最新の観てきた!クチコミ一覧

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愛フォンブース

愛フォンブース

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

間違いない!
登場人物すべてが「落ち着いて考えたらこんな人いないよね?」っていう人達だけど、フルタ丸にかかると「なんか居そう」と不思議と思わされるのが凄い。
新製品の発売に並ぶ人達の気持ちは自分にはわからないけれども、1つの同じ目的、に対して並んだ人間たちでも色々な人生を抱え、それでいて笑ってしまうほどの馬鹿馬鹿しさや可愛らしさが描かれている。
気取らない、そしてこっけいなまでの人物設定の中に、人の内側にある「熱さ」「愛情」を見せて頂けました。良作です!

泥の子

泥の子

劇団 きみのため

劇場HOPE(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

嫌な
泥の子、意味がわかるといい表現の言葉ではないですね。この時代みんなが必死になって動き始めた時代。したたかと言うか嫌な生き方を表現していましたね。ある意味開き直って何でもありそんな人がのし上がっていったのでしょうか?演劇はいろいろな事を教えてくれますね。

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

獣の仕業

pit北/区域(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★

シャイロック像
どの役者さんもエネルギーがほとばしっていて、80分全力疾走なパワフルな公演でした。役者さんが一人2役から3役やっているのですが、見せ方がちゃんとしていて迷う事がなかったです。肉体を駆使して、大作に紳士に体当たりしている感じがして、観ていて癖になります。

ネタバレBOX

シャイロックをどう捉えるかが、やはりこの話の肝になると思うのですが。「可哀想」「孤独」「辛さ」「苦悩」みたいなものはよくわかったのですが、シャイロック本人が実際どんな人であるか?あるいは何を象徴しているか?みたいなものがより掘り下げられると、世界観が一気に深まる気がしました。観た事で考える良いきっかけをつくってもらいました。
宇宙へのマーチ

宇宙へのマーチ

タッタタ探検組合

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

面白真面目
 宇宙開発は、現在我々ヒトが、直面する謎の最大のものの一つだろう。あとは深海と脳だろうか? 何れにせよ、地球上の生命を簡単に滅ぼしてしまうだけの技術を持ってしまった我々の将来と地球上の生命が掛かり、また、インセンティブの面でも多くの人を引き付けてやまないジャンルであると同時に、軍事利用が最も懸念されるジャンルでもある。歴史的にみれば、軍事の副産物としてその莫大な研究開発費が賄われてきた。そのことが、いかに大きな弊害を齎すか。シナリオを書いた岡田氏は、良くご存じだからこそ、国家と軍事を離れたプロジェクトとして描いているのだ。この視点は、宇宙開発の実体を知らないからではなく、良く知っているからこその願いなのである。面白真面目に面白い路線での作劇と観た。(追記2014.11.5)

ネタバレBOX


 今作、シナリオ的には遊び要素を絞っている。科学的に正しいと考えられていることを余り崩せないし、岡田氏は、宇宙に関する本も書いている方だから、非科学的なことは書けない。この点が、喜劇としては足枷になった点は否めない。喜劇の難しさは、こういう点にもある。タッタタ探検組合は、喜劇の劇団で自分が最も好きな劇団の一つであるし、レベルも高い。これ程の劇団でも、ヒリヒリするような際どい笑いを満載することは至難の業である。だが、無論、そういう時には、他の面で工夫がある。今回は、舞台美術が、その部分を受け持った。兎に角、大道具、小道具に至るまで、舞台美術が素晴らしい。限られたスペースで同じ物をまるで別の物に見立ててしっくりくる。例えば火星に作られた基地をシュミレートする基地で、椅子として用いられていた物が、宇宙での無重力を表す場面では、カプセルのジェットノズルとして機能する場面などだ。後で、述べるが、ラストシーンも凄い。
 また、シリアスなレベルでは、イスラエルの特殊部隊出身のメンバーが、喧嘩の仲裁に入って発する科白「お前は、命乞いして泣き叫ぶ女、子供を殺したことがあるか?」と現実にイスラエル兵士や特殊部隊が行っている国家テロを描いてもいる。宇宙開発が、軍主導である以上、当然、こういう人物が、実際には、選抜メンバーに入ってくる可能性は大だろう。だが、喜劇であるから、ランダムに選ばれたことになっている。それにしても、兵士は、まだましである。国際法にも違反し、人道的にも許されない入植者がパレスチナ人に対して行っているテロは、軍より非道である。そして、イスラエルのプロパガンダとテロ国家アメリカの支援により、どんなに相応しくとも、パレスチナ人が選ばれないであろうことを、今作は、メンバーに入れないことで示したと自分は解釈した。
 ちょっと政治的になり過ぎたと言う読者も居るであろう。だが、世界人民の意志でなく、国家イデオロギーに洗脳された国民の意志で宇宙開発が為されるならば、人類などという夢想でしか成り立ちえない幻想の共同体が瓦解するのは日の目を見るより明らかである。其処には軍事の敵対があり、我々は何時でも核武装出来るからである。実際、被爆覚悟であれば、臨界量のウランなりプルトニウムなりを入手できれば、原爆は、大学の原子物理専攻の学生レベルで原理的には作れるだろう。あとは連鎖反応を起こす為の起爆力確保と核物質を閉じ込めておく容器の問題だけなのだから。今時、先進国でこれが出来ない国は無い。そして、これを世界中がやり始めたら、どんな馬鹿でも、世界の終わりを間近に実感するであろう。だが、そんな時には既に手遅れであることも確かであろう。
 宇宙開発は、以上のような前提で行われている。アメリカは、既にレーガン時代に宇宙空間からレーザーを用いての軍事攻撃を考えていた。予算の関係もあって実現こそしなかったものの、今、宇宙物を演じる深い意味はこのような軍事的宇宙開発の危険に対して警告する意味があるのだ。観客には、其処をしっかり受け取って欲しいのである。
 演劇の話に戻る。
 ラストシーンでの屋台崩しである。これは見事、劇場のキャパを最大限に活かし、尚且つ臨場感と共に観客に今作のスケールの大きさを感じさせる。
 最後に、もう一度言っておく。今作のメッセージが“国家と軍事を離れたプロジェクト”として提起されているのだということの意味を!!
墓石と脱走

墓石と脱走

気まぐれ倶楽部

旧平櫛田中邸(台東区上野桜木2-20-3)(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

久々の気まぐれ倶楽部
もう辞めてしまったのかと心配していた気まぐれ倶楽部が、3年半ぶりの公演です。待ちに待ち侘びた公演です。
歴史的建造物を会場にして公演するこだわりは健在です。
故人を演じる役者陣のはじけ方も様々で、楽しかったです。
こちらの公演でしか見れない河野さんの舞台、なかなか登場しませんでしたが、後半に登場し相変わらずの変人振りを怪演で大満足です。

鏡の国のアリス

鏡の国のアリス

学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★

アリスの立体捏造
今回も、昨年の「女子大生100年日記」で演出を担当した3人の演出家の1人、横田 修氏が演出を担当。ルイスキャロル原作のデタラメを、立体的に捏造することを目指して作劇されている。
 チケットがユニークだ。ビー玉かおはじき、どちらかを選ぶことができる。詩的でお洒落ではないか? 
 物語は大学の演劇研究会を中心に展開するが、無論、ここには、アリスの不思議な世界が、仕込まれている。現在、劇研は2つの派閥に分かれている。アリス派とりんりん派だ。とはいえ状況に応じて、適宜協同もしてはいる。最上級生は、もう直ぐ卒業してしまう。次期部長(テッペン)の座をを目指して切磋琢磨する下級生たちだが、本命はアリスの妹だ、という通常の物語の流れが一つ。
 だが、本作で注目すべき点は、他にある。一旦、キャロルの論理を解体した後で、再構成してあるのだ。それは、時間の不可逆性を廃し、時間の不可逆性に干渉することである。ではそれは、具体的には、どう行われているのか?(追記後送)

おぼろ’14

おぼろ’14

STAR☆JACKS

HEP HALL(大阪府)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

☆★最高のエンターテイメント★☆
笑いあり!殺陣あり!ダンスあり!ファンタジーあり!
最高のエンターテイメント!

ストーリー的に大体同じですが
前回からキャストも変わってる配役もあり
より笑いの要素が多くなっていました♪
今回はより一層パワフルに感じる演技が見応えあります!

中でも印象的だった役者さんは
銭形平次役の佐藤太一郎さん(吉本新喜劇)の頼もしい演技
吉本の舞台で鍛えられた笑いに関しては間やタメを心得てらっしゃる!
どんどん笑いを起こしてました!

瓦版&案内役の澤井里依さん(舞夢プロ)
元気で弾けた演技がいいですね!
可愛い表情にハキハキとした言葉も好印象!

平賀源内の妻役の宮川サキさん(sunday)の
落ち着いた演技とお茶目な部分もあって安定感ばっちり!

そしてSTAR☆JACKSのドヰタイジさんや浜口望海さんの力強い存在感のある演技!
その他の役者さん皆さん熱いので濃い作品に仕上がっています!

人情や夢、希望など色々な要素が含まれた涙あり、笑いありのストーリー
いつもながら柿ノ木さんの作品は面白い♪
面白い作品は何度観ても愉しめます!

月を見ればおぼろを思い出すかも…⁉︎


☆一番印象的な役者さん
元気いっぱいの澤井里依さんの弾けっぷりは必見!

☆印象に残ったシーン
後半のドヰタイジさんの怒涛の大立ち回り!
チームワークがお見事!

沈黙

沈黙

Pカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

深い
死刑囚と知り合いの人達の苦悩が伝わってきて、自分には新しい切り口の作品でした。
そして、まさかの真相もあり見応えありました。

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/木曜の昼、池袋で
[劇団6番シード]の
【メイツ!-ブラウン管の向こうへ-】
(BLUEメイツバージョン)を観てきました☆
面白かったです。
昭和50年代の歌謡曲全盛の
青春コメディ・ミュージカル♪
楽しい! 面白い! 感動!
元気いっぱいの舞台☆
さすが、王者・6Cの舞台です♪
終演後も、皆さん新設です☆
観劇日記をブログに書きました。

Lucifer

Lucifer

Ammo

d-倉庫(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

池上彰?
池上彰的に分かりやすく、ヨーロッパの一歴史を見せてくれる。
南さんらしい、優しい感じがしつつ、スパッとさせるべきところの切れ味がすごい。またこのユニットでの次も楽しみだ。

事前の情宣として、サッカーということをあまり押し出しすぎなくてもいいのではないかとおもった。もったいないと。
サッカーに興味がなくても、純粋な「歴史」の話としても見れるので、そういう楽しみ方もあるのではないか。



ちなみに私はサッカーが好きじゃない、というか嫌いです。
接触プレーのルールが微妙なこと(あのしらじらしく倒れてアピールする姿とか)や、サポーターの異常なまでの行動とか。(とはいえ、サッカーを排除する気はないのであくまで「個人の趣味」の問題ですが。)



ネタバレBOX

スパッとしていたところは、民兵どおしのシーン。あれは緊迫感ありました。

ちょっと残念なことでいうと、
● 全体を分かりやすくしようとしたせいなのか、意図的なのかはわからないが「重さ」がなかったこと。
 - あくまで個人的な趣味だけど、こういう作品は、気が狂うぐらいグサッと気持ちにささってくるところがあるか、泣いてしまうようなことがあるか、それぐらい期待してしまう。
(ネタとして入っていないということではなく、それを如何に「強調」して見せるか、ということで、それが控えめにみえたということ。妊娠させる話など、ちゃんと組込まれてはいるが、見せ方が優しい、ということです。)

● もう少し掘って欲しかった話として、「少数民族」の話や「焼き討ち」する一連の流れ&ドラマ。

● 最後にイリヤのその後はもう少し描いて欲しかったかな、と。イリヤが全体として印象弱い。

それに関連してもう一つ付け加えると、荒川ユリエルさんの配役がもったいなかったかな、と。荒川さんは(個人的な印象ですが)役になりきる「なりきり方」がいつも印象的なのだが、今回は(役として)結構みえづらかった。
未開の議場

未開の議場

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日
『十二人の怒れる男』のような会議劇。わたしは会議を観るのが苦手だと、改めて実感しました。というのも、発言したくなってしまうのです。だんだん頭にきてしまうのです。イライラが募るのです。爆発しそうになるのです。それはある意味、作品がよくできているからこそ生まれる感情なのでしょう。だとすれば、とてもよい作品です。ただ、初日だったせいか、幾つかの場面で、台詞に予定調和を感じてしまうところがありました。それもきっと、回を重ねて馴染んでいったことでしょう。開場から開演までの流れが新鮮でした。それがエンディングにも生かされる演出で、楽しめました。次回作も楽しみです。■追■アマヤドリ所属の小角まやさんの存在が光っていました。

【【全ステージ終了しました。ご観劇頂いた皆様ありがとうございました。】だいすき3つごちゃん。

【【全ステージ終了しました。ご観劇頂いた皆様ありがとうございました。】だいすき3つごちゃん。

なかないで、毒きのこちゃん

@南阿佐ヶ谷(南阿佐ヶ谷駅出口1集合)(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

独創的な趣向もあるお散歩芝居
住宅街から善福寺川緑地にかけての路上で繰り広げられる若い男女の「雨降って地固まる」な会話劇。
作品に絡む趣向もあり、東京タンバリンの「吉祥寺お散歩」(2012年)とは似て非なる…どころか独創的なものとなった。
ラストは「やや卑怯」(笑)だが、背乃じゅん嬢の明るい笑顔に免じて赦してやるか(爆)。
なお、中田麦平氏の剣幕と不器用な男っぽさも見もの。

嘆きのベイルート

嘆きのベイルート

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

生きることに
紛争、内戦、少年兵…そうした社会の中で、若者がもがきながら、如何に生きるかを探し求める姿が描かれていました。注目していた安藤聡海さんは、これまでの役柄とは違い、男・薬に身を落とす役どころに挑戦されていて、新鮮さと戸惑いを感じました。俳優さん女優さんの新たな一面を観られること、これも舞台の面白さですね。作品としては、脚本として展開が唐突だと感じる場面がいくつかありました。(市民【子ども】が被害に遭う場面など) セットも、紛争による破壊で廃墟に近い状態を表す意図なのか、長梯子を使った階段や建築現場の足場のようなもので、観る者としては不安を感じてしまい、楽しめませんでした。中央に置かれたバイクの演出も好みではありませんでした。魅力的だったのは、伊藤知香さんの演じる女性の母性。女と感じさせるセクシーさと、母性を漂わせる親族への愛情が見事に演じられていました。やはり宗教や文化や社会情勢というバックボーンが違う世界を描く作品の上演は悲劇のポイントを絞り込まないと難しいなと感じました。雑感として、なかなか席が埋まらない公演が多い中、たくさんのお客さんが詰めかけ、開場前には長蛇の列ができあがる人気ぶりに感心しました。

【全日程終了】葉桜/ぶらんこ 【ご来場ありがとうございました】

【全日程終了】葉桜/ぶらんこ 【ご来場ありがとうございました】

7度

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

現代に置き換える
団体が掲げている、『「いかに(戯曲の言葉を)今を生きることばとして響かせることができるのか」を主眼におき、独自の視点や解釈を用いて舞台を構成。役よりも「人間」を見せることを重視し、一個の人間としての役者がイメージにとらわれず、自ら物語を動かす瞬間の創出を目指している。 』ということはすごく共感がもてる。
既成台本ゆえに特に小道具や演出によって、それがなされるのだが今生きることばというのがいまいちピンとこないという印象があった。
今生きるというのは現代ということなのか?本当に今、お客さんが舞台をみているその今なのか、はたまた今日という今なのか、それがちょっと疑問だと思った。
ただ、個人的に既成台本に取り組みこういった演出で取り組むことに対してかなり勉強になった。演出自体はすごく好みでした。

既成台本だけをこれからどのように演出していくのか、楽しみです。

In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

これぞ小劇場の醍醐味!
どんな話なんだか、まったく予備知識無いまま観劇開始。息詰まる展開、不条理を残しつつ、どんどん置いてかれそうなスピーディな展開。「この頃の小劇場もなんだか...」とか思っている方に、むしろ是非観ていただきたい作品です。そして、やっぱり島田だ!

扉座イカサマ歴史劇シリーズ第1弾 『おんな武将NAOTORA』

扉座イカサマ歴史劇シリーズ第1弾 『おんな武将NAOTORA』

劇団扉座

座・高円寺1(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

素敵な舞台でした
次郎の台詞が心に突き刺さり、最後には思わず瞳が潤んでしまいまいした。素敵な芝居をありがとでした。

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり6番シード いい~
一言なつかし~!劇団キャストの役がぴったりとはまり、他のキャストも輝いてました!毎回思うのですが、やはり極上のエンタメを感じます。もう1バージョンはDVDで観よう!

MEIDO IN HEAVEN

MEIDO IN HEAVEN

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/10/28 (火) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

再び観劇に感激!
前回はA列、役者陣の熱気、呼吸までも聞こえる位置で観た。今回F列一歩引いた形でストーリーを追うことができ、いっそう楽しめました!さらに笑いの数値が高くなった感じが、その中でも石川優実さん演じる小嶋美由紀紀の登場により西九条家にまたまた騒動が…!一歩間違えればウザい女で描かれてしまいそうだが一途な思いが強く伝わってくるし思い違いがあらぬ方向なのでとてもキュートに演じている。ストーリー内のスパイス的な存在だ!今日、明日と2日間当日券も若干用意しているみたいなので是非チェックして時間があれば観てもらいたい、後悔する前に。

あの部屋が燃えろ

あの部屋が燃えろ

MCR

小劇場B1(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

案外過酷な青春の日々
冒頭の無茶苦茶なやり取りやテンポよく交わされる台詞に笑っているうち
青春のほろ苦い日々というには、あまりにもリアルな痛みにがつんとやられる。
そのリアルを再現するだけでなく少しシュールな香りを漂わせながら
人の力ではどうしようもない運命をクールに描くところがMCRのすごいところ。
役者陣がよくそろっていて隙が無い。
櫻井氏の奥行きのある台詞がくやしいほど泣かせる。
笑いと理屈とどうしようもない哀しみ、このバランスが素晴らしい。




ネタバレBOX

舞台はしょぼいアパート…のはずがひ、広い…。
あたしんちより広いんじゃないかという、“あずましい”畳のワンルームが広がっている。
客席がコの字型に囲むこの部屋の主は澤(澤唯)だが、隣の友人小野(小野ゆたか)や
共通の友達堀(堀靖明)はもちろんのこと、彼女(?)やら下っ端やくざやら
管理人の娘やら、果てはよくわからない人々まで
いろんな人が出入りする、勝手に冷蔵庫をあける、人のベッドで寝る、
壁にドリルで穴をあける、罵詈雑言を交わす。
そんなとき、小野の彼女あすか(後藤飛鳥)ががんを宣告されているという
超シリアスな現実が明らかになる。
彼女の葬儀の日、澤の部屋にはあすかが現れてにこやかに小野とのことを報告する。
組から追われていたやくざが床下から澤の部屋に入ると、
ようやく結婚を決めた澤は部屋を引き払った後だった。
「誰かいないの?!」と叫ぶやくざに、隣室からドリルで穴をあけて小野が応える…。

澤は5分先が視えるのだが、周囲が期待するほどのドラマチックな展開はない。
ただ、時折強い既視感にとらわれて思わず立ち止まる、という感じ。
いつも運が悪くてシナリオが作品化に至らない小野の焦燥感も
その彼女のあすか(後藤飛鳥)ががんになって死んでしまうことも
なすすべもなく見守ることしかできない。
澤を演じる澤唯さんは青白い顔で、手に負えない運命というやつを冷やかに視ている。
5分先が視えたくらいで誰かを救うことなどできないのだという
無力感に苛まれる澤の冷めた視線を上手く伝えている。

2階に住む漫画家トリオの一人が櫻井さんで、例によって他人の心情を鋭く分析、
容赦なくかき回して「嘘つくんじゃねーよ」的な台詞が当たってるだけにイタ可笑しい。
今回もそれを堀靖明さんが上手く受けていて、憎めないキャラがこれまた可笑しい。
堀さんの緊張感の途切れない演技がいつもながら素晴らしく、櫻井さんの台詞が活きる。

無茶苦茶でしょうもない男たちが暴れる中、がつんと泣かせるところが2度あった。
組から追われることになったやくざの本井(本井博之)が澤に別れの挨拶をするところ。
「俺をバカにしないで普通に付き合ってくれてありがとう!」という意味のことを言って
澤に頭を下げる場面。
掛け算の九九を一生懸命おぼえようとする冒頭のシーンと相まって、
根は善良だが落ちこぼれた人の、切ない一面を短いシーンで見せる。

もう1回は、がんで入院する前にあすかがダメ彼氏小野に「どこに行っても応援してる」
と伝えるシーン。
ベタな場面なのに、彼女が「どこに行っても」を繰り返すたび泣けた。

管理人の娘を演じた伊達香苗さん、いいキャラだったなー。
“出会って4秒シリーズ”には笑った。
なりきりぶりが素晴らしかった。

男の“破天荒”レベルが、スケール小さい割に乱暴でちょっと違和感を覚えた。
あすかがあそこまで純粋に小野を応援する気持ちが理解し難くなってしまう。
とはいえ、MCRらしいシリアスとナンセンス、無茶苦茶としんみりのバランスは最高だった。










黄昏にロマンス ―ロディオンとリダの場合―

黄昏にロマンス ―ロディオンとリダの場合―

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

とてもおしゃれな二人芝居
 最近毎年観ているala Collectionに平幹、渡辺美佐子の二人芝居ということで初日に吉祥寺に出かけていきました。迂闊にも、観劇まで気づいていませんでしたが、昨年カトケンと戸田さんで本多劇場で観劇した『8月のラブソディ』と同じアルブーゾフの『OLD WORLD』(英訳)からの翻訳劇でした。
ロシア演劇には残念ながら疎いのですが、ソ連時代とは想像できないオシャレな恋愛劇(2幕8場、休憩15分の2時間10分)です。
 1968年の8月の約1ヶ月間のロディオン(サナトリウムの院長。海外一人娘がいる。最愛の妻は独ソ戦で亡くなっている)とリダ(元女優さん。今はサーカスの切符売り?。前夫との一人息子を戦争で亡くしている。)の出会いから別れ(最後は別れられずに戻ってくる)の物語。
 本当にスマートな会話劇(戦時中の二人の苦労や悲しみ、亡き妻の墓に花を欠かさない等のエピソードは、単なる恋愛劇以上のものにしています。)で、二人のゆっくりとした関係の変化が小気味よく、劇中のダンスシーンには、客席が拍手がおこる素敵な舞台でした。

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