
愛フォンブース
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
間違いない!
登場人物すべてが「落ち着いて考えたらこんな人いないよね?」っていう人達だけど、フルタ丸にかかると「なんか居そう」と不思議と思わされるのが凄い。
新製品の発売に並ぶ人達の気持ちは自分にはわからないけれども、1つの同じ目的、に対して並んだ人間たちでも色々な人生を抱え、それでいて笑ってしまうほどの馬鹿馬鹿しさや可愛らしさが描かれている。
気取らない、そしてこっけいなまでの人物設定の中に、人の内側にある「熱さ」「愛情」を見せて頂けました。良作です!

泥の子
劇団 きみのため
劇場HOPE(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
嫌な
泥の子、意味がわかるといい表現の言葉ではないですね。この時代みんなが必死になって動き始めた時代。したたかと言うか嫌な生き方を表現していましたね。ある意味開き直って何でもありそんな人がのし上がっていったのでしょうか?演劇はいろいろな事を教えてくれますね。
![ヴェニスの商人 [Kingdom Come]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/454/stage45467_1.jpg)
ヴェニスの商人 [Kingdom Come]
獣の仕業
pit北/区域(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★
シャイロック像
どの役者さんもエネルギーがほとばしっていて、80分全力疾走なパワフルな公演でした。役者さんが一人2役から3役やっているのですが、見せ方がちゃんとしていて迷う事がなかったです。肉体を駆使して、大作に紳士に体当たりしている感じがして、観ていて癖になります。

宇宙へのマーチ
タッタタ探検組合
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
面白真面目
宇宙開発は、現在我々ヒトが、直面する謎の最大のものの一つだろう。あとは深海と脳だろうか? 何れにせよ、地球上の生命を簡単に滅ぼしてしまうだけの技術を持ってしまった我々の将来と地球上の生命が掛かり、また、インセンティブの面でも多くの人を引き付けてやまないジャンルであると同時に、軍事利用が最も懸念されるジャンルでもある。歴史的にみれば、軍事の副産物としてその莫大な研究開発費が賄われてきた。そのことが、いかに大きな弊害を齎すか。シナリオを書いた岡田氏は、良くご存じだからこそ、国家と軍事を離れたプロジェクトとして描いているのだ。この視点は、宇宙開発の実体を知らないからではなく、良く知っているからこその願いなのである。面白真面目に面白い路線での作劇と観た。(追記2014.11.5)

墓石と脱走
気まぐれ倶楽部
旧平櫛田中邸(台東区上野桜木2-20-3)(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
久々の気まぐれ倶楽部
もう辞めてしまったのかと心配していた気まぐれ倶楽部が、3年半ぶりの公演です。待ちに待ち侘びた公演です。
歴史的建造物を会場にして公演するこだわりは健在です。
故人を演じる役者陣のはじけ方も様々で、楽しかったです。
こちらの公演でしか見れない河野さんの舞台、なかなか登場しませんでしたが、後半に登場し相変わらずの変人振りを怪演で大満足です。

鏡の国のアリス
学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会
学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/02 (日)公演終了
満足度★★★★
アリスの立体捏造
今回も、昨年の「女子大生100年日記」で演出を担当した3人の演出家の1人、横田 修氏が演出を担当。ルイスキャロル原作のデタラメを、立体的に捏造することを目指して作劇されている。
チケットがユニークだ。ビー玉かおはじき、どちらかを選ぶことができる。詩的でお洒落ではないか?
物語は大学の演劇研究会を中心に展開するが、無論、ここには、アリスの不思議な世界が、仕込まれている。現在、劇研は2つの派閥に分かれている。アリス派とりんりん派だ。とはいえ状況に応じて、適宜協同もしてはいる。最上級生は、もう直ぐ卒業してしまう。次期部長(テッペン)の座をを目指して切磋琢磨する下級生たちだが、本命はアリスの妹だ、という通常の物語の流れが一つ。
だが、本作で注目すべき点は、他にある。一旦、キャロルの論理を解体した後で、再構成してあるのだ。それは、時間の不可逆性を廃し、時間の不可逆性に干渉することである。ではそれは、具体的には、どう行われているのか?(追記後送)

おぼろ’14
STAR☆JACKS
HEP HALL(大阪府)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
☆★最高のエンターテイメント★☆
笑いあり!殺陣あり!ダンスあり!ファンタジーあり!
最高のエンターテイメント!
ストーリー的に大体同じですが
前回からキャストも変わってる配役もあり
より笑いの要素が多くなっていました♪
今回はより一層パワフルに感じる演技が見応えあります!
中でも印象的だった役者さんは
銭形平次役の佐藤太一郎さん(吉本新喜劇)の頼もしい演技
吉本の舞台で鍛えられた笑いに関しては間やタメを心得てらっしゃる!
どんどん笑いを起こしてました!
瓦版&案内役の澤井里依さん(舞夢プロ)
元気で弾けた演技がいいですね!
可愛い表情にハキハキとした言葉も好印象!
平賀源内の妻役の宮川サキさん(sunday)の
落ち着いた演技とお茶目な部分もあって安定感ばっちり!
そしてSTAR☆JACKSのドヰタイジさんや浜口望海さんの力強い存在感のある演技!
その他の役者さん皆さん熱いので濃い作品に仕上がっています!
人情や夢、希望など色々な要素が含まれた涙あり、笑いありのストーリー
いつもながら柿ノ木さんの作品は面白い♪
面白い作品は何度観ても愉しめます!
月を見ればおぼろを思い出すかも…⁉︎
☆一番印象的な役者さん
元気いっぱいの澤井里依さんの弾けっぷりは必見!
☆印象に残ったシーン
後半のドヰタイジさんの怒涛の大立ち回り!
チームワークがお見事!

沈黙
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
深い
死刑囚と知り合いの人達の苦悩が伝わってきて、自分には新しい切り口の作品でした。
そして、まさかの真相もあり見応えありました。

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/木曜の昼、池袋で
[劇団6番シード]の
【メイツ!-ブラウン管の向こうへ-】
(BLUEメイツバージョン)を観てきました☆
面白かったです。
昭和50年代の歌謡曲全盛の
青春コメディ・ミュージカル♪
楽しい! 面白い! 感動!
元気いっぱいの舞台☆
さすが、王者・6Cの舞台です♪
終演後も、皆さん新設です☆
観劇日記をブログに書きました。

Lucifer
Ammo
d-倉庫(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
池上彰?
池上彰的に分かりやすく、ヨーロッパの一歴史を見せてくれる。
南さんらしい、優しい感じがしつつ、スパッとさせるべきところの切れ味がすごい。またこのユニットでの次も楽しみだ。
事前の情宣として、サッカーということをあまり押し出しすぎなくてもいいのではないかとおもった。もったいないと。
サッカーに興味がなくても、純粋な「歴史」の話としても見れるので、そういう楽しみ方もあるのではないか。
ちなみに私はサッカーが好きじゃない、というか嫌いです。
接触プレーのルールが微妙なこと(あのしらじらしく倒れてアピールする姿とか)や、サポーターの異常なまでの行動とか。(とはいえ、サッカーを排除する気はないのであくまで「個人の趣味」の問題ですが。)

未開の議場
カムヰヤッセン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
初日
『十二人の怒れる男』のような会議劇。わたしは会議を観るのが苦手だと、改めて実感しました。というのも、発言したくなってしまうのです。だんだん頭にきてしまうのです。イライラが募るのです。爆発しそうになるのです。それはある意味、作品がよくできているからこそ生まれる感情なのでしょう。だとすれば、とてもよい作品です。ただ、初日だったせいか、幾つかの場面で、台詞に予定調和を感じてしまうところがありました。それもきっと、回を重ねて馴染んでいったことでしょう。開場から開演までの流れが新鮮でした。それがエンディングにも生かされる演出で、楽しめました。次回作も楽しみです。■追■アマヤドリ所属の小角まやさんの存在が光っていました。

【【全ステージ終了しました。ご観劇頂いた皆様ありがとうございました。】だいすき3つごちゃん。
なかないで、毒きのこちゃん
@南阿佐ヶ谷(南阿佐ヶ谷駅出口1集合)(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
独創的な趣向もあるお散歩芝居
住宅街から善福寺川緑地にかけての路上で繰り広げられる若い男女の「雨降って地固まる」な会話劇。
作品に絡む趣向もあり、東京タンバリンの「吉祥寺お散歩」(2012年)とは似て非なる…どころか独創的なものとなった。
ラストは「やや卑怯」(笑)だが、背乃じゅん嬢の明るい笑顔に免じて赦してやるか(爆)。
なお、中田麦平氏の剣幕と不器用な男っぽさも見もの。

嘆きのベイルート
ピープルシアター
シアターX(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
生きることに
紛争、内戦、少年兵…そうした社会の中で、若者がもがきながら、如何に生きるかを探し求める姿が描かれていました。注目していた安藤聡海さんは、これまでの役柄とは違い、男・薬に身を落とす役どころに挑戦されていて、新鮮さと戸惑いを感じました。俳優さん女優さんの新たな一面を観られること、これも舞台の面白さですね。作品としては、脚本として展開が唐突だと感じる場面がいくつかありました。(市民【子ども】が被害に遭う場面など) セットも、紛争による破壊で廃墟に近い状態を表す意図なのか、長梯子を使った階段や建築現場の足場のようなもので、観る者としては不安を感じてしまい、楽しめませんでした。中央に置かれたバイクの演出も好みではありませんでした。魅力的だったのは、伊藤知香さんの演じる女性の母性。女と感じさせるセクシーさと、母性を漂わせる親族への愛情が見事に演じられていました。やはり宗教や文化や社会情勢というバックボーンが違う世界を描く作品の上演は悲劇のポイントを絞り込まないと難しいなと感じました。雑感として、なかなか席が埋まらない公演が多い中、たくさんのお客さんが詰めかけ、開場前には長蛇の列ができあがる人気ぶりに感心しました。

【全日程終了】葉桜/ぶらんこ 【ご来場ありがとうございました】
7度
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★
現代に置き換える
団体が掲げている、『「いかに(戯曲の言葉を)今を生きることばとして響かせることができるのか」を主眼におき、独自の視点や解釈を用いて舞台を構成。役よりも「人間」を見せることを重視し、一個の人間としての役者がイメージにとらわれず、自ら物語を動かす瞬間の創出を目指している。 』ということはすごく共感がもてる。
既成台本ゆえに特に小道具や演出によって、それがなされるのだが今生きることばというのがいまいちピンとこないという印象があった。
今生きるというのは現代ということなのか?本当に今、お客さんが舞台をみているその今なのか、はたまた今日という今なのか、それがちょっと疑問だと思った。
ただ、個人的に既成台本に取り組みこういった演出で取り組むことに対してかなり勉強になった。演出自体はすごく好みでした。
既成台本だけをこれからどのように演出していくのか、楽しみです。

In The PLAYROOM
DART’S
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
これぞ小劇場の醍醐味!
どんな話なんだか、まったく予備知識無いまま観劇開始。息詰まる展開、不条理を残しつつ、どんどん置いてかれそうなスピーディな展開。「この頃の小劇場もなんだか...」とか思っている方に、むしろ是非観ていただきたい作品です。そして、やっぱり島田だ!

扉座イカサマ歴史劇シリーズ第1弾 『おんな武将NAOTORA』
劇団扉座
座・高円寺1(東京都)
2014/10/23 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり6番シード いい~
一言なつかし~!劇団キャストの役がぴったりとはまり、他のキャストも輝いてました!毎回思うのですが、やはり極上のエンタメを感じます。もう1バージョンはDVDで観よう!

MEIDO IN HEAVEN
合同会社シザーブリッツ
サンモールスタジオ(東京都)
2014/10/28 (火) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
再び観劇に感激!
前回はA列、役者陣の熱気、呼吸までも聞こえる位置で観た。今回F列一歩引いた形でストーリーを追うことができ、いっそう楽しめました!さらに笑いの数値が高くなった感じが、その中でも石川優実さん演じる小嶋美由紀紀の登場により西九条家にまたまた騒動が…!一歩間違えればウザい女で描かれてしまいそうだが一途な思いが強く伝わってくるし思い違いがあらぬ方向なのでとてもキュートに演じている。ストーリー内のスパイス的な存在だ!今日、明日と2日間当日券も若干用意しているみたいなので是非チェックして時間があれば観てもらいたい、後悔する前に。

あの部屋が燃えろ
MCR
小劇場B1(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
案外過酷な青春の日々
冒頭の無茶苦茶なやり取りやテンポよく交わされる台詞に笑っているうち
青春のほろ苦い日々というには、あまりにもリアルな痛みにがつんとやられる。
そのリアルを再現するだけでなく少しシュールな香りを漂わせながら
人の力ではどうしようもない運命をクールに描くところがMCRのすごいところ。
役者陣がよくそろっていて隙が無い。
櫻井氏の奥行きのある台詞がくやしいほど泣かせる。
笑いと理屈とどうしようもない哀しみ、このバランスが素晴らしい。

黄昏にロマンス ―ロディオンとリダの場合―
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
とてもおしゃれな二人芝居
最近毎年観ているala Collectionに平幹、渡辺美佐子の二人芝居ということで初日に吉祥寺に出かけていきました。迂闊にも、観劇まで気づいていませんでしたが、昨年カトケンと戸田さんで本多劇場で観劇した『8月のラブソディ』と同じアルブーゾフの『OLD WORLD』(英訳)からの翻訳劇でした。
ロシア演劇には残念ながら疎いのですが、ソ連時代とは想像できないオシャレな恋愛劇(2幕8場、休憩15分の2時間10分)です。
1968年の8月の約1ヶ月間のロディオン(サナトリウムの院長。海外一人娘がいる。最愛の妻は独ソ戦で亡くなっている)とリダ(元女優さん。今はサーカスの切符売り?。前夫との一人息子を戦争で亡くしている。)の出会いから別れ(最後は別れられずに戻ってくる)の物語。
本当にスマートな会話劇(戦時中の二人の苦労や悲しみ、亡き妻の墓に花を欠かさない等のエピソードは、単なる恋愛劇以上のものにしています。)で、二人のゆっくりとした関係の変化が小気味よく、劇中のダンスシーンには、客席が拍手がおこる素敵な舞台でした。