最新の観てきた!クチコミ一覧

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シンデレラ

シンデレラ

Kバレエカンパニー

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

豪華
ただただ楽しかった。綺麗だった。真鍋かをりさんがいた。

紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aga-risk Entertainmentは期待を裏切らないね!
卒業式における「日の丸・君が代」の、コメディ(!)
Aga-risk Entertainmentが、お得意の、会議バトル・コメディだ。

ネタバレBOX

新作が発表されるごとに、Aga-risk Entertainmentのレパートリーが増えていく印象。
これも卒業時期に再演・再々演されても、また観たいと思わせる作品だ。
学校の演劇鑑賞会とかにもいいよね。

とても気持ち良く最初から最後まで笑い、楽しんだ。

「卒業式における日の丸、君が代」という、一見すれすれのテーマに対して、正面からぶつかるのではなく、巧みにそれを観客に意識させながらコメディに持ち込むというセンスがいい。

東京大空襲前日(!)という恐ろしい設定のコメディ『大空襲イヴ』や孤独死の現場を清掃する特殊清掃員を描いた『無縁バター』など、どちらもタイトルからして痺れてしまうテーマからの発想、視線がうまいカンパニーである。
その部分を直接触るのではなく、観客には「直接部分」を頭の中に浮かべさせながら、その「周囲」の「面白いところ」に触れていくというセンスの良さがある。

今回の作品も、「紅白旗」って、結構毒吐いてますよね(笑)。下手したら街宣車がサンモールスタジオ前にいてもおかしくない……はないとしても、このセンスからもAga-risk Entertainmentの面白さが始まっている。
「国旗と国歌で泥仕合」「右も左もわからない」ていうリード文も好きだ。

生徒の自主的な活動を妨げるモノに対して、ということでは、イデオロギー論争ではある。
しかし、「(いわゆる)政治的イデオロギー論争」ではない。

当然観客は、「日の丸・君が代論争」は頭にあるので、そこに熱くなる左派教師の饒舌さに笑い、生徒と教師の意見の「逆さ」にも、また笑うことができるのだ。

Aga-risk Entertainmentは、チームプレイの劇団だ。
個人の力が発揮されるが、チームプレイを大切にしているように思える。
それぞれのポジションがしっかりしていての、戯曲なので、観ている側にも安心感がある。
きれいに台詞や演技のバスが渡るさまは、観ていて楽しい。

そういう意味でも「会議」という設定は、とても効いていると思う。
過去作品の『ナイゲン』はもちろんこと、『時をかける稽古場』だって、会議モノですよね。

少々、役者のパターンが固定してきたように思えるが、それがいいところも、ある。
たぶん、観客のそれを刺激するのが、「委員に口の達者な淺越くんがいます」の台詞だ。
過去の作品、特に『ナイゲン』を観ている観客にとっては、手を叩いて笑うところだ。
だって、最初のメンバーに彼がいないのが不自然なんだもの(笑)。

ただし、1人だけ得をした淺越くん(部屋を2つもらった?)は、もっと屁理屈、いや、ディベート、じゃなくて弁論を振るってほしかったと思う。まあ、村松先生とのバトルはなかなかではあったが。
観客の多くも、それを期待していたのでは。

今回の作品では、「おっ!」と思ったシーンがある。
校長室に押しかけるシーンだ。

校長室内での会話と、「どうやって校長室に入り、メンバーを集めるか」という話し合いが、渾然となるシーンで、ここには演出のうまさが炸裂していた。

後半に向かって、畳み掛けることが必要なシーンなので、本当にここのリズムとスピードがいい。
観客が深く考える前に進んでいる。
このリズムでラストに引っ張るというのは、もの凄くうまい。
もちろん、今までの作品でもスピード感を出していた演出はあったが、これほど印象的、かつ違和感のない演出は素晴らしい。
演劇ならではの演出であり、舞台をライティングで区切って、さらに場所や時間の移動をさらりと見せる演出の集大成とも言えるもので、新しいワザを手に入れたのではないだろうか。

なので、さらに次回作も楽しみになってしまう。

ラストに、生徒会長・熊谷が、やっぱり手を挙げないというのも、好感が持てる。高校生は大人なんだから、そう簡単には丸め込められない。そして、基本、左派教師村松と校長以外は「日の丸・君が代」の扱いなんてどうでもいいと思っているのだろうし、会議は早く終わらせたい、というのが心の中の本音だろう。
なので、折衷案が出てくれば、一気呵成に全員が乗るという図式はわかりやすい。
生徒たちには、「あんときは、燃えたよねー」「熱く語ったよ」という「思い出」が残ればいいということなのかもしれない。というのは、高校に熱くならなかった者のひがみなのかもしれないが(笑)。

今回の作品では、それぞれの先生たちと、生徒たちとの距離感がきちんとわかる戯曲も、生徒と教師の演技もうまいのだが、教師のほうの役者さんたちが特に印象に残った。
1人ひとりが「いそうな」先生であり、ブレがない。最小限の人員で、必要なキャラクターを揃え、無駄も隙間もないのだ。

特に、左派社会科教師・村松を演じたボス村松さんは、自身の劇団・鋼鉄村松でも見せたことのないような、伸びやかで、活き活きとした演技がとても良かった。「日の丸・君が代については、言いたいことがある!」という前のめり感がよく出ていた。
菊池先生の菊池奈緒さんも、いいキャスティングだ。全体的に浮き足立ちがちな、こういう作品の中で、きちんと押さえるところがうまい。杖の演出が効いているのかも。

個人的には、塩原先生のような、「いいこと言ってるでしょ」という、したり顔で、みんなをまとめようとする先生は嫌いだ(笑)。いや、役者さんとか演技ではなく、そういう人っているよねー的な意味で嫌いなのだ。なので、演じた塩原俊之さんが、うまいということでもある。

それにしても、作・演の冨坂友さんって、出身高校LOVEなんですね。
個人的には、卒業式とか、学校の行事などでこんなに熱くなる気持ちは、まったく理解できないんですけどね(笑)。
花影

花影

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

enjiさんの舞台を初めて観ました。
enjiさんの舞台を初めて観させて頂きました。
コミカルな内容で、楽しませて頂きましたが、段々、家族の繋がりに対する思いテーマを投げかけられて来たようで、最後は感動させて頂きました。
永井さんの演技、とても好きです。それから猪又さんの演技の上手さには唸らされました。また観劇させていただきたいと思います。

コロラド

コロラド

いびき

新宿眼科画廊(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/24 (火)公演終了

満足度★★★★

無題1432(15-080)
20:00の回(晴)。19:33受付、開場、手前(桟敷+椅子)と奥の対面式、奥(椅子3列)に座ります。かかっている音楽が意外と好み、20:05前、開演、コロラド雑学~21:08終演。

「団体」の公式サイトに行くと別のものがでてきますが、日芸主体ということと、生活図鑑「凹」に出ていた鶴田さん(白昼夢も観ています)が出ているので観に来ました。

大島さん、三浦さん「良くてフロリダ、あるいはテキサス。(2014/7@BASE)」。戸塚さん「悪い森(2014/7@サブテレ)」「Parting(2014/5@セッションハウス)」「ゲンゴロウ(2014/2@pit)」、脚本で「「犬の下には、川が流れて(2014/11@コンシール」。東さん「「常夜ノ國ノ★アリス(2014/5@王子)」...結構観ているものです。

終演後お訊きすると、まったくのアドリブではないそうですが、B級テイストがたっぷりの内容でした。ポップコーンとコーラがあればなおさら。しばらく前、映画ばかりの頃、ポレポレ東中野で観続けていた「青春Hシリーズ」...Hシーンがひとつでもあれば、あとは何でもOKのトンデモない映画シリーズ(まだあるのか?)のトンデモなさに近いかも。この雰囲気は好み。

不動倭組 はわい温泉千年亭公演

不動倭組 はわい温泉千年亭公演

剣戟はる駒座 Group

はわい温泉(鳥取県)

2016/09/01 (木) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

【新撰組土方/ 供養旅 / 花魁いろは歌】
大衆演劇そのものが私はまだまだにわかなのですが、初観劇させていただいた劇団さんでした。
劇場さんは昨年の12月の長谷川武弥劇団さんで何度か行かせていただいたのですが
(女性が総座長をされてる劇団さんで、個人的に凄く好きです!!今年は関西での公演がないそうなので残念でなりません……)
のる劇団さんが変わると、劇団で持ち込まれている照明や装置も変わるので、かなり印象が変わるんだなーとか思ったりもしました。

はる駒座さんは小劇場で言う前説的なことを凄く元気にされていました。
私が今まで観劇させていただいた劇団さんはミニショーがいきなりはじまる場合が多かったので新鮮でした。
(あ、大衆演劇は「ミニショー」「お芝居」「舞踊ショー」の三部構成の場合が多いのです)

ミニショーと舞踊ショーにもお芝居の要素が盛り込まれていて、とても楽しめました。

この日は座長さんの花魁が初だったらしく、とてもいいものを観たと思います。
花道の真横の席で観劇していたので、花魁の豪華な衣装が間近で見れました。というか、間近すぎて、思いっきりぶつけられました。ぶわっと!!
でもって、その衣装のままで送り出しにも出てくださっていたので(大衆演劇の劇団さんは大抵、衣装のままで送り出しをされます。とても素敵です!!)とてもお得な日だったように思います。

木川劇場さんの公演は通常料金なら1300円です。
(そして、前売りは1000円です。近隣のお店で観劇当日にも前売り券は買えてしまいます)
はる駒座さんの公演は今月末までですが(4月は門真のゆの蔵です!!)劇場さんも椅子がふかふかしていて、ミラーボールがあったりする不思議な雰囲気な素敵な劇場さんです。
是非是非、観劇に行ってみてくださいね!!

u-you,company 14th STAGE『UTSUKE』三部作

u-you,company 14th STAGE『UTSUKE』三部作

u-you.company

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/02/11 (水) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★

現代→過去→未来で観劇
今回は、現代編→過去編→未来編の順で観劇。
面白かったが、やはり現代編と未来編は一つの作品として観たい気持ちは変わらず。

ネタバレBOX

『織田信長殺人事件』
再演なので話・展開は知っているが、知っているからこそなのか、再演だからなのか、より面白く感じた。ただ個人的に感じてた、安土・桃山時代と言ってるが、それより前の時代であるので時代の呼び方は変えて欲しかったか、フォロー台詞が欲しかったかも。

『一夜』
現代編を見て知ってるからこそ、信長の抗う抗えない感情が切なく感じてしまう。ただ逆に知ってるからこそ、信長の抗うシーンはもう少し欲しかったと感じてしまう部分もあり(過去編しか見れない事を考えてるからか?)よかった。

『アインシュタイナ』
三作品の中で一番のコメディ系。でも、コメディ系ではあるが、信念のしっかりした作品であった。しかし、天野さんの人間GPSの原因は知りたかったな(笑)
タケルのミコト!【アンケート即日公開】

タケルのミコト!【アンケート即日公開】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/02/05 (木) ~ 2015/02/11 (水)公演終了

満足度★★★★

過去っぽく見せてるが
遺伝子操作と出生前診断の是非や福祉の問題に踏み込んだ?物語かな。ただ、そういう物語でありながら、あの設定(時代?)にしたことにより、
殺陣がででくる物語としても違和感なく見れた。面白かったーー!

神様の言うとおり2 βテスト

神様の言うとおり2 βテスト

NICE STALKER

王子スタジオ1(東京都)

2015/02/07 (土) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★

今回
βテストとなっている通り、メインは物語を見せるより、七月の公演に向けた調整とシステムテストの意味合いの方が強いかな。選択型舞台は余りないので面白い試みではあるが、物語の方向性というか、どういった物語なのかは、もう少し明確にした方がよいかもね(逆に物語的なのを排除し、選択したシーンを楽しむにするのもありだが)
七月の公演でどうバージョンアップしてるか。

紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかの議論
難しい題材にも関わらずテンポの良いコメディでした。肝心の生徒側の主張にブレがなかったので、軸がしっかりした内容になっていました。
ハチャメチャで、ノリも良く、セリプのリズムも心地よくてあっという間に2時間経過していました。

悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

未来
過去の反省を踏まえて、未来があやういことにならないようにしたいですね。

花影

花影

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

経験差によって観方が違う
現代社会の重要課題にして、人間の尊厳という個人と家族問題でもある。自分は、公演にあったような経験をしているため、胸にこみ上げて来るものがあった。
深刻なシーンもあったが、あまり暗くならないよう演出上の配慮があった。

ネタバレBOX

公演は、2つの話が同時進行し、一人の人物を介して交わる。しかし、それは相当な偶然で強引な結びつけだったと思う。
認知症の女性入居者(元高校教師)とその家族の在りようと、その入居先にいる老人とその息子の確執ある父子関係が描かれる。息子の父親に対する嫌悪(若い頃の自分勝手、女癖の悪さなど)と、事故による車椅子生活に対する苛立ちと失望を抱えた30代男...。
この30代の息子が元高校教師の教え子であるという偶然の再会。さらにこの男が高校時代に起こしたとされる事件が明らかになるが、その事件の被害者と目される女性が施設の職員として働いているという偶然の重なり。もしかしたら女性職員が敢えてこの施設で働いていたかも...。
それぞれの話が交錯しながら、認知症の女性(忘れることで純真さが増す?ような設定)が、周囲の人間を温かく包む姿が愛しい。

既に鬼籍の母親を見るようで胸が締め付けられた。ちなみに元高校教師の夫も癌で余命いくばくもないということであったが、この状況設定も自分の時と重なり、その時の想いがよみがえった。

老いた先にあるものは...ということを改めて考えさせられた。

今後の公演にも期待しております。
MoNoKuRo

MoNoKuRo

TrouBleMaker*people

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/03/13 (金) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

個性的なキャラとパフォーマンス♪
婦長さんがとっても良いキャラでした。
そして謎のサンティマンのパフォーマンス!暗闇で輝き、美しかった!
個性的な患者たち…、それらは全て作演・Bisu,さんの分身とのこと、本当に個性的でした。
そして正気の主人公・彩は戻って来れるのか?
面白かった♪

Bisu,さん曰く「今回の成功は周りの方々のお陰。自分の未熟さを痛感し、約2年間程は本公演は控えよう…」との事。
いえいえ、全然楽しかったですよ♪
2年後と言わず、是非また観劇させて下さい。楽しみにしています。

ネタバレBOX

何故、精神病院に居るのだろう?と、彩。
黄赤緑ピンクの色をまとった喜怒哀楽、感情豊かな患者たち。
無表情を装いながら患者思いの婦長さん(とっても良いキャラでした)。
一本切れてしまったような精神科医。
猫や渡り鳥。
そして謎のサンティマン(パフォーマンス美しかった)!

異様な患者の中、自分だけが正気と疑わない彩、だが。
彩と患者たちが親しくなって、均衡が崩れ…。
そして喜怒哀楽の感情を持つ患者と婦長が一人、また一人、錯乱した精神科医の手にかかる。
感情を紡ぎ、喜ぶサンティマン。

そんな中、彩は自分が喜怒哀楽を無くし、絵を描けなくなった画家で、自殺しようと意識不明の状態で意識だけが離脱した存在だと知る。
果たして彩は元の体に戻れるのか?
後押しする猫と渡り鳥…、患者たちとの日々が失われた感情を取り戻させ…。

精神病の突飛な、そして閉鎖された空間の中、紡がれたストーリー、結構、面白かったです。
コロラド

コロラド

いびき

新宿眼科画廊(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/24 (火)公演終了

満足度

合わなかった(女性バージョン)
自分の感性が鈍ったかもしれないが、本公演は何をテーマまたは主張したかったのか理解できなかった。
説明にあった脱獄シーンに興味を持って観ただけに残念な描き方だった。


ネタバレBOX

監獄内での女性囚人の会話は、普段よく見聞きするような「嫌らしい」「いじわる」「悪口・陰口」の類…別に収監されている状況にしなくてもよい。興味を持った脱獄の手口は、警察内部の手引きという安易な方法。拍子抜けするような話で残念だ。

演技…というよりコントを見ているようだが、わざとらしい笑いネタでは、真に笑えない。ドタバタ騒動は見苦しかった。

次回公演に期待しております。
鑪―たたら (残席僅か)

鑪―たたら (残席僅か)

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

程よい緊張感が漂う舞台。
父と息子、父と娘、元親友同士、そして、それぞれの過去とこらから・・・いろんな緊張感がそこに漂っていて、それぞれがとても真剣に生きようとしてる・・・それがとても伝わってきました。
せつなくて、温かくて、過ぎてきた時間が大切に思える物語です。
演出がとても良かったです。

たしあたま/海辺のバカ

たしあたま/海辺のバカ

劇団東京乾電池

駅前劇場(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/24 (火)公演終了

満足度★★★

より勉強を!
卒業公演おめでとうございます。
ブラック不条理劇観劇しましたが、まだまだ役に入っているという感じがしません。台詞も一本調子で”らしさ”という点でより一層の勉強を期待します。
教材は、そこら近辺に転がってますので”志”是非とも遂げて下さい。

極上文學「草迷宮」

極上文學「草迷宮」

CLIE

紀伊國屋ホール(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/24 (火)公演終了

満足度★★★★

日本語の情緒の奥深さ!
幽霊好き、妖好きは楽しめます。字幕スーパー(英語)がでますが、何と無味乾燥なものか、日本語の情緒の奥深さ再認識しました。
舞台セット、効果音、美術衣装とも素晴らしく楽しめました。

モルフィンの伽唄

モルフィンの伽唄

企画団体シックスペース

荻窪小劇場(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

幻想的であるが...
照明は公演全体を通じて薄暗く、時に妖艶もしくは幻想的な雰囲気を醸し出すような色彩光を照射する。そのビジュアル的な観せ方は魅惑的であった。

ネタバレBOX

衣装は妖しげな演出効果を上げるため独特であったが、その統一感があったのだろうか。自分にはその意図が分かりかねた。支配人のチャイナドレス、(紅い花/母親)役の赤い肌襦袢...薬物に侵され堕ちたイメージだろうか。その割には髪は梳いており、襦袢も洗いたてのようだ。

さて、舞台上は、4個のBOXを置いただけで、その組替え、積重ねで現実状況や心象風景を説明する。使用しない場合は隅に寄せ、スペースを広げて舞踊(男性だけの群舞...中毒患者の苦痛表現か)する。群舞姿は力強いが、その苦悩度合いの多くまたは大きさを表現したのだろうか。

ストーリーは、薬物による幻影...そこで繰り広げられる世界観は神学的、哲学的なもの(登場人物名が、エンゼル、アダム。ちなみにモルヒィン、ヘロインもいる)...それは抽象的な表現になっており、その演出も有りかもしれない。しかし、話を進めるための伏線(例えばシャルルの腹にある傷跡)は、その後の話にどう繋がったのか。説明(回収)しきれているのか疑問に思った。

演出上の重要な問題として、上手・下手のそれぞれ中2階に相当する場所(上手では階段途中か踊り場)での演技は、場内両端の客席からは見えない(見切れ)。このようなことは、稽古時にチェックするべきであろう。

今後の公演に期待しております。
舞台「さくら色 オカンの嫁入り」

舞台「さくら色 オカンの嫁入り」

シーエイティプロデュース

三越劇場(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/23 (月)公演終了

満足度★★★

来年も桜を!
不幸を絵に描いたような人たちが、寄り添って今日そして明日を生きていこう
いう姿は勇気づけられる。
熊谷真美さんの白無垢姿、桜の演出は美しかったです。
正司さんは登場とともに場の空気を和らげ、流石でした。

子供の時間

子供の時間

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

後の祭り!
嘘も続けて言っていたら”本当になる”というような話でしたが、
そこはヘルマンそう単純ではありません。流石の脚本でした。
子供のたわいもない嘘を信じた大人が引き起こした悲劇。
権力、お金があるものの言葉だけを信じると事実を見失うことになるということ。
メアリーの言葉使いに関しては、意図的なもので本性を示唆するものだと解釈したい。

ネタバレBOX

メアリーが嘘つき少女だと皆が知っているのに、唯一それを知らない祖母が疑いながらも最終的には信じてしまい、その祖母の発言が強いが為多くの人を信じさせてしまった起こしかねない現実的な話。
メアリーが無意識だと思うが強迫していた同級生を下僕にした言葉がすべてを変えてしまった。
ピストル自殺は翻訳劇のおきまりですね!
鷹と雀

鷹と雀

劇団ORIGINAL COLOR

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

ふわふわ感
各地の領主が治める街は、「富豪区」と「貧民区」に分かれており、それぞれを「鷹」と「雀」という鳥に比喩し、端的にいえば、羨望・対立の構図になっている。実は、もっと根深い話であろうが、公演の印象としては掘り下げが足りなかったと思う。
比喩は、貧民区の住人が書いた一冊の本...鷹は翼を大きく広げ高く飛ぶ、雀は小さな翼で高く飛べない、と貧富の差を嘆いたもの。
ストーリーはストレート、演出は特色なし、演技はキャストの力量差が見て取れる。
主張したいことは何となくわかるが、芝居としての印象が薄かった。

ネタバレBOX

「富豪区」と「貧民区」の堺は、高い高い壁で隔てられている。この各区域の成り立ちと、その関係性がよく理解できなかった。成り立ちであるが、例えば江戸時代の士農工商のような身分制度、ヒエラルヒーなのか。序盤の会話からすると貧富(イメージ概念は「下町」と山手」)という経済的なことかと思った。終盤になって貧民区の民(叛乱分子)の処刑という話になり、支配・被支配層という対立構図が分かる。貧民区における不自由さ、叛乱を起こす原因・動機は...その描きこみが足りないと思う。
舞台に設けられた窓(枠)...そこから見える富豪区の風景とは、それが観客、少なくとも自分にイメージ出来れば良かった。情緒的な演出ではなく、力強い人間ドラマに仕上てほしかった。

今後の公演に期待しております。

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