最新の観てきた!クチコミ一覧

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ゲンジツパビリオン

ゲンジツパビリオン

ゲンパビとこゆび侍

ギャラリーがらん西荻(東京都)

2015/02/03 (火) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★

ぐりこ
 ゲンパビ主催の阿部 ゆきのぶのシナリオ2本、1:「ハコ舟センチメンタリズム」2:「明日が見えない」の2本立てを1は、こゆび侍主宰の成島 秀和が演出、2は、阿部が演出も担当した。グリコみたいな企画である。こころは、無論、一粒で2度おいしい! である。2本に共通したテーマは、追い詰められた若者、だと解釈した。早目に行くべし(見切れ注意)(追記2015.2.11)

ネタバレBOX

 1は、アイデンティティーに関わる問題だが、通常ならアイデンティファイできる所で齟齬が生じている。人間はサルトルが指摘した通り他者を見て自己確認するのであれば、アイデンティティー形成に関しての必要条件は他者である。その他者が、自らが生まれ落ちた環境内で在るのが家族を成立させる成員であろう。この物語では、この家族の内、父母は既に亡くなっているので、現在、殆ど人間関係のない姉、弟にとって、最も身近な他者とは、互いの存在である。だが、姉弟は、思春期の早い時期から、未だ生きていた父母が、父、母を演じており、自分もまた、子供を演じている、という強迫観念に纏わりつかれ、この観念から自由になれないという悩みを抱えているのだが、その悩みを対象化できずにいる。姉にとって、それは、弟へのタブーを越えた愛の形を取り、弟には、タブーを越えてはいけない規制はあるものの、足場を失ったカオスとしての存在基盤を示した。その結果、弟は出帆、宗教組織の合宿所に入り2年間を過ごすが、問題は一切解決されず、ただ、本質に出会うことが出来なかったという事実だけが覆い被さってくる。仕方なく実家へ戻るが。姉の歪んだ愛情表現は、変わっていなかった。姉の望んでいるのは、実の姉弟の相姦である。
 然し、外に出て、少し大人になった弟は、キチンとタブーの意味する所を理解し、小学校の頃からおかしな縁のあった塔子との個人的関係を通して姉にノンを突きつける。感受性が豊かで、決して非理性的ではない姉も、弟に指摘された通り高校時代の同級生で、家に帰る途中の喫茶店の岡田を嫌いでないことを悟り、少し大人になった。自らの道を歩んで幸せを目指せる道を見付けたのであった。
 2は、“Bonnie and Clyde「邦題:俺達に明日はない」”のシーンと実在した、この銀行強盗に憧れる“さき”と彼女の彼でバンドマンの“恵太郎”との逃避行が、フラッシュバックの手法と映画のシーンと日本での彼らの逃避行を織り込み乍ら進展してゆく。さきが、ボニーとクライドに憧れるのは、彼女が不治の病を病んでいる為だが、彼女がどちらかというと積極的に破滅にのめり込んでゆくのに対し、恵太郎は、自分にはできないと日和る。唯、ボニーとクライドとの映画の会話しかしなくなったさきに「ボニークライド役でない彼女と話したい」と言う恵太郎の寂しさ。侘しさ、辛さは痛切。
 一方、今作には、日米のインテグリティーの差も現れているように思う。作品としては、2の方が好みだが、残念だったのは、見切れ場面が多かったことだ。見切れのないような小屋で、再度、じっくり拝見したい。役者は二人とも良い演技をしていたので尚更である。
ゾンビアフター

ゾンビアフター

骸骨ストリッパー

シアター風姿花伝(東京都)

2015/02/04 (水) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
ゾンビ物だから怖いのかなぁと思ってたけど、そんなことは全然なくてむしろ笑いどころいっぱいの楽しいお芝居でした

お話の流れ的にこうなるのかな?と言う読みを超える展開目白押し
最後の終わり方もそう来るかと、終わってみればとてもいいお芝居だったなぁという感想につきます

更に楽しみたい方はお早めに会場入りするのをお勧めします
自分の一言で舞台の流れが変わるかも?!

ネタバレBOX

楽しんで貰いたいのでこちらは後日
レンアイドッグス

レンアイドッグス

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/01/24 (土) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

天才・高橋明日香
シザーブリッツさん舞台「レンアイドッグズ」、Bチームを観劇。
勢いのある演者の中でも、座長のポジションでヒロイン役をやっていた高橋明日香さんが特に素晴らしい。
脚本も、最初は単純な人生リベンジものかと思っていたら、いろんな伏線が最後につながってて、お見事。

ネタバレBOX

登場人物のほとんどに恋愛感情が生まれるのですが、最初は、
A -> B -> C -> D -> E ,,, となってたためカップル成立しなかったのが。
悪魔の矢のおかげで、
A -> B -> C <-> D と、一部が(Cさん、Dさんのカップル)上手くいったことから、すべてが好循環するという。
上手いストーリー。

あと、Bチームのエリカを演じた石井はるちゃんが面白かったかな。
悲しき天使

悲しき天使

“STRAYDOG”

近鉄アート館(大阪府)

2015/01/29 (木) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

新地の天使
東京公演に続き大阪公演も観てきました。
大阪公演のほうが各チームとも出演者の平均年齢が若かったようですが、パワーのある良い舞台を見せていただきました。
このストーリーの舞台となる、大阪の飛田新地。
そこからほど近い、天王寺の近鉄アート館で公演したことが、目に見えないパワーにつながったのかもしれないですね。

ネタバレBOX

どの役者さんも素晴らしいのですが、Produce B組での、中村優さん、重松隆志さん、藤井奈々さんあたりが特に素晴らしい演技見せてくれたかな。
天晴スープレックス 7

天晴スープレックス 7

ブラボーカンパニー

小劇場B1(東京都)

2015/01/28 (水) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★

全体的に。
面白い要素が多く笑えそうな場面が多いだけに、少しもったいない気がした。

ミュージカル『メンフィス』

ミュージカル『メンフィス』

ホリプロ

赤坂ACTシアター(東京都)

2015/01/30 (金) ~ 2015/02/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

なんか映画化もされるそうです(された?)
舞台は1950年代(この年代前半=プレスリーが登場する前です)のアメリカ南部=保守的なテネシー州メンフィス。人種差別が色濃く残る時代・地域で、白人の青年ヒューイ・カルフーン(山本耕史)が黒人の娘フェリシア・ファレル(濱田めぐみ)の歌うブラックミュージックに出会うところから物語が始まります。

音楽がベースであり生演奏&生歌の迫力のあるミュージカルでした。

1幕75分 休憩20分 2幕55分の長丁場
=女性客が9割強! (WCには苦労されていたようです)

ネタバレBOX

実在したデューイ・フィリップスという白人DJの実話を元にした作品だそうで、最初の一歩を踏み出した反逆者=自主規制で黒人音源のレコードはかけないものというDJ暗黙の了解を破った最初の人だそうです。

話は、BEALE.St(ビールストリート)にある黒人クラブの経営者=フェリシアの兄でもあるデルレイ(ジェロ)も従業員=無口なバーデンのゲーター(JAY’ED)も白人である彼のことを快く思っていないのに黒人音楽が好きなヒューイ(実は文盲)はクラブに入り浸るようになります。
ある日デパートで働くヒューイがレコード売り場で、禁じられているブラックミュージックを流したところ、レコードが面白いように売れるようになります。この騒動で仕事はクビになってしまいますが、ヒューイはラジオ局に乗り込み、そこで働くモップがけしてる掃除夫=ボビー(吉原光夫)の静止を振り切り、メンフィス中にブラックミュージックを流します。これが思わぬ反響を呼び、気を良くしたラジオ番組プロデューサーのシモンズ(原 康義)は、ヒューイをDJとして採用します。一方、歌手としての成功を夢見ていたフェリシアも、ヒューイのラジオ番組に出演したことで、スターダムへの階段を上り始める。ヒューイとフェリシアの間には愛が芽生えはじめるが、デルレイ達だけでなくヒューイの母グラディス(根岸季衣)も二人の関係に理解を示さない。周囲の反対を押し切って愛を貫こうとする二人は街で暴漢に襲われてしまい、フェリシアは子供を生めない体となってしまいます。(←1幕)(2幕→)TV番組までやるようになったヒューイ(ママはプロモーターと化しました(^^)はフェリシアと結婚したくプロポーズまでするのですが、ココではなく北部の人種差別の弱い地域で暮らそうとフェリシアは提案しますが。ヒューイはメンフィスを離れられない=生まれ故郷だからといい頑なにメンフィスに固執し二人の距離が開いてゆきます。ヒューイの番組をニューヨークのメディアが抜擢するかどうかの見学時にフェリシアに生放送中にキスをしてしまいTVを降ろされます。フェリシアはNYに行く事になりヒューイも誘うのですが、ここでもヒューイは拒んでしまうのでした。・・・4年後リスナーが一人しかいないラジオ番組を細々としているヒューイのところに全米公演中のフェリシア(ビルというフィアンセもいます→兄には嫌われてるらしい)が訪れます。メンフィスでのコンサートに来て欲しいと頼みに来たのですが、ヒューイはここでも断ります。ですがコンサートの中盤に客席からフェリシアの歌声に合わせてヒューイが現れて二人は皆と共に高らかにブラックミュージックを歌い上げて幕となります。→ちょっとオチがオープンエンドとしても弱いかなぁと感じましたが。劇場内は徐々にスタンディングオベーションが広がって、アンコールの生演奏(当然ですよね=ミュージカルですし(^^)までには客席総立ちになりました(^^;)盛り上がったです!

さて閑話休題。ミュージカル「メンフィス」のブロードウェイ入りは2009年12月だそうで。2003ー2004年にマサチューセッツ州ベヴァリーの地方劇場→2004年にカリフォルニア州マウンテン・ヴュー。本格的にブロードウェイに向かって動き出したのは、2008年のラ・ホーヤ・プレイハウス(サンディエゴ)での上演からだそうです。そしてシアトルでのトライアウトを経て、ブロードウェイ入りを果たしたそうで。なかなかに長い道のりですね(^^;)

舞台セットではクラブのセット時はバックにネオン管でのビルボードがいくつも並んでいてかっこよかったです(^^)

劇場も大きく、マイクを使っての歌声でしたが。出演者の皆さんは、やはり迫力ありました~。ボビー(吉原光夫)さんの後半での歌の長い発声が凄いなぁと自分思えたデス。<「すいません、ダメで~す。」の台詞の発音にも笑わせてくれました>

開演時間は守られなかったな・・・ゼロアワーでアナウンス放送でした

白人がDJやってるんだぞと言われてしゃべった=「オス、おら白人。」の台詞も可笑しかった(^^)

意味の無い掛け声=ハッカドゥー=は耳に残りますね
二心不乱

二心不乱

企画公演 Good Morning Comedy

北池袋 新生館シアター(東京都)

2015/01/31 (土) ~ 2015/02/02 (月)公演終了

満足度★★★★

くすくすにやにや。
爆笑が生まれる系のコメディではなかったですが、嫌いじゃない系統でした。
途中、「あれ、今の笑いがほしかった間かな?」ということが何回かありましたが、
お客さんによったりしますから、難しいものですよね。

二本目は、わかるっちゃわかるけどモロすぎかもなー、と思わないでもなかったり。
わかるんですけどね(笑)

とらわれた夏

とらわれた夏

ほりぶん

ムーブ町屋4階ハイビジョンルーム(東京都)

2015/01/29 (木) ~ 2015/02/11 (水)公演終了

満足度★★★★

女優怖し
最初の15分程度以降は凶器・狂気・狂喜・驚喜の連続!
打算と自己中と慈悲が感じられる作品でしたので、馬鹿笑いしたい人は是非。

自己オマージュ=シャウクロス

自己オマージュ=シャウクロス

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2015/01/15 (木) ~ 2015/01/22 (木)公演終了

満足度★★★

見→知で観劇
「あることよりあるべきを見ろ」→「あしきからこそより純粋を知れ」の順で観劇。

ネタバレBOX

「あることよりあるべきを見ろ」
不条理を描きたかったのか、あの時代の異常さを描きたかったのか、余り見えずに終わったかな。
まあ、アフターイベントで八割ぐらいイロイロ持って行かれたが(笑)

「あしきからこそより純粋を知れ」
「見ろ」より、より混沌を感じた。また、壊れていく精神を描いてるように感じる部分もあったが、崩壊という所までは感じなかったかも。
回帰熱

回帰熱

観覧舎

OFF OFFシアター(東京都)

2015/01/14 (水) ~ 2015/01/18 (日)公演終了

満足度★★★

曖昧すぎる?
95分の上演時間との事であったが、(悪い意味で)長く感じてしまった。物語は映画シーンと日常シーンと妄想シーンとに別れてるような感じではあったが、映画シーンと日常シーンの区分けが曖昧な感じ(両方とも作家の物語の中と思ってしまう感じかな)だったかな。
キャラはどれも面白くは感じたので、物語をわかりにくくしてたのはちょっと勿体ないかなと思ったかな。

アルマ

アルマ

THE TRICKTOPS

ザ・ポケット(東京都)

2015/01/28 (水) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★

中二病ごころくすぐる作品
ネットスラングや誤認逮捕事件などの時事ネタがふんだんに盛り込まれていて、
演出やストーリー展開も若者をターゲットにしているのかな?という感じがしました。
全体的に漫画やアニメのような二次元的な作りに見えました。

マルウェア VS ワクチン、エシュロンコード、暗号文、天才クラッカー、テロリスト などなど
中二病ごころをくすぐるようなキーワードが満載な作品でした。
舞台セットも近未来的で格好良かったです。
(ただ、セットが1種類だけで変化なし、というのは少し寂しいかな)

短い尺で場面が次々と展開。
テンポが早く、疾走感は感じられましたが、場面転換が少々雑に感じられることもありました。
後半ちょっと理解が及ばないところもありましたし、色々ツッコミどころもあるのですが、
個人的には概ね好みの内容でした。

ネタバレBOX





[memo]
反政府組織がアルマというマルウェアを使ってテロ活動を続けている。
プログラマーのみり子は暗号を解いたことで警察にスカウトされる。
警察官の昴と反政府組織のボスは繋がっていた。
テロ活動殲滅を口実にエシュロンコードを起動することを認めさせ、
より安全な国を作るという野望のため。
最終的には自分たちの通信が傍受されテロリストと繋がっていることがバレて逮捕される。
アルマを作ったのはみり子と同じ塾に通っていた有間。
2人にしか分からない暗号(モールス信号)をずっと送り続けていた。

爆破予告した場所に関連する人物が天才か凡人かで・(トン)-(ツー)のモールス信号になっている。
答えは「FOOLISH」
メンタルトレーナーのくせに

メンタルトレーナーのくせに

護送撃団方式

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/01/28 (水) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★

笑えたけど掘り下げを求める。
満員御礼の回。通路のパイプ椅子で観劇。
お笑いは演出山田氏関係の中堅・ベテランの役者陣の力が絡まって面白い空気が出ていてよかった。コメディとしては気に入ったけど、終わりやテーマが浅く見えてしまうのと尺が長いのが残念でした。笑いは大事だけど、メンタル(心理学)のテーマでもあるしキャラクターの関係性に重点が欲しかったです。笑いとかで☆4、全体だと3の印象。
劇団の色としてTakeOut芝居の考え方など凄く好きなんですが、その為にもっと掘り下げがされることで、観客は良くも悪くも胸の内に何かを溜めて帰路につくのかなと私は思いました。

メフィストフェレスにさえそっぽを向かれた男たちのハナシ

メフィストフェレスにさえそっぽを向かれた男たちのハナシ

スケアクロウズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/01/28 (水) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほほうって
大人の雰囲気を堪能しました。

ネタバレBOX

原発事故による放射能汚染を極端に嫌い、東京に住みながら大豪邸の地下室からほとんど出られなくなって暮らしている男と、そこに出入りする友人や女たちの話。

彼らは団塊の世代の男たちでした。男優も年相応で大人の雰囲気に溢れていて素晴らしかったです。ラストで流れたブルームーンも素敵でした。

学生運動で燃えた経験を持つ彼らのうちの一人は人生はこれからだと熱く言っていましたが、発達障害の粗暴な性格が災いして家庭が築けず自殺しました。賢いはずの男は未来を描くことができず、心の悪魔と会話していましたが自殺はできませんでした。

少女役の岩永ゆいさんが良かったです。パンフレットの写真よりも遥かに。
ボンベイドリームス

ボンベイドリームス

梅田芸術劇場

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2015/01/31 (土) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しいおもちゃ箱が開いた♪
とにかく、曲が頭から離れません♪
ノリノリの曲もシリアスなナンバーも、そして2幕あきのチャイヤ~!
基本、コミカルな動きがわかりやすくて、仕事帰りの友達と、「単純に楽しめたね!」とリフレッシュ。

主役の浦井さんはもう水を得た魚のように歌い踊り動きまくってますね。自らの悩みに陥りながらも、ボリウッドで生き抜こうとする、ちょっとチャラいけどエネルギッシュな青年を好演。
また演技の幅が広がりました。ラスト近くのジャーニーホームにはヤられました。
どのキャストさんも生き生きとしていて、見所が満載でした。
朝海さんの表情もツボ、加藤さんの美声もツボ、中川さんの影よ影よ~には、脱帽です。
すみれさんの美しさは客席のどこから見てもため息。浦井さんとの息がピッタリの好演。

ただ楽しいだけでなく、ちょっとほろ苦い場面も用意されていて、さじ加減が絶妙な荻田さん演出でした。
(初日、2階から見たライティング、美しかった…)

暗く暖かな日々

暗く暖かな日々

小松台東

OFF OFFシアター(東京都)

2015/02/03 (火) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

立派な家族
面白い。100分。

ネタバレBOX

晴夫(坂口候一)…朋美が中学生の頃から家を出て別居していた。突如、「うなぎの骨」を片手に家に戻り、朋美と衝突する。
朋美(浅野千鶴)…長女。父のいない、母も倒れた家を支える。母死去し、父のいない家が普通だったと父を責める。
克則(松本哲也)…長男。父不在で母がいなくなった家に彼女と住む。朋美と違ってイマイチしゃんとしてないが、母死去後父に詰め寄った。
玲子(小林さやか)…母の妹。父の帰来に、朋美の肩をもつ。
信二(佐藤達)…玲子の夫。玲子のわがままに若干キレる。
稲本(瓜生和成)…晴夫の元同僚。晴夫の帰来のきっかけをつくる。晴夫世帯に色々世話を焼く。
関根(永山智啓)…晴夫の後輩。朋美の高校時のクラスメイト。朋美から好意をもたれていると想いこんでた。
幸恵(小園茉奈)…克則の彼女。新しい父の存在(とソファの買い替え)に反発して、家に帰らず、克則宅に住み続ける。

母の容態が良くない中、父が突如帰来し、反発する朋美。母の危篤の際も父とは病院に行かないと意地を張る朋美。母が死に、父が喪主を務める葬儀が
終わるが、克則は朋美と自分の前に説明しろと迫り父は頭を下げる。朋美は、父のいる家は穏やかでないと49日が過ぎたら家を出ると決意し、うなぎの骨を一齧りし、父や克則もまたうなぎの骨を食べ続ける…。

意地っ張りな父娘と、ちょっととぼけてそうな息子の3人(+母)の情を描く。生まれた溝を積極的に埋めるでもなく、かといって完全に拒絶するでもなく、宙ぶらりんな関係の親子。「家族」に想いいれのある(妻を亡くした)稲本が、葬儀で晴夫のぐちゃぐちゃのハンカチを朋美が預かったシーンに感涙するというくだりで、本人たちの「無意識の」繋がりをジワっと客席に届けてくれた。受け取る人が自分にはいないと嘆く稲本に(何の気なしに)捨てとくよと手を出す晴夫に涙する稲本がかわいい。
49日までは家にいるという朋美に、49日までは出て行かないと約束しろと迫る晴夫や、49日もあれば気も変わるよねと一見のんきな克則ら男陣の、弱弱しくもかわいげのある反応が面白い。朋美には悪いが、49日後も「家族のため」に残ってあげてほしいなと。

稲本演じた瓜生の演技もいいし、晴夫を演じた坂口のぶっきらぼうで内心ガキっぽい男性造形も上手い。関根というみょうちくりんで実直な男を演じた永山がいい笑いを産んでた。
笑えてビターでちょっとウィーミングないい舞台だった。
ゲンジツパビリオン

ゲンジツパビリオン

ゲンパビとこゆび侍

ギャラリーがらん西荻(東京都)

2015/02/03 (火) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Aバージョン
気づいているけど、気づいていないふり。はじめから壊れてるんで、安易な希望はありえない。後ろ2列は見難いんで、前方がおすすめ。

BEAT RUNNER!

BEAT RUNNER!

ステージタイガー

松原市文化会館(大阪府)

2015/01/25 (日) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

大人の都合 小学校を卒業する年令なら解るはず
お芝居で地域と子供たちがつながる、ダンスの発表の場にもなる、すばらしい。 大人の都合 小学校を卒業する年令なら解るはず でも何故、 本人なりに考える 子供じゃない 大人の都合 ステタイの熱い芝居で。

ネタバレBOX

職員室 古今東西 不良 たばこ 茶髪 ダンス ...ちがう。 ストリートダンス ヨー ヨー 訳解らん 今や必須科目 生徒が卒業式て踊りたい じゃ見させてもらう // ガシャーーン 松田先生 事故 後は頼みます 日野先生 // この手紙 陸上 // 日野先生 何で教師に 無気力 // 俺 待ってます バトンミス // ダンスの練習 放課後 集まった 日野先生のステップ ひどい 日野先生何で教師に、 // 俺待ってます バトンミスの責任感じて? // ダンスの練習日 体育館 誰もいない 1人来た 今日休み? 3組の沢木春菜 1対1じゃ嫌 ダンス好き? ううん うそ いやいや やらされている感じ ついてきて下さい ここグラブ 踊っている時だけ・・・ 学校面白い?エアー日野 ダンスが始まる 驚く 見入る で、その人達へ OGって事で 沢木もよく喋る様に へー、 こっちまで嬉しく成ってくる 良かったね // ダンスが上手く成ってくる どうでしょうか 浅野先生 ○ 卒業式がんばって // Uチューブに上げてみよう ビルの ガラスまどを 鏡に // 学年主任の浅野です トルルル 沢木春菜の父“ 春菜にこれ以上
ダンスをさせないで下さい 離婚調停中 親権を取って海外へ 春菜は母に会いに行く 来させない様に言われいる 卒業待たずに すぐに海外へ行きます。 // 日野先生の携帯に電話 先生 学校で待っている。 (学校)あのね 重大発表 私 家出した 泊めて 帰ろ おねがい 沢木、出来ない 父から言われいる あんな奴の言いなり? 悪く言うな 今は家に帰るんだ そんな事より今が大切 将来がちょっと辛くなっても、 もう何か言って 先生は エアーだよ 沢木さんの父さんから電話がありました。 // あの時 どうしたら良かったか ずっと考えている // 先輩 どうしたんですか 先輩 こっちへ戻って来て下さい 逃げているのですか お前に何が解る。 沢木 聞いて 先輩がオリンピック選手と走っている 集まる生徒 生徒の声援 転ける 先生 頑張って 生徒の声援 沢木 俺は負けっぱなしだけど 最後まで走ったぞ もう一度しようダンス 卒業式 2回したらだめですか 今から 沢木の父が来る 見てやってほしいんです あいつらのダンス これ卒業式の案内 ありがとう 本当にありがとう (父さん)春菜良かった
な もう少し 向こうで待っているから 生徒ありがとうございました。 あーーっ 浅野先生(しまったバレた な感じ しかし浅野先生の粋なはからい) いるでしょ これが、卒業証書


お芝居で地域と子供たちがつながる、ダンスの発表の場にもなる、すばらしい。 大人の都合 小学校を卒業する年令なら解るはず でも何故、 本人なりに考える 子供じゃない 大人の都合 ステタイの熱い芝居で。
アルマ

アルマ

THE TRICKTOPS

ザ・ポケット(東京都)

2015/01/28 (水) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

結構好みかも
2時間半(休憩あり)の芝居でしたが,面白さに引き込まれてしまいました。休憩がなくっても,この芝居なら耐えられるような気がする。椎名りおさん,やはり上手い。彼女だからこの芝居が成り立ったんかもね。再会と承認の物語。ちょっと間違えたら陳腐になりそうだけど,しっかり留まり,伝わってきましたね。

This is 30

This is 30

シンクロ少女

スタジオ空洞(東京都)

2015/01/23 (金) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★

新たな方向?
今までとは少し違った感じの内容の公演でしたが、これもアリかな!?と!三兄弟の絶妙な関係性にやり取り、楽しかったです!

ネタバレBOX

兄の元カノと付き合う部分と、歌の使い方は以前から引き継いでる感じですね。最後の道に迷ったあたりはなくても良かったようにも思いました。そのかわりにもう少し元カノと付き合うところでの心理描写やエピソードみたのも観たかったです!
「蛍よ……妖しの海を翔べ」

「蛍よ……妖しの海を翔べ」

劇団ギルド

座・高円寺1(東京都)

2015/01/29 (木) ~ 2015/02/01 (日)公演終了

満足度★★★

観させていただきました。
義経伝説の壮大さを感じさせてくれる面白いお話しでした。
ただ、全体的に長すぎる感があり、2時間程度でまとめた方が
判りやすく面白いのではとおもいました。
マッピング?スクリーン?最初はスケール感の深さを象徴するようでしたが
全編これだと奥行きがなくのっぺりとした感が否めませんでした。
しかし、義経の心内と影武者の葛藤などの描写と
義経の吐露する心内のセリフなど舞台っぽい熱い感覚を持てて
とても楽しめました。

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