実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/21 (木) 19:00
チャペックの100年前の戯曲の上演だが、ディストピアの物語なのに笑いもあって、面白い。120分。
原題は「ロッサム・ユニバーサル・ロボット(社)」で、いろいろな所で上演されており、私も過去に1度観たことがある。初めてロボットという言葉を使った戯曲と言われているが、元々が風刺作家の趣もあり、現代でも通じる物語が展開される。機械ロボットではなくて、人造生命のロボットを発明したロッサム氏が作った、「人間を労働から解放する」ための会社だが、ロボットが反乱して…、の展開は予想されるものだが、その結末がロボットにとっても悲劇…、という結末は興味深い。笑いが起こる戯曲ではないので、演出の力だと思うが笑いが起こるところは巧い。、希望のあるエンディングとされているが、そういう風には見えなかった。