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アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団銅鑼の一人一人を尊重する庶民的人生肯定リアリズムが見事に発揮された舞台だった。登場人物は22人。劇場受付でもらった人物関係図を見て、こんなに人物が多くて話が深まるのだろうかと危惧した。しかし全くの杞憂だった。運営でも民主主義を貫く劇団らしく、登場人物それぞれに物語があり、願いがあることが丁寧に描かれる。突出したスターはいないけれど、その分若手から超ベテランまでがのびのびとアンサンブルをつくる。出色の群像劇だった。最後は涙腺が緩んでしまった。銅鑼所属の劇作家の新作だそうだ。自分たちの持ち味をよく知る作家だからこそ書けたものだとおもう。

廃業した銭湯を使った起業講座に集まった7人は、元水商売、元タクシー運転手、あるいは講師の女性に会いたいだけとか、皆頼りない人たちばかり。志望者というより失業者の寄せ集めだ。しかし視野と懐の広い桐谷会長(谷田川さほ)のリードで、そういう彼らの可能性にかけていく。受講者と運営側のそれぞれの弱点と「願い」のぶつかり合いが化学変化を起こし、最後は思いもかけない「アウトカム(成果、波及効果)」をもたらす。
いわば大人の「がんばれ、ベアーズ」である。

見ながら「弱さの中に強さがある」ことを気づかせてくれた。「自分を弱いダメな奴と考えるのはやめて、自分は自分と生きていこう」というセリフに励まされる。

ネタバレBOX

このプロジェクトをサポートする会社「ムーンライト」の社名の由来が、最後に明らかにされる。「暗闇を照らす月のような会社」とは、いい言葉だった。
ハンドポケット・カフェ

ハンドポケット・カフェ

ステージタイガー

松原市文化会館(大阪府)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

子供食堂は知ってだけど、実態は知らなかった 勉強になりました
国は出生率を上げることに必死だけど、実態がわからん政治家が多すぎ…カップラーメンを千円くらいと言っている副総理何かいらない👋😞日本を変える為には自民党を壊さないと…

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とにかく熱量がスゴかったです!
お互いの真っ直ぐな気持ちをぶつけ合い、葛藤も抱えつつも、わかり合える仲間たち…最高でした!本当に見ているこちらもジーンときました。ありがとうございました。

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

#背に描いたシアワセ
#やみ・あがりシアター
#安藤安按 #五十里直子
#内野智 #加藤睦望
#河原邦恵 #小切裕太
#谷川清夏 #吉成豊(敬称略)
E初回。
この劇団の作品は幾つも拝見している。ココの魅力はドライブ感だと思う。そしてそれは上演を重ねる毎に増している気がする。
そして、そのエンジンを担う加藤睦望さんも、チャーミングさを増している。
今作は初演が90分だったモノを60分にブラッシュアップさせての上演とのこと。2/3の長さになったそれは、もうリメイクでもなく新作レベルではなかろうか。
ドライブ感が増したのかもしれないけれど、なんだか一足飛ばしで駆けているようなソレは、凝縮されたというよりは、味を薄めてしまったように感じた。そんな、跨いでいかれた部分について考えているうちにボーッとしてしまい、終盤の、恐らく重要ではないかと思われるタイミングを聴き逃した。
『あれっ、いま何か重要なコトを言ったかな⁉︎』という大失態で作品から振り落とされてしまった。こうなるともう理解しようとするモチベーションを上げるのは困難。

救いは、今回も谷川清夏さんのあのフワッとした柔らかさでありながら訳アリな空気を纏う存在感を味わえたこと。好きだなぁ。

送りの夏

送りの夏

東京演劇アンサンブル

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主演女優が小学生役を活き活きと好演している。

送りの夏

送りの夏

東京演劇アンサンブル

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/21 (火) 14:00

座席1階

三崎亜記の小説の舞台化。東京演劇アンサンブルがなぜこの作品の舞台化を思い立ったのか、それにも興味がある。この作品はブレヒト劇を追求してきた劇団のイメージとは程遠いが、物語も演出も役者も「見てよかった」と思える秀作に仕上がっている。

小学六年生役の永野愛理がすばらしい。見ているうちに本当に小学生じゃないかと思えてくるほどの振る舞いだった。もちろん、せりふは小学生っぽくはないのだが、役に徹するとはこのことかと思えるほどのなりきりぶりだ。この舞台の成功の大きな要因であり、見事だと思う。

物語はこの小学六年生・麻美が、海に近い田舎町にある「若草荘」という共同住宅を訪れるところから始まる。麻美の母は家出同然で若草荘に来て、マネキンと暮らしている。他の住人たちも幼児だったり、若い女性だったりのマネキンと暮らしているのだ。麻美は父親の携帯を盗み見てこの場所を突き止めるが、母が浮気をしているのではないかと疑って家を飛び出してくる。だが、若草荘に来て母や住人たちの生活を見て、夏休みでもありしばらくここに滞在することを決める。

ご近所は「マネキンハウス」と呼んで気味悪がっているのだが、なぜ、住人たちがマネキンと暮らしているのかは物語が進むうちに明らかになってくる。ただ、麻美の母が一緒に暮らす若い男性のマネキンについては、結局正体は分からずじまい。客席としては消化不良感が残るところだ。
しかし、「メメント・モリ」の空気感が流れる中で麻美の視点で語られる物語はすんなりと胸に入ってくる。原作の力であると思うのだが、これをシンプルな舞台設定で描き出した演出も見事だと思う。

本日が千秋楽。とてもいい舞台だった。東京演劇アンサンブルのまた、違った魅力を発見できてよかった。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても感動しました。最初は、コメディーだと思っていたので、ただただ楽しく熱量の凄さに引き込まれて見ていましたが、終盤思いもよらなかった展開になり、本当の真意に涙しました。よく計算されたストーリーと、特に劇団員のかたのナチュラルなお芝居が本当に素晴らしかったです。是非、再演も見たいです。

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

#恋の手本 #曾根崎心中
#劇団肋骨蜜柑同好会
#小島望 #嶋谷佳恵
#藤本悠希 #水口昂之
#室田渓人 #フジタタイセイ
#岡村梨加 #辻響平
#星澤美緒(敬称略)
F初回。
辻響平さんを観ることが最大の目的。今やあちこちに客演される実力の持ち主。

古語、文語文をアップテンポで歌うように踊るように発することで何をしたかったのか、それを掴めずにグルグルと思考を廻らせてみている。いくら名の知れた作品であると言っても、古い言い回しを捲し立てるようなテンポでやって、どれほどの人がついていけるだろうか。国語教師であってもなかなかに集中力を要するハードワークではある。実際、途中で作品から振り落とされて、後はもう声を楽しむだけ。言葉を聴かず声をサウンドとして楽しむしかない。
それを楽しめない気分で、なかなかに辛かった。

体調不良は仕方ない。新作が書けないこともある。企画の性質上、上演中止や不参加の選択は難しいのは理解する。それでも、他の手立ては無かったかなぁ。

もう一度チャンスが与えられるならチャレンジして欲しいけれど。

てんしごと

てんしごと

劇団WAO!

国立文楽劇場(大阪府)

2023/03/18 (土) ~ 2023/03/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本当にあった物語がミュージカルになっていて、一つひとつが感動的だった。

ネタバレBOX

エンディングでまさかの主人公本人登場で胸が熱くなった。リアルストーリーのエンタメというものに自分自身がハマりそうだ。次の公演もたのしみ。
掃除機

掃除機

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2023/03/04 (土) ~ 2023/03/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第十二回東京国際映画祭、『ツイン・フォールズ・アイダホ』を観に行ったつもりが間違えて、レトロスペクティヴ:ロベール・ブレッソン『ラルジャン』の上映館に入ってしまった。時間通りに来た筈がもう始まっているし、渋々途中から観劇。シャム双生児と娼婦の愉快なラブストーリーを観に来た筈が、スクリーンに映し出されるのはトルストイ原作のひたすら陰鬱な物語、最後は一家皆殺し。「どうもおかしいな」とずっと思っていたがまさかの“シネマトグラフ”。
このように本来観る筈のないものとの偶然の邂逅は人生には得てしてあるもの。その化学反応を期待して場違いなチケットを敢えて購入することも。
チェルフィッチュなんて全く知らないが、何か人の話を聞くと糞つまらない批評家向けのイメージ。全く期待しないで観た。

開幕は掃除機の自己紹介から始まる。これは筒井康隆の『虚航船団』だろうし、それに影響を受けた糸井重里の『家族解散』だろう。(無機物の述懐的なものが当時流行った)。栗原類氏が痩せて顔色が悪いのが気になった。

村上春樹のプロットを村上龍が書き下ろし、イ・チャンドンが映画化したような作品。(村上春樹の『納屋を焼く』を『バーニング 劇場版』として映画化したものにテイストが似ている)。途中、環(たまき)ROY氏が客席に向かって語り出す内容がもろ村上龍。『コインロッカー・ベイビーズ』や『愛と幻想のファシズム』、『コックサッカーブルース』、『エクスタシー』、散々読んだ。環ROY氏はライセンス藤原と中邑真輔を足したような感じ。

舞台はスケボーパークのように左右が湾曲している。上手が父親役モロ師岡氏の部屋で壁にテレビが着いていて、下手の娘役家納ジュンコさんの部屋は壁に布団が敷かれてある。寝る時は真横になるので大変だ。
モロ師岡氏は話し始めると意識が三つに分裂する。同じ格好の俵木藤汰氏と猪股俊明氏が登場し同時に同じ台詞を喋らせることでそれを表現。

開幕から居眠り率が高く、こんな舞台を観に来る熱心なファンでさえ次々と意識を失っていく。

引きこもりの家納ジュンコさんが二階でドンドン音を出して喚き散らす。それを下で聴いた環ROY氏が「彼女、ミュージシャンですか?内容が魂の叫びっぼい」と真顔で訊く。閉ざされた家にやって来た闖入者が全てを破壊していくようでそうでもない感じ。

家納ジュンコさんの物語に絞った方がよかった。

ネタバレBOX

つまらなくはないのだが、面白くもない。

Amazonの倉庫を四日で辞めた環ROY氏。「初日からここは糞だなと何となく気付いてて。で、何で気付いてたのに二三日やっていたのかと。そもそも言うとやる前から糞だってことに薄々気付いてたんじゃなかったのかと。じゃあ気付いていながら何でそこで働こうとしたのかと。」
突き詰めると、世界が糞なのに人生が糞なのに何故俺は生き続けているのか?という問い掛け。糞であることを知っていながら、目を逸らして誤魔化してまで生きる価値はあるのか?
糞のような世界を器用にすり抜けて気楽に楽しく生き延びるにはコツがいる。如何に自分の機嫌を取るか、如何に自分を騙して誘導するか。
「どうでもいいじゃないか そんな事はどうでも
 どうでもいいじゃないか そんな事はどうでも」
 ヒロトとマーシーはがなっていた。

カート・コベインの自殺に対し、Oasisは『Live Forever』と歌う。

多分俺は飛びたいだけ
生きていたい、死にたくはない
息をしたいだけかも知れない
信じていないだけかも

多分お前は俺と同じ
俺達は奴等に見えないものが見える
俺達は永遠に生き続けるんだ

ずっと生きてやる
ずっと生きてやる
永遠に生きてやる
Don't freak out

Don't freak out

ナイロン100℃

近鉄アート館(大阪府)

2023/03/30 (木) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャストが魅力満載でした!とても満足。モノクローム・穴に響く声・ガラスが透けたり閉ざされたり、どうやっているのか分からなくて、テクの良さも良さを後押ししてました。

ポポフゴーストの救命曲線〜闇医者サボテンシリーズ Phase2

ポポフゴーストの救命曲線〜闇医者サボテンシリーズ Phase2

BOOT

シアターブラッツ(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Bチームを鑑賞してきました。
医療×幽霊の、全体的にギャグだけど、人命に関わる話題を扱うということでシリアスな部分はきっちりあるドラマという感じでした。
所々にパロディを盛り込んで、笑いどころを作っていますが、全体的に早いので受け取られず流れちゃうところもあったと思います。

ネタバレBOX

ガッツリパロディされてましたが、私の見に行った公演はBチームで、朝木さん主演で特に『闇医者版ドクターX』感がありました。
完全にエンタメ感の強い作品ですので許容範囲ではありますが、やはり医療という専門的領域への解像度は低めなのかなと思いました。(特に最後のロボット脳手術のシーン)ただ、やりたいことはしっかり伝わってきますので前述の通り許容範囲ではあるなと。
DOLL(ドール)

DOLL(ドール)

ちょっとはいしゃく

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2023/03/16 (木) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

友人に誘われて鑑賞してきました!脚本の力もあると思いますが、メインの女優たちの演技が生々しくて没入できました。照明の色混ぜが綺麗で好みでした。

少女の魂は謳う

少女の魂は謳う

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2023/03/20 (月) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 長い人生を生き抜いてきた4人の女性の人生を歌とドキュメンタリー仕立ての表現で構成し、観客に活力をくれる舞台。本日まで。べし観る!

ネタバレBOX

 シアターXルナ・パーティーの第12回公演は丈夫ならぬ「ますら女」4人による歌とドラマの実験的作品。伴奏は無論、生ピアノ。奏者は志村 百子さん。歌うは今回脚本・構成も担当した渡邊 嘉子さん他総勢4名だが、以下順次紹介してゆこう。渡邊さんは毎年銀座某所でたくさんのお仲間とシャンソンコンサートを催し、季刊誌・OPINION♀を編集なさっているキャリアウーマンだ。因みに今回歌ってくださる女性は、総ての方がキャリアウーマンとして男性優位社会のガラスの天井を砕き女性の社会進出や権利拡大に貢献してきた方々ばかりである。無論、お子さん、お孫さんもいらっしゃる。日本でもつい最近実現した育休や、遡ると零歳児保育等への先鞭をつけたパイオニアでもあるから、サブタイトルに“ますら女”と入っている訳だ。
 歌い手紹介は、脚本・構成も担当なさった渡邊さんから始めたので逆あいうえお順で紹介してゆく。
宮崎 絢子さんは、アナウンサーを続けてこられた。ラジオ・TVどちらも放送している放送局から民放に移りずっとこの仕事をなさってきたが、現在はボイストレーナーなどもこなしていらっしゃるようだ。
 次に黒田 恵子さん、宝塚出身だ。男役希望であったが、身長が届かなかった為、脚本家が少年役を作ってくれたこともあったが遂に宝塚を退団。その後は歌や演技で活躍、若手育成も続けている。一度、癌で活動を休止せざるを得ない時期もあったが、復帰後現在に至るまで活躍なさっている。
 最後に紹介するのは、父はドイツ系ロシア人、母はウクライナ人のエカテリーナさん。現在はボニージャックスと共演することが多いというが、来日28年。ソ連崩壊後の1990年代に息子さんと一緒に日本に来て暮らしてきた、子供の頃から歌などで舞台に立っていた方だから歌の上手さは勿論、ちょっとした仕草も茶目っ気も、とてもチャーミングな方である。
 舞台は、紹介した4名の女性の人生それぞれを描くと共に、歌を挟む形で進められたので、シャンソンの本質をキチンと捉えた上で地に足のついた自然で深いものになった。4名の歌い手それぞれの歌の上手さは無論のこと、生き抜いてきた人生の侘び寂も表現されているばかりではない、当に今を力いっぱい生きている姿を見せて活力を観客に与える舞台であった。
幸福論

幸福論

wonder×works

新宿シアタートップス(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

作品のテーマもさることながら、事態が紛糾する展開や主人公の小児科医、三谷昇の迫力ある物言いに気圧されるようで、観てるだけなのに終演後、軽い疲労感に襲われる。それだけ今起きている現実をリアルに切り取っているということだろう。思い通りにいかないのだ。
それにしても三谷は何故、町の核のゴミの最終処分場候補地の立候補に頑強に反対し続けたのだろうか?。何が彼を突き動かしているのか。私には冒頭からこの事が謎だった。物語が進むにつれ、どうやら幼い娘の死が大きく関係しているのではと思い至った。娘は病院で亡くなったっというだけで、事故とも病気とも、またはその他の理由とも死因には言及されなかった。
後半、自宅の庭先で行った反町長の集会で彼の「これ以上犠牲者を出したくない」という発言があった。町議の上光が「犠牲者とは誰なのか」と問うたが答えはなかった。犠牲者とは娘のことではなかったのか?また、集会が終わり庭の花を踏み荒らすように帰っていく住民に憤り三谷夫妻の大家、由紀江が「公民館でもどこでも他で集会をやれなかったのか」の問いに三谷の妻、結花が「どうしてもここでやりたかった」ときっぱりと返す。娘との思い出が詰まったこの家でやりたかったという強い意志の表れではないのか。このように物語の余白(語られなかった部分)に思いを馳せるのも興趣があるというものだ。
町長選挙は現町長の再選というかたちで反対派の敗北に終わった。三谷夫妻は町に留まるようだ。ラスト、床下から娘の宝物だったビー玉を見つけ愛おしそうに眺める二人には輝くビー玉の先に一筋の光を見出すことができるのだろうか。

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/20 (月) 19:00

同企画の最終。
#アガリスクエンターテイメント #MU を観た。66分(17分休み)62分。
MUは5年ぶりの公演。

アガリスクエンターテイメント『平成5年の廃刀令』
 観客をタウンミーティングに集まった区民とみての得意の会議型コメディ。確かに面白いんだけど、この劇団は論理的に見えて最後に論理が崩れてしまうので不満に思っていたのだが、論理を崩すことによる面白さを狙っているのだろうか、と思うようになった。ここを詰めなきゃダメだろ、っていうところが満載で、まぁコメディだからしょうがないか、っていうことだろうか。

MU『変な穴』
 2007年初演で何回か公演してる同劇団のマスターピース。何回か観てる。本企画を主宰した同劇団のハセガワアユムは、こういうのを集めたかったんだろうな、と思う。ただし、本人も言っているように、大幅に改作されていて、感触は随分違う。そんなに嫌な事が起こっているワケではないのに、嫌な感触が残るあたりが面白い。

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

個人的に地方の街づくりワークショップ(本公演の企業プロジェクトとはちょっと違いますが)に少しだけ参加させてもらった事があり、空気感というか あ~あの時ホントこんな感じだったなぁと思わず重ね合わせながら拝見しました
進行には大枠のハウツーがあるのでしょうが多くの人間が集まってのプロジェクト、中々一筋縄ではいかないのですね
それでも先導する人達のやり方次第で何等かの成果は生まれてくるもので
街づくりワークショップの方は最初だけの参加予定であったため見届ける事ができませんでしたが、今回の公演ではプロセスの重要性を噛みしめながら最後まで見届けることができて何とも感慨深かったです
ここからが新たなスタートとも言えますが

諸国を遍歴する二人の騎士の物語 風に吹かれてドンキホーテ 交互公演

諸国を遍歴する二人の騎士の物語 風に吹かれてドンキホーテ 交互公演

Pカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2作品を続けて観たが、別役実ワールド全開といったところでしょうか。このシリーズすばらしい。

ザ・フラジャイル ライト/レフト

ザ・フラジャイル ライト/レフト

miuna

スタジオ空洞(東京都)

2023/02/28 (火) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/04 (土)

ライト/レフトとも観劇しました。
独特の世界観が相変わらず面白かった。
個人的にはモモチャンの成長を見られて嬉しい。

Bumblebee7

Bumblebee7

舞台『Bumblebee7』製作委員会

I’M A SHOW(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/20 (月) 18:00

macoさん振り付けと聞いて、観劇しました。
出演者のパフォーマンスの身体能力が素晴らしかった。
途中にもっとダンスがあっても良かったなぁ。

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