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暗く暖かな日々
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
小松台東「
暗く暖かな日々
」の観てきた!クチコミとコメント
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unicorn(1870)
満足度
★★★★★
立派な家族
面白い。100分。
ネタバレBOX
晴夫(坂口候一)…朋美が中学生の頃から家を出て別居していた。突如、「うなぎの骨」を片手に家に戻り、朋美と衝突する。
朋美(浅野千鶴)…長女。父のいない、母も倒れた家を支える。母死去し、父のいない家が普通だったと父を責める。
克則(松本哲也)…長男。父不在で母がいなくなった家に彼女と住む。朋美と違ってイマイチしゃんとしてないが、母死去後父に詰め寄った。
玲子(小林さやか)…母の妹。父の帰来に、朋美の肩をもつ。
信二(佐藤達)…玲子の夫。玲子のわがままに若干キレる。
稲本(瓜生和成)…晴夫の元同僚。晴夫の帰来のきっかけをつくる。晴夫世帯に色々世話を焼く。
関根(永山智啓)…晴夫の後輩。朋美の高校時のクラスメイト。朋美から好意をもたれていると想いこんでた。
幸恵(小園茉奈)…克則の彼女。新しい父の存在(とソファの買い替え)に反発して、家に帰らず、克則宅に住み続ける。
母の容態が良くない中、父が突如帰来し、反発する朋美。母の危篤の際も父とは病院に行かないと意地を張る朋美。母が死に、父が喪主を務める葬儀が
終わるが、克則は朋美と自分の前に説明しろと迫り父は頭を下げる。朋美は、父のいる家は穏やかでないと49日が過ぎたら家を出ると決意し、うなぎの骨を一齧りし、父や克則もまたうなぎの骨を食べ続ける…。
意地っ張りな父娘と、ちょっととぼけてそうな息子の3人(+母)の情を描く。生まれた溝を積極的に埋めるでもなく、かといって完全に拒絶するでもなく、宙ぶらりんな関係の親子。「家族」に想いいれのある(妻を亡くした)稲本が、葬儀で晴夫のぐちゃぐちゃのハンカチを朋美が預かったシーンに感涙するというくだりで、本人たちの「無意識の」繋がりをジワっと客席に届けてくれた。受け取る人が自分にはいないと嘆く稲本に(何の気なしに)捨てとくよと手を出す晴夫に涙する稲本がかわいい。
49日までは家にいるという朋美に、49日までは出て行かないと約束しろと迫る晴夫や、49日もあれば気も変わるよねと一見のんきな克則ら男陣の、弱弱しくもかわいげのある反応が面白い。朋美には悪いが、49日後も「家族のため」に残ってあげてほしいなと。
稲本演じた瓜生の演技もいいし、晴夫を演じた坂口のぶっきらぼうで内心ガキっぽい男性造形も上手い。関根というみょうちくりんで実直な男を演じた永山がいい笑いを産んでた。
笑えてビターでちょっとウィーミングないい舞台だった。
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2015/02/03 23:13
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