最新の観てきた!クチコミ一覧

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ABCDEFGH

ABCDEFGH

ENBUゼミナール

シアター風姿花伝(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

Hはしたけど~
HはしたけどIまでもうちょっと~♪わかるわ~^^;って,妙ージカルでしたね。90分面白く観れたけど,まだ途上にあるのかな。今後の発展を期待します。

カテゴリーボックス

カテゴリーボックス

9-States

小劇場B1(東京都)

2015/03/26 (木) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

範疇外の患者もいます!
そんな簡単にしきれないでしょ!
心の中の”クロ(男)”と”シロ(女)”を擬人化したのは良かったが、
一番伝えたいのが何か解りずらかった。

ネタバレBOX

閉鎖病棟内は、”劇場家族”といわれる精神疾患者たちが数人で生活している。一方では、インナーハウスで大塚という家族が兄と妹で暮らしている。
医師や看護師はその中に紛れ込み患者の様子を見ている。
大塚家のミワ(妹)は解離性障害と性同一性障害の両方をもっているように思える。それを告白できずにいる彼女の心の中の”クロ”の部分と”シロ”の部分が何とか折り合いをつけて彼女が問題をおこさぬように守っている状態。
しかしその妹を刺激する劇場家族の一人ヨっちゃんが現れる。ミワの心を刺激し、一線を越えてしまい、担当医師を刺してしまう。
その為その医師も精神的な障害をもつ。
医師たちは彼らを救う為にどうしたらいいのか苦悩の日々が続く。
「009」【ゼロゼロナイン】

「009」【ゼロゼロナイン】

劇☆男

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/03/24 (火) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

全員白衣!
うーん、何か良く分からないうちに終わってしまった。
笑いを盛り込んでいたみたいだが、笑えなかった。

ネタバレBOX

催眠誘導を7人のカウンセラーがかけられてしまうとは・・・。
紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの手、この手!
教師側古株女教師の老獪さ、弁はたつが物に靡き易い助っと学生がカギとなったが、何とか丸く収まっちゃった感強い!
双方から繰り出す議決獲得のための施策の応酬が面白い!
村松の演技光る!

ネタバレBOX

国歌斉唱と国旗掲揚が争点!
教師側も1度承認したものを2月のいなって覆すとはいかがなものか。
その理由が校長の「社会通念上不適切”ではお話にならない。
とても大人とは思えない。挙句の果てには、絶対的な決定権を振りかざすとは・・・トホホ!
女教師二人の落第ちらつかせの脅しも気に食わない。
こんなこと教育委員会にたれこまれたら一発で終わり。
それに引き換え、左翼教師村松の脅しに媚びない心意気は大いに感激!
神様はじめました THE MUSICAL♪

神様はじめました THE MUSICAL♪

株式会社アルテメイト

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2015/03/21 (土) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★

演劇でやるべき!
残念ながら、東京芸術劇場プレイハウスでやるミュージカルではありません。
このキャストなら演劇でやるべき!

花影

花影

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

悲しい話でした!
日常の物語に超能力が必要なんでしょうか?
準之助の役どころと芝居が興味深かった。
立派な舞台セットでした。

ネタバレBOX

母親が認知症、父が末期癌。
認知症の母親は元高校教師で教え子が足を怪我して車いす状態で病院に父親と入院中。
その教え子は高校時代に事件をおこし、そのレッテル(幼児偏愛癖)を背負ったまま現在を生きている。
この2つの家族の抱える問題、そしてその関わり合いを通して、親子が理解し合えるようになる話。
悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

配置の妙/約110分
 置きチラシに入っていた挨拶文で作・演出の広田さんが自ら認めていた通り、事前に予告されたものとはずいぶん趣の違う内容になっていたが、犯罪者という特別な人達の悪に迫った一作目と二作目に対し、今作では“誰もが不可避的に抱え込む悪”、さらには“国をはじめあらゆる組織が必然的に抱え込む悪”、つまりは“悪の普遍性”にまで踏み込んだ内容になっていて、「悪と自由」三部作の掉尾を飾るにふさわしい作品になっていたと思う。

 見せ方としては、この“悪の普遍性”を示すエピソードを極大のものから極小のものまで、合間にダンスなど挟みつつ大した脈絡もつけないまま舞台上に配置してゆくスタイル。
 この“配置”が作り出す絵ヅラがおそろしく美しく、また、この“配置”の妙により様々な記憶や思念が脳内に喚起され、退屈するということが一度もないまま二時間近くが過ぎていった。

 力強いモノローグとものものしい音響・照明によって織り成された、東京大空襲のくだりが圧巻でした

ネタバレBOX

 芝居の観方は時局に左右される。
 このことを強く思い知らされた公演でもあった。

 本作ではアジア諸民族の宥和がダンスその他によって表現されるが、三原じゅん子議員の「八紘一宇」発言がなされた直後に観たために、“アジアは一つ”とでも言いたげな諸シーンがなんだか胡散臭く思えてしまった。
「宥和」はある一国の主導のもとになされた場合、それは一国による諸国の「支配」へと容易に変じうる。

 また、日本、韓国、台湾と、国籍を異にする俳優たちが握手を交わすシーンで流れる有名な歌は、二度目の東京オリンピックが近い今、私の耳にとても皮肉っぽく響いた。

 “世界は一家、人類はみな兄弟!”と訴えているかのようなその歌。
 だが、この国は微笑を浮かべながら世界に対して両手を広げる一方で、足では国内の諸地域を踏みつけにし、国からどんどん一体感を奪いつつある。
 国際協調を訴えるより、まずは自国をまとめることが先決なのではないだろうか?
 歌い手がもし今も生きていたら、きっと同じことを思ったに違いない。

 あの歌が皮肉めいて聞こえることは、たぶん、作・演出家の計算のうちだったのではないだろうか?
 
 
世界と戦う準備はできてるか?

世界と戦う準備はできてるか?

ぽこぽこクラブ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2015/03/25 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

まだまだ
作品の内容も、役者さんも、もうちょっと高レベルへ行けると思うんだけど、どうしても虚構の作品と比較してしまうので、まだまだかなぁというのが正直な感想です。

とくに渡辺さんは飛び道具的に、個人力で持って行ってしまうので、作品の内容が薄れてしまい、使い方次第では両刃の剣かと。

でも、継続は力なりで、虚構とは別に継続してほしいです

ジョリス・ラコスト 「話し言葉の百科全書」をめぐって

ジョリス・ラコスト 「話し言葉の百科全書」をめぐって

青年団国際演劇交流プロジェクト

アトリエヘリコプター(東京都)

2015/03/28 (土) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★

【デモンストレーションとゲストとのトークの回】
「耳に聞こえてきた言葉の百科事典」でした。

ネタバレBOX

築地のセリの様子から始まり、これは音感を楽しむもので話し言葉ではないと違和感を覚えました。

前田司郎さんとのトークで明らかになりましたが、話し言葉というよりは耳に聞こえてきた言葉と言った感じで、題名も「耳に聞こえてきた言葉の百科事典」が適切だと思いました。

デモンストレーションはたった4本に過ぎず、物足りなさを感じました。

後にビデオで海外版を見せてもらいました。指揮者が指揮をして俳優が演奏するように言葉を発するという方式でしたが、アドリブでやるわけでもなく、出来上がったものをやるだけでは指揮者の意味もなく、実につまらないと思いました。
再生ミセスフィクションズ

再生ミセスフィクションズ

Mrs.fictions

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった
短編過去4作品の再演でした。

『ねじ式(未来篇)』は、はじめ良く分からなかったけど、途中でストーリーと配役が分かってからは、とても良いお芝居だなと思いました。

『お父さんは若年性健忘症』は、前回ごえん祭で観たので内容知ってました
が、やっぱり良いお芝居です。

『東京へつれてって』は、上野さんが演出に変わって、メンツも藤尾姦太郎さんと橘花梨さんの二人に変わったみたいだけど、これは作品も演技もとても良かった。

『僕を寝かさない』は、まぁまぁだったかな?

ネタバレBOX

怪人カードの解説が秀逸でした!
高校演劇サミット2014

高校演劇サミット2014

高校演劇サミット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

【甲府南高校】【成蹊高校】観劇
予想以上に質が高く素晴らしかったです。

ネタバレBOX

三校中二校の公演を観ました。

甲府南高等学校  『秘密の花園』 作:中村 勉(顧問創作)

短歌甲子園を目指す短歌部の女子生徒たちが、急遽顧問を辞めて入院してしまった先生に歌を見てもらおうと思い立ち会いに出掛け、途中電車の中で寝込んで見た妄想話でストーリーを膨らませつつ、最後先生からの手紙を読んで自信を持って短歌甲子園に臨もうとする話。

先生は癌かもしれず、恐らく抗癌剤治療などで返事を書く余裕もなかったのでしょうが、遅く届いた手紙ではそのようなことには触れず、お嬢さん方という言い方や生徒に自信をつけさせながらも適切に添削するところに、君子の交わりは淡きこと水の如し的な距離感と品の良さが感じられました。

始まる前に高校生たちがじっと動かずに長時間座っていました。雰囲気に慣れる目的があったり、訓練の一環なのかもしれませんが、若い人の時間の感覚は中年の人の感覚より長く感じるのだということだけは考慮しなければならないと思いました。少しパワハラ臭を感じました。

成蹊高校  『井の頭八景』 作:宮本浩司(顧問)+演劇部 潤色:オノマリコ(趣向)

愛犬ユメを交通事故で亡くしやる気の無くなった女子高生の前に、鍵を失くしたというおばあさんが現れ、鍵を探すために吉祥寺の各所を巡ることになり、それらの地はユメと散歩した思い出の場所で、少しずつ悲しみが昇華されていき、美大を受験するという夢を再確認するという話。

愛犬の思いが伝わってくる作品でした。

俳句をたしなむ美大生は岸田國士風のお芝居に出てもぴったりなような雰囲気があり、多くのボードを左右に動かしながら人が登場する様は野田マップ風、何か一般の劇団の演劇を観ているようでした。

肝も据わっていて、とんでもない言い間違いをしてもフォローが完璧でさすがだと思いました。
少年は銃を抱く(満員御礼で終了しました。御感想お待ちしています)

少年は銃を抱く(満員御礼で終了しました。御感想お待ちしています)

MU

駅前劇場(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/04/01 (水)公演終了

満足度★★★★

お守り
少年たちが安心して暮らすには…。登場人物が多くて、でもそれぞれの個性が重なることなく認識できました。子目線、親目線、教師目線な3部構成。子目線だけでも十分だと思うけどそうしなかったことがこの作品の特徴なのね、サクサクと長編小説を読む勢いで観ることができました。

鑪―たたら (残席僅か)

鑪―たたら (残席僅か)

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目
ちょっと気になるところもあっての再観劇。納得。すごくわかるよ、…。演出もやはりちょっと変わってる。芝居はライブだよね。生きているよね。康平と鉄三の関係性が良くわかりました。山路さんのカッコよさは変わらず今回は山本さんに惚れてしまいました。また両方の息子役を演じた石母田史朗さんにも注目ですね。

現役女子中学生アイドル連続失踪事件、他

現役女子中学生アイドル連続失踪事件、他

santacreep

RAFT(東京都)

2015/03/24 (火) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

元気一杯
予想していたものよりとても賑やか。
もう1、2本観てみないと分からないが、心地よさが有りました。
厳冬期に観れば、これはもうほっこり癒されますね。
お花畑(華やかさ、お色気)をもう少し期待していたけど、これはこれで嵌る要素がある。

十二夜

十二夜

青年団リンク・RoMT

アトリエ春風舎(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★

青年団(系)俳優もやるな
作・演出で芝居を見る自分にも癖になる俳優、気になる俳優が現れて来る。控えめな(あまり感情を露にしない)青年団の芝居でも存在感をみせる俳優が居り、彼らがしっかり起用されたRoMT版「十二夜」は、やっぱり青年団と思わせる要素が多々。俳優の本当の力量は見えないが(台詞の抑揚が意味と違ってたりもするが)、この芝居の世界が作られている、と感じた。テンポよく作ってると予想していたが、たっぷりな演技もあり2時間40分超え。十二夜だのに、まさかのカーテンコール無し。
やり尽されたシェイクスピアを、どうやるのかが作り手にとっての勝負だが、この舞台では口語の用い方に特徴があった。訳は河合祥一郎。そのまま喋れば訳語の文体に絡めとられた演じ方になりそうな所、台詞を噛み砕いて口に慣らし、台詞は台本のままでも発語の感覚が「現代」になっている、という技を繰り出すのだ。行き別れた兄妹の妹のほうが兄に似せた男装をしており、瓜二つで周囲は見分けがつかないという設定ゆえ、普通あり得ない寓話を成立させねばならないが、演技は勿論演出的工夫が各所にあって客をうまく乗せている。役の見せどころ、笑わせどころでは、役者がしっかりと仕事をしていた。

ネタバレBOX

再会する兄妹は両名とも純粋さ凛々しさを湛え、清潔感もあってそれだけで再会の感動を裏づける。男装した妹に恋心を打ち明ける女は、恋心を発見した時の感覚を思い出させるしぐさ、佇まいのリアルさ。他の役者も、演技のディテイルが美味しい2時間40分(超)だった。
ABCDEFGH

ABCDEFGH

ENBUゼミナール

シアター風姿花伝(東京都)

2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

ラウンド・ミッドナイト
enbuゼミの名を冠した公演がやっと見れた。FUKAIPRODUCE羽衣の作・演出者がそれと違う面を見せるかが関心の一つであった所、同じだった。グロいエロ話もさらりと語らせるのが特技。爽やかに歌い上げれば不倫も清純な恋。どのエピソードでも登場人物らの関わりが、手間をかけずして<対の形成>、性的イメージに飛ぶ。H系の話題に急角度で切り替わる。こりゃ、性欲高揚状態が常態な人の仕事だと確信しても客に罪はない(勿論当て推量)。
擬人化した役の制限ない自由が舞台世界のルールを広げ、とりとめの無さがのぞくが、糸井楽曲+木皮成振付の踊り/動きがつなぎ止めている。曲が表現するのはちょっとした恥じらい、日常のささやかな場面をポップに虚飾してみせる若さ、健気さだ。踊りと同じく「歌」も技術にばらつきあり、音痴だったりするがそれでも成立させる、おトボケ風味の歌、直情に寄り添う歌。
珍しく影のある台詞が、一箇所。場面を想念する主役らしき男が<湯気>となって町へ出て行き、目にする最初の光景は10階が2階で9階が1階、元の1階から8階までは地面に押しつぶされたビルだという描写。そこだけ意味深な一節を挿入している。全体的な心情の背景になっている感もなくはないが、謎解きがある訳ではない。
「変化」は語られる。若かりし頃の二人でない、など。ハンターをバイトでやってる(ブラック企業を無理矢理暗示?)男が、ライオンの家族にむしゃむしゃ食われる場面も。
しかし、どういう訳か対立は描かれない。せいぜい性の営みを盛り上げるための戯れ喧嘩。殆どが、同調する台詞だ。これがもどかしい。ひねた私には、「これが大人。皆もそうだよね」と平和主義の押しつけ感あり。
しかし楽曲と踊りが全てと言って良い作品で、上演1時間半が長く感じたのは奇妙な動きを動きづめの俳優のパフォーマンス密度の賜物?でありましょう。
劇中流れる既製曲は、セロニアス・モンク作演奏のピアノ。

君が決めてよ明日のことは

君が決めてよ明日のことは

Moratorium Pants(モラパン)

渋谷の洋服屋 ARTON(アートン)(東京都)

2015/02/28 (土) ~ 2015/03/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽
28日のA公演千秋楽を観てきました。Aプレ公演から2回目の観劇です。
今回は棚役として参加することができました。この舞台の醍醐味の1つを味わうことができてよかったです。楽しかった!
まどか役のヲガワササノさん。プレ公演の時も堂々とした演技で素晴らしかったのですが、千秋楽ともなるともうすっかり「まどか」を自分のものにしている印象でした。彼女のもっといろんな役を観てみたいなと感じました。
そして、久美役の池田朋子さん。素晴らしかった。泣きました。文章力がないので上手く表せませんが、1回目の観劇2回目の観劇ともラスト彼女の演技で泣きました。

この0距離での舞台、すごく新鮮で楽しむことができました。また同じ空間にいるような感覚、味わいたいです。

紅白旗合戦

紅白旗合戦

アガリスクエンターテイメント

サンモールスタジオ(東京都)

2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演を期待
結局2回しか観ることができなかったのがとにかく残念でならない。非常によく練らた脚本で笑いどころが随所にある。伏線も確りと巡らされていて回収の仕方も華麗。『ナイゲン』の発展系として会議前、会議後の情景をうまく表現。しかも、笑いだけでなく終盤の生徒たちのやりとりは、それぞれが大切にしているものに対する考えが交錯して胸が熱くなる。間違いなく逸作だと思う。『ナイゲン』同様再演を重ねることで、もっと良くなっっていくと思うので今後の再演に期待。(因みに『時をかける稽古場』も早めに再演してほしい)

ネタバレBOX

ただ残念なのは、前半で観た際には、演者に役が浸透していないのかセリフの噛みというよりも言い直しが多くて流れがブツブツ切れる場面があって勿体無かった。1週間後に観てガラッと雰囲気が変わっていたので、公演期間前半は恐らく役者の不安がそのまま全部舞台に出ていたのではないかと思う。初見時は、とにかく斉藤コータやボス村松、津和野諒、川添美和などがピンポイントで笑いを取っていくことで成立していた部分があって。(2度目を観ての比較として)全体的にセリフを吐いているだけの状態で脚本の面白さだけで成立していたように思える。2度目を観た際、全体的にセリフがない状態での細かいアクトが凄く目に入ってくるようになったし、熊谷(有芳)、木村(沈ゆうこ)などの生徒側の情感が圧倒的に豊かになっていて心から震えた。

特にそれを感じたのは、序盤のつかみネタ(木村と前田のループ「いや、それは無理だね」ネタ)。初見時は津和野諒が突っ込むまで笑えない状態だったが、2度目観た時は2周目の「いや、それは無理だね」で笑えるキレが出ていた。細かい表情や言い回しが違っていたし、周囲のアクトのアシストも効いていた。しかも、このシーンで表現されている木村の融通の利かなさが、終盤の監査委員長として健気に職責を全うしようとして強硬策を主張する生徒会長の熊谷と衝突していく場面、そして、そこからのラスト熊谷が独り挙手せずに議決が決着する場面に繋がっていって、これには本当に感動した。初見時は成る程と思った程度だったあのシーンが(手を挙げないことを知っているのに)挙げなかった瞬間、鳥肌立つほど感動した。

作品の構成上『ナイゲン』とどうしても比較をしてしまうが、全会一致の内限と多数決の連協の違い、生徒会内部の会議である内限と生徒会対教員の連協、この構造の違いが、作品の笑いのポイントの違いであり、どさまわりと熊谷が見せたラストの違いに繋がっていったのだろう。

今作はどうやら完本が相当遅れたようなので、前半と後半で完成度の差が出ていたのは残念。再演重ねてもっと熟成させて欲しい。
悪い冗談

悪い冗談

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

アマヤドリらしい
いろいろあって1ヶ月ほど観劇から離れての復帰作が本作だったこともあり、結構大変だった。多重構造で繋がっているのかどうか判然としない部分も多く、ここのサブストーリーだけで表現をしようとしている事象も多々あって、1回では受け止め切れない。とは言っても、ライティング綺麗さや詩的な表現など「らしさ」を堪能できた。やっぱりアマヤドリは中村早香が居てこそ、と、いう感覚は強化された。所々に感じる存在感、そして群舞のリードが格好良かった。

ネタバレBOX

東京大空襲についての表現については、何かアマヤドリらしくないというか、ストレート過ぎる表現のような気がしてならなかった。別に具体的な事象をそこに盛り込む必要を感じなかった。序盤で観たので一体最後はどういった表現になっていたのだろうか。アマヤドリは、前半と後半で相当違う作品になっていることも多いのでガラッと変わっている可能性もあるのでなんとも言えない。
學園使徒ノクト

學園使徒ノクト

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インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/02/15 (日) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

新生レティクル東京座
劇団員を増やしての新生レティクル東京座。新生ではあるけど、出てくる演者はお馴染みの皆様。全体の作りはいつも通り。ただ赤星ユウの戯曲の完成度の高さ、というか上手さと青海アキの表現者としての存在感が一段上に行っている感覚。その分客演陣も含め演者のバラツキを強く感じてしまった。レティクル東京座らしさは充分味わえたし、ラスト凄く良かった。

ネタバレBOX

青海アキだけが、細かいアクトに納得度の高さがあって表情や視線の使い方含め存在感が別格だった。それに次いで客演シミズアスナがキャラクタをものにした感じ。同じくキャラクタのハマり具合では、藤波想平も完成度が高かった。

に、対して全体的に客演陣が青海アキに引き摺られている感じが拭えない。下手ではない、ハマっていない訳でもない。ただ、戯曲のレベルと主役のレベルにおいていかれている。まとまっていない印象。

あと大きく違うのは、劇中歌のベースがオリジナル曲になっている点。その取り組みや良しなのだが、既存の楽曲の完成度の高さが失われている部分があってこの辺りは今後の課題なのかなと感じる。

オンリーワンの演出がウリの劇団だけに、次回作以降どうやって客演陣と調整していくのかが楽しみだ。

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