
長崎蝗駆經
花組芝居
小劇場B1(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
花組芝居の新企画、花組ヌーベルシリーズの作品で、原作は岡本綺堂の「平家蟹」、作者はかつて劇団に在籍したこともあり今はあやめ十八番を主宰している堀越涼。下北沢のB1である。「平家蟹」は,一種の源氏平家の乱にまつわる2幕の妖異綺譚。壇ノ浦で滅んだ平家の人々が蟹になって報復する話で大歌舞伎でも滅多にやらない演目だ。
この作は蟹を蝗に,源平の争いを現代の公害の蝗駆除と、自然保護の話に置き換えているが、それはご愛敬と言ったところで,本筋は作者が夏のあやめ十八番で書いた神社の相続にまつわる「雑種小夜の月」のように,誰が家を継ぐか、という家族相続の話でまとめている。花組芝居らしく表紙、裏表紙にも薩摩琵琶の演者(平家物語の連想だろう)が出てくるが、肝心の中身の現代の蝗退治とその蝗を自然食品にして有効活用、僻地産業振興とする話が原作の世界と上手くかみ合っていない。堀越の本は現代のマンガに通じる面白さがあって、そこを無理矢理,花組流歌舞劇とつじつまを合わせたところは花組(演出・加納幸和)の力業である。4コママンガはよく家族を舞台にして、父母兄弟に家族・親戚とそこでキャラを作って成功させるが、こういう因果因縁の暗い話の枠取りには向いていない。「雑種小夜の月」では成功したがどこでも使えるわけではないだろう。
来春には,綺堂の平家蟹そのものを花組の本公演でやると言うから、それも見てみたいものである。

ロボット
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2024/11/16 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/21 (木) 19:00
チャペックの100年前の戯曲の上演だが、ディストピアの物語なのに笑いもあって、面白い。120分。
原題は「ロッサム・ユニバーサル・ロボット(社)」で、いろいろな所で上演されており、私も過去に1度観たことがある。初めてロボットという言葉を使った戯曲と言われているが、元々が風刺作家の趣もあり、現代でも通じる物語が展開される。機械ロボットではなくて、人造生命のロボットを発明したロッサム氏が作った、「人間を労働から解放する」ための会社だが、ロボットが反乱して…、の展開は予想されるものだが、その結末がロボットにとっても悲劇…、という結末は興味深い。笑いが起こる戯曲ではないので、演出の力だと思うが笑いが起こるところは巧い。、希望のあるエンディングとされているが、そういう風には見えなかった。

ご近所にご用心‼〜Be careful in your neighborhood〜
劇団スクランブル
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2024/11/19 (火) ~ 2024/11/21 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
第1話を拝見。テレビの収録風景を思わせるというか、そのもので、面白かったです。
内容も全て違う三日間のことで、映像も楽しみにしています。
内容はいつものスクランブルで応援している俳優さんのいつもの演技堪能でした。今回も面白かったです。

「縺?§縺後∩様の花嫁」
劇団中馬式
新宿眼科画廊(東京都)
2024/11/15 (金) ~ 2024/11/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
感想遅くなりました。閉鎖的な集落での掟の話でした。この手のお話は見る感じる方向、外から、中からでも違うのでどう感じたらいいのか。と思います
当然観客である私は受け入れられない掟でも…
役者の皆さんは淡々と表現されていてよかったと思います。内容を咀嚼するのに少し時間がかかる内容でした。

害悪
果てとチーク
座・高円寺1(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
戯曲は(おそらく)三度目の上演で、団体のキャリアから考えると上演機会多め。自信作なのだろうと想像するし、実際に、団体の特性や活動意義を反映させた力作だと感じます。同時に、より広い観客層に響き得るというか、適切な言葉ではないかもしれないが、ポップな作品、間口の広い作品に感じられました。集客状況も良く、あらゆる意味で、団体の今後の可能性を感じる公演でした。

匣の中
劇団ヒツジびらき
小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了

クリスパ ❤ グランデ
劇団娯楽天国
ザ・ポケット(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/11/22 (金) 19:00
2時間がとても短く感じた。
あ〜、まだ終わらないで欲しい!そんな気持ちにさせて貰えた。
狭い舞台なのに扉の向こう側が想像出来てしまう演出はお見事!
今回は特に演者さんの魅力がそれぞれの役に見事にハマっていたと思う。
個人的には新木さんの歌声をもう少し聞きたかった〜。
次回も楽しみ!

時計屋のある町で
マグマ∞
浅草九劇(東京都)
2024/11/21 (木) ~ 2024/12/02 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/11/22 (金) 14:00
座席1階
このユニットの結成の経緯から、今作は時計屋の主人を演じる津嘉山正種へのあて書きかとも想像していた。しかし、この戯曲は商店街にある古い時計屋を舞台にした家族の群像劇だった。これが抜群の展開で、会場はすすり泣きの声があちこちに。客席のハートを見事につかんでいた。
津嘉山がこだわる昭和の時代。携帯電話もポケットベルもない。時計の世界でいくと、腕時計などにクオーツが席巻し始め、懐中時計や柱時計などが脇へ追いやられそうになっている状況だ。時計と言えば当時は形見の品で、両親などから譲り受けたものを大切に使っている人が多かった。この時計店は、そんな思い入れのこもった時計を修理する店なのだが、後を継がないで信金に勤めている息子が「こんな時代だからもう閉店した方がいい」と父親に進言し、冷戦状態になっている。
そんなところに「弟子入りしたい」と中年女性が訪れた。聞けば、戦地に出向いた祖父が身に着けていた懐中時計を何とか直したいとのことだった。この時計が銃弾から身を守る盾になったのだという。
浅草にある劇場らしく、登場人物はちゃきちゃきの江戸っ子という感じで親子(母と娘)の口げんかも激烈だ。戦中派の時計屋夫婦と、離婚して実家に出戻りの娘、長男夫婦と大学生の子という家族構成。時計屋の主人だけの物語でなく、個性豊かな登場人物それぞれに重要な役回りがあり、この戯曲の面白さを形作っている。
後段は予想外の展開で虚をつかれるのだが、そこが感涙を絞る遠因にもなっている。今作はホンを書いたふたくちつよしの勝利といったところか。平成生まれだと少し背景の情報収集が必要かもしれないが、若い世代が見ても面白いはずだ。昭和を生きてきた世代にはばっちりツボにはまった名作だと思う。

ご近所にご用心‼〜Be careful in your neighborhood〜
劇団スクランブル
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2024/11/19 (火) ~ 2024/11/21 (木)公演終了

栗原課長の秘密基地
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/14 (木) 14:00
2013年のULPS版ではいかにもフィクションと感じたが2019年のSPIRAL MOON版初演は実際にありそうに思え、今回はさらにそれより辛辣に感じた。
特に後半で自分の利や保身のためにエゴをむき出しにする見苦しさ・みっともなさは強烈で最近の「おかしな政治屋」たちの言動を連想。
書かれた当時(20年以上前)にはほぼ絵空事だったであろう本作が現実を想起させるようになるとは何ともはや……(白目) いや、当時からやはりそうだったのか?

クリスパ ❤ グランデ
劇団娯楽天国
ザ・ポケット(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コメディの王道というか定番のような物語で面白い。描き方としては序盤から中盤まで誤解・勘違いといったドタバタ騒動で笑いを誘い、後半からラストにかけて滋味溢れる展開で心を揺さぶる。その感情の操りが実に上手い。ただ ダジャレのような言葉遊びと少し強引と思えたところが気になるが…。
タイトルから何となく分かるが、クリスマスと結婚式を掛け合わせ、劇団名にちなんだエンタメとパラダイスのように楽しく優しく観せる といった印象だ。何となくコーパス・クリスティ祝祭劇を思わせる。少しネタバレするが、子供に関わる話になったところから俄然 面白くなる。夫婦にとって子は鎹にならない。その存在は助にもなれば嫌にもなる。まさに夫婦にとっての腱なのである。
チラシにある「教会でゴージャスな結婚式をするはずが、なぜか式場が…」、この場所の設定が妙。劇場に入っても幕で隠されており、どのような場所(舞台美術)なのか興味を惹く。そして明転してアッと驚くというか唖然とさせられる。まさに日本語と英語のコラボのような語感/語呂に唸ってしまう可笑しさ。その場所で 登場する人物達が抱えた事情などの絡み合いが次々と…。ぜひ劇場で。
(上演時間2時間15分 休憩なし) 11.24追記

クリスパ ❤ グランデ
劇団娯楽天国
ザ・ポケット(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!!
ちょっとそれは強引な展開では?と思いましたが、登場人物たちもそれぞれの事情、思惑からそれを望んでいる節もありなので、ドーンと受け止めて一緒にハラハラドキドキしましょう。
当パンと劇団報がいただけたのも良かったです。

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix
waqu:iraz
スタジオ空洞(東京都)
2024/11/12 (火) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

部活から羽ばたけ!Campus☆idols
藍星良Produce
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
最初に登場してきた女の子たちには、特になにも感じなかったのが、物語が進むにつれ、キャラクターや考え方などが肉付けされて、ラストには、それぞれが魅力的に見えてきました!
アイドルを取り巻く環境の光と闇は、いろいろありますよね!?

栗原課長の秘密基地
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
正論と現実、比べるのがどうかとは思いますが、政治の世界でも同じようなことが繰り広げられているのかな~なんて思いながら観ていました!?
少しモヤモヤの残る後味でした

関西演劇祭2024
関西演劇祭
COOL JAPAN PARK OSAKA・SSホール(大阪府)
2024/11/16 (土) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★
45×45で4000円で、繋がれるのか…出演劇団も地元では…
あえて地元の二劇団を拝見
EVKKは相変わらず難しい 演舞との融合で幻想的な空間を演じルが、なぜ最後に人魚が自分の肉を食らうのか…
ストーンエイジはらしさ爆発 笑い馬鹿馬鹿しさの中にもストーリーはしっかり
楽しめました‼️

孤という毒2
獏天
サンガイノリバティ(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/29 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
1人芝居ということでどんな舞台というか演出になるのかな…と思っていましたがああいった感じのものだったのですね。ストーリーもわかりやすくよかったです。役者さん、役者を始めてまだそんなに時間たってないのですね… もうながいこと役者をやっているかのような演技でした。自殺という重いテーマではありましたがそこまで重くならず楽しく拝見させていただきました。

コウセイネン
演劇集団円
吉祥寺シアター(東京都)
2024/11/14 (木) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
みな直さなければと解っているのに、放置されていることは現実にたくさんある。丁度選挙の時期で、今のネット時代を背景に、大小の困ったことでさまざまの議論が起きた。演劇にとってはテーマに困らない絶好の時期ではあるのだが、もちろん、演劇で解決できるわけではない。しかし、社会の問題解決を考えさせるきっかけになれば、という提案の社会ネタの演劇は一つのジャンルにもなっている。
中津留、中村ノブアキ、シライケイタ,歴史ネタになると古川健、と今世紀になってから、このジャンルは現実再現から次第に現実社会の切り込み方も深くなって、自分の周囲だけで満足の小劇場や歌って踊ればコワくないの若者演劇を駆逐してきた。一方で、便宜的な筋書きで無難な結論や「推奨マーク」をつけてきた運動体の旧新劇団は、数少ない絶滅危惧種、ほぼ宗教団体になっている。松本哲也もその流れに連なって頭角を現してきた小劇場の作者だが、今回は円の発註で,犯罪更生者と一般社会とのズレをテーマにしている。現実に更正のための保護司が殺害される事件が起きた背景もあるだろうが,このドラマは、結論を急がないで幾つかの現実社会にありそうな事例を舞台化している(このジャンルでは桑原裕子「ひとよ」(KAKUTA)という秀作があった)。
多様化している現代の社会問題との取組みは、現代演劇の一つの旗印でもあるので,新劇団は時代をキャッチアップしてテーマを深化させてほしいものだ。
この舞台は、社会が個人の犯罪に向き合うシステムの難しさを問うている。犯罪に向き合う社会もそれぞれ個人(保護司のシステムや家族の自助)を立てているので、犯罪をきっかけに向き合わざる得なくなった個人の領域に踏み込んでいる。無理な「推奨」的なストーリーを組んでいないので、最近、上手くなったなぁと思わせる「ドキュメンタリー劇」の世界が生きている。スジや解決に動かされると言うより、そこに居る人のありようで思わず、心打たれるシーンがあった。それは観客それぞれの生きている世界にもよるだろう。
まずは成功作で、2時間10分休憩なしの長さを持たせている。
どうかと思うのは,劇が終わった後、無理矢理直結で見せられる、5分と限定したアフタートークで、これが、なんと、内容とは関係ない出演者のウラ芸集。重苦しい話なので、これで客を帰しては,と言う配慮だろうが,折角の舞台を自ら崩壊させてしまっている。旧新劇の無神経が図らずも露呈したというところか。

ジゼル、またはわたしたちについて-Giselle or about us- 2024 TOKYO Remix
waqu:iraz
スタジオ空洞(東京都)
2024/11/12 (火) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/11/12 (火) 19:00
勝手にキャッチコピーを付ければ「浮世に喝」か? とかく生き辛いイマの世のあれこれを指摘し時には対応策を提示したり。それを17曲に及ぶ楽曲にのせての90分、リズミカルで観易い。
楽曲にはラップも多く、そんなあたりが「シン・waqu:iraz」みたいな?(笑)
また、事前情報にあった waqu:iraz 3人のみによるパート、内容、表現とも圧巻。使用許可などに尽力された武井さんに賞賛を惜しまず。

ノーサプライズ
劇団SOFT GEAR
上之町會舘(岡山県)
2024/11/16 (土) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
・・・何を書けばいいのだろう。
何と、纏めればいいんだろう。
何を説明すれば、この舞台を観ていない人に、届くのだろう。
いやぁ、私は観れたもんね~~~けけけ。(喜びのダンス)
ただ・・・大好評のデジタルパンフレット、
アナログ派には、上手いことプリント出来ないんで星ひとつ減~~~。