろうな。
この姿も見てもらいたかっただろうな。
一緒に舞台に立ちたかっただろうな。
きっと空から見てらっしゃるかと思います。
お芝居も良かった。十三との出会いの場の妖しげな雰囲気がとても良かった。
前楽にもう一度行きました。
より勘九郎、七之助、松也が熱っぽくそれぞれの役を演じていて涙しました。
中村屋の出し物は情が伝わってくるので大好きです。
(他のところからは…ね。)
コクーン歌舞伎はこれからも見続けたいし、もっと若い人たちに観てもらいたい。チケット代は高いけどがんばって桟敷で観て欲しい。わからないうちは前の方が楽しめます。
もしも、もう一つの人生を見られたら
Unit Blueju
座・高円寺2(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/22 (月)公演終了
ショーとして
ピアノ、ドラム生演奏付きです〔全てのナンバーではありませんが〕。歌、ダンスは結構見ごたえあります。これで¥3500だったらまあいいかな〜ぐらいの感じでした。
ぼくのページ
劇団のの
ART THEATER かもめ座(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
秀作にして傑作。とにかく巧い!
まずはキャラクター設定・演技・衣装が三位一体となり「確かにそこに実在する」登場人物たちと、彼らが交わすユーモアのセンスあふれる会話によって引き込み、コメディタッチの前半で笑わせ、後半は青春熱血系に転じてタイトルの意味で感動すら誘って締め括る構成が鮮やか。
秀作にして傑作。とにかく巧い!
配役と舞台を簡潔に紹介する当日パンフレットも親切だし、あるものを利用した装置も見モノ。
上演時間は100分弱(初日実測)。
ネタバレBOX
「語り」の位置の「もう一つの意味」やある人物が「祖父と瓜二つ」な理由の伏線と回収(ちょっと違うか)なんかも上手いし、殴り込みと座り込みの間違いなどを筆頭にくすぐりも巧み。
あと、「あんな風に花壇を荒らされたら俺なんか心が折れちゃうけどなぁ…」のあたりから終盤に向かう流れも好きだなぁ。
宇宙船
3.14ch
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
再演を観て
数年前の初演を観たのですが、この頃、次々に発表させていた3部作の勢いとともに、ある達成感、完成感を感じていました。なので、「何故、ここでまたこの作品を再演?」と不思議に思い、初日を観させていただきました。
「再演やっていただいて良かった」と思いました。
リニューアルされて、初演とはまた別のものになっていたこと、キャストも大きく変り、それもまた新しいものになって、その化学変化も楽しかったです。盛りだくさんなので、稽古が本当に大変だったと推測されます。でもその分足を運んだ人にモトをとらせている。
この公演はwキャストで、それぞれを楽しめるお得なチケットがあり、今日私は別のキャストを観る予定です。とても楽しみ。
これが初めての方も、初演を観た方も、観た方がいいです。
背信
葛河思潮社
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/30 (火)公演終了
満足度★★★
アル中の妄想か
ネタばれ
ネタバレBOX
ハロルドピンターの【背信】を観劇。
演出は長塚圭史。
出版社社長(長塚圭史)、編集者(田中哲司)、画廊のオーナー(松雪泰子)の3人のみの登場人物だ。
長塚圭史と田中哲司は長年の親友であり、長塚圭史と松雪泰子は夫婦である。そして松雪泰子と田中哲司の長年の不倫関係の終えんから話しは始まり、そして二人の初々しい出会いの頃に戻りながら展開していくのである。
ここで描かれる夫婦は、既に不倫を容認していながら生活を送っている家庭が描かれている。
そこでの男女は決して取り乱さず、冷静に立場をわきまえていながら、互いに憎んだり罵ったりはせずにいる事が、何とも腑に落ちないというところだ。宗教観の違いか?価値観の違いか?などと勘ぐってみるのだが、それでは全くないようだ。妻や夫が背信行為をしている事に対して、夫婦自らが互いの問題点を言及せずに、それがあたかもこれこそが正しいイギリス人の夫婦生活の在り方であり、他人同士が長い期間に渡って一緒に生活する方法であるという奇妙な考えに浸っていて、それは己に対して正しいな感情ではない、まさしく自分自身に嘘をついている、それこそがタイトルの背信だと言っているような気がしてならない。他人に対する背信を匂わせておきながら、実は自分自身に対して背信しているという事が今作のタイトルの意味であり、テーマではなかろうか?
この解釈が正しいかどうか分からないが、ハロルドピンターを理解するにはこういう事かもしれない。
背景にベルディーのオテロが流れていたり、長塚圭史と田中哲司の芝居は、常に一面の部分しか見せないのに対して、唯一、松雪泰子のみが状況に応じて、いろいろな表情を作ってきている事が、長塚圭史がハロルドピンターの戯曲のテーマに対してのアンチテーゼではないかと思う。
現在の最高の舞台女優の大竹しのぶ、宮沢りえ、松たか子は、常に戯曲を頭脳ではなく、肉体で解釈する(特権的肉体論)の演技法だが、
松雪泰子は頭脳で解釈して、そして頭脳で演じる。その後に身体が付いてくるという変わった演技法だ。
それはアクション満載の劇団・新感線で演じていた時もそうだった。
多分、彼女の中ではベストな芝居かもしれない。
(因みに個人的には、松雪泰子の事は全く知りません)
観劇後は煙に巻かれた感はあるかもしれないが、少しだけお勧め。
GADGET collection vol.3
拘束ピエロ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/09/16 (火) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★
時間を拘束された中で
二番目の演目が一番好きでした。
ネタバレBOX
最初の悪魔の演目は杜子春が見た一瞬の夢のような話でした。俳優に色々な役をやらせようとする試みとのことでしたが、過去に逃げられた女ですらその他大勢で無理に出てきたという印象しか受けませんでした。グローバル社会ですからハンスと靖国もありかもしれませんが、わざわざハンスにしなくてもと思いました。
二番目の演目は緊張感がありました。女が本当に語りかけて来たように思え、えっと思って凝視するとやはり女は死体でピクリともしない、そのようなところが本当に素晴らしかったです。全ての役者さんの表情も最初のとは全く異なっていて素敵でした。
三番目のシスコンの話は前の二つと趣が異なっていて、それが狙いだったのでしょうが、親代わりの兄の気持ちは分かるものの、だらだらしていて終わり方も締りがありませんでした。兄が秋一、婚約者が周二というのも紛らわしかったですね。
シャンタンスープ
バンタムクラスステージ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
バンタム恐るべし
ハードボイルドな作品を得意とするバンタムがコメディに挑戦というだけでびっくりだが、その水準の高さに驚いた。
まず、脚本がしっかりしている。ストーリー設定だけでなく、言葉のひとつひとつが磨かれている。その上役者のひとりひとりが魅力的で個性的であるうえに、役者としてのスキルが高いのだ。
だから、若い人にはもちろん、鑑賞眼の肥えた大人のコメディフアンにも満足させられる作品である。
お笑いの世界をネタにしながら、演劇の魅力をしっかりと見せつけるというバンタムの力量にしびれたと言っておこう。
ネタバレBOX
魅力を感じた役者をあげたい。
主役のシャンタンスープの二人(福地教光・沖田幸平)はバンタムを代表する名優。演技がうまいうえにスター性がある。さすがだ。ビートニク☆キッスを演じた飯野修平と、諸星利紀は人気急上昇中の天才コンビというハードルの高い役を軽々と演じきった。
マネージャー役の土屋兼久がはまり役という好演で、業界人の典型を風刺してみせた。お見事。
運営担当の中川えりかが紅一点ながら存在感を見せ、劣悪な職場環境の中、明るく健気に頑張る姿は魅力的だった。
芝居を引き締めた師匠役の上杉逸平、こんな芸人いるいると感じさせた早田友一と名前を挙げていったら、全員になってしまった。バンタムクラスステージ、恐るべし!
出会わなければよかったふたり
アガリスクエンターテイメント
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
コメディの王道作品
コメディの定番である設定を使いながら、アガリスクエンターテイメントの作品には品の良さがある。冨坂友の持ち味だ。
登場人物のひとりひとりが人間的魅力のあるところが作品の魅力を増している。
ネタバレBOX
彼女が元カノに対してやさしく、元カノが未来の彼女に対してものわかりがいいところがこの芝居のポイント。一見、ドライになりすいこの設定を鹿島ゆきこが見事に演じた。
この設定で、現在の彼女に対しても、過去の彼女に対しても誠実であろうとする主人公の姿勢に心打たれる。
観終わった後、心がほっこりとした。
ギンノキヲク FINAL
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
さすがは人気作品
ラビット番長は何作か観てきたけれど,代表作ともいえるこのシリーズは初観劇。ファイナルがシリーズ初観劇というのもどうかと思うが,それはさておき・・・なるほどなぁ,人気作品と云えるのはわかるよね。自分はまだまだ遠い先とは思っているが,生きている以上対象者となってしまう。いや,それ以前に親をどうするよ,って問題もある。親族としても職業としても,自分はあーいうふうに優しくはなれない。その事実が自分に重くのしかかってくる。考えていかなければいけない問題。でも突きつけてはいないんだよね。優しく包み込むような問題提起。よくできた作品です。オススメです。それにしても,池袋演劇祭,今年は良い作品が多いなぁ(嬉しい)。
水面の空にノアの箱舟
劇団ヒラガナ( )
テアトルBONBON(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★
う~ん、なんというかいろいろと勿体ない・・・?かな
ギターの生演奏あるも、舞台セットはわりと(わざと)チープに作っていたりとか。
話は何かボカシタような感じが自分的には合わなかったかなぁと思えた約2時間15分全席自由。
PANDORA -Op.3 水の章・大地の章-
Project UZU
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
始まりは終り 終わりは始まり
もう一つの物語 水の国 元を見なければ 再生するの どう どうしたの ピュラ 最初に生まれた悪魔ピュラ 、 ゴメンねアガタ これから再生する所に全ておいている 僕は ・・・ ぼくは、・・・
面白かった ねたみ嫉妬が膨み悪魔に 人の心から嫉妬が無くなれば 悪魔は消える 悪魔は何もしない 皆が羨む自由 生活 いつからかそこにいる 注目される存在、 アガタが再生させた世界 無垢なアガタの影響で不完全にも見える。
ピュラが最初の悪魔 ピュラはアガタの取り巻く嫉妬なのか 次回も楽しみ。 人間の妬みを どう表現していくのだろう、 オープニングで2分位で物語の骨子を詰め込む この手法がこの物語を見やすくしてます。
ネタバレBOX
どうして滅亡したの 風 火の国を再生 アガタは再生させた世界で母と 母が滅ぼした 力が有れば 僕には力が無い 君に会いたいんだ パンドラ 僕は君を ゆるす // 始まりは終り 終わりは始まり //
ルパさん 本気で家出 土の国の姫が、大騒ぎになる マージも探しに行こ 宝物 // 探している物は何 判らない ピュラ ピュラ 僕はここにいる これは断片 アガタはまだ生まれていないから 繋れない パンドラ この世界に生まれる為に ピュラは 僕は竪琴だからね 力はかせるよ (歌) ケルテックハープ オープニング 姫は逃げる アガタ後三日 こっちが水 こっちが土 金出せ 子を打って金 ルパ マージ 助けたのは 最初よ僕たちのヒーロー // ボーデン 帰って来たのね 土の国 // 振り返る 勇者 生まれなかった 悪魔が滅ぼした マージ 勇者を 化身 時の旅へ ルパがお姫様 お茶してる場合か! 悪魔は何処 ・・・ それはね 教えない。 悪魔は何 なぜ パンドラは憎んだ ルパとウーデン王子 イケ面 婚礼 ・・・ やめなくて良い
の アガタあなたの宝物は何 お母さん // パーティー パンドラ なぜ アガタは再生させるの 土のエレメント ピュラ行こう その選択は 本当は えっ // ルパがいなくなった 大騒ぎ ガッン 痛い 僕はアガタ宜しく 勇者殿か まてー 何故逃げる まだ追う お困りの様ね ルパさん ルパはこの国の悪魔を知らない これこの国の国宝エレメント触る声が聞えた 良いわね守ってくれる人がいて 何で どうして 物は手に入る 人は皆大切 ルパさん宝物見つかりました こんな物もらっても嬉しくない こんな嫉妬にまみれた世界 必要無いのよ 皆よいか 娘の失踪の手引きをしている者がいる マージが処刑 ラテ 僕たちは必死 親の居ない者の気持は分らない ラテの気持は分らないよ ボーデン一刻も早く終息させるのだ // 見つけた パンドラ なぜ あなたは 悪魔は 本当に悪い物 私は、
もうすぐ二日目が終わる // 僕たちは誰にも分らない どうして姫と旅をする 自分の意思で 僕は嬉しかったんですね そうか 出ろ この国から出ろ おぬしが死ぬと姫が悲しむ あの子は全てを持っていた ほしいのに この国を嫉妬で汚す 悪魔 消えなさい 先生あなたが悪魔ルパが自分の意思を通せば強まる力 土のエレメント パンドラ ルパが刺される 傷が消える 悪魔 私はもうすぐ消える この町の嫉妬が消えたら 私は消える 先生私行きます 土の国を守る マージ手伝ってよ アガタ もうお終いだ 逃げろ
国宝を盗んだ わしも民と同じ人間 なぜ背負わなくては行けない なぜ私だけこんな目に 羨ましい 王も民も、 何時の間にかそばにいて // パンドラ 来ないで 私は憎んでいる 僕にも繋がりがほしい 結婚 好きな人同士がずっといる事 パンドラとずっといたい。騙されかった短い剣を抜く 長くなっていた ルパ僕の宝物はルパさんが宝物一緒にいた時間を共有した事が マージ楽しかった 旅した時間 ルパは消えた。 つながりは消える事もある 目が濡れるのは何 涙だよ // 土の国を出て行くの 王に剣を向けた いられない トーク手を出せ 渡す勲章 何なんだ 変わった 何か大切な事があったんだ この剣は、水と土は守られた ほんとに良かった ルパが消えた 記憶からも
もう一つの物語 水の国 元を見なければ 再生するの どう どうしたの ピュラ 最初に生まれた悪魔ピュラ ゴメンねアガタ これから再生する所に全ておいている 僕はぼくは、
面白かった ねたみ嫉妬が膨み悪魔に 人の心から嫉妬が無くなれば 悪魔は消える 悪魔は何もしない 皆が羨む自由 生活 いつからかそこにいる 注目される存在、 アガタが再生させた世界 無垢なアガタの影響で不完全にも見える。
ピュラが最初の悪魔 ピュラはアガタの取り巻く嫉妬なのか 次回も楽しみ。 人間の妬みを どう表現していくのだろう、 オープニングで2分位で物語の骨子を詰め込む この手法がこの物語を見やすくしてます。
I SHALL BE RELEASED
ピストンズ
RAFT(東京都)
2014/09/17 (水) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★
不如意
描こうとしたものが、不如意だから、こうなるのだろう。黒布を動かして場面変化をつける演出は面白いのだが、悲劇は、普通の才能の持ち主なら誰でも書ける。喜劇は数段難しい。そして、不如意は恐らく喜劇より難しい。もう少し、演出に知恵を絞る必要がありそうだ。(追記後送)
ネタバレBOX
ケンスケは26歳にもなって何だか居場所が無い。彼女のナルミからの借金も嵩んでいる。オジから「お前にも事情はあるだろうが」と母危篤の電話が入った。ナルミと会う約束をしていたが、急遽、実家のある長野へ向かうことにした。病院に到着した時、ベッドに固定され、たくさんのチューブやパイプに繋がれた母には、まだ意識があった。母が、必死に何かをもぐもぐ言っていた。母の口元に耳を寄せると、自分宛てだけのメッセージではなかった。失踪している兄と俺へのメッセージだったのだ。だが、兄は、母を殴って失踪した父の後を追って家を出て以来、10年連絡が途絶えたままだ。而も、母は、そんな兄のことも心配しながら、言葉を発していた。この言葉が、最後だった。
コンタクト
水素74%
アトリエ春風舎(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★
終演後、アトリエ春風舎を出るときに
「今の芝居、面白かったですね」とかなんとか声を掛け、「出会い(ナンパ)」のきっかけを作ってくれた神作品だと思った。
……ウソです。
ネタバレBOX
人と出会うこと、接することは、意外と難しいかもしれない、
ということが底辺に流れている。
いやいや、そんなに思うほど難しくない、と思っている人もいる。
田中と井上は、ラウンドワンの入口で2時間以上もナンパをしようと立っている。
まだ誰にも声すら掛けられていない。
田中はナンパが得意だと後輩の井上に豪語していたのだろう。
しかし、ナンパについてはまったくの無能な男である(それ以外の生活でも推して知るべしなのだが)。
客入れから舞台にただ立ち尽くす彼らは、実はそういう2人だったのだと納得。
なんとなく客電が暗くなりつつ、なんとなく会話が始まり緩く物語に入っていく。
全編、ほぼ2人(ずつ)芝居と言っていい。
会話が成り立つ最小限の人数だ。
ナンパをしている田中と井上、通りがかった人妻とその女友だち、そして、未来から来た男女。
面白いのはそれら2人の関係に「上下」があることだ。
田中は井上のバイト先での先輩であり、井上にとってナンパの先生だと思っている。
人妻・増美と友人・直子は、直子が増美の保護者的な立場にある。
未来から来た男女は、女がダメ男に惚れてしまっている。
また、2人のうち、どちらかが「(より)ダメな人」なのだ。
物語が進むうち、「上下」の関係もグラグラしてくる。
井上が田中に「歩いて帰れ」と言うエピソードは好きだ。
それぞれの(2人だけの)世界同士がぶつかり合い、重なり合い、異次元とも言える会話が生まれる。
それを際立てたのが、「SF」仕立てである。
数十年ぐらいの近未来から来たという2人の男女は、男の母親が父親となる男と、その時間、その場所でナンパによって出会うのを阻止しに来たのだ。
全編、クスクス笑いが起き、ときには爆笑となる、コメディ的な作品でもある。
いわゆる現代口語劇であり、会話の絡み方がとてもいい。
「リアル」とは違う「ありそう感」のある会話が続く。
しかし、どこかふわふわして足元は緩い。
それぞれが深く考えているわけでもない。
井上はそれほど好みでない子(直子)に、押し切られる形でホテルに行くのだが、そのあともそれほど乗り気ではなかったのだけど、流れで、その気になっていき、付き合う感じになるという、そういう感じがなかなか。
ストーリー的には、観客には、未来から来た男の母親がナンパによって男と出会って、自分を生んだということが作り話であることがわかる。
ナンパを阻止したから、自分は生まれないので、消えてしまうと思っているのだが、当然、もとのエピソードがウソなので、消えるわけがない。
会話にしか出てこない、人妻の夫「マーくん」のダメさが未来から来た男・武史に重なる。
ダメの連鎖。
日本は数十年先には結構危険な国になっているらしい。
まあ、毎日パチンコをしてその金を恋人にせびるダメ男・武史からの情報なので、武史から見た世界観だから、アテにはならないのだが。
人と接するのが億劫になった日本人たちが、ダメな国にしてしまったのかもしれない。
確かに、そういうことは、ありそうかもしれない。リアルが辛い人たちの台頭で。
結局、全員がなんとなくモヤモヤした感じで終わるというのがいい。
ラストも田中と井上が劇場の出入口から去って行くという、雰囲気もこの舞台にマッチしていた。
なんとなく始まり、なんとなく終わる、またそれぞれの「閉じられた世界」へ戻っていくようだ。
井上を演じた田村健太郎さんは、ややぐだぐだ喋りをしています的な感じ(演劇で見かけるタイプというか)なのだが、それによって軽くメリハリがあるので、会話に弾みが出た。
対する田中を演じる用松亮さんの、ダメっぷりがいい。じわじわくる。
武史を演じた植田崇幸さんのダメっぷりも、凄くいい。自己嫌悪に陥りながらのダメっぷり。そして、その恋人・早苗を演じた後藤ひかりさんも、いかにもダメ男を好きになりそうなキャラが満開で良かった。
武史の母親で増美の直子を演じた鄭亜美さんは、独特のトーンがあり、何を考えているのか、どう行動するのかが読めない感じがよかったし、その友人役の島田桃依さんは、増美のような、そういう人を放っておけない感がよく出つつ、井上との関係を詰めていく貪欲さが面白い。
ただ1人、「普通」な人・ラウンドワンの店員を演じた永山百里恵さんは、他の共演者全部とのトーンを変えなくてはならないので、大変だったのではないだろうか。
で、田中と井上のナンパ成功率は5割以上なので(井上は成功、田中は食事まで行けた)、演劇終了で、今観た演劇という絶好の話のきっかけと、話題があるという中、実際にコンタクト(ナンパ)してみようと思った観客はいたのであろうか?
おとなげない遺伝子
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2014/09/17 (水) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★
因果と主体
DNAは,リン酸,ペントース(デオキシリボース),および塩基からなる。塩基成分にはアデニン(A) , チミン(T),グアニン(G) ,シトシン(C)の4種類があるのは、今時、誰でも知っている基礎知識だ。だから、舞台上に置かれている4つの立方体は、其々、黄、赤、緑、青と塗り分けられてその一つ一つが各塩基に対応している訳だ。そして、因果律のように四六時中ついて回るのである。先ず、この構造に気付かなければなるまい。(追記後送)
ギンノキヲク FINAL
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★
身につまされる
ラビット番長の人気シリーズも、今回で一応、ファイナルだ。流石に安定した作りである。が、自分は、其処に不満を感じた部分がある。今作で気に入った役者は3人、作・演出も手掛ける井保 三兎さん、福田役の福田 貴之さん、そして、ヘルパー役の西川 智宏さんだ。作・演出を手掛ける井保 三兎さんが、実際に介護の仕事に就いていたからこそ、書ける作品ではあろう。
劇作家になっても、人の心を思い遣る気持ちや、その想像力の質が、相手の立場に立って考えるという点は、介護職の時も、今も、余り変わらないのではないか。そう感じさせる想像力の劇である。と同時に、描かれている方々には、実際のモデルがあるとか。
ネタバレBOX
認知症や不随・麻痺などの不自由さと本人の意識の差や、植物状態になっても生きることが、果たして、本人にとっても良いことなのか? 等々、安楽死問題にも繋がる重い問いは、我々の日常と切っても切れない状態にある。観客の中にも、そのような家族を抱える方は多かろう。人口構成が、底辺の広い三角形ではないのだから、高齢者を抱える家族が多い。今作についての詳細は、他のコリッチメンバーが語ってくれよう。自分は初日に拝見したし、余り、露骨なネタバレは好みではないので、此処から先は、ちょっと、触発された話で行く。
年をとれば、色々な所にガタも来る。機械だって、材料にだって経年劣化はあるのだ。人間の体だけが、何時までも健康を保てるわけが無い。IPS細胞のような技術が発達してきた昨今、将来的に自らの身体から取り出した組織で拒絶反応を起こさないあらゆる臓器ができたとしても、それが、どれくらい持つか等は、多くの臨床を経なければならないわけだし、研究は、まだ、始まったばかりだ。リスクも考えなければならないし、そのリスクの内には、人間だけが増え続ければ、地球全体の生態系がどうなるかも、当然のことながら含めなければならない。生態系の最上位に生きる地球の生き物として、生まれ、生き、死ぬ。それも当分の間は、この地球上で。全地球上の生物悉くを殺しかねない核及びその廃棄物と共に。人間が核で滅ぶのは、自業自得であるが、他の生物に迄迷惑を及ぼすのは、矢張り犯罪である。進化論が正しいならば、人間など滅んだ所で大したことではない。だが、ゲノム・DNAに甚大な損傷を齎す核技術を持った、食物連鎖最上位の生き物が好き勝手をやって良い、ということではない。そんなことまで、生き死にという問題は考えさせてくれるのだ。
ジルゼの事情(再演)
OFFICE SHIKA
サンシャイン劇場(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★
Cocco
Coccoの存在感がすごい。大きく話そうが小さく話そうが脳に直接響くような天性の声。芝居も素晴らしかったですが、その歌声に感動しまくって目を奪われました。「鹿殺し」らしい遊びもふんだんに取り入れ、泣いたり笑ったり。楽しかったです。
ネタバレBOX
特にラストのCoccoの歌は圧巻でした。
ガンズとレディーガガの歌はどちらか1つでよかった気が。深夜営業の騒がしい場面がちょっとだけ長く感じたので星評価を1つ減らしました。